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道央札幌郵便局で「夏休みゆうびんツアー」

2019年07月29日 14時20分52秒 | その他
今年も「夏休みゆうびんツアー」に親子248人が参加
日本郵便㈱北海道支社と道央札幌郵便局が主催

                          


 夏休みを迎えた小学生たちに郵便はがきの書き方などを学び、郵便局内を見学して自由研究の参考にしてもらおうと「夏休みゆうびんツアー2019」が、7月28日に道央札幌郵便局(東区東雁来8条3丁目、桑原康之局長)で行われました。午前の部に45組、午後の部には44組、合わせて248人の親子連れが参加、お手伝いに駆けつけた道内各地の小学校教諭たちの授業に耳を傾け、オリジナルはがき作成に挑戦していました。

 参加者たちは、約2時間40分のカリキュラムの中で旭川市立東光小の片山育男教諭が担当する「郵便の豆知識」や函館市立桔梗小の山本昇吾教諭が受け持つ「手紙作成教室」、蘭越町立蘭越小の小野正史教諭が指導する「はがきデザイン教室」の3つのテーマと郵便局探検に取り組みました。今回は小学三、四年生を対象にチラシなどで参加者を事前募集していましたが、実際には父母や兄弟姉妹を含めた家族で参加するケースが多く見受けられました。

 「郵便の豆知識」では、片山先生がパワーポイントで猛獣除けや連絡用に使われた郵便ラッパ、護身用の郵便保護銃、柱時計などを紹介しながら「郵便配達はいつの時代でも最先端」と題して授業を進めていました。古い時代の郵便ポストを示しながら「これ何か知っている?」と問いかけては子どもたちに答えさせ、「航空郵便は85年前から始まった」など、わが国の郵便歴史を交えながら郵便に関する事柄を分かりやすく説明していました。

 「手紙作成教室」を担当した山本先生は、日本郵便株式会社が発行した小学三、四年生用「2019年手紙の書き方」のテキスト、あて名書き用ステンシルを使って郵便番号の記入や相手先の名前、住所などの説明を行いました。「自分の家の郵便番号を知っている?」、「相手の名前はどこから書くの?」などと質問、子どもたちは手を挙げて答えていました。

 はがきの裏面のデザインを担当した小野先生は、イルカやクジラ、魚などのステンシル、小さなスポンジ、綿棒などを用意し、子どもたちにまず練習用の紙に絵を作成させていました。子どもたちはステンシル(型紙)を組み合わせて図柄を、赤や青、緑など5色の絵の具組み立てを使って彩色、最後にオリジナルはがきを完成させていました。子どもたちの中には、熱中し過ぎて立ち上がってスポンジを小刻みに打ちつけて色を乗せる子を見られました。小野先生と応援に駆けつけた先生たちは、各テーブルを回って「上手!」や「力を抜いて綿棒を使おう」などと声をかけていました。

 はがき作成は絵の具が乾き切れないため残りを自宅対応とし、休憩の後、局内見学に移った。1階では、輸送ゆうパック部の安田元太郎副部長が案内役を務め、1日平均約八万個のゆうパックを処理する区分機などを見て回りました。次の3階は、第一郵便部の寺井憲史副部長の説明で高速型書状区分機などを見学、子どもたちも猛スピードで流れる郵便物に驚きの声を挙げていました。

 全ての日程を終えた参加者たちは、正面玄関でみおくりのため待っていたキャラクターの「ぽすくま」に大喜び、中には一緒に記念写真に納まる子どももみられました。さらに子どもたちには、「ぽすくま」グッズがおみやげに贈られ、感激させていました。
 
 今年で2年目の企画は、より良い教育のあり方を探る日本最大の民間教育研究団体・TOSS北海道(山本昇吾代表)が共催として協力、各地から7人の現職教諭が応援に集まりました。分かり易い授業や子どもたちの興味を惹き付ける実践は、会場担当の社員たちをうならせていました。道内では前身の組織を含めて約40年の活動を続け、約150人のメンバーが所属していると言い、参加した教諭たちは各授業の前準備や授業中に子どもたちの席でアドバイスするなど、活動目標の一つである郵便局教育の推進に当たっていました。



片山先生の「郵便の豆知識」授業

「手紙作成教室」で子どもに助言する山本先生

小野先生のデザイン教室

はがきのデザインに取り組む親子

授業に使われた小学3、4年生用教材

ゆうパック部で説明する小池副部長

高速区分機を説明する寺井副部長

高速で流れる郵便物に真剣な目を注ぐ子どもたち

参加終了後のおみやげをもらい、見送りの「ぽすくま」と写真

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