この映画、私の大好きな作家・伊坂幸太郎の小説が原作です。
その小説自体はまだ読んでないんですが、あの独特の伊坂ワールドの映像化としては、かなり上手く出来てるんではないか、と。
主演・金城武。かなり好きな役者さんでして、出てる映画はけっこう見てます。生まれ育ちのせいか、どことなく無国籍な感じがありますよね。
そこが今回の役どころ、不慮の死をとげる運命にある人に、死の7日前に直接接触して、実際に死なせるかどうか判定する死神、というのにピッタリ。原作者がキャスティングを聞いて映画化をオーケーした、というのも、さもありなんという気がします。
物語はこの死神を狂言回しに、3つの物語が順に描かれます。
近しい人の死が続いて人生に希望を持てなくなっているOL(小西真奈美)、組の抗争の渦中にいてもうじき殺される運命のヤクザ(光石研)、そして丘の上で人がほとんど来ない美容室を営むお婆さん(富司純子)。
これらの人々の7日後に迫った死を実行するか見送りにするか、判定するために死神が訪れる訳ですが、この全く無関係に思える人々が、じつは意外な形で繋がっているんですね。
と書くとなんだか陰々滅々とした話みたいですが、そこは伊坂ワールドですから、思わずクスッと笑ってしまうようなユーモアとペーソスが全編に溢れていて、見ていると何とも温かい気分になります。
そして一見バラバラなパズルのピースが、物語の最後にパチパチパチッと合わさって1つの大きなタペストリーを作り出す伊坂ワールド独特のカタルシス的な面白さが、見事に映像化されています。
見終わると、人生っていろいろ大変だけど、やっぱり生きていくって素晴らしいね、と思っちゃうんだな。全然ハッピーエンドじゃないのにね。不思議です。
イイ映画でした。予想以上にね。最近ちょっと疲れてたんですが、なんだか元気出ましたよ。
筧昌也という監督、これが劇場用の長篇映画の第1作目だそうですが、素晴らしい仕事をしたと思います。なんかこう、大事に心の中にしまっておきたいような、愛おしい1本になりました。DVD出たら買おう。
その小説自体はまだ読んでないんですが、あの独特の伊坂ワールドの映像化としては、かなり上手く出来てるんではないか、と。
主演・金城武。かなり好きな役者さんでして、出てる映画はけっこう見てます。生まれ育ちのせいか、どことなく無国籍な感じがありますよね。
そこが今回の役どころ、不慮の死をとげる運命にある人に、死の7日前に直接接触して、実際に死なせるかどうか判定する死神、というのにピッタリ。原作者がキャスティングを聞いて映画化をオーケーした、というのも、さもありなんという気がします。
物語はこの死神を狂言回しに、3つの物語が順に描かれます。
近しい人の死が続いて人生に希望を持てなくなっているOL(小西真奈美)、組の抗争の渦中にいてもうじき殺される運命のヤクザ(光石研)、そして丘の上で人がほとんど来ない美容室を営むお婆さん(富司純子)。
これらの人々の7日後に迫った死を実行するか見送りにするか、判定するために死神が訪れる訳ですが、この全く無関係に思える人々が、じつは意外な形で繋がっているんですね。
と書くとなんだか陰々滅々とした話みたいですが、そこは伊坂ワールドですから、思わずクスッと笑ってしまうようなユーモアとペーソスが全編に溢れていて、見ていると何とも温かい気分になります。
そして一見バラバラなパズルのピースが、物語の最後にパチパチパチッと合わさって1つの大きなタペストリーを作り出す伊坂ワールド独特のカタルシス的な面白さが、見事に映像化されています。
見終わると、人生っていろいろ大変だけど、やっぱり生きていくって素晴らしいね、と思っちゃうんだな。全然ハッピーエンドじゃないのにね。不思議です。
イイ映画でした。予想以上にね。最近ちょっと疲れてたんですが、なんだか元気出ましたよ。
筧昌也という監督、これが劇場用の長篇映画の第1作目だそうですが、素晴らしい仕事をしたと思います。なんかこう、大事に心の中にしまっておきたいような、愛おしい1本になりました。DVD出たら買おう。