「北の山・じろう」日記

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2024MLB>メジャーの剛速球投手が次々故障する理由とMLBが「先発投手最低6回ルール」を検討

2024-08-17 14:19:51 | MBL & プロ野球

MLBが「先発投手最低6回ルール」を検討とESPN報道
[2024年8月16日10時36分]
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202408160000214.html

(1)メジャーの剛速球投手が次々故障する理由
これは原因は、はっきりしています。
力一杯の剛速球を試合の始めから終わりまで投げるからです。今のメジャーの投手は、速球の速度に頼った投球が基本です。
160キロを超える新人投手も珍しくありません。
結果、どうなるか❓
限界近い全力投球を続ける先発投手が次々に故障しています。
一流の先発投手なら年棒50億~60億です。
大抵、長期契約です。
これが次々と故障しては、球団もたまらないでしょう。
しかし、現実は次々に故障する速球派投手が続出しています。

その対策としてMLBが「先発投手最低6回ルール」を検討しているようです。
『先発投手の最低6回以上ルールにはもちろん例外も設け、100球を超えた場合、4失点以上した場合、登板中にケガが発生した場合は早い回で交代することができるとしている。』

大体、こんな内容です。
「故障したくなければ、少しはセーブしろ!」
分かりやすく言うと、こう言うことです。
今の速球に頼り切った各球団の指導方針にも変更が迫られることになります。

(2)以前は、どうだったのか❓
「CGに違いない」「笑っちゃう」 “精密機械”マダックスの衝撃変化球が再脚光
2021.12.11
https://full-count.jp/2021/12/11/post1165738/
グレッグ・マダックス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
メジャー通算355勝サイ・ヤング賞4回の大投手です。
しかし速球は❓
『MLBの先発投手の中でも球速が遅く、キャリア初期に93mph(約150km/h)に達する程度であり、その後は選手生活を通じて下がり続け、最終的には86mph(約138km/h)を下回っていた。』

変化球の切れとコントロールが武器で「精密機械」と呼ばれた名投手です。MLB通算23年の現役生活の中で大きな故障もありません。通算奪三振3371が示す通り三振も取れる投手です。

日本の名投手の話を聞いても最初から最後まで全力投球をする投手はいません。
出来るだけ力をセーブして長いイニングを投げることを心掛けた選手だけが名投手になっています。
日本でも速球派の投手は、選手寿命が短い傾向があります。

メジャー・リーガーなら黒田博樹です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E7%94%B0%E5%8D%9A%E6%A8%B9
大卒なのに現役20年の丈夫で長持ちタイプです。
やはり大きな故障歴は、ありません。
日本では速球派でしたがメジャーに行く数年前から、変化球投手に自分で投球スタイルを変えました。
これが故障せず長い現役生活を続けられた大きな理由です。

このような考え方とプレースタイルが投手のセイバーメトリクスです。

『セイバーメトリクスの概念』
https://note.com/cdragons_758/n/n0635f59af5a4
『セイバーメトリクス』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%B9

ここでは先発投手に求められるのは、「クオリティスタート」です。
『クオリティ・スタート(Quality Start、QS、「良好な先発」)とは、野球における投手の成績評価項目の1つ。 先発投手が6イニング以上を投げ、かつ3自責点以内に抑えた時に記録される。』

今のメジャーの剛速球神話は、要は技術は無視して力だけに頼る発想です。
そうなると速球の速い投手ばかりスカウトするようになり、剛速球投手が全力投球ばかりするから結果として故障者続出と言う現象が起きています。

投球技術と言うものがあるのですから、『もっと「投球技術」重視に考え方を変えなさい』というのがMLBが「先発投手最低6回ルール」改正を検討している理由です。

日本の投手なら今永昇太です。
速球は、せいぜい150km程度が最速です。
時々、調子が狂って打ち込まれますが大体は好投しているケースが多いです。
その理由は、「投球技術」です。

150km台後半のストレートを投げる山本由伸が撃ち込まれるのは、「投球技術」が足りないからです。

150kmに足りない速球で名投手がいるのですから、考え直した方がいいようですね❓


※関連記事目次
項目「MBL & プロ野球」目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/11328fcdd47caf7c999058799251da3b



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