きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

さよなら渓谷

2012-08-28 | 

今日もいい天気。夜になって、風が強くなってきました。仕事帰りにガソリンスタンドに寄って、セルフで給油していると、なんと隣で友達が給油していました。すごい偶然です。思いがけず、会えてうれしかったです。

図書館で借りて、吉田修一の「さよなら渓谷」を読みました。「悪人」を書いた人ですね。文庫本があったので、東京へ行った時、飛行機や電車の中で読みました。記者が幼児殺害事件を追っていくうち、隣の家に住む夫婦の秘密にたどり着く。幼児を殺害した母親が主人公かと思ったら、隣の家の男女が主人公の物語です。隣の家の男は、若い頃にレイプ事件を起こしている。そしてその妻は、夫が、幼児殺害の母親と不倫関係にあったと証言する。隣の家の男女の重苦しくて切ない愛情。面白くてどんどん読み進みますが、「悪人」同様、誰が悪くて、こんなにうんざりする人生を歩むのだろう、といいたくなる、暗い話です。でも、面白かったです。

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