債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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出張続き・・・・

2007-11-30 08:52:19 | Weblog
本日は大阪でございます。ちょっと書き込む時間が無いので失礼します。
昨日の書き込みには多数のコメント、メールを頂戴いたしまして改めて感謝申し上げます。あちこちの業界で(金融界だけでなく)上層部の脳死状態が起きていることを改めて知りました。なんとかしなくてはいけませんね・・・・ではまた

行ってきま~す!
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船頭多くして・・・・

2007-11-29 10:32:17 | 金融全般

船山に登る、という・・・

昨日のニューヨークはほっと一息。まさにNWF効果。アラブの金は救済に使ってもよさそうだ、というコンセンサスの賜物でした。なーに、みんなシティーに口座持ってるからね、潰れたら困るんすよ・・・

さて、今日はたまたまどらさんが取上げていたのでコラボでもしてみようかと・・

債券市場の片隅から

http://www.fsa.go.jp/frtc/kenkyu/20071116.html

『我が国金融・資本市場の競争力強化を実現するためには、市場の発展を担う人材の確保・育成が急務であり、また、市場参加者においても当局においても共通のコンプライアンス感覚を有する人材が確保されることは、より良い規制環境(ベター・レギュレーション)の実現に資するものと考えられます。』

『こうした観点から、我が国金融システムを担う専門人材に必要とされる知識及び資質についての幅広い検討を行うため、金融庁金融研究研修センター(センター長:吉野直行慶應義塾大学教授)において、「金融専門人材に関する研究会」を開催いたします。』

で、メンバー見てください。

金融庁のオブザーバーは別として、実際のマーケット経験者はまあ、しいて言えばばひとりいるんだけど・・・・彼は某シェアーを落とし続けている生命保険会社で、クレジットリスクと金利リスクの区別も付かなかった人・・・という現実。運用担当者がクレジットリスクを取らずに国債ばっかり買っている・・・当時はよかったんですけどね、そこの生保の運用成績を見ていただければ結果はわかりますね。

実際にわが国の金融システムを担う専門人材は、わたしの見る限りマーケットにほぼ無尽蔵にいます。日本の金融マンはきわめて優秀です。

問題があるのは・・・ここにならんでいるような人がまた、訳のわからんことを言い出して、彼らの活動、動きを規制するような妙なシステムや資格試験を作り出して、新たな才能の創出を妨げることに他なりません。

そしてそういう人が金融機関の上層部にもいるためにそういう優秀な才能がマッタク生かされないだけです。事の本質を勘違いしていると言うことは当にこういうことをいうのです。今の金融界の課題は、如何にこの優秀なスタッフに自由にやらせる環境を与えるか、がテーマでありまして勘違いも甚だしい。こういうのを「コンプライアンス不況」というのです。脳死ともいう。

優秀なんですよ。自由にやらせたらいい。問題を起こしたら即刻逮捕、禁固10年とかアメリカみたいに懲役100年とかにしたらいくらなんでも妙な問題はおきません。

このメンバーのだれにそれが判断できるのでしょうか。一度テストをしてみたらいい。わたしの出身大学の先生も入っているようですが、例えば、今のCDOの仕組みを説明できまうすか? 金融機関のポートフォリオを見て、金利が1%あがるとどのくらいの損失がでるか、瞬時に判断できますか? 為替市場で100億円介入したときに実際にどれだけのオペレーションストレスがかかるかわかってます?? 

政策は俺が決める。やるのは君たちだ・・・というのでは第二次世界大戦の日本軍。実際に戦の経験が無い人がマネージメントをやって失敗します。

わたしの父親は陸軍士官学校の卒業生で終戦間際最後の本土決戦を戦車隊の小隊長として迎えました。日本海に上陸するソ連軍に対し戦車を向かわせる作戦を見て唖然としたそうです。その道筋には民家がたくさんならんでいる。そして道路を通っていけば戦車は横に二台並ぶのが精一杯で作戦本部の立てたような車両数はとうてい到達できない、と報告したところ、「民家を踏み潰していけ」、という命令が出て、もう軍法会議覚悟で結局命令を無視して終戦を迎えた、よく話してました。あれで民家を踏み潰していったらおれは切腹してたよ、とも言ってました。

戦車が動いているのすら実は見たこともない、ただし陸軍大学はオールAで卒業した優秀な参謀がおられて、作戦を作る訳です。で、兵隊は無駄に死んでいった・・・硫黄島です。ガダルカナルです。

例えば。。。ルービン元財務長官。
もともとゴールドマンのマネージメントご出身ですが、デューレーションとかご自分で(電卓で)計算できますし、国債の値動きを見て、1ヶ月のATMプットオプションのプレミアムはどのくらいかなど、必要かなどの係数もご自分で計算することができます。アメリカのマネージメントにとってこの程度は、すべてではないですがまあ、常識的な範囲です。

日本の金融機関のマネージメントは如何ですか。そしてこの面子はどうでしょうか。もちろん確認はとってませんがそんなこたー、俺のやることじゃねー、とか言い出しそうですな。

でも、こういう現場感覚の無い人がどういう金融専門の人材を育てるつもりなのか金融庁の方には今一度考えていただきたい。車の運転のできない人に車の運転を学ぶ方法を教えてくださいと言っているのに等しい。

こういう話をするとよく出る話。出産経験がないからといって優秀な産婦人科医になれない、という事はない!! という。

しかし、出産経験のある産婦人科医に診察してもらいたいというのがユーザーの意見ではないでしょうかね。マーケット(金融市場)もこれに似ている訳です。

自分でさくさくデューレーションが計算できるCEOと、それが何たるか、或いは今日は相場がこのくらい動いているからうちのポートはこのくらいやられるか・・・部下に電話しないとわからない人が直接交渉したらどっちが勝つかなんてことは明白じゃないですかね。

くどいようですが、優秀な金融マンは日本にごまんといます。外資系で20年以上働きましたが、はっきりいって日本人のスタッフの方がはるかに優秀です。ただし、マネージメントと大学の先生はアメリカの方が100倍優秀です。これは断言できる。

ですから、優秀な人材を育てるのではなく、あほな経営者を金融界から早く追放する方法と現場をしらない大学教授を早く追放する方法を考えて頂くことこそが福沢先生のお考えにも沿う訳です、吉野先生・・・・

おっと、慶応義塾では先生は福沢先生だけなので・・・・吉野君!!
おわかりですかね?

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NWF

2007-11-28 08:07:02 | マーケット

プロレスの団体みたいですね、こうしてみると。National Wealth Fund、国富ファンドと最初に約したのは誰だろうかね。まあ、政府系ファンドの事ですね。

!!わたしが最初に見たのはたしかにかんべえ先生のHPなのですが、これ、先生の発明でしたか。これは失礼致しました!

溜池通信

これは結構歴史が古く、1980年台から存在します。サウジアラビアのSAMA,シンガポールのGIC,あたりが走りでしょう。当時為替にせよ、株にせよ、SAMAが出てきた!! と言うだけでみんな右往左往したという点では、昨日のADIAによるシティーへの出資と言う話もあまり珍しいことではありません。

その後、SAMAは原油価格の低迷により、マッタク姿が無くなります。しかし、いまこうして原油価格が100ドルに行こうか、という状況の中復活・・・と言いたいところですが、こういう第一次世代はもう少し巧妙になってきて、自分で投資をせずに、実績のあるHFなどに資金を預託する傾向が強くなっています。

まだ、自分でがんばるぞ、といっているのはどちらかというとこのアブダビであるとか、UAEであるとか、ロシアであるとか、2000年台に頭角を現してきた所です。

サウジあたりは原油価格の下落で一度酷い目にあっているので、原油価格が下落しても何とか資産を残す方法はないのか、四苦八苦していますね。過去には原油に付加価値をつけようと、様々な化学プラントをそれこそ湯水のごとく金を使って建設したのですが、原油価格が下落すると、それらの石油化学製品もことごとく値下がりした為、酷いめにあったのです。

それを横目で見ていたアブダビやUAEがマッタク違う視点で運用を開始していることは大変興味深いですね。

因みに元祖NWFとも呼ばれるGICですが、彼らは日本の不動産市場の事実上大底を形成するのに大変な役割を果たしました。今の汐留、品川あたりの再開発はどうにも日本人は怖くて手が出なかった。しかし、あれをほぼ丸ごとGICが買ってしまった為に大規模開発をしても最後はGIC、というムードが醸成された訳ですね。景気の「気」はまさに「気」ですから、こういうムードというのが大事です。

GICによると東京のオフィスは世界水準ではまだまだ安く、十分買えるよ、ということなのですがどうでしょうか。 東京市場でまだあまり目にしていないNWFはロシア、くらいですね。

中国政府のお金は香港経由で既にしこたま入っていますので、先日報道された、中国投資有限公司が株をはじめるというニュースは「初めて自前でやるよ」、ということですね。あわてて否定したようですが、そりゃ、いま運用を委託されている香港のファンドの連中にしてみりゃ、なんだよ~、って話でしょうからね。でも、これにより中国による日本企業の買収が本格化する可能性は十分あります。

本日明日と出張続きで更新がどうなるかわかりませが、引き続きよろしくお願い致します。

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飛ばし

2007-11-27 09:37:10 | 金融全般

放送禁止用語だ(笑)、と元山一の方に言われましたがこれは完璧な飛ばしです。

11月26日
ブルームバーグ・・・欧州銀最大手のイギリスHSBCホールディングスは傘下のストラクチャート・インベストメント・ビークル(SIV)を救済するため、同SIV資産の(450億ドル=4兆8784億円)を引き受けると発表した。・・・・・これらのSIVの投資家は保有する証券をHSBCが新たに設立する運用会社の債券と交換することができる。

 前半部だけ見ていると、HSBCが毀損したSIVの資産を自分のバランスシートに取り込んだように見える。当初我々もそう捉えたのですが・・・しかし、後半部で明らかに新しいビークルを設立して、そちらの債券に乗り換えてくださいとやっているので、これは完全な飛ばしに見える。恐らく中身は20%程度の価値しか残っていないだろうから、元来はそこまで減額して飛ばさなければならないが、どうやら100のものを100で買い取りに行ったようで、これはもし事実だとすると、よくもこんなことが許されるな、ということになる。

もともとSIVという仕組み自体、銀行の別働隊なので連結するべきだ、という意見が強かったのですが、シティーなどの銀行側は投資会社に純粋にビジネスとして委託しているのでこれは完全に本隊の運用とは別、と強弁していた投資手法であります。

分かりやすく言うと、この箱を維持する(この箱でCDOを買うわけですが)にあたって、短期資金の融資を受けており、その融資は明らかに箱の作成者(シティーだったりJPだったり、UBSだったり)の信用補完を受けていると考えられるので、これは連結するべきだ、とわたしは主張してきたのだが、こういう事態を考えるとこの問題は大変大きな問題をはらんでいることがわかりますね。

因みにこのSIV、昨日も申し上げました通り、一体どのくらいあるのか把握しているとは言い難く、CDOの損害規模が大きくぶれるのもこのSIVが原因です。ただ、明らかに箱を分解して資産が売れるような状況ではないということが分かっただけでもインパクトが大きかった訳です

さて、更に。
このSIV,資産価値の毀損という点では広くCDOの毀損と同じ現象と考えていただいて結構です。問題は銀行のバランスシートで抱えていた場合、その原資はまあ、銀行預金だったりするので、取り付けでも起きない限り、もちろん引き当ては必要ですが、なんとか維持できます。時間をかけて償却可能なんですね。

所がこのSIVは短期資金(ABCPと呼びます)で調達していますので、6ヶ月とか最長でも9ヶ月後には短期資金を返済し、借り替えなければならない。その圧力がひたひたと向かっており年末超えのドル調達金利は5%を超えてきたという事実。つまり完璧な時限装置つきであります。

週明け早々FRBが20億ドル資金供給をしてきたのはこのABCPによる資金調達を睨み、借り換えができなければ即破綻(原債権であるCDOは売れない・・・価格が付かない)、従ってこれらの箱を大量に保有している金融機関はABCPの引き受け手に返済を迫られる、というとんでもない状況が生まれつつある、事をおそれた為です。SIVは危ないよ、といっていたこちらの予測がまたあたってしまったという、なんとも情けない話ですな。

更に更に・・・
それらの短期資金の出し手を調べてみると・・・またぞろ、シティー、だとかJPだとかSIVを作ったのと同じ面子がそっくり出てくのです、実は。

つまり、さすがにシティーの作ったSIVにシティーが金を出すのはまずいので、彼らは例えばJPが作ったSIVに融資する。そして、逆にシティーが作ったSIVにはJPが融資をする・・・・こういう壮大なマッチポンプみたいな事が白昼堂々と行われていたのでありますね。おそろしい・・・・

それからお詫び。農林中金に海外の支店がない、と申し上げましたら「あるよ」、とご指摘を受けました。確かにあります。ただ、資金の性格上、海外での営業拠点がない、と申しあげたつもりです。もちろん立派な経済調査部もありますし、それらを支える意味での支店が存在しておりいます。農林中央金庫の数名の方、ありがとうございました。他にも数名ご指摘がありましたので、そちらのコメントは公開させて頂きました。

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お詫び

2007-11-26 11:48:58 | Weblog

わたしのコメントが乗らないんですが・・・・・
メールにしっかりお返事を頂きたい・・・・等々。

最近とても多数のコメントを頂きます。ご批判、ご好意、どれも感謝いたしますが、中にはとてもお目にかけられない内容の物もございます。朝、忙しい時にばんばん消してますので、間違って消しているコメントはすごくたくさんあると思います。

ですので、申し訳ないですが、反映されていないな~、と思われましたら再度お送りいただき、題名のところに「再送」、ってな感じで分かるように表示していただけると助かります。

メールについて・・・

確かにお返事していないものもあります。でもね、これからわたしはどうしたらいいんでしょうか・・・・とメールを頂きましても基本的には答えようがないのです。(笑)ということで答える価値もないと私が判断したものについては答えていません。

これは本当ですか・・・・、というメールも頂きます。本当だと信じて書いていますが、中には間違いもあります。記憶違いもあります。宴会に出たかも覚えない、ってほどではないですが(爆)。

できるだけ調べてお返事してますが、基本的におかしいな、と思ったら一度自分でお調べになって見て頂けませんでしょうか。調べてみたけど、これは違うんじゃない、というメールは随分頂くことがあり、それはできる限りなおさせて頂いていますので。わがままですが、是非よろしくご協力ください。すみません。

そうでなければできるだけお答えしていますので、しばらくお待ち下さい。

たくさんお読み頂いているのはうれしいことですが、ちょっと、大分量も増えて参りましたのでこれまでどおりに行かないことはご勘弁を・・・

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問題の本質

2007-11-26 10:26:59 | サブプライム

ミシュラン片手にワインなんぞを開け(うふふ、ランシュ・バージュの99年を倉庫から出しておいたのだよ)、濃い目に味付けたラグーやブルーチーズをなめなめちびりちびりと一杯やると・・・・うーむ、よい休日じゃ、

などといいながら、いつのまにか「すきやばし 次郎」の文字がなぜか「二郎」に見えてきて目黒に走った・・・という迷走ぶり。うー、にんにくくせっ!

まあ、おかげで幸田先生を久々にテレビで拝み、サンプロも見られたのでよかったんですが、相変わらずサブプライム問題に関する分析は甘いですな。山場が12月に来るって皆さんおっしゃいますがね、確かにサブプライムだけ見ていればそうでしょう。しかしいくらとろい金融機関でもサブプライムはゼロだと思って計算していますからこんなもんがこれからいくら飛んでも関係ない。

RMBSとしてサブプライムが固まって入っていると思っている人も多いみたいだけれどそんなこたーはありません。クレジットカード債権も、所謂レバレッジトローンもみんなごちゃ混ぜに入れたわけです。

格付けが低すぎて、或いは一つ一つみると余りもリスキーなものを「分散」と言う名の下に集めているので、確かに分散しているが、実際サブプライムが飛び始めてみると、同じ格付けのほかのレバレッジドローンは大丈夫なのだろうか、とみんなが思い始めるわけです。

もともと一つ一つ分解して売る予定なのないローンを集めている訳だからこうい時にその一つ一つのローンが一体いくらなのか判断がつかないのは当たり前といえば当たり前。特にローンの場合、コブナンツという奴がついている。これはかなりエキゾチックな内容になっているものも多く、実際そのコブナンツに抵触しているか否か判断に苦しむものも多いのですよ、いざとなると。

そういうものを一つ一つみて、値段をつけていくには膨大な時間と労力がかかるわけです。更にそれらを原資産にしたCDOの債券を保有している金融機関はAAA,とかAAとかの格付けがついた社債だと考えて、常に流動性が確保されていると考えていた。原資産がいっぺんに飛ぶと思っていなかったのだから、甘いと言えば甘い。

実際、売買もしていた訳だが、いざこういう事態が起きると、お互いにこんなものを大量に持っている金融機関同士なのでたちどころにビットが出なくなってしまい、流動性の喪失に苦しんでいるというのが今のフェーズ。既に第二段階入りしてまして、従ってサブプライムがこれ以上飛ぼうがもう関係ないわけで問題の本質はこちらの信用収縮なのであります。

このCDO債券の流動性を回復するにはCDOの原債権(債券ではありません)をひとつひとつ見て、妙なコブナンツ(財務制限条項)が付いていれば「ゼロ」と評価せざるを得なかったり、売れるものはたとえ1%という備忘価格でも売却して・・・・と言う膨大な作業が必要な訳だが、これらを一つ一つ「診察して手術できる人」は世の中に実はそれほどいないのです。(コブナンツは開示義務がもちろんありますが、あらゆる方法で目立たなくしてあるのはエンロンの時に経験済みで実際さらに巧妙になっています。こういうのを見るとアメリカ人の金儲けに対する執念を感じますね)

こうした込み入った資産を本当の意味で扱えるのはここにもよく登場してくれるラリー・ポストなど、マイケル・ミルケンの愛弟子やその兄弟弟子などごく一部に限られる訳でして、彼らが数人で集まって一体何日かかるのか・・・という事態なのですね。だからこそ一度どこかに隔離して、よってたかって手術するしかない・・・ということでしてほうっておけばみんな腐っちゃいますよ、ということです。

実は残された時間はそれほど長くないと見ます。なにより、もう、これ以上耐えられないほどぎりぎりの状況まで金利を下げてしまった。これによるドル安はアメリカ経済の根幹を揺るがし始めています。

万が一、アメリカに対するリスクが今以上ふくらみ、アメリカ国債や政府の信用力をバックにしたMBSに対するリスクをヘッジしなければならないという事態になったり、何よりも金利が少しでも上昇をして価格が下がるような事態になれば世界中の金融機関の担保になっているこれらのものの担保余力がたちどころになくなり、それこそ世界金融危機になってしまう。

その前になんとかCDOを隔離しなければなりません。 日本も対岸の火事ではありえませんね。何せ日本円の価値の裏づけはドルですから。中国もかなりの部分をドルで抱えていますが、何せあの成長力ですから多少の資産の毀損はカバーできると考えられるでしょう。一方価値の裏づけがドルで、かつ成長率が2%もないような国は叩き売られても不思議ではありません。まあ、この程度の事くらい、榊原さんには言って欲しかった、と言う訳で。

PS 

またまた日経の皆様へ。
本日一面、サブプライム関連損失7兆円に、と言う記事。甘い。大甘。もっとしっかり取材しなきゃ。SIVに代表される簿外の部分をマッタク考慮していないですね。多分ゼロが一つ違う。カントリーワイドの簿外を含めたローンの毀損が1兆ドル、という取材まで出ており(東洋経済に詳しい)もう少しつめる必要があるのではないか。一面だからね、なにせ。

 

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はるかなる影

2007-11-24 10:14:58 | ワイン・イタリアン

ロオジエが資生堂、福原さんの情熱によってできた純ジャパニーズのレストランであるとか、ロブションがパリの店をわざわざ閉めて恵比寿にやってきた・・・・というようなストーリーはこちらの読者は100%ご存知だという前提でミシュランの記事を書きましたが、ロオジエはパリにない、ロブションの店も既にない、などご指摘を受けましたので改めてお詫び申し上げます。(笑)

まあ、書く必要がないと思ったんですが、やっぱある??・・・

福原さんが三顧の礼をもってして向かえたジャック・ボリーは勿論何度も三ツ星をとっています。(実は福原さんはよく存じ上げています)確かに星はレストランに与えられますが、シェフが変わるとその星は自動的に消えますので、いうなればシェフに与えられたもの。

そして三ツ星をとったというだけではまあ、普通ですが、かれはMOFにも輝いている訳で、その彼が作って、同じく三ツ星もとり、MOFであるブルーノ・メナールに引き継がれたロオジエが三ツ星を取らなかったらどうするんでしょうね、と申し上げましたつもりです。それに向かってロオジエはパリにない、とか食いつかれてもね~、という感じですね。

ロブションも同じです。もちろん彼自身、三ツ星をとって、もともとのパリのロブションよりはるかによい立地で始めたタイユバンロブションが三ツ星を取れなかったら、ジョークでしょ、という事です。勿論かれもMOF。ちなみにロブションもよーく知ってますから。

ということでまあ、常識の範囲というのは人それぞれですから、仕方ないんですが、まあ、要はわたくしを信頼してください、という事です(笑)

小学校のとき、私はクラスのみんなにうそをついた、ということで謝らされたことがあります。些細なことなんですが、当時(いまでも)字がへたくそだった私が唯一きれいに字がかけるのが、ドイツ製のスッテッドラーという所の鉛筆だったのです。STAEDTLERは設計に携わる方などはみなさんお使いですが、まあ、小学生にしては贅沢だった。で、その話を学校でした訳です。

世界最高の筆記用具はステッドラーだと。
あるこまっしゃくれた女の子が自分も欲しいと思い、近所の文房具屋さんにステッドラーの鉛筆が欲しい、といったらそこのおっさんに「何ですかそれ?」といわれた・・・・

という話をし始め、みんなが近所の文房具屋に聞いてみよう、ということになり、そうしたら、どこの文房具屋も「なんですかそれ」、となった。ひとりでも三越や丸善に聞いてくれればいいんだけれど慶応の幼稚舎じゃないのでね、普通の練馬とか板橋の文房具屋さんが昭和40年代にステッドラーを知らないのは無理からぬこと・・・・

でも、実在しないものを世界最高の筆記用具といった私は「うそつき」、ということでみんなの前で謝らされた訳です。 まあ、ある種のいじめですね。(ローマイヤのハムが一番うまい、と言ったときも同じようなことがありました・・・笑)

そのとき隣のクラスにいた岡田君が、うわさを聞きつけたのでしょう、仲良くもないのにわざわざ来てくれて、「うちにはそのステッドラーの鉛筆やシャーペンがごろごろしてるよ、君はうそつきじゃないよ」、と言ってくれました。彼は世界的に有名な設計者、岡田新一さんの息子だったんですね。(最高裁判所などを設計された方です)それ以来彼とは仲良く付き合うようになった訳ですので、災い転じてなんとやら、という事でしょうか、 まあ、分からん奴はほっとけや、という人生観もそのころから身に付いたような気がします。このあたりの話はまたいずれ詳しく・・・・

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感謝祭

2007-11-22 15:05:05 | マーケット

昨日のミシュランの記事には本当に多くの方から楽しいコメントを頂きました。ひとつひとつにお返事できませんが、有難うございました。何かいつもより熱いですね~、というコメントも頂きました。こちらの読者の方は本当によく読んで頂いているというか、よくお分かりになられているので、こちらもおちおち気を抜けませんね。その通りでした・・・・

脱線して書いた日本航空について、わたしがいつもJALを叩いているもので、関係者の方から「うれしかったよ~」、とメールを頂いたのには笑ってしまいましたが、ふふふ、わかっているのですよ、ちゃんと。

なぜか日経、日航と「日」がつく会社を叩くことが多いですね、というメールもあり、確かにそうですね。ついでに日ハムとかもあら捜しでもしますかね(笑)。 いづれにせよ、食べ物は個人の好みがありますから、あれこれ言い合って食べるのが楽しいモンです。

さて、アメリカは本日はお休み。昨年も書きましたが、このサンクスギビングが終わると一気にクリスマスモード。今年はクリスマス商戦が鍵を握ると書きましたが、いよいよ正念場を迎えます。「Fasten Your Seatbelt, PLS!」「お客様、シートベルトをもう一度お確かめください」であります。

「当機はこの先揺れが予想される為、客室乗務員も着席させていただきます・・・」 

ってすわるな、おい!  失礼致しました・・・ 

 一方日本の金融機関のサブプライム関連の損失もかなりふくらみつつありますが、注目すべきは三井住友銀行。サブプライム関連CDO(一般的にRMBSと呼ばれる)の9月末残高が950億円に対し、修正で通期損失見通しをなんと870億円まで引き上げてきた。

記者会見での説明によると、当初80%で評価していた価格を実勢にそぐわないということで40%と見直してこの程度の損失になるとのこと。

既に処分したものもあるのでなんともいえないが、9月末残高の90%にも及ぶ損失になるので、かなり思い切った作戦と言うことは評価できる。でもね、それでも実際には売れないよ。実際に売れないんだから、いくら理論上その価格といっても意味が無い訳。何度も行ってるけど一般企業のデフォルトと違って回復見込みがないのだから、いつか戻るという代物でもない。10%でもビットする業者はないと思います。だから本当はゼロ、と評価したらいい。そしたら画期的だ、と世界中で評判になるでしょうね。(でも相当恨まれる・・・)

一方三菱UFJは9月末残高2600億に対し通期損失見通しを40億!! としているのは如何なモンですかね。まあ、いずれ、増えてきますが、半分の1300、住友並にいけば1500億は必要ということになりますね。

 これも繰り返しですが、もちろん当初ゼロといっていたことから見ると巨額ですが、経営を揺るがすほどの金額とはいえません。

 本丸のアメリカの金融機関を見ていると今回の住友の例を当てはめると大体80%程度で評価している段階ですね。これから類推すると例の総額1兆ドルの損失という数字もあながちうそとも思えんので、こちらはこれからまだまだ大変です。

テレビでしゃべったことですが、今は一番やられていない日本の金融機関が出て行くのが一番。実はG7救済ボンドを出せ、とかいったのですが、理想的には日本政府が基金を作り、エクイティーを日本の金融機関が出す。残りの融資部分は日本政府80%、残りのG7で負担。日本製CDOを作って世界のCDOを救うんですな。一番こわーいエクイティーを取っちゃうんだからこれは太っ腹。

A以上のCDOは一律20%で買取。持ち込んだ銀行は一定の比率でワラントをエクイティーホールダーに付与する。名寄せして、債権回収が終わったらワラントを行使する。そうしたら・・・・欧米の金融機関の大半は日本の金融機関の傘下に入っている、という寸法です。いいアイデアだな~、これ。欧米の金融機関を則るラストチャンスですよ、やりません、みんなで??

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ミシュラン!

2007-11-21 09:36:19 | ワイン・イタリアン

グルメブログでもあるグッチーブログではこれに触れない訳にはいかないっすね。今日は経済記事はお休みなのだ・・・ ということで、既にご存知の通り、ミシュラン東京版が発表されました。

http://www.michelin.co.jp/media_center/news/corporate/pdf/first_edition_list.pdf

KEIKOさんのご実家が二つ星になったり何かを話題ですな。

ただし、ミシュランは味だけ、ではなく、サービス、素材の値段なども加味されているので、たとえすばらしくおいしいとしても秋刀魚の塩焼きなどを提供するレストランは星はゼロ。従ってフランスでも、値段が高くなりすぎるから、或いはそれが必ずしもベストの料理とは思えん、ということで星を返上するレストランが多数あることはご理解頂いた上でお使い頂いた方がいいでしょうね。あくまでも目安。(あと、星一つのお店にはかな~り疑問のある店が入ったのは事実です、念のため)

おいしくて素敵な料理は他にもやまほどある、と言う事です。その意味で次郎、水谷などの寿司屋は確かに上手いけれど、世界基準が日本だし、カウンターで対面して料理を出すなんて形態は日本にしかないので、今後落とされる可能性はあるだろうね。まあ、ミシュランが寿司屋という形態をどうみているのかが分かってわたしには興味深かったです。

そういう観点でみるとこれらの三ツ星は妥当ではないでしょうか。
ロオジエもロブションもパリで三ツ星を持っているのですからとれなかったらへんですよね(笑)。ただ、これらの三ツ星店に共通しているのは決して一見さんにはやさしくない、ということです。

次郎も4-5回通ってからだんだん持ち味が出てくる。この客の味の好みはこれだな、とオヤジさんが分かってくると凄みが出てくる訳ですよ。握りの硬さ、つめの塗り方まで変えてくる。これは他の寿司屋では味わえない醍醐味ですよね。

ロオジエもそう。ここはワインの好みをしっかり把握してもらえないと(或いはしっかり伝えないと)、一つ星もきついかも・・・。そういう意味ではミシュランの審査員だということがばればれだったんじゃない(笑)、という疑いは出てきますが、あえて言わせてもらうと、こういうレストランでしっかり旨いものを提供してもらって、いいサービスを受けるには、客にも問題があるということです。

自分の好みを伝える努力を怠って(フレンチで生の魚をよこせ、という意味での「好み」ではないですよ!!)、さらに相手が(メーテルや寿司屋さん)気持ちよくサービスをしたい、と思える客の態度、ビヘイビアーというのがあるということでして、一流の所でであればあるほどこれが要求されます。

「金払ってるのはおれだ!!」、という客が日本には多すぎる気がしますね。この点はサービス業に携わっている方にはみんな賛成していただけるのではないでしょうか?? 

「俺は客だぞ」、「わたしは客なんだから1000円のランチで何時間粘ろうと文句言わないでよ!!」、なんてビヘイビアーで座っていたらいいサービスを受けられるはず無いじゃないですか。あちこちで観察しているとそういう客に限って、料理を下げに来るときに例えば「ありがとう、おいしかったよ」、とまったく言わない。これだけでもう失格です。

飛行機の中だってそうだよね。料理を置いてくれたらCAに「ありがとう」、くらい言えないのかな。下げてくれたときに「まずかったよ」、と言ってもいいくらい。これは「ちょっとぬるかったよ」、とかさりげなく言えばいい。そういう客は大事にされますよ、ほんとに。誠意があるんですからね。

話が脱線しましたが、その意味でこれらの三ツ星はハードルが高いのは事実です。お客が選ばれる訳です。その店にふさわしいかどうか。

当然予約しないでいくなんてのは言語道断でありますし、ロオジエやロブションにいって席に座ってガールフレンドまで連れて!!!! 

「僕はワインが分からないので、彼女に似合うワイン探してよ」、

なんていったらもうそれでおいしいものは食べられないと覚悟。こんな男とは即刻別れた方がいい(笑)。

それはプロではない?? 

というならその辺の居酒屋に行くしかありません。三ツ星とはそれを要求してますし、はじめに申し上げたようにフランスでもその堅苦しさがいやで星を返上するレストランはたくさんあるのです。ジーンズをはいてオペラを見に行くな、と同じレベルだと思って頂ければ結構です。

 細かい話は機会があったら書きますが、例えばこれらのレストランに予約を入れるときまず電話をかけますね。レストラン側から見て、いい客か、サービスするべき客か(即ちレストラン側が緊張する客)はこの電話の時点で決まっている、ということを覚悟してください。(ちょっと大げさですが・・・レストラン関係の方にはご理解頂けると思います)

「今日は大事な彼女の誕生日なのでフロアの真ん中の席はちょっとご遠慮したいのですが・・・」

「従って当日ワインを選ぶのに四苦八苦してるところは見られたくないのですが・・・・」

「実は予算は二人で3万が精一杯なのです・・・・」 

「ヤサイが苦手です・・・・」

 これらは予約の時にしっかりレストラン側とコミュニケーションしておくべき事項です。行ってからではだめです。ABCのAです。従ってゆっくりソムリエなどとも打ち合わせができる、予約を取るにふさわしい時間というのがあるのです。(従いまして初めてのレストランに彼女をお連れするのはわたしはお勧めしません。特に「勝負!」、の時は避けるべし・・・笑)

レストランがしっちゃかめっちゃかにひっくりかえっているだろう夜8時なんかに予約の電話を入れているようでは三ツ星レストランでいいサービスを受けようとするのは無理です。

賛否両論ありますが、次郎はひどいという方・・・

初めて言ったときに、予約を取るときに「はじめてなんですが・・・」と言いました?? もちろん常連の方に連れて行ってもらうというのが一番スマートなデビューですね。

わたしは今から30年前(註・・・20年の間違い。ご指摘感謝します。2と3がさ~、最近よく見えないです、はい・・・・)、ボーナスを握り締めてデビューしました。「初めてです・・・ビールが好きなんですけど・・・・云々かんぬん・・・」。そして、「もしお時間に余裕があれば昼の2時頃いらっしゃいませんか?」 とおかみさんに言われた。

なんちゅー寿司屋だ、と思いましたが、行ってみるとそれはランチが終わったあと、つまり営業外の時間だった訳です。わたしはおかげでゆっくりビールを飲みながら、つまみを頼み(普通一見には出しません)、次郎さんのいろいろな話を聞いて緊張感もなくゆっくり時間を過ごすことができました。20代ですよ。寿司屋のカウンターなんてそれだけで緊張した。だから時間をはずしてまで営業をしてくれた・・・そういう気遣いがあり、出会いが出来て、かつ、長続きする(味が落ちていかない)とういのが三ツ星レストランの条件なんだろう、と勝手に解釈をしていますが、どうですか? 

これを「えらそーに!!」、などといってはいけません。皆さん、自分の仕事や会社で自分のやり方があるじゃないですか。相手のホームにいくと考えればまずは相手の流儀を尊重するというのは考えてみれば当たり前だと思うんですよ。それが相手をリスペクトするということで、「レストランはこちらが金を払うのだからきちんとサービスせよ」、という考え方はかなり違和感がある。

何十年も通っている常連がいる店なのですから、常連を優遇するのは当たり前です。(ぜんぜん話は飛ぶんだけど、JALもこれによく似たところがある。年間30万マイルをJALしか乗らないなんて人が結構いて、そういう人がいつもはビジネスなんだけどどうしても取れなくてエコノミーかなんかに座ってたりする。そうすると周りの団体の客が「CAはなんであいつだけ優遇するの?? JALのCAは生意気だ」、ってことでANAよりランクが下がるという構図ですね。ANAは国際線を飛び始めたのが最近で、フリークエントフライヤーという発想すら元はなかったですからしがらみが少ないのです・・・おっと脱線!)

おいしいものを食べるには、「こいつにはおいしいものを食わせてやるぞ」、と相手を本気にさせることです。そこまでしてね~・・・・・と言う方はもう、家で納豆食べてるほうが幸せですし、そのお金を他の事に使った方が百倍有益でしょう。

ミシュランガイドの本当の価値はこういうビヘイビアーに対する教訓なのかもしれませんね。サービスを受ける相手によって提供されるサービスが違うのは当たり前ですね。

ということでいいサービスを受けるには?? なんて話しに脱線してしまいました。因みに三ツ星に白金台のカンテサンスが入ったのにはびっくりしました。これはさすが、ですね。(フレンチでは唯一日本人シェフが獲得です。)

追加

シアトルのえいちゃんがこんな記事を送ってくれました。

http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article2901640.ece

海外の、有名どころのコメントが一様に「まあ、東京のレストランに星がたくさんついても驚かんよ」、とコメントしている訳ですね。要するに料理は正に物づくり、世界中の技術や食材をあわせて高めていくもので、それこそ日本人の一番得意とする所ではないか、とコメントしています。ものづくり日本の実力がこういう風に現れた、という見方は実におもしろいと思います。

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曲がり角

2007-11-19 11:37:54 | サブプライム

やっぱり書いておこう。

日本経済は大きな曲がり角に立っているのではないか、というこだ。確かにアメリカ発サブプライムによるCDOそのものは(ドル建てのもの)それほどの量が日本に入っていている訳ではない。もちろんゼロではないが、規模から見て十分吸収できる範囲だろう。

ただし、何度も書いているようにCDO自体に仕組み上の問題点があり、今正に露呈されているように一度毀損すれば立ち直らないようになっている。しかも原資産が分散しすぎていざというときに差し押さえが難しいのだ。

そしてこれは大量に日本に存在する。むしろ原型ローンより多いかもしれないという勢いで様々な金融機関が保有している。

更に日本における外国金融機関のうち、銀行(投資銀行ではない)はいわゆるアングラゾーンに融資を集中しており、本国でのやられによる撤退リスク以上に最近のアングラ規制(サラ金、ノンバンク、パチンコなど)の影響をもろに受けている。更に彼らの融資の中心は不動産ということになると、これらの複合による市況の悪化は避けられないと見るのが妥当だ。

日本の金融機関はバーゼルIIを筆頭に様々な規制でしばられ、とても受け皿になるものではないし、かといっていまさらアングラ経済に融資を振り向ける度胸もないだろう。(サラ金、いわゆるノンバンクでの毀損はまだ表に出てきていない)。

まさに「アングラ発不況」とてもいうべきものが日本では起きるのではないか、と見ている。東京証券取引所での取引は7割が外国人投資家によるものであり、こちらも短期的には期待できない。アメリカ経済の落ち込みで製造業が影響を受けてくるともはやいいとこなし、である。人口も減少していくし、これで消費税を上げるというのならもはやこれまでだろう。

福田内閣になってから、この手の閉塞感はますます強まっている気がする。コモディティーの価格も上がることはあれど下がることはあるまい。市場も成長しない・・・となれば日本は不況とインフレの挟み撃ちにあう。

中国のように成長を続けていれば別だが、今の日本ならば直撃であろう。世界の金融機関の不振が日本経済に及ぼす影響はこういう筋道で考えると計り知れないと言うことだ。オイルマネーやロシアなどのマフィアマネーを還流させることができればよいのだろが、一朝一夕にはできない。現在の混乱から日本は無縁では有り得ないのだ・・・ここに至ってまだ利上げを主張する人がいる中央銀行があるというのが不思議でならない。

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首の皮

2007-11-19 10:30:25 | マーケット

散々あおっておいて何もおきないじゃないか、なんて怒っちゃいけませんて。

良かったじゃないですか、ここでなんかおきたらほんとにただじゃすまないんだからさ。神に感謝、ですよ。

今週も何が起きるかよくわかりませんが、アンテナだけはたてて起きましょう。久しぶりに夜のパトロールはきつい。回復に二日くらいかかりますな。引退も近い・・・

それにしても昨日のマラソンはすごかったですね。久々にいいものを見ました。あまりにもすごすぎて、最後転ぶんじゃないか、とひやひやしてみてましたが、無事にゴールしてよかったよ、ほんとに。

ということで今日は余り書くことがないのです。すみません。

今シーズンもあとわずか。白トリュフも上海蟹も早く食べないと。白トリュフは今がど真ん中。上海蟹はちょっとまだ雄が小さいんですが、味噌の割合が多いという意味では今がいいですね。これは好みの問題ですからなんともいえませんが、汚染問題でいよいよ食べられなくなる可能性もあり、今年のうちに食べておきましょう。白トリュフも年々値が上がってるし、そのうち中国人に買い占められちゃうでしょうから、早めに食べておきましょう。

今週はみんなで白トリュフパーティー。私は本日より大阪です。あまり書き込みができないかもしれませんのであしからず・・・ 

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今日のニューヨークは要注意

2007-11-16 18:49:54 | マーケット
広島から帰ってきましたが、東京市場はちょっとやばかったですね。今日のニューヨークはちと怖いので久々に夜のパトロール!! みなさん、ご注意を・・・
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宣伝・・・・

2007-11-14 16:51:08 | マーケット

えー、今日は宣伝。

「アルファブロガーに選ばれたんですってね、おめでとうございます!」

と結構な数の人から連絡をもらったのですが、自分でなんのことだかついさっきまでわかっていませんでした。

で、若い奴に聞いたら、勝手に載せたりはしないので絶対事務局から連絡が来てる筈。

ということでごそごそと探していたら・・・ありました。気がつかずに、エッチメールとともにゴミ箱に放り込んでました・・・・事務局の方ごめんなさい・・・

ということで今ノミネートされていることを知り、いろいろ見ていたら推薦してくれた方がいるそうで、誰かなと思ったら、なんと!!

切込隊長BLOG

 こんな有名な方に推薦して頂いていたとは露知らず、失礼致しました。改めて御礼を申し上げますと共に、されば!

あまり酷い結果にはできませんぞ、ということで気が向かれましたら是非投票してやってください。もちろんやーだよ、と言う方もこれまでどおりご愛読の程をお願い申し上げます。

投票先

http://alphabloggers.com/

投票するをクリックしていただくとブログが選べるようになってます!

 改めまして切込隊長さま、有難うございました!!

 

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CDOと日本の金融機関

2007-11-13 09:17:19 | サブプライム

アメリカのサブプライム問題で日本の金融機関はどのくらいの被害があるのですか?? まだまだたくさんあるのではないですか? と言う質問を多数受ける。

もちろん、これに端を発するCDOによる損害については当初ゼロ回答からスタートしている訳で、こちらのブログでもそれはないよ、大手になるとせいぜい1兆円くらいは投資していただろうから、その価値が毀損して20%くらいになっているとすると8000億円くらいのやられはありうると書いきましたね。

 実際みずほ証券が1000億やられていたとの報道(わたしがみずほが発表した、と書いたらそれは報道か発表か、と問い詰めてきたコメントがあったが、あまり気にして使っていない。天下の日経の報道なのだ)が、先週出て、たかだか中間業者のみずほが1000億やられているということになると、実際自分のアセットで投資をしていた銀行は大体8000億くらいやられていても不思議はないね、という感覚でしょう。

問題は当初「何もありません」、といっていたいつもの体質で実際はこのくらいのやられはあるのです。

ただし、これを針小棒大にもっとやられているはずだ、と申し上げる気はありません。どうも「そう書いて欲しい」、向きもあるようですが、うそはかけませんし(笑)、もっと大事な本質は別なところにあります。

背景は、幸か不幸か、日本の金融機関におけるドル投資、というのはなが~い円高のせいできわめて限定的で総資産の10%程度というインパクトなんですね。生保は円投なのでもっと少ないかもしれない。

銀行は基本的にドルを調達してこういうドル建てCDOに投資をするので、一般的な意味での為替リスクは無いはずですが、評価を一度円に引きなおすので円高になっていればマイナスになってしまう・・・従ってそんなに大量に保有できない仕組みになっているのです。

某お米屋さんに至っては、海外に支店がありませんから、恐ろしいことにすべて円投なんですが、図体が大きいので1兆円くらい飛ばしても平気でしょう、乱暴に言えば。住専問題の比ではないですね。

某民主党の国会議員が日銀の低金利のせいで銀行が海外投資へ向かったなんて国会でのたまわっていたがそんなたーありません。(こういうあほな質問にまじめに答えを書かなきゃいけない官僚の方はほんとに大変だと思います。一度もっと勉強して出直していらっしゃい、と本でも渡すってのはだめなんですか・・・笑)

 まあ、ここは「ふつー」のブログではないので、実はいま問題にしなければならないのはこのサブプライムで問題を引き起こしたCDOという仕組み、これ自体は日本中できわめてポピュラーな仕組みで、バブルと言われる不動産、所謂ノンバンクに対する貸付、更にはM&Aに対する資金など、特に外銀が出してになっているローンはすべてこのレバレッジがかかったCOO仕立てになっているのだ、ということです。

だから何かがあれば今のアメリカで起きていることと100%おなじCDO惨禍が日本でも起きます。

サブプライムで思い知ったように、切り刻んだ資産が一方向に値崩れを起こして言った場合に、所謂シニアの部分も毀損するということは確認済み。

例えば六本木ヒルズ一棟を資産にしたCDOがあったとしましょう。
良くも悪くも六本木ヒルズを見ていればいいですね。特別な場所にある特別な建物ですから、資産価格が毀損したとしてもたいしたことはないという判断はできるかもしれない。いづれにせよ、六本木ヒルズのリスクをとるかとらないか、これだけ。

しかし、世の中に出回っている不動産ファンドの大多数は、本当の値段はよくわからない、つまり当面家賃を払っている人たちのキャッシュフローをベースに計算して、例えばオフィスビル30等を集めて証券化していたりする。(サブプライムCDOとマッタク一緒ですね)。

エクイティーは個人投資家もしくは外国ヘッジファンドに押し付けて銀行は上のローン部分を受け持つ訳です。このオフィスビル30棟を考えた場合、渋谷のビルが急に値下がりして来たとき、その他のビル(例えば新宿、恵比寿、大宮など)が逆に値上がりしていると考える根拠はあるでしょうか?

アメリカのサブプライムで見たようにこれは幻想です。

オフィスビルたるもの、東京中心地が下がれば必ず周辺部、地方も下がる。従って何かの拍子で下がり始めたらあっという間にエクイティーは吹っ飛ぶでしょう。

ここでリスクは二つ。
日本の不動産投資の直接、間接投資に外銀が大量に資金を供給していること。既にこれまで外銀(RBS,ドイツ、UBSが代表的)から融資を引っ張っていた不動産業者はこのアメリカのサブプライム問題以降、資金が引っ張れなくなって四苦八苦している。(わたしの所にこれだけ駆け込まれればわたしでも分かる・・・笑)。

従って、転売目的で保有された不動産を抱えて倒産するであろう中小業者が恐らく年末にかけて続出する。 (大手も相当苦しそうだが倒産はしないんだろうね)。

第2のリスク。
既に直接融資の資金を引き上げにかかってる外銀がCDOに出している資金まで回収にかかると・・・そのCDOは即時解約となり(コールオプション)、すぐに資産となっている不動産を現金化して回収しなければなりません。

つまり、ひとたびコールがかかれば一気に売り手が増えてくる可能性があるわけですね。まさに・・・・いつか来た道、という訳です。

今回は80年代とは違って株の値崩れが原因ではなく、不動産市場に大量に資金を供給してきた外銀の撤退がきっかけになると言う訳です。そしてCDOという商品の性格上アメリカで起きているのと同じことが日本で起きます、間違いなく。

外銀が最初に撤退を始めたノンバンク、パチンコチェーンに倒産が増えてきたことをみれば次は不動産、というのが衆目の一致したところ。その受け皿になるだけの力があるのは、日本の金融機関ではなく、実際は中国、ロシア、中近東などのマネー、ということになる筈です。しかしながら、これらのCDOに関するトラブルは今アメリカで起きていることとマッタク同じことだ、ということを再度強調しておきます。

アメリカの(ドル建て)CDOの毀損によるダメージは繰り返しますが限定的です。(ゼロだといったのでわたしが噛み付いた)。しかし、この問題に端を発する外銀の撤退が日本国内のCDO問題に火をつけるとわたしは見ています。これは早ければ年末にも発生する筈です。その準備はみなさんできていますか??

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CDO惨禍・・本当の原因はバーゼルII?

2007-11-12 10:09:28 | サブプライム

図らずもこのブログの予想がことごとく当たっていますね、とのメールがたくさん来ます。有難うございます。しかし、これは当たっているというより当然と言えば当然のことなのです。

先週みずほ証券が当初ほとんど保有していない、と宣言していたCDO関連の債券で1000億円の損失を出したと発表、新光との合併を延期するとしまた。

野村が損失を発表したときに体制的には野村は健全な方で、債券部分のプリンシパルを保有していなかったのがラッキーでした・・・とコメントした訳ですが、その通りだった訳です。彼らは自分で組成する力がなく、野村のようにプリンシパルでエクイティーを取りにはいかなかった。その分安全と信じていたシニア債券を在庫のたくさん抱えていただけです。

アメリカの企業もご存知の通り、茶番の繰り返しで、CITIの発表額の変遷を追っても当初の10億ドル(6月)→27億ドル(8月)→200億(10月)ドルと損失額の発表をそれこそ倍倍ゲームで増やして来ました。しかし、いかんせんCDOの実態が不明なのでこの損失額で終わる保証は何にもない、ということです。

その証拠に・・・FRBの観測記事として、CDOの損失額は1兆ドルを超えるかも知れない、という話が先週出てきた。これ、125兆円!!ですぜ・・・・

ただし、実感としてはそれほどわたしには違和感はないのですよ。わたしがいたベアースターンズやメリルリンチの推計でみると、CDOの発行額は年間およそ3500億ドルと書いていた。それだけ大きな市場なので流動性があるのですよ、といってCDOを売っていた訳だけれど、これで、年間約40兆円ですよね。これを10年は売り続けているので、全体の損失額が125兆円としてもあまり違和感はないでしょ?? 数字的には結構いい線を行っている可能性があるのです。

CDOの仕組み上の問題、分散した債権が散り散りになっているため名寄せができず、企業の倒産と違って差し押さえに時間がかかること。更に分散した「寄せ集め」に対してローンを出している為に、お金を出したシティーなどの銀行はどんな不動産に対するローンなのか、その現物を見たことがない。従ってどういう価値が残っているか自分では判断できない問題等等、こちらでは何度も説明してきました。

しかし、これが一企業に対するローンをCDO仕立てにして持っていたとすると・・・M&Aではよくやりますが・・・

エクイティーに買収者が5億円をいれ、残り95億を銀行が融資をしてCDOを組成した場合。キャッシュフロー、構造上はCDOそのものです。

そして、その企業が倒産したとすると、すべてがゼロになった・・・とも言い切れない。
すなわちその企業の暖簾代、また、創業100年でずっとそこで商売をしていたような場合、大変なお得意様を抱えているかもしれない。つまり帳簿に載っていない資産が残されている可能性があるので、資金繰りが悪くなって倒産したとしても・・・、

95億円のローンの半分を一度銀行にあきらめてもらって、そのうち40億円を株式化して、当初の5億円とあわせて新株に切り替える・・引き続き残った銀行のローンを50億円返し続ける訳ですが、上手くいって、また、新しいスポンサーなどが見つかって、その株の価値が何倍にもなれば、融資した銀行はそれがたとえCDOであっても毀損した40億円のいくらかを新株の売却益で埋められるかもしれない、というきわめて希望の残る再生計画が成り立ちます。

一方分散型CDO・・・だから安全だ、とうたったわけだが・・・はどうなのか。
すべてサブプライムということはなく、実際はそれらと同じく低格付けのレバレッジドローンを組み込んでいます。サブプライムが飛べば、所詮同じ格付けゾーンのローンですから同時に劣化するのは考えれば当たり前。

金融機関の融資条件がいっぺんに厳しくなるので、大多数のCDOでサブプライムがとんだあとに、同格付けゾーンのローンがやはり飛んでいます。そして、飛んでしまったCDOの株式には先ほどの例のような企業の暖簾代であるとか、お得意様とか、帳簿に載っていない債権、といった価値というのが皆無な訳です。いくらローンを株式に切り替えたところでその中に入っている債権自体は飛んでしまったわけですから、回復の見込みがない、すなわち本当に「無くなって」しまった、と言う訳です。

分散した、とはいえ、それは数を分散しただけで、レバレッジドローンと言うある一定の商品ゾーンに集中投資をしていたというのがCDOの実態な訳です。ここを見誤っている投資家が多すぎる。

分散が働くのはお互いにコラレーションが低いものを持つというのが前提で、例は悪いですが・・・

錦鯉と、金と、豚の先物とかに分散していたなら、多分相関係数は低いんでしょう。これが本当の分散ですね。

でも鶏の卵、とうずらの卵と、ダチョウの卵をロングにしていたら、恐らく卵になにか起きたときはいっぺんに問題が発生する可能性がありますね。みんな「卵つながり」になってしまう。CDOのローンポートフォリオはまさに「卵ロング」状態だった訳です。同じ低格付けローンなのに、業種が分散しているから安全です、ひとつの銘柄は3%以上投資しませんから、とやった。

しかし、CCC相当のサブプライム(住宅セクターローン)が飛べば、同じCCC格付け相当のローンに対する与信が厳しくなる・・・・というのは当たり前だと思われませんか?? それを5000銘柄に分散したからと言って、これを安全と考えるのは間違いです。

現場で組成していた立場で言わせてもらうと、そういうリスクを指摘すると、「いいですよ、他で買いますから」、という投資家ばかりだったのですよ。

ローンポートフォリオだけだと、仮に上手く差し押さえてもそれを売却するのに半年以上かかります、債券だったらおなじCCC格付けでも瞬間的に叩けますから、半分くらいアセットとして入れてみたらどうでしょう、というと「債券は担保がついていないからだめ」、とおっしゃる。

かんべえ先生がご指摘の「コンプライアンス不況」、要するに「投資判断における脳死状態」がこういう問題を引き起こす訳です。それは日本の銀行だけでなく欧州も一緒でした。

溜池通信・・・http://tameike.net/

長くなりますが、これにはどうも根本的な原因がありそうです。もちろんだから許されるということではないのですが・・・・・ひとつ大きな原因は・・・これもある種の「脳死コンプライアンス惨禍」と呼べるのですが、バーゼルII,BISによる自己資本比率の新規性にあることは間違いありません。

簡単にいうと、今までコーポレート、すなわち企業向けの融資や債券のリスクは一律で100%のリスクウェートでした。

AAAのトヨタも、BBしかないGMも全部100%を基準としますです。これはこれで妙なルールなんですが、一方で、同じリスクウェート100%を食うなら、たとえ格付けが低くても、与信リスク管理に自信があるなら、それを取りにいった金融機関はある訳です。

同じリスクウェートが100%でトヨタが2%のリターン、GMが6%のリターンだったら、俺はGMが潰れないという自信があるから6%をとりにいく、という輩がいた訳です。

所が新しい規制は、AA以上のコーポレートは100%だけど、BB格付けのコーポレートは500%かけるぞ、とやった。それ以下はもっとリスクウェートをあげなければいけない。となると、低格付けのリスクウェートを背負って、更にリターンを得るのは万が一の場合大変なので・・・・

利幅の薄い高格付けの債権を量で集めてカバーするしかない、となったのです。

しかし・・・これも考えればすぐ分かることですが・・・高格付けのGE,ダウなどの優良企業は資金が潤沢ですからそれだけのローンを調達する筈もなく、飛びついたのがこのCDOと言われる証券化商品のAA,AAAクラスだった、という訳です。

従って作れば売れた。中身、関係ない。とにかく量を確保しろ、ということの顛末がここに至った訳です。結果的にそれが125兆円くらいまで損失がふくらんでいてもマッタク不思議ではありません、と言う訳ですね。

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