「北の山・じろう」日記

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ロシア政府がワグネル部隊を接収<ウクライナ紛争2024.2.18

2024-02-18 08:25:04 | ロシアと周辺国

ワグネルをプーチン氏直属「国家親衛隊」に正式編入…アフリカでは現地のクーデター政権を支援
2024/02/15 07:25
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240215-OYT1T50011/

傭兵部隊のワグネルは、創設者エフゲニー・プリゴジン氏がプーチン氏の信頼が厚いことを利用してウクライナ紛争で巨大な軍団(最盛期5~6万人)に急激に成長しました。その威力を背景にロシア国防相・参謀本部と権力闘争を始めてしまいました。当初はロシア正規軍と競わせて便利遣いしていたプーチン氏でしたが、徐々にコントロールが効かなくなり、ロシア国防相・参謀本部側の主張をプーチン氏が採用してワグネルの解体が決定しました。
それを不服としてプリゴジン氏が武装ほう起したのが、ワグネルの反乱です。反乱は、あっと言う間に終わり何らかの野合的合意が成立しました。その後、ワグネルの本体はベラルーシに移動し、プーチン氏は事故死してワグネルの件はウヤムヤになっていました。

記事が伝えるところによると、分割されて一部は「国家親衛隊」に正式に編入され、一部はアフリカでは新たに設立された雇い兵部隊に編入されたようです。

アフリカで勤務していた兵士たちは、そのままアフリカで新組織に加入して同じ業務を続けるのであろうと思います。ロシア政府にとっては、代行機関のような組織ですから貴重です。

問題は、「国家親衛隊」に編入された部隊で・・・
『ワグネルの新指導者アントン・エリザロフ氏はビデオ声明で、ウクライナ出撃の拠点になっている露南部ロストフ州の露軍基地にワグネルの新本部「コサック・キャンプ」を置き、編入部隊が駐屯することを明らかにした。』

こちらは、ウクライナ戦線に投入されるようです。単独の部隊になるのか、兵士を個々にロシア正規軍を強化するために派遣するのかは不明です。
実際には、ワグネルの戦闘員がいる話はありましたから去年から一部は戦闘に参加していた可能性があります。

ワグネルの兵士は退役したロシア兵から技能優秀者を選抜して更に訓練されたプロの兵士です。個々の兵士は極めて優秀だと思います。
だから小隊長クラスで派遣した方が効果的だとは思います。決めるのは、ロシア軍なのでどうなるかは不明です。

しかし、再びワグネルの部隊がウクライナ戦線に参戦するのは間違いなさそうです。コントロールの利くワグネル部隊は、ロシア軍では喜ばれると思います。
ワグネルの部隊を核にして突撃部隊を編成すれば、強力に決まっているからです。

ウクライナ軍から見ると❓
「やな、やつら!」
が、帰ってきてしまいました。
プリゴジンは死してワグネルを残しました。
最終的に国に奉公しましたね❓


※関連記事目次

項目「ロシアと周辺国」の目次②
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