(海岸のスラムに打ち寄せる波---宿舎の窓から)
8月のサマールは、ハバガッドのシーズン。毎日、強い南の季節風が吹いています。
私の新しい部屋は、海に直接面していますから、打ち寄せる波や、ビュービューとうなり声を上げる風の音でいつも騒々しいほどです。
夜と午前中が特にひどく、午後には少し収まるのですが、漁民たちは漁もできません。舟を河口などに退避させ、ただ、荒れる海を見る毎日になってしまいます。
おまけに皆に聞くと、7月から大きな台風が相次いでサマールを襲い、海岸部に多いスラムの家々などにもかなり被害がでたようです。私の宿舎の建物も、海岸部が少しダメージを受けていました。
8月上旬の深夜、市場の近くで大火があったのですが、それも、強い風で一瞬に炎が広がったのでしょう。
過酷な自然がサマールの人々の暮らしに追いうちをかけているようです。