「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

「ウクライナ紛争に見る事実の歪曲と捏造の手」とは❓<2023.11.21

2023-11-22 20:45:55 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

一つの記事を例にあげます。
BBC
ロシア、ウクライナ情勢の緊張緩和のため条件提示
2021年12月18日
https://www.bbc.com/japanese/59707863

これを読んで「おかしい?」と思った人は、2000年代の東欧とロシアの関係(ないし情勢)を知っている人です。知らなければ、何も疑問を持たずに内容を受け入れると思います。
私も9月までは、何の疑問も持ちませんでした。その後、やや疑問を持ち2000年代の東欧とロシアの関係(ないし情勢)を調べました。

そのため今では、この記事の欺瞞が分かります。この記事だけ読んでも全然分かりません。

旧ソ連崩壊時から現在に至るまでの過程があります。その過程を切り取って隠します。どの時点かからその過程を急に始めます。それ以前の分は、完全に隠して出しません。隠し方も念入りです。

これが、「ウクライナ紛争に見る事実の歪曲と捏造の手口」です。恐らく他の全ての問題に似たような部分が含まれています。「ウクライナ紛争」に関しては自分で調べて一応の知識がありますから、嘘や捏造が分かります。その知識が無ければ分かりません。

簡単に言うと時間をかけて少しづつ内容を変えていきます。3年5年と時間が経過すると随分、内容が変化します。最後には、まるで正反対の内容になります。そして正反対の内容に置き換わった時点で、それ以前の推移を隠してその時点以後の事を一気に大々的にメデイアを総動員して報道(大規模拡散)します。
こうしてある事実を正反対の内容に置き換えて、刷り込んでしまいます。

ここ2か月ぐらいかけてウクライナ紛争の経緯を調べてきたら、このような「事実の歪曲と捏造の手口」が理解できました。

※どこに捏造があるか?
他にもあると思いますが、一番簡単に分かるのは・・
『アメリカをはじめ西側諸国が、ロシアによるウクライナ侵攻への危機感を高める中、ロシアはウクライナ侵攻の可能性を否定する一方で、ウクライナやジョージアなど位置的にロシアに近い国々がNATO加盟国となる可能性を封じようとしている。』

一番問題になっているのが、ウクライナのNATO加盟です。記事を読むとそれが当然で正しいと思うでしょう❓

ところが、これが究極の「掟破り」です。
元々旧ソ連から独立した国々には、ロシアとの約束事があります。中立を保ち、ロシアに敵対的な軍事同盟に加入しないことです。

だからアメリカにせよNATOにせよ、ウクライナやジョージアをNATOに加盟する事は考えていませんでした。ロシアと激しい対立を生じるのが分かり切っているからです。

「掟破り」の端緒を作ったのが、ブッシュJr大統領です。
『2008年4月にルーマニアの首都ブカレストで開かれたNATO首脳会議』
https://toyokeizai.net/articles/-/578952?page=2
この会議では、時のブッシュ・アメリカ大統領が旧ソ連のウクライナとジョージア(旧グルジア)のNATO加盟を提案。ウクライナとジョージアもNATO加盟を明確に表明した。
※関連記事
2022年03月15日
プーチンのウクライナでの行動は卑劣だが、ロシアはNATOにひどく挑発された
https://toda.org/jp/global-outlook/putins-actions-in-ukraine-are-vile-but-russia-was-sorely-provoked-by-nato.html
2022/04/03 9:00
ウクライナ戦争「アメリカが原因作った説」の真相
https://toyokeizai.net/articles/-/578952?display=b

つまり、2008年4月ブカレストで開NATO首脳会議までは、ウクライナとジョージアもNATO加盟の話はありませんでした。それを強引に決めたのが、当時のブッシュ大統領です。この時はフランスとドイツが反対しましたがブッシュ大統領が強引に押し切りました。

その後、これを既成事実化していったのがオバマ政権時代のバイデン副大統領です。

尊厳の革命
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8A%E5%8E%B3%E3%81%AE%E9%9D%A9%E5%91%BD

革命と書けばキレイですが、アメリカが主導してウクライナ国内の親アメリカの過激右翼や過激民族主義者に起こさせたクーデターです。
『なお、このクーデターに背後でアメリカが関与していたことを、当時のバラク・オバマ米大統領が明言している』

親ロシア派のヤヌコーヴィチ大統領を追放して、親アメリカ派のペトロ・ポロシェンコが大統領に就任します。
ペトロ・ポロシェンコ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B3

詳しくは省きますが、この時代にウクライナのNATO加盟が憲法に書き込まれ国是となっていきます。外交方針を憲法にまで書き込んでいるんですよ❓
要は2014年クーデター後、急に強引にNATO加盟が国是になりました。
それ以前は、ウクライナにおいてNATO加盟は重要課題ではありませんでした。
この流れを後押ししたのが、当時の副大統領のバイデン氏です。
そして、この直後(クーデター)クリミア侵攻が行われ、ドンバス紛争が始まりました。ウクライナ紛争は、この時点で始まっています。

ここまで話を聞いて❓

『アメリカをはじめ西側諸国が、ロシアによるウクライナ侵攻への危機感を高める中、ロシアはウクライナ侵攻の可能性を否定する一方で、ウクライナやジョージアなど位置的にロシアに近い国々がNATO加盟国となる可能性を封じようとしている。』

これを読むとアメリカとNATOが強引にウクライナをNATOに引き込もうとしてきた事が分かると思います。
「掟破り」が、何だか正しく思えるでしょう❓

こうやって色々と・・・
「ウクライナ紛争の事実の歪曲と捏造」を行って❓
本当は小汚いウクライナにキレイなコテコテの厚化粧をして❓
「ウクライナ絶対正義!」
「ロシア・プーチン極悪!」

の「超嘘つきプロパガンダ」を完成させたという訳です。
しかし、余りにも嘘が多すぎるから事情が分かる人には嘘にしか見えません。
本当に見える人は、プロパガンダとフェイクニュースに完全に騙されています。
BBCまでそう書けば、普通は本当に思いますよね❓

西側の情報や報道も、中国やロシアとほとんど同じです。どっちも自分に都合がいいように事実を捻じ曲げて盛大なプロパガンダとフェイクニュースで胡麻化そうとします。

西側は、正しい振りをしてやるから悪質さの度合いが高いと言えます。今、昔と違い西側も中国やロシアと全く同じです。


2023大相撲・九州場所9日目

2023-11-22 20:44:42 | スポーツ

番付表を見ると去年とは全然違います。
十両から新しい力士が続々と幕内に昇進してきました。
3分の1は、入れ替わっているのでないでしょうか❓

十両のベテランである・・
美ノ海(30歳) 東白龍(27歳) 一山本(30歳)
なども頑張っています。20代前半の若い力士も多いです。

その分、以前の幕内の常連力士が少なくなりました。十両からの昇進組が増えたので、幕内力士も少し調子が悪かったり手を抜くと十両に陥落します。幕内の下位まで落ちると必死で相撲を取らないと危ないです。

その分、緊張感が以前より高まったと言えます。下位に落ちると危ないので元大関の御嶽海は結構気合が入っています。以前は、下位と中位位を往復していましたが今は中位位にいないと危ない分、前頭西9で勝ち越そうとしています。

少し前は幕内上位でも結構、戦えた力士も今場所は上位で勝てないケースも見られます。関脇と大関が7人いますから幕内上位で勝ち越すのは、実力のある力士にしか出来ません。
阿炎・北勝富士・宇良・明生などは、上位で苦しい戦いが続いています。中位から下位に落ちると、今度は十両からの昇格組とのサバイバルが待っています。

今年入幕した・・
前頭東4豪ノ山(4勝5敗)、前頭東6湘南乃海(6勝3敗)、前頭西8熱海富士(7勝2敗)
この3人は、来年は幕内の上位になると思います。
そうなるとこれまでの平幕の実力者は、益々苦しくなると思います。

そういった意味で、来年は少しでも気を抜くと全員、十両落ちの可能性がありますので土俵が充実すると思います。

現在は、関脇・大関に絶対的な強さを持つ力士がいませんから優勝争いも毎場所、白熱すると思います。

ファンには、見ていて面白い相撲が増えるのではないかと思います。

一山本(30歳)の幕尻優勝があるか❓
熱海富士の最年少優勝はあるか❓
関脇・琴ノ若の13勝以上で大関昇進なるか❓

などが、今場所の見所です。
今場所は、関脇・琴ノ若が充実してきましたので優勝候補筆頭ですね。
大関・霧島が対抗。
ダークホースなら、熱海富士。大穴・一山本と美ノ海。

これも見どころです。


イーロン・マスクの主張する「絶対的言論の自由」とは?<2023.11.20

2023-11-22 20:43:32 | アメリカ合衆国

マスク氏が「反ユダヤ主義助長」 米ホワイトハウス非難
2023年11月20日16時48分
https://www.jiji.com/jc/article?k=20231120045241a&g=afp

半年前は、意味が分かりませんでした。ネット上に氾濫するフェイク・ニュース・陰謀論・過激論などを排除する必要があると考えていたからです。

しかし、ウクライナ紛争やガザの虐殺問題を見ていて気が付いたのは、アメリカやヨーロッパにも言論統制があり情報の意図的なミスリードもあります。
やっていることは中国やロシアより悪質だと言えます。
中国やロシアは「悪い」という先入観があり、言っていることはプロパガンダだろうと思います。

アメリカやヨーロッパは、自分たちは正義だと言いながらフェイク・ニュースやプロパガンダを垂れ流します。西側のメデイアを総動員して一斉にやるから、あたかもそれが本当のように思えます。普通の人は、それを信じると思います。騙し方においては、中国やロシアより悪質だという意味です。

国会議員ですらその言論統制に引っかかります。
イギリスでもアメリカでもガザの即時停戦やイスラエル批判をしたために、役職を解かれたり非難決議を受けた議員がいます。

民間レベルだともっと酷いです。
収入の道を断つ、社会的地位をはく奪するなどして社会的に抹殺します。
実質的に逮捕投獄と同じ効果があります。

言論の自由を封殺するために中国やロシアがやっている事と、アメリカやヨーロッパがやっていることに違いはありません。
つまり、どっちの側にも言論の自由は政府批判をしない部分にしか許されません。それは、到底言論の自由とは言えないでしょう❓

逮捕投獄で分かりやすくやるか❓
社会的抹殺で分かりにくくやるか❓

違いは、これだけです。

だからアメリカやヨーロッパのプロパガンダは、第三世界に行くと効果がありません。

双方のプロパガンダから離れて物事を見るには、国際世論の動向を見るのが一番適しています。

『イーロン・マスクの主張する「絶対的言論の自由」とは?』
このような西側世界の言論統制を、超越することが言論の自由だと主張しているわけです。
その中に「フェイク・ニュース・陰謀論・過激論」が混じるのは、やむを得ないという考え方だろうと思います。理性や知性があるのなら、「フェイク・ニュース・陰謀論・過激論」と真実を自分で見分けろ!と言うことでしょう。

西側の言論統制と意図的な情報操作のひどさを見るなら、それも正しいと思います。

イーロン・マスクが、どのような人間であるのか❓
非常に個性が強くて自己主張が強いです。
だから行動で判断するしかありません。
イーロン・マスクは❓

①ロシアのウクライナ侵攻後、ウクライナでインターネット環境が失われました。イーロン・マスクは、スペースXを提供してウクライナのインターネット環境の維持に大きな貢献をしました。ウクライナ軍も随分、助かったと思います。しかしイーロン・マスクには自分の判断があります。クリミアは、その範囲から除外しました。あくまでクリミアを除いたウクライナ全土にサービスを提供しました。

②イスラエル軍の軍事侵攻でインターネット環境の失われたガザ地区にスターリンクの提供を申し出ています。

こんな事を(ユダヤ主義に同調しない)出来るのは、世界中にイーロン・マスクしかいないと思います。

それは、トランプに通じる部分もあります。

こうなると❓
何が正義で❓何が不正義かの区別は、実に分かりにくくなります。
バイデンさんが極悪であることは、書きませんが証明できます。
トランプの方が、よほど善人だと言えます。
任期中に戦争を引き起こすような事は一切しませんでした。アフガン撤退に道筋を付けましたね❓


個人ブログが伝えるドネツク州アウディーイウカの戦況~その2(ウクライナ式大本営発表)<2023.11.20

2023-11-22 20:36:10 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論FG
2023.11.18
ウクライナメディア、アウディーイウカの危機は第2防衛ラインの欠如が原因
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-media-says-avdiivka-crisis-is-due-to-lack-of-second-line-of-defense/

春から伝えられている戦況情報は、相当意図的に歪められていることが、このブログ記事を読むと分かります。
アウディーイウカに関しては、ロシア軍が攻撃してウクライナ軍が撃退したニュースしかありませんでした。もっぱら、南部のウクライナ軍の反撃に関するニュースばかりでした。

しかし、このブログ記事の略図を見ると全然違う戦況が見えてきます。この元の情報は、ウクライナ軍の広報であろうと思います。それを西側のメデイアは多分、意図的に報道しないのであろうと思います。ウクライナ軍優勢の情報を伝えるためでしょう。西側の支援国向けの情報操作であろうと思います。

この略図は、2022年2月23日からの双方の支配地の変化を図上で示しています。見ると分かりますが開戦後ロシア軍は主にアウディーイウカ北側で占領地を拡大しています。

そして2023年2月から、ロシア軍の攻撃意図が明確になります。図の中で2023年2月にアウディーイウカ南の郊外で占領地を少し拡大しています。2023年3月には北側の攻撃方向が変化しています。明らかにアウディーイウカ北側の郊外を西に占領地を拡大しています=攻撃しています。

それを見るなら現在のアウディーイウカ包囲作戦は、今年の2月から始まっています。そして秋までにウクライナ軍の防御が強いと思われる周辺拠点を少しづつ制圧しています。3月の時点で現在の包囲の体制が出来上がっています。

この間ウクライナ軍は、南部で反撃作戦を進め同時にバフムト市街西の郊外を南に進撃してロシア軍を若干押し戻しただけです。

ロシア軍がアウディーイウカ包囲作戦を途中で中断したのは、南部戦線の防衛のためであろうと思います。予備兵力を南部戦線の応援に投入しました。この時点ではロシア軍にも予備兵力がなかったのであろうと思います。

南部戦線の防衛に目途がついたのと、多分新規の部隊がウクライナ戦線に投入されて、ロシア軍の秋の攻勢が始まったのであろうと思います。

ロシア軍がアウディーイウカ包囲作戦は3月に時点でほぼ完成しており、あとは本格的に攻撃するだけになっていました。略図では、そうなっています。現在、略図上で見るアウディーイウカのウクライナ軍にとって危機的な状況は既に完成していたことになります。

素人が見ても分かる危機的な状況に対してウクライナ軍は有効な対策をしなかったことになります。今でもロシア軍に大打撃を与えているからウクライナ軍に有利である・的なコメントをゼレンスキー氏は発言しています。

それとは正反対にアウディーイウカのウクライナ軍は包囲されかかっていて、かなりの増援部隊を送り込まないとそれを防ぐことは難しいように見えます。

おそらくアウディーイウカのウクライナ軍は包囲されるか、撤退するかの決断を近いうちにする必要に迫られると思います。

南部戦線での攻撃部隊を撤収してドネツク州の防衛を強化しないと、ウクライナ軍の冬の苦戦は必至の状況に見えます。

それをウクライナ政府は理解しているのかどうか❓
大統領府とウクライナ軍の最高司令部が反目に近い状態にあることを見ると、ゼレンスキー氏の進軍ラッパが優先されそうです。(=防御を強化しない。=ドネツク州のウクライナ軍は危うい。)

西側のウクライナ応援団メデイアは、いつそれを報道するのか❓

※関連日記
2023年11月20日 1:31
この冬のロシア軍の作戦計画を推測してみる<2023.11.19
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/a4638475473c482e76ce22995fc1530e
2023年11月20日 0:17
個人ブログが伝えるドネツク州アウディーイウカの戦況・他<2023.11.19

https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/c76dd39a49e7672563db996d9db3014d


※唯一それらしきことを書いた記事
『 ロシア軍、アウディーイウカのウクライナ軍拠点に迫る…制圧されれば補給線断たれる恐れ』
2023/11/17 18:19

https://www.yomiuri.co.jp/world/20231117-OYT1T50184/

16日の英国防省の見解をどこか外国のメデイアが記事にしているのを転載したのだろうと思います。

こうなると海外メデイアが自主規制しているのか、日本向けの記事に自主規制があるのは、分かりませんね❓
両方かもしれません・・・

※忘れていました・・
「ウクライナ式大本営発表」
最近、ウクライナ軍の不利は一切言いません。
ひたすらロシア軍の損害と、ウクライナ軍の全体の戦況にほぼ影響がないと思われる、ほんの少しの「お手柄」を吹聴しています。

そう吹聴するのは、大統領府の面々です。
誰が負け戦を主導しているのかが分かります。

現状を見るなら❓
ウクライナ軍は、各方面で少しづつ劣勢になるか負けつつあります。
唯一優勢なように見えるのが、ドニプロ側東岸の渡河作戦です。しかし、これとて小規模な部隊が何とか東岸にへばり付いているだけのように見えます。ほぼ無意味な軍事作戦です。
これを大統領府は、大戦果として吹聴しています。
大勢には、何の影響もありません。