たつのこ半畳記 350

坐禅会情報・四季折々の様子を伝えるときどき日記。
令和3年に開創360年を迎えている起雲山大龍寺のブログです。

★きっと背中から見守ってくれている。

2024年07月24日 | まなび
当山の毎年5月の山門大施食会では、
いつもかならずO老師にご法話をしていただいていました。
O老師は、拙寺以外でも多方面でお話をされており、
仏教用語ではない日常の言葉によってわかりやすく生き方を説き、
そしてその場で聞く人たちを生き生きとさせていました。


幼いころから他のお寺さんにもお邪魔することがあった私は、
老師のお話を毎年、年に何度も聞いていました。
ご法話中に会場内を歩き回ったり、檀信徒に問いかけたりしながら、
ただ、お話の内容はどこに行っても大きくは変わりません。
自作の歌が始まるとそろそろお話が終わります。


そんな老師にお話のコツをお伺いする機会がありました。
さまざまな思いをもってお話をさせていることを知り、
 「年配の人には大きな声でハッキリとね、
  話の内容は言いたいことを汲んでくれるから大丈夫。
  むしろ若い人、会場で一番若い人が分かるようにと心がけよう」
などと教わりました。





そのO老師が先日遷化され、多くの檀信徒、
ご法話のご縁があった方々と共にご葬儀が営まれました。
自分自身、老師からの教えが達成できたとは言いきれず
いただいたものはすべて遺誡となってしまいましたが。


いま、お話をさせていただく機会を頂戴するようにもなりましたが、
きっとこれからも背中から見守ってくださっていると思って、
O老師の遺誡を胸に、お勤めをさせていただければと思っています。


(ご本葬前日の準備中)
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