たかぽんアフター50

オバチャンのひとりごと日記

仕事始め

2019年01月04日 | 日記
今年最初の勤務は、二階の部屋でセキトリと二人で担当だった。

案の定、あまり動かずデーンと座ってるセキトリ。

まあ、セキトリには何も期待してないから気にしないで仕事をしていた。

特に落ち着きの無い3年生のミサコちゃんは、無愛想なセキトリに見向きもせず、「たかぽんさん」「たかぽんさん」と私から離れなかった。

しかし、そこへ1階からマミさんが来て、

「たかぽんさん、Mちゃんがたかぽんさんと工作をしたいらしいんです。2階に連れてきていいですか?」

と聞いてきた。

しょうがないので「いいですよ」と答えると、マミさんはMちゃんを支えながら一緒に階段を上がってきた。

Mちゃんはニコニコして、「リカちゃん人形で遊ぶ教室を作りたい」と私に言った。

その様子を見ていたミサコちゃんが不満そう。

私は段ボールと厚紙や折り紙などを準備し、「じゃあ、ミサコちゃんも手伝って」と言うと、ミサコちゃんは元気に「うん!」と答えた。

しかし、今度はMちゃんが不満そう。

なんか面倒くさいことになりそうな予感…

そんな私達のやりとりを、第三者的目線で見ていたセキトリ。

こんなセキトリだが、実は工作や絵が得意だ。

それで私は、

「セキトリさん、工作が得意だから手伝ってくださいね」

と言ったが、今度はセキトリが不満そうな面倒くさそうな表情。

ホントにもうこの人は何しに仕事に来てるんだか。

いや、やめよう。もう職場の人間に不満を持つのはやめよう。

そういうのは疲れるし、私は私の仕事をしていればそれでいい。

「セキトリさんは、この段ボールの切れ端で机作ってもらおうかな」

と言ったが、

「えー、どう作るんですかー」

と、面倒くさそうなセキトリ。

ちっ。考えろよ。と言いたいところだったが、

「ただ、こことここを折ればいいんじゃない?」

と、説明しておいた。

「ああ…」と、机っぽく折り始めるセキトリ。

しかしセキトリはMちゃんに、

「Mちゃん、リカちゃん人形てどのくらいの大きさ?机、このくらいの高さでいいの?」

と聞くと、Mちゃんは何かセキトリの態度が気に入らないらしく、

「知らない」

と、プイッとした。

ヤバい。Mちゃんは、ちょっと気に入らないことがあると、しばらくはふてくされてしまう。

しかし、セキトリは普段あまりMちゃんと接する機会が無いから、どうやらMちゃんにカチンときたようだ。

「知らないて何?」「それじゃこれ作って文句言ってきたら怒るから」

セキトリは小さい声でブツブツ言っていた。

Mちゃんにはセキトリの声が聞こえていたのだろう。Mちゃんは一人でタブレットのゲームをし出した。

私が、「Mちゃん、一緒に作ろうよ」と言ってもふて腐れていた。

まあ、そのうち機嫌が直るだろうからあまりしつこく誘わず、私は教室の全体を作り続けた。

ミサコちゃんが私から離れず、色を塗ったりして手伝ってくれた。

ミサコちゃんは昨年の夏からウチの施設に来ているが、落ち着きの無さと学習障害があり、最初は何をやっても上手くできず、マジックで色を塗ることも難しかった。

でも、このところ、いろんなことができるようになってきた。

「ミサコちゃん!上手い!こんなに上手にできるようになったんだね」

と、ミサコちゃんの頭を撫でると、ますます張り切ってキレイに塗った。

ミサコちゃんはすごく嬉しそうだったが、後から思えばMちゃんはそんな様子も気に入らなかったんだろう。

「あ、そろそろ休憩してお昼ご飯食べよう!いったん片付けようね」

と私が合図して中断した。

「たかぽんさん、二階で食べる?」

とミサコちゃんに聞かれ、

「うん、二階で食べるよ」

と答えると、ミサコちゃんは

「やったー!」

と喜んでくれた。

それは私は嬉しいのだが、なんか嫌な予感…

と、Mちゃんを見た。

やっぱり…。

ブスッとした表情のMちゃんに、

「Mちゃんも二階で一緒に食べよう」

と言ったが、

「下で食べる!」

との返事。

私はMちゃんを支えて下に降りた。

マミさんに、Mちゃんを預けて二階に上がり、ミサコちゃんとお昼を食べながら、介助が必要なモモカちゃんに食べさせていた。

すると、突然マミさんが来て、

「たかぽんさん、ちょっといいですか…」

と小声で私に呼びかけた。

黙々と食べてるセキトリに、

「すみませんセキトリさん、モモカちゃんにご飯お願いします」

と頼み、下の階に行ってみた。

マミさんがヒソヒソと私に、

「Mちゃんが泣いてるんです。何かありましたか?」

と聞いてきた。

ああ…

何をどう説明すりゃあ…

セキトリの感じの悪さと、私とミサコちゃんへのヤキモチなのだろうけど。

どうすれば私はよかったのやら。

とりあえず私はMちゃんの側に行って、単刀直入に言った。

「なーに泣いてんのよー!」

と笑いながらMちゃんの両方のほっぺたを包んで動かしたら、Mちゃんは泣いた顔でやっと笑った。

「お弁当食べたらまた作ろう。二階に居るからね」

と言うと、「うん」と返事をしていた。

しかし、今度は上に行くとお弁当を食べた4年生のユウタくんが、

「ねえ、俺ヒマー。何かしたい」

と私に言って来た。

男の子は一日家の中でじっとしてるのはストレスだろう。

「よしわかった。ちょっと寒いけど、皆で公園で遊んで来よう!」

と言うと、ユウタくんは嬉しそうだった。

マミさんに、「ごめん、先に二階の子ども達を公園に連れて行くからMちゃんにちょっと待っててもらって」と言って、公園に行って来た。

公園ではユウタくんとかけっこをしたり、ミサコちゃんと鬼ごっこをしたり、ベンチに座っていたいセキトリには、せめてモモカちゃんの手を離さないで見てる仕事を頼んだ。

施設に帰ってやっとMちゃんと工作の再開。

なんとか完成したが、またなんか機嫌が悪いMちゃん。

Mちゃんとだけ遊んであげたいけど、そういうわけにもいかない。

今はわかってもらえないだろうけど。

もう少し大人になったら、わかってくれるかな。

ああそうだ。

いろいろ考えたら、セキトリがもう少し仕事らしい仕事してくれればこんなことにならなかったんじゃないか。

ミサコちゃんに声をかけるとか、Mちゃんに優しく言ってくれるとか、ユウタくんの相手をするとか。

あ。

いかんいかん。

セキトリにやらヒロキにやら、不満を持つのはやめるんだ。

私は私で黙々と仕事をすればそれでいい。

「さ、モモカちゃん、トイレ行くよー」

と、モモカちゃんを呼んだ。

モモカちゃんは、ピョンピョン跳ねながら、後ろから私に抱きついてきた。

そしてモモカちゃん、後ろから私の両方の胸を、ギューッと思いっきり掴んだ。

ヒエッー!

なんだか、いろいろあった仕事始め。

おばちゃんは疲れました。










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