債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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日経の責任は大きい

2008-07-31 10:33:14 | Weblog

今日は久々に本石町さんに乗ってみましょう。たまには飲みにいきましょうね!

ということで日銀から7月4日に出されたグローバル金融システム委員会報告書の抄訳が出されました。 その一部である 「市場の混乱に対する中央銀行のオペレーション」。まあ、我々にとっては必読であります。

http://www.boj.or.jp/type/release/adhoc/bis0807a.htm

原文は49ページに渡る膨大なものなのですが、今回の騒動、所謂流動性危機におけるにおける中央銀行の一連のアクションを検証する、あるいは振り返るという建て付けになっております。 その中で、案の定というか、

Misinformation and misinterpretation of central bank actions are more likely and costly in times of stress. During such periods, central banks should enhance their communication with market participants and the media.

となっていて、日銀訳では

金融市場のストレスが高まった状況の下では、中央銀行の行動に対する誤解は重大な結果をもたらす可能性。これを踏まえ、中央銀行にとっては一段と丁寧な市場・プレスとの対話が必要

とかなり謙虚な訳(笑)ですが、更に原文を手繰っていくと本石町さんが抜粋されたように

there was a perhaps overly heavy focus by the media on the size of reserve injections, without sufficient attention to other offsetting operations or to the details of central banks’ monetary policy implementation frameworks. These instances of misunderstanding suggest that there is a need to explain central bank actions to the public better.

と実はかなりきつ~く、明確に書かれていますね。

特に流動性の供給に関しては一方的にサイズのみを強調しその他の補完的かつ包括戦略的見地を無視したメディアがあった、とあります。(つまり政策を全く理解しないで供給がでかい、とかいくら、とかサイズだけをかいているあほな報道機関があった、ということ)

このことは、一連の流動性危機に関する報道に限ったことではありません。日々の日銀のオペレーションなどについて、さらにもっというと株式市場、債券市場に対する報道の中にあまりに目を覆うべき記事が多く、かつそれが市場そのものに重大な影響を及ぼしている、という指摘にもつながりますから重要です。特にああいうストレスがかかったときは大変だ、とBISが言っているのですから大変なんでありますよ(笑)。

勿論、日経だけが名指しにされているわけではありませんが、重要なことは、日経において、そういう間違った報道がなされたときに、「あいつはばかだねー」、と我々プロはわかるわけです。

しかし、一般の投資家のみなさんやしろーとの銀行の役員の方なんかだと、日経が正しい、と信じて疑わない訳ですよね。日経が間違っていて東スポやましてやぐっちーが正しいなんてことは有り得ない、というのが世の中の認識なのです。その意味では東スポであれ何であれ、これが正しい、と判断がつくのがベストですけど、専門的な経済記事となるとそうもいかない。 思わず日経の間違った報道に基づいてオーバーリアクションを取ったりする。

最近では本石町さんはじめ、良心的なブロガーが「あれはうそです」、とか「日経はばかです」、とか書くので10年前よりは、はるかにましだと思いますが、こういうある種の報道サイドの「間違い」「誤解」を常に市場との対話能力が無い、などと言って日銀などの当局の責任にするのはとんでもない間違いで、日本ナンバーワンの日本経済新聞の記者諸君がしっかり誤解の無いよう理解をして報道する方が先決でしょうし、他の一般紙の皆様も「日経は間違ってるよ」、とはっきり指摘する方がいい。

 悪気はないのかもしれないけれど、日経にはそのレゾンデートル故の、BISが心配する程の「重大な結果」をもたらすパワーが相当大きいと言う自覚だけは持っていただきたいと思うわけであります。

その意味でBISが言うように、流動性供給総量を足し算して「みだし」にするというような下品な報道はそろそろやめましょうよ、ということになる訳ですね。

今回の一連のサブプライム問題の報道についても、実はこの問題を語る上で絶対に避けて通れない専門家が少なくとも3人おります。もちろんアメリカ人ですが、結局日本から彼らの所に情報収集に来るのは我々のような業界人ばかりで、メディアの方は誰もこないらしく、「日本のメディアではサブプライムは問題になっていないの」、などといつもからかわれております。

つまり日本のメディアで報道されている内容は彼らに直接取材したアメリカの新聞やテレビの二番煎じであり、一時情報ではない、という点が実にさみしいですね。

「日経は来なかったけど人民日報は来たよ・・・」、

と言われたときには悪い冗談にしか聞こえませんでした、マジで。

更に余談ですが、益々複雑になっている昨今の金融システムですから、入社3年目程度の担当者や、3年ごとに人事異動で回ってくる記者さんを騙すなんてことはご同業の皆様にとって、赤子の手を捻るより簡単ですからね(笑)。

まあね、正しいニュースソースを確保する、と簡単にいいますが、これは2-3年の担当期間では無理ですね。そのあたりをどうお考えなのか・・・・まあ、まじめに書いてないんだからいいの、なんて開き直られたりしてね(笑)。

ということで本石町さん

http://hongokucho.exblog.jp/

 

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山はまだ燃えている

2008-07-30 09:42:13 | サブプライム

ここ数日の動きの中で、IMFが再び世界金融危機のリスクあり、とレポートを出して来ました。一方、あまりテレビを見るほうではありませんが、日本では危機は過ぎたか、という報道が多いような気がします。

民放の番組はスポンサーに金融機関が多いこともあり、彼らの手前あまり危機的だ、とばかりいえない背景があります。ですからこの点は割り引いた方がいいでしょうね。新聞も同じです。あれだけ投信の広告をもらっていれば株はだめだ、とばかりは書いていられません(笑)。

このブログではなかなか終わらないぞ、と1年くらい書き続けていますがもう一度終わらない理由を整理しておきましょう。まあ、まだ山は燃え続けているということです。

1.住宅価格の下落がおさまらない

今回のサブプライム関連損失の最大のルーツ、アメリカの住宅価格の下落が全く止まる気配がない。これなくしては状況が改善することは有り得ず、既に91年のS+L倒産による経済危機の水準すら下回ってきた住宅指数が多数ある。

おととい出た、シーズ・ケラー主要10都市で前年同月比マイナス16.9%と過去最大の値下がりをこの期に及んで記録しているという状況。下げ止まるどころか更に悪化していると言う状況にあります。つまり、サブプライム問題は更に悪性度を増しているということになりますね。

ケーズ・シラーですね。いいまつがいに応募します・・・・・
数々のご指摘感謝です。これ、老化現象の初期なんだそうです・・・・・(涙)

2.CDOに流動性が戻らない

シティー、メリルと更に追加損失を発表、新たな資本政策まで発表しております。前回、資本注入した折に、「これで十分」と言ってからわずか半年、再び資本増強を余儀なくされていると言うのはなぜでしょうか? 

つまり評価は順調に下げてきている。それに応じて損失を計上し、なんとか踏ん張っているのですが、いくら評価を下げても、それらがバランスシートから消えてくれない。なぜならそれらのCDOの流動性が無く、売れない、というとても単純な理由があるからです。

勿論原資産が明確に見えているものは売れますがこれらはごく一部。従って大手金融機関が処理しなければならない大半のCDOは当面塩漬けにするしかなく、ここでも申し上げたように一度ゼロ、と判定するか、はたまた20%くらいの価格で誰かが(政府が、ということでしょうか)買い上げて、10年くらいかけて処理をするという方法しかないということです。

アメリカとしては公的資金の使用には未だに抵抗感が強いようですが、ファニメーに公的資金を入れる所まで踏み込むのなら、こちらも買い上げて整理する、という決断をすべきです。

3.100兆分の30兆

サブプライム関連損失は100兆円規模というIMFやゴールドマンの予測が正しいとすると、世界中の金融機関が発表している数字は足し上げても30兆円そこそこでまだその3分の1にしか過ぎないということ。

これは以外に重要で、しかも1.で指摘しましたように住宅価格は更に下げており、100兆円ではすまないリスクまで出てきたと言うことです。日本の不良債権と同じ事で、誉められたことではありませんが、早く途中で簿外に追い出さないと金融機関は本当に倒れます。

4.遂に中国など新興国経済に影響が出始めた

これはぐっちーとしては過小評価したことを認めざるを得ません。日本、アメリカそして中国などの新興国の実需の貿易の連関は想像以上に強いものがあるということを再認識すべきでした。これは大いに反省せざるを得ません。

私としては既に中国は「世界の工場」と言うレベルから「世界最大の消費市場」に転換しており、アメリカの消費低下を補って余りある、と考えてきました。しかし、現実にはアメリカの消費低下は中国経済を直撃しています。

悪いことに原材料価格が上がる為に、日本と違って成長率の高い彼らは同時に利上げを余儀なくされ、これも更に経済活動を弱めてしまうという可能性をも過小評価しました。場合によってはこれがトドメ、になるのかもしれないと思っておりますが、実体経済につきましては日を改めてかんべえ先生にご教授願おうか、とおもっております。

5.ドル安の進展

これも想像よりはるかに早い。ご存知の通り、中国を筆頭に産油国も自国通貨をドルに連動させており、この事が及ぼす影響は考えておく必要があります。日本はそのドルに対してさえ弱く、至急対策が必要なのですが、円買い介入などというアクロバティックなことができる市場環境に無いことは一目瞭然ですね。困った、困った。

ということで山はまだ燃えている。
燃えているうちは被害総額が定まらないのですよ。ですから、早く消化する事が先。

考えてみると100兆円程度の損害ならばG10で10兆円ずつ負担して消してしまう・・・というのが現実的なような気がします。なんでおれが・・・という気持ちはあるでしょうが、世界金融恐慌になるよりましでしょう。では・・・

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丘の上

2008-07-28 13:59:49 | マーケット

ということで今日は仕事の話ではありません。

丘の上には 空が青いよ
ぎんなんに鳥は 歌うよ 歌うよ
ああ 美しいわれらの庭に
知識の花を 摘みとろう

窓を開けば 海が見えるよ
ほがらかに風は 渡るよ 渡るよ
ああ 嚠喨(りゅうりょう)と理想のラッパを
あなたの空に 吹き鳴らそう

新しい時代(よ)の 鐘がひびくよ
若人(わかびと)の胸は 躍るよ 躍るよ
ああ 華やかに若き命を
声張りあげて 歌おうよ

これは野球部が早慶戦(まあ、慶早戦っていうんだけどね、なんかね・・・笑)で勝った時にしか歌わないという大変貴重な歌でして、いづれにせよ野球の応援の時でないと聞けません。

ですから、野球の弱い時期にあたってしまうと、卒業まで一回も歌う機会がなかった、なんて事態が起きてしまいます(笑)。 慶応、というとすぐ「若き血」、となってしまうのですが、微妙な韻のふみ方など、上品さにあふれているこの「丘の上」の方が同じ応援かとしては好きだ、という塾生は結構多い(はず!)。

で、昨日の神奈川県決勝で見事優勝、甲子園出場を決めた慶応義塾高校野球部ですが、どうもこの歌を歌う事が許されたようですね。すばらしい!

先ほど書きましたが、「若き血」も応援歌でして、校歌(これもわざとらしく「塾歌」と呼びます)は別にあります。こちらも校歌としてはかなり上品にできており、まあ、らしい、と言えばらしい訳です。

神奈川県で勝つことは甲子園で勝つより難しい、なんて言われますが、まあ、あの強豪を相手に毎年よく頑張ってました。昨日もハラハラドキドキでしたが、4時間の死闘を制したのですから十分です。こうなると私は今年はオリンピックより甲子園ですな(笑)

それにしても、屈指の好カードとはいえ、高校野球の予選に3万人観客が来て札止めになる、、っていうんだから日本の野球人気はすごいですね。プロ野球でも某うさぎの球団などが観客動員を減らしており、要するに観客の目が肥えている、ということなんでしょうね。おもしろい野球をやれば観客は集まります。二岡のやじに盛り上がる東京ドームはもはや野球場ではない・・・・かもしれません。

そのジャイアンツの原監督はご自身が東海大相模のご出身、ご子息は慶応義塾にいれておられるので一番複雑だったかもしれませんね。(笑)

慶応義塾高校は夏の大会では46年ぶりの出場なんですが、当時の一回戦の相手が長野高校。今回もなんとその長野の松商学園が一回戦の相手だというのでびっくりです。偶然とはいえなんかご縁がありますね。

あと、慶応って東京の学校じゃないの、という質問も多いのですが、塾高は東横線の日吉にありまして、ここが神奈川県なので北神奈川というブロックで出ているんですね。日吉に移転する前は東京代表で甲子園にも出た事がある筈です。

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エージェンシー

2008-07-24 09:59:27 | マーケット

FNMA, フレディーマックなど・・・
政府機関債というのが正確な日本語でしょう。我々はエージェンシーと呼ぶのが普通です。

さて、金融庁から「いくらもってるのか??」とか、果ては日銀まで乗り出してきて「売らないんですか」、とか言われてるらしいこのエージェンシー。

もし、FNMAやフレディーを心配するなら、日本の地方債を心配した方がいいよ、まじで。政府保証なんてついてないんだから、本当に元本が戻るのか、一体誰がわかるっていうのかしら??

大学の先生の発言が一番間違ってるんだけど、彼らのコメントを見ているとファニーもフレディーも純粋な民間会社だという前提になっている。株式会社だから、って訳だ。なら日銀も民間会社か??

そもそも、純粋な民間会社の債券はリスクウェートが100%と決まっているが、ファニーもフレディーもリスクウェートは20%。しかもこれはドル建てだから20なのであって、円建てなら広島県債とか東京都債の10%相当にあたる。

つまり政府に準ずるクレジット債券としてBISによって認定されているということで、純粋に株式会社だからというのは株と債券を混同してる訳。こういう債券を前にも書きましたが QUASI-SOVEREIGN と呼んで表題のように政府機関債と呼んでます。

保有する銀行に文句を言う前に、もし金融庁や日銀として債券のクレジットに不安があるということであれば、政府に準ずるクレジットとしてリスクウェートを下げたBISに文句を言うのが先。特に日銀はバーゼルにもしっかり参加して基準を決める側にいた訳よ。自分たちで政府に準ずるクレジットだから、といってリスクウェート下げておいてだよ、きみ、今になって「何でそんなもんもってるんだ??」 って地銀を締め上げてるのは頭おかしいぜ、まじで。

日銀は、バーゼルでしっかり検討してリスクウェートを低くしているのだから心配ないんですよ、と発言するのがさきだろー・・・・

これらエージェンシー債券が日本に存在する残高は確かに少なくないけれど、それを言うなら先ほどの政府保証が実はない地方債、もっと怪しい住宅公社などの地方公社やまして第3セクターなんてのが発行する債券を心配するべきですよ、金融庁のみなさん。ほんとに償還できるんでしょうかね、これ。

ひいては我々はこういう債券をしこたま抱えている銀行にお金を預けている訳ですからひと事ではありません。 ファニーの心配をしている暇があったら、地方債の心配をせよ、ということです。

ということでこれは保有金融機関の問題ではありません。

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デリバティブ

2008-07-23 09:58:21 | 金融全般

東証のシステムダウンについて。

一部デリバティブ取引が停止しているだけなのでたいしたことはない、というコメントやメールを頂きました。もしかして東証の人かな~・・・

そういえば渡辺大臣もこんなこと言ってる。

「デリバティブの売買システムに障害が発生したと聞いている。現物取引、立会外取引は可能なので、一番大きなところの障害は生じていない」

東証の人の振り付けに乗っちゃったんでしょうね~(笑)。

質問。東証で 一番ボリュームの大きな取引はなんですか??

日本国債債券先物取引であります。

現物取引を先物なしでマーケットメークできる人、出てらっしゃい!!

「・・・・・」

日本国債先物取引なしに現物の国債の売買は出来ないんですよ、大臣。
みんな先物でヘッジしてるんです、はい。

円スワップの取引もむずかしいっす。これもヘッジできなくなっちゃいます。

つまり日本国債先物取引が停止するということは、一時的に円金利、もっというと日本国債そのものが丸裸、ということになります。で、昨日は日本勢は取引を自重する訳ですな。

しかしね、こんな時に中国が日本国債の空売りしかけてきたらどーするつもりなんですか!!! 

と誰かが説明しなきゃいけませんね。 ことほど左様にお役所によるリスク管理はなってません。大臣にそこまで求めるのも無理でしょうからね。

いやね、ホントにたった200億ずつ次々と5社にビットさせたらどうなるか。先物がなければヘッジできないから、かなりあま~いレートでビットせざるをえない。5毛甘とか、思い切り腰を引いてビットしたら打たれてしまった・・・・

次はもう10毛甘とかになるよね。これはパニックでっせ。日本国債大暴落でありますぞ・・・

さて。お題は変わりまして(どらさんがうつって来たね、こりゃ)・・・ 

エージェンシーやMBSなどのFNMA、フレディー発行の債券についての処方箋は実に簡単です。アメリカだって困っているんだけど、日本の金融機関も持ってますね。何度も言うけど、クレジットリスクは忘れましょう、という話なので、いっそのことこれらの時価会計をやめる。アメリカ、中国、日本を中心に、みんな辞めてしまえば文句はないでしょう。

バーナンキは絶対嫌がるけどこれが究極の対策。つまり最後はアメリカのクレジットなんだから、金利の上下で一喜一憂しないことにする。少なくともアンダーパー(100円以下)で購入していれば最後は100で帰って来るんだ文句ないでしょう。

担保については、金利が急騰して担保価値の下落部分についてどうしても保全が必要ならアメリカがゼロクーポン債を渡して補充するなんてアイデアもあるね。

実は日本はもともと国債を時価会計で処理していたんですよ、昔から。ところがロクイチ国債などの大暴落で時価会計すると大変なことになるので、これを簿価で評価してよろしいとなった。笑っちゃうのはおかげで銀行はとんもない収益が出ちゃうんだけど、結局これで国債の暴落がとまったんだね。

その後、アメリカの圧力で80年代に再度時価会計に戻すんだけど、こういう技は実は日本人が得意なのね。そもそも国債の時価会計は本当に必要なのかという議論も一部にはあるんだけどね。(日本には満期保有という逃げ道があるにはあるんだけど、なかなか運用しづらい。詳しくはまた別の機会に)

ということでここは日本の経験に学ぶべし。アメリカ政府クレジットのもの(国債も入れてもいいと思うよ)は当面すべて、世界中の金融機関で時価会計をやめて簿価で評価する、と決める。向こう5年間位でいいと思う。

これで世界中の金融機関のBSは一気に楽になって、時間稼ぎをしている間に償却原資を稼げばよろしい。費用も殆どかかりませんし、しかも簿価で会計できるとなれば世界中の金融機関からこれらのアメリカクレジット債券への買いが殺到、金利が下がる、ドルは強くなる・・・いい事づくめの作戦であります。

渡辺大臣、おあとはよろしゅうお願い致しますよ!

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死なばもろとも・・・

2008-07-22 11:29:52 | マーケット

東証が止まってしまったよ・・・・

世界中でこんなにすぐ止まるシステムは東証だけだぞ、おい! どーなってるんだ、と言いたくなるくらい東証はすぐ止まる。ムンバイより止まる。

さて、世界最弱と言われ始めたドルにつられて円も対ユーロでまたまた安値を更新。しっかし、いくら私でも170円から買ってついて行こうとは思いません。

あの140円で飛び込んだのが精一杯、へのつっぱり。

誤解があるようですが、ドルはそうはいっても世界中の国の通貨にペッグされているのでみなさんそうそう安くなることを放置はできない。10年先は別としても当面はこのままいくしかない、というのは中国もアラブも納得してるでしょう。

あとは壊れないようにどこで中国とドルを結びつけるか、というのがここ10年の課題であとはマンデル先生の出番、ということです。 そうなると世界最弱はどうみても円、ということになりますので、外貨に換えておきましょうね、といういことになります。

ドル安ですが、円に対してまで弱くなることはない。ということは円で給料もらっている方はドルにしておいたらどうですか、という話ですな。

悪い冗談みいたいですが、ここ10年間貯めたドルを使って急落したマンハッタンのペントハウスを買おうか、といっているぐっちーの友人がいます。なかなかいいアイデアですね。あんたは偉いよ。墓場のダンサーだよ、まじで。アリゾナでゴルフ場、とか言わないのがえらいね。

アメリカは先進国で唯一確実に人口が増え続ける国で、特に若年人口は増え続けている。更にマンハッタンは世界の金融センターと言う状況は遠い将来は別にしても当面10年は変わらないでしょう。世界でこれだけ自由にお金が動ける場所が他にないですからね。

ロンドンとは時差の関係でバッティングしないので、ロンドンーニューヨークー東京という関係はお金を回す人間にとっては居心地がいい。但し日本のライバルはたくさんいて、来年シンガポールや上海にとって変わられていてもおかしくない。

実は既にUA,ノースなどのアメリカの大手エアラインは成田ーNY直行便を廃止していることを最近知った。ミネアポリス経由だってよ・・・昔は北京ー成田ーニューヨークとか上海ー成田ーニューヨークとか飛ばしてたんですけどね。要は北京、上海ー成田すっとばしてーNY直行となってしまったそうで、東京の地盤沈下はこういう所にもあらわれるのです・・・あと香港から来るのもあったよね。

ということで表現は悪いけど日本人にとってのアメリカドル投資はいわば「死なばもろとも作戦」で、アメリカが倒れるなら、そのはるか前に円は消滅してますから、べつに心配しなくてもいいですよ、ということですね。

アメリカドルはそのうちACUで元と融合するでしょうし、中国もたくさんドルを持っているのでドルに対する交換比率を悪くする訳がない。一番割りを食いそうなのは・・・・そう、明らかに円です。ですから、なるべく円を持たない。これが鉄則!おじさんたちはもう先が長くないからいいけどね、特に30台の人、よーく考えようね。谷村新司おじさんにだまされちゃだめよ。藤原紀香だったら騙されても仕方ない(爆)。

 

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NOMO !!

2008-07-18 09:25:12 | Weblog

今日は仕事の話じゃないす。

野茂選手の引退。僕にとって彼ははまさに救世主だった。アメリカ野球界は勿論、日米関係にとっても彼は救世主だったと僕は思ってます。大げさじゃなくて。

1995年、2年のストライキでアメリカ野球界は当に疲弊しきっていた。私の仲間もいまさら、野球ね~、ってな感じでどうにか開幕したものの、どこにいってもがらがら。このまま野球はマイナースポーツになっちゃうんじゃないの、という指摘が多かった時代です。

一方野茂投手。近鉄を任意引退してからアメリカで契約するというやり方がグレー、かつわがままだ、ということでそれこそ、日本中から非難されたのです。今じゃ英雄扱いだけど当時の報道をみるとまるで「第2の江川」扱い。野茂はわがままだ、悪しき前例になる、という記事はあちこちにあります。

そして、時代は「微妙な日米関係」にありました。クリントン大統領と日本の関係は当に「微妙」で更に言えば、日本はバブル崩壊によるどん底にあり、日本経済も終わったんじゃないか、最早日本はアメリカにとって最強のパートナーでは有り得ないのではないか、などという指摘があちこちでなされていた訳です。

さて野球。当時日本の野球に対するイメージ・・・日本で何人もメジャーリーガーがプレイしていましたから、彼らのフィードバックによるところが多いのですが・・・一言でいうと「せこい」。

特に投手については sneaky という表現がよく使われていました。これはあまりいい意味ではありませんで、まあ、せこい、がぴったり来ますね。変化球が多く、なかなかストライクを投げず、微妙に交わしてくるピッチングスタイルです。そんな奴がわざわざ海を渡ってきてね~、という雰囲気ですね。

そんないわば逆風だらけの中、野茂投手は飛び出していったのです。マイナー契約、しかも年間たった1000万円!! の契約でした。近鉄時代から野茂マニアだった私は会社を2日休んでそれこそ弾丸ツアーで初登板を見に行きましたよ。今では考えられないくらいがらがらだったのをよく覚えてます。 さて、そのデビュー試合。ジャイアンツ戦、所謂アウェーでのデビューですので敵だらけ。それこそ「日本に帰れ!!」的な野次のなかの登場です・・・

初回からストレートで押し捲り、フォークボールがそれこそドカン!! と音を立てて落ちる。バットがものすごい勢いで回って空振り。もう、最初のバッターからスタジアムは騒然とする訳です。それでもはじめの1-2回は偶然だろ、これ(何せワンバウンドを振ってしまうのでなぜ?? どうして?? という雰囲気です)、というムードが強かったのですが、5回当たりにっはこれはすごいぜ、という空気に変わってくるわけです。

誰だ、スニーキーとか言ってたのは!! こんなピッチャーがいるのか、日本には!!というスタジアムの賞賛の嵐の中で私は日本人としてどれだけ鼻が高かったことか。 それ以来、ホームのドジャースタジアムは当にNOMOを見に来るアメリカ人で一杯になります。

NOMOがアメリカ野球の原点・・・ピッチャーはがんがん三振をとるもんだ、という原点に気づかせたといっていい。野茂投手がDR.K(ドクターK) の称号を得るのにそこからそれほどの時間はかかりませんでした。いつの間にかついた「トルネード投法」というあだ名もアメリカ人が考え付いたもの。その真っ向勝負の投球スタイルと実力は、彼らの「サムライ」のイメージにぴったり来た様で、瞬く間に全米を魅了していきました。

これは間違い。数々のご指摘感謝申し上げます。日本で公募によりつけられた彼のニックネームをドジャースがキャッチコピーにしたのが正解。私のミスです。ばか、ということでこのままにしておきますね。

この一年目に積み上げた奪三振はたしか236で勿論奪三振王に輝きます。「スニーキー」な日本人投手が奪三振王を取るなどと考えた人はだれもいなかったでしょう。 クリントン大統領は「日本の最高の輸出品だ」とまで称するわけですが、現在に至るまで、メジャーで落ちる球がこれだけ広まったのは野茂の投球スタイルが影響していると考えられます。ストレートで追い込んでフォークボールでワンバウンドを振らせる、という発想はそれまでにはメジャーではなかった。

一つ、野茂投手がラッキーだったのはドジャースというチームに入ったことでしょう。トミー・ラソーダといういいマネージャーに恵まれたことは大きかった。(サラリーマンにとっても上司が如何に重要かということですな、これ) 更に様々な人種が集まり、特にアジア系が多いロスアンジェルスがホームだったのもプラスでした。

因みに、これからメジャーを目指す人はこういうこともよく考えて行ったほうがいいと思います。必ずしも日本人に好意的ではない地域も多いですからね、エージェントはそのあたりまでよく考えてアレンジするべきでしょう。家族はそこにすまなきゃならんしね。

まあ、いづれにいせよ、その後の日本人選手の活躍は皆様ご存知の通りです。野茂投手が失敗に終わっていたらこれだけの日本人選手の進出は相当遅れたと思いますね。 我々アメリカを相手に働いていたビジネスマンにとってはどれだけ彼に勇気づけられたか解からない訳でして、今でも我が家にはNOMO!! と書かれたTシャツが残っております。既にパジャマになってしまったトルネードの絵がかかれたNOMOTシャツを眺めながらこれを書いているという訳です。

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不可解な夏

2008-07-17 10:03:26 | マーケット

エージェンシー問題はそもそもアメリカ政府が面倒を見るということなのでクレジットの問題ではありません。もうくどいって?? だって、何回も聞かれるんだもん。問題は大量に担保に使われていることであって、担保価値は金利の上下で変わります。

それにクレジット問題が追い討ちをかけると大変なので先に手を打ちました。 日本ではこれらを担保にしてドルを借りているという行為自体が極めて小さく、その意味では影響ありません。

万が一、日本国債の担保価値がなくなったら大変ですが、今のところ、というか円があまり国際化していない為に問題が表面化しなくて済んでます、ということです。

しかし金融庁。またまたエージェンシーの残高を報告せよ、とか金融機関に言ってるらしいけど、ほぼ毎月報告させられてるんだから、何をいまさら・・ですよね。それにCDOと違ってアメリカのクレジットなんだから問題ないです。

更にびっくりしたぜ、金融庁。
複数の総務関係の方から伺ったのですが、今年は各金融機関に対し電力量、電力料金の報告を義務付けているのだそうだ。使いすぎている会社にはペナルティーがくるらしい(未確認)。だから今年、なんだかオフィスが暑いのだよね、どこにいっても。

ここまでやってなんになるのか。アメリカ人のカウンターパートに日本では電力量をFSAに報告するんだよ、と言ってたら絶句してた。 ここまでやったら普通倒産しそうなときは助けてくれるよね。株主でもスポンサーでもここまで介入したら介入責任があると考えますが・・・・潰れても知りません、ってとこがすごいです。

であるならば・・・
問題の公的年金も立派な金融機関として解釈されますから、金融庁検査を入れたらどうでしょう?? 銀行がいくらフレディーを持ってるかを調べるよりもこちらの方がよほど重大だと思うのですが・・・銀行並みの検査をしたら中身の酷さがすぐわかると思いますよ。 これは国民としても大歓迎ではないでしょうかね。

さて、原油。いろいろ聞かれるんですがそもそも穀物にしても、原油にしてもこの手の商品先物は将来の価格リスクをヘッジする為のものであって投機の対象にするものではない、という考え方があります。

もともと商品先物を発明したのは日本人であの、堂島の米相場が世界初と言われています。ここで毎年ぶれる米の価格を先に約束しておけば安心だろうと考えた訳ですね。その後アメリカではシカゴを中心に発展し、今ではオレンジジュースや豚、牛の皮に至るまで先物が存在するのです。(まぐろやあじ、とか魚の先物を作っておけば今頃漁師の皆さんは随分楽だったかもしれませんね・・・)

 これらは元来価格変動リスクをヘッジして生産者の収入を守るのが目的ですから、投機の対象にされる・・・つまり金融のプロに参入させると本来の参加者はひとたまりもない可能性があります。

簡単に言うと市場が小さいので本当に価格操作されてしまいますね。原油は比較的大規模な先物市場ですがそれでも、およそ15兆円程度しかありませんから、これなら日本の金融機関でも買い占められます(笑)。

ですから元来プロの金融機関が参入してはならない市場といってもいいかもしれませんんね。自由主義経済を旗印に掲げるアメリカがこのあたりにまで踏み込めるかどうかが、今後の動向を左右するでしょう。

具体的な対策は結構簡単です。非生産者の証拠金を100倍くらいに上げておけば結構あぶりだされるかもしれませんし、建て玉保有者名の公表なんてのも有り得ます。1年に一回は必ず現物をやりとりすること、などというデリバリー制限もいいですね。そう無茶なポジションは張れないはずで、まあ、対策はいろいろありますけどね。

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おれ、ついてねーなー・・・

2008-07-16 08:32:16 | マーケット

と、言っているに違いない(笑)。久々にテレビでみたバーナンキ議長の顔色は悪かった。今日もこの記事からですね。日経から。

【ワシントン=米山雄介】米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は15日、上院銀行住宅都市委員会の公聴会で証言し、米経済の現状について金融市場の緊張、雇用の悪化、住宅の値下がりなど「重大な試練に直面している」と認めた。米住宅公社2社の経営不安など金融市場の混乱については「金融市場の正常化はFRBにとって最優先課題」と強調。インフレへの警戒感を鮮明にするとともに、金融危機の回避に全力を挙げる姿勢を示した。

今回のFNMA,フレディーなどの救済のポイントはCDOの時と違い、これらがレバレッジの源になっているから。つまり担保になっていて、先物やらオプションやらありとあらゆる信用創造の基礎になっているからです。

勿論国債も使われますがなにせ市場規模が違う。現実的にはこれらの価値の下落はアメリカの信用システムそのものを破壊する恐れがあるので、あえてモラルハザードの批判を押し切った訳です。

しかも、CDOと違うのは彼らが発行しているSBもMBSも金利上昇によって価値が下がってしまうという点。CDOも債券だから、金利上昇でやはり価格が下がりそうなものですが、あちらは殆どが変動利付き債券といいまして、スプレッドが表示されていますので金利が上昇しても価格には殆ど影響がない。(利率がリセットされる半年、3ヶ月のリセット期間のリスクは残るのですが矮小)

一方、こちらのエージェンシー及びパススルーは金利上昇による価格下落の影響が著しい。CDOよりましな点は決済が殆どすべて連銀直接の決済システムであるFED WIREで行われているために、どこの誰が保有しているかクリアーに捕捉できている点。

この点はCDOのようにどこにいってしまったかマッタクわからんという商品よりははるかに透明ですね。

そういうことで日本だって20兆円ももってるだろ、というご指摘がありましたが(かんべえ先生ありがとうございました!)、まあ、ぐっちー的にはその程度で済んでよかったですね・・・、ということでしょうか。

また、政府セクターの保有はどのくらいあるのか、私の感覚では外貨準備ではあまり買っていなかった印象があるのですが、現場を離れてから相当時間がたっているのでこれはよくわかりません。現役の方の情報、待ってます。

SBに関してはなんてったって、郵貯、簡保でしょう。相当な残高がある(はず・・・笑)。MBSに関しては昨日申し上げたとおり、面倒くさいので日本にはあまり残高はありません。一社を除いてね♪

ところで、昨日のホームラン競争、すばらしかったですね。ハミルトン選手!全米最高の選手と高校で騒がれ一巡指名、しかしその後、アルコール中毒、薬物中毒で引退寸前まで追い込まれましたが、見事に復活です。

昨日投げたのはなんと高校時代の恩師、カウンシルさん。御歳71歳!  インタビューで心臓発作がおきそうだった、と答えていたのは笑いました。優勝は逃しましたが28発、大記録です。こういう選手が活躍するのはなんだかうれしいです。 

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日本はセーフ

2008-07-15 08:46:24 | マーケット

これは日経の記事。 

経営不安から株価が急落した米住宅金融公社2社が発行する債券について、日本の3大銀行は2008年3月末時点で約4兆7000億円、大手生命保険4社も住宅ローン担保証券を含め4兆円超を保有していることがわかった。日本の金融当局は今のところ影響は不透明とみるが、金融庁は金融機関がどの程度2社の債券を保有しているか実態調査に乗り出す。

さてさて、また騒ぐ人がたくさんいるんだろうけど、この件にかんしては日本はセーフ。これも繰り返し書いていますが、日本の金融機関はどうあがいても総資産の10%しか外貨建て資産を保有していない。10%がすべてゼロに成ったところでたいしたこと無い訳で、これをネタに騒ぐ人たちが多いのも困ったもんです。

大変だ、といっているうちはたいした事がない(反対に大丈夫だといっているときが危ない)ということかも知れませんね。

外貨建て資産については、日本はほんとうに不思議な考え方を取っており、ドルで調達してドルで投資するなら為替リスクはゼロですからね、円建てで資産を評価しなくてもよさそうなもんですが、しなきゃいけない。為替リスクゼロのはずなのに円高になるとロスを計上しなきゃいけない、なんてことになると過去の記憶が円高しかない訳だからこれはもう大して投資できないわけです。為替リスクをもろにとってくる生保なんかはもっとそうですね。

また、日本でMBSがあまり流行らなかった理由の一つはこの為替リスクが面倒なのと、あのプリペイメントのややこしさが受けなかったから。この期限前償還と呼ばれるプリペイメントは実にアメリカらしくいい加減で、時差の関係で一日遅れて入ってくるわ、事前の数字とぴったり一致する事がまずないわ、もうとんでもない商品。

かつ、返済率によって償還期間が延びたり縮んだりするという変幻自在さで、管理部門が{おつよい」日本の金融機関はとっても買いづらい商品だったんですね。

エージェンシーといって、SBについてはFNMAもフレディーもそこそこ残高はあるでしょうが、まあ、これも面倒くさいから国債でいいや、ってのが日本の金融機関のスタンスでしょうか。ということで今回もラッキーなことに日本の金融機関はセーフです。

それより、不動産のこと心配しろ、ということですね。不動産向けノンリコースをどうするか、ってこっちのほうがはるかに巨大ですから、金融庁のみなさん、そこのあたりを宜しく・・・です。

やっぱり本当に危ないときには危ない、といわないって法則は偉大ですね、改めてそう思います。

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異例の行動

2008-07-14 12:47:44 | サブプライム

といっていいとおもいますが、それだけ切羽詰ってる、ということがまたまた露呈。

ワシントン=西崎香】米政府は経営難が懸念されている政府系住宅金融機関の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディーマック)の救済に着手した。関連法案を改正し、政府が両社に大規模な資金を供給できるよう議会に要請する

一応朝日の記事全文 http://www.asahi.com/business/update/0714/TKY200807140019.html

FNMAもフレディーも見かけは株式会社ですが事実上政府のクレジットと見られています。従って彼らが発行する社債などは国のリスクに準ずるとされ、Quasi-Sovereign とも呼ばれます。

問題の本質はこの社債よりも彼らの与信リスクをとらされているパススルー証券でこれはほぼアメリカ国債と同格扱いになり、当然大量に担保として活用されています。MBSの市場規模は国債よりはるかに大きいので、問題はこちらの方が大きく、国債と同等の担保がある日突然担保として機能しなくなればそれはもう大騒ぎ、倒産続出になるのでもう国が面倒を見るしかありません。

このパススルー証券のおかげでアメリカでは住宅ローンを頻繁に借り替える事が出来たのですが、これがあだになったともいえるのですね。

前から申し上げている、MBSがキーポイントです、という予想が図らずもこういう形であたってしまうのですから、怖い世の中です。

これはアメリカ政府による完全なる公的資金投入ですからもう彼らに日本を批判、非難する資格はありません(笑)。ただ、金融市場にとって有力な手段であることは間違いなく、当面の担保不足による金融危機は回避されたように見えます。

但し金利が上がらなければ、という条件がつくのですが、こちらはなんとも心細い。金利が上げられない中でインフレを退治する、という矛盾に満ちた政策が早晩行き詰らないことを祈るばかりです。

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ぐっちーの「言いたい放題」

2008-07-11 12:14:37 | Weblog

三原御大のぱくりだぜい!(笑)

ということでサミットが終わりました。ジョギングする時間はあっても福田首相に会う時間はないのです、サルコジさんは。 日頃から強調していて、かつすごく大事なことなんですが、政治もビジネスも日本以外では極めて俗人的なものだということです。ともすれば、才能があるとかないとか、客観的にどうか、などを問題にする日本人が多いのですが、外ではマッタク関係ない。

極論すれば好きか、嫌いか、だけ。それですべてが決まる。

あなたの事が嫌いなのでこのビジネスは一緒にできません。
あなたの事が大変好きなので、友人としてこのビジネスを一緒にやりましょう。

ただそれだけ。ほんとにそれだけ。

常に YOU AND ME です。 日本では、日本国首相だから会ってくれて当然だろう、とか企業の幹部だから会って当然だろう、と考えている人が多すぎる。

第一、日本だと自己紹介するとき、みんな三菱ナントカの武田です、とか言う訳。武田です。今は三菱に努めてます。(I work for Mitsubishi at least now!)など とは絶対に言わない。 組織が先に来てしまう。

しかし、いかに大企業の幹部といえども、人間的に信用できなければ絶対に相手にされません。更に言えば、自分の成長や将来にプラスになると思わなければ相手にされない。これは国際標準ルールです。

逆に、独立して資本金1000万しかない会社の社長でもこいつはいい、と思われればいくらでもビジネスはできる。

組織内でもそうですね。
日本の企業だと、なぜあいつが俺より先に部長なんだ!!とか結構文句を言ってる人がいるよね。アメリカの会社では絶対にこういうことはない。なぜ、彼が私より先にMDになったのですか、と社長に聞いたら答えは100%、

”Because I like him......at least better than you"

簡単。だってあいつのほうが好きだから。それだけですぜ。そりゃー、好きになっていくプロセスはあるんでしょう。でも最低限信頼でいると思われるからこそ好きだ、ってことだよね。

その意味で福田さんはだれからも信頼されていないし、好かれてもいない、ということです。サルコジ大統領のキャンセルだけではない。例の6カ国協議からあたかも外されたような日本の状況。小泉さんが首相だったら、アメリカはゼッタイに違う対応をしていたと僕は確信してます。

ブッシュ大統領が

「あいつを困らせるようなことだけは絶対するな」

と、ライス国務長官と指示したに違いない。ライスにしたって彼の部下なんだから、そう言われれば、もう、やるしかない。

ブッシュ大統領は、福田さんが首相になった時点でもういいや、あいつのために体張ったってしょうがないぜ・・・と間違いなく思った筈です。そこからずるずるここまで来た、ということをわかるべきです。

人間ですからね。好きになる原因は様々です。それをなぜた、とか間違ってるとかいったって始まんない訳ですよ。そういう意味で相手をひきつける魅力がない人を国の指導者にするほどの不幸はない。

日本の政策、外務省の問題、アメリカの事情、そんなこたー、どうでもいいんですよ。要するに福田首相が友人として、一緒に仕事ができるバディーと世界から認められていない。だから軽視される。あたりまえといえばあたりまえです。

ゴルバチョフが出てきたとき、「あの男は信用できる」、「彼となら仕事ができる」と世界中の指導者をサッチャー首相(当時)が説得して歩いたという有名な話があります。ソビエト連邦としてやっていることはマッタク変わっちゃいない。ただ、ゴルバチョフが人間として信用された、その俗人性の上にこそ対話が始まり今のロシアがある。そういう当たり前のことをみなさんも、政治家も軽視し過ぎです。

アメリカの中国シフトだって、あたかもアメリカの国内事情の変化による、と説明される事が多いけれど、政治学者でもない僕はマッタクそうは思ってない。要するに信頼できる指導者が中国にはいる。今も将来も。しかし、日本にはマッタクいない。どちらの国にアジアの将来へ向かったダイアログの中心を置くか。ライスさんじゃなくても結論は明らかでしょ??

日本が国際社会の中で生きていく為には一人一人が相手から信頼される人間でなければならず、首相たるもの、そのために全力を掲げなければならない訳で、今回のサミットで彼ではだめだ、と世界と国民に確信させた、ということだけは確かでしょう。

ですから、福田さんは即刻退陣するべし、なのです。

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だいじょうぶです・・・・

2008-07-11 10:02:18 | マーケット

何回か書いてますけど、だいたい世間一般の話としても、大丈夫です、って時は実は一番危ない(笑)。だって、危ないときにはだめです、危ないです、とはゼッタイに言わないでしょ?

これは金融機関については1980年代からずーっと、まさに法則として機能していて大丈夫、と言っているときほど実に危ない。古くはドレクセル・バーナム、あのS+L、最近のベアー・スターンズまで潰れる直前まで大丈夫、心配ない、と社長及びCEOは言い続けたわけです。これは「大丈夫といわなければならないほど危ない」、と理解しましょう。

となると昨日のシティーのCEOの発言は・・・・こまっちゃいますよね~・・・

一般論ですがアメリカ(海外)の一流企業が日本に来てまでファイナンスをはじめたら危ないというのは知っておいた方がいいです。大体今回のサブプライムが起きたときあたりから米系金融機関が立て続けにサムライ債を発行したりしていた。このあたりが一つのサインですよ。

だって、株価が125ドルもしている企業のファイナンスなんて普通ならゼッタイアメリカなど本国でやったほうが安いわけでしょ。それがわざわざ日本でファイナンスするなんてなんかおかしいじゃない。株価には現れていないけど、何か本国のファイナンスに問題あり、って考える事です。小難しいことを言うよりこういう当たり前の感覚が重要なんですよ。

更に言うと、いくら日本でももうプロの投資家に相手にされなくなって個人向けなんていって店頭で売り出したらもう完全にアウト。アルゼンチンもそうだったし、エンロンがこれですな。GMの個人向け社債なんてのが円建てで出てきたらやばいかもしれないね。 って、もう出てるか・・・

昨日の書き込みにはたくさんの反応を頂きました。なかにはこんなものも・・・

○ぐっちーさんは大人なんだから、モナさんの不倫もいいじゃないと言っているけど、二軍に落ちているものをつまみ食いするのはいかんのではないか。これが今岡誠だったら、ワシは許さんぞ。(かんべえ先生のHPから)

笑っちゃいました、これ、 ヒットです。

はっきりわかったのは

大多数の中年男性→いいじゃないね~、うらやましいよな~。でも二岡は許せん!大多数の女性→何、あの女、許せない!!

という傾向ですかね。うーん。そういうことか・・・ 二岡は相当これから覚悟しないとまずいだろうね。結果がでればいいんだけどね。スタンドが近い神宮球場は気をつけないと・・・

そういえば、日本橋の巨匠と先日福岡ー仙台戦を見に福岡スタジアムに行きまして、もちろん目的は全然別なんですが(これはまた書きます)、このスタジアム、スタンドと選手がものすごく近い。レベル5スタジアムといって日本三大スタジアムと言われているらしい。(ぼく、サッカーはしろーとですから)

実際、迫力満点のスタンドなんですよね。選手の声がダイレクトに観客に聞こえる訳です。ってことは逆も真なりで、こっちの声援(ヤジ)も聞こえるんですよね。

で、福岡のリトバルスキーさんの采配があまりにもひどいので

「ごらあー、やめろー」 などと大声を出していたら、日本橋の巨匠がぼそっと一言。

「リティーは日本にも長いし、カミサンも日本人なので日本語ぺらぺらですよ・・・」

早く言ってよ・・・・ ということで、詳しいレポートは巨匠のブログ。

 http://feadoma.at.webry.info/200805/article_20.html

そういえばサッカーはなんでOA枠をうまく使わないんだろう・・・・水泳なんてスポンサー蹴飛ばして他社の水着着て必死で頑張る、って訳でしょ?? なんでサッカーは必死にならんのかね。俊介とか松井とか連れてきちゃいかんのかね。

同組のオランダなんてタダでさえ強いのに3人のOA枠をすべて使うといって、一人はマカーイというFW.僕でも知ってるくらいでこの選手、ドイツとスペインで得点王になった事があるんだけどね・・・・

ブラジルなんてロナウジーニョにロビーニョだそうですよ(チームが認めるかどうかはわからんらしい)。

端からあきらめてるのか、実は・・・

サカオタのみなさま、ご意見まってまーす!

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想像力、そして軽率な私

2008-07-10 12:44:43 | マーケット

食糧危機だ、二酸化炭素だ、環境問題だと大騒ぎしたサミットだったけど結局結論らしい結論は見出せなかったということでしょう。

しかし、食糧問題といいながらシャンパンがんがんあけて、キャビア食って(チョウザメは絶滅しかかってます)、フォアグラ食って(動物愛護の観点から問題視されてます)、ってのが如何なものか、という事を言い出す人はいなかったんだろうか。

せっかくだから一晩だけでも、世界の貧困にあえぐ人々のことに思いをめぐらして、おにぎりだけで済ませる、なんて演出があってもいいようなもんだね。

あとで腹が減ってブッシュ大統領が夜部屋でハンバーガー食ってたなんで笑い話にもなるかもしれないし、日本はせっかくホストだったんだからさ、そういう日本ならではの想像力を駆使して欲しかったもんだよね。

今風にベジタリアンデーとかでも良かったと思う。大体牛一頭生産するのに大量の穀物を使用する訳だからね。エコ、というなら肉やめなきゃ・・・だよ。

さて、オイルは一服しましたが、まあ、WTIだけでもこれだけの建て玉が残ってますからこのボラは仕方ないです。上に行くにしても下に行くにしても相当荒っぽい展開がまってます。

実は、ある論文を書くために資源エネルギー庁が発行しているエネルギー白書ってやつを読みました。今起きていることはこれを読むと大体わかります。さすがに専門家が書いてあるだけありまして、大変解かりやすい。私なんぞはこれ以上語れる訳もないので、このあたりにご興味のあるからは是非ご一読下さい。

さて今日の本題。
山本モナさん・・・アエラ仲間なんですが・・・

炎上覚悟で書きますけどね(笑)、

あんま、悪いとも思わないんだよね~、おれ。だって、世の中これだけ不倫があふれていて、別に未成年でもないし、何やろうといい訳でさ、女の人が何をするにせよ自分で責任とって生きていく、ってスタイルは別に悪いことじゃないわな。

一国の首相や大統領が不倫しようが何しようがへっちゃらなフランスだとかイタリアだとかまである訳だし、ホワイトハウスで怪しいことをしちゃった大統領とかと比べたらこれ、そんなに問題かしらね。大人の女性の行動としてあまり変だとは思いませんよ、おれ。

こういうときに軽率だ、とかよく言うんだけど世の中軽率な奴はもっとたくさんいるって(笑)。この前の番組も一発目で降板した気がするんだけど、今度も「サキヨミ」って番組がはじまったばかりだそうですね。しかも今日発売のアエラのライバル誌(でもないか・・・笑)、文春の原色美女図鑑はなんとモナさんではありませんか!。

ということはもしかして、狙ってやってたりする??

わけないだろーけど、とにかく、

がんばれ、モナさん!!  応援してまっせ!

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サミット

2008-07-08 09:36:59 | Weblog

ホストの福田首相のカラーに合わせた様なサミットです。なーんいもない。なーんにも出てこない。だいたい、福田さん、ホストですよ、ホスト。あんな地味なスーツ着てちゃまずいでしょ。サルコジ大統領がホストにみえまっせ。せめてスーツくらいさ・・・専門のコーディネーターってつけてないのかしら??

で、休み明けのニューヨーク。まずいよなー、このスタート。100ドル以上上がってから急降下。しかも場中の年初来安値を更新。たまりません。 さえない展開ですな。

 で、さてと。いつものとおりかんべえ先生ご登場

 溜池通信

そういうことです、はい。これ以上的確な表現はないですね。 次のドル安が勝負どころですが、日本にドルを買い支える力は恐らくもうない。為替市場ですからね、世界中のドル売り圧力を支えねばならず、日本単独ではもう無理です。お金のないスネオには用がありません、残念ながら。

中国は政治的に動くのでもしかするともしかする。
アラブの産油国も自国通貨をドルペッグさせているので元来はドルを買い支えるはず・・・・

なんですが、このあたりが難しいところで、彼らは国であって国ではない。つまり国家として人民に或いは国民に奉仕せねばならぬ、という価値観はマッタク無く、一部特権階級の資産さえ守れればあとはどーでもよろしい。

アルゼンチンがいとも簡単に倒産しましたが、政権担当者たる特権階級は自分の資産の大部分がドルだったので別にアルゼンチンそのものがどうなろうとあまり関係なかったという皮肉。今のアラブ諸国は当にこれで、国として機能するかどうかはなはだ不透明であります。

ということでいままで一緒に動いていたドル円も少し見直さねばなりません。どっちに動くか??

どっちを持っていたほうが安全かを選択すればいい訳ですから答えは出てますね。 その意味ではドルに対してまで円安になったときの恐怖を真剣に考える必要が出てきていますが、今の政治家にはその意識はないでしょうね、残念ながら。

円安になれば原油のみならず食料品からなにから何までどんどん値上がりしまっせ。だって買えないんだもん。これを恐怖といわずになんと言う!

この値上がり分を吸収できる力が今の日本にあるとはどうしても思えんのです、私は。皆様のご意見も伺いたいところです。

ところでウェブスターにエダマメ Edamame が単語として登録されたそうです。まあ、アメリカ人は大豆を食べる習慣があまりなくて、最近健康ブームで市民権を得たのがこのえだまめ。

もともと大豆は英語でSoy といいますが、語源はしょうゆです。しょうゆの原料になっていてこれがなまってSoyになったくらいであまり食べ物、という感覚はなかったのですね。

でも、このウェブスター、結構変な日本語を採用するのでも有名で、KIKUMON なんてのが載ってたりします。僕がよく使うジョークなんですけどね。菊の紋でKIKUMONなんだそうですよ。でも使う、これ? 

日本人、きくもんとはいわないでしょ。意味解かるけど。菊の御紋章、といいますよね。もし、どうしてもキクモンといわれて、ただ菊の紋っていわれると「あれ」しか思い浮かびませんよね、って教えてあげるとアメリカ人は大笑いする訳です。だって「あれ」ですもんね~・・・

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