「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

メデイアでは絶対分からないウクライナ紛争の背景<2023.11.24

2023-11-25 20:14:52 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ロシアがウクライナ軍事侵攻を開始すると、あっと言う間にプロパガンダとフェイクニュースが、西側のメデイアを覆いつくし「ウクライナ紛争の背景」を隠してしまいました。
そのプロパガンダは❓
「ウクライナ絶対正義=何が何でも援護」
「ロシア極悪=西側が団結して撲滅」
こんな印象です。

そもそも2022年のロシアのウクライナ軍事侵攻が、なぜ起きたのかと言う説明は皆無です。ひたすらプロパガンダがあるのみで、それ以外は一切否定します。
つまり裏側を全部隠しています。

裏側がなければ、ロシアのウクライナ軍事侵攻が起きるはずはありません。

それについては、主に旧ソ連崩壊後の近い過去の歴史と経緯からすでに説明してきました。
ごく簡単に言うと、ブッシュJr大統領が2008年にウクライナとジョージアのNATOへの取り込みを宣言しました。それを実行したのがオバマ政権時代の副大統領のバイデン氏です。要は、ロシアの裏庭に手を突っ込みウクライナのNATOへの取り込みを実行しました。
その手始めが、2014年のクーデターです。
これはアメリカがウクライナの過激右翼や過激民族主義者を扇動して起こさせたと言えます。出来上がったのが、アメリカの傀儡政権です。
その傀儡政権を利用してバイデン氏はウクライナのNATO加盟を推し進めます。

既に2014年のクーデターの直後から、ロシアの軍事力の行使からウクライナ紛争は始まっています。その結果として2022年のロシアのウクライナ軍事侵攻が起きました。

この時点で西側は、それ以前の過去を消してしまいロシアのウクライナ軍事侵攻のそれだけ見ると悪事について大々的にプロパガンダを流して、ロシアを完全極悪にしてしまいました。

※2014年のクーデターへのアメリカの関与は、オバマ大統領が認めました。なぜ認めたかと言うと、オバマ大統領自身は関与に賛成していなかったからだと思います。バイデン副大統領が行ったと言いたかったのでしょうね❓
『2015年1月末、CNNのインタビューにおいて、当時のバラク・オバマ米大統領が、ウクライナでのヤヌコビッチ大統領の追放クーデターに米国が関与していたことを認めた』
※関連記事
①『2014年、ウクライナにアメリカの傀儡政権を樹立させたバイデンと「クッキーを配るヌーランド」』
2022/5/1(日) 21:34
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/087fd5204f4dd44820b6c490ec8ff92c03be266f
『当時のバイデン副大統領は、おおっぴらに「他国の内政に関与する選挙運動」を展開していたのだ。』
『「アメリカの言いなりになってくれさえすればいい」と考えていたことが推測され、アメリカの傀儡政権を樹立させるために、バイデンやヌーランドが動いたと見るべきだろう。』
『一方、NATOが存在しないとアメリカの存在価値は低くなり、武器も輸出できなくなるが、共和党のトランプ(元)大統領は「NATOなど要らない」として「NATO不要論」を前面に押し出していた。その代りに「アメリカ・ファースト」で「アメリカという国家の存在」を強く位置づけているところが「戦争ビジネス」をバックボーンとするバイデンと違うところだ。』

ワールド
2014年3月3日10:57 午前Updated 10年前
焦点:緊迫化のウクライナ情勢、試される米大統領の「覚悟」
https://jp.reuters.com/article/l3n0lz05g-analysis-obama-ukraine-idJPTYEA2201X20140303

2016.05.10
ウクライナ危機はなぜ終わらないのか〜欧米vsロシア、相容れない「正義」の論理
https://gendai.media/articles/-/48606?page=2

①の記事には、興味深いことが書かれています。「戦争ビジネス」とバイデン氏の関係です。それを考えると2022年ロシアのウクライナ軍事侵攻直後に、大々的なプロパガンダ作戦が展開され西側が団結してロシア潰しをしようとした理由の一端が見えてきます。
そしてアメリカが実に気前よくウクライナに軍事支援をしている理由も分かります。
ゼレンスキー大統領が、絶対に戦争を止めようとしない理由も見えてきます。裏側にいるご主人様の意向に最大限配慮しなければなりません=最大限、戦争を長引かせる。

※このように考えると異常すぎるウクライナ紛争の背景が少し分かります。もちろん、これだけが理由ではないと思います。しかし、理由の一つであることは間違いないと思います。バイデン氏には、ウクライナ疑惑もあります。

※アメリカとウクライナ紛争の関係
【解説】 なぜウクライナはアメリカにとってそれほど重要なのか(バイデン氏のウクライナ疑惑)
2019年11月15日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-50429406

バイデンに利用され捨てられたウクライナの悲痛
2022/2/25(金) 11:22
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/cf3953f7d8ec2af5f55ce6ce9bd242fba987b2be
【舛添直言】米国も気づき始めた「ウクライナが戦争に勝つと米国に高くつく」
2022.11.12
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72678?page=2
「むしろ米国にとって好都合」バイデン大統領がウクライナを助けない本当の理由 
2022/02/27 12:00
https://president.jp/articles/-/55049?page=2
バイデン氏とウクライナをめぐる疑惑とは何なのか? BBC特派員が説明
2019年9月27日
https://www.bbc.com/japanese/video-49849889
「戦争研究所」は信頼できるか:ネオコンはバイデン政権下で「再起動」
 2023年9月28日
https://www.fsight.jp/articles/-/50095
ウクライナ戦争「アメリカが原因作った説」の真相 
2022/04/03 9:00
https://toyokeizai.net/articles/-/578952

※過去からウクライナ問題を丹念に調べたフリー記者が無料で公開している記事があります。長いですが読むとウクライナをめぐる様々な過去が見えてきます。ご一読をお勧めします。

なぜプーチンはウクライナを「ナチ」「ファシスト」と呼ぶのか 
第二次世界大戦、ドイツ・ソ連戦争期     
被害と加害の記憶をめぐり今も止まぬ論争
ウクライナ戦争に関する私見17   
2022年12月6日現在
https://note.com/ugaya/n/n77c4410d1921

※時代的背景の資料
ウクライナにおける「ネオナチ問題」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%80%8C%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%83%8A%E3%83%81%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%8D
ウクライナ蜂起軍(第2次世界大戦時)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E8%9C%82%E8%B5%B7%E8%BB%8D
ホロドモール(第2次世界大戦前)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AD%E3%83%89%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AB
独ソ戦
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%AC%E3%82%BD%E6%88%A6
尊厳の革命(2014年クーデター)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8A%E5%8E%B3%E3%81%AE%E9%9D%A9%E5%91%BD
ロシアのクリミア侵攻(2014年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%82%A2%E4%BE%B5%E6%94%BB
ドンバス戦争(2014年~)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%B9%E6%88%A6%E4%BA%89
ウクライナ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A

 

※ずいぶん沢山の記事や資料がありますね❓

ウクライナ紛争について自分の意見や見識を述べたい人間は❓

最低、これくらいは自分で調べて勉強しろ!

分かりましたね❓

それがないからプロパガンダやフェイクニュースに簡単に騙されます。

私も今年の9月までそうでした。

その後、自分で調べたら❓

実情は、ほぼ正反対でした!


(オランダ)極右・自由党(PVV)が第1党に躍進の見込み&日本外交<2023.11.24

2023-11-25 20:12:59 | ヨーロッパ

オランダ総選挙、極右が第1党へ 反イスラム、EU離脱を主張
2023年11月23日 11:28 発信地:ハーグ/オランダ [ オランダ ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3492750?cx_part=top_topstory&cx_position=3
【解説】 オランダ総選挙で極右政党が勝利 欧州が揺れる
2023年11月24日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-67516814

ヨーロッパで顕著な政治の右傾化の流れです。
既にイタリアでは、極右「イタリアの同胞(FDI)」が第1党になりメローニ氏が首相を務めています。
フランスでもマリーヌ・ルペン氏が党首を務める極右政党・国民連合が、かなり大統領選でも僅差の勝負をしました。
ドイツでは、クーデター未遂事件が発生しました。

2022年ドイツクーデター未遂事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/2022%E5%B9%B4%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%9C%AA%E9%81%82%E4%BA%8B%E4%BB%B6

今後ヨーロッパがどのような国々が中心になるのかは不透明な情勢です。
理由はヨーロッパが相対的に貧しくなり移民が増え社会不安が増加しているからです。

極右の主張は、どの国でもほぼ同じです。
反EU
反移民
自国中心主義

オランダの自由党(PVV)は、ここに「ウクライナ支援停止」も政策に掲げています。

EUの無茶苦茶なウクライナの優遇と過保護と言える支援には、どの国からも国民のチェックが入ると思います。そもそも今、経済的に豊かな国はドイツくらいしかありません。本来ユーロ国民に使うべき巨額の資金をウクライナ支援に振り向けています。何故そこまでしてウクライナを支援しなければならないのか・合理的な説明は出来ません。選挙を重ねるごとにウクライナ支援にこだわる現在の第1党は支持を減らすと思います。

そして日本も考える必要があります。今後ヨーロッパ諸国の政治の流れが右翼化・極右化である以上、深い付き合いは禁物だと言うことです。関係が深ければ、右翼化・極右化の思想は必ず日本にも入ってきます。

右翼化・極右化した日本が嫌であれば、ヨーロッパ諸国との付き合いは薄くするべきなのは、当然です。

簡単に言うとヨーロッパ諸国はダメになりつつあると言うことです。右翼化・極右化し排他的で自国中心主義の国々とは付き合ってもメリットは、ありません。

私が、アメリカ・NATOとの距離を置くべきだという理由です。NATOなど地球の裏側の軍事同盟です。そんなものが日本の安全保障にメリットがあるはずがありません。経済のEUもブロック経済化しつつあり貿易関係を維持するメリットは、年々少なくなってきています。

これらを考えあわせるなら、日本外交の歩むべき道は明らかだと思います。


どうやらウクライナ軍が本当に始めたらしいドネツク州ゴルロフカ攻略作戦<2023.11.24

2023-11-25 11:04:28 | ウクライナ紛争

2023.11.23
ホルリウカの戦い、未だに状況が不明なウクライナ軍のテリコン襲撃
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-horlivka-situation-of-ukrainian-armys-telikon-attack-still-unknown/

記事を読んで目が点になりました・・
まさか!
この作戦が実行されているとすると大統領府が参謀本部を無視して直接命令しています。

10月初め頃、その命令が大統領府から出されたようです。現地指揮官は、「無理です!」と断ったようです。
その経緯を書いた記事
2023.10.31
米タイム誌、大統領の頑固さがウクライナの柔軟性や選択肢を狭めている
https://grandfleet.info/us-related/time-magazine-presidents-stubbornness-is-limiting-ukraines-flexibility-and-options/
タイム誌の原文の記事
https://time.com/6329188/ukraine-volodymyr-zelensky-interview/

私もGoogle翻訳を使って全文を翻訳してみました。確かに軍関係者のインタビューの中にそれが出てきます。

ここに来て大統領府は、「トカゲのしっぽ切り」で軍の上級幹部を入れ替えています。おそらくそのどさくさに紛れてゴルロフカГорлівка方面を担当する指揮官も入れ替えたのではないか❓と思います。
大統領府の命令を聞く指揮官を任命したのでしょうね❓

そうでなければ、10月の初めに1回断った作戦を今、始める理由がないからです。

そもそもドネツク州ゴルロフカГорлівка付近は2014年から双方の境界線の動かない地域です。どっちもガッチリ陣地を築いて、どちらも攻められません。
(ホルリウカ・はウクライナ語読みです)
テリコン(ぼた山)とは炭鉱で見られる「ぼた山」です。アウデイイウカからゴルロフカにかけては、そんなテリコンが数多く点在しているようです。

その上には隠れる場所も掩護体となる樹木もありません。そこにいると砲撃の的になり撃破されるだけです。だからどちらもそこに陣地を築いたり制圧したりしようとはしません。

ところが❓
ウクライナ軍が何故かそこに進撃し始めテリコン(ぼた山)に上っては、ロシア軍の砲兵部隊に砲撃されて吹き飛ばされているようです。

ほぼ何の意味もない犠牲だけが出る戦闘をウクライナ軍が行っているようです。
まるで謎です。
おそらく大統領府からの「ゴルロフカを攻撃せよ!」と言う厳命により、やっているのではないか・と思います。

大統領府がそう考えた理由は❓
まもなく陥落するであろうアウディイウカАвдіївкаでの敗北を糊塗するためではないか❓と思います。

もしそう思うなら、アウディイウカАвдіївкаに増援部隊を送り込むべきでしょう❓
そうせずにゴルロフカГорлівка攻撃の命令を出したとしたならば❓

ウクライナ軍の指揮命令系統は崩壊しています。
素人将軍(ゼレンスキー)が自分の思い付きで、普通プロなら絶対出さないような命令を乱発しているのかもしれません❓

仮にそうであるとしたならば❓
ウクライナ軍は相当危ういと言わざるを得ません。


ウクライナ紛争が招き寄せたこと(アメリカ外交の失敗)<2023.11.23

2023-11-25 01:42:54 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

アメリカ外交の大失敗と言えると思います。
ウクライナ紛争は、アメリカがロシア潰しを狙ってロシアを追い込んで暴発させた面が大きいと思います。NATOもグルになって上手く行きそうな部分もありました。ウクライナに戦争をさせて西側全体で強力な経済封鎖を発動し、一気にロシアを潰しにかかりました。
それが、ほぼ失敗したのは既に書いた通りです。強力な経済封鎖は逆効果を生み出してヨーロッパの小国を苦しめています。

それ以外には、反米国家の団結を強めました。北朝鮮とイランです。アメリカはロシアに軍事支援しないように脅しましたが、脅しは効果がなく最近では逆に大っぴらに支援んが拡大しています。
ロシアにしてもアメリカと完全手切れならアメリカに配慮する必要がなくなりました。ロシアと北朝鮮とイランは互いに有利な条件でバーター取引をしています。ガザ問題で世界にダブル・スタンダードを証明した欧米は、それを非難する事すら出来ません。
3か国は、お互いに必要な物や技術をバーターで取引する関係が出来ました。

『イラン、ロシアに弾道ミサイル提供検討の可能性=米政府高官』
2023年11月22日午前 6:55 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/TZLBQDIZBFOODKJ3HIVZTUJWH4-2023-11-21/

『北朝鮮、「軍事偵察衛星」の打ち上げに成功と発表 沖縄上空通過で一時避難呼びかけ』
2023年11月22日
https://www.bbc.com/japanese/67493387

北朝鮮が大量の砲弾や武器の提供と引き換えにロシアから手に入れた軍事技術の一つが、偵察衛星の打ち上げの成功です。何かの技術がほんの少しだけ不足していたのでしょうね❓

イランも必要な軍事技術を手に入れるでしょう。

アメリカが引き起こしたウクライナ紛争は、反アメリカ3か国の団結を引き起こし、それぞれの武器の提供や軍事技術の改革をもたらしつつあります。
アメリカと完全手切れの3か国は、アメリカに遠慮する必要は、全くありません。今後も関係を強化するでしょう。それで、アメリカに何かメリットがあったのか❓
ないですね❓

結果として言うならば、アメリカはロシアと付かず離れずの関係を維持するべきでした。そうしていれば、こうはならなかったと思います。気軽にロシア潰しを、やろうとしたためこうなりました。

しかも最悪なことに、ロシアは今のところ潰れる気配はありません。
むしろ、ウクライナの方が早晩潰れそうですね❓

一体、何のために何をしているのか意味不明なアメリカ外交です。バイデンさんの年齢を考えると、頭の中が少し困ったことになっている可能性もありますね❓

どう見ても西側が大丈夫でなさそうなウクライナ紛争の成り行きです。
後の始末は、誰がする❓


最大の支援国ポーランドの離反を招いたウクライナのWTO提訴<ウクライナ紛争2023.11.23

2023-11-25 01:40:44 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナ、ポーランドなど3カ国をWTOに提訴 農産品禁輸で
2023年9月19日午前 8:11 GMT+92ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/WCFJ37LZOVJJDLM7FNDBD2CZSQ-2023-09-18/

欧州連合(EU)のウクライナ優遇政策が、特に東欧諸国に様々な不利益をもたらしてそれに耐えかねた一部の国がEUの政策に反する行動をとり始めました。

それが、ポーランド、ハンガリー、スロバキアの3カ国のウクライナ産農産物の禁輸措置の発動になりました。自国の農家を守るための処置です。

これに対しウクライナが、欧州連合(EU)のウクライナ優遇政策を理由にWTOに提訴しました。

このWTO提訴が、それまでポーランドが支援のために我慢してきた反ウクライナ感情を一気に表面化させました。感情が爆発したと言ってもいいでしょうね❓

それに輪をかけたのがゼレンスキー氏の国連での発言などの行動です。

※参考記事
ポーランド、ゼレンスキー氏の国連演説に抗議 穀物輸入巡り
2023年9月21日
https://jp.reuters.com/world/ukraine/AL4OXOCSVNK5HJZOLWELC66AXM-2023-09-21/
「欧州の友人がモスクワを手助け」発言にポーランド猛反発、首相「ウクライナに武器供与しない」
2023/09/21 21:09
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230921-OYT1T50293/

ポーランド、ウクライナへの武器供与を停止へ 穀物輸出で対立
2023年9月21日
https://www.bbc.com/japanese/66874151

※それまではポーランドは先頭に立って積極的にウクライナを支援してきました。しかしウクライナがそれに対して感謝する様子は少なかったように見えます。ウクライナの迎撃ミサイルのポーランド着弾事件もありました。それに対してウクライナは謝罪も補償も申し出ていません。調査に対しても協力的でないそうです。ポーランド政府がブチ切れる下地は他にも積み重なっていたのではないかと思います。WTO提訴が引き金になって爆発したと言うことでしょうね❓

実は、ポーランドとウクライナの関係は2015年以降、急速に悪化していました。ロシアの軍事侵攻が一時それを棚上げしていました。

ポーランドとウクライナの関係
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%A8%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82

このような経緯があるためにポーランドの悪化したウクライナに対する感情は元には戻らないと思います。

ウクライナ側の歴代政権のポーランドに対する高圧的な態度があり、ゼレンスキー氏がそれにダメ押しをしました。結局ウクライナは、ポーランドにとっては(極悪)ウクライナにしか過ぎなかったわけです。そうなればポーランド国民のウクライナに対する悪感情は、多分増幅したと思います。国民の悪感情を、ポーランド政府が無理に抑えていた側面が強いからです。

ポーランドのトラック運転手の国境封鎖問題もその一つの現れです。もう我慢できない!と言うことでしょう。ポーランド農民が加わっているようですし、スロバキア国境でも同じ動きがあるようです。

2023年11月22日 1:57
NATOは異常なウクライナ援助をいつまで続けられるか❓<ウクライナ紛争2023.11.22
https://smcb.jp/diaries/9175727

EUの東欧諸国を無視した余りにも不公平なウクライナ優遇政策に東欧諸国が反旗を翻したと言えます。

ポーランドに限ってみてもポーランド国民はウクライナを支持していませんし、当然支援に反対していると思います。それがポーランドの総選挙の結果に表れています。

『ポーランド総選挙、親EU野党勢力が過半数確保へ-通貨と株急騰』
2023年10月16日 8:23 JST 更新日時 2023年10月16日 18:41 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-15/S2LAFBT1UM0W01

これまでウクライナ支援を主導してきた与党が過半数割れしました。ウクライナ支援に反対する野党連合が過半数を握りました。ウクライナ支援は、議会からも否決されるケースが増えると思います。

それだけではありません。EUのウクライナ支援予算もハンガリーが反対の姿勢を示しています。
『EUのウクライナに対する経済支援(500億ユーロ)も軍事支援(200億ユーロ)もハンガリーが同意しないため成立の目処が立っておらず、EU関係者は「もしハンガリーが拒否権を発動すれば加盟国に対して2ヶ国間の支援策を設定するよう要請する」と述べているが、EUに拠出した資金からではなく加盟国の独自資金でウクライナ支援を行って欲しいという要請にどれだけの国が同意するのか分かっていない。』

アメリカのケース
『「時間さえかければウクライナ支援法案(600億ドル)が下院を通過するのか」さえ怪しく』
https://grandfleet.info/european-region/czech-presidents-counter-offensive-strategy-is-disappointing-and-supporting-countries-are-feeling-war-fatigue/

つまりウクライナのWTO提訴は、ポーランドの国民感情の爆発を招きそれをスロバキアが応援しハンガリーが便乗するキッカケを作りました。ハンガリーは、元々反ウクライナ親ロシアです。スロバキアでも政権交代が起こりウクライナ支援に反対する親ロシア政権が誕生しています。

ウクライナがこれらの国々から支援を得るのは、難しくなりつつあります。そしてこの3か国はEUの加盟国です。3か国が協力してEUの政策に反対すれば、EUとしてのウクライナ支援予算すら決議できなくなります。

それを招いたのは、過去のウクライナ政府の高圧的な態度です。身から出た錆と言えるでしょう。ゼレンスキー氏はそれをダメ押ししました。

ポーランドが非協力的になればウクライナ軍の訓練から支援の武器・物資の輸送まで全部、妨害されます。その影響をゼレンスキー氏は、考えていなかったのでしょうね❓
まずは、国境封鎖されてしまいました。