前回の記事で書いた
・分散和音は粒を徹底的に揃えて、金太郎飴のように延々と同じように弾き続けないといけない。
・伴奏が目立っちゃいけない。どんなにテンポが速かろうがスタッカートであろうが、メロディーの音量がどんなに小さかろうが、とにかく伴奏は目立っちゃいけない。
のとこについて、私が
「 でも先生、ここは左手にもフォルテついてますよ? ( ̄3 ̄) 」
と精一杯口答えすると、
「 じゃあせめて左手はもっと知らん顔で。身体を縦に真っ二つに割って。」
なんて表現される。
それくらい 伴奏は延々淡々と弾かなきゃいけない。もちろんぞんざいに弾いちゃいけない。
普段のレッスンでは、まあ、" 指が言うこと聞いてないけど、分かってるんだな "、って状態でもマルになっちゃってました。
でも、発表会の曲はね、時間もかけるし、先生も妥協しない。
2年前のことなんですけど、ちょうどこういうとこを何度も何度も練習してたらね、
ある時ふと、左は左耳から、右は右耳から聞こえてくるような、分離成功!みたいな瞬間があったのです。
そうすると安定感のある伴奏が弾けるようになって、その上でメロディーを転がすのがとっても快感。
2人でアンサンブルをやっているような気分なんです。
2年も前で、曲だって全然複雑なのじゃないんですよ。ソナチネの本の中の一番易しいくらいの曲。
伴奏は四分音符が並んでるだけ。
家の電子ピアノで、です。
今でもよく覚えている、ピアノ習って良かった!って思った瞬間でした。
きっと、独学だったら到達できなかったと思います。
情けないばかりの私のピアノですが、ごくたまにこのように成長の瞬間があります。
↑ だから発表会の曲に取り組むのは好きです