LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

エアロベット

2009年01月11日 11時43分41秒 | キット入手
昨年最後の買い物はモノグラムの65コルベットでしたが、今年最初の買い物もまたまたコルベットがらみ。70年代に作られたミッドシップのコンセプトカーです。

70年代始め、シボレーはコルベットのミッドシップ化と、ロータリーエンジンの量産化をもくろんでいて、それらが1つに合体したのがこのXP-882、通称エアロベット。1973年のパリ・サロンで公開された時には、4ローターのヴァンケル・ロータリーを搭載していました。これは単なるショー・スタントではなく、量産を意図した現実的なコンセプトだったようですが、オイルショックで燃費の悪いロータリー・エンジンに逆風が吹いたため、量産化は中止になりました。

68年に登場したC3コルベットが延々と82年まで作り続けられる事になった理由の1つが、このエアロベット計画の頓挫であろうと思われます。
しかしエアロベット計画は破棄された訳ではなく、その後も水面下で開発が進み、75年頃にはパワーユニットをスモールブロックV8にスイッチし、ボディワークも一部変更されて再公開されています。
シボレーはその後もコルベットのモデルチェンジのたびにミッドシップ化を検討したようですが、結局今に至るまでFRレイアウトのまま。現行モデルの良い評判を聞く限り、それは正しい選択だったと思えます。

このクルマ、スタイリングがとても好きなんですよ。
C3ウレタンバンパーと共通のイメージを持たせたフロント形状はコルベット一族である事を明確に物語っていますが、全体のプロポーションには、60年代のモンツァGTやコルベア・アストロからの流れがうかがえますし、さらにはシボレー・エンジンを搭載したレーシングカーであるシャパラルの面影も、ちょっぴりあるような気がします。

レベルのキットは比較的新しいもので、ランナーには1998という刻印があります。このキット自体は2007年に再販された時のロットで、現在もそのまま定番キットとしてカタログに載っています。
初期のロータリー搭載仕様ではなく、V8仕様なのが若干残念なんですが、エンジンやシャシーまできっちり再現されたフルディティール・キットで、モールドもきれいだし、作り易そうな感じがします。
アメリカのプラモ・メーカーはコンセプトカーのキットを好んでリリースしますが、絶対に手に入らないモノへの憧憬を満たすのが模型だという考え方は、確かにアリだと思うんですよね。

このキット、現行品ですから日本国内でも普通に流通してますが、今回はeBayのショップ出品モノをゲットしました。
と言っても自分で落札したワケではありません。S.E.M.の会員Lさんが、落札したい物があるので相乗りしませんか、と誘ってくれたんですね。私も含めて会員5人が相乗りさせてもらったので、送料はずいぶん安く済みました。Lさん、ありがとう!

今回私が買ったのは2個。ホントはもっと欲しい物はあったんですが、一度にドカーッと買うのはどうもあんまり好きじゃないのです。ちびちびと買って少しずつ揃えていく、そういうのが楽しい、ということで。
続いてもう1個もお見せします。今夜あたりね。




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