債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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思案橋

2008-09-30 23:06:17 | サブプライム

ど~すりゃいいのさ、し~あんばあ~し~・・・・・ などと歌うしかないですか、これは。

一週間のご無沙汰でございます!

全く書き込みができずに平身低頭であります。にもかかわらず、たくさんのアクセス、痛み入りまする。感謝感謝・・・でございます。

さて、アメリカでは金融安定化法案は否決!! ときました。
難航は予想していましたが、何とか可決するのではないかと思っていただけにびっくり。今週のアエラにかなりフライングしてあれこれ書いておいたのでよろしければ読んでみてください。この原稿は毎週ひやひやです。今は1週間たつとね、何が起きていてもおかしくないですからね。 出てみたら、なんだこりゃ、ってのがある訳ですな。おーこわ。

相変わらず世間の報道は劣悪なレベルですが、1990年のオリンピアアンドヨークという世界ナンバーワンの不動産会社が潰れたときのことを思い出せば今回のことは90%予想が付くはずです。ただ、その当時の経験者がほとんどいない、というのも報道が迷走する原因のひとつかもしれませんね。

今回のような事態には公的資金が絶対必要ということは1年以上前から申し上げているわけですが、今回安定化法案を否決にいたった理由で思い当たるのはやはり「血を流しているかどうか」という点だと思います。

多数の、特に共和党議員にしてみると、ただでさえ、金持ち優遇という批判にさらされているところに桁違いの高給を食んだウォールストリートの連中まで税金で救うのか、という批判は厳しいものがあるでしょう。

さらに、当時、S+Lの経営者、重役などの関係者は何と1500人以上刑事訴追を受け、もちろん逮捕者も出ているわけですが、その罪状は「返済不能な融資を行った責任」という、考えてみればとんでもなく理不尽なもの。だって、本当に返済不能かどうかなんていうのはだれも保証できない訳ですし、貸し倒れがゼロ、ってことは融資では絶対に無いんだから、たまたまつぶれてしまい、それだけで牢屋にぶちこまれるのはかなり理不尽なのですよ。しかし、これを強行して税金投入を図った。

これに比べると、今回の罪状はむしろかなり明らかで、

「構造上明らかに流動性を失う可能性を認識しつつ、数字のトリックを悪用してとてつもないレバレッジをかけ、かつ高格付けを付与させて、安全な商品として証券化商品を販売した罪」

ということになる。

インテンショナルか否かといえばこちらはある種完全にインテンショナルでしょう。で、その当事者・・・直接ではないにせよ・・・が財務長官やってる、って構図になって、しかも不良債権の買取権限はそのポールソンに与える、ってんだから、それ、どうよ、という話になるのは当然で、前回のS+L危機に比べると事態ははるかに深刻かつ複雑な訳です。

さらに、政党も大統領もそれら投資銀行からたんまり政治資金を得ている訳で、それはそれなかなか複雑な立場になるもので、すっきりいかない・・・といった結末になりますね。 税金を使うならなんらかのペナルティー条項を入れる必要があるでしょうね。

それにはっきりいいますけど、買取機構については現場レベルは仕方ないにせよ、責任者はウォールストリート以外の第三者を連れてくるべきでしょうね。 泥棒に金庫番をさせるのは、いくら詳しい、とはいえまずいでしょ(笑)。

相変わらずのんきなもんで欧州は関係ない、なんていっているテレビ番組が多数ありますがね、くどいようですが、本命はこちらですから。まあ、欧州勢は国有化は早いでしょうけどね。

我々足もとの流動性もひどいもので、日本国内でもすでに外資系相手にレポなどの取引はやらん、とかいう状況になっており、白川さんが夜中に緊急記者会見なんぞ開いている緊急度です。

正直、民間の金融機関はもうお手上げ状態で、いつなんどき東京市場で目詰まりが起こってもおかしくない訳で、外資系金融機関の資金繰りは当面日銀が支えるしかないのでしょうね。東京時間で資金決済不能になってデフォルト、なんてことになったらたまらんよ、というのが日銀の本音でしょう。・・・

その意味では日本はすでにずぶずぶに巻き込まれてますから、ちまちまやってないで、まずは日米で資金決済保証をぶちあげる、というのが手っ取り早いんじゃないでしょうか。決済だけは確保すれば、それだけでも大分安心しますよ、マーケットは。

どことは言いませんが、既に複数の外銀がとんでもないレートで資金調達を図っているという噂まであるのでこのあたりは火消しをしておかないとまずいです。

モルガンスタンレーの筆頭株主に三菱が、とか書きたいことはたくさんあるのですが、ほんとすみません。何とか時間を見つけておいおい書いていきたいと思いますのでよろしくお願い致します。

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前途多難

2008-09-23 11:10:26 | マーケット

金曜日大幅に下がったニューヨークダウなんですけどね、相変わらず日本ではわかちゃいない記事だらけです。今日は天気もいいし、絶好のひなたぼっこびよりなんですけどね~・・・・

で、昨日の書き込みをもう一度。

投資銀行を廃業して通常の商業銀行になり、その一部業務として投資銀行を行い、従って経営はFRBの傘下に入る。それはアメリカが世界に誇る直接金融、資本市場による自由かつ競合的な資金調達を間接金融より優位にしてきた世界の終焉を意味する。 銀行による預金の保有はその保全を前提にするため、レバレッジや自己資本比率など、様々な制約を受けることになる。それを監視するのがFRBだ。

そりゃー、そのトップ2がリスクウェートで汲汲とするんだから株なんてほんと大変。日本の銀行の資金証券部の方はリスクウェートのせいでどれだけ株が持ちにくいか、体験済みでいらっしゃいましょう。この分を差し引けばたぶんダウやS&Pそのものの水準訂正、というか普通に存在する価格そのものが大幅に下方修正されるでしょう。

最終的に日本みたいに外人7割みたいな状態で12000円位で修練するのか、具体的な数字は分からないけどね、それだけの構造変化は捉えなければなりません。

それでも株は目に見えるからいいんですが、みなさまの目に触れにくい社債は大変なことになると思いますよ。「US コーポレート」と呼ばれる世界最大の社債市場はまさに投資銀行ワールドで彼らによって支えられた市場。だからこそこれだけの企業がアメリカには育ったわけですね。しかし、ここはまさにリスクウェート100%の世界、今の銀行のルールだと、ものによっては200%、300%の世界になるので、従来のようには行かないのでしょうね。

GMやフォードなど、特に格付けの低い事業会社のファイナンスはえらく苦労するだろうな、と思います。これが原因で倒産する事業会社も続出すると思われます。 

これまでのアメリカですと、ここがチャンスとばかりに新興の社債引受専門証券会社、みたいなものが生まれてくるのですが、そのあたりのダイナミズムがまだ残っているのか、個人的には注目しています。マイケル・ミルケンの復活も・・・・あったりするでしょうか。

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そして新たな展開

2008-09-23 02:04:51 | Weblog

そしてこういうニュースが飛び込んできました。

三菱UFJ、モルガンに20%出資 最大9000億円  

三菱UFJフィナンシャル・グループは22日、米証券大手モルガン・スタンレーの第三者割当増資に応じ、最大20%出資すると発表した。出資額は9000億円規模と、海外金融機関を対象にしたM&A(合併・買収)では過去最大となる見通し。  三菱UFJの出資比率は10―20%で今後協議し、1―2カ月後をめどに確定させる方針。約15%の出資で筆頭株主。20%出資すればモルガン・スタンレーは三菱UFJの持ち分法適用会社になる。モルガン・スタンレーに取締役を少なくともひとり派遣する。  出資に伴い、三菱UFJはモルガン・スタンレーと国内外で戦略的な協力関係を築くことで合意。具体的な内容は今後協議する。モルガンが強みを持つM&Aや資産運用、株式・債券の引き受けなど幅広い分野が対象になるとみられる。 (00:01)
(日経より)

やっと・・・ですが、久々によくやった!

このブログではさんざん申し上げてきました。

たとえば昨年の12月12日。

まあ、全貌がわかるか、引き取り手が現れるか、いずれかが待たれる訳ですよ。 その意味では朝日が報じた三菱UFJに支援の依頼が来た、というニュースは重要です。これは是非うけるべき。ちまちまやってないで、ここでこそCDOを組成して、エクイティーを引き受けるべし。ノンリコを米銀や欧州勢に出させてエクイティーを三菱が引き受ける。そしてプレミアムとして彼らのワラントをたくさん取る。(どうせキャピタルゲインは出ないんだから) 行使したら筆頭株主になれるくらいの量を受ける。すべてが終わった後は欧米の主要銀行の筆頭株主は三菱になる訳です。これは決して無駄遣いではない。日本がこのまま金融大国として逃げ切れる唯一のチケットがここにあるのです。 あのバブルの時にできなかったこと・・・・つまらんニューヨークの土地やゴルフ場をしこたま買ってつまずいた・・・を取り返す最後のチャンス・・・じゃないでしょうか? 政府もこれを後押しするべきだと思いますよ。、まじめに考えてよ、今回は!!

はたまた今年の2月12日

今回のサブプライムに端を発するCDO惨禍はまさにこの信用問題がテーマであり、信用収縮にどう対応するかが問題ですよ、とこのブログでは100回くらい書いた。でもなかなかそういう対応ができていない。 一番簡単なのは銀行は絶対つぶさないとアメリカ政府が宣言すること。そうすれば株価はともあれ、信用問題はカタがつく。フィンランド、ノルウェーはこれをやり、形を変えて日本もこれに倣った。規模が違うとか、訳のわからん経済学者はまたほざくだろうけど、現実にこれで金融危機を回避してきた、そして現状を見ればそれが唯一の方法だったということが解かるはず。 しかし、これをモラルハザードだと非難していたのが今のバーナンキさんなので、これをやるならFRB議長を辞めざるを得ない、という観測まで飛んでいる。ただ、それはちょっとかわいそうで、日本や北欧と違って銀行を倒産させてはいけないという伝統がそもそもアメリカにはない・・・・・・・
次のフェーズは間違いなくCDSです。お互いに金融機関同士でデフォルトリスクをヘッジしてある訳ですから通常これほど安全なものはない。でも今僕がデフォルトリスクをカバーしていて、プレミアムを払っている相手がシティーだったりメリルだったりしたら、トリガーをひいたときにこいつら本当に払えるのだろうか、と当然疑問も持つ訳です。
しかもここまで来たらデフォルトリスクに限らずで、例えばアメリカ国債のプットオプションを行使したときにこいつら、ほんとに払えるのかよ、となってしまう。 ここまで行ったらもう遅い訳です。今CDSでヘッジしているもの、そのものが疑わしくなってしまうだけでなく、ありとあらゆるデリバティブが行使リスクにさらされる。

ふん、俺は世銀の債券持ってるからね、絶対安全だ、といってるあなた!!金利部分のスワップをシティーが持っていたら、潰れたときには行使できずに利息入ってきませんから。 馬券を買ってJRAが潰れるというリスクを想像してください。それでも馬券買いますか??

その前に・・・期間限定でもいいから銀行はつぶさないと早く宣言してしまわないと・・・間に合わないだろうな、と思います。今でも間に合うかタイミング的には微妙なんですけどね、早くしないと、ということだけは確かです。

 

ということで。そのとおりになってしまいましたね。解決策もすでにわかっていたんですがね。半年無駄にしたおかげで・・・・という訳です。

今となってはあとのまつりなのですが、三菱の決断もそうですし、実際あそこで公的資金を使っていればまさか75兆円はいらなかったような気がします。 

三菱は昨年の12月に書いたようにモルガンスタンレーとは縁の深い会社です。この際筆頭株主になって大いに活躍してもらいたいと切に希望しております。

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アメリカ金融帝国の終焉

2008-09-23 00:47:08 | サブプライム

まるで悪夢でも見ているようだ。衝撃のニュースといえる

日本語の記事を見ていてもこのマグニチュードは全く伝わらない。

Investment Bank というアメリカに生まれ、アメリカで栄え、世界の金融を支配したビジネスモデルがついに終焉した。まさに帝国の崩壊・・・・・。

The Wall Street that shaped the financial world for two decades ended last night, when Goldman Sachs Group Inc. and Morgan Stanley concluded there is no future in remaining investment banks now that investors have determined the model is broken.

The Federal Reserve's approval of their bid to become banks ends the ascendancy of the securities firms, 75 years after Congress separated them from deposit-taking lenders, and caps weeks of chaos that sent Lehman Brothers Holdings Inc. into bankruptcy and led to the rushed sale of Merrill Lynch & Co. to Bank of America Corp.

``The decision marks the end of Wall Street as we have known it,'' said William Isaac, a former chairman of the Federal Deposit Insurance Corp. ``It's too bad.''

Goldman, whose alumni include Henry Paulson, the Treasury Secretary presiding over a $700 billion bank bailout, and Morgan Stanley, a product of the 1933 Glass-Steagall Act that cleaved investment and commercial banks, insisted they didn't need to change course, even as their shares plunged and their borrowing costs soared last week.

By then, it was too late. As financial markets gyrated --the Dow Jones Industrial Average whipsawed 1,000 points in the week's last two days -- and clients defected, executives at the two firms concluded they had no choice. The Federal Reserve Board met at 9 p.m. yesterday and considered applications delivered that day, said Michelle Smith, a spokeswoman for the central bank. The decision was unanimous, she said.

ウォールストリート流に訳すと・・・

昨夜、モルガンスタンレー、ゴールドマンサックスが投資家の信頼を失った投資銀行であり続けることには未来が見いだせないと結論付けた時、ほぼ20年にわたり世界の金融の成り立ちそのものであったウォールストリートが死んだ。(中略)

先週、7000億ドルに及ぶ金融の整理統合を統括したポールソンの母校であるゴールドマンサックスと、1933年のグラススティーガル法による商業銀行と投資銀行の分離の申し子であるモルガンスタンレーは、急落する株価と底ぬけした借入コストの増大をものともせず、方向転換の必要はないと断言していたが・・・その時はすでに遅すぎたのだ。(中略)

彼らから出された通常銀行への転換という申し出を却下できる人間はFRBの中にはいなかった・・・・

となる。

投資銀行を廃業して通常の商業銀行になり、その一部業務として投資銀行を行い、従って経営はFRBの傘下に入る。

それはアメリカが世界に誇る直接金融、資本市場による自由かつ競合的な資金調達を間接金融より優位にしてきた世界の終焉を意味する。

銀行による預金の保有はその保全を前提にするため、レバレッジや自己資本比率など、様々な制約を受けることになる。それを監視するのがFRBだ。

一方これまで投資銀行はFRBから独立し、その分より効率的な業務を行い、多少のリスクを物ともせず、資本市場を有効に機能させ、当然配当や、彼らの給料は商業銀行のそれをはるかに凌いできたのだ。

しかし棄損した資本の修復はもはや不可能で商業銀行としてFRBの足かせを受けることと引き換えにその資本とブランドの保護を優先した結果がこれだ、と言える。

100年に一度・・・・まさにこれも100年に一度の歴史的ムーヴメントと言っていいだろう。 日本の新聞ももう少しこのあたりをきちんと伝えてもらいたい。

いずれにせよ、純粋な投資銀行という業態は本日をもって消滅したことになる。

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藤川投入!!

2008-09-20 16:31:20 | サブプライム

こちらの読者の方はもはや耳にたこでしょう・・・・。

債権そのものが小さく分散しすぎてあまりにも拡散してしまった値段のつかない証券化商品の債券部分を政府が一度買い入れて、時間をかけてほどいていかない限りこの問題は片付かない、とくどくど言ってきたわけです。

ようやく、であります。

ワシントン=大隅隆】米政府は19日、金融危機の拡大を防ぐための総合金融安定化対策の大枠を固めた。(1)公的資金を使った不良資産の買い取り機関を創設する(2)貯蓄性の高い投資信託MMF(マネー・マーケット・ファンド)の保護に政府基金最大500億ドル(約5兆4000億円)を使う(3)金融機関株式の空売りを全面禁止する――などが柱。投入する公的資金の規模は数千億ドル(数十兆円)にのぼる見込み。焦点の金融機関の不良資産買い取り策は来週中の決定に向け議会と最終調整を急ぐ。

例えるなら、久保田投入(GSE救済)で止まらず、ランナーがたまり、ウィリアムズ投入も(リーマンとメリルが吹っ飛んだ挙句にAIGを救済させられる)走者一掃、ついでにランナーを満塁にして(モルスタの株価はついに10ドル割れ寸前、CDSはなんと4けた、GSまでもが700BP!!)ツースリーと追い込まれてで藤川を出してきた、という状況です。

わかりやすいでしょ?  そうでもないか(笑)。

でも、もう、一球たりともボール球を投げている余裕はない。しかも、藤川はせいぜい打者7-8人まで、二回限定です。何がなんでも抑え込まなければなりません。

不良債権そのものの量は分かっているのですが、評価が定まらないために、あいつはまだ50で評価しているぞ、いやいや80で評価しているらしい、などとのうわさが立っている限り、お互いに信用できない訳ですが、藤川がこれを一定の価格で買ってくれます。当面のお金は流れ出す筈です。

次の問題は当面血液が流れるとして・・・

これまでに棄損した資本をどうするか(傷んだ肝臓やら心臓やらをどうやって回復させるか)。

まあ、「不良債権を切り離してもパンツ1丁」、といったらお分かりでしょうか。こういう状況を金融界では「三途の川の脱衣所状態」と呼んでます。

洋服まで用意するのはアメリカ単独では無理でしょうね。これも前から書いてますが、「昔の」G7一同で、資本提供をする国際機構をつくるのが得策です。これは一面ひどい話にみえますが、株式に投資をするわけですから、金融機関が蘇れば株式の値上がりという形で戻ってきますのでそれほどハードルが高いわけではない。

むしろ資本提供を受けた金融機関はG7のプレッシャーを受ける分、まともに経営する可能性が高い。・・・・かもしれない(笑)。

いづれにせよ、藤川のあと、延長戦でまた、初回から投げる用意をしておく、ということになります。躊躇なく、岩隈クラスを登板させること、あいつは簡単には打てないわな、というイメージが大事です。それ、すなわち国際連合での資本投入の宣言など、何がなんでも食い止めるという意思を示し、行動を示すことです。これは資本主義版第二次世界大戦くらいの覚悟でいかないといかんのですね。

ここまでやってひとまず落ち着くのであって、今回の買い取り機構で止まってしまったら、またぞろ市場の洗礼を浴びることになるでしょう。

まあ、楽観的にみると、ここまでしないと藤川を投入するコンセンサスが得られなかった、というポールソンの芝居、だったと言えなくもないのですが、それにしては被害が大きすぎた、ってもんだろ、と僕は思いますけどね。株主の気持ちになってほしいもんだよ、まったく・・・・

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二度あることは・・・・

2008-09-18 23:19:03 | サブプライム

三度ある、と疑いたくなるのが人間です。一度浮気を見つけるとまたあるのではと・・・・おっと、失礼!

いやはや、今朝はひどかったっす。モルスタとゴールドマンは大丈夫だと言った矢先にモルスタのCDSはなんと1000BPになって帰ってきた。ゴールドマンでさえ、700BPすれすれ。おいおい、頼むよ。株価もモルスタは20ドル寸前。倒産前のリーマンと同じ水準。リーマンはこのあと17ドルまで売り込まれてフィニッシュしたのですよ・・・・。

挙句の果て、つぶれそうなワコビアとの合併のうわさ・・・

あのさー、楽天と横浜が一緒になっても強くならんて、どうしようもないよ。挙句の果て身売りのうわさ、しかも、相手はCITICと来たもんだわよ。

そりゃー、CICとジョン・マックとはデュークつながりなんだけどさ、いくら身売りするにしてもヨーク考えよう、お金はだいじだよー・・・・

ってことで、昨日ブログに書いたことがもろに起きている訳。 AIGを救済したというポジティブな面は一切評価されず、あそこまでしなければやばかったのか、というネガティブな面にばかり目がいって、結局、モルスタもゴールドマンも実はやばいんじゃないの、と疑心暗鬼になる。

一人ひとりは少しずつクレジットラインを絞っても、一滴一滴がたまりにたまって大河の流れとなる・・・というのがクレジットクランチという現象なんですね。さすがのポールソン、バーナンキも読み違い、というか過小評価をしている可能性がありますね、前から書いてますけど、今回は。

最後はどこで終わるのですか?? 

というご質問が多いのですが、その答えは私はこちらのブログで昨年から繰り返し書いています。すなわちだれもアメリカを信用しなくなれば・・・最後はアメリカ国債が暴落します。これがおきたらゲームセット。ノーサイド、なんて生易しいものではありません。ジ・エンド。フィニートですぜ。

また、これもブログで書いたとおりで、ロシア、中国などは予想通りすでにアメリカ国債、GSEをかなり売り始めているようですね。統計はまだ発表されていませんが、明らかに売り物が出ています。

一方、日本は相変わらず「びた一文」売っていません。それどころかスワップラインを引いてドルファイナンスをつけてもっとアメリカ国債を買わせよう、という動きすらある。足元の円金利が上がっている(金融当局のミスですけどね)というのにこの追随振りはさすがにすごいと思います。(日経の報道では600億ドルのスワップラインをFRBと結んだとありますね。表向きは日本でのドル資金の流動性を保つという理由なのだけれど、日本でドル資金を調達する金融機関なんてどこにあるんだろう・・・ということですね。)

90年代の日本と違って、ロシア、中国、その他チャイニーズ(香港、台湾など)に売り浴びせられたら多分持たないでしょう。ということでアメリカは必死になって、金利を押さえ込んでいます。

一方我らが日本。
連日日銀が資金供給を繰り返し、3日で8兆円。なのに足元の金利は・・・上がってます(とほほ)。こういうのを「ちょんぼ」といいます。リーマン経由の決済分を「はちにさされたようなもんだ」、なんていってほったらかすからこうなります。

万が一に備えてキャッシュを持っていたくなるのは当然で、すべて日銀が一度肩代わりして決済します、とか、わずか2500億程度なんですから、何とかしろ、っていうの、全く。恥ずかしいったらありゃせんわな。 日本国債は3月、9月利払いのもの、すなわち償還を向かえるものが多いので、来週の月曜日、22日の償還に向けて資金を余計に取りたくなるのは人情ですね。いやはや・・・

さて、これだけ大きいことを言っていますので、モルスタもしくはゴールドマンが倒産したり救済合併をされた場合につきましては、あまりにも見識が無かったということでこのブログは終了させたいと思います。これをはずしているようではプロの金融マンとはいえません。

1000BPのモルスタのCDSを思い切りショートしたつもりで頑張ります。

ぐっちーさんの破産まっしぐら・・・

にならぬよう祈っておりまするよ(笑)。では、みなさん、最後まで頑張りましょう!

グリーンスパン、人ごとのように100年に一回の現象だと。
そしたらイチロー選手がやってくれました。107年ぶりだそうです。今年は100年に一回の当たり年かいね、まったく・・・

でも、このイチロー選手の記録はすごいんです。107年前のウィリー・キーラーという選手は実はスリーバントでアウトというルールを作る原因になった選手。最後、バントで粘って、ヒットできるボールを待つので、彼一人に何十球も投げていていつまでたっても試合が終わらんのでこのルールができたのだそうです。

それにならんじゃう、しかもこれだけ多彩な変化球が発達している現代ですからね、それはすごい記録です。いや、お見事! ということで。明日が終わってもまた悪夢の日曜日がやってくる・・・・

 

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信用というもの

2008-09-17 22:32:12 | サブプライム

こうなると私も本業が忙しく、なかなか書き込めません。たくさんアクセスを頂いておりまして、恐縮です。申し訳ありませんがお許しを。

いろいろ書かねばなりませんね。が、まず、このおっさん、ほんとに典型的な昔のエリート官僚です。

リーマン破綻の影響、与謝野氏「ハチが刺した程度」

日本にももちろん影響はあるが、ハチが刺した程度。これで日本の金融機関が痛むことは絶対にない。沈着冷静な行動が求められる」と述べ、日本経済への影響は限定的との見方を示した。 (日経)

鳥取で遊んでないで、すぐ現役官僚のマーケットレクチャーを受けることをおすすめする。リーマンのせいで、足もとの日本国債は大変なことになってます。

なまじ、取引をフリーズしたもんだから、二重売買の恐れもあり、リーマンと取引したものは当然ですが、他の業者と取引したものまで本当に決済できるのかどうか、疑心暗鬼になる始末。結局米系はやっぱり心配だ、ということで日本国債の取引のほとんどが日系証券に集中していたり、新発国債のリーマン落札分が2000億円以上あり、これの取扱いが未だに不明、など、市場は大混乱。

スワップだ、CDSだとかいう前に足元の国債がこれだけ乱れていて「はちにさされた」と言われたら現場の皆様はたまらんだろう。 金融機関が連合で、セカンダリーマーケットの混乱を平気で放置するなら、入札には応じない、とストライキを起こせばよろしい。責任は与謝野さん、あなたですよ。

結局、元大蔵省のエリート官僚達は予算を決めるのが自分たちの仕事だと信じているのです。予算を決めて、国債の発行額を決める。キャリアの官僚の仕事はそこまでだ、というのです。流通がどうなろうと、実際の取引で何がどこでフェールしようと、それはキャリアの官僚の管轄外、という認識です。こういう人(々)が今や国会議員で首相を目指している訳です。

(ご指摘のとおり、与謝野氏は官僚出身ではありません。彼を「だし」に、こういうタイプの人が、と書きたかったのですが、どう見ても官僚出身と書いているように見えますね。失礼しました。若干修正させて頂きました)

国民の皆さん、特に港区のみなさん、よく覚えておきましょうね。考えてみると検査さえすれば実際の流通の現場がどうなってるかなんて関知しないよ、と言っている事故米と全く同じ構図ですね。こういうものなのですよ、実態は。

さて、なぜリーマンは救われなくてAIGが救われたのか。リーマンなんて買う人はいませんと、申し上げた通りで、あれだけの負債を背負う価値はありません。結局倒産してから、チェリーピックすればいいことで、こうなればバークレーズのようなところが出てくるわけです。北米の投資銀行部門がわずか1800億円で買えました。めでたし、めでたし。少なく見積もっても1-2兆円は必要だったでしょうから、この分野だけをほしかったバークレーズにしてみればしてやったりでしょう。

さて、AIG.
いろいろな意見があるでしょうが、ひとつはリーマンは所詮法人の世界の話です。いわゆるプロが損をする、という構図。リーマンのリスクくらい、君たちわかってたでしょ? ということですね。

一方のAIG. 個人、しかも中国もインドも、もちろん日本も世界中の個人が被害をこうむる。ここに公共性を見出した、と考えていいでしょうね。

GSEの救済も同じ発想で、オールアメリカンだったら、ポールソンも倒してたかもしれない。しかし60%が海外に保有されているとなるとそうもいかない、というのが基本的な考え方でしょうか。

今テレビ朝日のしたり顔の解説ではAIGは世界の金融取引の保障業務の大多数を受けているために影響が大きかった、と説明していますが、まあ、現場をしらないにもほどがある。

クレジットのラストリゾートとしての保障という観点から見ればCDSを大量に引き受けているリーマンはまさにそれに該当するのであって、全く理由になっていない。むしろ、エクイティーリスクを取らない保障の形態をとっている取引はグローバルでは少数で大多数はCDSでカバーされています。これが原因ならリーマンは救済されてました。

したがって、保険なら大丈夫、などということはあり得なくて、極めてドメスティックなワシントンミューチュアルなどの業態は危ない、と見るべきでしょう。

キーワードはグローバル+個人、ということになりましょうか。その意味ではメリルは双方にあてはまり、救済の道が残ったということかもしれません。

しかし、信用創造というのは単純ではないのです。そうはいっても実際は疑心暗鬼です。アメリカの金融機関は本当に大丈夫なのか・・・・

昨日までならモルガンスタンレーに100億融資をしたけれど、何となく気持ち悪いので70億位にしておくか、という企業が100社出てくればそれだけで3000億円の資金がショートしますね。これが怖いのです。現実的にはすでにこの種のクレジットクランチが始まっています。

ジャパンプレミアム、御記憶ですか? 山一が潰れたおかげで世界中が日本のクレジットを避けました。民間金融機関であるロンドンインターバンクのレートの方が日本国債の金利より低くなってしまった・・・という時期がしばらく続いたのですよ。

当時欧州系の銀行にいた私はわずか5年の金利スワップの担保をとりに東京電力!! に行った覚えがあります。本当に恥ずかしかった・・・申し訳ありません、天下の東京電力に向かって「担保をくださいなんて」・・・・という事です。

それでも日本はまだ力があり、円に関して言えば外銀の融資を受けずとも、外国政府の資金がなくとも、国内の資金で十分食えたわけです。翻ってアメリカはどうでしょうか? 

確かに基軸通貨ですよ。でも国債の60%は外国頼み、GSEも合わせればさらに外国頼みです。アメリカの金融機関の信用収縮はジャパンプレミアム以上に深刻だという可能性があるのです。

ポールソンはゴールドマン出身ですから、よくわかっている筈で、事実90年のS+L危機時にはシティーが潰れるかもしれないと言われ、結局RTCを使った公的資金の投入で切り抜けたのです。ただし、無謀な融資の経営責任を追及された逮捕者がウォールストリートからは続出しました。彼らを牢屋にぶちこむことの引き換えに税金の投入を正当化したのです。

今回公的資金を投入するなら、CDOなどというインチキ商品を広めた自分が逮捕されるかもしれない・・・と考えて躊躇しているとは、思いたくもないのですが、どうでしょうかね(笑)。

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もう終わりました、っていったの誰よ!?

2008-09-15 14:17:56 | サブプライム

詳細は後ほどですが・・・

リーマンなんて、だれも買わないって言いましたけど・・・・

やっぱり、買いませんでした。それどころではありません。 みなさん御存じのとおりで、メリルがバンカメの軍門に下る。リーマンを救っている暇と余裕はみなさんにありません、ということで、いよいよです。

メリルですら単発的な資本増強では追いつかなかった、という事実が重要です。

ポールソンもバーナンキも立場上躊躇するのでしょう。法律を通してから実働まで二か月かかる訳ですからね、やりたくない。でも、やらないとやばい。

一度、すべての決済(国債以外の取引も含めて)を政府保証にしないと、信用が収縮するだけの話で、メリルがだめ、なんだからほかに安全な金融機関はないと思うのが人情ですね。

世銀の債券だから安全、って思ってもスワップはリーマンが持ってたりするわけです、実際は。このあたりは誰にもわからないので、一度すべてを誰かが保証して、そのあと腑わけしていくしかないのですね。残念ながらおおごとです。

そのリーマンはチャプタ-11というのですが、スポンサーになるべき金融機関が枕を並べて踏み倒されるわけで、スポンサーになんかなる訳がなく、単なる時間稼ぎにしか過ぎません。

サブプライム関連損失の総額から考えてこれは間もなく欧州に飛び火します。あらかじめ政府資金を導入すべきと思いますがどうなりますか・・・・

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ねこやんからのメッセージ

2008-09-10 11:25:52 | サブプライム

しばらく喪に服している筈でしたが、天国に到着したねこやんからメッセージが届いていますので、イタコぐっちーとしては書くしかありません。

「おい、ぐっちー、サイコーやで、酒はうまいし、ねーちゃんはきれいだぜい!」、

というメッセージではないんですが・・・・(笑)。

リーマンが決算を前倒し発表、今日のニューヨーク時間だそうです。18日に決まったと昨日言っていたのでこの急変は何かある、と見るのが読み筋です。 株価もベアーでさえここまで下がりませんでした。前にも書きましたが、ベアーはそれなりのバリューがある会社だったのですが、リーマンには見出せません。アラスカの代わりにロシアがとる、くらいでしょうか。

おとといのポールソン、バーナンキによるGSEの救済策発表の「ばたばたさ」をみれば、このリーマンの決算発表が何らかの影響を及ぼす、と彼らが見ていることは間違いありません。

今回のGSE救済の最大のテーマ・・・・政府による管理、という点は実は重要で、個別の債券はおいておくにしても、これらのFNMA,FHLBなどをアンダーライイングにしたデフォルトオプション(CDS)について見てみると、「政府による管理」はイコールデフォルトに該当する恐れがあります。いや、します。 しかも債務超過になっているとなればもう待ったなし。

つまり、この決定により、アメリカ政府と同じ基準で絶対につぶれない、と思っていたFNMAやFHLBのCDSを受けまくっていた連中からすればですが、定義上、「はい、デフォルトです、では私の債券をお渡ししますから」、といって渡されてしまう。予想すらしていない、しかもそれが大量に出てきたらどうしますか??

値崩れ覚悟で売りまくるか、我慢して持つかどちらかしかありません。我慢して持つという選択肢はこの際不可能です。総額500兆円です。いくら連銀が担保にとりまくったところで追いつく数字ではありません。保有する余力はないと見るべきです。

ということは売ったら・・・・100のものが98くらいでしょ、だってアメリカ政府のクレジットなんだから・・・・と言う訳はなく、取れる範囲の値段、50でしょうか、40でしょうか、それは誰にもわかりません。

また、カルパースなどの公的年金などにしてみると、CDSの定義上とはいえ、デフォルトに該当する債券を保有することは許されません。何が何でも売らなければならず、例え、それが10とか20の価格でも叩きぬきます。モルガンスタンレー、ゴールドマンサックスが支えられるかどうか・・・・

サブプライムローンの時は、「そんな危ないもの俺は買えんよ」、と逃げらたわけですよ。しかし、FNMA,FHLBに向かって「そんな危ないもん・・」・とは言えませんよね。

実務上は、際限なくビッドダウンしていくしかないでしょう。まあ、40で買って、連銀に持ち込めば恐らく100でファイナンスできる、代物ということなので、目先はもうかるね~、って話なんでしょうけど、500兆円、支えきれますかね、ということです。

しかも悪いことにCDSの残高は恐らく債券の発行総額(500兆円)の何倍もあります。しかし、もともとCDSそのもののプライシングには発行総額のせいぜい2%くらいが一斉にセトルするリスク位しか計算しておらず、全体の20%とかがデリバリーされてしまったらモデルそのものが崩壊します。まして何倍・・・なんてのはだれも考えていないのですよ、世の中では・・・

この問題は地球温暖化、どころではないですね、実は・・・・

ということで、ねこやんに押されて思わず飛び出して来てしまいました。

しばらく「イタコ生活」を続けさせて頂こうかと・・・・では!

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ねこやん

2008-09-08 11:20:49 | Dear friends

FNMA(ファニーメイ)、FHLB,フレディーマックなどはエージェンシーと呼ばれ、Quasi-Soverign というカテゴリーで政府に準ずる政府機関として扱われてきました。

所が、政府保証とはどこにも書いていないがために、その債券は本当に大丈夫なのか、という議論は実は古くからあるのです。USTに準じて、リスクウェートが10%というだけなので、通常はせいぜいT+10-15くらいのスプレッドがマキシマムなのですが、ファニーはどうも政府が面倒を見ないらしい・・・といううわさが何年かに一回必ず出てきて、突然+50なんてスプレッドになったりしたもんです。

つまり今回の話は古くて新しいともいえます。

にも拘わらず、今回、アメリカが公的資金注入にまで追い込まれた背景には極度の信用収縮という問題があります。勿論株価の低迷という表面上の問題はありますが、もともと株と債券は別物。株がゼロになっても債券が戻ってくるなんてことはいくらでもありうるのです。

つまり、サブプライムでガタガタになった金融機関がリスクテーク能力を失ったために、これ以上の打撃を受けないように、たださえもしかすると危ないと、昔から危惧されていたこのエージェンシー債券に掛け目をかけ始めた、というのが今回の救済劇の最大の原因です。

これまでほぼ時価の100%で融資を受けられた担保が70%しか評価されず、しかも価格変動幅に応じた追証もこれまでは10%くらいでルーズに握っていたものが、場合によっては1%でも動いたら追証、というような事態を招いている。それもこれも、元はと言えば金融機関のリスクテーク能力の低下が原因で、この期に及んで政府に準ずるはずの担保債権が使えなくなってしまったら、それこそ金融機能不全に陥る、というぎりぎりの選択だった、という事が言えるのです。

それから、注目して欲しいのは、前回のベアースターンズ事件に続いて今回のこの発表も週末の金曜日、それも遅い時間になってから発表されるというタイミング。アメリカ市場に対する影響を最大限与えないようなタイミングを計っている、と言えましょう。

しかし、といううことはですね・・・

今後アメリカで発生する様々な突発的事故及び政策変更のあと、最初に開く市場が東京だ、ということになります。東京市場はただでさえ情報が偏っていますので、為替、株、債券、あらゆる市場関係者にとってアメリカ、特にニューヨークの一次情報を正確に取得することが肝心になってきますが、さて、皆様、その体制は整っているでしょうか・・・ 特に日銀及び財務省、金融庁。クイック見てたら間違いますよ(笑)。

ここで本日は残念なお知らせです。

こちらでも何回も取上げさせていただいていますが、親友のねこやんが遂に闘病生活にピリオドを打ち、昨日天国へ旅立っていってしまいました。最後は苦しまず、穏やかに旅立たれたとの事でせめてもの救いを見た気がします。

 http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/8836/

以下、ひとりごと・・・

ぐっちーは気難しい性格をしているのであまり親友と呼べる人がいません。その数少ない親友の一人がねこやんでした。私の気難しさを手に取るように解かってくれて、先回り先回りをして、私が妙なことで転ばないようにそれは気を使ってくれたものです。

そういう繊細な一面をもちつつも、本人は実にバイタリティーあふれる人で、仕事は勿論、カーレース、ボランティア、夜のお付き合いなどなど・・・・金曜の夜飲んでてたまたまタイの話になり、そのまま朝一番のフライトでバンコックに行ってしまう、などはざら。それは本当に豪快な人生といえましょう。

ねこやんの最大の業績はCDSのブローキングマーケットを生み出した事でしょう。今から約7年前。当時ベアーにいた私を含め、CDSに絡んでいる人間をねこやんならではのネットワークで集結。それまで全く個別のOTC(1対1)で値づけをしていた日本ネームのCDSに対し、ブローキングマーケットを創出したのがねこやん。その後日本に於けるCDSの流動性は飛躍的に上がりました。

もともと短資会社出身だったので、この種のことはお得意なのですが、あれはねこやんでなければあれだけの人は集まらなかった。その後の日本におけるCDSマーケットの成長は彼の尽力なくしては有り得ませんでした。当に日本の金融市場を先頭に立って引っ張ってきました。

そして何より、私と共に日経金融新聞を休刊に追い込んだA級戦犯の一人です(笑)。実際はねこやんも日経にはたくさんの知り合いがいます。経営陣の人間もよく知っているのですよ。だから、その辺の人がただくだを巻いているのとは訳が違い、真剣に日経の事を心配していればこそ、の苦言だった訳ですが、そのあたりの真相も決して明かそうとはしませんでした。

その意味で、そのへんの普通の人の3倍くらいは生きてしまった感じで、47歳と言う若さながら、「120歳分はもう生きたかもね」、などと冗談を言っていたら本当にそうなってしまった・・・・

ねこやんは、ご存知の通り、6年前に胃がんで胃を全摘出しました。その後は順調で、5年がたち全快宣言が出た直後の再発で我々外野はがっくり来ましたが、ねこやんの最後まで戦う、との姿勢は本当に頭が下がる思いでした。

決してあきらめず、そして悲壮にならず。

「治ったらさ、「明るい闘病生活」、って本でも出そうぜ!」

と二人で笑っていたことを昨日のように思い出します。実際、ドクターの見通しを1年以上更新し、抗がん剤で完治はしない、と解かっていても、ねこやんは完治するのではないか、と思わせるほどの回復振りを見せたこともありました。人間の意志の力を改めて見た気がします。

いつも書きますが、なぜ、本当にいい人ばかり先に逝ってしまうのでしょうか。人生はつらく苦しい。だからもう十分責任を果たした人は先に神に召される、と教えるのですが、私はクリスチャンでありながら、いまだにこの話には納得ができないでいます。

いまでもそのへんからねこやんが現れそうな気がしてなりません。本当に無念です。

ということで、さすがの私にも少し時間が必要と思われます。しばしのお別れになることをお許し下さい。では!

 

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いくらなんでも・・・・

2008-09-06 00:11:03 | マーケット

久々にニューヨークにおつきあい。

それにしても失業率6.1%はちょっとまずいね~・・・5年ぶり、というけれど、金融が「根っこ」になっているのは過去30年、ないですからね。最初から藤川が打たれちゃったような感じなのであとはだれが抑えるのか、ってだれもいないわな。

ではよい週末を!

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あたり!

2008-09-05 15:06:35 | マーケット

あまり報道されませんが、おとといあたりからタイ、韓国が自国通貨買い介入を繰り返しています。JGBが売られたこともこれと関連付ける向きもあるようですが、実態はわかりません。

更に、元来、兌換性がないルーブルまでロシア中央銀行が買いまわっており、きな臭いことには間違いがありません。まさか、10年前の再現とはいいませんが、豪ドル、NZも含めてちょっと怪しい動きが出ていますので、注意が必要かと思います。

97年当時は相手が見えていました。要するにヘッジファンドがレバレッジを使ってファイナンスをして仕掛けてきた。勝ち負け、はともかく、姿の見える敵ですね。しかし、今回HFはご存知の通り、ほぼ壊滅的な打撃を受けています。更に、どんなに担保を用意しても、そうそうレバレッジに応じられる金融機関はありません。となると、誰が売っているのか・・・・

レバレッジでもないとなればそれは実弾なんだろうか、という話ですし、ここで実弾をとばしてまで自国通貨を防衛しなきゃならない、ってのは何なんだろう、、更に元来変動相場制でもないルーブルなどに気を使っているロシア中銀は一体どうしたんだろう、というのは当然の疑問でしょう。

まだ、確証の持てる情報を持ち合わせているわけではありませんが、各国の中央銀行にとって見えない相手を相手にするのはしんどいことには間違いありません。ステルス攻撃であります。余計な事にならなければいいのですが・・・

写真・・・・

見づらいですね。でもね、さっきローソンでチョコチップバーを買ったらなんとあたりが出てきたのです。キョロちゃんあたりから始まって、僕はこの手の物が当たったのは生まれて初めてなので、とてもうれしくて、思わずのせてしまった・・・という他愛のない話です。あした、これを交換しよう・・・では!

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アメリカに見る金融再編

2008-09-04 12:06:48 | 金融全般

最近のサブプライムでこけるまで、アメリカの金融業は絶好調だった訳です。入社一年目の新入社員まで入れてもウォールストリートの平均給与は25万ドル(2500万円)もありましたからわが世の春どころの沙汰ではありません。

しかし、考えて見るとアメリカの金融業界と言うのはやはり凄いもので、これだけ絶好調の中、片方でダメなものはどんどんリストラしてきた訳です。サブプライムでこけてリストラするならまだしも、絶好調時にもリストラの手を緩めることはありませんでした。

振り返ってみましょう。
80年代は当にトレーディングの時代。投資銀行といういわば仲介手数料業務にいそしんでいた連中を、自分のキャピタルをかけて相場を張る、そしてそのポジションをあらゆる投資家にデリバリーすると言う、それまでの伝統的な良質な顧客とのリレーションシップに基づいた投資銀行業務を「下品」なトレーディング業務が凌駕した時代。こういうのはわりと最近始まったことなんですね。

この時代の雄はソロモン・ブラザースという会社です。1984,5年当時、日本のサラリーマンが1億円取るなんてことは信じられなかった訳ですが、当時の東京のトレーディングヘッドの明神さんは10億円の給料を取っていました。そのころのソロモンの連中は悠々自適で今はアリゾナで寿司屋とかやってますが、会社そのものは吹っ飛んでしまいました。

理由は簡単で、ゴールドマンとモルガンスタンレーと言う伝統的投資銀行がこりゃ、いかん、ということで本気を出してトレーディングに突っ込んでいったらやっぱりかなわなかったと言う訳です。ソロモンは、ゴールドマンやモルスタに対抗する為に最終的にはアメリカ国債の相場操縦で訴えられる、という惨めな終末を迎えます。

その意味で「あだ花」と言えるのは、このソロモン、スミス・バーニー、ファーストボストン、バンカーストラストなどなど、中途半端なブローカー及び商業銀行出身の会社は総崩れで、全て討ち死にしました。

ソロモン、スミスは今のシティーに吸収されましたが名前も残っていませんね。バンカースはドイツに吸収されましたが、これも名前がなくなりました。ファーストボストンだけがCSFB、クレディスイスファーストボストンとして名前が残っています。

ですから、アメリカの金融業の話をする場合に、十把からげて「米系金融機関」ましてや欧州勢まで含めて「外資系金融機関」というのはとんでもない間違いです。合コンに行きたいOLのおねーちゃんが

「お金持ちの外資系金融機関の男を集めてよ!!」

というのは仕方ないと思いますが、プロのジャーナリストがそれではまずいです(笑)。

メリル、先ほどのソロモン、潰れたベアー、そしてリーマンもすべて株式ブローカー上がりの会社で、アメリカでは差別されます。(区別ではなく、差別です)

一方、商業銀行あがりの投資銀行業務をやっている、という連中がシティー、JPといったメンバーでやはり本業は商業銀行なので、プレスティージは持っていますが元来こういう「切った張った」はうまくありません。投資銀行業務に出陣したのはいいけれど、肝心の手数料収入が上がらない為に、ジャンクボンドの引き受けや、CDOの引き受けで手数料を稼ごうとした結果が今回のサブプライム関連の大損失に直結した訳です。ゴールドマン、モルスタが殆ど無傷なのは偶然ではありません。

JPモルガンという銀行はも元々はモルガンスタンレーと同じ会社でして、JPモルガン商会といいます。預金などの、ちまちました商業銀行を引き継いでいったのがJPモルガン。投資銀行業務を引き継いだのがモルガンスタンレー、と言う訳ですね。

もともとグラススティーガル法という、独占禁止法で商業銀行と投資銀行の兼営を禁止したものの、制限のない欧州勢にやられそうになって、兼業を認めたわけです。そこから、今の歴史が始まります。その意味では早い時期にJPとモルスタが元のさやに納まってしまえば今頃世界制覇だったのかもしれませんが、そうは行かないところがまた面白い所です。

ベアースターンズというのは株式ブローカーから成り上がりながら、証券化商品のブティックとして名を馳せました。それがあだに成った訳ですが、彼らの持っていた証券化商品のプライシングシステムはウォールストリーとでも相当抜け出した存在で、これを二束三文で買ったJPは大変お得だったかもしれません・・・・但し、証券化商品がまだ今後も商品として存在すれば、という条件は付きますよ。

そういう意味では本当に買って意味がある、と思われる投資銀行はゴールドマンかモルガンスタンレーしかありません。GEなどはいまだに重要なファイナンスはこの2社のどちらかにやらせます。独占です。

どうでもいい社債の引き受けなんかはほかの連中にもやらせますが、重要なものは触らせません。 この点から見れば、この2社に出資するのは大変意味がある事なのですが、それがリーマンとなると??でありまして、買収するのでは?といううわさが絶えない三菱ですが、その程度はわかっているのではないか、と私は思います。

リーマンはその意味で何も無い会社です。株式などのブローカー上がりですからアメリカ金融資本や企業資本に重大なコネがある訳でもない。

(指摘がありましたので追記します。が、もともとブッロッカレッジ(Brokerage)出身ということですね。)

ベアーのように特別なノウハウも持っていないし、特別な優良資産を持っている訳でもない。その意味では買ってもあまり意味がありませんね。個人顧客リスト位でしょうか、財産は。ですので、多分だれも買わないでしょう。

ということで、アメリカの金融資本についてはその大まかな歴史的背景を知っておくとすこしすっきり情報が整理できる筈です。ご参考まで。

PS 
ハニートラップでぐぐったらここに来た、という方がおられました。随分古い記事ですが、そうですか・・・有難うございます。しかし、「ハニートラップしてこい!!」、という会社もすごいもんだなー、と感心しておりましたが・・・。ま、せいぜいご自愛のほどを(笑)

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こんなこと言っていいのかわかりませんが……もう少し落ち着いた男性がいいです

2008-09-03 08:36:03 | マーケット

僕らのような金融の仕事をしていると、結局90%くらいは自分の左右できない力に押し切られているという感じがする。人間の力なんぞは10%あるかないか。それでも粘り強く押し続けられるか、というのが私のような凡庸な人間には必要な能力です。

一方で、確実に運、とでもいうべきものがあり、それだけで物事を押し切ってしまう人もいる。これを不公平だ、といっても仕方ない話で、もうそういう人のそばにいる、というのが最善の手段です。その人に気に入ってもらえるかどうか(おそばにおいて頂けるかどうか)、それは本人の日頃の努力、ということになるでしょうか。

そういう見方をすると、麻生さんはあの吉田茂を、まあどのくらいよく見たかは別にせよ、ずーっと念頭においてきた政治家なのではないでしょうか。その意味では安倍、福田両氏よりはまし、という可能性もある。運のいい人の「そば」にいたのです。「抱かれていた」といってもいいかもしれない。(これを言うとまた運だけじゃない、安倍さんだってとか訳のわからんコメントをくれる人が出てきそうだけど、行間を読むように・・あー、めんどくせ・・・笑)

福田さんは今年の4月の段階で森さんに

「辞めたいなあ。もう外遊もしたくないよ」

と漏らしていたそうです(毎日の報道による)。こういう人が首相ってのは国民にとって不幸以外のなにものでもない。企業のトップも同じですが、会社は辞めちゃえばいいけど、国民はなかなか辞められないからね。

で、今日のタイトル。おもしろいでしょ?

この発言の主は黒木メイサさん。言われた方がDAIGO。黒木メイサ20歳、DAIGO30歳・・・いい味出してるよね~。僕も随分落ち着きがないと言われて、最近50近くなってもまだ落ち着きがないとか言われるから、なんとなくよく解かる。一度20歳の女の子に落ち着きがない、とか言われてみたいけど(笑)。

でも、落ち着きがない、ってのはよく気が回るってことでもあるから、まあ、人生生きる道もあるってもんですよ。

ということで何がなんだかわかりませんが、またあした・・・

「ま、せいぜいがんばってください」 

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思わぬ産物

2008-09-02 08:45:05 | 社会

前の阿倍さん辞任のときもそうだったけどさ、うへ~、まただよ。

(安倍さん ですね。ご指摘ありがとうございます。どんだけ軽視しているかが見えてしまう・・・・笑)

私は政治は専門外。しかし、こういう事がおきると海外(アメリカ)から各種レポートの依頼が来る。困るんですよね~、だってよくわからんもん。

で、いつも思うのは日本の政治ってのは強烈にローカルだ、ということ。つまり、政治について英語で発信できる人がいかにいないか、という事に尽きます。だから俺ごときに依頼が来る。

かんべえ先生くらいでしょう、内容もきちんとしていて英語で発信できるってのは。田原さんだって偉そうに言ってても英語では発信できない。一番の発信者がデーブ・スペクターってのは日本の政治にとってはとってもまずい状況だと僕は思うよ。

だから役に立てるなら・・・と思って書くんだけど、何せ私が書くんだから内容的にはなんだかなー、ということになります。 基本的に投資レポートなどにも書くわけですから、経済や金融への影響を書かなければなりませんが、首相が交代してもあまり変わらないよ、と書くと、「・・・なわけねーだろ!」、とアメリカ人的には反論したくなる訳で、これを説明し始めると面倒だ、ということが過去の法則でわかっているので今回は「福田退陣が現時点での最大の景気対策」、とかいういい加減な見出しをつけてしまった。むちゃくちゃだけどね、そうとしか言いようが無い・

それにだよ、福田さんの辞任会見はこういう具合に始まっているんだ。

「先の国会では、民主党が審議拒否や審議の引き延ばしを図って(ばかり)いたので、決めるべき法案がなかなか決められずに、国会に重大な空白が生じてしまいました。今度の国会では、このようなことは決して起こってはならないこと、そのためには、体制を整えた上で国会に臨むべきであり、国民の生活のことを考えたら、ここで政治の駆け引きなどせずに、この際、新しい布陣のもとに政策の実現を図って行くべきだと判断をし、私は辞任の決心をしました」 (私の記憶に基づいて抜粋してみました。間違ってたらごめんなさい)

これをアメリカ人に説明すると99%、何かの間違いだろう、というコメントが来る。そりゃそうだ。だって、想像してみて欲しいんだよ、ブッシュさんがこういう言い方で大統領を放り投げたらみんなどう思う? サルコジやプーチンがこんなこと言ってやめるか??

そう、当然の疑問なんですよ。日本と言う、世界第二位の経済大国の首相ともあろうものが、こんな幼稚園児のけんかみたいな理由で辞めるのか、またはやめるにしてもこんな理由を人前で恥ずかしげも無く言うって神経は一体どうなっているんだと、いうことです。これは本当に恥ずかしいとともにガイジンに対する説明が難しい。

結局日本人は英語でいうと、Naive(これは決していい意味ではありません。成熟していない、早漏、場合によっては童貞、とかいう意味で使います)、であるとかChildish(これも決して天真爛漫とかポジティブな意味ではありません)であるとか、という表現になる訳ですよ。それが、あーた、一国の首相に向かって発せられる状況はすごいと思いませんか??

安倍、福田と二世議員は二代続けて「だめだめ」、で、麻生さんも漫画ばっか読んでるし(麻生さんが首相になって、趣味の欄に「コミックス」とか、書かれたときの衝撃を考えると笑っていられない・・さっきのNaiveに繋がるのですよ)、それならいっそのこと孫まで飛んでDAIGOでもいいくらいだよ、最早。

だれかリスペクトできる人、出てきてくれ~、ういっしゅ・・・

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