「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

中国封じ込め論の無意味<2023年11月

2023-11-19 14:43:58 | 中国と東アジア

中国封じ込め論は、アメリカがそうしたいというだけの話です。クアッドにしても太平洋+インド洋です。どっちも海です。海から魚は獲れますが、大きな利益が上がるわけではありません。
海を封じ込めても、大した意味はありません。むしろ、やるだけお金がかかって効果はなく無駄です。

中国封じ込め論に乗っかってアメリカに追随している日本は愚かだと思います。

東を封じても西の大陸が開けています。中国は西にどんどん経済力を広げています。アメリカにそれを封じる力はありません。

金にならない海を封じて、お金になる陸を開けっぱなしでどうするのか❓
無意味だという意味が分かりましたか❓

西に行くとイスラム教国が多いです。イスラム教国との関係が悪くなれば、中央アジアから中東、アフリカ諸国との関係が悪化します。ここに中国とロシアを加えると私の言う仮称ユーラシア(+アフリカ)連帯が形成されます。
21世紀の中心になる地域です。

私がアメリカ・NATOと徐々に距離を置くべきだという理由は、ここにあります。狭く排他的なアメリカ・NATOにいるより、広く開放的な仮称ユーラシア(+アフリカ)連帯に参加した方が、日本の国益に適うのは誰が考えても明らかでしょう❓

ガザ問題とウクライナ紛争を見て、つくづくそう思いました。一番アメリカ・NATOの悪い点は、正義や公平の価値観を失っている点です。これを、ダブル・スタンダード(二重基準)と言います。ダブル・スタンダード(二重基準)の立場に立つ国やグループは、ダメだという分かりやすい理由があります。
「人権・自由・民主主義」は、ダブル・スタンダード(二重基準)を誤魔化すプロパガンダにすぎません。

「中国封じ込め論」もアメリカがそうしたいと言うプロパガンダに過ぎません。

他人のプロパガンダは、ほどほどに聞いて日本は日本の国益を一番最初に考えて、日本の外交政策を決めるべきだと思います。

アメリカは、中国との関係改善のためにアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の合間を利用して習近平国家主席との会談を持ちました。

『日中首脳会談、習主席が戦略的互恵関係の再確認呼びかけ』
2023年11月17日午後 12:03 GMT+93時間前更新
https://jp.reuters.com/world/china/2Y4HOMPX3NMH7D3Y6I6LKBKBIA-2023-11-17/

対面の会談は1年ぶりだそうです。アメリカが首脳会談をしたから日本もやるという姿勢です。「中国封じ込め論」を主導しているアメリカが習主席と首脳会談するのは、少しおかしいでしょう。関係がギクシャクしすぎたので改善を図っているわけです。

アメリカだって経済界からは、関係改善を求める声が強いです。経済界からの要望にアメリカ政府も配慮したと言うことです。

「中国封じ込め論」はアメリカ政府のお題目にすぎません。その尻馬に乗って日本が隣国の中国と1年も首脳会談をしていなかったわけです。

何でもアメリカに右倣(みぎならえ)で日本の主体性は、ゼロですね❓

こんな事では、日本外交などないも同然です。
アメリカにはアメリカの都合があり、日本には日本の都合があります。

私が「アメリカ・NATOと徐々に距離を置くべきだ」というのは具体的には、このような事を指して言っています。

※大体、太平洋の向こうのアメリカより、西の隣の中国との関係の方が重要なのは❓
小学生でも分るでしょう❓
小学校で聞いてみたらいいと思います・・・



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