きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

異類婚姻譚

2016-03-12 | 


今日も曇り空で、寒い一日でした。今日は父につきあって、家でじっと過ごしました。図書館で借りて、本谷有希子の「異類婚姻譚」を読みました。芥川賞受賞ということで話題になっていたので読んでみました。異類婚姻譚って言葉は知りませんでしたが、異なる種類、つまり人間と動物とかが結婚する話らしく、テレビでは「鶴の恩返しみたいな話」だと説明していて、なるほどと納得しました。物語は普通に人間同士の夫婦の話で始まります。専業主婦の私は、夫の顔と似てきていることに気づきます。夫は家では何も考えたくないといい、ある時、大量の揚げ物作りに熱中し始めます。ぞわぞわと変な感じがしながらも、よくいる夫婦のような感じもします。そしてラストはタイトルに結びつく、おとぎ話のような結論が待っています。なんか不思議な気持ちで読み終えました。他に3つの短編が入っています。見方を変えれば、世の中、おかしなことばかりという感じでしょうか。不思議な一冊でしたが、読みやすい文章で、楽しめました。

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