自遊日記

定年後の備忘録

紫式部の邸宅跡

2009-01-17 15:16:58 | 京都 街歩き
先日、冬の京都を歩きました。 観光客の少ない冬。
尚且つ、あまり観光地化されていない場所を中心に回りました。

どこもガラ空き、貸切り状態でした。

最初に訪れたのは、天台系円浄宗の大本山、ろ山寺です。
京都御所の東側にあり、紫式部の邸宅跡としても知られているお寺です。







京阪の丸太町駅下車西へ。丸太町橋から見た、真冬の鴨川。
水量も減り、川幅が夏場より狭くなった感じです。

遠くに見える北山も、うっすらと雪をかぶっています。








河原町通りを北上。すぐに、ろ山寺が見えてきました。








めぐりあひて 見しやそれともわかむ間に 雲がくれにし 夜半の月かな

門をくぐった右手に、紫式部の歌碑がありました。








観光客は私以外ゼロです。静まり返った本堂と庭を独り占め。

本堂から眺める、平安の庭。









平安時代の様式で、作庭されているようです。
初夏から秋にかけては、この庭にキキョウが咲き、一層風雅な趣が増すようです。

私的には、冬の庭も凛としていて、それなりに好きですね。
平安貴族は、こんな庭を眺めて過ごしていたのでしょうか。







ここは、紫式部の曽祖父の中納言藤原兼輔から、父の為時へと
伝えられた広い邸宅跡だそうです。

紫式部は、この邸宅で藤原宣孝との結婚生活を送り、ここで
源氏物語を執筆したと伝えられています。

誰もいない本堂の縁側に座り、しばし紫式部を偲びました。








ろ山寺拝観の後、すぐお隣りの梨木神社に参拝して御所に向かいました。