喫煙を考える

「喫煙」という行為について共に考えましょう。
タバコで苦しむのは、喫煙者本人だけではありません。

タバコで、また一人

2015-05-27 13:07:47 | 喫煙を考える

朝、母から電話がありました。
菩提寺の住職が、亡くなったという知らせでした。
以前、『お彼岸のお墓参りで』という記事で触れたことがあるのですが
住職は喫煙者で、特発性間質性肺炎・肺がんを発症、肺気腫(COPD)も併発しておられました。
今年のお彼岸にお墓参りに行った時、私と母をわざわざ呼び止めてくださって
お話ししたのが、私達が住職にお目に掛かった最後になりました。


今、思うことは、残された御家族のことです。
住職が急性増悪(症状が一気に悪化して危険な状態になること)で入院された時に
心労の余り10kgもおやせになってしまったという奥様は、どうしていらっしゃるのでしょう。
私の父の時も、本人は自業自得・因果応報と思って
渋々ではあるものの、自分を納得させることができたのかもしれません。

しかし、家族が止めるのも聞かずに喫煙してタバコ病を発症し
その末路に
直面する家族のことまで考えている喫煙者は、少ない
いや、いないのではないでしょうか。
父も、まさか自分が死んだ後になってまで、私や母がタバコによって苦しめられ
喫煙光景に胸をかきむしられるような思いをしているなど、想像さえしていないでしょう。
もし、それを想像しながら、家族の苦悩を承知してまでもタバコを吸い続けているのなら
その人は家族に対して、生前はもちろん、死後にまで拷問を与えているようなものです。
私は、父の最期があまりにも壮絶で衝撃的だったため、その光景が忘れられません。
忘れられないどころか、喫煙者やタバコを見ると、その最期を思い出さずにはいられないのです。
最期の時は、人それぞれでしょう。
それでも、タバコで大切な家族の体が蝕まれたことや
タバコさえなけれはこんな苦しい思いはしなかった、という強い思いは残ると思います。
「あの人は、好きなだけタバコを吸って、死んでいけて幸せだ」
と、思える人も、ごく稀にいらっしゃるでしょうが
その方は、タバコが周囲の人間の健康を侵害するという事実に向き合ってほしいと思います。


私の友人が、YouTubeにあるユル=ブリンナーが残したCMを教えてくれました。
私は不明にも、このCMを知りませんでした。
「自分が肺がんになったのは喫煙のせい」と告白する内容です。
ユル=ブリンナーのお嬢様も、後に禁煙運動に参加することになったそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=aWN2XIoNeVs



 


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