債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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今回の騒動について

2008-05-27 11:00:17 | マーケット

一連の動きについて様々な情報提供など、ご意見、応援を含めて多数頂いたことを感謝致します。 福島中央テレビとしても意外に(笑)早く対応して頂いたのはこれら、皆様からの圧力、といってはいけませんかも知れませんが、皆様のパワーのなせる業ではなかったか、と改めて感謝申し上げます。

いくつか付け加えさせてもらいます。

1.経緯
まず、今回の件につきまして、繰り返しになりますが、相手が普通の個人の方であれば実はどうでもよかった、というのが正直なところであります。これまでも何回もありましたし、ある種、ぱくってもらえるくらいの品質かいね、と思った位です。個人ブログですからね・・・

 しかし、今回の場合、きちんとしたテレビ会社のHPで、しかもアナウンサーと言うお仕事をされていたと言う点にちとひっかかった。大野さんという人がたとえアナウンサーであったとしても個人ブログであれを書いていたら、まあ、どうなのよ、位なもんだったような気がします。これがメディアのHPだったと言うところがポイントだったと思います。ご本人にそこで書いているという自覚がなかった、ということですよね。

2.きっかけ
私はプロの書き手ではありません。しかし、世の中には小説家はもちろんですが、学者など、論文を通じて書く事を収入源にされている方が数多くおられます。私も自分で書いてみてつくづく思うのですが、文字にして世に送り出して、それが自分の意思では消せない、という状況を作り出すのですから、これはとんでもなくストレスのかかる作業であります。

ブログなんてある意味ちょろいもんで消しちゃえばいい(と彼も思ったかもしれんが・・・)。魚拓とかあるから最近はそうでもないけどね、少なくともお金をもらっていない、という点では大きく違いがある訳です。お金をもらって公共の電波でわけの分からん事をしゃべっているやからのほうがはるかに罪は重いでしょう、この点では。

そういった、書き手の血と汗の結晶とも言うべきものを守らなければならないのは当然でして、その意味で「守るべき立場の人」がやってはまずいよ、といのが更に付随してきますね。

最近学者の方にお話を聞いても論文がコピペだらけで油断ならんのだそうです。学生のやることはともかくとしても、博士論文あたりでもこれが横行しているという話。どこかで通じるものがありますね。しかし、相当深刻な問題であるらしい・・・です。

3.福島中央テレビ
ご意見はいろいろあるかと存じます。でも私は思ったよりはるかにスムースに対応されたのではないか、と思います。企業の危機管理体制としては合格点を出せるのではないでしょうか(笑)。ただし、初動の守衛さんの対応がまずかったですね。まあ、これは笑い話の範疇でしょうが・・・・

あと、これは裏話ですが、今回に関しては彼を解雇するということはやめて欲しい、ということもはっきり申し上げました。確かにまずいことではありますが、それで人生が終わるほどのことでもありません。会社の基準に照らして処分するとのお話で、それで結構ですがご考慮下さいね、と申し上げた次第です。まあ、いい職場なのかもしれませんが(爆)私はこれでよかったと思ってます。

 ということでお話できない事も確かにあるのですが、いま、申し上げられるのはこのあたりでしょうか。

いづれにせよ、ひとつ痛烈に感じたことは、私はこのブログはてめーのもんでいつ何をやろうと、俺の勝手だろくらいに思っていたんですが、これだけの方の応援やお叱りが集まるとなると、その考えも変えないとまずいな、ということです。

ブログのもつ社会性、とでもいうのでしょうか、なかなか難しい問題ですが少しまじめに考えろ、という神様からのメッセージとして少し考えさせてもらいます。

ちょっとごたごたしていて新しい記事にはなかなかとりかかれませんが、取り急ぎ近況報告!!

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福島中央テレビ様

2008-05-24 16:23:35 | マーケット

さっそく記事をお消しになったようですが、我らがぐっちーブログの読者が記録をお取りになっております。残念でした。しっかし、本人に連絡無く、姑息な手段をとるもんですね、相変わらず、ですが・・・・

そこまでやられたので徹底的に戦う事をここに宣言致します。

ひとこと、ぐっちーのブログにはこう書いてありまして、賛成ですね、と書けばよかったこと。

それを自分の手柄のようにかくジャーナリストを雇っているとなると、本業でこういう著作業をされている方の著作権はどこにいくのか?? 私が立ち上がるしかない、と思い至りました。

応援のメールも頂きました。私は福島中央テレビの親会社である日本テレビからはなにひとつお金をもらっていませんので、心置きなく勝負させてもらいます。

それから御社の代表に出られた守衛の方は広報にも総務にもつなげませんの一点張りでしたよ。リスクはどんどんひろがりますから。ご注意アレ・・・

 

 

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おい、人間としてのプライドはないのか?

2008-05-24 12:04:47 | マーケット

inkblackさんから頂きました。 ぱくられてない??

5月14日の私の日本ブランドの記事がこちら。

http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/425a1a95d2ce10abf4888abdefff8ea0

全然知らない福島中央テレビのHPに出ている大野と言う全く知らないアナウンサーが書いた記事がこれ!!

http://www.fct.co.jp/announce/diary/ono-o/

お前はワンちゃんとラージとみんなと知り合いだとでもいうのか?? ジャーナリストとして恥ずかしいとおもわんのか、ここまでぱくって。この記事には私しか絶対知りえない知識が入っており、ぱくりは明らか。 福島中央テレビには正式に抗議を致します。 ぐっちー

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どうする、石原さん!?

2008-05-22 13:51:46 | Weblog

面白いニュースが出てきました。

在日韓国人系金融機関の近畿産業信用組合(大阪市)が22日、経営再建を進めている新銀行東京(東京都新宿区)の経営支援や事業譲渡の受け皿として名乗りを上げた。同日午後に記者会見を開いて正式発表する。

うーん、すごい人が救済に名乗りをあげてますよ。これ、あの京都のMKタクシー(最近は東京でも走ってますけど)の青木さんの会社です。

何より救済能力があるのか不明ですが、もし本当なら結構おもしろいバトルになりそうです。買収するからにはデューデリが不可欠なのですが、一体誰がやるんでしょうかね。僕なら怖くて(両方)できませんって(爆)。

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上昇気流

2008-05-22 13:45:57 | Weblog

かんべえ先生に誉めて頂いたので・・・・と言う訳ではありませんが(笑)

http://tameike.net/pdfs8/tame391.PDF

プロが書くとこういうことになりますね。私がちんたら書くとわかんなくなりますが論点はこの通りです。

まあ、バーナンキの超ファインプレーになるか否か、ですが、私は昨日書いたとおりで、「どこかで炸裂」派です(笑)。

かんべえさんご指摘の通り、市場が大丈夫、と何をもって判断するかはなぞです。日本は公的資金だったわけですがこれはさすが、「お上」がでてきたのでもう安心だ、という極めて日本人的な安心感だったのかもしれませんね。

日本だとこれ、政府がやってます、とか政府の承認を得てますから、っていうとじゃ、大丈夫かという話になりますが、中国人の私の悪友たちはマッタク逆。

何、政府がやってる?? じゃその話は危ねーぜ、という事になる(笑)。更に更に本当はそのリスクを知っているのに、国に弱い日本人を相手に、これ、中国政府がやってるからゼッタイダイジョーブ、とかこれは上海市長がお墨付きを与えているプロジェクトだからゼッタイダイジョーブだよ、とかいってお金を巻き上げていくのだから手に負えません(爆)。

因みにワンさんはそんな悪いことはしませんから大丈夫ですが、みなさん、気をつけてください。国がやっている(ビジネス)ほど危ないものはないんですぜ。だから国鉄も潰れたし、年金だってあてにならんのですよ。

ということで関係ない話になってしまいましたが、アメリカでもおおむねそういう傾向があり、公的資金てな話がどれだけ受け入れられるかは疑問ですし、何より金融機関そのもののビジネスサイズが国の許容範囲を超えてしまっている可能性は十分にあります。

だって、これだけデリバティブ使ったら、実態は不明です。昨日書いた二つ目のリスクですね。最終的に国の手に負えないとなれば国債そのものの信用リスクに直結なのでやっぱりこれも一つ目のリスクになってしまう。

うーん、やっぱり何かに衝突しないと気がすまない感じですね。

所で昨日書き直すかも・・・、といったのはCDSの残高をどうしよう、と思ったのと貧困ビジネスって書いてなんかもっといい用語はないのかな、と思ったのが理由でそれほど深い意味はありません。

CDSの本当の残高は実はだれも解かりません。いろいろな取り方があるので。まあ、標準物の5年だけを取り出すのが解かりやすいかな、と思ったくらいですが、みなさんご指摘のようにすべてを総ざらい足しあげると5000兆円とかになってしまう可能性もございます。もーしりません、ってなけたですね。では!

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次のリスク

2008-05-21 10:12:46 | サブプライム

これについては何回か書いてきましたが、主に3つに集約されます。

まず、アメリカ金融のみならず世界中の金融機関の担保となっているアメリカ国債の価格下落リスク。金利を下げに下げてむりやり抑え込んでいますが、今の金利水準でアメリカ国債を買うということを正当化するのは相当に難しい。インフレリスクを恐れる投資家が出てくるなら急落リスクはかなりある。これをいかに抑えるか。

二つ目はCDSを中心としたオプションを行使する場合のカウンターパーティーリスクの存在。ベアースターンズの時に一瞬ヒヤッとした訳ですが、皆さんが持っているこの種のデフォルトスワップのカウンターパーティーリスクはまったく計算に入っていません。

500兆円あると言われるこの市場、だれが最初に試すのか、ベアー救済は実はカウンターパーティーリスクをしょいきれないJPの救済だったのではないか、などという悪いうわさもあるくらいで、これはFRBも把握し切れていません。

そして第3のリスク。
これは分散型証券化商品が持ってる宿命のようなものですが、きちんと一つ一つのローンにせよ、ボンドにせよ、資産をよく見て、分析して買ったファンドはいずれにせよ生き残る。

ロングオンリーなので、一時的に評価は下がりますがその資産自体の価値は残る訳です。証券化商品とは元来そういうものでだからこそ、結構なレバレッジも許された。

しかし、問題は大きく分散を図ったCDOの場合、その資産一つ一つの中身を見ていないと言う点。これが今回のサブプライムローン問題を大きくしたわけですが、同種のものが実はまだある。

アメリカ全土でブームになった所謂「貧困ビジネス」の証券化です。サブプライムローンはこの貧困ビジネスの住宅版に過ぎない。

中身をみなくとも分散していればCDOに組み込んでAAAの債券が発行できましたから、ローンをアレンジするブローカーは元来自分なら絶対リスクをとらない連中を取り込んで住宅ローンを組み、それをファンドを組成する投資銀行などに転売した。手数料だけもらえますからそれはおいしい商売だった訳ですが、これは住宅に限った話ではありませんよね。

元来クレジットカードなど到底持てそうも無い低所得者向けのクレジットカード及びそれに付随するローン。

あなたの息子も大学にいけますよ、と相手の弱みに上手く付け込んだ低所得者向け教育ローン。

頭金なしでキャデラックに乗れると勧誘した自動車ローン。

十分な医療を受けられない人々向けの医療保険ローン・・・・・

などなど、もうきりがない・・・これらはすべて証券化商品という形で組み込まれ、それを資産に債券が発行され、皆様が安全だと思い込んでいる銀行や保険会社が大量に購入しているという図式。

ですからこれはサブプライムローンに限った話ではないんですね。次は中所得層の住宅ローンが危ないと書いている学者も大勢いますが、「・・・・・」です。

怖いのはこれだけ裾野が広がったアメリカの貧困ビジネスの後始末であり、これは実はかなり難題と思われます。どうもこればっかりは市場が処理する、といういつものアメリカ流では終わりそうもない、というのが私の見立てですが如何でしょうか。

・・・この記事後で訂正を入れる可能性がありますので悪しからず。
ちょっと外出!!

 

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超多忙!

2008-05-20 20:40:10 | Weblog

この忙しさ、うれしいやらなんとやら。

今週のアエラからはじめた「日本下り坂分析」。アエラでは書ききれないのでこちらでもおいおいフォローしていきます。でもね、だから、だめだ、とはいっていないので念のため。やりようはいくらでもあるでしょ、ってことで、よーく考えて見ましょうという企画ですから。

でも、今みんなで行動を起こさないと本当にだめかもしれない。だからちょっとシリーズ風に書き始めました。 ということで・・・・

アメリカは証券化商品を認めておいて市場との対話もないだろう・・・などという相変わらずの書き込みにもめげず頑張って参りますぜ。しっかし、まあ、なんだろね(爆)。

さて!!押切もえちゃん交際宣言!! 

相手はさすがにわかりませんでしたが、あのオーラをかぐや姫にたとえた私の眼力もたいしたもんだわさ。恋する女の子は輝くんですってば、ホント、あのオーラはただもんじゃなかったからね。納得しちゃいましたよ。今度、野間口が投げる時は力は入るね~、気合入れて投げろよ、こら! おじさんが許さんぞ!!

ってことで、マーケットも静かだしあんまり書く事はないのですが、

次のリスクは何??

と言う質問があちこちのジャーナリストから沢山くるんだけど、聞いてくる時には実はもう先方のほしい答えが決まっていて、違う事をいうと勝手に改ざんされるので、もうほとほと嫌になって取材を断ってる感じです。

生放送ならいいけどね、あとはちょっと受けたくない心境。細かいことはこのブログに全部書きますのでそちらを読んで頂ければと存じます。

そういえば先日書いた、政治家の資格試験をつくるべきだという話・・・

なんと北野武師匠がすでに書いておられた内容とまったく一緒でした。読んでなかったのですが、たまたま新幹線の中で新書を読んだら全く同じ内容が書いてありました。さすが、でありますね。では!

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市場との対話

2008-05-15 09:43:39 | 中央銀行

市場との対話が必要だ・・・と語る日銀関係者は多いですよね。政治家も最近この言葉をよく使います。しかし、日本ではこれはお題目みたいなもんですね。

お手本がありますが新聞もろくに書かないのでもう、直接皆さん読んでくださいね。

 http://www.federalreserve.gov/newsevents/speech/bernanke20080513.htm

これを市場との対話というのです。これなら小学生でもわかる。連銀として、もっというとバーナンキが個人として、総裁、というか連銀のトップとしてどうしてああいう政策を選択したのか、なるほど・・・であります。

なぜ日銀はこういう説明ができないのか、不思議でなりませんね。 市場はこういう透明性を見て、将来を設計し、投資を続けていきますので自ずから自律調整に入っていく訳です。

こういう未来図が示されない日本の市場は路頭に迷っているだけです。 一連の「もう終わった」的な発想に対しても厳しく警笛を鳴らす

日本だと官僚や政治家自らが根拠も示せずに「もう終わったから大丈夫」と言い続ける訳ですね。今回、白川さんは「まだまだ」、とおっしゃった点は評価できますが、これが日本国内のトラブルだったらなんとおっしゃるでしょうかね。

いずれにせよ、これを読めば日本の金融市場に投資をしているのがイヤになるのは当然ですね。 秀逸なのはベアー救済に関しての部分。ここはしっかり読んで欲しい。モラルハザード?? うるせー、ばかやろー、とはっきり書いてある(笑)。

if financial institutions and investors draw appropriate lessons from the recent experience about the need for strong liquidity risk management practices, the frequency and severity of future crises should be significantly reduced.

ということでこのトップの意識の高さこそ、がたがたのアメリカがまだ踏ん張っている理由なんでしょうね。まだまだいろいろな発言があると思いますので注目して行きましょう。

もう危機が過ぎ去ったとか声高に叫んでいるおじさんをテレビで見たけど、あの人1980年から円安だ!! 日本国債の利回りは5%だ!! とか叫んでいた人です。NHKが使うってのもどんなもんなのか・・・:まあ、パンダの代わりか、ならわかるけど(爆)

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日本ブランド

2008-05-14 10:44:01 | 考察

世界中の人々から見て「日本ブランド」といったとき何を思い浮かべるか?? 

トヨタとかソニーとかキャノンとか出てくると思うかもしれませんが、アメリカ辺りだとソニーはアメリカの会社だと思っている人がたくさんいますのでそうはなりません。

私の知る限り、彼らが日本ブランドと呼ぶ、或いは日本の力の源泉だ、と思っているポイントは「正確さ+お金に惑わされない正直さ」に尽きると思います。トヨタにしてもキャノンにしてもその日本人の力が製品に反映されているのです。

その意味で今回の吉兆の使いまわし事件はまさに日本ブランドを危機に陥れる一大事件だと考えていいと思います。携帯の電池が爆発するよりはるかに深刻な問題なのです。

よく、日本は労働生産性が悪い、効率が悪い国だと批判されますね。OECDの統計などでも労働生産性が15位とかだったりする。でもちょっと待って欲しいんですよ。それ、お金に現れるものだけで量っている訳で、お互い信用がベースでスムースにお金のやりとりができたり仕事が任せられるという、「信用」というポイントには全く考慮されていません。

例えば手形。これは日本にしかありえません。
100万円を90日後に払うよ、と私が誰かに出す訳ですね。悪い奴がいれば明日換金しちゃえ、なんてことがすぐおきそうですが、みなさん商習慣として90日をキチンと守る。

その代わり裏書をすることで次の人に譲れる。つまり100万円の価値を裏書で生み出していく。これはお互いよほど信用が無ければできない訳で中国はおろか、アメリカでも絶対に通用しない究極の信用システムです。

でもそのおかげで中小企業は資金繰りができる。丸紅とかが出した手形なら安心なので(最近社員が詐欺を働くのでそうでも無いみたいだけどね)丸紅は丸紅で長めのサイトの手形を発行する事で資金繰りが楽になる、というこれをまさに「ウィンウィンの関係」と言うわけです。

こういった信用想像力は手形にとどまりません。
例えば前にも登場していただいたワンさん。
日本に来た当初、ビエラが欲しいと言うので秋葉原に連れて行きました。そして感激して「よし、買おう!!」となった。

でもワンさんは今、そこの目の前で移っている奴(つまり見本で飾ってあってみんながべたべたさわった指紋だらけの商品)じゃなきゃ、だめだ、と言って聞かない訳です。

いやいや、ワンさん、あとで新品のきれいなものがきちんとクロネコで送られてくるからその方がいいよ、といっても聞いてくれない。いま目の前できちんと移っているという確証のある商品を自分で持って帰るのだ、といって聞かない訳です。

なぜなら、中国ではまず電気店が粗悪品にすり替えて送ると言うリスク、そしてクロネコが粗悪品にすりかえるというリスクが存在する。それを避けずになぜ、こんな高額な商品が買えるのか、とおっしゃる訳です。百歩譲って、全てを家に持ってきてすえつけてきちんと移ってからじゃなきゃ、お金は払えない、とおっしゃる。これでは手形は流通しませんね(笑)。

なるほど、ワンさんがレストランでイセエビをご馳走してくれる時には必ずイセエビを持ってこさせて、自分の選んだイセエビのひげを折るのです。そして折った位置を指ではかる。つまり厨房で違うやせたイセエビに摩り替えられるのが日常茶飯事なのでこういうことが必要だと言う訳です。

今回の吉兆の事件をみると日本でもこういうとが必要な気もしますが、ともかく日本ではこういうったことは全て信用ベースで処理され、信用を裏切る事が今まではなかった。

そしてワンさんは日本と中国でビジネスをして、この信用できない、と言う事に払うコストの膨大さに比べれば日本は本当に効率がいい、と考えるようになった、というのです。

それはそうです。いちいち相手の持ってくるものがインチキかどうか、チェックしなければならないという社会的コストは膨大なものです。しかも商売の相手だけではなく、中国人従業員に対しても同じような心配をしなければならない、そのための苦労と精神力は膨大なもので、日本語の出来るワンさんは結局いま上海事務所の20人のうち、18人が日本人になってしまった、と笑っている訳です。

まじめにうそをつかずにきちんと働く、こんな給料ならこの程度の仕事で当然だろう、と言うことが日本人にはない・・・これが究極の日本ブランドです。

アメリカや中国のマクドナルドに行かれたことがありますか?
どっちが客だかわからん態度をとられ、挙句の果てマニュアルにはねーだろー、くらいの焼け焦げたハンバーグにはみ出したレタス。これはドッグフードか、と思うようなものが平気で出てきますね。

私のアメリカ人の友人は初めて日本にきてまずマクドナルドに衝撃を受けた、という奴が多い。 まず、店員がみんな若くてかわいい(まあ、これは単なるスケベだね・・・笑)。更にとにかくにこにこしている。そして何よりレタスがはみ出してないハンバーガーが出てくる。唯一、ボリュームが少ない(日本人向けに少なくしてあるからね。日本ではビッグマックを3つ食う、ってやつが居ます)のが唯一の欠点だと言う訳です。

 世界中のサービス産業で忌み嫌われるインド人の話をしましょうか。
なぜ彼らは嫌われるか・・・彼らは伝統的にサービスに対する要求水準が高い。エアラインなどで一番要注意はインド人旅客とよく言われますね。

インド人の親友のラージから教わった思わずうなった、究極の手段があるのです。あまり悪用して欲しくないのですが、要する彼は飛行機に乗ったらすぐにコメントカードを取り寄せるというのですよ。

普通、サービスがひどいとかCAの態度が悪い、とか腹を据えかねてコメントカード下さい、と成る訳。エアライン側もそんなもん出されたらディモーションの対象になってしまうので必死に誤って勘弁してもらう、ってことになる。ところがラージは乗ってすぐリクエストするという。

何もサービスをされていないうちにコメントカードよこせ、と言う訳だからなぜですか、と必ず聞かれますね。そうすると「

いや、いいサービスを受けた時に好かったよ、とコメントしなきゃいけないから先にもらっておくんだよ」、と答えるのだそうです。

インド人、恐るべし。これでは文句のいいようがありませんし、あの客は先にコメントカードを握っていると思えば嫌でもケアせざるを得ないですよね。本当に頭がいい、というとともにラージは「こうでもしないとインド人は絶対に働かないんだよ」、と言う訳。

そして日本のエアラインであればそういう必要は全くないけどね、というのです。僕から見るとJALもANAも不満だらけですが、世界的にはすばらしい水準という事ですね。 事ほど左様に日本人のきちんとしたお金を意識しないサービスと言うものは世界中に認識されており、それは金融機関も同じです。

この程度の給料しかもらってないんだから窓口で1円計算間違ったっていいじゃん・・・という銀行のテラーはいない。アメリカで同じサービス水準を求めたら日本人の倍くらいのお金を払わないとそういう人材は確保できないんじゃないだろうか、と思うくらいですね。

ということで、だんだん麻生さんに似てきちゃいましたけど、日本ブランド、それは信用力、お互いが信頼できる社会力にあるということを再認識して欲しい、と思う今日この頃であります。それだけに許せんぞ、吉兆。

でも僕は付け合せのキャベツはいつも食べません・・・・

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祝 アエラ20周年!

2008-05-12 21:06:15 | 社会

そう、今年の5月で我らがアエラの創刊20周年なんです。

5月9日金曜日、その記念パーティーがございまして、20周年を記念して、今までのアエラの表紙をお撮りになってきた坂田栄一郎さんによるそのアエラの表紙を集めた写真集の出版記念パーティーもかねて、ということで実に賑々しく楽しい祝宴に私も参加させて頂いた次第です。アエラの執筆者も勿論ですが、これまでに表紙を飾られた方が多数集まっておられる訳ですからそれはそれは豪華な顔ぶれです。

その辺に山本寛斎さんがド派手なスーツで歩かれているかと思えば、この人CMで見た人だよなーって、なんとあの山口智子さんだったり、おー、あれはいしだあゆみさんではないか、ブルーライトヨコハマ~♪・・・・いやはや、あちこちきょろきょろしていて首が痛くなって来ましたよ。

かるーく300人くらい入っている会場ですが、やはりオーラというのはありまして、遠く向こうの方に何か光っているぞ・・・と思って近づいていったら・・・

あっ!! かぐや姫!!

じゃなくて、やっぱり押切もえちゃん!! 

「あのー、ぐっちーです。もえちゃんの4ページくらい前に書かせてもらってます」

「あー、ぐっちーさん、私、読んでますよ、毎週♪」、

だってよ、おい!! どーするぜ!!
(その後のテンションの高さはいうまでもない)

ふと見ればとなりに福島瑞穂党首がおられるではないか。福島さんの表紙は良く覚えているんだけど、なんとまだ弁護士時代だったのだそうだ! いや、驚きましたね。全然変わってないっすね、鋭い舌鋒は若さを保つ秘訣かもしれんの、ドクター青木に教えねば・・・などと感心しつつ、

「実は私、ウォールストリートの社民党と呼ばれています・・・」

とご挨拶を・・・と思っていたらいなくなってしまわれました。残念!! 
そうなんです、私はウォールストリートの社会主義者と呼ばれてますのでひとつよろしくです(笑)。

更に尊敬する藤原帰一先生(最近アエラに書かれたトム・クルーズの批評は秀逸。いい男なんだから余計な演技するな、なんて思わずひざをたたきましたよね!)、そして同じページを支えていただいている山田厚史先生にもご挨拶をさせて頂きまして、無事終了。

心残りは内藤みかさんにご挨拶出来なかったことだなー。 若い男にしか興味が無いようですが、次は宜しくお願いしますよ、内藤さん!

ということで、坂田栄一郎さんのすばらしい写真は現在丸ビル一階で写真展が開かれておりそちらでご覧いただけます。6月8日まで開催ですので是非お出かけ下さい。

更に更に・・・
20年分のアエラの表紙を集めた写真集「坂田栄一郎 LOVE CALL-時代の肖像ー」が発売になっております。

http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=9403

一枚一枚めくっていくとその時代が蘇ってくる秀逸なる写真集です。その方の個性は勿論なんですが、その時々の時代というか世の中の空気といったようなものまで写真から伝わってくるのは不思議ですね~、これで4500円は出血大サービス!!
一家に一冊、ぜひお奨めします!(今度ある私の後輩の結婚式の引き出物はこれで決まり!!、ごめんよ、たけちゃん、でももう発注しちゃったぜ・・・笑)

今後ともアエラをご購読の程、よろしくお願い申し上げます。

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大山鳴動、パンダ二匹(二頭??)

2008-05-08 10:07:43 | 物申す!

パンダは二匹かな~、二頭かしら??(新聞じゃ二頭だね)、 まあ、どうでもいいけど、結局「コキントー渋滞」なる連休最終日の東京大渋滞を起こしてまで来日、会談の結果出てきたのはパンダだけですか・・・しかもお借りするそうです・・・・萎えますな~・・・せっかくですけどもう結構です、って断れないのかね・・・・ぶつぶつ・・・・

ということで復帰第一線はこれ。 本石町さん、お題をお借りしまっせ。

http://hongokucho.exblog.jp/

要するに金融士、または金融サービス士なるものを導入するべし、というお達し。

http//www.fsa.go.jp/news/19/sonota/20080430.pdf

突っ込みどころは本石町さんの言うとおり。

「金融機関の多くは、高度な金融商品・サービスの提供という点で外資系金融機関の後塵を拝しており、(←まじかよ、おい!!)また、金融商品取引法施行時の混乱に見られたように、金融監督当局と金融機関、事業会社等の現場との間で、必ずしもコンプライアンス意識の共有が図られていない状態にある」

そして

国際金融センターにふさわしい金融の専門知識やスキルを持った人材の厚みを増していくこと当局と(!!!)現場との間で共通のコンプライアンス意識を有する人材を確保していくことが、金融・資本市場の競争力強化にとって最も重要な課題の一つ」

要するに今、日本の金融機関に勤めている連中がばかだから外資系金融機関との競争に負けるのだ、ということ。これが結論にしか見えん・・・

この話、本当に太平洋戦争を思い出すわけですよ。物量に物を言わせたアメリカ軍(モルスタ、ゴールドマン)に対して、ゼロ戦すら飛ばす燃料もない日本軍が立ち向かう(野村證券、みずほ銀行など)。そのために物量差(膨大な金融市場のデータを集積分析するための設備投資)及び効率的なマネージメントの存在を無視し、兵隊の鍛え方が足らんから負けるんだ、というあほさ加減。

金融庁の方もたくさんごらんになっているからあえて言うけど、日本の金融機関に勤める中間管理職は極めて優秀であります(わかってるくせに・・・爆)。ろくな設備投資予算も無い中で強引な合併が引き起こした(これ、マネージメントイッシュー)決済機能などの統合に徹夜で取り組むIT関連社員。(アメリカではそもそもシステムの統合にどれくらいかかるかは合併時の重大イッシューで100%外注です)

金融市場に直接携わっている社員も、経費節減とかで少なくさせられた情報端末を補う為に(クイックしか見られなくてどーするつもりなの!!)自腹を切って日経金融とかヴェリタスとったり(だから内容がひどいと頭にくるんです!!)、ろくなシステム投資の無い中で自分でVARのカルキュレーションモデルを自分のパソコンにいち早く入れたり・・・

アメリカでは考えられない現場の叡智でここまでしのいできたのに、そいつらがばかだ・・・というのは有り得んんでしょ? 性能の劣るゼロ戦でパイロットの腕だけではるかに性能のいいグラマンを落とせって、おなじ話でしょ、これは。

要するに本当の問題はマネージメントにあり。アメリカの金融機関と比べて一番見劣りするのがこのマネージメントだということは何度も書きましたね。

だいたいVARの計算も理解できない奴が資金証券担当役員なんてやばくないですか? 

金利が1%動くと銀行全体のポートがどのくらい動くか、コンベクシティーも含めて理解されているマネージメントはどれだけいるんでしょうかね。

マンデル先生をはじめ、日本の金融機関のマネージメントと会って話しても無駄だから会わない、というアメリカのしかるべきレベルの方は極めて多い。そのうち中国人のマネージメントもそういうでしょう。間違いなく。

政治家は自分に多少メリットがあれば会いますが、会いたくないというのが本音。
モルスタのトップは日本はおいしい市場なので商売さえあればいつでも会ってくれますからな(笑)。ジョン・マックとポン友だ、とかいってた「おめでたい方」にあった事がありますけど、金の切れ目が・・・・・ですから(爆)。

実名は伏せますが・・・
あるパーティーで

「いやー、うちはポートの殆どが変動利付国債なんでね、金利がどこいっても大丈夫なんだよ、ふぉふぉふぉ・・」

 といっていた某銀行の専務がいました。こういう人をナントカするのが先じゃないかな~・・・

つまりね、必要なのはマネージメントのための「金融機関経営士制度」の設立

これに通らない人は金融機関のマネージメントやっちゃだめ、という制度にしたらいい。ついでにTOEICも必須にして900点以下の人はだめ。更に彼らは日本の顔として欧米のマネージメントにばかにされずに親しく付き合うために必須科目は金融工学のほかに

西洋金融史(マックス・ウェーバーあたりからマンデル先生くらいまでね)
西洋美術史(この話題ができないとパーティーでは人間扱いされない)
クラシック音楽のイントロあてクイズ(オーケストラまであたったら点数は倍)
日本史及び日本美術史(必ず聞かれます。答えられないとばか扱い)
日本財政(日本でもSWFをなんてばかなことを言わないため)

食事のマナー講座(食べ方が汚いので二度と一緒に食事をしたくない、という外人は意外に多い。少なくとも食事中に爪楊枝は使わない!!)

ワイン知識(間違ったワインをだして、ばかにされた、と怒っている外人も更に多い)

プレゼンテーションスキルテスト(あれだけ話がつまらなくてよくやってるな、という指摘はとーっても多い)

まあ、試験作る方も大変だからどっかに外注でしょうけど、この位は金融機関の経営者として必要最低限!!! ミニマムです!

これでもまだ甘いと思うけど今よりははるかにましで、マンデル先生に時間の無駄だから会わないよ、とは言われないと思うけどね(笑)。

要するにマネージメントはしこしこ自転車こいで成績上げて、ごますってたどり着く・・・というポストでは有り得ない。

アメリカにはマネージメントというプロフェッショナルが存在し(日本でも製造業には出てきました)そのプロが会社をマネージしていく訳です。

アメリカではメジャー球団の監督は必ずしも名選手ではありませんよね。日本ではどうしても選手として実績がないと監督にはなれない雰囲気があり、これとよく似ています。

上手く言っている会社・・・例えばトヨタ自動車・・・・を見ていると私の見る限りかなり早い時点から社長を意識させ、育ててそしてなるべくしてなっている。それなりのステップを踏ませて社長にしていますよね。創業家の意向なのかもしれませんが、トップがトップに必要な資質を満たしているからこそ成功するのではないでしょうか。

残念ながら日本の金融機関はこの点で大いに見劣りします。

ということで金融機関経営士資格制度を提言します。

金融庁の皆さん、がんばってください。

ついでにこの際「政治士資格制度」も作ったらどうでしょうね。演説の下手な人は免停にして勉強させるとかね。そうすれば「IT」 を 「イット」とか読む総理大臣も出なくて済むよ。福田さんもコミュニケーションスキルをマスターしたらいい。

要するに日本人のアベレージは優秀なんだから上に立つ人を鍛える必要があるのは自明でしょう。

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ウォーミングアップ

2008-05-07 10:15:27 | マーケット

すっかり寝転がっていたらこんな記事に取上げて頂いた。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080505/plc0805051606004-n1.htm

私はあまりご縁のない産経新聞なのですが、雪斉殿つながり、ということでありましょう、かんべえ先生と共に登場でありました。どう受け止めていいのやら、ちょっと困ってしまった面もあるのですが(笑)、まあいいでしょう。

それから連休中もたくさんの励ましのメールを頂きまして、読者の方には本当に感謝申し上げます。多分当面はやめることはないと思いますのでご安心を。

さて、もっぱらインプット専門の期間を過ごしましたおかげで少々書きたいこともまた出てきましたし、新たな視点で引き続き物事を取上げていきます。今後の展開についてどうのこうの書くつもりはありませんが、まあ、風に吹かれるがごとく書いていこうか、というのが当面の所信表明であります。

今日はウォーミングアップ。また、お会いいたしましょう。

 

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