債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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日銀 VS ジャーナリスト

2008-10-31 22:50:21 | マーケット

昨日のWBSでのCDSの解説はひどい、という書き込みに関しまして、もっとひどいのもありますよ、といろいろな参考資料を送って頂きました。なるほど、巷でもかなりひどいっすね。でも、だからこそがんばってもらわないとね、WBSには。

あと、おめえはテレ東とアエラともえちゃんには甘い!! というご指摘も・・・
すみませんでしたね(笑)。

ということで、実は更に、これはどうなってるんだという事件があったのですよ、今日。そう、日銀が利下げしましたね。まあ、昨日からヘンテコリンな記事がぞろぞろ出てました。

まあ、こういうリークじみた記事が出てくること自体、まるで未開の国のような状況だということもありますが、この記事を読んでみなさまどう受け止められるでしょう??

日銀、0.2%利下げ 決定会合4対4、総裁が裁定  

日銀は31日の金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を年0.5%から0.2%引き下げ、0.3%とすることを決めた。最近の円高・株安など世界的な金融市場の動揺で日本経済の下振れ懸念が急速に増しており、利下げによって景気を下支えする。政策金利の引き下げは量的緩和で金利をゼロ%に誘導した2001年3月以来、7年7カ月ぶり。  今回の利下げは政策委員8人のうち賛成4人、反対4人の同数となり、最終的に議長の白川方明総裁が決めた。日銀は決定会合後の公表文で国内経済の現状について「景気の下振れリスクが高まっている。当面停滞色が続く」との認識を表明。これまでの「停滞している」との景気判断を下方修正した。  今回の決定会合では10年度までの経済・物価情勢の展望(展望リポート)についても議論しており、午後に内容を公表する。経済成長率の予想を下方修正し、08年度は従来の1.2%からゼロ%台前半に、09年度は1.5%からゼロ%台後半にする方向だ。 (14:08)

これは日経さんの記事ですが、今回は代表ということでお願いします(笑)。だいたい、どこもこんな表現になってます。

これをそのまま読むと、利下げに対して政策委員の意見は割れに割れ、利下げ賛成派、反対派が各々4対4の真っ二つに割れて収拾がつかなくなってしまい、最終的に白川総裁が大英断で利下げと決断した、としか読めなくないですか?

しかし、事実は全く違うのですよ。
利下げに反対した4人の内訳は、本当に利下げが必要ないぜ、という人が一人。
それも利上げしろ、ではなく現状維持に過ぎません。

あとの3人は利下げには賛成、どころか、下げ幅を0.2ではなくもっと大きい0.25%にするべきと主張していたのです。利下げに反対、どころか実際は「もっと利下げ賛成派」、ですよね、これ。なのに今回の「利下げは賛成4、反対4」という表現になっているんですね~。 そういう風に理解できますか、これで??。

発表した日銀がひどいのか、記者があほなのか、一度日銀対新聞記者で、田原さんの番組で明らかにしていただく必要がありますね(笑)。

我々プロですと、メンバーの8人も多かれ少なかれ人となりや日頃の言動は分かっているので、まさか、利下げに4人も反対するわけないや、とすぐ分かるのですが、一般の人にはいくらなんでもこりゃー、無理でしょう。

それから、文句ばっかりですが、これを受けてNHKの夜の番組で「利下げ、みなさまへの影響は?」、ということで街の声を拾っている訳ですね。

中には「これから家を買おうと思っているのでうれしい♪」、なんて答えている人のいいおっさんも・・・・ でも、お喜びのところすみませんが、お父さんには多分関係ありませんから、これ。

なぜかというと、この日銀の利下げは政策金利の利下げであって、中央銀行である日銀と金融機関の間にのみ通用する金利に関する取り決めです。

したがってトヨタ自動車のような大手の事業法人でさえ、実は全く無関係です。まして個人には全く関係がありません。

もちろん、これにより、中央銀行との間に入っている金融機関が皆さんへの金利を下げる可能性は否定できません。しかし、それはあくまでも可能性であって、それは別に日銀が何もしなくても起こりうることなのです。

この政策金利に関する報道は憲法論議によく似ています。憲法は国、及びそれに準ずる公務員に対する既定であって、一般国民には関係がないのですが、すべからく、一般国民に対しても適用されるがごとき議論が横行していますよね。

日銀の政策金利の調整も金融機関がフォローすべきマターでありまして、一般国民に直接関係することはありません。

そうこうしているうちにダイナシティーも民事再生と・・・・520億ですかそうですか。ずいぶん投げ売りしてましたからね~。 この件はまた別途取り上げますが。

ということで最悪な状況はまだまだ続きます。

せめてみなさまにおかれましては良い週末を。連休ですね♪
日本シリーズも始まりますし、栗も美味しい季節。そうそう、そろそろ上海ガニ、でも今年はちょっと??ですかね、さすがに(笑)。

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誤解を招きますよ、WBS

2008-10-31 00:16:22 | サブプライム

テレビ東京には大変お世話になっているだけに、今日のワールドビジネスサテライトはまずいだろ、とあえて指摘します。間違いやすい所ですけどね。

金融危機の最大の元凶がCDSと報道しています。混乱に陥れた最大の火種がCDSだという。バーナンキ議長の発言まで誤訳しているのだから恐れ入った。彼ははっきり行使のリスクだといっているのに・・・・

番組の中で、リーマン破綻がきっかけになり、これを保有していた、つまりリーマンのCDSを安全だと思っていて保有していた投資家が大きな損失をこうむって金融危機になっている、と解説していますね。 まるっきり間違いです。

だって、CDSのプロテクションの保有はその債券の保有と同じ意味。

あれま、まちがってしまいました。ご指摘感謝申し上げます。
「CDSのポジション・・・」、ですね。売り買いを言えばプロテクションを売る、つまりその会社のクレジットを取ること、当然社債を買うことと同じことですね。
何か特別はことをしている訳ではありませんよ、というのが主旨です。

リーマンのCDS(のポジションを)売っていても社債を保有していてもリスクは全く変わりません。ここが間違いの始まりです・・・・

それに、リーマンのCDSを安全だと思っていたプロの投資家はいない(笑)。個人投資家はまだしもね。プロなら去年くらいから警戒している。だからこそ人に押し付けようとしたんだけれども、それは置いておこう。

正しくは、リーマンの破綻によって損失を受けたのではなく、リーマンの破綻が他の金融機関の与信に対する危機感までも想起させ、いざ、倒産した時の保険であるCDSを行使してもそれに応ずるべき相手がいない、もしくは支払い能力がないのではないか、という信用不安が起き、そのために金融危機が拡大した、となる(だからこそAIGを救済せざるを得なかったのだ。世界中の投資家の行使に対し支払い能力が欠如してる、と危惧された)

くどいほど言っているように、これは信用危機によるカウンターパーティーリスクなのだ。

つまり、これはCDSに限ったことではなく、カウンターパーティーリスクという意味ではアメリカ国債のオプションも、金利スワップも、通貨オプションも、ありとあらゆるデリバティブの行使リスクに直結した為に一大事となったのです。もっと言うと現物の売買リスクにも直結しているのですね。

行使していたときに相手が(リーマンのように)潰れていたら、あるいはその行使に応ずる余力がなくて潰れてしまったらどうするのか、ということですね。

特にCDSに特殊性を求めるなら、国債のオプションのようにFEDワイアーを通過しないので総額が把握できなかったこと、国債のように実物の国債の存在を前提とせず、差金決済前提のバーチャル取り引きが多数を占めていたこと、さらに国債などのカウンターパーティーリスクをヘッジする手法にこそCDSを使っていたためで、直接的なCDSの損害ではない、という点はよくよく注意して欲しいものです。

実は証券化商品の原資産にも使用されるわけですが、危ない資産の証券化という意味ではサブプライムと同根のリスクといえますね。

もし、CDSそのものの損失で世界の金融機関が危機に頻するなら、株の下落とさほどマグニチュードは変わらない。本質は信用危機から派生するカウンターパーティーリスクにあるが、それはCDSに限ったことではないということです。

むしろ、我々から見るとCDSは予想よりはるかによく機能した、と考えられています。実際はカバーされる率がかなり低いのではないか、と予想されたのだが、少なくともリーマンのCDSを売買していた当事者同士は資金のやり取りのリスク以外は適正にカバーされた、というのが現状です。 しっかりヘッジは効いていたわけ。

そうなると国債のオプションを行使してみたら相手が倒産したとすると、金融危機の元凶は国債オプション取引ということになりますが・・・・違うですよね。

せっかくの数少ない経済専門番組なんですから、がんばってくださいよ・・・

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余計な御世話

2008-10-30 23:32:03 | サブプライム

半分は解散を先送りにする口実だろう、と思っていたのであまり本気にしていなかったのだけれど、政権およびその周辺におられる方が「いや、本気だよ。」とおっしゃるものでちょっと焦っている。

世界第二位の経済大国として金融危機を克服したい日本が果たすべき役割があり、知識と経験を伝えていく義務があると思う。

という例のやつだ。(正確な文章ではない)

今回日本が果たせる役割があるとしたら、アメリカ国債の増発の引き受け以外には残念ながらないだろう(笑)。

それ以外日本が伝える経験も知識もない。なぜか。こちらの読者は百も承知でしょうが念の為に整理しておきましょう。

1.規模があまりにも違いすぎる

日本は多めに見積もっても200兆円というところでした。しかし、アメリカは下手をすると証券化商品の損失だけでこのくらい。全体でどのくらいになるか予想不能な金額であることは明らかです。

2.世界中の国を巻き込んだこと。グローバリズム。

日本のバブルは完全な国内問題にすぎなかった。不良債権はすべて国内で発生し、幸運にもその処理もすべて国内で処理できる能力がありました。未だに国の借金である国債の購入がほぼすべて国内で「自給」できているのは奇跡的です。

それに比べるとこの金融危機以前にすでに借金の7割を海外に頼っていたアメリカはこれ以上の借金をどうすればできるのか。ある種、意味不明だ。

3.見えない敵と戦っている。

日本の不良債権は大多数が不動産。
ああ、このビルが、この土地が・・・・・・と嘆きつつも不良債権は目に見えた。なんでこんな土地にこれだけの価値をつけたのかと・・・

しかし、アメリカ、欧州が抱えた今回の不良債権はどこにあるのかすらわからない。相手があれば対策の打ちようもあるのだが、細切れになっていて相手が見えない。ということはじっとしていても日本のように元に戻るということはあり得ない。

シンガポール政府が買ってくれることはない。

アメリカはひたすらドルをすればいいので韓国やアイスランドのように為替で通貨安になってたちまち国が倒産するリスクはない。

しかし、アメリカの場合、そのしわ寄せは金利に来る。
アメリカで借金を賄えない以上ドルをすり続ければアメリカという国そのものの価値が下がっていくしかない。ドルの過剰が通貨安を招くなら、金利を上げざるを得ない。

つまり、アメリカ国債の価値下落。
このブログで最後の爆弾といっているものがこれですね。

別件

おどろいた!!。

GMAC。
GMのファイナンス部門。

もともとは車を売るための自動車ローン会社だ。これを銀行とみなして、銀行と同じように公的資金を注入することで救済、間接的に親会社のGMを救おうというすさまじいあら業だ。GMにやるならフォードに認めない訳にはいかないだろうが・・・・

ここまでモラルハザードを引き起こすとなると。現行の資本注入策そのものがレゾンデートルを失い、経済の自律的規律そのものを失うという、一番恐ろしいことがおきるかもしれない。

最終的にこれを統制するのは国家しかあり得ず、考えてみると効率化を求めて巨大化した資本が最終的には適正な市場による調整能力を失うプロセスで過剰に非効率化し、国家による統分配、統制に任される、というマルクスの予言ははからずも当たっている、ということになりますね。

1981年、フランスは金融機関を国有化していたのですね。

これまた、おどろいた!

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ホテルのバーは安い・・・・

2008-10-29 22:17:38 | マーケット

反感買いますけどね、実際安い・・・かもしれませんよ。特にウィスキーなどがお好きな方は結局安い・・・可能性が高いですね。

というのも、つまらんバーに入って水割り、またはロックなんて頼むとそのへんのコンビニで買ってきた氷にミネラルってたって水道水が入ってるやつがでてきて、チャームとかいう席料を取られて、ダブル!、とかいってもシングルに毛が生えたくらいの量で、しかも麻生さんがお好きなマッカランなんてそもそもない、とかいうことになりますね。

ミネラルや氷をお代わりすればお金取られるし。
帝国ホテルのアクア(昔、レインボーっていってました)で皇居や日比谷公園を見下ろし、とても丁寧なサービスを受けて、ダブルだと、きちんとダブルの量が出てくるし、きれいで透き通ったおいしい氷は頼み放題、ミネラル(ここは自分のところでしっかり濾過した水を出しており、これが半端なくうまい!)は飲み放題、となれば一杯1500円は安い、と言えるかもしれませんよ。

少なくとも何時間いても追い出されませんし、グラスを「がん!」 とか置くあほなねーちゃんもいませんしね。 誰かがボトルさえ入れておいてくれれば、偉そうにふんぞり返って飲んで、水、氷はただですから、本当に一円も払わずに帰ってこれます。

麻生さんなら必ず何かつまみは頼むでしょうけどね、本当はただで帰れても

「それが紳士だろ、おい!」

ってなもんでわ。 しいていえば「安い」と言わずに

「コストパフォーマンスがいいのだよ、君、あっはっは!」

位にしておけばよかったかもしれません。

でもね、ホテルのバーならどこでも、という訳ではないですよ。帝国(旧レインボー、オールドインペリアル)、オークラ(オーキッド、ハイランダー)、百歩譲ってニューオータニ(カプリ、ザバー)まででしょう、おそらく。

最近出てきた外資系ホテルはほぼすべて「討ち死」です。あれで「ホテル」のバーの値段取るからね、結構むかつきます。 あと、地方のホテルもひどい所が多いです。ホテルとは名ばかりで、平気でミネラルの追加料金を取ったりします。

もし、麻生さんがワタミやコンビニでビール飲んでたら、それはそれで情けない、って非難されるような気もしますけどね、どうですか?

株のご質問たくさん頂きます。

答えはかんたんで前にも書いたバフェットの金言に尽きる訳です。

「最高の投資期間は永遠だ」

これ、俗にいう「合コンの法則」と同じなんですよ。

つまり、バブルの最高値をつけた1989年12月29日。日経平均は38,915円でして、このときに株を買っていたらどうなるか・・・・

今や日経平均は8000円ですからね、まあ、普通に4分の1になっていても文句が言えない。事実、NTTだとか日立だとかを買っていたら奈落の底です。

ところが・・・・キヤノンだとか任天堂だとかをその日に買っていたら今でも、この安値の大底でもですよ、まだ倍位になってます。もし、昨年のピークに売っていたらそれこそ6倍とかになってます。 すっ高値で買ったはずの株がこれです。

日立やNTT,当時も今も超一流銘柄なのですが・・・これを拾った方は残念でした、ということです。とりあえずイケメン金持ちが集まりそうな合コンで知り合ったボーイフレンドみたいなもんです。一見「いい男」が集まってるからとりあえずどれでもいい・・・・ってわけではないんですね。

ではどうやってキヤノン、任天堂をみつけるのか??

そもそも、こういう人たちは合コンに出てこないんです(笑)。
まさに、向こうから寄ってくるように自分を磨く、というのが大切で、こういう大事な情報がもたらされるように常日頃から精進して自分を磨いておかねばならない、ということになりますね。
黙っていてもいい男がいい寄ってくるように自分を磨く・・・・

ということでこれぞ、合コン理論。

いい男と優良株は合コンにはいない。。。

お、おあとがよろしいようで・・・・・

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ししゃもとキムチ

2008-10-28 00:10:27 | Weblog

アイスランド国有化銀行、カウプシングバンクのサムライ債は予想通りデフォルト。もともとOECDの国だから大丈夫だとか、事実上国の銀行だから大丈夫だとかいって日本に持ち込んだやつは死刑だが、国有化してから、しかもIMFに融資を仰いでおきながら日本政府に無断で債券を踏み倒す国などモア死刑だ(笑)。

このまま行くと返せないので、申し訳ないが返済を待ってくれ、金利はあとで余計に払うから、とか期限の延長を申し入れるのがサラ金の世界でも普通の日本ではこういう行為はゆるされない。

ポイしないでください・・・

冗談はさておき、麻生さんはアイスランドの首相にちゃんとクレームをつけないとまずいですよ。なぜなら、これを放置すると今後日本はちょろい、ということで平気で踏み倒すやつが後を絶たず、日本の投資家は大変なことになることくらいゴルゴ13を読んでるんだからわかるでしょう(笑)。ついでにナニワ金融道もちゃんと読んでください。ポイしないでください・・・・

さて、このアイスランド。ロシアのマネロンの舞台になっていることは先日お伝えしましたが、面白いのはこの国、ロシアのお金が集まることと比較的高金利だったので通貨も強かったことを背景に、な、なんと外国通貨建ての国内向けローンというすごい商品が横行していました。

つまりアイスランドの人が自宅を買う住宅ローンを組むのにドルとかでローンを組んじゃう訳です。自国通貨だと15%もの金利がドル建てだと6%程度。しかも通貨が強ければ返済も少なくてすむよ、というなんだかインチキにしか見えない話ですけど、実際低金利の外貨を強いクローナを担保に借りる・・・・なんてビジネスまで普通に横行していたわけです。

本当は調達金利がゼロに近いのに3%もの住宅ローン金利を取る日本の銀行はヤクザ以外の何物でもないけれど、お陰でそういう妙なローンは日本国内にはないですよね。家買うのにわざわざ高いドルで金を借りるやつはいない(もし、もう少し金利差がなくなって、本当に円が強いと考えるなら一考の余地はありますけどね)。

で、結局、逆回転が起きると、国は倒産、クローナは紙切れ・・・・紙切れで外貨建てローンなんて返せるわけもなく、日本向けのサムライも踏み倒されました、という結末になった訳です。でも責任取れだよね。

アイスランド? 遠いじゃん、おれ、関係ないもん、

なんておっしゃってるあなた!

そう、あなたです。晩御飯にキムチ食べてません??

そう、何を隠そう東アジアでこれを盛大に、大ダブルやさいからめにんにくましまし、でやっていた国があるのです。 普通に食べて、じゃなくてやってます。

ウォンより金利が安く(ゼロだもんね)、ここ暫くずーっとウォンが強かったので未来永劫ウォンは円より強いと信じて(金利の高いウォンが円より弱くなるなってありえねー、って日経なみだな・・・笑)、なんとなんと円を借りてソウルに家を建ててしまった人々がたくさん、わしわしといるのです。

返済は勿論円です。金利がウォンより安いのは今でも安いのですが、この半年、たった半年で5000万円を借りた人は1億円の借金を背負ったことになります。国そのものも同じことをやりました。ドルでもやりました、はい。で、対ドルでも半値になってます・・・・

アジア通貨危機の時はヘッジファンドに売り倒されましたが、今回はわずか半年で通貨の価値が半分、つまり借金が倍になったのですから・・・・ですよね、と私は見ています。

その場合、日本への影響は・・・・アイスランドの比較ではありませんね。ししゃもはなくてもいいですが、キムチがないと困る。心配です。

でも、これは陥りやすいミスですね。だって、日本の新聞を見てください。

日本株急落、円高で輸出企業にダメージ!!

韓国株急落、ウォン安で国情不安!!(ウォン安で輸出増じゃないの?)

おい、どっちやねん、ということですね。

前から申し上げているように、あたりまえですが通貨高で破産した国はないのです。日経もいい加減にしないとポイしちゃいますよ(ってしつこい!!)

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これだけははっきりしておこう

2008-10-23 23:16:29 | サブプライム

くどいけど、とても大事なことなので再度整理しておきます。読者用というより自分用ということで読みづらいですがこらえてください。

突然、政治家も官僚も新聞もテレビも 日本の銀行が中小企業に貸し渋っているのは今回の一連のアメリカ発サブプライム損失が原因であり、そのためにアメリカと同じような公的資金による資本増強が必要だ、と言い始めている。誰が洗脳したのか??

はっきりしておかなければならないのは日本の金融機関による貸し渋りそのものは少なくともここ10年顕著に見られる傾向であって、今回のサブプライムがきっかけで突然貸し渋っているわけではない。

バブル以降、日本の金融機関はその意味で一貫しており、国債に集中的に投資する一方、金融機関本来の融資らしい融資は一切行ってこなかったといっていい。
ひたすらJGBを買いまくるJGBモンスターである。

これを補完したのがまさに外資系金融機関である。
さらに言えば、貯蓄から投資への掛け声にのった、やくざマネーに蹂躙された東証マザースであり、その他いかがわしい直接金融、及びベンチャー出資である。さらにグレーゾーンと言われる金融機関も同様これらの補完をなした。

特に、日本の金融機関による貸しはがし、と言われる行為が顕著になるのはこの3年で、これらは欧米における証券化商品の損失問題とは全く別個の原因で顕著になった。きっかけはグレーゾーンに対する規制の強化に見える。日本航空でさえ、反社会的勢力と区分させられた。これは金融庁の行き過ぎた規制、と言われてもしかたないだろう。

一方ここ1年、あるいは数か月の金融機関による新しい融資方針についてはむしろ同情すべき点が多い。 

これら、日本の金融機関が貸せないと判断した領域・・・ここに付け込んだのはシティー、RBSなどの外資系。かれらは反社会的勢力に対してはもともと寛容で、サラ金融資の残高も圧倒的に多かった・・・その意味では不動産、しかもSPCを経由したノンリコースローンであれば地上げにやくざが絡んでいても直接的に融資するわけではないのである意味無尽蔵に資金を供給した。

これがサブプライム問題ではじけたのだ。つまり貸しはがし、というのは、不動産を中心とした外資系金融による融資がはがされただけにも拘わらず、これが日本の金融機関による貸しはがし、及び融資の停止と理解、報道され、公的資金の議論につながってしまっている。

もともとこのエリアに日本の金融機関はろくに融資していない。 当然、外資系の融資が止められた日本の企業はあわてて日本の金融機関に駆け込むが、何をいまさら、というのは当然で、これをもって貸し渋り、というのは本末転倒。

これには驚くべきことに地方自治体も含まれるのだ。
外資系金融の甘言に乗せられ、CDSのアービトラージ目的の地方債発行をふんだんにしておきながら、今になって外資系が撤退して困り果て、公共サービスが実行できずに困っている、などと、テレビで被害者面をしている地方自治体の連中は一回全員給料を返上した方がいい。

普通なら貸せない状態の財務状況にあった地方自治体を延命させていたのはほかならぬ外資系金融機関なのだ。

しかし、焼け太りながら、ここで公的資金がただでとれるなら日本の金融機関にとってはこれ以上の話はなく、ここでとれるだけとって、今まで倒産させる余力がなかったために「追い貸し」をして延命していた企業をここで倒産させることができる。 建設業に突然倒産が増えたのはこのためである。彼らは元来10年前に倒産していなければならなかったのだ。

血反吐をはいたアメリカの金融機関の現状を見れば、日本国内のサブプライムが本格的にはじけ始める前に身ぎれいになろう、とするのは当然で、皮肉なことだが、公的資金を注入すればするほど貸し渋り、貸しはがしは酷くなる・・・という ことだ。

要するに今潰れているのは安易な外資系金融機関の融資に頼ったところがほとんどなので自業自得。

中小企業に資金流れていないのは10年前から一向に変わっておらず、サブプライム問題は一切関係ない。この10年間、融資の必要のない企業にどれだけ低利で拝み倒して融資をして来たか、晴れた日に傘をカス、と言われる金融機関の本領発揮である。

本当に中小企業金融を増やすつもりがあるのなら方法は二つ。ひとつは社会主義を覚悟で融資能力のない民間銀行から余剰資金を国が召し上げて、国の判断で融資をすること。それがいやなら自らの判断力をフルに発揮して融資を積み上げるしかあるまい。

二つ目はくだらないバーゼルII を早くやめること。事業法人は事業法人のリスクであって、それはAAAでもAでも100%としないと、紙屑のAAA 証券化商品とダイアモンドのB 中小企業向け融資がトレードオフにならず、とにかくAAAに投資をするという判断は永久に変わらない。これのお陰でAIGもシティーも潰れかけたのだから日本だけ独自の道を行く勇気をもつべきだ。

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二重帳簿

2008-10-22 23:26:44 | サブプライム

昨日ご紹介した田丸さんの本にイタリア語の複式簿記を「二重帳簿」と訳して大笑いになった話が紹介されていました。実は私にも全く同じ経験があります。

今話題のCDOの商品説明のプレゼン。
Double-Entry、なので完璧だ、 と強調したかったわけですね。SPCの経理処理もきちんと「複式簿記でなされる」、とそいつは英語で言った訳ですよ。

わたしだってね、頭の中ではわかってたんですよ、きちんと経理処理されてますよ、複式で・・・と言うつもりが、

きちんとした二重帳簿で管理されています」、

とやっていたらしい。

「きちんとした、ばれない二重帳簿の商品ならみんなほしいわな」

と場内大笑いだったよ、とあとから聞いたのですが、こっちはその場は必死でまったくわかりませんでした。

それ以来、私が商品説明に行くたびに、「ぐっちーさん、その商品、まさか二重帳簿じゃないですよね」、としばらく冷やかされたもんです。これは危ないですね、職業柄(笑)。

さて、混乱はなかなかおさまりませんね~、っておさまる訳ないじゃん、と普通に思います。一番安全なはずだった金融機関、しかもメガのスーパーバンク、それもたった一日だけのONファイナンスが崩された、という現実があります。

普通危ないといころから順番にやられるでしょ。だから一番レバレッジが高いヘッジファンドにまず来るでしょう。次にやはりレバレッジの高いノンバンク。そしてこらえきれなくなってセンターバンク周辺に来る(はず)。

しかし、今回はよりによってセンターバンクからトラブルが始まった。ヘッジファンドはどこいった??

これは日本でも経験がありますね。相手が倒れたらこっちもつぶれてしまうので、銀行という所はまずは「追い貸し」で延命させる。

これが曲者で、そうなると、せっかくの資本注入も、かえって金融機関に余裕ができてしまうので、追い貸しをやめて思い切りトリガーを引き、倒しにかかる。一度地獄を見ているだけに(こちらも潰れかかっているだけに)この決断は早いはず。

しかもHFは総額で実物資産の5倍とか10倍あると言われている。公的資金で一息ついた金融機関が貸しはがしに来たら、今の株価の下がり方じゃすまないだろう。

大丈夫なのかな~、と思うでしょ? だから、繰り返しますけど損失金額をゼロならゼロで確定するのが先で、資本注入はその後でするべきなんです。その間を政府が保証していればよかった。順番を間違ってますね。

そしてなんと日本でも銀行救済法を通そうとしている。国会議員は賛成派も反対派もいつのまにか「海外の有価証券による損失の被害に基づいて」、と説明している。

あほか。

地獄を見ているアメリカの金融機関を横目で見ている日本の金融機関に資本注入をしたところで自らの体力温存に回るだけで、融資になど回る訳がない。焼け太り、です。

何度も言うけど、アメリカ発の証券化商品の損失そのものでは日本の金融機関はなんともない。へのかっぱ。

「何ともある」のはこれから、日本の国内の証券化商品が棄損してからであって、そのリスクは高いと思うが、その意味では資本注入の前にそれらの買い取り機関をきちんとつくることが先決だと口をすっぱーくしていってきた。

そうすればその損失額をゼロならゼロと算定、バランスシートから外してあげて、一方経営者責任を取らせてから資本注入するという本来のプロセスが踏める。自民党も民主党もわけがわかっていないのと、銀行のマッチポンプに乗せられてしまっていて見るに堪えない。日本の銀行に今、資本注入しても全く意味ないですから。

僕は金融政策の専門家ではないのだけれど、実際貸し渋りを解決するのはそう難しくないでしょ、公的資金入れるくらいなら。

日銀に余剰資金を積んだ銀行からはすべてペナルティーを取り、資金繰りのへたくそな銀行、ということで毎日新聞で名前を公表する。あっという間になくなるでしょうな。いざ、足りなくなったら強制的にとればいいから心配ないし。オペのレートまで固定できるのだから、これは自由自在でしょう。

そうなれば、各銀行は余っている限りペナルティーは取られるわ名前が公表されるわ、ということになるので余剰資金があれば何かに投資をするしかない。

これらは必ずしも中小企業に向かう保証はないけれど、ゼロに近い国債投資に向かうなら景気対策も兼ねてばんばん国債を発行してやればいい。万が一にでも株に回れば景気浮揚効果がある。融資に回ればばんばんざいでしょ。要するに金融機関に滞留している資金を引きずり出す知恵を出すことが対策のすべてです。

昔は豚積みが続くと頭取の首が飛んだ、なんていったもんだけどね、いまはどうなっちゃたんだろうね・・・

グーグルフォン、いい感じですね。欲しいかも。では!

 

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「目からハム」 そして「鋼鉄のまたぐら」

2008-10-22 00:15:22 | 国際問題

ついに気が狂ったか、というような題名ですが、そんなこたー、ありません(笑)。

世の中、オールブラックみたいな状況の中、秋華賞で勝った馬がブラックエンブレム、しかもオーナーはあのリーマンの元ディーラーと来てはただの偶然にしては出来すぎよね。

で、この惨状・・・・
でもとても元気な中国人とイタリア人。もう、ダントツ。全く平気。めちゃくちゃといってもいいかもしれない(笑)。

前にも登場したワンさんはすでに50億円以上飛ばし、松濤の家も先週担保にながれてしまい、あやうく我が家に転がり込んできそうな勢いなので居留守を使っていたら、本人はいたって元気で、な、なんと10年前に付き合っていたガールフレンドの家に転がりこんでビールを飲みながらうれしそうに電話をしてきた。おい、何やってんだ・・・。(しかも彼女には既に亭主がいるのだが、恥ずかしげもなく3人で寝泊まりしてるらしい。中国人おそるべし)

 同じく、某大手投資銀行のMDを首になり、担保に入れてたリーマンの株が20億円近く灰になったイタリア人のカルロ。

金貸してくれ、と暗い顔で近付いてきたので「さすがにお前もまいっただろ」、と説教を垂れているところに水川あさみ似のスリットスカートの美女が・・・・すかさず歩み寄り、

「いやー、 今日はよかった、あなたのようなきれいな人にあって、僕はほんとう幸せだ、ほんと、お金なんかなくても君がいればぼく、大丈夫だよ。僕はこのためにこれまで生きてきたんだ!!」

 って、初対面の女に言うな!! しかも金なかったらおめーは大丈夫でも彼女は大丈夫じゃないから!

コリない、という次元ではなくこれはビョーキだって。しかし、こういう世の中ではこの明るさは必要かもしれませんぜ。

ということで、勉強をしたいので読んでおいた方がいい本はありませんか?という質問がとにかく多いのです。聞く相手が間違っているような気もするけど、とにかく日本人まじめだわ。でもね、それ、いい時と悪いときがありますよ、やっぱり。

で、やっと題名に戻る。

こういうときはこれを読むしかないです。カルロは決して特別なイタリアンではないのです。これを読むと、特に40代以上の男性はもしかすると自分の人生は半分無駄だった、とおもうかもしれません。今からでも遅くはありませんからね、人生の後半を楽しく生きましょう!!

「目からハム」って、イタリア語で「目からうろこ」、の意味だそうです。私の大好きなシモネッタ田丸公美子さんの新刊です。もう、米原さんとこちらはたまりません。すごすぎます・・・・

目からハム 田丸公美子 朝日新聞出版
http://www.amazon.co.jp/%E7%9B%AE%E3%81%8B%E3%82%89%E3%83%8F%E3%83%A0-%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%BF%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E4%BA%BA%E9%96%93%E5%96%9C%E5%8A%87-%E7%94%B0%E4%B8%B8-%E5%85%AC%E7%BE%8E%E5%AD%90/dp/4023302848/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1224599644&sr=1-1

久美子さんではなく公美子さん。ハム、です(笑)。

笑いのつぼはほんとにあちこちにあるんですが、個人的に気に入ってるのが、誤訳シリーズでイタリアンモードのある重鎮の紹介。もちろん、田丸さんじゃない他の通訳なんですけど、プロでもやるんだよね~、これ。

「イタリアモードの誕生」、「ミッソノロジア・ミッソーニの世界」そして 「お菓子とガウン!!」

 だれだか分かった人はすごいね。僕は日本橋の巨匠から聞いていてしっていたんですけど。。。答えは読んでのお楽しみということで。

それだけではなく、今の日本に必要なことはほとんどすべてこれにすべて書いてあるような気がする、ほんとに。

株もね、まあ、まず、このあたりから買い始めるのが金持ちになる秘訣だ、ってのは誰にでもわかりますけどね。なにせ、バフェットみたいに無尽蔵にお金を持っているわけではないですからね~、どうしますか?そのあたりはおいおいお話をしていきましょう。

金融機関に関しては、こちらのブログで始めた「時価会計さっさとやめろ」キャンペーンが効果を発揮している模様ですね。遅いくらいですが、早くやめましょうよ。

これが先進的な考え方だとおもっている輩がいまだに多いのでほんと、ちゃんと勉強しろよ、といいたくなります。騙されてはいけませんよ。こんなもん、その場の都合で変えてるだけですから。

ところで「鋼鉄の股ぐら」の方は?? これは今は亡き米原さんの本を読んで頂くことになりますが、いづれ「ロシアの3K」ということで特集しましょう。では!

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虫の知らせ

2008-10-16 22:10:13 | サブプライム

金本選手が表紙の今週のアエラにも書いたのですが、金融、特に融資、というのは要するに「金貸し」の世界であって、「ナニワ金融道」が制する世界なのに、それはかなりタレントに左右されるということで効率化を狙って金融工学で数値化してしまったのが今回の金融危機のすべての始まり、ということです。

一番デジタルに向かない世界をデジタルにしてしまった究極の世界がいまの混乱の原因。かんべえ先生も同意見のようであります。

溜池通信

さて、正直強気にはなれない、と申し上げたとおりの展開です。

13日の人類史上最大の上昇分はこれですべて吐き出しました。今日のニューヨークは胃袋まで吐き出すのではないでしょうか。 根拠というほどのものではないのですが、「虫の知らせ」程度にはお伝えしておいたほうがいいでしょうか、ということで以下・・・

1. アメリカンスタイルの変質

おととい書いたように今回の一連の措置はまさに市場資本主義との決別に他ならないわけですが、いよいよ本家本元のアメリカンライフ(つまり、ビッグマック3つ食ってコーラ飲んで、リッター2Kしか走らない車のタクシーでジムに行き冷房がぎんぎんに効いた部屋で運動し熱を発散し、挙句の果て電動のトレッドミルではあはあ言ってCO2を大量発生させ、熱いシャワーを浴びてでかい冷蔵庫できんきんに冷えたビールをしこたま飲んでテレビとクーラーと電気をつけっぱなしで寝る生活のこと)の変貌を余儀なくされるかもしれません。

10年前に、まさか、アメリカ人がガソリンの値段を気にするなどとは誰も思いませんでしたし、昨年の夏あたりだとまだリッター2キロくらいしか走らんSUV中古車がかえって安くていいや、と吹聴していた輩までいた訳です。そのくらいアメリカンライフはばかばかしいほど行き渡っているし染み付いている。

13日、一連の救済策を受けて1930年以来という「爆騰」を果たしたダウですが、一方で値下がり銘柄で目立ったのがなんとペプシとコカコーラ。SPインデックスではSPSOFT DRINKSというインデックスが作られており、何せ朝からコークを飲む人たちですからこの指数、不況にだけは滅法強い、という特徴があります。

かなり景気が悪くなっても、ビーフがチキンになろうとも、コークはコーク、ハンバーガーにコークは不滅な訳です。だから、いくらペプシの業績が悪いからといって、こういう日にずるずる下がる、という理由はない。しかもペプシは3300人もリストラするというのですから、今までとは風向きがかなり違う。

私にはアメリカ全体を覆う生活不況感が出てきたのは今回が初めてだという気がするのですね、こういう動きを見ると・・・ちなみに生活必需品インデックスで見ても年初来下げ幅は15%を超えてきました。元来不況に強いインデックスがこれではどうも具合が悪いのです。

2. 理想と現実のすさまじいギャップ

信じられないかもしれませんが、ついこの前まで、ほんとつい最近まで、今年の10-12月期を過去最高の利益と予想している企業がほとんどでした。実際、6月時点での統計を見るとSP500採用銘柄企業の10-12月予想利益を足し上げると四半期としては過去最高の2400億ドルとなっていました。

しかし今、何が起きているでしょうか・・・・・

言うのもばかばかしいのですが、先週だけでSPは18%下げ、これは過去75年で最大の下落幅でして、年初から見ればほぼ半分になってしまってます。投資家の目標株価は先ほどの利益水準を前提に作られているのでどこかで大幅修正をしなければなりませんが、すでに10月、間に合いませんね。

つまりあとは現実にあわせて修正するだけなので、さて、投資家の皆様はいくらまで売ればいいんでしょかね。わたしには皆目検討がつきません・・・

3. あまりにもおかしいアメリカ国債の動き

たとえば株が史上最高の反騰だった13日、当然アメリカ国債は売られました。あれだけの公的資金注入を発表し、株価が上がり、どのくらいそれが金利市場に反映されたのか? 

10年債は4.07%へと動いていますが、30年債は3.89%からわずか4.28%までの修正。 TEDスプレッドという、3ヶ月のアメリカ国債のレートと民間のプライムバンク(最上級のクレジットの銀行の調達レート)の差は、株価がぼろぼろだった先週が4.64%と過去最大、これがどのくらい縮まるかと思いきや、13日は4.36%で終了。史上最大の反騰にしては縮小があまりにもしょぼい。

少なくとも金利市場は一連の対策の効果をそれほどは信じていない訳です。さらにその前の週、株価急落中の10月8日から9日にかけて、アメリカの10年国債の入札がありましたが、この日はFlight To quality どころか、公的資金原資の調達懸念から一日で20BPも金利が上がってしまったのです。願ってもないフォローの風が吹いていても一日で400億ドルのファイナンスはいかにも重かったという訳ですね。

今回の公的資金を捻出するために、当然これまでの国債の償還をロールしたりする費用がかさみますが、増発分はネットで1兆ドル!といわれます。一部には2兆ドルという予測数字まであり、200兆円の新規増発、っていったいなんなんでしょうか。

私は80年代からマーケットに参加していますが、こんな数字、見たことも考えたこともありません。今まで日本からせいぜいアメリカくらいまでの距離しか考えたことが無い人にとって、突然火星までいくぞ、といわれたようなもんですね。

さらに、この国債に入札できる資格のあるプライマリーディーラーはどんどん減っています。メリルはBOAと同枠、ベアーもJPへ、リーマンはなくなり、カントリーワイドもBOAに吸収、事実上枠が四つも減ってしまいました。レバレッジをかけて積極的に応札していたモルスタ、ゴールドマンは普通の銀行になってしまい、これまでのように応札するわけにはいかない。ただでさえ発行は増えるのに・・・

と債券相場は実に不安だらけです。 アメリカの国債金利が上昇すれば担保価値が目減りして即死状態になる、ということはこちらの読者はもうご理解頂いていますね。
そうなんですよ・・・ 

4. 頭かくして尻隠さず

この、アメリカで金融機関に投入された膨大な公的資金は一体どこにいくのでしょうか? 

元来だったらこれでGMやフォードに融資をしなければならないのですよ、目的から言えばそうなんです。でも現実には「びた一文」回らないと思われますでしょ?。そのとおり。まわりっこない。

 不良債権の償却にまわされるか、もっと安易に稼げるほうにまわすかいずれかです。これは日本でもそうでした。っつーか、日本はそれどころか、投入した資本がなかなか融資に回らず・・・・下手をすると・・・現在に至る、じゃないですか(笑)。

理由は明らかで初めの話にもどるのです。
FRBにせよ、金融庁にせよ、融資のクレジットリスクを数字で計っているからです。これが今回のサブプライムに端を発する信用危機の最大の原因でもあるのですが、そもそも信用リスクなんぞ、グレーゾーンもいいところでAAAだからOKでBだからだめ、なんて杓子定規なことはないのです。

しかもその基準は企業の数字のみに基づいて出している。せめて「経営者誠実指数」なんてのでもあればいいんですが(爆)。今は「ミナミの帝王萬田銀次郎」が必要な訳であり、「萬田はん」は数字だけを見て金貸しをしている訳ではありませんね。要するに相手と世の中を見ているのです。

これを金融庁が数字でチェックするのは不可能で、金融機関独自のノウハウ(萬田はん)を信じるしかない。だめな場合は萬田はんに牢屋に行ってもらい責任を取ってもらうということです。

かんべえ先生もお書きになっているように 人を見て貸す、なんてアナログなことをやってちゃ能率が悪くてだめなんだ、と指導したのはFRBであり金融庁だったことを忘れずに。

その挙句に彼らの物差しにはなんら引っかからなかった証券化商品に「引っかかった」訳ですから、この点を改善しない限り、いくら公的資金を突っ込んでも効果はありませんね。

悲しいことやのう…今の人間はみな目に見えるもんしか信じられんようになってしもたんや…

明言ですな、萬田はん。

ナニワ金融道とミナミの帝王がごっちゃになったような気がしますが、すみません(笑)。では、また! 

おー、シティーの損失はすげーな、おい・・・・

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まさに夏の陣

2008-10-14 22:00:02 | マーケット

週末から本日にかけてアメリカは乾坤一擲の大勝負に出た。関ヶ原をすっとばして一気に大阪城であります。序盤を飛ばして一気に終盤に持ち込み勝負をかけたといえる。

成功するか否か、これは結果を見るしかないですが、個人的には相当危ない橋を渡っているように見えます。

まず、中央銀行による資金供給。

これはBOE,ECBはもちろん、スイス中銀などの主要中央銀行を巻き添えにしました。おそらく日銀も正式に追随の意思を表明するでしょう。

新聞などの報道は救済の一環として「無制限の資金供給」という言い方で報道をして、無制限だからこの上ない救済なのだ、と説明しているが、これは何人もの方が指摘しているように誤解に満ち満ちています。(どらさん、いつもお世話になってます)

もとより中央銀行は無担保で貸すわけではないし、有担保ということであれば金融機関の自国通貨での資金調達は今でも事実上無制限。

大きな決断は・・・・市場原理による調達レートの決定を放棄、中央銀行が決めた固定レートで資金を供給できることになった、ということです。需給を無視して勝手に決める。これがどれだけ大事件か、というと・・・・

世界で唯一供給レートを意のままに決めることができた中央銀行は中国銀行だけ、という事実。つまりこれは社会主義経済の政策そのものだ、ということです。

おそらく今回のこの行為により、中国の金融政策が閉鎖的であり、素早く市場開放するべきだ、という議論は今後10年間はできないでしょう。中央銀行から市中への資金供給レートの決定は資本主義金融政策のかなめ中のかなめであり、それをギブアップするなら、その制度は社会主義と呼ばれても文句はいえません。

なりふり構わず・・・と言えば聞こえはいいですが、ラグビーのボールを前に投げた訳ですから、ラグビーというゲーム(資本主義)は違うゲームに変質したとみるべきでしょう。 少なくともアメリカ型金融資本主義はこれで終焉したことになります。

そして間髪入れず、25兆円に及ぶ資本注入を決断。これは例の救済法案の一部の資金を使っていますね。しかしこれは本当にギャンブル。

というのも結局、証券化商品でいくら損失が出ているかを一切明確にする事無く資金を入れてしまったので、マーケットからすれば損失の合計金額は引き続き不明。オンバランスだけでも150兆円に及ぶかと言われる証券化商品関連損失の公的資金による買い取り枠は75兆円しかなく、そのうちの25兆円は使ってしまうのだから全然足りないじゃん、ということになるでしょう。

筋論でいえば、その与えられた許容範囲内で買い取っているうちに損失金額を明確にし、たとえば本当にゼロと評価しなければならない場合は、前回のS+Lの時と同様にそこまで棄損させた経営者を逮捕するなどして、責任を明確にした上で税金を投入する、ということになるでしょう。これでは、ポールソンは自分を含めた同業者に係累が及ぶ前に(損失が明確になれば及ぶでしょう)うやむやにした、と言われても仕方ありません。

日本の成功体験に学んでもらう、なんて中川(酒)さんは言ってますけど、これは日本でも実は大失敗していて、損失額を明確にする前に資本投入をしたために責任があいまいになってしまったのはもちろん、最後は無尽蔵に注入する羽目に陥りました。(当時の経営者は逮捕はおろか、みんな満額の退職金をもらって、その辺の大学教授かなんかになってのうのうとしていますよね。)

日本がこれでも逃げきれたのは日本という国が金融機関の資産合計よりもはるかに多くの資産を保有しており、国が本気で救済に乗り出せば吸収可能だと市場が安心したからであって、現在のように自国のGDPの10倍も資産がある銀行が世界中でごろごろと倒産寸前で「浜に上がっている」状況とは比較にならないのです。

当然、この資金ではたりない、とマーケットに疑惑をもたれれば再び先週のような危機的な状況が起きることでしょうし、その可能性は高い。

市場資本主義という看板を捨て、社会主義と言われるリスクまで犯したわけですから、これはまさに背水の陣と言っていいですし、中途半端に資本注入をしてしまった一方で規模からしてこの次の攻撃はあり得ない、というつもりでやらねばなりません。

三菱によるモルスタの救済。
最初はほめたけど、これではあきまへん・・・これでだれが首に鈴をつけるのでしょうか。行使すれば20%の株価を握れるといいますが、買値になる25ドルになる前に誰かに第三者割当をされたらどうするのでしょうか。どんどん希薄化してシェアは落ちていきます。

25ドルで普通株を購入した場合の株主代表訴訟のリスクを考えた、と報道されていますが、高々年間10%の配当で経営のキャスティングボートさえ握れずにこれだけのリスクを取る方がよほど株主訴訟の対象になりうる、と私は思いますよ。取締役会における発言権もないのですから突然国有化されたらどうなるんでしょうかね・・・

本日、ここまでは本当に走り書きなので、後ほど時間を見つけて大幅に修正加筆させて頂くかもしれませんので、ご容赦くださいませ。

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怪しいニューヨーク

2008-10-11 01:03:47 | Weblog

ニューヨークがあきました。が、あきまへん、などとつまらん冗談を言っている場合ではありません(笑)。

インデックスは瞬間的にテレポーテーションしているような値動き。つかまえられませんね。モルスタはついに10ドルを切り8ドル台へ。うへ~。

メリルもバンカメ、シティーもみんな南向き。

考えうることはひとつだけでしょう・・・・一時的(半永久的)国有化。そうなれば株は塩漬け、良くて10年後でしょうか、流動するのは。ともかく、今は無価値になるということですね。早く売るしかない・・・・そうならないことを願います、まじで。この予想だけは外れて欲しい。

それから、誤解のないようにいっておきますが、大和生命はエキゾチックだったので、他の生保は安全か、というとそんなことはないですから。

与謝野さん、中川さんとも、まあ、官僚の入れ知恵どおりなんでしょうが、大和はハイリスクだった、と急にコメントしています。

じゃ、聞きますが、ハイリスクを負った大和の社員の給料は日生の倍ありましたか? はたまた配当は大和の方が高かったのでしょうか? 違いますよね。

つまり大和はクレジットで勝負したけど結果的に負けたという結果論。他社は日本株と日本国債で横並びで勝負している。

つまり、万が一日本国債が急落すれば大和の二の舞になる可能性がある。大和はクレジットリスクに傾注し、その他は金利リスクに傾注しているだけ。どっちがいいか、ということはもちろんありませんね。この株価だと、早晩みんなやばくなります。そろそろ日本人も保険を見直した方がいいと思いますよ。

G7何か秘策はありますか? というご質問がありました。

ヒントを申し上げておくと、今後公的資金を大量に投入するアメリカをどう支えるという問題に尽きる訳です。日本も中国も、ドルで出てくるアメリカの国債を無尽蔵に買う訳にはいかない。

昔出た話ではあるのですが・・・ブッシュボンドを発行するのです。「小浜」ボンドでもいいけど。要するに円建てのアメリカ国債を日本向けに発行する。欧州向けにユーロ建てのアメリカ国債を発行する。それぞれ、マザーマーケットの通貨ですからその需要創出のレベルは格段に上がるのです。投資家は為替リスクがないのですから日本国債の代わりになるし、いい分散にもなります。「一家に1枚」アメリカ国債ですね(笑)。将来的な償還に伴う通貨リスクくらいはアメリカにとってもらいましょう。これは相当効果がある筈です。

って、ヒントじゃなくて答えだな、こりゃ(笑)。

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真艫(語源は諸説あるらしいが・・・)

2008-10-10 20:48:49 | マーケット

まずは次の数字を見てもらおう。

シティー 12.93
モルスタ 12.45
メリル  13.32
バンカメ 19.63

アメックス 24.00
JP     36.68

上の4銘柄は曲がりなりにも救済が終了した、と宣言されている金融機関の昨日のニューヨークの引け値であります。今日はこれからですが、空売り規制もなくなったことだし、売り材料には事欠かないでしょう。

それぞれ、倒産直前のベアーやリーマンの価格と同じ、もしくはそれを下回っています。特に救済した側のバンカメが20ドル以下ってーのはなんなんでしょう??。

モルスタ、そしてそのバンカメの傘下に入ったメリルは倒産前日のリーマンより低い12ドル台。
救済が効果ありませんでした、と宣言しているに等しいですね。

ついでに問題がまだ表面化していないJP,アメックスも株価上は完全に「予備軍」扱いで特にクレジットカードのレシートを証券化してきたアメックスは、今後個人のリスクをまともに取ることが明らかなので確実に狙われると思われます。ブラックカード、とかいってる場合じゃないかもしれん・・・

結局、あれだけアメリカ政府が手を打っているように見えて、マーケットは全く信頼していない、ということですね。

さらに、 GMは4ドル、フォードは2ドル。倒産同然のAIGが2ドルだから、ワゴナー会長が「おれも助けてくれ」、というのもわからなくはない。

そしてG7。
これがあるから東証がなんとか8000円を保ったようなもんで、具体策が何も出なければ日本が連休中のニューヨークでぶちきれるだろう。

そんな中で・・・・

どさくさまぎれに解散を延ばす麻生首相。拘泥した補正予算はたった1兆8000億円。

一方、麻生さんが首相になってから失った株式の時価総額は東証一部に限ってみても100兆円を遥かに超えています。

本末転倒、とはこのことじゃないでしょうか。

この10日間の無策のお陰で日本から100兆円が飛んだ。大変だから解散できないといいつつ、たった1兆8000億を守るために10日で100億を飛ばした麻生さん。たぶん世界記録です。「最不倒距離」

たちが悪いのは麻生さんの場合、福田さんと違い、唐突に首相になったわけではないということ。まさに、今日発行の文春にあるように、ご本人も用意周到、考えに考え抜いて何回もチャレンジをして首相になったのだから、このテイタラクを続けるようだと、コートのえりを立てて歩けなくなっちゃいますよ(笑)。

本件(この一連の金融危機)は昨年の夏から問題になっている訳で、首相になった時点で緊急経済対策発令、というのが筋なんでしょう。リチャード・クーが付いていてこれとは情けない・・・・。

個人的には好きではないが、財源はあとからなんとでもなるのだ(するのだ、かな?)、今は国がリスクをとって道を示すこと、という小沢さんの主張に一理あると思うのは私だけではないでしょう。

連銀の連日の資金供給もさることながら、1日2回も10年国債を入札するアメリカはそれこそ薄氷の経済運営なのです。せめてG7で「必殺の応札枠」を設定するなど、対策を打たないと肝心のアメリカ国債が暴落、前からくどくど申し上げているように、これが起きたらおしまいです。

すごい数字があります。

ただでさえ、金利上昇圧力があるのに、最もクレジットの高い民間金融機関のたった3か月のドルの調達レート(ライボ)と同じ期間のアメリカ国債のスプレッドが4.75%というとんでもないスプレッドに拡大しています。

実数で4.75%ではありませんよ。つまり、アメリカ政府の調達レートに4%以上のプレミアムを乗せないと最高クレジットの民間金融機関でさえドルが調達できない状況。6%を軽く超えます。

しかもいたった3か月(30年ではない)。これはTEDスプレッドと呼んでいてクレジットの指標に用いるのですが、もはやまともではない。(ジャパンプレミアムの時はなんと日本政府の金利の方がこの民間のライボより高かったというわけのわからなさ。金融市場はまさに非対称なのですよ・・・)

最高級の民間金融機関がT+475ということはその調達レートはジャンクボンド並みであり、この金融機関からお金を借りる民間企業は理論的にはさらに高い金利を払うことになりますから事実上不可能です。

既に下落している株の主役が金融株から資源株に移っているのはこういう背景があるのです。

大和生命破たんの原因。
ここに限って株価は関係ないですよ。

ずばり、CDO、しかもエクイティーの買いすぎ。

前にサブプライム関連証券化商品、つまりCDOで経営が危ないのは下町の信金、こめじるし、と戦争関連の生保の三つと書いたら風説の流布、とかいって怒られたのですが、これで二つ出ましたね。こめじるしは図体がでかいので大丈夫です。

もうひとつ書いてないのがあるんだけど、社会問題になるだろうな。これは。

この二つを担当していた某外資系のセールスマンはフェラーリに乗ってたよな~、おっとっと、この辺で・・・。

本日も長い夜になるでしょうね。さ、コーヒー片手に、時間があったらまたお会い致しましょう!

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明るい倒産

2008-10-10 00:20:04 | マーケット

日経さんから

上場REIT、初の破綻 ニューシティ、負債1123億円  

不動産投資信託(REIT)のニューシティ・レジデンス投資法人は9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。負債総額は1123億円。米金融不安によるREIT相場の低迷などで資金繰りが悪化し、予定していた大型マンションの購入資金や借入金の返済資金を調達できなかった。REITの破綻は初めて。

もう、こうなると「民事再生慣れ」、ですね。代表の新井さんはなんとにやにやにやけて記者会見。そりゃ、一気に踏み倒して企業が存続できる・・・一昔前なら夜逃げですが・・・民事再生はいかにも「明るい倒産」に見えます。まあ、うまく再生した企業もなくはないのですが、相当な血を流して、ということをお忘れなく。

潰れてにやにやしている、こんな安易な民事再生にはそろそろ歯止めをかける時期が来ているのではないか、と個人的には思います。

安易と言えばアイスランド。昨日取り上げましたら、結構反響が大きくてびっくり。
まあ、考えてみたらサムライまで発行してますからね。こういうときに投資家責任という便利な言葉があるんだけど、引受発行販売責任こそ問われてしかるべし、と思います。

昨日も申し上げましたとおり、この国がししゃもの卵真っ青くらいの数々の(ロシアの)マネロンの温床になっていたのは常識なので、知らなかった、というなら汚染米や偽装うなぎ、メラミン牛乳と同じ構図。 電話が録音されている外資系証券マンは本当のことを知っていても背任になるので詳しい情報は話しません。

日系の証券マンの話は聞きたくもないかもしれませんが、学のあるバカや詐欺師こそが一番やっかいですからね。最近、川村二郎さんの「学はあってもバカはバカ」がお気に入りです。投資家の方は一度読んだ方がいいかもしれませんね。

GMのワゴナー会長もこのタイプかもしれない。

くどいほどいっているように今は金融機関同士で信用できずに金がまわらない。従ってアメリカでも日本でも中央銀行がその間にはさまって資金を融通しているというあほらしさ。当然余っている方はタダ同然で中央銀行に預け、中央銀行の資金供給に足りない金融機関が殺到するので金利が上がる。

ひたすら儲かる中央銀行、という無駄さ加減で、そもそも日本の金融機関は国民の税金で一度救われているのだからこの「さや取り分」は国民に返すのが「すじ」じゃないかい?

で、事業法人にはGMといえども(GMだからこそ、かしらね)まわらない。いつもならサクサク調達してくれたGSやモルガンスタンレーも銀行になってしまったので動けません。

で、ワゴナーさんは250億ドル公的資金を出してくれればつぶれずに済むのにとやった・・・なけりゃ、潰れるということですかね・・・その前にやることあるだろう、という話です。

ビル・ゲイツさんの資産総額は約7兆円あるそうで、全米のトップ500の長者の皆様の資産でおよそ100兆円位になるんだそうです。であれば、アメリカの金融機関の資本増強はこれを使う・・・で決まりですね。最悪政府が借りてもいいんじゃないかしらね。

しかし、ラストリゾートが個人になるならこれぞアメリカンドリーム。アメリカもすごい国ですよ。

最後にUBSの預金総額はスイスのGDPの7倍くらいあるんですけど。国有化します?

何がいいたいのか、って? 

いえ、別に・・・・・

お詫び。
忙しくて、コメント整理ができません。何せ人妻さんが転んだ、とか金髪がすべったとかというコメントがたくさん来るので必死に消しているうちに間違って貴重なコメントを消したりしちゃうもんで。

ということでコメント整理はそのうち、ということで許してください。
お急ぎの方はメールの方へどうぞ。

ついでに申し上げますが、メールにての人生相談はくれぐれもご遠慮ください。私に相談していいことは何もないと思います(爆)。

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でたな、ついに・・・

2008-10-09 01:40:43 | 金融全般

電話がテレクラ状態です。がんばりましょう。

日経マネーなど、いろいろな雑誌でブリックス投資の取材をよく受けてました。今年の5月位ですかね、わたしもあちこちによく出てましたけど。

「ロシア人は資本主義を理解してないから絶対投資しちゃだめよ」、 と随分言い続けてました。サハリンの例もあるんだし、と申し上げていたのですが、当時はあちこちで叩かれました。おまえは何もしらない、と。

で、今度はわたしが叩く番(笑)。 以下日経さんから。

ロシア当局、株取引を当面停止  

【モスクワ=古川英治】インタファクス通信によると、ロシアの金融当局は8日、主要証券取引所のMICEXとRTSの取引を当面停止することを決めた。売り注文が殺到したことを受けたもので、同日は午前に取引を停止したまま再開しなかった。MICEXは9日も取引を停止すると発表、RTSは当局の指示が出るまで取引を見送るとしている。  グルジア紛争による投資家の「ロシア不信」の影響もあり、RTS指数は5月の高値と比べ約70%下落している。 (00:38)

 「当面」だってさ。 大笑いパジャールスタ。再開した時はRTSはゼロでしょう(爆)。

そのへんのOLの間で合コン人気No.1が外資系証券会社、なんてときはもうピークアウトして終わっている、という話をアエラで紹介しましたが、バリ島のリッツカールトンでロシア語のパンフレットを見つけたり、マーレのレストランでロシア語が響いていた時点で終わり、と考えるべきだったのです。

ということで、そのうちまじで毛ガニで決済してきますので覚悟しましょう。若い方は冗談だと思ってるでしょうけど、1986年ころはお金がなくてまじめな話、ブルドーザー代金を毛ガニとか、たらこで払っていたんですよ、ロシアは。カウンターパーチェスといいましてね、まあ、総合商社の出番だったんです。私の手元には今でも当時の日露水産用語辞典ってのがあります。ちなみにイクラはロシア語です。

ニューヨークは私がコメントすることもありませんよね。終わってます。協調利下げ?? 

去年の11月に「やらないとだめよ」、と私書いてました。遅いアルよ、もう。

アイスランド。
固定相場制に復帰(?)だそうですが、これ、CDSとしてはデフォルトです。アイスランドは隠れたマネーロンダリングのメッカです。だからGDPの4割近くを金融業が占めている。ロシアマフィアのお金がたくさん入っているので「溶けたら」困るのであわてて援助した、ということですかね。知らないうちに北方領土にならないように祈ってます。

空売り規制解除。目も当てられません。

KRW。 韓国ウォン。
リーさん、早く帰ってきて。ポジションが担保流れになっちゃうよ~・・・・

最後に日銀の皆様へ

JGBの決済だけでも明日からすべて日銀が保証する、と宣言しないと本当に大変なことになるよ。T+3を外資系証券会社や銀行と決済したくないから取引しない、というのは異常です。これではいくら資金供給しても尻抜けです。

金融庁の皆様へ

日本国債なんですけど・・・・。
100で返ってくる・・・・・んですよね?? なら、時価会計も即日やめましょう。これで当面ひといきつけますし、日銀の担保の掛け目も100%にできます。

アメリカから文句を言われたら、今度は「あなたも早くやった方がいいですよ」 といってやりましょう。

では!

コメント

ここはどこ? 私はだあれ?

2008-10-07 00:16:19 | サブプライム

世界経済もサンドバック状態ですが、私も似たようなもんであります。この時間になるとかなり消耗しており、カラータイマーがなっている訳です。しかしニューヨークが3分で片付くわけもなく・・・ウルトラ15兄弟くらい必要ですね、戦力的には(笑)。

あまりにいろいろなことが起きるので支離滅裂ながら思うがままに書いてみます。私の備忘録も兼ねていますので読みにくいこと、ご了承ください。

さーて、何からいきましょうかね・・・・

1.ヨーロッパ

くどいようだけど、こっちが本命。
証券化商品の残高を見てほしい。既に全世界の損失は「グッチー予測」の高い方に近づいてしまった。150兆円~200兆円、妥当なところでしょうか。100兆円でも甘かった、とは

「じつーにおもしろい・・・」

じゃなくて驚き。

欧州全体で、IMFの統計では証券化商品の購入額はアメリカの5倍ある。早めに売り逃げたとは思えず、表面化していないだけ。 ドイツの預金、保険の保障制度も唐突な印象ですよね。もともと保護されているのにさらに念を押す、ということは今取り立てにあったらキャッシュがたりない、と考えるのが普通。

ぐっちーブログお得意の「大丈夫と言っているときほど危ないの法則」の巻(笑)。

2.株価は下げ止まらない

金融安定化法案(救済法案だろ??)が通ったのでアメリカのいわゆる「カラ売り規制」も終わる。これも前に書いたけど(テレビでしゃべったんだっけ??、忘れた)、空売り規制が終わると何がおきるかというと・・・・いつ何時売れなくなるかもしれないアメリカ株式、世界最大の流動性を誇ったアメリカ株式に対する失望売りが本格化するのだ。

株式にも拘わらず、世界の投資家にとっては現金並みの流動性を誇ったアメリカ株式だが、最早そういう流動性が保証されないことが今回はっきりした訳です。空売り規制ですよ、なにせ。

さらに、 世界的に「値頃感覚」で株式を買ってこないのにも既に構造的な理由がある。まず、肝心の投資銀行は「ただの銀行」になってしまったので、今までのようなリスクウェートを食うような投資はできない。

端的にいえば株式保有は極めて限定的となり、単なる「つなぎや」になり果てることになる。それならネット売買で十分ですね。

また、肝心の一般投資家も 「魔法のつえ」、であったCDOが組成できないため、レバレッジをかけて思いきり投資することができない。東京でもこれは顕著で100億円キャッシュを持っていればCDOを使ってその日のうちに1000億円の調達はいとも簡単だったわけだが、今は肝心のノンリコースを出す外銀が不在。

やる気はあっても連日の日銀、FRBの資金供給でお分かりのように、今目の前にある決済で手一杯。とても新しくポジションを取ろう、などという余裕はないのです。 CDOのノンリコースなぞ、もはやぜいたく品かもしれず、国債を使ったレポですら資金が取れないのはご存じの通り。先物ばかりが割高になって放置されるのもこれが原因だろう。

日本はJGBがフェールするという失態を演じたために流動性は余計ひどい。アメリカももちろんいい勝負で、SIV最大手、シグマファイナンスの倒産は案の定、レポのロールができなかったことによる。もはや国債とて万能ではないということです。

3.ドルによる「抱きつき詐欺」被害・・・

ウォンが最大の被害者か・・・
これは少し説明を要するけれど、日本の金融機関と異なりドル資産そのものの保有が遥かに多い韓国の金融機関は絶対的な世界的規模では小さいものの、韓国としては大変な事態。(金融機関の保有ドル建て資産は日本では逆立ちしてもせいぜい総資産の10%程度。韓国は統計によっては60%以上というものもある)

アメリカの混乱は当然そういったウォンの信用を直撃している。1997年のアジア通貨危機のレベル、1円15ウォンレベルは瞬間風速の連続だったと言え、「実線的」には13ウォン前後とみてよく、現在の12ウォン超えのレベルは通貨危機を彷彿とさせる。前回同様、外貨準備の急減はすさまじい。 韓国は何とか日本と中国に援軍を求めるしかないだろう。

某中国政府関係者と話したところ面白い話を聞いた。
今回、ウォンに比べるとたとえばタイバーツ、ベトナムドンなど、元来ウォンよりはるかに弱小な通貨はそれほど売られていいる訳ではない。もとより前回のアジア通貨危機に比べてHFがもろもろのトラブルで弱体化しているのはもちろんだが、彼曰く、驚いたことにこれらの通貨はすでに完全に中国経済圏に取り込まれており、仮にHFが狙ってくるのなら、中国政府を敵に回す覚悟が必要だというのだ。

また、その位のことは彼らHFにメッセージとして十分伝わっているだろう。とまで言う。

つまり、中国経済圏から「幸運にも」自律していた韓国がアメリカという後ろ盾を失って墜落している、ということのようだ。頼みの綱は日本で、前回の宮沢プランはアメリカの猛反対でぽしゃったが、今回は文句を言われる筋合いではあるまい。通貨当局の迅速なる活動が望まれるところですね。

4.実は逃げ場がない・・・

コモディティー相場まで急落しているのが何よりの証拠。逃げるところがないのだ。

野村総研のどなたかが、「大恐慌の時と違って世界は協調しているから大丈夫だ」とNHKのインタビューで答えていた。

野村証券の手前、だめだとはいえまいが(笑)、実際そうだろうか・・・

くどいようだが、証券化商品による損失の本尊が欧州であることを考えるとそれほど楽観的にはなれない。いやらしいのは欧州はユーロという単一通貨を使っているのに金融政策は各国ばらばらだということ。

その証拠に、もともとほぼ同一の金融政策をとっていたベネルクス3国はあっという間にまとまるものの、その他の欧州の足並みは全くそろっていない。預金を保証したドイツ、となりのイタリア、フランスは何一つ保証していない。それこそ「保障」はどうするのだろう? 船頭多くして船なんとやら・・・・、金融政策に一貫性が保てなくなった場合、欧州に投入されている資金はどこに逃がせばよいだろうか? 

イギリスとノルウェーというのではあまりに市場は小さすぎるし、ロシア、トルコはまだ「猫の手」状態だ。いうなれば知らないうちに世界の金融資本は同じ船に乗ってしまっている。しかもタイタニックで生き残った人はきわめて少ないことを思い出す。

ここまで読んでいただくと本質的な問題に気がつかれることでしょう。よくも悪くも仕切れる人がいないんですね。その意味でグリーンスパンはやはり偉大だった、ということになるかもしれません。

いずれにせよ、もう遅いかもしれませんが、「世界金融危機宣言」でも出して頂いて、様々な手を打たねばなりません。買取機構については私は1年も前から必要性を主張してきました。

実際、当時やっていれば10兆円もあれば十分だったでしょうけどね。そしてもうひとつやるべき事がある、と今年一月に書いているのですが、これはお金もかからないので明日にでもやるべき。それについてはまた明日書きましょう。

ダウも10000ドルを切ったようですね。
ドル円は瞬間風速で100円を切るかもしれません。ほんとうに行き場がないのです。

では、失礼。
わたくしも現場にもどります。

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