5月下旬に、幻の湖を見に行った時の報告です。
今回は白雲直下からの下山編です(往路編リンク)。
風に飛ばされた帽子は無事に回収。
広大な雪面から、白い帽子を探すのは難しいかと思ったけど、風が無さそうな所を見たらすぐ見つかりました。
風衝地と雪田、雪渓の違いが良くわかりました。
行きの足跡を辿って、時々白雲を振り返りながら帰る。
奇岩を眺めたり。
北海岳の稜線に到着。
下山は窪みに雪が残る登山道を下ったのですが・・・
途中でズボッと股まで右足が雪に刺さりました。
足を抜こうと、左足を踏ん張ったら、左足に鋭い痛みが走りました。
どうも、右足の靴が下部にある空洞に入ったようで、全然抜けなくなってしまいました。
最初は手で腿の周りの雪をどかしたのですが、手が冷たく、たいして掘れないのでピッケルも使いました。
右足はどんどん冷たくなるし・・・
「このまま抜けなかったらどうしよう・・・」なんて弱気になり。
「たぶん、誰も周りにいないから、凍死するかな・・・」
なんて少し思いましたが(大げさな!)。
雪と格闘すること5分ぐらいで、右足は抜けました。
左足は少し痛むけど、歩けないことは無いので景色を楽しみながら下山を続けました。
北海沢の雪庇。
この少し先に、腰かけるのにちょうどいい岩があったので、行きも帰りも休憩。
雪面から顔を出した赤石川の流れ。
黒岳の斜面に取り付き。
黒岳直下の風衝地では、コメバツガザクラが咲いてました。
小さいけどたくましいですね!
14時20分に黒岳到着。
幻の湖はまた来年チャレンジだな。
恐ろしい急斜面を下山。
上の方は後ろ向きで雪面をキックしながら慎重に下りました。
後半の広い斜面はグリセード。
綺麗なシュプールでしょ!
あとはスキー場を歩くだけ。
15時5分にロープウェー駅到着。
下山は3時間。最終まで1時間近く余裕がありました。
で、足の方は・・・
帰りに、つるつる温泉に入って帰ったのですが、温泉を出た頃から動かすたびに膝がズンと痛くなりました。
山でケガするたび、山行中のアドレナリン効果ってすごいなって思います。
我ながら感心して、家族にもすごいだろって自慢してましたが・・・
その晩は、痛みで眠れず、翌朝は日曜日もやっている近所の整骨院に行き、治療を受けテーピングをしてもらいました。
その後も通院して、びっこを引きながら歩き、プールでリハビリをしたりして、概ね痛みが無くなるまで1カ月半を要しました。
2カ月が経過して、そろそろ山登りに復帰しようかと思っていたのですが・・・
今度は右ひざをやっちゃいました。
アドレナリンがどうとかとか言う問題でなく、歳のせいなのか、体重のせいなのか、慢心なのか?
そのすべてと思いますが、何とも情けない。
ま、その話は後日ですね。