債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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悪いことは続くもの

2008-03-28 09:20:24 | サブプライム

過去、私の人生においてもそうだったように悪いことは続くんですよ・・・

実はサブプライム問題が表面化して今までの約2年、レバレッジドローンと呼ばれる、低格付け(BB以下)企業向けローンの倒産確率はマッタク変わっていないのです。

あのITバブルの時がピークでして、このときの倒産確率は8%まで上がった。これならマーケットは崩れますね。

しかし、その後どんどん下がってきて、このサブプライム騒動の最中でさえ、まだぎりぎり1%を保っている。要するに100分の1ですから、十分回避可能範囲の倒産確率です。

にもかかわらず、それに対する貸し出しスプレッド、つまりプレミアムだけが無限大のように拡大してしまった。原因ははっきりしていて、これらに資金を供給すべき金融機関がサブプライムでつまずいたために資金の出し手がいなくなってしまったということですね。流動性危機なんですよ、と繰り返してきたのはこの事です。

単純に、この資金供給の目詰まりが元来何一つ悪化していない中堅アメリカ企業の資金調達を不能にし、いままさにボティーブローが叩き込まれ続けているという状況です。

これは日本で起きたこととよく似ていますが、最終的に金融機関の不良債権をすべてどこかが引き取って、一度忘れたふりをして、その上で金融機関に資金供給をしなければ解決はしない訳です。

更に、日本は不動産が主体だった訳ですが、ご存知の通り、最初にそこに資金供給をしたのはファンドアを含めた外銀とSWF(特にシンガポールのGIC)だった訳です。

従って今FRBがやっている政策は資金供給をひたすら行うと言うことでは間違っていないのですが、今すぐ資金を提供する金融機関がアメリカ国内に無い訳ですから(あったとしても相当先でしょう)、日本もそうだったように最終的には援軍を外から連れてくるしかない・・・となると、中国向けにCDOでも作るしかないか、と私はひそかに思っています。

既に水面下で交渉が始まっているかもしれませんけどね。要は原点に返って優秀なコラテラルマネージャーによるCLOを新たに作成、エクイティーはアメリカが持つ代わりに債券部分は中国に買ってもらう、ということだと思います。

元来これこそ日本の金融機関が買えばいい訳です。今ならすごい条件で出来るけど・・・やらんだろーなー・・・

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本当の損害

2008-03-27 08:55:41 | サブプライム

今日は自慢話。

ぐっちーは昨年年初から世界中でのサブプライムによるCDO絡みの損失は100兆円は超えるだろう、と早くから宣言していました。当時はあほか、とせせら笑われましたが・・・

【ニューヨーク=山本正実】
米大手証券ゴールドマン・サックスは、サブプライムローン問題を背景とした金融市場の混乱で、世界の金融機関や投資ファンドなどの損失が1兆2000億ドル(約120兆円)に達する可能性があるとの報告をまとめた。

このうち、米国分の損失は、約4割に相当する約4600億ドルにのぼるという。米メディアが25日、一斉に報じた。 国際通貨基金(IMF)は、世界全体の損失が約8000億ドルになるとの試算を発表している。今回の推計はこれを大きく上回っており、サブプライム関連の損失拡大がさらに続くとの見方が広がりそうだ。

ゴールドマンは報告で、「評価損を出すなどした金融機関が、自己資本比率を維持するため融資を控え、信用収縮が一段と進む」とも指摘している。 (読売)

ゴールドマンがいち早くぐっちーに追いついて来ました(笑)。

発行総額から逆算して、2-30%を飛ばすとこの程度の数字になったので100兆と早くから申し上げたわけですね。実に荒っぽい計算ですが、こういうのは結構正しい事が多いのです。

当に事件は現場でおきているのですよ・・・

はじめはせいぜい400億ドル程度、と言われ、それが今だと4000億ドル程度というのが大体専門家の見方のようですね。われらが金融庁長官は20兆円とおっしゃっているので大体2000億ドル内外ですね。

なんでだろー、と思いますが、複数のエコノミストの方とお話をしたときにCDOによる発行債券のアベレージライフとリーガルマチュリティーといった基本的な概念や特質に関する理解がマッタクない方ばかりで正直びっくりしました。そんな状態でテレビでしゃべる訳ですからね・・・

これではいけません。例えば表面の償還期間が延びたり縮んだりする仕組みを理解していないとかなりのものが償還せずに塩漬けになるリスクと償還期間が長期化するしつつ激しく価格変化が起きるリスクを見逃してしまいます。

特に今回のような原資産の毀損と言う事態ではこれらの現象は見逃せません。 厳密な計算は別として、これらを踏まえると考え方は結構簡単で、このCDOは過去およそ20年に渡りコンスタントに発行されています。そして各社の引き受け額を足し挙げると大体年間40兆円位(2005年以降)が発行額です。

このうち償還しているものもありますし、毎年確実に40兆円発行していた訳でもないので、残存部分をざっと10年分とみて400兆円、すべての原資産が悪いものではないので(その証拠にレバレッジド・ローンの倒産率は変わっていない・・・今後これが酷くなる恐れがあるので急げ、といっているのだ)、そのうち20%飛べば80兆円、30%が飛べば120兆円ですからまあ、およそ100兆円だね、と成った訳。

ディストレストの経験値は大体こんなもんです。
ということでまだこれから様々な損失に対する対応が必要で、正直道半ばといった所でしょう。

ベアー救済のスキームはさすがにびっくりしました。担保価値のありようのないCMBSまで引き取るというのですから、別の見方をすれば立派な公的資金の使用でしょう。しかし、これも一時しのぎに過ぎません。どこで抜本的な対策を打つか、引き続き注目です。

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リセッション

2008-03-26 09:06:23 | マーケット

・・・です。こうなると否定する材料もないでしょう。

昨日の米国消費者信頼感指数(Consumer Confidence) 3月分は64.5に低下。これは5年ぶり。更に期待指数(未来指数ともいう)は47.9(前月58.0)となりこれはオペック(OPEC)が原油輸出を停止したという激しい事件がおきた1973年以来というのだからもーびっくり。

若い読者はご存じないだろうけど、これが原因で翌1974年、日本は所謂オイルショックに見舞われ、当時中学生だったぐっちーも学校の帰りにトイレットペーパーを抱えて帰ってきたくらい・・・

アメリカの場合、後は雇用が十分発生するか、そしてこれまでの消費を牽引してきたウォールストリートの高額所得者が支出し続けるか、ということにかかっていますが今回はいずれも期待薄。

事実上破綻したベアースターンズだけで10,000人あふれ出てきますし、既に50分の1!! という給料を提示されたMD(Managing Director)もいます。当然他社の給料も押し下げますね。一番給料の高かった職種がこれですし、さらに高給をとっていたヘッジファンドも同じく壊滅状態。こういうミクロの出来事は「デキゴトロジー」みたいになってしまい学者は取上げづらいのですが、実はかなり重要です。

80年代以降この所得ゾーンが吹っ飛んだことはない、と前に芋書きましたが、まさに今回がそれ。その意味では本当にオイルショック以来の出来事です。

さて、レッドソックス・松坂投手・・・・

予想通り、早い時間に中段のかなりいい席から人がいなくなりました・・・ご出勤ご苦労様です・・・

が、トータルで見るとあの時間までみんなよく残ってましたね。帰るに帰れん! というのが本音でしたけどね。ガチンコのすごい試合でした。

岡島が出てきたあたりが最高の盛り上がり!

松坂不調の原因は・・・
私見ですが、松坂投手は最初恐らくステップ幅を小さくしたように見える。ドームのマウンドの傾斜はけっこうきついので疲労を考慮してのことだったと思うけど、これが逆効果。スライダーがひっかりまくり、かなり苦しみましたが、初回の1死満塁でゆるい三塁ゴロを素手で拾ってアウトにしたプレーはすごかった!

これでなんとか2失点に抑えたのがすべてですね。投手が投げるだけの存在ではないという事を如実に示すプレーでした。全盛期の桑田投手もそうでしたが、こういう総合力では彼は抜きんでていますね。

延長10回、ナント!!オルティーズが敬遠され、バッターはラミレスだ!!

闘志を押し殺し、ラミレスがひたひたと打席に向かいつつ発するオーラにはしびれましたぜ。

しかも、あれ、どうみてもバットの根っこにあたってるんですが、あわやバックスクリーンへホームランか!と言う当たり・・・。

あれであそこまでいくってのはやっぱりすげーですぜ・・・

ということで大変いいものを見せて頂きました。

最後に一番よかったことを一つ。

うるさい鐘や太鼓、トランペット、ゴーゴーナントカ、とのべつ幕なしに騒ぎ立てる連中が居なかった事。

野球はこれでしょう。投手の投げる球の音、あのバットに当った時のプロしか出せない打球音、これが聞こえない野球観戦なんて有り得ないよ。あれ、どっかが絶対に禁止にするべきだと思う。騒ぎたい人はサッカー見に行ってくれ、頼むから・・・

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日常へ・・

2008-03-25 08:29:09 | マーケット

本田美奈子の声に癒されたのもつかの間、日常に戻されたわたくし。因果な商売でございます(笑)。

 さて、アメリカではまたまたNARの発表。中古住宅販売件数は前月比2.9%の微増、一方で価格は8.2%減とこれは過去40年(!)で最大の下落。見かけよりはるかに悪い数字です。

更に、一部の講演ではしゃべりましたが、所謂「ペイメントショック」(サブプライムなどでよく使われる最初の数年間はほぼゼロ金利なのですが、その後突然金利があがっる時期をそう呼んでいます)はこの3月が過去最大なのです。

実は6月にさらにそれより大きな山が来るのですが、昨年の第4Qにおける減免措置で差し押さえを回避したローンは37万件にのぼり、影響の大きさを物語っております。

例の特別ローン凍結措置の対象は約120万人と発表されていますが、対象者の詳細を知らないので軽々にはいえない物の、この3月で使い切ってしまうおそれは十分あります。それを踏まえたうえでの利下げなのですが、ドル安との間の中で何処までファインチューニングが続けられるかきわどい戦いが続くことは間違いありません。

さて、本日はMLB日本開幕戦にていよいよ松坂凱旋となります。
日本におけるこの種の興行の悪いところで、要するにチケットはソールドアウトになる訳です。しかも予約の電話がほとんど繋がらなかったという人がたくさんいる。

一方でスポンサー関係には大量のチケットが出回っており、大して野球なんかみないにわかファンで席が埋まる。クラブのねーちゃんかなんかも大量に動員されるのでご出勤時間になると(大体ドームだと8時過ぎには出ねばなるまい)そういう席が(特にいい席ですね)がばがばと突然空席になる・・・

ってもう、なんじゃい!! ってことですね。

コンサートでも「ど正面」の関係者席が一番盛り下がってたりなんかするあれですな。

いい加減にこういうやり方をやめないといけませんよ、スポンサーの皆様。ファンあってのものなのですから・・・せめてお帰りになるおねーさま方のチケットを半額で再利用するとか、そういうのはダメかしらね~、それでも見たい人はたくさんいると思うけどね・・・

かくいうへたれのぐっちーはそのスポンサー関係の方のありがたーいオッファーを断る勇気はありませんでした(笑)。
途中で帰ったりしませんから許してください・・・・(涙)

ということで今日は東京ドームへ・・・会社さぼってバッティング練習なんか見に行ったりしませんて(笑)。でもみたいよねー、オルティースとか、どこまで飛ばすんだろうか・・・ 

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本田美奈子

2008-03-24 22:01:07 | 社会

こういうのをイースターの奇跡というのかしらね。

めったに帰らない夜7時に所要で帰宅。

テレビをつけるとNHKでやっていた・・・

「本田美奈子 最後のボイスレター」

彼女を一介のアイドルから一流のエンターテナーに引き上げた有数の作詞家である岩谷時子さんとの交流の番組。白血病で入院していた同じ病院に偶然岩谷さんが骨折して入院してくるのです。 初めて知りました。

そして、岩谷さんを励ます本田美奈子さんの、連日のボイスレター。
あのアメイジング・グレイスも勿論岩谷さんの訳に本田美奈子が歌ったもの。あのアカペラの歌声は亡くなった2005年にも結構ながれましたけど、こうやって聞いてみるとまさに「天使の歌声」ですね・・・

最近のひとは知らないかもしれませんが、僕らはどれだけこの歌に癒されたでしょうか。 抗がん剤治療で苦しいのに必死で岩谷さんを励ます、彼女の生き様は涙なしには見られませんでした。

そしてあれから二年・・・ 岩谷さんはまだご存命ですが、もはや完全に引退です。彼女以上の歌手には出会えないということでしょうか・・・・

最近個人的にかなり疲れていたのですが、本当に元気をもらいました。有難うございました・・・生きててよかったですよ!

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幸田真音さん新刊

2008-03-24 19:07:30 | Weblog

意欲的に新作を繰り出される幸田さんがまたまた新しいジャンルに挑戦。その名も・・・・

「あなたの余命教えます」

http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%82%A0%82%C8%82%BD%82%CC%97%5D%96%BD%8B%B3%82%A6%82%DC%82%B7

結構おそろしいですよね、題名だけでも。内容もおそろしい・・・
勿論小説なんですが、このあたりのテーマだと今すぐにでも現実になりそうなリアルな恐怖感があります。そのくらいの所まであらゆる面で人類は進歩してしまったのです。結論につきましては・・・・ご購読の程を、ということになりますが、人間とって大事なのはなんだろう、と考えさせられる名作ですので、是非!

「小説現代」という結構マニアックなものに連載されていたのであまりお気づきの方はおられなかったと思いますのでこの機会に・・・・

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復活祭

2008-03-24 11:30:50 | 社会

ぐっちーのブログも2005年2月からホリエモンをたたくことを目的にはじめたものの、その後もだらだらと続き、分不相応な読者の皆様の支援を頂き、ついに4年目に突入いたしました。

古い読者の方々にはよく褒めていただいていますが、村上ファンドのインサイダー疑惑、サブプライム問題の深刻さ、そして今回はじまるであろう、日本の不動産バブルの崩壊と、それぞれかなり早くから指摘して参りまして御好評を頂いて参りました。きっと地方自治体の倒産も近々あたりそうですね(あたってほしくないけど)

なぜこんな事をいまさら書くのかというと、イースターだからです。

一年に1回、この日で一年を振り返る訳ですね、キリスト教のみなさまは。ぐっちーも毎年イースターの時にはイースターの記事を書いていて、これで4回目。よくもったなー、と振り返っている訳です。

一般の皆様にはキリスト教=クリスマス、となるのですが、実際にはこちらの復活祭の方が業界的にはかなり重きがおかれます。

なぜかというと、生まれるのはみんな生まれますからあまり特別なことではない。でも復活でっせ、あなた、復活なんてできるのは現在の所イエス・キリストしかいない訳です、なんたって奇跡ですから。(業界では「秘蹟」と呼んでます)

人間も必ずそのうちに復活を遂げますよ、というのがこの業界の最大のお約束事のひとつなもので、おのずからこの復活祭が重要になってきます。これはカトリック、プロテスタント、あるいはギリシア正教問わずの重大性ですから、かなり重大ということですね。(こういう解説をすると大体関係者からクレームが付く訳ですよ、不真面目だとか・・・でもね、こういう視点が必要なんだと思いますよ、わたしゃー)

そういう意味でキリスト教を一般の方に観察して頂くよい機会ではないか、と思いいつもこの記事を書いてます。

余談ですが、イースターエッグなどのしきたりも元はゲルマン民族にキリスト教が浸透していく過程で土着の宗教の土俗風習と融合した結果です。雪の振らないベツレヘムで生まれたイエスキリストの誕生日になぜかトナカイに乗ったサンタクロースが登場するのと同じで、拡大していく中で現地の土俗宗教や慣習風習と融合していったのです。

日本でも実は当初、観音信仰と融合しかけた時代があるのです。長崎などに行くと当時のキリシタンが信じていた「マリア観音」などを見ることができます。なぜか日本では上手くいかなかった訳ですが、場合によるといまごろ世界中のキリスト教徒が日本発の「マリア観音」を大事にしていた、なんてこともあったかもしれん訳ですね。このあたりはなかなか興味深いものです。

たまにキリスト教(特にカトリック)に関してお奨めの本はありませんか、というメールが来ます。そこで・・・

日本には遠藤周作さんという大変な作家の方がおられまして、彼のおかげで「沈黙」、「死海のほとり」など、珠玉の名作を読むことができます。勿論曽野綾子さんも無視はできませんが、まずは遠藤周作さんの小説を是非お読み下さい。

もしかすると、人生が明日から変わるかもしれません。
ということで、市場も休みでしたので、今日はぐっちーからのイースタープレゼント、ということで・・・

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はじまった、不動産バブル崩壊・・・

2008-03-21 11:41:50 | マーケット

これも昨年のかなり早い段階で、申し上げていた話題です。

必ず崩壊すると、申し上げました。

ここはかなり勢いのあった会社なんですけどね。。。

http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK010643420080321

脅かす訳じゃないですけど、マザース、ジャスダック、ヘラクレスあたりに上場している不動産関連、デベロッパーなど、支払いが回っていないところが多数あります。これまでは外銀がひたすら資金供給をしていましたが、サブプライムで倒れ、もはやそれどころではありません。

まあ、ぐっちーに言わせると上場してはいけないような所を上場させてしまった訳ですよ。それに個人投資家が巻き込まれ、東証だけがのうのうとしている・・・なんてのは許されていい筈がありませんよね。だから日本株式市場はだめなんです。

東証にはDignity, そして気概をもって日本の資本市場を守って頂きたい。
私でもわかるのですから東証が分からないはずはない。
危ない奴らをさっさと上場廃止にして個人投資家を守るべし。(今なら多少資産は保全できるでしょう)

こちらの読者の方には申し上げますが・・

不動産に関しては 

「お客様、シートベルトをもう一度お確かめ下さい」

ですぜ。Fasten Your Seat Belt!!

 

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日銀総裁アゲイン

2008-03-21 09:50:52 | マーケット

とうとう空席ですな。日銀総裁なんていなくても同じ、なんて、あなた、一度池上さんにこどもニュースで日銀総裁のお仕事を取り上げてもらわなきゃいかんですね。もう、辞めてしまわれましたけどね(笑)。

白川さんなら代行でもなんとかなる、という安心感があるのでしょうね。国際的にもよく知られていますし、実力はまったく問題ない方ですね。なのに総裁に指名できないところに問題があるのですよ、この国は。

多分「おまえもたいへんだなー」、とかバーナンキに同情されるのでしょうね(笑)。 

しかし、結末は意外と簡単で、与党多数の衆議院で日銀法を改正してしまえばおしまい。間違いなくそうなるでしょうけどね、だったら、最初からやっとけよ、と思われるか、何でも思い通りにできる衆議院の過半数に疑問をお持ちになるか、そのあたりでしょうか。日銀法改正で武藤総裁で押切りもえちゃん、というのが当初からの戦略かもしれませんね。

さて、マーケットはまさにいったりきたり、右往左往、です。こういうときは何もしない・・・のです。ドル預金が増えているって報道がありましたが、この為替のオファービッドの広さをみたら怖くて出来ませんよ。長い目でみるならOKですが、この為替のオファービッドは早く何とかしないとね。こういうところが金融後進国と言われる所以です。

ユーロが売られ始めたのは要注意。前にも書きましたがこの通貨は完全にオーバーシュートしているので巻き戻しが入ると早いです。ただ、いかんせん円を持っている理由は殆どないので、あらゆる円高局面で外貨を買う、というのが基本戦略になります。あとはタイミングだけ。そして、じっと待つこと。簡単なんだけど難しいんです、これが(笑)。

さてパリーグが開幕。
昨日のダルビッシュにはしびれましたね~。いや、いつこんなすごいピッチャーになっちゃったんでしょう、ってくらいびっくりしました。おおばけ、といったら失礼かな。早くメジャーにいってもらいたいですよ、個人的にはね。ではまた!

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日銀総裁はそこまで軽いのか・・

2008-03-19 11:08:18 | マーケット

しかし、これだけ財務次官経験者にこだわる理由はなんでしょうか? わざとやっているのか、とも思いますが、官僚の言いなりになっているに過ぎないとも見えます。

福田首相は「何人も打診している・・」なんてばらしちゃってますが、最後の最後に総裁になる人はいわば「たらい回し」の果てである、ってなことになりますね。いずれにせよ、かっこ悪いですな。

民主党は財金分離にこだわっている訳だから、財務次官出身者じゃ、断るに決まってる訳で、端から飲めないカードを出してくる福田首相も頭が悪い、というかどうでもよくなっちゃってる、としか思えません。まあ、日銀総裁なんてどうでもいいと思っていらっしゃるのでしょうね。こういう首相は辞めてもらったほうがいいですね。

大恐慌を超えた・・・についていろいろご意見が出ていますね。この漢字が誤解を招いたような気もします。「超越」、っていうのでそれ自体どっちでもニュアンスは似ていますがまずですね、「大恐慌」というのは固有名詞です。

どうも、コメントを拝見していると「恐慌の大きい奴」、とご理解の向きがあるようですが違います。大恐慌とは1929年のウォール街株式大暴落に端を発する一連の世界恐慌の事を指しますので、それを「超えた」、ということなのでスケールにおいて超えてしまった(越える、だと時間的なことですが、大恐慌は1929年のことなので越えようがありませんな)ということです。念のため。

アメリカは遂に短期金利の誘導目標レートを2.25%へ。一連の信用収縮の中でベアー破綻が起きた訳で(ここで書いてきたとおり)、更に信用を収縮させる事態を起こしてはいけません。現在懸念される最大の信用収縮事由は担保になっているアメリカ国債の価格下落です。つまり金利の上昇ですね。

従って政策金利を下げ続けるしかない。既にドル安のプレッシャーでぎりぎりの調整を余儀なくされていますが、それでもアメリカ国債を値もちさせることが「マジノライン」なのです。

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ベアー救済その2

2008-03-18 10:55:39 | 金融全般

しかし相変わらずいい加減な記事が横行して辟易とします。

ベアースターンズを全米5位の投資銀行、とか、書いてそれっきりなのですが、それだけでは今回の救済劇の裏は分からん訳です。彼らは要するにCDOのブティックなのです。それが潰れたらだれもCDOの本当の価値を判定できなくなる可能性すらある・・・と迫って欲しかったね。

 実際東京市場でセカンダリーでドル建てのCDOががんがん取引できるなんてベアー以外ありえなかった。その意味では投資銀行ではなくて、所謂証券化商品のブティックな訳で、それを救済した・・・・所に重大な意味があります。

 JPモルガンをモルガンスタンレーと同じだと思っている人が多いのにもびっくり!!

実は、純粋に投資銀行と呼べるのは、モルガンスタンレーとゴールドマンサックスだけです。所謂投資銀行業務はこの2社がご先祖さま。方やWASPの雄、方やユダヤ資本の雄、ということで業界を二分していました。

もともとアメリカは商業銀行と投資銀行(直接金融業務)が一緒だったのですが、独占禁止法(グラススティーガル法)により分断されます。そこで同じモルガン財閥から商業銀行のJPモルガン、投資銀行のモルガンスタンレーが分かれて出ています。まあ、兄弟ですね、その意味では。

1960年代になると欧州のコマーシャルバンク、LIBORの元になったイギリス4大銀行が覇権を争います。彼らは商業銀行と投資銀行を分けませんでした。そのため資本力に物を言わせてアメリカの銀行を呑み込みかけるのですね。ポンドの最後の大勝負です。

これに対抗してアメリカも商業・投資銀行業務の同時設営を認め、全面戦争に入ります。その結果JPはJPで独自に投資銀行業務を立ち上げ、バンカメしかり、チェース然りですが、再編統合が始まる訳です。

投資銀行業務で有力だった会社もこの再編の波に飲み込まれます。デリバティブの雄であったバンカーストラストはドイツ銀行に飲み込まれ、MBSに極めてノウハウの高かったファーストボストンはクレディスイスの軍門に下ります。これはいまでも名前が残ってますね、CSFBとなってます。

ヨーロッパも死屍累々で、SGウオーバーグやEFハットンといった伝統的な投資銀行が飲み込まれていきました。アメリカでもディーリングの雄であったソロモンブラザースやスミスバーニーがシティーに飲み込まれていきます。すさまじい生存競争だった訳です。

さて、ちょっと脱線しましたね。要するに本当の投資銀行は2社だけ。メリル、リーマン、そして今回のベアーとすべて株式ブローカーが出身母体でその意味では日本の証券会社に近いですね。当然、大資本に組み込まれる運命にあります。メリルがどう生き残るか注目ですね。

その意味では英語で The Investment Bankers と書かれたときはモルガンとゴールドマンだけをさしている場合が多いので要注意です。日本のジャーナリストでこれが分かっている人は皆無ですね。ですから危ないんです、日本の新聞記事は。

 ということで今日は余談だらけになってしまいましたが、今回のディール(1株2ドルでの交換)は胡散臭さ過ぎです。なぜなら、これで計算するとたった2億ドルが売却価格になるということでベアーが持っているマンハッタンの自社ビルだけでも15億ドルはくだりませんから、よく考えてみると13億ドルが消えている。実は債務超過??ですか、ってな話になる訳ですね。だったら潰さなければいけませんが、潰すと影響が多すぎるのでなんとかみんなで支えた・・・一番の資金の出してはJPだったりする・・・ってこと??。

真実はまだ見えませんが、大恐慌を完全に超えた事だけは確かです。まだまだ何が起きるかわかりません。

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ベアースターンズ救済!!

2008-03-15 08:35:12 | サブプライム

詳細は後ほど、ですが、ニューヨーク連銀が資金繰りに窮したベアースターンズに緊急融資枠を設定、事実上倒産救済をはかったというニュースが飛び込んできました。

詳細が不明なので推測を相当含む記事になることをお許しを・・
ベアースターンズはMBS(Morgage Back Security) においては全米第一人者でありまして、仕組みがよく似ているCDOについても全米No.1のシェアを誇っていた訳です。

日本は山一證券をかるーくつぶした訳ですが、誤解を恐れずに言えば、山一をつぶしても株主以外はだれも困らなかった・・・ということだと思います。

ぐっちー的にはどんなにしょぼくても、4大証券といわれていた一角を担った山一を潰したのは明らかな失敗だと思いますが、まあ、なくてもいいじゃん、野村に行けば??的な発想だったんだろう、と思います。

損失補てんなんて、みんなやってたのに、なぜ山一だけ? 

という疑問は絶対に持ち続けるべきでしょう、金融マン的にはね。 そして未だにそれに触れないジャーナリストは恥を知るべし。山一を潰すなら日本の証券会社は全部潰さなければならない。

さて、公的資金を使うのが大嫌いなアメリカが、規模で言えばたかだか5位に過ぎないベアースターンズを救ったのはなぜか!!! ということですね。

要するに、潰れちゃ困るんですよ。

 ベアースターンズはMBS(Morgage Back Security) においては第一人者でありまして、仕組みがよく似ているCDOについても全米No.1のシェアを誇っていた訳です。そしてそのプライシングシステムは恐らく世界中で一番優れています。実際ぐっちーはモルスタから移ってきたときびっくりしましたもの。モルスタにいる時は「なんでこんなしょぼい会社に負けるのかな~・・・」と正直思ってました。でも入ってみて分かったのですよ、モルガンが勝てない理由が・・・

そのためベアーはCDO(サブプライムローンによる原債権担保債券を含む)のセカンダリーでの取引を半ば独占していた感があり、この会社を抜きにして今問題になっているCDOの解決を図るのは極めて難しいという現状があります。CDOの保有残高もぬきんでていますので、苦し紛れに暴れて市場を荒らす前に、という思惑も働いたと思われます。

 散々アメリカの金融政策を批判してきましたが、こういうところはさすが、というべきでしょう。すぐにルール、そしてディシプリンを変える訳です。ベアが潰れたらCDOはそれこそ本当の紙切れになる訳ですからそれもいたしかたありませんね。そこが山一倒産(自主廃業・・・如何にも日本的ですな)との大きな違いです。

芸は身を助けるといいますよね。今回のベアーの救済はまさにこれ。生き残るにはやはり「オンリーワン」を持っている、ということに尽きますね。

ここまできたら救済されても最後は解体でしょうけど、生き残ったには違いない。株主としては紙切れにならなくてよかったわい、というところでしょうかね。

でもなー、120ドルまでいったんですよ、株価が。わずか半年でこれです・・・・

ため息の週末でありますな。ちなみにベアーでのぐっちーの退職金は株でした・・・

声もでません(笑)

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試金石

2008-03-14 08:53:12 | サブプライム

前から書いているように今回のドル安に関してはG7によるコントロールは機能しない。

外貨準備のトップ10には日本しかおらず、主要保有国はすべてG7以外。12年ぶりといわれますが、当時との違いはこれに尽きるのですよ。

さて、介入するのか、あるいはできるのか。「金魚のナントカ」の日本は間違いなく早晩やるでしょう。サブプライムによる損害が実はアメリカより損害が大きい欧州、ECBも追随しますね。BOEも来る。

問題は中国(香港、台湾も入れて)、シンガポール、ロシアなどの現在のベスト10メンバーとスクラムが組めるか。これらが動けば今回のドル安は止まる可能性が高い。しかし、「昔の名前」ばかりで出た場合、投機筋は見逃さないと私は思います。ドルを狙い撃ちにしてくる可能性が高いと私はみます。さて、どうなるやら・・・・

アメリカ、リアルティトラックの発表によると2月の住宅ローン差し押さえ申請数は前年比60%増、差押え物件は二倍に膨らんだ。俗にペイメントショックと言われるARM(変動金利型住宅ローン)の金利切り替えによりローンが返済不能になり住宅が差押えられるという現象で、実は今年は昨年よりはるかにこの切り替え予備軍の残高が多いのです。これまでは、昨年11月がピークだったのですが、今年3月はそれを上回り、更に6月はそれを上回る。それ以降も昨年並みのペイメントショックが続く・・・

つまり昨年よりショックは大きい訳ですよ。 つまりサブプライム問題によるCDO破綻という現象は去年より今年の方が多い!! 可能性もある・・ということ。

一部のローンについてはこのペイメントショックを3年先送りにするなど対策は打ってます。最大120万人と言われますが、実際どのくらい対象になるかは極めて不透明。


結論は明らかで、今やっているような金融政策だけでは危機回避不能ということです。これは何回も書いていますね。でも実際に当局の次の一手が後手後手に回るのはどうもアメリカらしくない、ですね。それもドル売りの一因でしょう。

円は久々に全面高。春休みは海外旅行へゴー! ということです(笑)。

 さて、昨日はQUICKさん主催のセミナーでしゃべらせて頂きました。これが、参加者がすべて女性という、すごいセミナーで、セミナー後の懇親会のオードブルはなんと日本橋の巨匠、松橋シェフによるもの。うーん、センスいいぞ!!

ということで絶好調でしゃべってきました。ご参加の皆様、ご清聴感謝申し上げます。いやね、つくづく日本の女性は元気だ、ということを実感して帰ってきました。日本はほんと女性でもってるなー、と思いますよ。おじさんも負けておられませんな。

本日は仙台へ! では!

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チキンレース

2008-03-13 09:47:20 | マーケット

LTCMFOMCと書き間違えるなんて考えもしませんでしたね。しかししっかり間違えてます。

こちらの賢明な読者の方は問題なく気がついておられたようですので安心しました。片方でFOMCについてのレポートを書いていたら・・・・いつの間にか打ち間違えていたというテイタラク。だんだんこういう同時に3つのレポートを書くというような作業が出来なくなりつつあるようです。申し訳ありません。

日銀総裁選びは自民・民主のチキンレースと化しています。しかも白川さんだけ副総裁に同意してしまったのでこれだけ任命して、副総裁として代行させるといっても、従来取ってきた日銀・財務省(大蔵)のバランス人事をどうするのか、かえって頭の痛いことになります。

正副総裁の3人のうち、一人日銀席がうまってしまうとなると総裁選びにも影響します。そうなれば、白川さんは結局任命はせず、理事が総裁代行というまさに前代未聞の椿事が起きるということになりますね。

政治的チキンレースがこういう事態を引き起こす、噴飯もの・・といっていいでしょう。

こうしているうちにアメリカの銀行のどこかが飛んだらだれが指揮をとって対応するんでしょうかね、おそろしや、おそろしや・・・

為替のコメントはまた別に書くことにします。書く事が多いので。

それよりあまり大きなニュースにはなっていませんがヘッジ・ファンドの運用停止、換金停止、或いは閉鎖が次々と起こり始めています。特にレバレッジを多用しているヘッジファンドでは今回のような事態(値段がつかないため担保価値がなくなり資金繰りに窮し、資産を売りたくても売れないため結局すべてをとめることになる)にはこれしか対処の方法がありません。

これによって、また換金不能になったところが行き詰る・・・という負の連鎖が始まるのです。これらを支えるべき金融機能は自分のことで精一杯で、ヘッジファンドを含め救済する余力がないのです。まあ、結局ドル売りになる訳ですな。

 

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ウルトラC

2008-03-12 11:07:11 | サブプライム

とにかく値段のつかないCDO債券をどこかで買い取るしかない、と再々指摘してきた訳ですが、政治的判断がなかなかつかないだろうとも書きました。

その意味ではレポを使って住宅関連のCDOを集中的に取上げる(しかも連銀が)という方法は現時点での最良の方法だと思います。しかも現金を渡すのではなく、債券を渡す(多分国債でしょう)という物々交換ですね。

渡された国債でどっかで資金調達してこいや、ということで、これはさすがによく考えましたな。また、期間も最長28日までということで資金繰り悪化に悩んでいたところはほっと一息でしょう。

大手のヘッジファンドでさえ、これらの債券のレポ市場における掛け目の低下により大幅な資金圧迫を受けていましたら、これにより多少楽になるのは間違いない。FOMC倒産の時はこのレポに詰まったのが原因ですかこの原因は取り除いたことになりますね。

しかし、いや、だからこそ、こうやって時間稼ぎをしているうちに次のステップに移らなければいけません。問題の本質・・・毀損したCDOの原資産そのものの評価の明確化+その流動化という道筋を取らない限りこの問題は根本的に解決しないのです。そのためにはやはり政治決断が必要だということで、引き続き注視していく必要がありますね。

今回は5カ国(EUを含む)の連銀が共同声明としていますが、日銀は外れている。総裁も決まらんような国の連銀とは組めないと判断した・・・なんてことを疑いたっくなるような事態ですよね(笑)。

長期にわたる円高傾向のお陰で日本の金融機関のアセットに占めるドル建て債券の比率はせいぜい10%程度。仮にそれらがすべてCDOで吹っ飛んでいても10%しか飛んでないということでは金融システムを揺るがすようなことにはならんでしょう。(勿論個別企業単位で見たときに10%なんかじゃすまない所は現実にあります。)

ということでまあ、日本は日銀に任せたよ、という意味でしょうね。日銀が外債を担保に取るときはどうするのか、という技術的な問題もありそうですが、ついでにこういう機会にそろそろ日本も外国通貨建ての債券が日本国内で自由に流通するような仕組みを作って置くべきだと思います。

日本の金融機関だっていつなんどきこういう惨禍に巻き込まれるかわかりませんからね。予断ですが、今回、少なくともサブプライム関連のCDOで一番やられたのは銀行ではなく「ずばり損保」ですね。金融庁はもう把握しているでしょうからそれでも金融システム全体の問題にはならんと思われますが個別でみるとやばいかもしれない。

まあ、それより何より不動産バブルの崩壊の方が日本は深刻です。実は日本の不動産もこのCDOという仕組みを使って資金調達しています。その箱を次々と作っていって、償還してはまた次の箱、という具合にある種バトンタッチしていくうちにバブルが出来上がった。そのノンリコースローンを供給していた有力な外銀が次々と撤退した為に、次のCDOが作れなくなってしまい、いよいよ原資産を投げにかかっている段階ですね。

これも投げ切れればいいんですが、どうも投げきれるような状況じゃないよな、というのが我々の見方です。実際市場はもうSWFの独壇場になってまして、ウホウホの状態だよ・・・と某政府系SWF不動産部門のトップの方はおっしゃってます。

ただし、こうなるとホントにいいところ(銀座、表参道など)に集中してくることになりますね。不動産も「格差社会」であります。

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