◇このエッセイは“北の大地”で育った私が,ふるさとへの篤き想いを画像と共に書き綴ったものです。
◇なお,画像の撮影日や,エッセイの作成日と,このブログに表示されている日付とは,必ずしも連動していません。
◇このエッセイは“北の大地”で育った私が,ふるさとへの篤き想いを画像と共に書き綴ったものです。
◇なお,画像の撮影日や,エッセイの作成日と,このブログに表示されている日付とは,必ずしも連動していません。
◇原子力PRセンター「とまりん館」です。泊(とまり)原発から、かなり離れたところに建てられています。
◇「どうして、ここから泊原発が見えないのですか?」と、職員に疑問を発すると、課長クラスの職員が飛んできて、「別に隠そうとする意図はないのですが・・」と丁寧に説明をしてくれました。ただ聞いてみただけなのですが・・。(苦笑)
http://www.hepco.co.jp/ato_env_ene/energy/pr/tomarin
http://www.vill.tomari.hokkaido.jp/main.html
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/gat/tomari/tomari.htm
◇画像は網走刑務所です。橋は「鏡橋」と呼ばれています。
◇この刑務所のことは1965~1972年に映画化された、高倉健主演による『網走番外地』によって広く知られることとなりました。そのため、観光地化されたのと同時に、マイナスイメージも付加されてしまいました。
◇網走刑務所の近くには更生保護施設である「錦水寮」が建てられています。「犯罪をした人や非行のある少年の中には、頼ることのできる人がいなかったり、生活環境に恵まれなかったり、あるいは、本人に社会生活上の問題があるなどの理由で、すぐに自立更生ができない人がいます。更生保護施設は、こうした人たちを一定の期間保護して、その円滑な社会復帰を助け、再犯を防止するという重要な役割を担っています。」法務省のホームページにはこう書かれてあります。
◇錦水寮を訪れた時に、かつて航空自衛官だったという男性職員が、私が精神保健福祉士であると聞いて、「最近ではSSTを実施している」と話してくれました。SST(Social Skills Training)は認知行動療法のひとつで、統合失調症の患者さんをはじめとして、現在では学校教育現場でも行われている支援スキルです。すなわちSSTは、受刑者たちが社会復帰に向けて努力を重ねて出所したとしても、周囲の人たちからの偏見や蔑視等によるプレッシャーに負けてしまい、その結果として再び犯罪を起こすことがないように、負の刺激に対する反応の言動パターンを体験的に学ぼうとするスキルなのです。
◇言うまでもなく、そもそもが受刑者や出所者たちに対して偏見や蔑視等の差別行為をする側にこそ問題があるのです。しかし現実には刑務所での受刑経験があるといっただけで無理解に基づく偏見差別を受けてしまうことが多くあります。そのため、つい感情的になったり、投げやり的な言動に陥ることがないように適切なセルフコントロールの対処方法を学ぶ必要があるのです。
◇かつて私は少年院や刑務所で篤志面接委員をしていたことがあります。そのため個人情報ファイルを閲覧する機会もありました。皆、例外なく、「どうしてこれほどまでに悲惨、かつ不遇な生育環境なのだろうか・・」と驚くのみでした。こうした、いわば「不幸の連鎖」を断ち切ることは至難の業(わざ)です。人びとからの根深い偏見差別によるところの社会的排斥・排除(Social Exclusion)のまなざしが、そこに存在しているからです。
◇福島第1原発事故に関連して、「フクシマ」が偏見差別の対象になりかかりました。他の自治体に避難した児童生徒たちに対して、「放射能がうつる!」などと、からかいにしては度が過ぎたまでの、まことに許しがたき差別的言動がなされたりもしました。しかしわが国は「Social Exclusion」に対置する概念であるところの「Social Inclusion」の構築に向かって着実に歩みを進めている国家ゆえに、もはや低俗なる偏見差別が容認・許容されるような未成熟社会ではありません。否、強くそう信じたいと思います。
◇ともあれ、このブログの「鎖塚」でも紹介したように、北海道の開拓は囚人たちの力によって成し遂げられてきた側面があります。道産子の私は、しっかりとそのことを自覚したいと思っているのです。
関連サイト
http://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo_hogo10-01.html
http://www.kouseihogo-net.jp/hogohoujin/institution.html
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=70286
http://blog.goo.ne.jp/kiwi25/e/1913e43412413bb4fbdb1ebbfd5441fa
http://blog.goo.ne.jp/kiwi25/e/43f4bdc2ea307fdadd2ac9abf9351c3d
◇前方にオホーツク海、左後方に能取湖(のとろこ)を臨む能取岬です。異なる年に撮影したため、晴天と曇天の様子をみることができます。
◇少年時代、私はボーイスカウト活動に励んでいました。あるとき、2泊3日のキャンプをこの場所で行ったことがあります。その頃は、大自然に包まれた生活が日常でした。
◇旭川市にある川村カ子(ね)トアイヌ記念館です。先住民族同士で互いの文化を学び合うために、台湾の先住民族の人たちが旭川を訪れてアイヌ民族の人たちと交流する、との記事が数日前の北海道新聞に載っていました。この記念館で、イヨマンテウポポ(動物の魂送りの踊り)や、嵐山公園のチセを見学する、とのことです。
◇旭川市の郊外にある「アイヌ文化の森・伝承のコタン」の敷地に建てられている「チセ」です。建築学的にみても、強い風雪に耐えることができる設計になっています。わが国の先住民族であるアイヌの人たちが構築してきた優れた文化と深い知恵が偲ばれます。
◇周辺を流れる川の風情が、ふるさとを思い出させてくれます。