債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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プロ魂

2008-11-30 03:04:33 | Weblog

出張から帰ってきてふらふらとシャツの整理などをしつつニュースでも見ようとテレビをつけたら王監督が出ておられる。「プロ魂」というスペシャル番組のようですね。こういうのを作るからたまには受信料を払ってもいいような気になるね、NHKも。

やはりすごいですね、王監督。普通に淡々とおっしゃる・・・・

人間だからミスをする、間違えて当たり前だ、とおっしゃいますよね。でもプロなんです、僕たちは。プロっていうのはミスをしちゃーいけない。100回やったら100回、1000回やたら1000回全部成功させるのがプロなんです。それを目指さなきゃ-いけない。いいよ、仕方ない、気にするなよ、大丈夫だ、とうのはほかの人、お客さんとかがいう言葉でしてね、自分で言ってはいけないんです。

思わず顔面に力をいれて聞いてしまいましたよ。そう、そうなんですよ。そのとおりなんですよ。自分で仕方ないとかいっちゃーいけませんよ。

今金融業はめちゃくちゃで私もその業界にいる訳です。

はっきりいって値段の下がっていないものは何一つありません。
(もちろん債券は今はFTQで上がる訳ですが、それとていつまで続くか怪しいものですし、
昨年の今頃はインフレ懸念とかいってましたから、変動利付国債などを買ってしまった人もいますしね)

「こういうときでもアメリカのビールインデックスは上がりますよ♪」

なんてテレ東でおもしろおかしくしゃべりましたが、それすら下がっている。アメリカ人がビール飲まないっていうんだから、そりゃー、すごいことですよ(笑)。

で、「みんな下がっているので、仕方ないんです。うちの商品だけがという訳ではないし(自己責任なので)、よくお分かりですよね。とりあえず様子見ましょう・・・・」

と説明している金融マンよ。おかしいだろ、それ。

私のような泡沫投資銀行家だって買収案件は無傷ではあり得ないし、ご紹介したファンドのNAVはものすごく下がっている。流動性が確保されているだけ、確かにまし、とは言えるが決してほめられたものではない。

これをフォローするためには日夜情報を取り続けるのは当然だし、少しでも取り返すチャンスをうかがうのがプロというものだ。もちろん窓口で投信を売っているような方は自分で何とかはできないかもしれない。しかし投資家から見えれば立派なプロだ。

少しでも情報を集めたり、知識を増やす努力をすることくらいできるのではないか。 アメリカ株の入った投信を売っておいて「アルコア」が何の会社かわからないとか、アメリカの財政赤字がどれだけあるかわからないとか、それはいくらなんでもまずいだろ。

グローバルソブリン売るならデューレーションくらい理解しておいてくれ・・・

こういう中で、我々プロの金融マンにとってもし許されることがあるとするなら、まさにさっきの話で

「いいよ、そこまでやってくれて本当に感謝しているよ。投資のタイミングは難しいからね。まあ、今後もよろしく頼むよ。」とクライアントに言われたその瞬間だけだ。

それ以外はこのマーケットにかかわってきた金融マンは誰一人許されるものではないだろう、とおれは思ってやっている。テレビでしゃべっているエコノミストや学者も同様。これだけ外してきたんだからまずやることがあるでしょう。

何かの番組で三井住友銀行のニューヨーク支店長だか米州本部長だか覚えてないんだけど、「サブプライムローンは評価ができないものだからそんなもの買うのは間違ってますねー」、なんて平気な顔でインタビューに答えてるのには笑った。なら買うなよ、CDOを、三井住友銀行・・・・

だから我々は睡眠時間を削ってでも今はクライアントが必要な情報を常に集めておかねばならない。 銀行ならその相手は預金者そのものということになる。

「引退してから休めばいいんですよ、プロ野球選手は・・・」(王監督)

そう、相場が落ち着いたらゆっくり休めばよろしいでしょう、プロの金融マンは。その覚悟すらなしに給料が多少高くもらえるからといって人さまのお金を扱ってはいけないということです。

お医者さまが夜中の急患を断ると社会問題になるでしょ? お金の問題も僕は重要だと思うけどね。準備怠らず、です。 

ぐっちーはなぜお酒をやめたんですか? (8月10日をもって30ウン年ぶりに禁酒しました・・・)

という質問が多い訳ですが、 そういうことです。
敵は「100年に一度」ですから「30年に一度」では”へのツッパリ”にもなりませんけど(笑)

全然関係ないけど・・・
去年の今頃大騒ぎしているのはぐっちー含めてごくわずかだった訳ですが、今になってこれだけ騒がれるとちょっと不信感がでてきますね~。

来年の株価予想を高めにしようか、と日夜考えております。

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一難去らずにまた一難

2008-11-28 01:02:10 | マーケット

アジアが燃え始めています。韓国以外はぐっちーには予想できなかったね~・・・ まずは・・・

韓国、FRBから3800億円調達 ウォン安歯止め狙う  

【ソウル=島谷英明】韓国銀行(中央銀行)は27日、米連邦準備理事会(FRB)との通貨スワップ(交換)協定を使い、ドル資金40億ドル(約3800億円)を調達すると発表した。国内の銀行に供給し、米金融危機を背景に強まっている市場のドル不足を緩和。10年8カ月ぶりの安値圏にあるウォン相場の下落に歯止めをかける狙いだ。

→おいおい、アメリカは目いっぱい赤字を膨らませているのにこれかい。結局日本がアメリカ国債を買って引き受けるんだから、直接来ればいいのにね。でも止まらないです、ウォン安。小さすぎます、いくらなんでも・・・ 次。

インド同時テロ、制圧作戦に着手 シン首相、海外組織の関与指摘  

【ニューデリー=小谷洋司】インド西部の商都ムンバイで起きた同時テロで、治安部隊は27日、武装集団が立てこもる高級ホテルなどの制圧作戦に着手、人質になっていた宿泊客らの一部は脱出した。AP通信は死者が104人に増え、負傷者も300人を超えたと報じた。同国のシン首相は犯行に海外のテロ組織が関与していると指摘し、パキスタンとの関連や新たな武装勢力の台頭を念頭に事件の背後関係を捜査する方針を示した。

→うーん、インドがこの形でね~・・・オベロイホテル、いいホテルです。最高級。日本にはなかなかないレベルですよ。ここのカレーは日本でも「シターラ」というお店で食べられます。バターチキン、大好きです・・・なのでここは当然日本人もたくさん泊まってます。 そして・・・

タイ首相、2空港に非常事態宣言発令 治安部隊投入へ  

【バンコク=三河正久】タイのソムチャイ首相は27日夜、反政府派市民団体「民主市民連合(PAD)」の占拠で機能不全となった首都バンコクの新旧2つの国際空港に限定して非常事態宣言を発令した。政府は両空港に治安部隊を投入しPADデモ隊の強制排除に乗り出す方針だ。国際空港閉鎖から3日目でようやく対処に乗り出した格好だが、軍部の反発などで不測の事態が起こる懸念も強まっている

これで経済がコケルとなるとなると日本の背中は相当重い。早めにアジア救済基金ということになる。

やはりソロスが言うようにアジアは政治がネックでありました。その意味で暴動が起きない日本は貴重ですね、って暴動みたいなもんか、あの事件は。

今日はニューヨークがないので寝られそうです。おやすみなさい♪

明日は仕事で出張します。

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SPA!

2008-11-26 22:53:28 | マーケット

「GMと真珠湾」はブログならでは「遠投記事」だったのですが、さすがにこちらの読者の皆様はレベルが高く、なるほど、と思わされるコメントが多数寄せられました。ありがとうございました。謹んで参考にさせて頂きます。

皆様主旨は十分ご理解いただいているようで安心しました。200億円は明らかに間違いです(ごめんなさい・・・)。

ひとつだけ、当時と今は違って「あの時は軍事力も経済力もアメリカが圧倒的だったのだから比較にならない」、というご指摘があるのですが、それはどうでしょうか。

さて、気合いが必要なのはわれらがアジアです。韓国ウォンも最安値を再度叩きにきているうちにタイまでおかしなことになってきてしまいました。さすがにタイ語ができないのでかなり間接情報になるのですが、これによるダメージはかなりあるようです。今回は前回のクーデターと違い、流通インフラが麻痺しており、当然金融もマヒ。まあ、韓国ほど規模は大きくはないのですが、今は東欧で手いっぱいなのでちょっと危ない。

ちょうど今年の5月にブリックス特集で心配したとおり、Bricksリスクとはこのような流動性危機なのです。

アメリカの金融救済案についてはやはり金額が小さいのでしょうね。完全鎮火には程遠い、と見ています。

SPA! 見ました、というコメントも頂きました。ありがとうございます。4人でリレーするようで今週からその一人として参加させて頂きました。ちょっと怪しい登場ですが、しばらく続く予定ですので御贔屓に!

そうそう、株アイドルの名波さん、コメントありがとうございました。頑張ってくださいね。私も立派な金融オジサンを目指します(笑)。

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怪しい相場

2008-11-26 01:25:54 | マーケット

FRBは新たに8000億ドルの金融対策を発表。金融セクターは「ぐっと」戻さなければならないが、昨日から傾向が鮮明なように、弱い消費関連につられ、ウォールマート、ホームデポ、キャンベルスープなどなど一般消費関連が足を引っ張る様相となっている。金融セクターの上昇のみで終わる可能性は高く、引けを見る必要はあるけれど、プラスエネルギーセクターのショートカバーだけだった場合、政策当局はまさに「球切れ」の状態に追い込まれることに注意されたい。

80兆円の裏付けは勿論アメリカ国債であり、いよいよ金利が抑えきれるのか正念場。

朝、ニューヨーククローズのSP500の上昇下降銘柄をよーく見てくださいね。時間があればコメントしますけど、全面高に持ち込めないようでは心配は尽きません。

では! グッドナイト♪

 

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ビッグ3は真珠湾

2008-11-26 00:06:55 | マーケット

シティーに公的資金が入り、200億ドルの資本金が新たに投入されます。時価総額は既に約200億円足らずですし、優先株をほぼ同額政府に相当渡しますから、これは事実上の国有化です。

デフォルト条項にぎりぎりひっかからない所、でしょうか。裁判に持ち込む気があればトリガーは引けるかもしれない、というレベル。これに加えて不良債権買取保証が3000億ドルというのですから、ある意味もう国有化以上ですね。

しかし一息ついたのは事実です。時間稼ぎをしているうちにオバマ政権にバトンタッチしたい訳ですね。

さて、ビッグ3.
いろいろなアナリストのレポートを読んでも、政府による援助なしで12月から1月のリファイナンスを確実に切り抜けられるとしているものはない。当然デフォルトを織り込みつつ、公的資金を入れるにしても相当の犠牲が伴うことを株価は示している訳でその結果5ドルとか6ドルとかになる。

実際、チャプター11はアメリカ全体のディップファイナンス枠(倒産後運営のための資金の融資)が一杯一杯なので、これだけの巨大企業に適用できるかどうかは微妙で、ここは政府資金の発動と引き換えに年金などの既得権を放棄させることになるでしょう。

ここで・・・もうビッグ3は終わったね、という議論が日本では普通に語られるんですよ。まあ、例によってテレビなんかで勝手に決めつけている。

「何の技術開発もして来なかったんだから負けて当然」、

「勝負はすでについていて、トヨタ、ホンダの日本勢が一人勝ちだ」などなどと。

でもね、多分それ、相当間違ってます。僕は個人的にこれは第二の真珠湾だろう、と思うのですよ。下手をすると10年後には日本メーカーは跡形もないかもしれないな・・・と思うのですよ。

なぜならば・・・

GMの車なんてひでーもんだ、という声がありますが、先に指摘した70年代のコミットメントの残骸である年金や医療保険など、いわゆるレガシーコストが問題な訳で、もしそれらを切り離して「ちゃら」にして、自動車会社単体で見た場合、生産台数、売り上げはGMの方が大きい訳で、利益率、技術水準、どれをとってもその他日本メーカーに大きく見劣りしている訳ではありません。

それどころか中国では日本車より販売台数は多く、実際マーケティング調査をするとアメリカ車は結構人気で、日本車よりアメリカ車の方が魅力的というデータはそれこそあちこちでとれる。中国の広大な大陸スケールにはアメリカのあの車体は案外マッチするのですよ。

つまり、真珠湾でアメリカ海軍を木端微塵にして、立ち直るまでの時間が相当稼げると思っていたら、わずか2年もしないうちに全米の総力を挙げて立て直し、気が付いてみたら日本のゼロ戦は紙飛行機のように落とされ、そこから硫黄島までまっしぐら・・・・真珠湾から終戦までわずか4年の決着ですよ。

今回もよく似ているのではないですか・・

確かに日本の技術はすごいけど、公的資金を入れたからにはコスト度外視でアメリカの総力を挙げて燃料自動車を開発して、オバマ政権の公約でもある環境問題を前面に押し出し、例えば全米に充電ステーションをただで置かれたらひとたまりも無いんではないでしょうか。

しろーと考えですが、もしその技術スタンダードがGMになれば、日本の自動車会社は結局GMから技術を買うことになる。 アメリカは最後は何でもやる国だということを、忘れてはいけません。

いくらトヨタでもアメリカなどという巨大な国を相手に開発競争をやるなど馬鹿げています。それなりの危機感があって、開発投資などに多額の予算を割いているのはさすがですが、もうこれは民間企業の努力の枠を超えているのではないでしょうか。

トヨタもホンダも元気なうちに国をあげてアメリカのメーカーを取り込みにいくという戦略があって然るべしで、そういうダイアログがオバマさんとできていないとなると・・・・第二のパールハーバーのような気がしてなりません。

アエラにも書いたように、既にアメリカを買いまくる日本、というイメージになるとはとても考えられないのですよ、いまのアメリカは。その意味では大いに考えるべきだろうと思いますよ。

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矢島美容室

2008-11-21 22:45:30 | マーケット

いいねー、それ、なんて曲?? 

おれ好きだけど・・・

矢島美容室?? なんかおれのことばかにしてんのか、これ結構名のあるミュージシャンでしょ? だってうまいもん。

うすら笑いを浮かべる後輩を後に会社に帰ってきてパソコンをたたいておや、びっくり!!

これとんねるずじゃん・・・・

ということで、びっくりした。
なんだこりゃ、だけどいいよ、これ。僕らの年代には何かすごく惹かれるものがありますよ。トンネルズ!(とんねるず)、ああみえて二人とも歌うまいからね。いいっすね。

昨日、枯れ木も花のにぎわい、と書いてましたね。何通もメールをいただきまして、ご指摘感謝申し上げます。枯木もやま、のにぎわいでありますね。なんとなく花が咲くという花につられてしまいました。

さて、今日のニューヨーク。
ダウがこれ以上下がればただ事ではすみませんし、それにこのマネーの流動性欠如は本当に危険です。私の友人のファンドマネージャーも心配していましたが、何の材料もなしに一日で8ポイント!というのはいくら30年債でも異常。

カウンターパーティーリスクによるレポ取引の減少で渡すべき債券が流通していないと思われます。ピンチですよ、これは。

何が起こるかわかりませんから。既に指摘しているように日本の株式市場だけはプロが手を出せないところに、個人のネット経由買いが殺到してばかにならないボリュームになっていますね。シティー救済に期待して株価があがっている? って冗談いっちゃいけませんぜ、まったく・・・

どうせ、企業は株なんてほとんどもってませんから、彼らには本筋の設備投資をしてもらって、設備投資にどん欲なところの株価が上がる、っていうのが理想的です。もしかすると日本は上手くいくかもしれませんね。

たとえば、トヨタは利益が半分になってしまったものの設備投資を削減せず、ですからね。こんな企業は日本にしかないんじゃないかな・・・・

ということで日本に対しては思いのほか弱気ではないのですがね。アエラを読んで、これも結構ご質問がありましたのでここで答えておきますね!

日本は何せ外人が7割という株式市場なのでそれを逆手にとればいい。これ以上投資家が減るったって限界があり、その分新しい買い手を呼び込めばすべて値上がりに直結する。ばかにしている人もいるけど、日経平均2万円なんてそんなに難しい事じゃないのに、と私は考えています。

お疲れ様でした。連休ですね。わたしはもう一息、ニューヨークでひと暴れしてから休みます。では!

 

 

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金融オジサン

2008-11-20 23:08:07 | マーケット

あまりやらないのですが今回は宣伝をば♪

今週のアエラ。
いつもの連載のほかに、

株価反転はいつだ、専門家19人」

の末席に加えさせて頂いて予想を出しています。「枯れ木も花のにぎわい」ということで見てやって下さい。

この19人、そうそうたるメンバーなのですが、「株アイドル」という方がおられ、そういう職業? があるのにびっくりしました。どういうアイドルなんでしょうかね~。。。そうなると私は「金融オジサン」だな。

そのうち為替アイドル、とか金利アイドルとか出てくるんだろうか・・・

個人的にはアメリカンオプション・アイドル、ってのがいいね。 

なぜって? 

いつでも行使できる・・・失礼しました・ごめんなさい。

アテネ銀メダリストの長塚さんも参加。長塚さんはこちらにもよく来て頂くやじゅんさんに紹介頂きお話を伺った事がございます。

このときは某民放酒豪美人女子アナウンサーの乱入により酔っ払って忘れてしまったことも多々あるのですが(笑)、長塚さん、とにかくよく勉強されています。自転車の激しいトレーニングをしながらあれだけ勉強されているのはたいしたもんです。

今回、私もずいぶん気合いを入れて6500円を出したのですが、長塚さん、さらにその下を予測。うーむ・・・・。

先ほどの株アイドルさんはHFの解約が12月に来ると・・・これは今回のような下げの場合には既に解約条項につかまってしまっているので定期解約まで生き延びている所はあまり多くない筈ですよ。

堀紘一さんは頭上注意と・・・すみません、冗談ですから。

昨日書きましたが、それにしても金融株は下げ止まりませんね~。下がるときは金融その他全てが「どかん」とばかりに下がって、上がる時はエネルギーセクターだけがあがり、金融の下げをカバーして見えなくしているのが今のアメリカ市場。だまされちゃいますね。

いいことはありません。Citiの6ドル台は非常事態ですね。救済されたはずのBACもどうしようもない。 その上GM問題もあり、まさに「前門の虎、後門の狼」であります。

もえちゃん、タオルを枕にするの、やめた方がいいかもよ・・・・

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陸の王者

2008-11-20 00:25:12 | マーケット

老眼なので陸(りく)ではなく、「損」に見えますね。「損の王者」、って笑えませんね~(笑)。

東洋経済の特集によると、わが母校は大学による運用における有価証券評価損堂々のダントツナンバー1で225億円!!。

150周年記念ということで景気よくどーんと出して三田、ってわけではないんでしょうけど、おみごと(苦笑)。

もともとHFやCDOにもかなり積極的でしたからね。これぞ「魂の運用」です(笑)。

はたから見ていてもよく研究していたのは確かですし、まあ、借金して買っていたわけではなく、我々の寄付金を飛ばしたくらいなのでまあ、評価損を全部だしちゃったってことで余裕があると言えばありますけどね。

この際小泉さんに寄付してもらいましょう。

しかしね・・・・

榊原君、金子君、竹森君!!

君たちはだれから給料をもらっていると思っているんだ!(榊原君に至っては節操無く早稲田なんかに移動してるし・・・)本なんか書いてる暇があったら自分の学校の運用をしっかり見てあげなさい。特にテレビで大声で話している榊原君と金子君。CDOなんて絶対だめだ、なんてわかってるならやめさせなさいって!!

え、俺達は慶応の卒業生じゃないから関係ないもんね~、慶応の、しかも経済を出ている竹森君がA級戦犯だぜ、

なんて言わないでしょうね(笑)。

そういえば竹中君もいたな。せめて寄付ぐらいしなさいよ、きみたち、3人とも税金で大学出たんだからね。 (榊原君と金子君は東大、竹中君は一ツ橋、だったよね?)

まあ、結論から言うとロングオンリーのファンドでやられるのはある意味仕方ないのですよ。でも倒産しなければいずれもどる。問題はレバレッジであり、それよりデリバティブでアップフロントでフィーを稼いでいたような手口。

そういう大学が現実にあるのにはちと驚いた。駒沢大学ですか。まあ、おそらく言われるがままにやったんでしょうね。こういう運用に失敗した大学の経済学部とか商学部はもうペナルティーです。真面目にやりましょう。坐禅を組んでいる場合ではありません(笑)。

さて、アメリカ。もう完全「お疲れ様モード」ですね。

米商務省が19日発表した10月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で79万1000戸となり、前月から4.5%減った。1959年の統計開始以来、過去最低の水準に落ち込んだ。(日経)

まあ、そういうこと。1959年以来というのはすごいっす。

それにしても麻生首相。

もう、これから英語で名前呼びますよ、まじで

ASS HOxx!!

麻生太郎首相は19日、首相官邸で開いた全国知事会議で、地方の医師不足問題に関連し 「地方病院での医者の確保は、自分で病院を経営しているから言うわけじゃないが大変だ。社会的常識がかなり欠落している人(医者)が多い。とにかくものすごく価値観が違う」と指摘した。(日経)

これなに? そりゃーあんただろ!!

しかもね、このあとがあるのよ、ぶらさがりで。

「いやー、俺さ、同期に医者がたくさんいるんだけどさ、みんなちょっと違うんだよね~、普通じゃないっていうかさ、ちょっと価値観が違うのよ。」

 とまで発言。

麻生さんの同期のお医者様、御愁傷様です。でも国民は分かってますよ、社会的常識がかなり欠落しているのはお医者様じゃなくてわが首相だということくらい(笑)。

それにしても今年はおバカブームが流行りなんかおかしい、と思ってましたけど、首相までおバカブームなんて笑えないですよ。

せめてスザンヌまで。
「おバカ首相」じゃさすがにまずいです・・・

最後に泰葉、確かに歌はうまいけど、山口百恵再来説は言いすぎだ、とかなり非難を浴びました。謹んでお詫び申し上げます。失礼致しました。どうしても 「安物スーツ野郎!」 を使いたかったもんで、すみません。強引でした(爆)。

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オバーマ、だよね

2008-11-19 00:35:58 | マーケット

と、友人と話していたら、かの大橋巨泉さんも同じことをおっしゃっているようです。あまりにも恐れ多いのでこれ以上言うのはやめます(笑)。

麻生さんはちゃんと巨泉さんを「きょせんさん」と読めるのかしら。ちなみにお嬢様は漢字コンクールでもいつも上位だったそうです、って東大だもんね、失礼しました・・・

いくらなんでもこの株価はやはりまずい、と思いますよ、アメリカの金融機関は。70兆円も繰り出して、株価が上がらない、というのは尋常ではないのです。

シティーに至っては8ドル台、一度息を吹き返していたモルスタも元の木阿弥11ドル台。救済案が出る前には悠々と100ドル台だったGSまで62ドル、ってのは何なんだろう・・・

答えはGMとフォードでしょう。エクスポージュアーが大きいのはそのとおりですし、金融機関のための救済資金が奴らにも食われる!!、ってのがあるかもしれないね。 オバーマ新大統領もたぶん決断したくない。正式に就任する前に潰れてくれたらラッキー、なんて思ってたりするからね(笑)。

それにしてもGM救済に反対している議員の出身地はケンタッキーとかトヨタとホンダのあるとこばかりですね。いや、さすがアメリカ。

日本株。
ここにきてすごい買い物に衝突、っていわゆる手口には出てこない。個人の皆様がネット経由で買い向かっている、という新しい展開ですね。いいぞ、がんばれ!

もしかすると今年は記念すべき年になるかもしれませんね。この際、政府の買い取り機構の出動で後押しするとか、いいんじゃないですかね~・・・これこそが機敏なる市場との対話、ではないでしょうかね。日経平均が2万円に戻れば今の悩みの大半は解決します、いや、まじで。

悩みと言えば泰葉だろう(う、なぜだ・・・・)。オバーマ新大統領と同い年だ。それはどうでもいいんだけど、たぶん、かの松田聖子、とデビューが同じくらいのはずだ。実は泰葉の方が100倍歌は上手かった、っていったら若い人はびっくりするけど本当だ。何せ桐朋にいたんですから、本物。むしろ、最初三平の娘、ってのが冗談だ、と思ったくらい上手かった記憶があります。

山口百恵が引退したのがこのころで、「百恵二世」は泰葉だ。と思った人も多かった。だから、あの「金髪豚野郎」、発言は我々の世代にとっては、すごいびっくりで、まあ、スキャンダルだらけの松田聖子が今更何をいっても驚かないけど、山口百恵が突然出てきて「この安物スーツ野郎!!」なんて言ったらきっとおどろくよね。オジサンたちにはそんな感じ・・・・って、人によってはだいぶ違うかもしれない。

すみません、疲れてるんです・・・・
じゃ♪(笑)

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GM救済はグリーン・ニューディールの目玉だったりする・・・

2008-11-15 12:53:13 | マーケット

昨日のアメリカでは小売売上高が大きく下がってみんなびっくりしていますが、まあこんなもんす。実際、アメリカの金持と言われる人々が消費を我慢するなんてのは戦後初めてなのですよ。今年の8月に私が書いたものをわざわざ送ってくれた方がいます。そういえば書いたよね(笑)。お暇なときにでも読んでみてください。

http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/a7e21a0fb67dc6c05229b0e6241d1752

端的にいうと。絶対勝ち残る筈だったアメリカの大金持ち御用達ハイ・エンドゾーンがついにだめになり(今でもぴんぴんしている連中は日本で消費したりしているんだけど、その件はまた別に書きます!)、結局ウォールマートとかの激安ショップしか残らん・・・・ということですね。

私の友人のワイフで、先週生まれて初めてウォールマートに行ったわ、というのがわざわざ電話してきて

「全然悪くなかったわ、なんでもっと早くいかなかったのかしら」、

とぬかした「ばかもの」がいましたが、ウォールストリートの連中のワイフなんてのはだいたいこんなもんです(笑)。実際彼女たちは元ヴォーグのモデルとかで、亭主の金回りが悪くなった瞬間雲散霧消する、と言われていたのですが、とりあえずがんばってウォールマートに行っているようです(爆)。

猫の餌が人間の飯より高い、という世界ですから(笑)。

さて、今、土曜日の朝八時ですが、なぜかまだこうして仕事をしています。もー、勘弁してほしい、というか「げっぷ」がでそうです(笑)。

それにしても「週末G20」は緊張感ゼロ。まじでやばいね。

今私がやっている”夜のお仕事”はどちらかというとアフターサービスに近く、昔お世話したお客様のフォローという面が強い。これが次のビジネスを頂く呼び水となればいいのだけれど、下手をすると「ただ働きになる」という微妙なお仕事。本当は成功報酬くらいは頂きたいんですが、まあ、おつきあいも長いので、ということになりますね。

それでも比較的金払いがいいのはやはりアメリカのお客さまで、こういう苦しい状況になっても我々のようなアドバイザーへの支払いはきちんとしてきます。

その分自社の従業員を首にしたりするので、一概に良し悪しはいえませんが、重視している物の違いといいますか、戦略はかなり明確です。

昨日も申し上げましたように、こんな状況でもびくともしていない投資会社やヘッジファンドはかなりの数のものがアメリカには未だに存在する訳です。

世界でこれだけ流動性があって、自由公正で、かつ、税金も妥当でビジネスの環境が整っていた、という国はアメリカをおいて無かったのです。

ソロスが心配しているのはそういう状況で、ここで妙な規制を取り入れると、そういった勝ち組の連中(つまり、今後もたくさん税金を払って人を雇ってアメリカ経済に貢献する人々)が逃げてしまい、国内にはそれこそ「GMの残骸」のような妙なものしか残らなくなったらどうするんだ、という議論です。

実際にダウを見て頂くとインデックスは派手に下がります。しかし、この連日の下げを演出しているのは主にエクソン、シェブロンなどの時価総額のばかでかいエネルギーセクター。テックバブルの時よりもはるかに高値をとったダウは特にその傾向が強いですね。金融業もご存じのとおり。

しかし、 一方でアメリカ国内には最早あまり用がなさそうな会社・・・・代表的なのはコカコーラですが・・・・こういった会社の株価は思いのほか堅調。

考えてみれば当たり前の話で、中国人のほんの5%の人がお茶を止めてコーラを飲めばアメリカの消費量を軽がるをクリアーする訳ですから、アメリカの消費が落ちてもあまり怖いことはない、ということですね。

しかし、皆さんの想像と違い、アメリカ人はかなりコンサーバティブで、大陸の国が平気で本社をロンドンにおく、といった欧州気質とは対極にあります。ニューヨークからロスには移動するのですが国境をまたぐことはまれです。

でも今回はわかりません。ましてアメリカ国内にかなりの規制が取り入れられるとなると・・・

GM救済に多くの人が反対するのはこういうことも原因の一つです。自由な競争を阻害する要因をこれ以上増やすのはどううなのか、ソロスが投げかけているテーマは重いものがあります。

さて、GMを救済する方法論として一番あり得るのはかんべえ先生がご指摘になっている方法でしょう。

つまり、GMの「経営失敗による運転資金不足のしりぬぐい」をすることには抵抗が強くても、新しいアメリカを目指す、グリーン・ニューディールというテーマから見て、「環境対策のための新たなる投資」としてGMやフォードに金を突っ込むことはあり、です。

日本の自動車会社もアメリカの環境対策という名目では協力を断りにくい。既に外堀は十分埋まっており、これはかなり「鋭い」読みです。

http://tameike.net/diary/sep08.htm
(9月17日記事)

それにしても、そもそも救済したはずの金融機関の株価が軒並み元の水準を下回ってきた現実、嵐はまた来ます・・・・

おやすみなさい・・・・

 

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そしてこれから・・・・

2008-11-12 23:32:52 | サブプライム

今回のトラブルはこのままでは終わらない、のは間違いありませんが、今回の金融危機を総括する意味で、今日はちょっと自分の話をさせて下さい。参考になるかもしれません。

ご存知の方も多いように、ぐっちーは日本の総合商社からモルガンスタンレーを経てずーっと外資系金融機関で働き、そこそこの業績を上げつつ楽しく暮らしておりましたが、2004年には、

「こんないんちき商品は売れん」、

と本社に噛み付いたことから某ベアースターンズという会社をクビになります。

倒産して、ざまみろ、といいたいところですが、退職金代わりにもらった株がゼロになった被害の方が甚大で笑っている場合ではありません(笑)。

売りたくない、といったものはまさに今破裂し続けている分散型CDOそのものです。

そう考えた理由は単純で、証券化に相応しいいいアセット(ローンですね)は当時すでに破格に割高な水準まで買い上げられていたのに、その割高なものを購入するのにレバレッジ(何倍もの借金)をするのは危険であると考えたこと。

一方、価格がリーズナブルと思えるものは単品では自分では絶対買わないだろうような劣悪なアセット(サブプライムが代表例)しかなくなり、これをいくら分散しても(一つ一つを小さくしても)必ず破綻すると確信した訳です。ですから、当然リストラされました。ほんとのこと言うな、という訳ですね(笑)。

その後再度渡米などをしつつ、アメリカのCDO、CLOの専門家とじっくり話をしてみると、やはりプロと呼べる投資家やコラテラルマネージャーは既に2000年の段階でCDOというレバレッジを効かせるスキームには同じ理由で皆反対でした。

例えばマイケル・ミルケンの一番弟子、ラリー・ポストはなぜみんな手数料を払ってまで、わざわざレバレッジの高いCDOを買うのか理解できない、と明言していました。理由は同じです。この段階でレバレッジをかけること、自分が判断できないリスクアセットに資産を分散することは納得できない、ということに尽きるわけです。

実はくやしいことに、ラリーにしてもこういうプロ中のプロはなかなかお金を預かってはくれません。アメリカで十分に集まるからです。日本は時差がありますし、日本の投資家はうるさい報告書を事細かに要求するので有名なので「本物」の連中は実は日本のお金は扱いたくないのです。

これは覚えておいて損はありませんが、そういう事情で、日本にわざわざ来るのはアメリカでは相手にされない人々や商品で、、箸にも棒にもかからない輩がぞろぞろやってきています。

倒産寸前になってエンロンやアイスランドのサムライ債が多発するのは偶然ではないのです。今思えばモルスタもメリルもそうでした。

やっとの思いで、そういった私が満足できるプロ中のプロ数名からコミットメント(日本でお金を集めてもよろしい)というLOIを頂き日本で活動を始めましたが、今度はこういう本物が売れないのが日本という所。これはこれで大変な苦労の連続でした。

日本の金融機関は、まず、どんなに優秀なファンドマネージャーの商品であっても大手金融機関の商品じゃあない、ということで門前払い。逆にモルガンスタンレーやゴールドマンサックスアセットマネージメントのものであればOK、となる。

ラリー・ポストという、アメリカ金融界の王貞治ともいえるキングが運用しているファンドを却下して、大学出て2年目のやつがちんたら運用している大手投資顧問会社のファンドを買っているというあほらしさ。

まあ、毎日日経を読んでるとこうなるのですが、とにかく自分で理解して、納得して、信頼した相手に運用を任せる、という気はさらさらなく、まず名前優先となる。 大手のヘッジファンドは金額も膨大なので、職人芸なぞはなから不可能で、限りなくインデックスに近い運用になってしまうものです(だからPCさえ使えればシロートでも運用できる)。そのくらいなら株を単一銘柄で持っていればいいし、インデックスそのものを買えばコストも安いですよね。

皆さんもご自分の投資されている投信のファンドマネージャーの顔を見たことはない、という方がほとんどではないでしょうか。それではいけないのですよ、本当は(笑)。

さらに我々の商品はレバレッジがかかっていない、つまりクッションにエクイティーがないからだめだという機関投資家も多かった。 いくらシニアを持っていても、エクイティーが飛ぶときは選んだ原債権のアセットクラスそのものに異変が起きているときなので、その上のシニアも絶対にやられますし、そもそも絶対にやられないアセットを組み込んで(これ、職人芸。そのためにお金を払っている)その代わりエクイティーも含めて投資するものです、といってもそんなの信用できない、とおっしゃる。

挙句の果てに、そんな分散度の低い商品(50社程度)なんて危なくて買えないよ、とまで言い出す始末で、「CDOなんじゃら」、という本で勉強したとおりの机上の空論を展開する。

倒産はありうる話で、問題は原資産が棄損したときにどうやってリカバーするかが大事なんです、と説明しても、「もう、あなたの考え方は古いのです」とよく却下されたもんですね。

そういう金融機関を信頼して皆様はお金を預けています。 問題の農林中金も、全共連も、日本生命、第一生命問わず、東京海上、損保ジャパン、みずほ銀行などなど、ありとあらゆる金融機関はこういうスタンスでした。結果は皆様ご存知のとおり。

一担当者個人としては100%理解しておられる方は何人も見ました。おっしゃることはよくわかるんですが・・・ という訳です。サラリーマンですから・・・・と。そのうちお金持ちになったら一緒にやりましょうね、と言って、まあそういう方とは、いまでもお付き合いがあります。 しかし、こちらも売れなければ食えないわけですが・・・・

で、いるんですよ。こういうものをきちんとご理解いただいたうえで投資される方が、日本にも。こちらは名前は申し上げられませんがね。

結果でみると・・・
もちろん、これだけマーケットが下がり、資産をロングしてますから、NAV(資産価値)は購入時よりマイナスです。しかし、肝心のポイントは・・・・そのNAVでいつでも売れて、いつでも買えるということ。まさに価格が機能しているのです

一方、CDOというCDOはすべて売買不能になっている。それが諸悪の根源な訳です。今回の信用恐慌の最大の原因です。

評価はいくらです・・・って言っても外資系みんなで談合して出した評価価格です。それ、実際に売ってごらんよ・・・・

業者という業者は、いや、オーダーベースじゃなきゃ、売れません、となる。何だよ、それ! 

いやいや、オファリングメモランダムに小さく、「本件は著しく流動性が低下することがあります。」って書いてあるもん、となる。 しかし、自分が持っているCDOも同じことなので結局支えきれずに投資銀行の看板を下ろす羽目になりました。

ちなみに先程のラリー・ポストのファンドもいわゆるハイイールドばっかり組み込んでますが同じ時期に組んで価格100のものが現在大体80位でしょうか。それでまじで売れます。ラリーが評価したポートフォリオなら買う人間がいるのです。

プロの評価したものは買う人がいる。当たり前の市場原理ですよね。 さらに、マーケットが止まりさえすれば・・・倒産しなければ・・・もともとの利率がとても高いので利払いが溜まっていくだけでファンドの価格が回復してくる、という単純な仕組み。

どっかのあほなグローバルソブリンだとか(国債の利率はかなり低いので一度別の理由で価格変動を受けると回復不能になる)、永久に価格が戻らないCDOとは訳が違うわけです。このまま3年持っていれば利息だけで相当戻る。 至極単純な話ですよね。

ただ、売る方もこの正論を展開するやつはクビにするし、買う方も相手にしなかったという現実がある。 売る側から見るとハイイールドを集めても、ただのロングオンリーのファンドを組んでもたいした手数料はとれませんね。特にアメリカではここはほとんど成功報酬のみです。

しかし、CDOに組んでさえしまえば・・・・5ポイントも6ポイントも手数料が稼げるわけですから、証券会社はどうしてもその形にこだわる訳です。

我々からみると本質を見誤ってそれを欲しがった投資家も自業自得ですが、そういう中でしっかり投資対象を見据えて投資をされた方々もおられるのですから、みんなやりました、という言い訳は今回は通用しない。

いずれにせよ、これからは、政府、銀行、証券会社などはグルになって自己責任の名の下に皆様個人を切り捨てますから、ここは我々のようなブティック投資銀行家ががんばって彼らの罠にはまらないように投資家をお守りせねば、と気合を入れている次第です。

ながながと個人話を聞かせてしまいましてすみませんでした。ご参考になるといいのですが。

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AIGは止まらない・・・・

2008-11-11 23:47:28 | サブプライム

マジで忙しいんですが、新聞、どこも書いてくれないし。テレビに期待するだけ無駄だしね~。えーい、書いちゃいましょう。 結構重要なことなので走り書きですがそのうち詳細を書きますのでいまは皆さんの想像力を使ってくださいね、超能力じゃあ、ありませんよ(笑)

さて、今何が重要か。
昨日のニューヨークの下げは注目です。
質的にはこれまでとはっきり異なったサインがでました。これまでも怒涛の下げも上げもあった訳です。
ダウ、SPを見ている限りはそうですね。ただひとつ、一番重要かつ注目の金融セクターでは…

連日さまざまなベイルアウトが発表され、もちろん今現在は、「GMこけたらみなこける」という環境ではあるものの、あの9月の公的資金注入やモルスタ、ゴールドマン普通銀行化発表後リバウンドしてからずーっと、上がらねばならぬのにじわじわ下がり続ける金融セクター。 なぜだ!? とお思いの方は多いはず。

昨日のSPはついに「その他金融」、「投資銀行」セクターが値下がり1,2位を独占。その中であのAIGのニュースですね。

 日経の見出しはトップではなく、しかも

AIG資本注入4兆円

、ときた。

もおー、勉強しなさい! よく人の話を聞いてらっしゃい! 現代国語の入試なら零点だよ、君たち!! 大事なのは資本注入4兆円ではない。

私がデスクなら

AIG,政府融資枠850億ドル機能せず、追加対策迫られる

となる。 その証拠に今回使われている資金の使途を見てみよう。

CDSの信用補完のために保有していた債券やその他の資産の買取のためにAIG50億ドル出資、政府300億ドル融資のCDOを組成。

さらにバランスシートに乗っかっているその他の債券(売れないで残っているんだからCDOの債券ということでしょう)の買取のために同じくAIG10億、政府225億のCDOを組成する。

CDO危機を救うCDO買取のために、CDOを作らざるを得ないという現実。そしてそもそもエクイティーに投入したAIGの資金そのものも公的資金であるよ・・・

細かい話だが当初の融資に対する金利もいつの間にか引き下げられている(払えないとみたのでしょうね・・・・)

政府当局の当初の発表どおり、これら、棄損したCDOが本当に売れる債券で、かつTARPで十分な量があるならCDOなんて作らずにフルエクイティーで政府が取りに行けばよい。わざわざクッションを作ってレバレッジを効かせている理由は現債権の回収に不安があることと、レバレッジを効かせなければ資金が足りない(あの、70兆円でAIGたった一社さえ救済できない可能性があるのだ!)事に尽きるわけ。

CDOで出た損失をCDOで救済するなど、ジョーク以外の何物でもないですね。

つまりこのやり方では、資金は足りないし、CDOを使う以外にないのです。「CDOの孫」を作り出してどうするのか・・・

この、AIG1社救えないテイタラクで本当にGMだ来たらそうなるか。もう考えたくもないですよね。 ですから、中途半端に資本注入したり、融資枠をつけてもだめですよ、と散々ここでも言ってきた訳ですが、処方箋は簡単で、すべてを明らかにする時間稼ぎのために、期間限定で全金融機関の決済を保証する、のが第一段階。

そして、とにかく全部、全部ですよ、一度政府の買取機構で買い取って、これは税金を使ったのだからしっかりディスクロさせて、ほとんどのCDOが実際にほとんどゼロバリューだという判定をし(中には多少の価値はあるでしょうが)、それを組成した会社別のランキングでも作ってそれぞれの販売責任を明確にした上で、さらに政府資金を投入する。

投入する是非を問うて神学論争をしている場合ではなく、投入するから投入する!ただし、海の深さを測らずに投入しても無駄ですよ、ということです。さもなくばいつまでたってもお互いの信用は回復しないのです。この状況でいくら資金を投入しても資金回収をしておしまい、になるのです。

ということで、今回のAIGの状況は、ここで政策を、それこそ「CHANGE」できるのか、最後の賭けになるかもしれませんね。 GM, 株価はゼロなんていまさら発表しても遅い。とっくにゼロですって。

結局、その他コスト、年金負担だとか、さまざまな組合コストなどをどれだけカットできるかにかかっているわけで、その意味ではこれはすでに政治マター。更なる介入が必要になっている訳ですね。こうなるとジョークです。

上場してはいけない企業を上場させたり(日本にもたくさんあります)、民間に任せてはいけないものを散々民間に任せると(社会保障や医療関連は間違いなくそうでしょう)ろくなことは無い訳ですが、一方で民間で完結できるものは完結しなければならない、という当たり前のテーマをオバマ大統領は考える必要があります。GMはその意味で試金石ということになりますね。

モラルハザードにならぬよう、ここはしっかり抑える必要があるのです。 

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CHANGEからCHANCEへ

2008-11-09 00:08:32 | 国際問題

事情があり、暗い所で打ち込んでいるのでよく字が見えません。明日、明るくなったらきちんと直しますのであしからず!

オバマ大統領就任以降のアメリカ、という話は多分たくさんの方が書かれるでしょうし既にかなりの取材を受けてしまいました。その意味で今更あまり書くこともないんですが・・・・

ひとつだけ感じていることを書いておきます。
当たり前だけど、今までとは相当変わるでしょうね、ということです。しかもこれまでに無いほど、いや、むしろ無茶苦茶変わる、といった方がいいかもしれない。

オバマが大統領になって日本は大変だ、というコメントが多いんですがね。
確かに民主党が野党時代のここ数年、日本からのコンタクトの劣化はひどい・・・という話をここで何度も書きましたし、その分、いや、その何倍も中国の食い込み方はすごい、という話も書いてきました。

胡錦涛さんは今この場で電話できる民主党のコンタクトが何人もいるでしょうが、麻生さんはどうも疑問ですね。

その意味で 日米関係も含めてまさに「CHANGE」ということです。まずこれを認識しないと日米関係は路頭に迷う、でしょう。

ただし、この件に限って言うと、そういう状況を知りながらも、現時点ではそれはCHANGE というより CHANCEに見える。一文字違いですけどね、CHANCEです。

オバマは1961年生まれってことは、私より年下です。まあ、同年代ではあります。同じ年齢でこれだけ違うのかい・・・・という話はさておいて(笑)。で、まず、長きにわたり日米の波間で生きてきた私の感じだけで世代分析をさせて頂く。

マッケイン世代というのはもう、完全に戦勝国のノリです。大体が

「君たちはおれの言うことを聞いていなさい。」「はい、すみません」「うむ、よろしい」、

という会話になります。何をやるにも「パパー、どうしよう」、というわけですが、そこはパパなのでちゃんと面倒を見てくれます。楽でいいといえば楽でいい(政治はいまだにこのレベルだから困るんですが) 。

その後にいわゆる50sがいて(日本でいう団塊の世代)、そこまで頑固ではないのですが、これはこれで古いアメリカ・・・しかも成功体験・・・を引きずるのです。

つまり日本はあくまでも敗戦国であることからさらに、

「ここまで来られたのはすべて俺たちのおかげだろ? 車にしても家電にしてもアメリカが発明したものをうまく加工しただけで、それができたのもアメリカが必死になって世界中で戦ってきたおかげだしな、アメリカの力なしにはできなかったよな、わかってるよな、おい」 「はい、すみません、よーくわかっております」、

という会話。いづれにせよ、なんだか「はい、すみません」って終わりがちなんですよ。

で、このオバマ世代。まあ、私の世代ね。そして支持率を見るとそれよりみんな若い世代中心だよね。彼ら若い世代はどういう世代かというと、下手をすると野茂をみてあこがれて野球を始めたり、イチローのまねをしてメジャーを目指したり、なんてことがおきてる世代です。 周りに日本が自然に存在した世代、といってもいいかもしれない。

たとえば私と同年齢のアメリカ人の親友。
ここ何年か息子のためのポケモングッズ集めで必死です。お陰で、日本にいる私は大変で、小さい子供もいないのに、近所のおもちゃ屋さんのヘビーユーザーに登録されてしまっています。それに彼のポケモンの知識は私の比ではありません。

今年成人した親友の娘さんは子供の時セーラームーンが大好きでおかげでなんらかかわりのない私までセーラージュピターのおもちゃなんかを今でも持っていたり・・・

「子供ってなんであんなにポケモン好きなんだろうね、でもピカチュウって大人から見てもかわいいよね。」という会話にもなるんですが、 その会話のあとには「はい、すみません」は付かないですよね。

恐らく「日本はおもしろいものをつくるね~」という向うの感嘆符で終わります。そういう関係になりつつある訳ですよ、国全体が。(単なるアニメブームなんて薄っぺらい表現を使ってはいけません)

確かに、これからどうなるかは不明です。ただ、バックグラウンドとしてこれだけ私たちと似たような、かつ均質な価値観をもっている世代が向こう側は思い切りステージに飛び出してきた、ってことはまさにCHANGEでありCHANCEです。それを生かすも殺すも実はこちら次第で、とても大事な転換点だと思っています。 カードはこちらにあるのですよ。

メジャーの監督にこれだけ日本球界経験者が多いのは偶然には見えません。マネージメントといえばアメリカ流がありがたがられるビジネス界ですが、もしかするとそれは違うんじゃないのか??

日本流マネージメントがアメリカの国技である野球にでさえ見られるのはなぜか?? という疑問すら今まではあまり正面切って議論されることはなかった(少なくともアメリカでは)。

それがほんの少しでも議論してみるかね、とアメリカが思い始めている節があり、それが集約してこのCHENGEとなったと見られなくないか。 戦後初めて本当の意味で対等に話ができる素地ができたと、と言えるんじゃないかと思うのですよ。

ただ、そのときに「おい、だいたい君たちはなー」、と説教するのではなく、「いやいや、大変だだったね、まあまあ」、とお茶を出すくらいの感じが日本らしくていいんじゃないでしょうか。このお茶はありがたがられると思いますよ。アメリカが聞く耳を持っているうちに・・・ですよね。

金融に絞ってみるともっとクリアーですね。
従来こうなるとアメリカは欧州、特にイギリスを頼りにしてきた訳です。今回も少なくとも現段階では顔は欧州に向いている。

しかし、オバマ政権はもしかするとそもそも欧州をこれまでのような並走者と認識せずにより「均質」な日本をパートナーに選ぶかもしれないですね。

その時に、いつもの薄っぺらくてつまらん議論・・・日本はアメリカの犠牲になるのか・・・という一元論に終わることのないよう、心して対応するべきだ、ということを申し上げておきたいのです。

と、ここまで書いていざリフレッシュしようかと思えば・・・・ CHANGEはCHANCE! というキャッチフレーズ、三原御大が既にお使いではないですか!?

いやー、やられたなー。

でもそれ以上いいフレーズが思い浮かばないのでこのまま行かせて頂きます。今年の最後はこれで締めましょうぞ、三原先生!

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著作権ビジネス

2008-11-04 23:47:28 | マーケット

小室さんの事件には驚いた方も多いかもしれません。

まあ、ここではっきり書くわけにもいかないのですが、この種の著作権に絡んだ詐欺事件は枚挙にいとまがありません。まさに今回のようなケース、ではあるのです。

つまり、著作権、特に音楽、映像などのものは実は大部分が証券化も含めて「外出し」されているんですね。権利そのものの管理の問題もありますし、まあ、専門家に任せた方が権利ビジネスとしての幅が広がる訳です。「もちやはもちや」、ですね。

所がしばしば、

「本当は俺が権利をもっているんだぜ」、

という奴が現れるのです。マイケル・ジャクソンだったり、一頃はローリング・ストーンズの著作権なんてのも流行った。もちろん詐欺なんですよ。一緒に写ってる写真かなんかを見せる訳。おれ、ぽんゆうで頼まれてさ。あちおちばらまきたくないから内緒の案件なんだよ、と来る訳ですね。

で、今回厄介なのは本人が出てきたこと。

最終的には「じゃ、マイケルジャクソンに会わせてよ」、と確かめれば終わるのですが、本人がそこにいるとなるとなかなか見破れない。

実は本件、昨年から話は結構あって、その道のプライベートバンカーの間では有名な案件だったそうです。事実私にもお二人ほどから相談があった。

「本人につながりますか」、と聞いたら「一緒に飯食った」、という訳ですよ。
そうなると、さすがに本当かなー、と思って金額を聞いてみたら800曲で10億円という。あー、それは安すぎるので偽物ですね~、というアドバイスをさせて頂きました

まさか本人が、という気があったのも事実ですが、決め手はやはり金額でした。安物買いのなんとやら、で、ゼロが一つ違ったらもっとたくさんの人が騙されたかもしれないな、と思います。こういうふつーの金銭感覚はとても大事で、カップラーメンが一つ400円という人に健全な経済運営が任せられないのは当然なんですね。

かくいう私も20年以上この仕事をやっていますと、まんまと騙されてご迷惑をおかけしたこともあるのです。高い授業料でしたが分相応の金額だったので東京湾に沈まずに済みましたし、こうして御裾わけができる、という訳ですね(笑)。

念のため過去3年間程度、プライベートバンカーの間で出回っているあやしいディールをご紹介しておきましょう。ひっからないように(笑)。

1.イラク・ディナール預金(今なら高レートでいつでもドルに交換できる・・・外国人はイラク・ディナールで預金できません)

2.本土の中国人なので割り引けないから半値でいいので割り引いてくれ、という香港上海銀行の手形(これは本当に香港上海銀行の名刺をもったおっさんが現れるらしい。名刺はもちろん偽造)

3.沖縄のオリオンビールの買収案件(本土販売先のアサヒとの関係を解消したいので独立したい、と沖縄の大株主が希望している・・全くのうそ)

4.尖閣列島の原油採掘権(通商産業省の認定書あり。そんな認定書はないでしょ!)

5.ブルーベリーなどの果実の木を買いませんか。年間4%の金利は保証。プラスブルーベリーが手に入ります(ブルーベリーができる前に本人がいなくなるでしょう)

6.一口5万円で映画製作に出資しませんか。エキストラ出演権付き。将来上場を目指しており、20万円分の株券と交換します。(金融庁にすぐ行きましょう)

7.ナイジェリア大使館の家賃を建て替えて欲しい(本国からの送金が遅れているそうだ。本当なら正式なルートで日本政府に依頼がありますので我々に出てくる筋の話ではあいりません)

などなど、まあ、みなさんよく考えるもんですね。
だいたい、各種事情により先にいくらか入金してください、というのが手口でそれを集めて逃げるというパターン。今回のように一発で、というのは結構珍しく、その意味では本当に困っていたんでしょうね。

いずれにせよ、金融証券取引法でかなり幅広く網をかけられますので、警察に相手にされなくてもとにかく金融庁には相談してみる、という手はあり、です。

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うわ、忘れてた!

2008-11-03 21:30:35 | マーケット

もし間に合えば・・・・

今日のカンブリア宮殿(東京では夜10時)に東京理化学工業の大山社長がお出になるそうです。ご本人はもちろん存じ上げませんが、今、私が一番注目している会社です。次世代の企業モデルになるのではないか、とまで思っています。ぜひ皆様もご覧になってみてください。楽しみです。

以下、ご指摘感謝申し上げます・

いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。
もう何通も来ているかも知れず、恐縮ですが・・・・、

「東京理化学工業」⇒【日本理化学工業】 です。

よろしくお願いします。

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