きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

平成猿蟹合戦図

2012-06-12 | 

曇り空でしたが、雨は降らなかったので、朴葉取りが実施できて、良かったです。図書館で借りて、吉田修一の「平成猿蟹合戦図」を読みました。吉田修一といえば、「悪人」を書いた人でしたね。今回は、案外、さらっとした雰囲気で、500ページの長編でした。新宿で起きたひき逃げ事件を核に、歌舞伎町のホステスやバーテン、クラブのママ、チェロ奏者、マネージャーなどが、交差しながら、話が展開していき、舞台を秋田に移して、エンディングを迎えます。ドキドキする事件というか、やりとりが、何度もありますが、その度に、平和に解決していき、最後も、スカッとする結末です。いろいろなことがうまく収まるので、嫌な気分になることはありません。正直、私は、読んでいて、「拍車がかからない」というか、引き込まれるように読み進む感じはありませんでしたが、出てくる人がみんな感じがいいので、気持ちよく読むことができました。

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