LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

ニッサン・セドリック(Y32)

2009年09月26日 16時20分24秒 | キット入手
数日サボっちゃいました。毎月のことではありますが、月末の修羅場がやってきたワケです。
まだケリはついてないんですが、ようやく目処はついたかな、と。

そんなさ中に、ヤフー・オークションの落札物が届きました。別に珍しいもんじゃありませんが、なぜか店頭では見つからなかったキットでして。アオシマのY32セドリックであります。落札価格900円、送料入れても新品当時の定価と同じくらいでした。そう、このキット定価1300円だったんですね。プラモってこの10数年で高くなったよなぁ…。

なんでまた、こんなオッサングルマを…ですって? そりゃあなた、ワタシゃオッサンですから。オッサングルマも好きなんですよ。
このキット、最初にリリースされた時に勇んで作ったんですが、当時はまだ缶スプレー派でしたからねえ。もう一度パリッと作ってみたいなー、とずーっと思っていたんですよ。それが、先月発売の「モデル・カーズ」の作例でQ45とセルシオ作ったでしょ。その勢いでY32も欲しくなっちゃったわけです。

歴代セドグロの中で、私はこのY32がいっちゃん好きです。Y31で初めてグラツーが登場したときのインパクトには敵いませんが、Y32のスタイリングのアカの抜け方と言ったら、当時はかなりのもんでした。
Y32のデビューは1991年ですが、1988年に出た初代シーマと、1992年の2代目シーマ、そして1995年のY33も合わせた4モデル、私はひそかに「ニッサン製英国車・四天王」と呼んでます。
初代シーマは2代目ジャガーXJ、2代目シーマはロールスロイス、Y32とY33のグラツーはベントレーをどことなく思い起こさせます。といってもあからさまパクリとかじゃなく、あくまで「なんとなくそれ風」に留まっているあたりがカワイイな、と。

もう少し古い世代の国産ビッグセダンには、キャデラックやベンツのモロパクリと言われても言い訳出来ないようなデザインが結構ありましたが、さすがに80年代末から90年代になると、日本のデザイナーもパクリじゃなく雰囲気だけ頂戴するという高等テクニックを身につけたわけですな。

アオシマのY32はなかなか良く出来たキットです。ボディのプロポーションも良いし、インテリアも細かいモールドがイイ感じです。この頃からアオシマってモールドがグッと良くなったような記憶がありますね。ビートなんかも同時期のキットでした。

今回ゲットしたキットは初版のエッチング付きじゃなくて、1996年に再版された奴ですが、箱絵がまたイケてます。夕暮れのウォーターフロント(天王洲あたりかな)、運河を背にたたずむY32。写真だとボディに隠れちゃってますけど、背景の空には、緩やかに上昇していくジェット機まで描き込まれています。作った後も、箱をとっておきたい気分にさせられますね、これは。

Y31から33まで、セドグロのグラツー3部作そろい踏みってのも、そのうちやってみたいと思っています。っていつになったら実現するんだか(笑)。


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2 コメント

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他にも欲しい! (松田 乱暴丑)
2009-09-26 21:50:34
こんばんは、松田 乱暴丑です。

そういえばこのブログにお邪魔するようになって、北澤さんがジャガーを作ってるのを見て自分もY32を作りました。
今年の頭の話ですが、何故か懐かしく感じます(笑)

北澤さんのおっしゃる通り、この頃のニッサンビッグセダンは英国車の雰囲気をうまく取り込んでて魅力的ですね。
グランツとブロアムも、XJとソヴリンのラインナップを感じさせて良かったです。
自分はブロアムもカッコイイと思うんですが、キットには恵まれなかったですね。
アオシマさん、今からでもキット化してくれないかしら?できればY34も…あれ、カッコイイと思うんだけどなぁ…
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Y34良いですよね (kitazawa)
2009-09-29 00:14:13
私も結構好きなんですよ、Y34。エッジの効いたシャープな形で、顔の作りも個性的でしたよね。ポルシェ・デザインが関与したとか。
アオシマは後からキット化するの得意ですから、結構ありうるんじゃないかと。

Y32のブロアムは、後期型だとグランツとフードのプレスが共通になるので、改造しやすいですよね。でも前期型の方が顔の違いがハッキリしていて、良いんですけどね。バリエーションで出たら嬉しいぞ。
あと、Y33ベースの最終型レパードもキット化してほしいクルマの1つです。
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