「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ポーランド総選挙・与党「法と正義」が過半数割れ(ウクライナ支援の変更)<2023年10月

2023-10-18 18:27:02 | ヨーロッパ

野党勢が多数派、連立協議へ 右派与党が第1党―ポーランド総選挙
2023年10月16日07時41分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023101600173&g=int

下院では右派与党「法と正義」が得票率約37%で第1党となる見通しながら、野党勢力が過半数を上回る見通しです。

ロシアのクリミア侵略を受けてこれまでの与党「法と正義」が政権を握り、かなり強権色の強い右派政治を行ってきましたが、ポーランド国民の選択は野党勢力の過半数超えでした。

ロシアに備え軍事力を強化し、ロシアがウクライナ侵略を開始すると真っ先にウクライナ支援をしました。その後もウクライナを支援し続けました。それには危機感を抱いたポーランド国民に支持もあったと思います。

しかしここに来てポーランド国民からは、民主主義の後退を危惧する声も出始めていました。その結果が今回の議席配分です。

与党「法と正義」が過半数を失ったのは、強権色の強い右派政治が嫌われたのと、ウクライナ支援の大きな支出も原因だと思います。ポーランドは、軍事援助のほかにウクライナ避難民156万人の受け入れ国です。

これだけの軍事支援と避難民の受け入れは、それほど豊かではないポーランドにとって大きな負担です。

しかしウクライナは、穀物禁輸を巡ってポーランド・スロバキア・ハンガリーをGATに提訴しました。3か国は国内の生産農家を守るためにやむなく禁輸を継続したわけです。当然、ウクライナ支援に疑問の声が上がるでしょう。それだけではなく、ポーランド・ミサイル着弾事件でもウクライナ側の調査協力依頼に対する対応は不誠実であったそうです。

ウクライナのGAT提訴後は、ポーランドのウクライナに対する態度は一気に厳しいものになりました。首相は、今後ウクライナ支援はしない!と、ブチ切れました。大統領は、これまで約束した分は支援する。今後はポーランドの国防を優先する意味だと苦しい説明をしていました。その後、国連総会の帰りにウクライナの大統領がポーランドに立ち寄りましたが、ポーランドの政府要人は面会しませんでした。思いっきりの不快感を示されました。

そして今回の与党の過半数割れです。どのような連立になるかは不明ですが、ウクライナ支援は確実に見直しの対象になると思います。

それに先立ちスロバキアでも総選挙がありました。
BBC
スロヴァキア総選挙、ウクライナ支援に反対の政党が勝利 連立交渉へ
2023年10月2日
https://www.bbc.com/japanese/66979950

第一党となった「道標・社会民主主義」の公約は、「ウクライナへの軍事支援を中止」です。そして親ロシアの立場だと言われています。
早速、停戦に向けた動きを始めています。
CNN
スロバキア第1党党首、ロシアとウクライナの和平交渉開始へ「全力尽くす」
2023.10.02 Mon posted at 15:35 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35209754.html

スロバキアとポーランドでは、政権が交代しウクライナ支援に関してはこれまでとは全然違う対応が、既に始まっています。

ロシアがウクライナへの侵略を開始した2022年は絶対ウクライナ支持でまとまっていた東欧諸国のウクライナ支援への態度は、ここに来て大きく変化しつつあります。

これには、ウクライナの態度も大きく影響していると思います。農産物禁輸に対するGAT提訴が一番分かりやすい例ですが、ウクライナのロシアと戦っているんだから支援を受けて当然だ!支援を受けるのがウクライナの権利だ!と言わんばかりの態度が節々に見えます。感謝の気持ちは、ほぼ見えません。アメリカの方ばかり向いています。

開戦以降、断固ウクライナ支持で結束し苦しい財政事情の中でもウクライナ支援を優先させてきた東欧諸国が、ウクライナに背を向けるのも当然だと思います。ここに来て戦争の膠着状況も見えてきました。ロシアが進出できないなら、それほどウクライナ支援を優先する必要もなくなるわけです。そうなれば、隣近所としてはさっさとゴタゴタを収めて欲しいと思うのも当然です。

他人のふんどしで相撲を取るウクライナが、占領されたウクライナ領を全部取り返すまで戦争を続けるなどと言うのは、おこがましいでしょう。自分の金でやれ!となるでしょう?

ゼレンスキー大統領を見ていると、傲慢さを感じます。そのような態度であれば、これまで一生懸命支持し支援していた隣近所の国々の支持が少なくなるのも当然と言えます。世の中では困っているのは、ウクライナだけではありません。

つまり隣近所ですらこのようでは、今後ウクライナへの支援は徐々に減ると思います。支援総額の約半分を占めるアメリカ国民のアンケートでは、ウクライナ支援を止めるべきだという意見が過半数を上回っています。共和党はウクライナ支援に反対しています。

つまり、2022年とはウクライナ支援に対する支援国の態度は変化しつつあると言うことです。これ以上、ロシアとの戦争を継続したいのであればウクライナは自分の金でやるべきだと思います。

いつまでも国家財政から武器まで全部丸抱え(援助)で戦争が出来ると思うのは、欲張りですし思い上がりと言うものです。

金がなくなれば戦争の継続は不可能です。ウクライナもそれを考えるべき時に来ていると思います。ロシアは確かに極悪ですが、その程度の極悪は世界に結構います。極悪に食いつかれないように用心を怠ったウクライナにも非があります。腕っぷしの強い極悪の隣にいて、しかも2014年にクリミアを奪われて、東ドンバスでロシアの介入を受けて傀儡政権と戦争していたのですよ。これだけの事がありながら、うすらぼけ~と油断しきっていたウクライナの政治は非常におかしいと思います。2014年から2022年まで、随分時間があります。その間、何も備えをしなかったのは、どういう訳だ?と言う見方も出来ますし、愚かすぎるとも言えます。

2021年ウクライナは、何をやっていたか?
夏の軍事パレードで女性兵士が行進したのですが・・
そのハイヒールの底の高さが高すぎるんじゃないか?
と国会で国会議員が国防相に質問し!
国防相は、もっと健康的なのを考えます・・
とか答弁していました。

2021年でこんな調子では、ロシアに侵略されても全然不思議ではないことは確かです。

侵略したロシアは悪いけれど、侵略されたウクライナもいい加減、間抜けだと思います。そう考えると、どっちもどっち・程度の話にも思えてきます。

知っていたけど今まで書かなかったのは、ウクライナを応援していたからです。しかし、ここまでウクライナの襤褸が見えてくると、さすがに応援する気力もやや薄れてきました。

CNN
ハイヒール姿の行進で批判浴びたウクライナ国防省、「より快適なヒール」に切り替えへ
2021.07.09 Fri posted at 12:47 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35173632.html

※ほぼ来年戦争する雰囲気は、ないですね❓



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