きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

鳥たち

2018-12-26 | 


今日は家で仕事して、午後は家庭教師でした。図書館で借りて、よしもとばななの「鳥たち」を読みました。よしもとばななの本を読みたいと思い、表紙の絵でこの本を選びました。意外と重苦しい話でしたが、私は好きな話でした。幼少期から一緒に育ち、共に母親を自殺で失った過去を持つ嵯峨とまこの二人。大人になった二人は、過去をうまく受け止められず、二人で依存しあって生きています。周りの人間と関わりを持つ中で、少しずつ、過去ではなく未来を、そして今現在を生きるということを受け入れようとしています。スピリチュアルな要素もあり、深く掘り下げて考えていく心境を読んでいると苦しいような、それでも二人の結びつきの強さが羨ましいような、共感はしないけれど、ふわふわと心に入り込んでくるようなお話でした。この先、二人はどうなるのか、続きを見てみたい気もします。

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