私が訴えたいことは責任感です・・・・
そうですか、そうなんですか。
あんだだけは言う資格がないと思うのは私だけなんですかね、ちょっとびっくりしました(笑)。
「政治家というのは自分の言葉には責任を持つものだ」、
今は亡き宮澤元首相に言われたことがあります。 今では一番責任をとらなくていい職業が政治家ですね。我々のような飛びそうな小さなブティック投資銀行家や、私のようないい加減なブロガー風情でももう少し自分の言葉に責任を持っているような気がしますよね。
さて、意外に多いのがなぜ、アメリカの円建て国債を日本が買ってはいけないのか、という質問ですね。
小学生でも知ってると書いたのがいけなかったんでしょうね。
すみません。いや、影にせよ、斜めにせよ、財務大臣とか言う人が知らないのはおかしいだろ、ぼけ、と書くつもりでした。普通の人は知らないかもしれません(笑)。
ちょうど調べ物をしていたら、出会った資料があります。
たまたま・・・・なんですが宮澤大蔵大臣がこの件について見事な答弁をされているのでこれをお答え代わりにご紹介しましょう。
時はプラザ合意後、昭和63年2月、竹下内閣における予算委員会。
質問者は山口鶴男代議士。
日米首脳会談においてドル防衛策についてあれこれ会談がされたのに、ろくな結果がでなかったではないか、と山口代議士に追求されるところ。
赤字を溜め込んだアメリカはプラザ合意でごるを事実上切り下げするが、立ち直れず、強烈なドル安に見舞われ、景気浮揚のために発行した赤字国債が重くのしかかり、今と同じようなファイナンスの危機に見舞われます。
当時絶好調だった日本にその負担をさせよう、と世界中から目をつけられていました。結果的に日本は1989年に日経平均が38000円をつけて、アメリカ中を買い捲ります。一方、アメリカは1990年のS&Lショックでシティーバンクが倒産する寸前まで追い込まれる。
そういった前後関係でお読みください。
(日米首脳会談では例えば「レーガンボンド」のような抜本的な解決策になるようなものが話されなかったのでたいした成果が出ていないのではないではないか、という追求にたいして)
レーガンボンド・・・・これ以上ドル建ての国債を出してもドル不安があるので買い手が見つからないのであるなら、買い手国の通貨で発行してしまえばいい、というアイデア。
○宮澤国務大臣
この点は、便宜私からお答えをさせていただきます。 レーガン・ボンドを発行することが世界を納得させるゆえんではないかという議論は、我が国の学者にもアメリカの学者にもございます。が、これについてのアメリカの政府当局の今の考え方は、私がそんたくいたしますと、介入資金は幾らでもある(ドル資源は無限にある)、それにもかかわらずなおレーガン・ボンドを発行するということになれば、アメリカ政府当局自身がドルのこれからの減価といいますか弱さをむしろ世界にいわば告白するようなことに受け取られるのではないか、アメリカ自身はこれについては十分の自信を持っておるので、市場に対して誤解を与えるような結果に逆になるのではないかという、そういう見地からこの問題について消極的である、私はそのようにそんたくをしております。
ということです。
一番大きな理由はアメリカがドル以外の通貨で国債を発行するということは自らドルが不安であることを認めることになること。
世界第一位の米国債保有国である日本が先陣を切ってアメリカに対し、ドルは頼りないから円建てでしか国債を買わないよ、と言い出したら、何が起きるか・・・
日本が、世界最大のアメリカの債券保有国であり、安全保障上も世界最大の恩恵を受けているあの日本が、ドルは不安だから円建ての国債しか買わないといっているぞ!!!
と発言しているその意味をあんた、わかってるんですか、 という意味ですね。
小学生でも、と申し上げたのはそういう意味です。
その点ではドルが減価して一番困るのは日本、そして中国。だから中国はいやいやにしてもアメリカに協力をして、とにかくドルの目減りを防ごうとがんばっているわけですよ。
こんなこともわかってないやつが財務大臣になって、マジでこんなこと言って、世界の金融恐慌の引鉄をひいたらほんと、勘弁して下さい、という話ですね。
その他にも円建てで発行したアメリカ国債を買っても、円をもらったアメリカ政府が日銀にドルにスワップしに来るわけで、結局裏ではドルで買ったのと全く同じことになっちゃうことくらい小学生でもわかるだろ、とかまあ、いろいろありますが、基本はこれですね。
それにしても、この宮沢さんの答弁はお見事ですね。さらさら、っとこれが答えられるのはやはりすごい。他にもツイストオペについて、など、マニアックですが大蔵大臣当時には名答弁が数々あります。
こういう大臣がいない、というのはやはり国難なのかしら、と調べ物をしつつ、考えていました。
WBS・・・・
本日の株式市場
債券から株に資金が流入して株式市場が上がったそうです。
日本国債を売って株を買っている人がいるなら見てみたい・・・
そんな機関投資家が本当にいるなら紹介してほしいわ(笑)。
では皆様よい週末を♪
誤解のないように申し上げますが、私は全くといっていいほど民主党は支持しているわけではありません。
ただ、財政に関してはあまりにも議論が変なので、民主党の肩を持ちますが、そもそもこの党はおかしなことが多いのです。
政権与党になったときに民主党内部に多数いる労働組合組織はどうなるんだろうね。そのあたりに対する見通しは何一つ語られていない。
政権与党とは水と油な政策集団が多人数存在するわけだ。 これは面妖な・・・
という話だろうね。
更に影の内閣、といわれている中にも自民党もかなわないくらいのトンでもないおっさんがいる。これが人材不足だとしても心配この上ないし、ミスキャストだとするならそれはずいぶん国民をなめている!!しかないわけです。
どれだけひどいか???
例えばこんな感じ・・・
ドル建て米国債は購入控える─民主党「次の内閣」財務相=BBC
[東京 13日 ロイター]
民主党の中川正春・衆議院議員(「次の内閣」財務相)は、英BBC電子版とのインタビューで、民主党が総選挙で勝利し政権を担えば、ドル建て米国債の購入を控えるとの認識を示した
同氏はドルの将来価値に懸念を示した。 日本は米国債の主要な購入国だが、円建てのサムライ債であれば、米国債の購入を続けるとしている。 BBCワールド・サービスとのインタビューで「それが円であれば、大丈夫だ。われわれは(米国債を)買うことを申し出るが、それは円建てであり、ドル建てではない」と述べた。
これは脱力というより、円がどういう成り立ちの通貨であるか、米国債とは何たるものか、外貨準備とはなんであるか、もっというと小学生でも知っている基軸通貨の役割すらわかっていないという・・・・・
基本中の基本事項がわかっていないとしか言えない発言ですね。
円建ての米国債なら買うって・・・・あんた、頭大丈夫なのか??
これが民主党の現実なのですよ・・・・こんなもんです。
もし政権与党になったら財務相については共産党・大門議員をお勧めします。
白川さんのソウルメイトだしね。きっとうまくいくよ。
財政をめぐる論議を斬る
その案の財源を示せ。
それだけばら撒き政策を約束して、財源を示さないのは無責任だ・・・・
テレビをつければ麻生さんからだれかれともなく自民党の議員が色をなして民主党を攻め立てている。
思わず騙される国民もいるかもしれないが、ゆめゆめこんなことに騙されてはいけないのだ。
そっくり同じことを10年前から散々指摘され、一向に改善できずに800兆円もの債務を作り出した諸悪の根源であるあんたらに言われたくない。
だから退場してくれ。
民主党はそう一言言えばそれで済むことだ。
公債残高800兆円が1000兆円になると困るのでこの辺で支出・・・・自民党が絶対に譲れないといって言るその支出が本当に必要なのか検証する必要がある、と言っている、ただそれだけのことだ。
田原さんあたりも批判しているようだけど、あなた10年もあの番組やっていて本当におかしいと思うんなら、さっさと自民党を追求してナントカしなきゃ。
なんで今になって民主党を急に追求するのか、わけがわからん・・・・・
ここしばらくの間、万が一税収が不足して追加で今年100兆円国債(ありえない数字だが)を発行したとしてもマーケットなどびくともしないのだ。
優秀な「大蔵省国債課」の官僚のみなさまが市場をしっかりコントロールしてくれます。そのための役所なんだから、がんばってもらいましょうよ。ノープロブレム。
こうして考えてみると自民党の議論は本末転倒な議論ですが、意外に説得力を持つから不思議なんです。
実は企業のM&Aの場面では赤字垂れ流しの旧経営陣を株主の権力をバックに新経営陣が追い込んでいく、というのはよくある場面ですが、実はそっくりな議論が巻き起こって迷走します。
旧経営陣=自民党、株主=国民、新経営陣=民主党と置いてみるとよくわかりますね。 どうみても攻撃側に理がありそうなのですが、旧経営陣は今の自民党と全く同じで
「こいつらは机上の空論の口ばっかりで何の実績も無い連中だ。新規計画投資プランの財源はどうするのだ。ただでさえ当社は赤字なんだぞ!!こんなやつに経営を任せても大丈夫だと本当にお思いか、経営を担当できるのは我々だけなんです」、
と株主に泣きつくのが常。
どうです、全く同じでしょ??
そうすると株主の何人かは不安に思うんですよ、ほんとに大丈夫だろうね、ぐっちーくんと、間を取り持っている我々にお鉢が回ってくる。
そのときに私は示します。
今ならあと1年間、仮に新経営陣の収支計画が狂ってもこれだけの資金を搾り出せますし、友好関係にあるA社のオーナーは改革を条件に無条件の支援を約束していますから、あと1年のうちに再建計画を完全にクリアーにすれば大丈夫です。
その新しい再生計画を新経営陣に託すのか、10年間改革をうたい続けて、自民党は変わります、とか言い続けて赤字を増やし続けた旧経営陣にそのまま託してよいのかどうか、よくお考え下さい。
こうなると大体の株主は納得されて、新しい経営陣に一度は船を託そうとお決めになるようですね。そしてさらに新経営陣が、旧経営陣のこれまでの赤字垂れ流しの責任追及を政権奪取に際しての目標公約にするとわかりやすいですね。これもM&Aではよく行われる手法です。
今回でいうと、政権をとった場合にはどれだけ無駄な支出を自民党が主導してきたかを明らかにし、場合によっては背任罪で裁判に訴える、と旗幟鮮明にすることです(できるかどうかは別として一つの例ですからね)。
これによって攻守・・・・つまり今までの放漫経営の責任を取る側、と経験は無いが、それらを暴き新しいプランを実行していこうとする改革チーム・・・の立場をはっきりすることができます。
民主党はここで守勢に回ってはいけないのです。だって野党なんですから。お前は政権を取ったらどうするんだといわれてオタオタしてちゃだめ。
そんなことは株主(国民)は100%わかっていて、その不安を飲み込んでなお、今までの放漫経営を消去しようとしているのだから。方向性を間違えると迷走します。
そんなこといったってここまで赤字ためちゃったのは誰ですか?
その責任を取ってくれるんですか??
その取り方をはっきりしてから言ってくださいね。
でも政権をとったら全部つまびらかにして、へんなやつが出てきたら訴えちゃうからね、覚悟してなさいよ!
というのが正しいディスカッションのやり方で、何か歯切れが悪いぞ、民主党。すっかり与党になってしまい守勢に回っているのはなんだか妙だ。
この企業買収の例をよく参考にしてみて欲しいね。
で、実際に日本国債の発行残高500兆円が800兆円になっても日本国債の金利は10%になんかなりませんでした。当時はたくさんのエコノミストが日本は崩壊だ、なんて騒いだよね、日本経済新聞のみなさま(笑)。
藤巻さんはこんな財政赤字を続けていたら日本国債の金利は5%を超え為替は200円だ!! って15年間言い続けていて一度もあたっていないんだから、いい生き証人がいるじゃない(爆)。
このまま仮に100兆円をぶち込んで全部国債で賄っても市場としてはなんら問題ないわけです。
将来といいますが、どれだけ(何年)将来のことを考えているんでしょうかね。
今900兆円に借金を増やして経済を活性化して支出を見直すのと、800兆円でフタをして何とか逃げ切ろうと思うのだとしたら、800兆円で逃げ切ればよさそうに見えるのですが、この議論は公債残高がまだ100兆円くらいのときになされるべき議論です。
100円が倍になっても200円、1億円が倍になって2億円・・・・と同じではない、という基本認識の誤謬以外の何者でもない。
自民党自身が100兆円を800兆円にまで膨らませてきたくせに、それを900兆円にするって議論に反対するならあんたら頭おかしいよ、ってことになります。
100が800になるのが大丈夫で、800が900になるのはだめ、という根拠を示せよ、ってことです。
そして何より国家財政は家計ではないのですから、プライマリーバランスがバランスしている限りにおいて、心配いらない。元本を返す必要がない借金なのです、国の債務は。
なのにみんながみんな、近い将来に返さなければいけない、と平気な顔をして発言している。
後世に憂いを残さない、っていうと文句のつけようがなくなるんですね。
これは財務省の洗脳の成果と言えるでしょう。
財務省のHPを見ると国の財政を家計に例えてますでしょ?だから家計とは違うってのは財政学の基本なんだって。
プライマリーバランスという議論が家計にはないのですから、それはくじらと人間を同じ哺乳類でしょ、と比べているのと同じ。さすがに東大法学部は頭がいいからね、要注意です。
それより何より国民が必要ない、と思っているところに野放図に支出が続けられることのほうが問題なのでありまして、そのあたりを一度はっきりさせることが今回の選挙の目的ではないでしょうかね。
財政論議はそういうことでとっても間違ってます。
国家財政はいわゆるニクソンショック以来、元本をすべて返済するという概念にそもそもないのです。ここは民主党にがんばってもらいたいものですね。
私のブログではできるだけオープンなトークを心がけており、名指しの悪口や罵詈雑言のようなものを除いてはコメントもオープンにさせて頂いています。
所が、中国に関して、あまりにも脱力するコメントが寄せられるのでちょっと一言申し上げます。
人の批判をするのはいいですが、よく読んでから反論すべきです。
よく読書感想文の類で何を思おうが、読者の勝手だろ、ということを平気でいう国語の教師までいるのです。こういうやからは教員免許剥奪です。
まあ、私の駄文はともかくも、一流の作家の皆さんやジャーナリストがお書きになったものを批判する場合はまず、相手の主張、論理を完全に理解しなければ非難反論する資格はありません。
こういうプロの方がどれだけ、心血を注いで、一言一句注意を払って書いておられるか。その努力たるや壮絶なものです。
政治家がしょっちゅう言を翻すので言葉の重みがわからなくなってしまっているのではないでしょうか。100%理解してから初めて批判反論が成り立つはずですし、感想文たるものまず、文章を100%理解することを極めねば書く資格なんぞないのです。学校で妙なことを教えるからいけないのです。
で、本論。
どうすっ転ぶと、私が中国を盲目的に信じている、という理解になるのか。
私ほど中国の危うさ、怖さ、を語ってきた経済人はいないし、渤海湾の踏み倒しから、土建屋ののっとり、はたまたシンガポールの工業団地泥棒事件まで、一般のジャーナリストが無視していることまで書いてきた。有料メルマガの読者のみなさまには最近もそのあたりをお届けしたばかりだ。
しかし、一方で日本で中国批判をする人のレベルの低さといったら酷い。これも前に書いたんだが、「中国は北京オリンピックまでだ!!」、とあまりに断言する某エコノミストに、「あなたはまさか中国に行ったことが無い訳ではないですよね」、聞くと「無い」、と答えるではないか。あごが外れるかと思いました。
そういうレベルの輩がテレビで中国批判を繰り返す。百害あって一理なし、とはこのことであります。
また、日本の大学の中国、中国経済専門の教授、とかいう肩書きを持っている人で中国語がろくにできない、というのがごろごろいるのも僕にとってはあごが外れてものも言えない事態だ。
それはアラビアやアラビア経済の専門家でアラビア語ができず(問題だとは思うけどね、100歩譲って)、英語の文献を元に教えるのは致し方ないかもしれない。
しかし、相手は中国だ。
平安の昔から日本人の知識階級は自由自在に操っていた中国語すらできないで、何が中国経済の専門家なものか。
二年大学を休んで中国語の勉強をしなおしてから出直して来い。学生がかわいそうだ。
ということで、大分筆もすべったが、古い記事をすべて読め、というのも酷だ、ということもあるかもしれないので、最近読者の方から頂いた質問とそれに対する私の答えを参考までに書いておきます。 あくまでも個人的意見とお断り致しておりますので、客観性その他を保障するものではありませんが・・・
だからもう何度も言わせないで欲しいぞ・・・・・
ご質問頂いた方には感謝申し上げますとともに引用をお許し頂きたく存じます。
質問
はじめまして Oと申します。4?歳、幼い?児の父です。将来の日本とわが子の将来を憂い、全財産の半分を中国株(香港)に投資しております。5-10年後の成長は 中国が世界で一番だろうと思ったからです。ぐっちーさんのメルマガをよみ、中国の危うさがあり 不安になりメールしました。中国株(xxxxxというところから投資情報を得ています。)から撤退したほうがよいでしょうか? よろしくおねがいいたします。
答え
O様 御愛読感謝申し上げます。 あとあと問題が起きるといけないので投資相談は基本的にお受けしておりませが、せっかくですので一般論(個人の意見)としてのみ申し上げます。
中国経済の成長については疑いようが無く、それ自体はその通りなんだろう、と思っておりますし、実際一緒に仕事をしているパートナーたちもものすごい成長率で私もその余禄に預かっている身です。
問題は中国の国としてのリスク。 例えばある日突然東京証券取引所を停止して、すべての株式を売買停止にする、なんてことができるでしょうか。 日本がそれをやったら日本は潰れるでしょう。将来的に資金調達を誰もできないくなりますからね。したがって日本は明治政府以来一度も対外的に不払いをしたことはありません。まあ、普通ですが(笑)。
しかし中国はどうでしょうか。いま我々が持っている中国株は中国政府の管理管轄にあります。もし、ある日すべての中国企業の株式を国有化する、と決められたときに抵抗する術があるでしょうか。 このことは企業レベルでは実は日常茶飯事におきています。
80年代に中国政府の勧誘にのって日本企業は大挙して中国に進出します。しかし、90年に入ったとたん、株式の50%を中国人が保有していない企業は存続を認めない、と突然発表してきました。仕方ないので大多数の日本企業はただ同然で株式を中国人投資家に渡さざるを得なかったのです。
シンガポール政府が建設した工場団地は、いざ企業を勧誘しようとしたとたん、そのとなりの田んぼを中国政府が造成し、シンガポール政府の半額の値段で企業勧誘を始めました。港湾、道路、その他インフラ設備はすべてシンガポール政府が投資したものにただ乗りするわけです。当然シンガポール政府の工業団地にはだれも来ることはありませんでした。(これはブログにも書いてあります)
渤海湾開発機構という政府機構が日本円の債券だけ踏み倒した話もブログに書きました。
要はそういうことです。これらはすべてオフィシャルになっていることで、我々のようなレベルではもっととんでもないことが日常茶飯事でおきています。(私のパートナーは年商100億円ほどの工場に成長させたところで、株式を広州政府に30%譲渡しなければ今後中国人の採用を認めない、といわれなくなく株を手放し、現在収益の大半を州政府に絞り取られています)
もちろん、裁判所もありますが、中国人相手に中国で裁判をやることがどういうことかはお分かりだと思います。 ○さんの株が万が一そういうことになった場合それを保全する術をお持ちでしょうか・・・
私は中国の成長に100%確信を持っていますし、自分でもビジネスを展開しています。ただし、上記の理由で中国の株式に投資することは致しません。
どうしても中国株、ということになると、アメリカでNASDAQに上場している中国株ということになるでしょうか。これに手を出すことはアメリカ合衆国を敵に回すことになるので、これは覚悟がいるでしょう(笑)。
元来国民の大事な資産である中国への投資などはいざというときは日本政府が出て行ってふざけたことをするなよ、と圧力をかけるべき政治課題だと思ってますが、過去から現在に至り、そういうことをできる政府ではないことはおわかりだと思います。
以上が今申し上げられるすべてですね。ご判断はご自分でおつけください。 では、また。今後ともよろしく御願い申し上げます。
ぐっちー
これ以上申し上げることは何もない。
まじかよ・・・ですが、かなりまじ・・・かもしれん。
というわけで、三原御大のご好意で宮崎正弘先生のご講義を聞きに言ってまいりました。
ぐっちーも中国ネタは大分ここで書いてきました。
中国とのビジネスは15年に及び、パートナーも何十人もおりますゆえ、私なりに自信があったものの、英語の5分の1程度の中国語力、すぐに騙されやすい性格、実は唐詩が大好きだったり、ハニートラップの数々・・・・
により、大分見方が偏向しているのではないかと恐れておりまして、今日は間違いを修正させて頂くつもりで行って参りました。
幸い、それほど間違ったことを書いてきてはいないな、とちょっと安心したりもしたのですが、以下差し支えない範囲でポイントをおすそ分け・・・・
ドル基軸体制に対して、ドルが暴落したら一番困るのは中国のはずなのに、ここでもお伝えしたとおり、ロンドンサミットあたりから本気でSDRを持ち出し始め、通貨における覇権争いにマジで一石を投じはじめている。(挙句の果てにドル、ユーロ、ポンド、円のSDRに元を入れろ、といい始めた)
一方アメリカは滑稽なまでに必死でドルは暴落しないと説得に回っており、既に中国のみならず、サウジ、インドを含め引止めに必死であること(日本はどうやっても大丈夫、ということでガイトナーは訪問すらしない)・・・サウジでは国王が出てきてしまったらしい。ガイトナーに国王が会うというのだから、おめー、なんかあったらむち打ちだぞ、こら、位言ったに違いない・・・ガイトナー、鞭打ちの刑、も笑えないジョークだ・・・
アメリカのデフォルトはありえないシナリオではない。(これも何回も書いてきましたが、ぐっちー的にはドル円統合だと思ってます。アメロよりはよっぽど現実的でしょう)
いずれにせよ、中国は1989年にはわずか90億ドルの対外債務の返済に苦しみデフォルト寸前まで行ったのですよ。
その後すさまじい勢いで成長を始め、外貨準備は2006年に日本を抜き去ったのもつかの間、あっという間に日本の倍、2兆ドル!!になってしまったし・・・・。
GDPも今年中には抜かれるでしょう。
まずは人民元経済圏が確立され、その中で日本の取るべき道が試されるはず・・・ にもかかわらずいったいどの政治家がそういう方向性をわかっているのだろうか・・・・
というようなお話でした。
その他、政治における大変化や軍事力増強のすさまじさ、など、貴重なお話を伺った所です。
ただ、宮崎先生は実際は問題山積で中国の前途も多難だとおっしゃってましたがさて、どうでしょう。
詳細は是非こちらをお読み下さい。
人民元がドルを駆逐する
宮崎正弘
KK ベストセラーズ
http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%83%E3%81%8C%E3%83%89%E3%83%AB%E3%82%92%E9%A7%86%E9%80%90%E3%81%99%E3%82%8B-%E5%AE%AE%E5%B4%8E-%E6%AD%A3%E5%BC%98/dp/4584131694/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1248190434&sr=8-1
名古屋には本当にたくさんの方にお越しいただきまして、心より感謝申し上げます。わざわざ遠方からお越しの方もおられ、改めて感謝です。地元の方にも実に熱心に聴いて頂きまして、しゃべるほうとしても大変楽しい時間でした。本当にありがとうございました。
そして、今週のメルマガは ゴールドマンを特集しました。
ブログでも書くつもりですが、結構インサイドの話もあるのでメルマガのほうでご覧くださるとありがたいです。
引き続きメルマガのほうもよろしく御願い致します。
お申し込みはこちらから!!
http://www.mag2.com/m/P0008072.html
それにしても・・・・ トム・ワトソン。
プレーオフまで行ってしまったのが敗因ですね。実に惜しい。
実はトムもワトソンもポピュラーな名前なので、違う、別のトム・ワトソンが出てきたのかと思ってたら、あのトム・ワトソンだというではないですか。
さすがにプレーオフは無理でしょう。
もう、最終ホールではラフに入ったワトソンを祝福する観客、初優勝、シンクを応援するギャラリーが話しかけたり、すでに3ストローク差があるので、最終ホールのグリーン周りが祝福の嵐という、ちょっと見られない光景になりました。
もし、トム・ワトソンが勝てば26年ぶりだったそうで、実にもったいない、と思うのは凡人なんでしょうか・・・それにしても59歳。
いくら道具が進歩しているといっても初日トップに出てからここまで来るのは並大抵ではないですね。
明日休みだというお陰で最後まで見ることができてよかったですかね。
池谷アナの3倍、滝井アナの5倍はあった感じがします。
何がって、ナニですよ・・・・・
顔だってば(笑)。
凄くタイトな番組でした。
あれを毎日やっているお二人にはほんと敬意を表します。 かんべえ先生のマニュアル通り、なんとか事故無しで切り抜けましたが、危なかったですね~。つい早口になります、あれは。
滝井アナの12頭身に見とれているうちに次のコーナーが来ちゃうのでぼーっとしてられません。生で見られるだけ幸せだな、というコメントを頂きましたがホントそうでした。鼻の下が4センチくらい伸びていたのではないでしょうか(爆)。
さて、番組では時間の関係でいくつか言いそびれてしまいましたが、アメリカ経済について、有料のほうにはずいぶん書いているのですが、大分無責任な発言、レポートが出てきているのでこのあたりで釘をさしておきたいと思います。
前々から言っていることですが、今回の問題は信用収縮の問題であり、証券化商品という商品の仕組み上の欠陥の結果なので、原資産がなんであれ、それらがすべて流動化されるか、ハードビッドが出てくるまでは終わらないわけですね。
ずいぶん討論会などで食って掛かかりましたが、サブプライムの問題・・・つまりあんな低所得者にカネを貸した業者は死刑だ・・・・的な話では終わりっこないのですよ。にもかかわらずそういう論調が凄く多かったし今でも多い。
では、いわゆるプライム層に破綻、差し押さえが迫ってきて、ついにこの1Qで破綻数はプライムがサブプライムを抜いたという現状をどうお考えになるのか。絶対数でもぜんぜん多いのですよ。
申し上げたとおり、証券化商品に組み込まれている以上、プライムだからといって流動化できると思うほうが甘いわけで、そうこうしているうちに本当に原資産が毀損してくるので、完全に2年前に予想したとおりのことが起きてしまった訳です。
昨年の7月あたりの新聞を読んでみると、ここがボトム、ついに回復へ、などというニュアンスの記事がたくさんありますね。またか、ということになります。
プライムやARMと住宅ローン、商業不動産(CMBS)、クレジットカード、学費、保険料、すべて証券化されているのできわめて効率的な市場である・・・・といわれた市場が逆回転しているので、そう簡単には終わりません。
ゴールドマンの決算も申し上げたとおり。
ここまで来ると簡単で、勝ち組 ゴールドマン、モルスタ、そして恐らくJP。 これ以外の金融機関は無くなってしまう・・・・様な気がする。
今日のJPの決算は注目です。 恐らくクレジット商品でかなりの収入を上げているはず。理由はゴールドマンと同じです。
こうなると結局j信用力の勝負であり(フランチャイズも含めて)、その意味ではこの3社は生き残る可能性が高い。 中国バブルもいよいよ危ないというレポートをフィッチが書いているのですが、これはまた、後日。
いずれにせよ、朝早くからご覧頂きました皆様、まことに有難うございました。
明日、16日木曜日、テレビ東京 モーサテ 出ます!!
皆様ご存知の通り、朝5時45分からです。もちろん生放送。
うっ、はやっ・・・
池谷さんとはお久しぶりで、年末以来。
かれは顔が小さいので正直俺は横に立ちたくないぞ(笑)。
かんべえ先生もおっしゃってますが、いまやサラリーマンおじさんの朝の癒し清涼系女子アナ、で大ブレーク、滝井さんと井口さんは初めてお会いするのです。
うーむ、楽しみ。
12頭身!! 滝井アナの横で私はどう映ってしまうのか・・・・・
ショックを受けてこれが最後の出演になってしまうかもしれません。 では、朝早いっすけど、よろしく御願いしま~す♪
麻生さんのように、俺は関係ない!、
といいたいところですが、気分的にそういうわけにもいかないですね(笑)。
私の有料配信が、相変わらず未着というご連絡を多数頂いております。
まぐまぐにて原因を調べているようですが、引き続き混乱しております。
何せ連絡先というメアドに送るとデリバリーフェイルとかいって返ってきてしまうなどという事態になると、これはもう根本的に何か違うんではないか、と思わざるを得ない。
まぐまぐさんを選択したのは私ですので、全く責任がないとも言い切れませんね。来週もこんなことが続くようでしたら真剣に配信業者の変更を検討するつもりです。
当面まぐまぐさんから伝えて頂いている事項をお伝えします。
1.不具合の連絡から2時間以内で必ず送っている・・・・そうです。ですから二時間たっても何事もなければやはり何かがおかしい、ということになりますので、再度連絡してみてください。
2.しばしば連絡先から返ってきてしまう、というお話も頂きます。したがって下記二つの連絡先をもらいました。
両方併用してトライしてみて頂けませんでしょうか。
3.以下のメッセージももらいました。トライしてみて頂けますか?
http://www.mag2.com/info/renew/webmail.html
ご報告を拝見しますと、スパムに入っていた、なぜかゴミ箱に直行していた、などさまざまなところに行ってしまっているようです。
未着の方はお手数ですが、今一度他のボックスを見ていただき、その上で上記まぐまぐ社窓口にその旨お伝え頂くと助かります。
こういうトラブルはぐっちーに言っても仕方ないですよ、とかばって下さる方もおられました。なんだかうれしくなってしまいまして、本当にありがとうございます。
今後とも引き続きよろしく御愛読のほどを御願い申し上げます。
なんてのが発売されるかもしれないね。
すごい話です。
キリン、サントリー統合のニュースが飛び込んできました。東京都議選挙どころではありません。私は現在M&Aが一応本職なのですが、2007年に幸田さんのラジオ番組に呼んで頂いたときに「注目業界は食品、中でもメルシャンを買収したキリンは何かやる」、としゃべったことがあります。
ブログでも食品業界再編は何回か取り上げました。 しかし、キリンとサントリーとは全く予測していませんでした。ノーマーク。
キリンのM&Aチームが偏に優秀、ということがまずあるのだと思います。
着眼点が非常にいいですね。
通り一遍のことは日経に譲りますが、何せすごい決断だと思うのは上場会社同士ではなく、片方のサントリーが非上場会社ということです。
これは株主対応だけではなく、ディール後のさまざまなことを考えるとものすごくリスクが高い。
上場会社のディスクロ基準と全く違う状態で経営されてきた訳で、当然示されている数字なども一つ一つ検証が必要になります。
株主の目にさらされない分、「相当膿がたまっている」のが通常です。サントリーが赤字のビール事業をここまで持ってこれたのも「根性」の一言ですむわけがなく、ある意味不明瞭な会計と決算を駆使してここまで来た、という言い方もできるのです(脱税、とかそういう意味ではありませんぞ)。
その意味ではこの統合はアメリカでは不可能だったでしょう。訴訟リスクに耐えられません。
今後の展開はわかりませんが、社長同士の本当の信頼関係、お互いのスペシャルチームの阿吽の呼吸など、アメリカ流M&Aでははかりしえない、数字には出てこないお互いのバリュエーションが存在したからこそ、可能になったのではないか、と推測しています。これが日本型M&Aということになるのではないでしょうか。
数字だけにとらわれない、将来を見据えた決断が必要な会社は多々あるのです。
数年後、あるいは数十年後にそのあたりの裏話を是非聞いてみたいディールですね。
しかし、課題もあります。
国際的に見てもトップ5を狙える地位になるようですが、このままではいかんせん利益率が低いのです。僕には原因がはっきりしているように見えますね。
世界中のビールなどの飲料メーカーであんなに広告宣伝費を使っているのは日本の会社だけです。
バドワイザーもハイネケンも、ハリウッドスターを使って広告をする、なんてことはありえない。日本だと電通のためにやってるんじゃないか、という位大物女優を平気で使いますね。
そのギャラたるやとんでもないコストであって、欧米の飲料メーカーでは考えられないコストなのです。 最近ではコカコーラもそうですし、ペプシが早くからそういった芸能人を使わなくなりましたが、売り上げが落ちた、という話は聞いたことがありません。
我々の実感としてもプレミアムモルツが竹内さんのせいで売れたわけもなく、キリンも深田恭子を使ってくれたことには感謝しますが、それでどれだけチューハイが売れたのか。
既にキリン、サントリーとも社会的に認識されているブランド名ですから、その種の広告宣伝費は無駄遣い以外の何者でもありません。世界標準では実に無駄な広告宣伝費と考えられるでしょうね。
これはJALについて書いたときと同じでして、もはや、そんな広告宣伝費をかける余裕も無いし、かけても効果がない、ということがはっきりしているインダストリーだ、ということです。(航空会社で芸能人を宣伝に使っているのは日本だけで、使っている余裕があるならその分を安全とサービスの充実にまわすべきだろう、とおっしゃったのはバージンのブランソン会長です。余談ですが、その後の一言がすばらしく、「バージンの一人一人の社員すべてがハリウッドの誰よりも魅力的な広告媒体です」とおっしゃったわけですな。こんなこと言われたら制服着たままタバコなんて吸えませんて・・・・・・)
いづれにせよ、「日本ブランド信仰」がまだまだ生きているアジアマーケットを制するためにもこのくらいの規模の飲料メーカーが必要だということは確かで、両社が一歩前に出たことは間違いありません。
最終統合まで紆余曲折はあるでしょうが、ここまで至った両社の経営者とスペシャルチームに拍手を送りたい、と思いますし、これは是非成功させてもらいたい、と願う訳であります。
今まで盛岡、広島、福岡等々いろいろな都市の特集をやってきましたが、名古屋の反響の大きさはすごいですね。いや、改めてびっくり。
それだけネタが豊富、ということでしょうか。
で、ぐっちーよ、名古屋に行くならこれを知っているか、というメールとともに送られたこちら。うーん、すごいです、これ・・・・・ でもこんなのここに載せちゃうとわたしゃー、名古屋を歩けないかもしれないな(笑)。でもすごいから載せちゃう。
こういうの、絶対名古屋しかないもん。
http://www.hi-ho.ne.jp/bassan/gallery-flash/nagoya.swf
あ、あと、これ音量すごいので注意してください。会社とかでこれ鳴らしたら大変だと思う。
あと、ドアラがバクテンに失敗するとチアドラゴンズの女の子がドアラを袋叩きにするパフォーマンスがある、と聞いていて、まさかそれはないだろう、と思っていたら、たまたまさっき広島戦を見ていたら、7回のパフォーマンスをやっており、ドアラが着地に失敗したと思ったら、女の子がほんとにぼんぼんを投げつけているではないか。
その後女の子がやり直しをきれいに決めるのだが、東京ドームの女の子よりはっきりいってレベルが高い。
しかもこの娘は「カニちゃん」というらしい・・・・。
名古屋・・・・・どこまでも凄い気がするわ、まじで。
やっとかめだにゃ~も。(八十日め、と書くらしいがあってるか、これ??・・・)
すでにアエラ、SPAなどではお知らせしておりますが、7月17,18日に開催される名古屋証券取引所のEXPO2009にてセミナースピーカーやらせてもらいます!!
7月18日(土) 14時30分より15時45分まで 特設ステージにて
お申し込みが必要ですが、ネットで申し込んで頂ければ無料で参加頂けます。その他イベントも盛りだくさんなので、皆様是非ご参加くださり、よろしければ私の話でも聞いて帰ってくださいませ。
申し込み・・・こちらの申し込みサイトより
http://www.nse.or.jp/ir_expo/2009/investor/event/index.html#02
で、名古屋といえば蕎麦ときしめん。
清水義範さんの不朽の名作ですね。
ただ、私にとっては名古屋はきしめん、というより味噌煮込みうどん、なんですけどね。八丁味噌は最高です。あれこそくせになりますね。
ただ、あれ、ライスが付くんですが、うどんにライスというダブタン(ダブル炭水化物)はちょっと受け付けませんね。 今は飲みませんが生ビールをぐいっとやりながら、味噌煮込みうどんを食う・・・最高に幸せな瞬間です。
そしてひつまぶし。
お茶漬けにたどり着く前になくなってしまう、という傾向があるのですが、これもまた非常に旨い。これ、実は赤ワイン(特にグルナッシュ、ムールベードルなどの配合)と最高の相性です。さすがにお店にワインは置いてないんですが、どこかやらないかな~(笑)。
そのほかにも手羽先、天むすだけでなく、台湾ラーメンがうまかったり(といってもこのラーメンは台湾にはないらしい・・・・)、あんかけスパゲティーや、とってもゆったりしているコメダコーヒーなどなど・・・・
はまると病み付き!!
というのが名古屋の特徴です。
実はイタリアンのレベルも相当高かったりするね。
僕が仲良くしてもらっているみっちーは、あのしゃちほこが名古屋の街のいたる所で目に付くので、
「さすがに名古屋ね~、エビフライばっかり飾ってあるわ♪」
と喜んでいた・・・・・・・。
怒れ、名古屋!(爆)
ということで、7月18日は名古屋へGO!!
ぐっちーさん、質問です。
カリフォルニア州が発行しているというIOUってなんなんですか?
紙幣ですか? それとも債券なんでしょうか、あるいは日本で言うところの手形なんでしょか。また、これをもっている間にカリフォルニアがデフォルトしたらどうなるんでしょうか??
(という種類の質問が10通)
うーむ、頭のいい読者に取り囲まれているのは気分のいいものだが、こういう時は楽じゃないね~、逃げ切れないわな・・・すみません、いい質問過ぎて答えられません(笑)。
いや、ほんとになんなんでしょうね、これ。僕も知りたいくらいなんですがね。
あれはなんだ?? 鳥か、飛行機か!? いや、あれはバットマンだ!
ってのがあったけど、さしずめ
あれはなんだ?? カネか、債券か!? いや、あれはIOUだ!
みたいな感じだ。
マイケル・ミルケンを救い出した弁護士とか、キンメルマンさんの弟子とかしかるべき人に聞いたんだけど、みんななんだろね、という答え。
おい!、君たちがわかんなくてどーするの・・・ってくらいなんだかわからないそうです。終わり。
って訳にもいかんかね・・・ IOU.
アメリカで、おい、金貸してくれよ、とか貸してくれてありがとうね、というときは
Please Lend me a money, とか、I would like to borrow the money, とかは言わないのですよ。通じると思うけどね、言わない。
そういう時は
hey, I owe it to you! thank you!
といいまして、あんたに借りたよ、という訳ですな。その借用書みたいなもんを、これの頭文字をとってIOUカードと呼んだりします。You はメールなどでもしばしばUと略されます。
ということでIOUということは意味からすれば借用書。 しかし、すでに銀行ではそれを現金化するサービスを始めていまして、じゃ現金と一緒じゃないのかしら? とも思える。
しかし、これにはカリフォルニア州政府からの遅延利息が付いていてさっき聞いたら年率3.75%もの利息がもらえることになっているのだそうだ。
って、ことはやっぱりこれは債券か?
だが残念だが、SECに登録もされていないし、目論見書も出ていないからこれは債券としての定義を満たしていない。 じゃ、何よ、これ・・・・・
一部の銀行では買取を今週いっぱいでやめるらしいし、一方でなんとインターネットオークションでの取引も始まっているという。
これ、マジで法律違反なんじゃないのか? 通貨法違反とかになるよな、ってな話もあるそうで、カリフォルニアがこれを出すんだったらおれも出そう、と潰れそうなオハイオあたりがすでに準備しているなどという悪いうわさまであります。
結局、債券ではなく、プライベート債権の一種として相対で取引する、ってのが最低限なんだろうが、IOUには正確なコベナンツなどの条項がついていないし、法律的な位置づけもあやふやなので、結局100に対して90%とかで買い取るという話にならざるを得ない気はするね。
だから、100で買い取ってくれるのなら今のうちに投げなきゃ、って話だろう。
怖いのは先ほど申し上げましたようにこれが全米に広がること。
通貨でもなんでも無いものが価値をもって大量に出回り、これがぐっちー銀行とかいうくだらんクレジットではなく、天下の州発行、ってな話になると、大量に偽造などされればひとたまりも無い訳ですよ。まじでドルの信用ピンチなんではないのか、とわしは思うぞ。
それに中国がIOUを大量に買っちゃったらどうするつもりだろう? 払えなければカリフォルニアよこせ、とか言われたらどうするかね。そんなもんはなんの法律的効力もない、なんていうのかな。そうしたら先にもらっていたカリフォルニア住民が暴動を起こしたりするかもしれない。
まじめなはなし・・・・・
こういう、紙幣以外に妙な価値をつけたものを流通させることがいかに危険か、ということですね。日本の商品券みたいなもんだ、っていうかもしれませんが、これはしっかり流通方法が確立してますからね。
最後は三越が買うわけですから、三越のクレジットですね。
そんなもんよく買うよ、と僕は思うけど、それに比べると州発行のIOUは通貨価値混乱という点からすると結構まずいのではないだろうか。
どうやって後で吸収するのかもよくわからんし・・・・ 軽く考えているとこれは結構大事になる予感が私はしております。
なんだかわけわかんなくてすみません。
カリフォルニア州のIOUにはシュワちゃんの写真が印刷してあるそうですよ・・・・・って、うそです。
だれか、実物見せてください!
っつーか、
「ネェちゃん、ジイ様かどうか見せてやるから、カーテンを締めな」
とは私は言いませんから(爆)。
昨日は久々に本石町殿に会って日銀話に花が咲いた。もちろんいい話も悪い話もあるのですが、おおむねわれわれは好意的なのです。
ですよね、本石町さん??(笑)
中でも短期金利誘導などの金融政策の技術的部分については日銀のほうがはるかに進んでいる、というのは確かで、構造的問題はもちろん理解しておりますが、現実としてこのグラフのような差が出てしまうのはそういうことにも大いに原因があるでしょうね。(Calculated Riskさんのグラフより・・・勝手に使っている訳ではありませんよ・・・笑)。
日々のオペレーションの技術やモニター能力という点では日銀のほうがFRBよりはるかに上だろう、となります。
しかしアメリカの恐ろしいところはこういうブログを連銀が出しちゃうことだろね。
白川さんの最大の理解者が共産党の大門議員というのでは、まあ、大門さんは悪くない訳ですが、ちょっと問題多いよなー、と思うんですよ。
記者クラブがあれでしょ?
で、そのバイアスがかかりまくった記事ばかり読まされているのは先日来指摘申し上げている通りですよね。記者クラブを廃止できないんだったら、こういう発信を考えたほうがいいような気もするけどね。
当面は大門議員とブロガーでがんばりますか、ってな話で盛り上がりました。
日本国債の金利が上がるってやつが結構いるようなんで、んなあほな、って話を書こうかと思ってたんですけどね、これは明日にしましょう。
日本国債については6月の月足はなぜか必ず陽線になる、って話を4-5年前に書いたんですけど今でも(当時で10年連続かな、たしか)まだその傾向はありそうですね。
考えてみるとあたりまえなんですけどね。オールサラリーマン相場ですから。 どこにも融資先のない銀行が押し目を待つんだね、4-5月は。で、押し目がないとやべー、やべー、といいつつ買いあがってくる。
上がるともっと買わなきゃいけなくなる、ってな話を久々に書いてみようかと思いつつ、では♪
ついていないぞ!!
というメールがいくつか届いております。
休刊ではなく、しっかり発行しておりますが、週末のまぐまぐのシステム変更の余波があるようで、到着していない方がおられる模様です。
お問い合わせ窓口はこちらです。
お問い合わせはこちらへ!!
配送にかかわるトラブルはすべてこちらで対応させて頂くそうです。
また、私宛にメール頂きました方、できるだけ私の方から転送など致しますが
万が一もございますので、再度このアドレスに未着の旨、ご連絡頂けると
助かります。
せっかく申し込んで頂いたのにお届けできないとは本当に申し訳ございません。筆者からも心よりお詫び申し上げます。
私としても基本的に月曜日に読んで頂きたいと思っておりますので、大変残念な話でございます。 急ぎ対応させますので、これに懲りず今後ともごひいきによろしく御願い申し上げます。
まぐまぐさん、しっかり頼みますよ♪