LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

日産セドリック・スタンダード(7)

2013年06月15日 14時04分19秒 | モデルカー製作記
ついにボディカラーの塗装をおこないました。
えー…ご覧の通り、なかなかトンデモない色になっておりまして。この色、どーもデジカメで撮ると実物と違う雰囲気に写っちゃうんですよ。

230スタンダードの実車の純正ボディカラー、キットの説明書によれば4色しか無いようです。定番の白と黒のほかに、リーフ(グレーがかった薄いグリーン)とブルー。
私は趣味の模型では白は滅多に塗りません。ホコリの処理が面倒くさくでイヤなんですよ。黒は230スタンダードには一番似合う色なんでしょうけど、「モデル・カーズ」の作例も黒でしたし、某刑事ドラマ方面のみなさんは揃って黒でいかれるでしょうから、私は遠慮しときます。
ということで、もう最初からからリーフかブルーのどちらか、と決めてました。



↑ブルーの実車はこんな感じ。案外似合ってると思いませんか?
これから連想したのが、昔のアメドラでFBIやCIAの捜査官が乗り回してたフリートユース・グレードの安物セダン。右の写真は68年のフォード・ファルコンですが、ドラマの中だとこういうのがなぜか妙にカッコ良く見えました。
230スタンダードはセンターキャップ付きの黒のテッチンを履いてるので、ブルーだとどこかアメリカっぽい雰囲気に見える気がする。一方リーフは上品な一般家庭の自家用車っぽい雰囲気。ここはやはり前者しかないでしょう。
…という、まぁなんだかよく判らん理由でブルーに決定!



↑キットの説明書にはMr.カラーのC34スカイブルーとC117RLMライトブルーを2:1、と書いてあります。せっかくの親切な指示ですが、あえて無視して自分のイメージで調合しちゃいました。Mr.カラーのC65インディブルーとC35明灰白色をだいたい1:1で。説明書の調色よりは若干濃いめの色味になってます。
このブルー、TLVにもありますが、そっちはもっと濃いめのようです。私が今回塗った色は、TLVと説明書の中間くらいな感じで、グレー味のある地味なライトブルーですが、これがなぜか照明当てて撮影すると、やけにチャラいスカイブルーに写っちゃうんですね。
何度も設定を変えて撮り直したんですが、どーも実物の色味に写ってくれません。

ネットで実車の画像を検索したら、そのものズバリの写真が見つかりましたが、やはりかなりフレンチブルーっぽい雰囲気に写っていました。ってことは、今回の調色はけっこうイイ線いってるのかもしれません。



↑エンブレム類は全てエッチングになっててデカールは無いので、すぐさまクリアーコートに取りかかりたいところですが、雨が降ってきちゃったので一日お預けに。こういう場合はホコリの付着に気をつけないといけません。
翌日、湿度が下がったのを見計らってクリアーを吹きました。例によってガイアカラーのEXクリアー、レベリングシンナーで4倍に希釈して、1時間おきに4回吹きました。



↑湿気がギリギリだったので、カブらないように乾燥機で温めながらの塗装でした。そのせいか表面はあまり滑らかじゃないです。この写真でもけっこう表面のブツブツが写ってますね。こりゃちょっと研ぎに手間がかかりそうだ…



↑そこで今回はちょっと新機軸を導入してみました。ホビータウンというショップが独自に販売している「マイスターシート」という研磨シートを使ってみたのです。柔らかいビニールみたいな材質のシートの片面が耐水ペーパーみたいになっているもので、KOVAXの「トレカット」というもののようです。いろいろな番手がありますが、いつも使ってるフィニッシングペーパーと同じ1500番を使ってみました。
これ、すごくイイですよ。裏面に糊がついていて、指先に貼り付けて使えるので、とても使いやすい。切削力も充分だし、当て木を使うよりも指先に情報がきちんと伝わるので、研ぎすぎて下地を出しちゃう心配も無いです。フィニッシングペーパーよりも作業が早い! 
この手の研磨シートって、これまであんまり信用してなかったんですが、目からウロコが落ちました。



↑全身くまなく刷りガラス状になるまで研ぎこみました。ここまで、40分くらいで出来ましたね。これで吹付け時のブツブツは全て消滅。



↑研いでるうちにまた雨が降ってきたので、オーバーコートはさらにもう1日あとになりました。梅雨時の作業はなかなかスケジュールが読めませんな。



↑オーバーコートのクリアーも希釈は4回吹いた時と全く同じです。乾燥機での加熱無しで乾かした方が良い艶が出るんですが、オーバーコートの時もけっこう湿度がギリギリだったので、吹き付け直後の2時間ほどは加熱して乾燥させました。



↑オーバーコート終了後、6時間ほどでほぼ手離れしたので、治具を外しました。表面の光沢は若干退けましたが、コンパウンドでちょっと磨けば充分に取り戻せる程度です。
ってことで、ボディカラー塗装、無事完了!

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