債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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おー!!

2008-02-28 11:34:04 | 社会

懐かしい画像でしょ??

そう、あれはトリノオリンピック。

日本中がミキティーだ、クールビューティーだとかなんだとか、夢中になって騒いでいたあの頃・・・

われわれおじさん(40超、スポーツアスリート系)の仲間で圧倒的に人気を誇っていた夏見円さん!

やりましたよ、ついに!
得意のスプリントでスキーワールドカップ距離、日本人初の表彰台!

もしかしてノルディックとしては女子初??

日本女子はマラソンも強いので長い距離(クロカン)はいつか勝てる日が来るだろう、と思ってましたが瞬発系で表彰台とはこれは快挙ですよ。

しかも予選7位から捲り上げて勝つというのは実力プラス根性です。すばらしい!

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080228STXKE001928022008.html

 写真は大きく口をあけすぎですけどね(笑)。いいよ、うれしいんだからさ、
おじさん、感激! 

ちなみに彼女のブログもあるですよ。

http://ccskier.exblog.jp/

今羽田にいまして、これから飛行機に乗るところです。
とてもいい天気、久々にすがすがしく出張です。でわ!

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開き直り

2008-02-28 07:54:30 | 中央銀行

昨日のバーナンキの議会証言は何だったのだろう? 

読めば読むほど開き直っているとしか思えませんね。この事態を収拾するには何が起きてもおれの責任ではない、といっているようにしか思えません。「ヘリコプター・ベン」のあだ名をもらうだけあって学者としても一流とは思えないですね、このあたりの発言は・・・

it is important to recognize that downside risks to growth remain

→こんなことは解かっている訳だからわざわざ言及することもない。そして

the Federal Reserve will continue to monitor closely inflation and inflation expectations

→これではドルは下がります。

案の定対ユーロ1.51を突き抜けた。スイスフランに対しては過去最低を更新、豪ドル、キウィーに対してもなんと23年ぶりの安値です。カナダドルに対して所謂パリティーを切ったのは昨年、しかし、豪ドルに対して米ドルが94セント、つまり豪ドルのほうが強い訳。キウィーに至っては82セント、有り得ないよね。これら「ドル仲間」に対して1ドルを切っているのは非常事態といっていいのですよ。基軸通貨がディスカウントされてはいかんのですって。

って、書いたけどこれは勇み足。ドルと豪ドルを逆にインプットしてしまったよ。しょぼいな~・・・失礼しました。もうすぐですがね。ご指摘感謝申し上げます。ばかさ加減の証拠にしばらく残しておきます。しつれいしました・・・・

しかし・・・・

 円高・・・とか報道しているあなた! 

ドルに対してだけ・・・と付け加えるのを忘れてはいけません。

豪ドル100円っすよ・・・どこが円高なんだろーねー。
実はこれでもまだ円は本格的に売られてない。ドルのポジションが外れれば次に狙われるのは間違いなく円。

だって今、持っている理由が一番無い通貨です

当局の方はわかっていないようですが、ここで売られたら怖いですよ・・・・まさか対ドルだけ見てれば円高だから・・・・なんていわないですよね。ま、言うか。

ホントに売られたらドルより円のほうが弱い訳ですよ、実際。 円高ならいいんですが、円安になって日本ができることはホントに限られる。

金利を上げる??
ドル売り介入をする??

などなど、出来ないメニューばかりですよね。ドルと円が共に安くなっている訳ですから、その中でドルを売るなんて、ヘリコプター・ベンが許す分けないし・・・

円資産は魅力的ですよー、とどこかの国みたいにしっかりセールスしないと日本はえらいことになりますよ、と今から忠告しておきます。ドルのこと、心配してる場合じゃないと思うけどね。過去の事例からして、大体このブログの予言は1-2年であたりますから。

では、今日は九州へ・・・・

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流れ者

2008-02-27 15:27:57 | マーケット

既に月、火と出張、こうなると流れ者もまっ青の生活です。あまりゆっくり経済記事や統計を眺める時間もないのですが、まずアメリカ大統領選挙。

前にも書きましたけど、これ、最早民主党にとっては「身内の選挙」の一線を完全に超えてしまいました。マッケインが早くから優勢になってしまったために

「どっちがマッケインに勝てる可能性が高いのか」

というのが最大の争点になってしまった。「ベリーベスト」を選ぶのではなく、「ベターワン」を選ぶ選挙に成り下がった・・・・・

そうなるとヒラリーではまったく勝ち目がないので最早オバマで行くしかない、という、当初は予想もしなかったような展開になってます。私は個人的には「えへへ・・・」、なんですよね、この組み合わせ。

ヒラリーが勝ったらいろいろ内情をばらそうか、と手ぐすねを引いていたのですが、ヒラリー及びそのブレーンの「中国シフト」は半端ではありません。本当にヒラリーが出てきたら日本はどうするんだろうと、マジで心配してたんですが、どうやらその心配はなさそうなので、私は一安心。(しかし、ヒラリーに対するこれだけの「ホットラインの無さ」はもう、日本の安全保障上大問題だと私は思う。4年後を見つめておくべき)

さて、マイナーなニュースですがちょっとしたヒントになる話。FRCの調査では1月の株式・債券ファンドで最大手の一つ、フィデルティーは99億ドル(約1兆円)流出させた、という話。確かめてないけど恐らく片方でMMFが大量に流入になっている筈。つまり個人も流動性確保に走っていると言う状況がよくわかります。この状況ですので、一見落ち着いているように見えるアメリカ市場もまだまだ大変なのであります。

最後に・・・今日は千葉県の奥地!に出かけていて、こういうときは成田空港まで成田エクスプレスが便利な訳で成田空港を使用する訳ですが、そもそもあの検問、いつまでやるつもりでしょうかね。

若い人はしらないでしょうが、あれ、元はと言えば成田空港建設反対を掲げた過激派が空港襲撃をしないように作られたもの。出来た当初、80年代には実際に空港のすぐ横に掘っ立て小屋を建てて反対派の住人が住んでいて、それこそ何処からか過激派にダイナマイトでも運び込まれたりしたら、実際にひとたまりもない・・・・

ってことで空港内の安全を成田空港建設反対の過激派から保全する為に空港検問が始まった訳。既にその連中はいなくなり、まして、支援する人たちもお年寄りで足腰も立たないような人たちばかり・・・それが良く見ているといつの間にか

「テロの警備の為ご協力を!!」

なんて書いてある。これも空港公団の天下り先の確保に税金が使われているほんとにいい例じゃないでしょうか。だって、ほんとにテロ警備のためなら、関空や中部でもやらなきゃ変だもんね。向こうは何にもやってないのに成田だけやってる理由ってのをもう一度聞かせてもらいたいもんです。

まあ、警備会社などもお役所丸抱えできっと大きな利権なんでしょう・・・
おかしいと思ってるのは俺だけか?? 

PS 前回の「海」にはたくさんのコメントを有難うございました。読者の方々の中にこんなにシーマンの方がいるなんてびっくりしました(笑)。自衛隊関係者の方、元大型船の舵取りの方もおられて大変勉強になりました。個人的にはもう、逃げるしかない、というのが私の考え方なんですけどね。両論あるのは十分承知しております。とりあえず今後ともよろしく!!

 

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2008-02-25 08:28:09 | マーケット

あたごによる漁船転覆事故がなかなか先が見えない展開です。

私は一級船舶の資格を持っておりまして、結構あちこちで運航をする訳ですが、はっきりいって東京湾を中心とするあの事故現場あたりを含めるつまり、関東圏というんでしょうかね、関東海域はとにかく船の数がすごいのです。

私が運転するようなクルーザーと漁船は大体サイズが同じなのでよくわかるのですが、ありゃー、「絶対に相手はよけない」と考えないと恐怖感が先にたちます。

右舷優先というルールがそれはあるのですが、もう、逃げるしかない。

もうひとつ、海に出て分かる事は自衛隊の船の多さ。漁業関係者ははっきりおっしゃいませんが、もう、自衛隊の船が傍若無人に走り回ってるというのが日本の海の現状でありまして、それは実際に船舶を運転されればすぐわかること。

しかも、彼らにぶつからずとも、何せ、最新鋭の推進力ですから、その航行により生み出される波動もすさまじく、その波でさえ、直撃すればそれだけで沈没です。やってるほうも(自衛隊)わかってるはずですがね、いずれにせよ、早く逃げてしまわないとこういう小さい船は常に転覆の危険がある訳ですが、そういう現実が全く報道されていない。

これは自衛隊だけの問題ではないですよ。大きなタンカーも似たようなもんです。自動車免許取立てのころ、首都高は恐ろしかったですよね。あんな感じです。海はひろいな~・・・ではないのですよ、実際は・・・・

狭い海域をどう通行するか、大きなものが小さいものをかばう、ってのが本当でしょうが、日本の海は「そこのけ、そこのけ、お船がとおる!!」 が現状だという事です。

 

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すっきりしない展開

2008-02-22 09:27:36 | マーケット

日本のサッカーみたいなもんでアメリカ経済はますますすっきりしない展開となってきた。

昨日発表のフィラデルフィア連銀による2月製造業景況指数は予想をはるかに超えて悪化。予想中央値がマイナス10に対し、マイナス24とくれば唸るしかあるまい。

 なんでフィラデルフィアなんてマイナーな一地域の数字にそれほど左右されるのか?・・・という声が聞こえてきそうですが(笑)、全米の様々な地区連銀が出してくる指数の中で全国指数との相関関係が統計的にかなり高いこと、いち早く結果が出ること、フィラデルフィア連銀の調査統計が厳密で正確性が高いと見られているうなどなど、さまざまな理由がある訳ですが(人種、所得構成が全米のアベレージに近いから、なんて説まであります)、先行指標として実際に活躍してきた実績が評価されている、と言うのが本音でしょう。

つまりフィラデルフィアが崩れるとその後全国的にも大きく崩れる場合が多い、という事です。だからショックだった・・・ということですな。

見渡してみても、住宅セクターも相変わらず悪く、今回の一連の政府による対抗策が俗にいう「クーポンジャンプ」、金利のステップアップが集中する2月を上手く避け得たのか否か、注目しておく必要があるでしょう。

予想通り、金融機関によるレバレッジが20倍あったものが5倍になってしまったなど、特にレバレッジドローン等格付けの低い融資は相当締まってきているので要注意。

 一方で失業保険申請件数は低下、などとの指摘もありますが、これは1週間ごとの数字なので長期傾向を判定するのには不向き。一喜一憂しないようにしましょう。 で、結局次の失業率を待ちましょう、なんて話しに成りがちですがまあ、いろいろ出てくる筈です。

日本版SWF・・・
いよいよ自民党国家戦略本部直属の検討チームが立ち上がるということですが、とにかく面子が面子なだけに妙な結論にいたらぬよう、切に願うしだいです。こういうことは足していくつかで割る、というような結論に一番不向きなテーマですので、しっかり議論して頂きたい、と思います。

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暗流

2008-02-20 10:18:25 | マーケット

やっと帰京~。

いやはや、これだけ動くと移動時間に忙殺される訳ですな。まとまった時間も最近は、まあ、あるようでないのでこの機会にたまった書物を片付けるということに。

で、かんべえ先生お勧めの「暗流」(秋田浩之著 日本経済新聞社)

うーん、すごいね。やればできるじゃん、日経、って感じのものですね。やはり必読でしょう、これ。

2006年にこのブログで、ある米軍関係者の話ということで、自衛隊は完全に米軍の一部に組み込まれている(戦略的に)という話を紹介したことがあります。そういう目で米軍の再編計画を見るべきであり、そういう意味では最早日本は「戦争をしていない」とは言い切れない状況になりつつあるようだ、と書いたのですよ。

実は、当時大分ご批判を頂いた記事の一つなのですが、本書によればこれはかなり正しい情報だったということになる。うーむ、恐ろしい・・・・

そのほかにも興味深いインタビュー、情報満載で一金融マンとしての考え方もかなりシビアに洗練される必要がありそうだ・・・って事でお勧めであります。

考えてみると・・・・
このアジアという地域で中国がナンバーワンじゃなかった、或いは周辺諸国が中国の圧力にさらされていなかった、という時期の方がはるかに短い訳で、むしろ今の状況、つまり日本が中国をはるかに凌駕していて、他の東南アジア諸国も中国による侵略の恐れに直面していない事・・・が奇跡的、という認識は肝心でしょう。

その意味ではある意味歴史通りの常識に戻りつつあるという事になる。

その中で、「米軍出て行け」、などとヤワなことを行っている国よりも、アメリカの原潜が立ち寄れるように港湾の深度を上げている・・・なんてシンガポールの話を聞くにつけ、うーむ、とうなる訳です。

実際は安全保障面では自衛隊の幹部もインド、シンガポールなどとの交流はかなり頻度が上がっているようですので、まあ、それほど心配はないかもしれませんが、我々一人一人がこういう問題に感度を上げておく、ということは毎日の株価より、よほど大切なような気がしますね。

イージス艦なんてハイテクの軍艦が東京湾でそれこそひょこっと釣りをしているってな場所をがんがん通っているのが現状な訳ですしね。

ということで、明日あたりから通常ペースに戻して行きますのでまた、よろしくお願い申し上げます。

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たるんでる??

2008-02-18 18:39:11 | マーケット

「おい、こら、ぐっちー、やる気あんのかよ!!」

 「すんません、徹夜続きに定期内視鏡検査とかやなことばっか続いてるモンで・・・ 」

「で、いつ書くんだよ!」

「 あのー、明日朝からまた大阪でして・・・・」

「 何だってー、まじめにやれよ、まじめに仕事を!!」

「 お言葉ですがこっちが本職なんですがね・・・・・」

 ということで、商売繁盛・・・ありがたいことですが、ちと書き込みが停滞中でありやんすね。 特に書く事ないし、アエラでお会いしましょう♪ なんていうとまた怒られる(笑)。でも出ましたんで宜しく!

それからなんと朝日新聞の社内報にまで出させて頂きました。これはさすがにみんなに読んでもらえるものではないのですが、出てるメンバーがすごいのよ! あの長妻議員やくらたまさんと一緒ではないですか。

うーん、いいですね~。

ということでひたすらマイレージが溜まっていくぐっちーでした!

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実感

2008-02-13 11:17:45 | 金融全般

今日はわたくしなんぞがなんか書いている場合ではないかしらね。こちらの読者は皆さんご存知でしょうけど、今日は是非ね、読んでみて頂きたい。

溜池通信

ぐっちー的な実感としては引用書のこの部分はまさに秀逸

 「日本は明確な戦略に沿って動くというよりも、大きな衝撃を外部から受け、それに反応する形で進路が決まっていく国家なのではないか。明治維新後の歴史を見ると、そう思う」

 実際企業にお勤めの方は大多数がそう思われているのではないでしょうか。

モルガンスタンレーに勤め始めた80年代後半、それまでいた商社から来た私はある意味衝撃を受ける訳です。がんじがらめの金融行政の中で、「いや、だって大蔵省がそういってますから」、「そういう仕組みですから」、という意見に対しアメリカ人のトップは「君たちがそういっている限り何事もかわらない。こちらから変えてやるという意識を持たなくてどうするのだ」。という訳です。

それまでの商社では役所の方針がまずあって、逆に言えば如何に役所の意図を汲んでスムースに仕事を運ぶか、という事が仕事のほとんどで、それができる奴が仕事の出来る奴だった。これは社内と言い換えてもいい訳ですが、まして役所と無用な摩擦を起こす奴はいらない、ということで、一方モルガンではそれはマッタク通用しなかった。大蔵省をどうやって変えるのかを考えろ、という訳です。(これをガイアツと呼ぶのならまあ、そうなんでしょうね)

もう一つ思い出すのは、当時社内で使っていた債券システムは外債用にできていて、当時はじめた円債にはまったく対応していなかったのですね。日本人はここで工夫をして、個人個人でそれこそ「カイゼン」にかかり、独自でJGBに対応するシステムをくみ上げる訳です。

しかし、やはりニューヨークから「君たちは何をやっているのか」、と咎められた。こちらは好意でやっている訳だし、外注すれば何千マンもかかるのもわかっていて、節約になるし何が悪いのか、ということになりますね。 しかし、彼らの意見は違っていたのです。

「君たち、日本人が東京ではこれが必要だと会社に認識させ続けなければいつまでたっても前に進まないし、東京が本当に必要なものは手に入らないではないか」。と来る訳です。日本の市場でJGBをやる限りにおいては今のシステムがマッタク役に立たないと、君たち日本人が発言しなければ会社の誰も認識できないではないか・・・・

いや、ごせつごもっともです。

そう思った人間が自分の意思でスタンダップしなければ長い目で見ると会社(組織)に対して損失を与えるという考え方ですね。よくも悪くも自分自身で何かを考えて変えていく経験がどうも日本人には乏しいのですよ。学校でそういう教育をしていないせいもありますがね。

かんべえ先生はそれはそれで日本人の特性だと捉えておっしゃいます。そういう意味では、日本人は組織の中では永久にリーダーシップはとれないかもしれないが、誰かをサポートする側に回ると日本或いは日本人ほど上手く働く奴はいない、と言い換えてもいいかもしれませんね。

前にも書いた「アメリカ人の上司+日本人の部下」が結構いい組み合わせなんだよ、という事がまさしく当てはまる訳です。メジャーの監督が日本でいい仕事をしているのもこのあたりに繋がる訳でして、まあ、なんか情けない気もしますが、そういう役割もありかしら、とも私は思います。

実際あるアラブの有力投資家でアメリカ人は(クリスチャンだから)嫌いだし、直接交渉もしたくないが、日本人ならいいか、ということで我々をネゴシエイターに指名してくるケースが結構あります。

「なんで日本人が間にはさまるんだ??」 とアメリカ人の友人は苦笑いをする訳ですが、「君たち過激なキリスト教信望者はイスラムでは信用されんのだよ・・・」、といいつつアラブとアメリカの間を取り持ってお金になったりする訳ですから、こういう役回りも実際ありなんでしょう。

イチローは確かに天才ですけど、メジャーで4番を打つわけではない。でもしっかりベストナインには選ばれて、すばらしい選手だと野球ファンに思われている。「日本が世界におけるイチローをめざす」、ってのもそれはそれで悪くない・・・と思います。

最後にもう一つ。
先日あるタイ政府の閣僚の方と話をする機会があってその方も実に面白いことをおっしゃってました。いわく、

「タイは自力でなんとか日本のような工業国をめざしたんだが、どうも上手くいかなかった。どれもこれも中途半端に終わる。要するに製造業というあらゆる工夫の塊のような仕事は恐らく世界中で日本が一番向いている仕事なのではないだろうかと思い至った」

そういう見方もある訳ですね、と感心した次第です。

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お題;潰れそうなJRAの馬券を買えるのか??

2008-02-12 09:04:31 | マーケット

これだけ金融機関の決算が信じられなかった、という事は過去に無い訳です。何せ金融機関ですから。お金を借りるのも貸すのもここの信頼がなくなればお金が例えあっても動かせなくなる。

今回のサブプライムに端を発するCDO惨禍はまさにこの信用問題がテーマであり、信用収縮にどう対応するかが問題ですよ、とこのブログでは100回くらい書いた。でもなかなかそういう対応ができていない。

一番簡単なのは銀行は絶対つぶさないとアメリカ政府が宣言すること。そうすれば株価はともあれ、信用問題はカタがつく。フィンランド、ノルウェーはこれをやり、形を変えて日本もこれに倣った。規模が違うとか、訳のわからん経済学者はまたほざくだろうけど、現実にこれで金融危機を回避してきた、そして現状を見ればそれが唯一の方法だったということが解かるはず。

しかし、これをモラルハザードだと非難していたのが今のバーナンキさんなので、これをやるならFRB議長を辞めざるを得ない、という観測まで飛んでいる。ただ、それはちょっとかわいそうで、日本や北欧と違って銀行を倒産させてはいけないという伝統がそもそもアメリカにはない。

西部劇に出てくる銀行を見てください。幌馬車でぱぱっとやってきてテント広げて、はい、銀行でございます、とやる訳ですよ。端から潰れそうだし、潰れても仕方が無いもんよ、というコンセンサスが社会にあります。銀行員といっても日本みたいに信用されない。はい、三井住友銀行の社員です、と言えば日本全国通じるでしょう。ロスアンジェルスのかなり大きい病院にいってモルガンスタンレーの社員ですといっても、え、それどこ?? って聞き返されます。はい、体験済み。(そういえばだれか、あんたはアメリカに住んだことないんじゃないの、とかコメントで非難してた奴がいるけどね・・・笑)

しかし、金融市場がこれだけ複雑にグローバルに絡まってくると西部劇みたいに簡単に銀行が潰れては困る訳ですね。アメリカという自由主義経済を錦の御旗に掲げている国がモラルハザードと言われようとなんだろうと、ここで銀行を守りきれるか、極めて重要な岐路に立っている訳ですが、当事者のバーナンキ氏にそこまでの認識と勇気があるかどうか、僕は疑わしいと思っています。

次のフェーズは間違いなくCDSです。お互いに金融機関同士でデフォルトリスクをヘッジしてある訳ですから通常これほど安全なものはない。でも今僕がデフォルトリスクをカバーしていて、プレミアムを払っている相手がシティーだったりメリルだったりしたら、トリガーをひいたときにこいつら本当に払えるのだろうか、と当然疑問も持つ訳です。しかもここまで来たらデフォルトリスクに限らずで、例えばアメリカ国債のプットオプションを行使したときにこいつら、ほんとに払えるのかよ、となってしまう。

ここまで行ったらもう遅い訳です。今CDSでヘッジしているもの、そのものが疑わしくなってしまうだけでなく、ありとあらゆるデリバティブが行使リスクにさらされる

ふん、俺は世銀の債券持ってるからね、絶対安全だ、といってるあなた!!
金利部分のスワップをシティーが持っていたら、潰れたときには行使できずに利息入ってきませんから。

馬券を買ってJRAが潰れるというリスクを想像してください。それでも馬券買いますか??

その前に・・・期間限定でもいいから銀行はつぶさないと早く宣言してしまわないと・・・間に合わないだろうな、と思います。今でも間に合うかタイミング的には微妙なんですけどね、早くしないと、ということだけは確かです。

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連休は音楽天国!!

2008-02-10 12:47:01 | 音楽

申し訳ない。コメントが探せない・・・・京平トリビュート、「京平ディスコナイト」がすごいよ、といってくれたあなた、ありがとう。

ほんと、京平さんはあのゴージャスぶりが最高であの手のディスコサウンドになるとすごいよね、有難うです!!

 さて、ということで最近の音楽シーン。いってみますか・・・・まずは、京平先生はこちら!

 http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%AC%E5%B9%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88~%E7%AD%92%E7%BE%8E%E4%BA%AC%E5%B9%B3%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9~-%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%90%E3%82%B9/dp/B000XQ9J6M/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1202613441&sr=1-1

さて、大体どっかでミュージシャン通しでつながるんだけど、まったくつながらんのがこの人・

http://www.jujunyc.net/

多分初めて日本航空の機内で聞いたんだよ、一年前くらい。で、こいつ絶対ニューヨークの匂いがすると・・・アッコのピアノみたな匂いがしたのよ。そして帰っていて調べてみたらやぱっし、ニューヨーク在住だって!

希望に満ちた町、でも一方でどうしようもない寂寥感や孤独感を導きいれる町、ニューヨーク・・・・そう、彼女はそういういい感じを持ってるのだよ。ニューヨークっぽい歌手ね。お奨めだわ。 奇跡を望むなら・・・そう、なんども望んででも、叶ったからね!
ニューヨークだもんね・・・(涙)

次はど真ん中かな?? ミスチル, 桜井君のカバーバージョン。あのボランティアのBank Bandのアルバムですが、曲目がすげーぞ!

01. 何の変哲もないLove Song (KAN)
02. ひとつだけ ( 矢野顕子)
03. 昨日のNo, 明日のYes (GAKU-MC)
04. to U (Bank Band with Salyu)
05. スローバラード (RC サクセション)
06. 遠い叫び ( 仲井戸麗市)
07. 休みの日 (JUN SKY WALKER(S))
08. イロトリドリノセカイ (JUDY AND MARY)
09. 煙突のある街 ( 真島昌利)
10. はるまついぶき (Bank Band)
11. MR.LONELY ( 玉置浩二)
12. evergreen (MY LITTLE LOVER)
13. 歌うたいのバラッド ( 斉藤和義)
14. よく来たね (Bank Band)

で、やっぱり桜井君、歌、めちゃくちゃうまいです。びっくり、感激! ってことでこれもすごいですよ・

 でもね、実はいま聞いているのはこれ!

http://www.amazon.co.jp/%E5%90%89%E7%94%B0%E6%8B%93%E9%83%8E%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88~%E7%B5%90%E5%A9%9A%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86%E3%82%88~-%E3%82%AA%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%90%E3%82%B9/dp/B000ZLS9KM/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1202614727&sr=1-1

吉田拓郎、トリビュート!!

今の若者が歌うとこうなるんだけどさ、拓郎の魂というか、気心がどう歌おうにも確実に歌に残るんだわ。これ、新しい日本の形かもしれないな・・・・などと思うの。ある種、こうやって仕事すんだぜ!! みたいなおやじの魂というのかな??

思わず目頭熱くなってます・・・

 じゃね、みんな、いい酒のんでよい連休を!

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しらねーぞ、おい。

2008-02-08 09:14:21 | マーケット

出張続きでして書きこみがままならんです・・・・すんません。

でもね、昨日のニューヨーク、結構やばい。

何度も何度も何度も!!

米国債の値崩れが最後の大きな魚なんだと申し上げつつ、それをマッタク無視する日経新聞。 昨日の30年債入札をなんと見る?? 

おい、この書き込み今度はうつすなよ!!

こんなにテールが流れたのはいつ以来なんだろうね。多分僕がこの仕事初めて以来ないような気がするね。所謂間接入札が10%程度。これはもはや米国債に資金を投ずる意味がないという諸外国のボイコットでしょう。

これだけ利下げして、まだ緩和する事が分かっている中での30年債入札の不調。

遂に来た、としか僕には思えないのだが・・・

4.5%の利回りで30年間アメリカに金を貸すことはできないのだよ、きみ。
インフレリスクじゃなくて本当に信用力がない、ということですな。

G7なんてやってる場合じゃない。だってみんな力ないんだからさ。

では・・・
 

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遂に消費が打撃を受けるか。

2008-02-06 09:32:03 | マーケット

アメリカはご存知のとおり非製造業の国です。金融を中心としたサービス部門が主力で消費も何もすべてこのセクター次第です。

特に金融は年収30万ドルを超える世帯が集中していますのでここがやられたらアメリカ全体がアウトだ・・・・そしてシティーが潰れかけた1991年以来、このセクターがやられたことはない・・と以前書きました。

昨日の全米供給管理協会のISM指数はその意味で大ショック・・でありましょう。1月は41.9、前月が54.4ですからその落ち込み方は異様です。この数字、ISM指数と呼んでますが、80年代から全米購買部指数とよばれ、失業率などに比べるとはるかに精度の高い指標として知られ、これがここまで下がればそりゃー株式市場は動揺します。

所謂所得の上位3-5%が全消費の90%をまかなうと言われているアメリカですから、過去20年間はこのゾーンが安泰だったのでたいした景気後退にならずに済んだ訳です。日本のように8万ドル程度のゾーンが安定的に消費を支ええている国だとそれほど消費自体は急激には落ち込まず、ここ10年体験したようにじわじわ落ちていくわけですね。

しかしアメリカの場合はこのゾーンがダメージを受けると、一人で3軒持っていたりする住宅は勿論、アメリカ人平均の10倍以上払っている医療、年間10万ドルは支出していると言われる子供への教育など、諸々の高級サービスに対する支出を急激に減らすことになり、経済全体へのダメージは日本の比ではないのです。

特にウォールストリートの皆様は結構大変。
90年台はウォールストリートの受け皿としてちょうど投資銀行業務に手を出し始めた欧州系金融機関がありました。これであまり消費が落ち込まずに済んだのです。さすがに1Milの仕事は少なかったのですが50万ドル程度で米系金融機関から人を迎える欧州系はそれこそごろごろありました。

その後も、業界全体でわが世の春を謳歌した訳ですが、今回のCDO惨禍は欧州系も巻き込み、所謂バイサイドもヘッジファンドが不調でやはり受け皿になりそうもありませんね。ただでさえ、インド、ロシアなどから優秀な人材(特に理数系のデリバティブ関連はとんでもなく高い給料が取れたのですが・・・)が価格破壊をおこしつつあったところにこれですから、それはつらい。

大体貯金もしませんからね、彼らは。マジでタクシー運転手になっているという知り合いまでいます。家も、フェラーリもモデルのような若く美しい奥さんも(3人目だけどね)すべて手放すところまで来ているのが現状ですが、遂に数字に裏付けられてしまった(笑)。

実際、あの90年をはさんだ時期を含めて個人消費がゼロ成長ということはアメリカの場合なかったと思います。あってもほんとにちょっと・・・でしょう。が、今回はかなり怪しい。

ということでリセッションリスクは80%以上と見ます。ヘリコプターでばら撒こうにも原資がないしね。これで本当にマッケインが勝っちゃったらアブダビはシティーの株を売るんじゃないかしら・・・などと余計なことまで考えさせられる夜でした。

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シンガポールと日本

2008-02-05 14:17:02 | マーケット

シンガポールについて昨日いろいろご質問やらご意見やらを頂きまして、「ふーん、でもなんでシンガポールなのよ」、という内容のものが結構あったので、もう少し書いておきましょう。

シンガポール人がそれほど親日的とは思えんぞ、というご意見もありますが、対中国という味方をすると、シンガポールと日本が同じような位置づけにある、と言い換えてもいいかもしれません・・・人口の70%が中国人にも拘わらず、ですよ。ここが重要です。

台湾は例外として、シンガポールの中国に対する距離感というのは大変興味深く、そして日本とよく似ている。先ほども申し上げた「中国人がマジョリティーにも拘わらず」という所にヒントがあるのです。

日中国交回復が1972年、他のアジアの国々も大体この前後に国交を回復していますが、実はシンガポールは東南アジアで一番遅く1976年にやっと回復。中国と言う巨大勢力にイージーに組する事が多民族国家であるシンガポールを窮地に陥れるというリスクを十分に勘案した結果でしょう。

もう一つ有名な実話がありますのでこれもご紹介しておきましょう。
1992年、小平が「南巡講和」という改革宣言を出し、それに協力する形でリー・クアンユーが蘇州にシンガポールの近代技術の粋を集めた工業団地を建設し、かつ運営も近代的な方法でシンガポール政府が受け持ちましょう、ということになった。

遂にシンガポールが中国の近代化に手を貸した、ということで当時は大変な話題になりました。これは1995年に完成するのですが、大発電所あり、大規模な道路建設も完了し、それは大変立派なものでした。

しかし、中国は見事にシンガポールを裏切ります。まず、敷地内の発電所について、電力事業はすべて国家事業であるということを盾にとって、発電所の電力収入はすべて中国政府のものであると乗っ取ってしまい、かつ敷地内に誘致した企業に対する電力料金も中国政府が決定するとしたのです。勿論シンガポール政府としてはこの電力による収益を運営費としてみていましたから、計画そのものが台無しです。

しかも、驚いたことにすぐ隣にシンガポールが作ったインフラストラクチャーを無料で使用可能としたそっくりな工業団地を蘇州市とともに造成、なんとシンガポールの半分の値段で企業に売り始めたのです。そりゃー、隣に半額のものができて、道路港湾などは近接に既にシンガポール政府が建設しているのですから、隣の家の電気水道を使っているようなもんで、トンでもない話です。

この資金源には実は年金基金もテマセックのお金も使われていて、損をした苦い経験もあるのです、と昨日話したのはこのことなんですね。当然この工業団地は無償で中国にくれてやる形で終わりました。

いづれにせよ、これを境にシンガポールの中国に対する姿勢は一転します。考えるべきは、中国人ですら、中国人に騙される、というこの現実でしょうか。日本が如何に難しい相手と対峙しているかをよく考えるべきいい教訓ですし、その意味では騙され脅かされ続ける「弱者同士」にしか分からない「共通の感覚」とでもいうべきものが日星間に明らかに存在します。

この点については広くベトナム、タイ、マレーシアなどの東南アジアの国々が中国に対しておかれている立場は実によく似通っており、歴史を振り返れば日本を含めて東南アジアは如何に大国中国に向かいあわねばならないかという歴史の連続だったとも言えるのです。あるときは占領され、あるときは経済すべてを中国に頼らざるをえない、という状況の連続だった訳です。日本が中国に対して比較優位にたったのはACでは初めてといってもいいような状況で、そしてそれもそろそろ終わりを告げようとしています。大中国とその他の国々という昔ながらの関係に戻りつつある訳です。

その意味で既に完全な資本主義国として自立しているシンガポールとのパートナーシップが重要で、大国中国が存在感を増してくる中で、それは世界経済のアンカーとしても十分機能するのではないか、と日々思い続けておる訳です。まあ、戯言として聞いて頂ければ結構ですが・・・・。

 

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投資銀行からSWFへ

2008-02-04 10:09:05 | 金融全般

あまりこれといったニュースの無い中、飛び込んできたのがこれ。アエラで書いたようにやっぱり出てきましたね。

 シンガポールGIC、ウェスティンホテル東京買収・770億円 
シンガポール政府投資公社(GIC)は月内にも、米モルガン・スタンレーが保有するウェスティンホテル東京(東京・目黒)を約770億円で買収する。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の余波で世界的に不動産取引が冷え込むなか、日本の優良不動産がなお割安とみた海外政府系ファンドの大型投資が実現する。  GICは2日までにウェスティン東京の土地・建物を取得することでモルガンと基本合意。今月下旬をメドに取引を完了する計画だ。GICはホテルの営業をそのまま継続し、長期保有により価値を高める方針とみられる。サブプライム問題に端を発した世界的な金融市場の混乱で、米欧のほか日本でも大型の不動産取引がほぼストップする環境のもと、GICは異例の規模の不動産投資に踏み切る。(03日 07:00) 以上日経ネットより。

大筋正しい記事ですが、GICにとってこの程度の投資は「異例の規模」でもなんてもありません。ちょろいもんです。日経がGICを直接取材していない、というのがみえみえです。(多分GICの残高が2000億ドルとかいうのみて勝手にでかいじゃん、とか書いたんだろー、と思われます。)

また、GICは日本の不動産、特に商業施設については「割安」との判断をここ数年変えておらず、その意味では" On the cource" の投資だ、という認識が大切です。

東京の一部の商業施設はニューヨーク、ロンドンはたまたパリに比べてまだまだ割安、というのが彼らのスタンスで、まさにその通り。サンジェリゼ通りに比べればまだ表参道は安い。日本国内のマーケットとしてではなく、グローバルマーケットの一部として捉えているところがユニークなのですs。

彼らのユニークな所はシンガポール人、つまり中枢は殆ど華僑な訳ですが、東京の不動産への投資意欲のかけらも中国(例えば上海)には無いと言う点。彼らは中国の土地保有形態、あるいは現在のビル、ホテルなどの保有形態がリーガルにも極めて不自然、と判断しており(いつ中国政府に接収されてもおかしくないと考えている、まじで)、その分を東京に集中しているという頭のよさ。(中国人なんて信じられないよ、という方までおられますからね・・・笑。ってかあんた何人よ!!、ってな笑い話はしょっちゅうです)

日本の外貨準備はいずれ国債の返済に充てなければならんので、損したらどうするのか、という議論が横行する中、2000億円が5000億円になったら、その分減税できるだろう、と考えるシンガポール政府のコンセプトを少しは学んだらいいと思うよ。

このままいったら日本なんてジリ貧な訳ですよ。どうやって稼ぐつもりなのか。

国民自身が
「損したら増税、結構じゃないの、その代わり損させた役人も責任とって退職金なし、かつペナルティーだからね」という具合に(実際GICの連中は準国家公務員扱いで損失を出すと退職金はない)是々非々で物事を考える必要があると私は思います。9000億の外貨準備のうち2000億だけでもSWFにまわして有効活用するという議論も必要でしょう。人口がどんどん減っていく、生産基地は海外に出て行く、この方向が変わることは未来永劫ない。

シンガポール政府にしても、あの国土、あの人口で将来を見た場合、お金に働いてもらう以外に道はないと考えたからこそ1970年代からテマセック、GICを立ち上げた。やられたことだって勿論あります。だからこそ、日本もいい加減考える時期に来ているのです。労働人口がどんどん減っていく国内でこれ以上税金を搾り取るという議論はデッドエンドで、ここはお金に働かせるという発想が欠かせません。

 話がそれましたが今回のディールはやはりモルスタ救済という見方が出来るでしょう。GICにしてみると汐留でホテルも持ってるし、ホークスタウンもあるし、違和感のある投資ではない。個人的なゲスでは当初は資本出資を要請されたと思います。GICは私のいる頃からモルスタのグッドクライアントっだったのでパイプは十分にあります。

しかし、恐らく、中国が10%にも及ぶ出資をしたので「奴らと一緒はやだ」、GICがだだをこねた、というのが真相だと僕は見ています。そのくらい中国が嫌いなんですね(笑)。その代わり不動産なら買ってやるけど、どうする??、ってな具合ですね。

その意味で、遂に金融市場の主役はインベストメントバンク、ヘッジファンドからSWFに移りつつある・・・のかもしれません。

余談ですが、日本にとってこのシンガポールと言う国はものすごく重要な意味を持っていると思います。幸い、日本が占領してしまった国の中では圧倒的に対日観がいい。これはリー・クアンユーの功績でしょう。今のうちに彼らとがっちり手を組めば中国に対しても十分対抗できるだけのノウハウがあります。何せ元中国人なのですから(笑)。

そして日本が苦手なインドへのアクセスも十分です。人口で言うと、多分中国人の次はインド人でしょう。インドの有力な財閥もシンガポールには相当進出しています。
ま、この話は長くなるのでまた機会があったら書いて見ますけどね。

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情報というもの

2008-02-01 08:45:42 | 金融全般

先日のモルスタのサムライ債券についての書き込みのほか、複数の書き込みに対し、ブルーンバーグの情報では・・・・ブルーンバーグの価格で計算すると・・・等々のご意見が多数来る。

ブルーンバーグで債券やCDSのインディケーションが見られるということは多分プロの方だと類推するので敢えて言うが、だったらブルーンバーグはその価格での取引を保証してくれるのか。

あれは複数の証券会社から出てきた価格を平均しただけのことで(或いはモルガンスタンレーなどはっきり出所を示すこともある)それがトレーディングプライスとはマッタク限らない。新規発行債券などで値崩れを起こしたようなものは各社談合してずーっと100のまま、なんてことはざらにあるし、今問題のCDOなどでも平気で100なんて表示してあるものまである。5社6社の社債のトレーダーが示しあわせるなんざー至極簡単な話。

通常ではトレーダー自らブルンバーグにわざわざ価格を提供することはなく、「はーい、ゆーこちゃん、今日は全部10銭ずつ下げといてね!」 と言う感じでアシスタントのおねーちゃんが勝手に入れているような代物。今回のように激しく価格が動いている場合はマッタクあてにならない事を申し上げておく。

ということで、この端末は計算機やチャート表示としては優秀なことは認めるが、情報端末としては新聞と同じ。まず、疑うべし。 モルスタを辞めて最初に移った欧州系銀行ではおどろくべきことにすべてのトレーディングポジションをこのブルーンバーグで管理していた。何千億にも上るUSTやブンズなどのポジションをブルーンバーグのシステムで管理しているのだ!!

ブルーンバーグにスパイがいないという保証はない。これをポジション管理に使うならば、彼らは各社が例えばUSTの何年債をいくらロングにしていてヘッジで先物をいくら売っているかすべて把握できる立場にある。こんな危なっかしいことをよくできるもんだ、と感心した。

もし、ブルーンバーグが悪意をもってコンマ1でもデュレーションをいじったら損失は何千億にも上るはず。これで投資銀行業務をやるのはおこがましい、と会議で発言したら、じゃ何を使えばいいのか・・・と聞かれて唖然とした覚えがある。

が、大多数の欧州系が今でもそうではないだろうか。何かの拍子に情報が消えてしまったバックアップなどを考えて米系では独自のシステムを開発し、瞬間的に(15秒程度)すべてのデータを別な場所に逃がすようなシステムまで作っている。当然独自のシステムでありかつ高価だ。しかし、それは必要な投資なのであって、このあたりのリスクに対する認識にはかなりの違いがあるように思う。

もっと言えばブルーンバーグはもともとメリルリンチの子会社だ。すべてのデータがメリルリンチに漏れていた・・・・としてもその意味ではなんら不思議はない。だから使いたくない、と少なくともモルスタは考えていたのだ。これがリスク管理というものだろう。

実際にいくらでトレードしたか、リアルな価格を把握できるルートを確立するのは絶対条件だ。時間もかかるし、金もかかる。しかし、これが確立できないのであればトレーディングをする資格はあるまい。業者に聞けば必ず騙される。彼らがいまだにCDOをいくらで評価しているか、皆さんご存知でしょう。その価格でトレードするのかどうか、といえばしない。インディケーションだと言い張る。所詮その程度、と言う事。

金融業の基本はまず相手を疑うことから。
そして本当に信じられる相手が出てきたら絶対裏切らないこと。ゴールドマンが強いのはこの鉄則を守っているから。

そういえば・・・
どらさん、取上げて頂いていたのですね。ありがとうございました。今度のみ行きましょうね♪

 

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