債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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お詫び

2007-06-28 14:52:58 | Weblog

多数のご指摘を頂きました。誠に申し訳ない・・・・特に創価学会の方からたくさんお叱りを受けました。

実はアメリカ投資家向けレポートってやつを作成中でして、その中で創価学会を説明しなきゃならないもので(選挙が近くなると必ず来る質問)思わず、なむあむだぶつ、と書くところがなんみょー、になってしまったんです。済みませんでした。

で、ついでに書いておくと、ひらがな表記の場合、「なむみょうほうれんげきょう」、が正しいかもしれないね、というご指摘がありました一方で、池田大作さんの前の会長、戸田城聖さんのころは「華」の部分は音どおり「げー」、と書いていたとか相当ディープなことも教えて頂きました。ブログなもので細部までこだわれませんで失礼しました。いづれにせよ、ご親切にありがとうございます。

ところで年金の話の続き。
今日の書き込みにも関係するのですが、もし、阿部さんが一年なんていい加減なこと言わないで、「これは大変な数なので4-5年かかるかもしれない。でも大事な問題なので誠心誠意やります。」(だって、記録喪失自体そのものは阿部首相の責任じゃないもんね)って、言っていたらどうだったんだろう、と思う訳ですよ。

あのクリントン大統領のやり方ね。テレビの前で静かに国民に訴えかける作戦ってのは考えなかったんだろうか、と余計なことを考えたりするんだよね。どうなんだろ・・・
いまさら遅いかな~。

いや、「専門家によーく聞いてみたらとても一年でできるような数じゃないです。ごめんなさい。でも政治生命を掛けてやります。給料もそれまで1円もいりません(奥様のご実家は大金持ちだから食うには困らんよ)!! 阿部にやらせてください!!」、ってのは今からでも間に合うんじゃないかな~・・・・

ではまた!

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マイクロフィルム

2007-06-28 10:45:31 | 社会

一応これは読んどいた方がいいかもね・・・

保坂展人のどこどこ日記

社民党なんて何言ってんだか全く理解できないけど、まあ、本件に関しては言ってる事は正しい。こと年金問題に関しては僕の考えに近いものがあるね。

で、社会保険庁の人たちや自民党の国会議員はマイクロフィルムにとってあるから大丈夫っていってるんだけど、あの人たちはマイクロフィルムにとってある実物のデータを見たことはないんでしょうね。

入力ミスでこれだけ問題になってるけど、入力ミスどころか、ほとんど解読不能な状態で保存されているような気がするよ。

実際にマイクロフィルムから昔のメールを探し出した事があって、そのキーワードはまさに人名だったんだけど、えれー大変だった。この見づらさといったらないよ。みんなパソコンの中に入っているエクセルのデータみたいなもんを想像していると思うけど、ぜーんぜん!! 

見にくいったらありゃせんのだよ、これが
これを見て、探して、照合して、入力する?? 
一日10人が限界だって。マジで。実物のマイクロフィルムを国民に見せてみなって。一年で終わるって、まじふざけんなよ、だよ。(笑)

 みんなも時間があったら実物のマイクロフィルムってのがどんなに前近代的な代物かって、見てみた方がいいと思うよ。

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アメリカと言う国

2007-06-28 09:49:35 | 国際問題

もはや触れるのはやめようと思ったのですがあまりにも誤解が多いのでアメリカと言う国について、再度申し上げておきます。

テキストはいつものようにかんべえ先生。

溜池通信

まず、この法案はこの先どうなるかわかりませんが、下院に提出される月何百の法案のひとつに過ぎないこと。過去の法案を見てください。毛皮の着用を慎むべしなんて法案も下院を通過してます。国会で扱うような問題ではない・・・・というようなものまで、およそ考えうるものはすべて法案として出されるといっても過言ではありません。

中には下院を日本の衆議院だと思っている人も多いということに驚かされました。アメリカの下院は、その意味のとおりです。上院はです。上院の方がずーっとえらいんです。これだけは誤解しないようにしてくださいね。 上院議員と下院議員ではフェアドマとデニーズくらい違います。(Mシェフ、最近ご無沙汰しててすみません!)

二番目。
それからアメリカがプロテスタントの国だ、ということを忘れてはなりません。キリスト教の国ではありません。プロテスタントですから。日本では神父と牧師の区別が付かない新聞記者がほとんどだからこういうことになります。

その、プロテスタントから見ると女を買う(しかも強制する)、なんてことはあってはならんのです。カトリックでは売春婦の存在そのものを認めています。だから聖書の中で救われるんだというのがカトリックの、少なくとも現在の理解。プロテスタントではマグダラのマリアは悪の象徴であって、それをキリストが救っていい人になりました、という解釈になります。

ですから、妙な話ですが殺人より買春の方が罪が重いとは言わないが、社会的非難は遙かに厳しいんですぞ。無差別殺人は論外ですが、例えばやむにやまれず親を殺した、なんてものに比べたら買春はよほど罪が重いということを日本人は意識しなさすぎます。

週間文春のような格調の高い雑誌におねーちゃんの水着姿が平気で出てくるような感覚でいらっしゃると(ほとんどの政治家はこのレベルだけでどね)アメリカではまずいです。何せカトリックの腐敗から立ち上がったのがプロテスタントですからね。大塚久雄先生の著作を今一度読みましょう。

そして三つ目。
かんべえ先生もおっしゃるとおり戦前の日本とドイツは今の日本とドイツとは切り離されて理解されているということ。少なくともアメリカではそうなのです。これは議論の余地がないのです。

戦前の日本とドイツは北朝鮮よりひどい悪の帝国。それがアメリカン・プロテスタンティズムのありがた~い救いによって立ち直った・・・すごいでしょ!! というのがアメリカなんですから。

スターウォーズをみてればわかりそうなことなんだけど。プロテスタンティズムってのはこの改心する、悪の存在に気が付いていい人になる、って宗教なんだから、これを地で行ってるのがアメリカ。だからそれをわかっていないとアメリカは理解できないということです。もちろんアメリカにもカトリックの人はたくさんいますよ。ただ、政治に携わっている人のマジョリティーがプロテスタントということ。因みに人権派といわれる人々の99%がプロテスタントです。マルティン・ルターの宗教改革は現代にまだまだ生きている訳です。

でも、なんみょうほうれんげいきょー(創価学会の話をしながら書いてたらつられてしまった・・・・なむあむだぶつ、と書きたかったんです、すみません!!)、っていうとすべてが許されるっていうのにそっくりでしょ?。プロテスタントが特別な訳じゃないんですよ。(親鸞とキリスト教の、特にプロテスタントの教えにはびっくりするくらい似ているものがあります、という事は世界の宗教界で認められています)。

だから今回の法案も良く見ると

Imperial Armed Force's

 となっていますね。いいですか、大文字で始まっている。学校で習いましたね。固有名詞なんです。だからそのもの、つまり戦前の日本軍という意味で現在は存在すらしない。しかもわざわざ帝国!!と断っている丁寧さ。今のJAPANと明確に分けているる所がさすがです。

中国ならCHINAで終わりです。例のPeople`s Republic といういんちき臭い(ってかほとんどいんちきだよね)断り書きはアメリカではまず出てこない。中国は2000年中国ですから、かえってきついかも(笑)。

 このあたりの配慮をせずに新聞広告なんかうってる場合じゃないよ、まったく・・・・ 戦前のことはごめんなさい。だって負けたんだからさ。

で、あの国はもうないの。あなたたちのおかげ。でですわ。で、今はあなたの親友だよ、って話にしないと友達を失います。こういう使い分けを外交と言うのではないでしょうかね。中国では全く通じない議論ですが、アメリカはそういってるわけですからいいじゃないですか。阿部さんが仮にアメリカの下院ですみませんでした、と土下座したところで多分全く傷がつかない問題です、これは。自信を持っていえますね。

更に言うとこのあたりの見方を強化することが対中国にもいいんじゃないですか。アメリカでは戦前と戦後の違いをこれだけ認めているのにあんたのとこはいつまでぶつぶつ言うのか。アイアムソーリーといってる相手に救いを認めないってのはプロテスタンティズムに反する(ひいては資本主義に反すると言うことをマックス・ウェーバーの著作を引用して言ってやる)といえばいいんじゃないのかしらね。

その意味で日本でもしっかり宗教と言う教育をするべきだと私は思いますよ。相手の価値観を認めてあげるってのが真の国際親善でしょ、ってな話でした!勝手に盛り上がって長くなっちゃった・・・・失礼しました。

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厚化粧の剥げる時

2007-06-27 08:56:24 | サブプライム

「サブプライム問題は金額が小さいのでたいしたことがない」、

とコメントした某三井住友とか、メリルリンチとか、いい加減なモーサテに出てきたエコノミストはそろそろ頭を剃ってもらいたい時間となってきた。彼らは実際に運用したり、組成したことがなく机の上でしか勉強したことがないのでサブプライムローンの金額を調べて、えらく小さいので短絡的にたいしたことないじゃない、とばっさり切り捨ててきた。

しかしですね、我々は彼女たちがいかに厚化粧か、というか実際に厚化粧させたほうだから素顔のすごさを知っている訳でして・・・

実はひでー・・・・

ということが徐々に表面化してきました。

証券化商品の雄であるベアースターンズはここでも触れたようにMBS,CDO専用ファンドのロスをロスカットできずに追加融資でしのぐと発表。恐らく売れないというのが正直な所。この種のサブプライムをふんだんに入れておいて、レバレッジをかけ、シニアをAAAなどの格付けにしたCDOはどのくらいあるかご存知か。

ムーディーズの統計によるとこの種のCDOの昨年の発行額は3750億ドル。約50兆円!!です。ひところの日本国債に匹敵する金額。世界最大の時価総額を誇るGE一社分と言い換えてもよい。

彼らは伝統的にフィッチなどの新興格付け機関による格付け債券は無視するので恐らく市場全体では8000億ドル、つまり100兆円にも及ぶCDOが一年で発行されるのですよ。

そのうち、サブプライムの住宅ローンをつっこんであるものはムーディーズの格付け分だけで1000億ドル、フィッチなどまで入れると3000億ドルに上る!! 36兆円分の債券がサブプライムを使ったCDOで、そのエクイティー部分はほとんどゼロになっているから、その上にのっかている、AAA, AAなど、厚化粧の格付けをつけた債券!!(これでも債券なんです・・・)を買っていた人々はどうなるかというと・・・・

ある日突然ムーディーズが無責任にも格下げして、Bかなんかになってしまう訳ですね。通常の作り方をするとまあ、AAAがゼロになることはないけれど、エクイティーが吹っ飛べばBBBクラスはゼロです。100で評価していたAAA格付けの債券部分でおよそ50でしょうか。半値ですね。まあ、これは詐欺と言ってもいい訳ですが、知ってて買ってる訳だからしょうがないですね。金融版ミートホープと言った所です。

ピムコのビル・グロスは上手いこと表現して、「厚化粧と15センチのハイヒール、腰の刺青と胸パッドでムーディー氏やプアーズ氏は誘惑されたに違いない。見かけは魅力的でも中身が伴わないことは多い」とセクハラすれすれの表現でこれを評しております。これらは因みに日本の金融機関もしこたま買ってます。

 ということで、このブログではサブプライムがCDOに形を変えて、レバレッジをかけてはびこっていることを再々指摘してきましたが、そろそろ厚化粧の剥げる時です。返済遅延住宅ローンの額は1994年のレベルに近づきつつあります。一方でCDOの発行は当時20倍以上になっていることを忘れてはなりません。

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ちょっとテストです

2007-06-26 09:59:36 | Weblog
なんだかあまり変わってないような気がするな~
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ブルドック

2007-06-26 08:29:41 | マーケット

大阪に行ってきましたよ、というと

「いいですね~、うまいもん食ってきましたか」

と大体聞かれます。東京の人にとっては「大阪=うまいもの」 という図式ができあがってるんですね。ただ、「何がうまい、と思っているのか」と聞くと、だいたいうどん、とかお好み焼きとか主食じゃないものをあげてくる人が多いのでまあ、本当にはわかってないんでしょう。

大阪の食べ物のレベルが高いのは本当で、同じ値段を払うなら東京より上手いものは確実に存在する。これはイタリアンでもフレンチでも間違いない。安いものも確実に大阪の方がおいしい。味にうるさい証拠でしょう。

ただ、ここは人々がせっかちだというのも事実で、ある種日本のファーストフード発祥の地といってもいいんじゃないでしょうかね。新地の飲んだ帰りに食う餃子。薄い三角のものが多く、最近点々餃子が東京に進出してきましたが、あれはほんとに早く焼けてあっという間に食べられるファーストフード。

他にも串揚げ、きざみうどんなどなど、まあ、日本のファーストフードは大阪からですね。イタリアンなどでもサーブのスピードが速いのは事実で、私はあえてゆっくりね! と一言添えるのを忘れません。

ついでにサービス部門は圧倒的に大阪の勝ち。特に女の人は圧倒的に応対がいいね。デパートでもホテルでも、悪いのはタクシーの運転手くらいだけど、ナショナルタクシーとかはとってもいいですね。

で、大阪と言えば串揚げ、串揚げと言えばソースですね。ブルドックソース・・・

まあ、日清ははめられちゃいましたが、相手がスティールズでよかったですね、ということにつきます。M&Aの世界では」ならず者のグリーンメーラー」ですが、レベル感でいうとAAのマイナーリーグクラスの小物ですから元来恐るるに足らずであります。裁判所の判断は怖いですが、まともなプロクシーファイトもできないのですから話になりませんね。最低50%くらいは押さえ込まないと「必殺仕事人」としてはかっこ悪いです。

ただ、これでアメリカはしょぼいとかなめちゃうのが日本人の悪い癖で、真珠湾もそうなんだけど、この業界にして思えばメリルリンチが1983年に南海電鉄の取引で山口組系の鉄砲に引っかかって一度撤退を余儀なくされ、

「なんだ、アメリカしょぼいじゃん」、

と舐めたのがすべての始まりだった、って事を忘れてはならんのですよ。

アメリカはこうやって「テストウォーター」をしてその時点ではすべて失ってもいい、位のところからはじめて、相手の戦力を測りきったらその100倍くらいの戦力を投入してくるってのが得意ですから、このM&Aの世界でいうと、今はまさに「さきっちょだけ」しか入ってきていない、ということを忘れてはならんのです。

逆に言うと、それでこれだけ右往左往しているんですからほんとのメジャーリーガーが投入されたらふっとびますよ、間違いなく。

モルガンスタンレーも、ゴールドマンも債券とか株の世界でちょろちょろやって、ちょっと不動産で小遣い稼いでるスタイルですが彼らの本業は投資銀行であって、投資銀行の本隊は全く日本に来てません。アメリカのほうが稼げるからです。しかし、法律も改正され、自由に行動ができるようになればいよいよ本隊参戦ということになりまして、単に債券や株を売ったり買ったりする今のモルガンスタンレージャパンがモルガンのそのものだなんて思ってると大変なことになります。

彼ら本隊が本気で出てくるといよいよNTT,とか、ソニーをもターゲットにする日本人には信じられないスケールでのM&Aが始まる筈で今はその前哨戦に過ぎません。

日本の金融機関にそれを迎え撃つ戦力が整っているとは・・・・とうてい思えないです。そりゃー、私はがんばりますよ。一応敵のやり方は熟知してますから。

が、しかし、それこそ第2次世界大戦のようなもので単なる「たけやり」「かみかぜ」になってしまうんですよ。悲しいかな・・・・で、靖国で会おうって・・・話としては美しいんですけどね、何とか引き分けでもいいから負けないって戦を考えて欲しいもので、そうなると、「坂の上の雲」ってな話になってとりとめもなくなってくるのでこの辺で失礼します・・・

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新幹線

2007-06-25 15:36:35 | マーケット

新幹線に揺られ揺られてふらふらと大阪から帰京。

移動を考えるともう飛行機なんて・・・という気がするし、2時間半、まとまった時間があるのはありがたい・・ただし、隣に足のくさいオヤジが座らなければ・・・・という条件が付くほど、新幹線では靴を脱ぐ奴が多い。飛行機ではあまり脱いでないよね、実際。なんでだろう・・・

この前は若いおねーちゃんだったんだけど、もう堂々とも靴を脱いでいて、それが結構臭い。あんた足臭いね~、とオヤジに言われたら切れるだろうから我慢してたんだけど、皮膚科の友人に聞くと最近水虫は男の専売特許ではないのだそうだ。女性患者が半分くらいって事らしい・・・えー、そうなると・・・・・いん○んも!!!? となりますが、これ以上は下品になるのでここでやめます(爆)。

さて、新幹線と言えば読書。
最近はPCでDVDなんて見てる人もいますね。随分風景が変わりました。駅でテレビのカンブリア宮殿が書籍化になっていたのを見つけたので買いました。日経が出しているので気に入らないんですが村上龍のファンなのでつい手を・・・

番組も実際にいくつか見ているのですが、本にするとまたおもしろいですね。村上龍が天才なんだと思いますよ、私は。突っ込み方が上手ですものね。あと小池栄子。ただの巨乳グラドルじゃないね、この人。結構頭いいわ。ということで大変読み応えのある本でした。

 それにしても・・・・いや、御見逸れ致しましたというのがこちら・・・

http://tameike.net/writing/shanghai.htm

ここまで完璧に当てられるといや、すごいですな。見事見事。

因みに私はダイワメジャーのマイナス16Kでびっくらこいて「見」として正解でした。
ふー、あぶないあぶない!!

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大阪から為替を語る

2007-06-25 10:54:52 | マーケット

今日は大阪におります。今空港の待ち時間でこれを書いていますが、大阪は東京に輪をかけて厚いっす。ご苦労様ですな。

さてこの記事。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070625-00000751-reu-bus_all

最近の円の全面安に対しBISが警告を発したもので異例中の異例。日銀、財務省関係者があちこちで「たいした影響はない」、としゃべっているのとは対照的にBISは心配している訳です。どっちが正しいか正しくないかは明らかで、ここでは巻き戻しによる円高のリスクに触れていますが、どうなんでしょうね。

ぐっちー的にはむしろ円安が止まらなかったときの日本経済の危機的状況を心配するべきだろう、とこれまでここで書いてきたことを繰り返すしかないです。

これまでの枠組み、アメリカとそれを支える日本とヨーロッパ、まあ、いわゆるG7で世界の金融市場がコントロールされているという幻想はそろそろ捨てるべきではないか。これら7カ国を合わせた何倍もの資金(外貨準備だけではない)を中国、ロシア、サウジなどの産油国といった「コントロールの及ばない」人々が保有していることを忘れてはいけません。私は今回のBISの警告はそのあたりのことを含めて言っているのではないかと思いますね。

円高しか心配しない日本人は自分の国の通貨が売られまくる恐怖についてはまったく無関心ですが、いくら物価が高いといってもロンドンの地下鉄初乗り運賃が800円というのは何かがおかしい、と感じてもらう必要があろうか、と思います。

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日本の中国化

2007-06-22 16:37:08 | 考察

欧米か!! ってのが流行りましたが、いやはや中国か!!ってな感じに日本はなってきましたね。

ここにも何回か登場している上海の鉄鋼王(と本人はいってるけど、単なるコンテナ工場のオヤジで、この中国貨物激増の波に乗って成金になった単なるおっさん)ワンさん。

中華料理と牛肉は日本でしか食べないぞ、とか息巻いてる人です(笑)。
彼によると中国のレストランは絶対にいんちきしてて、どんな高級な所で食べてもゴキブリのふんとか平気で入ってたり、カビの生えた米をつかったっり(チャーハンにしてあぶらまみれにしたらわからんのだそうです)するので絶対に食べないというのです。

笑っちゃうのは、私は蒸しえびって奴が大好きで、いつもご馳走になるんですが、彼は海老をもちろん全部持ってこさせてまず点検して選ぶ。(腐った海老なんかをいれちゃうのは朝飯まえだとか・・・)で、じゃ、この10尾で、ってな話で終わりになるかと思うと一匹ずつそれぞれ前足を3本とか、尻尾をカットするとか要するに特徴をつけて、あとで海老をすりかえられていないかチェックすることになります。イセエビなんかは角を折るんですってね。

そこまでしなくても・・・・と思うのですが中国は不信社会ですから、これが当然となる訳で、彼らからして日本は本当に何をやっても安心だよね。となる訳です・・・・・

しっかし、それも今後はちょっと考えないといけませんよね。
ミートホープ・・・・名前からして変だよね、でも最初ワンさんとそりゃーねーだろ、って話してた。だって、ひき肉になったら牛も豚もあまり値段が変わらんじゃないの、って話。買い物する人は知ってますよね。かえって黒豚のミンチの方が高かったりする訳よ。だから、そんな意味ないことしないよな、って言ってたらなんと腐った肉を入れていた・・・・だから色をつけるのに豚の心臓を入れていた、しかもそれも腐ってた、って話なんだから中国人真っ青の事件です。

ワンさんもいよいよ日本の食べ物もだめか、とがっかりしてました。これ、結構危機的状況だと思いますよ。日本はそのあたり、信用をベースにして発展してきた訳です。

手形ってありますよね。アングロサクソン的に見ると、あんな危なっかしいものは日本にしかない。でも基本線、裏書した人を見ればその人の信用力がわかるという日本人らしい知恵で、一人でも危ない人がその裏書のチェーンの中に入るとその手形の価値がなくなっちゃう訳ですよ。

これはまさに信用がベースになっている決済システムで、その人が危ないと思えばいっせいに交換に回されますからまず決済システムのサークルから放り出されて本当に潰れちゃう、という貸すほうも借りるほうもすべて信用がベースになっている決済システムで。現物と金が同時に動かなきゃだめよ(DVPといいます)というアングロサクソン的決済システムとは根本的に違う訳です。

こういう日本的なものがもう通用しなくなってきていることを今回の事件は暗示してますね。もう信用はどうでもいいから金儲け優先・・・・ってね、金は一日で稼げるけど信用は一日で失うって、よく言ったもんだけど・・・

少なくとも日本も安心して食べ物を食べられる環境ではなくなりましたね。確かに加工されてしまえばそれがデパートであろうとなんだろうと見つけるのは困難で、最後は三越だから大丈夫だろう、高島屋だから変なことしないだろう、ってな信用だけで残ってる訳だよね。考えてみるとただの不動産屋に成り下がったデパートにそこまでモラルを期待するのはわれながら間違っているかもしれないね、とワンさんと反省した次第。

なんとも困ったもんですな。でも、この連鎖、信用をベースに発展してきた日本の経済システムを根本から壊すかもしれない。このシステムのもたらしてくれた有形無形の財産は大きいからね、別の意味でとんでもないコストを払わせられるかもしれませんよ。

今日からおすし屋さん(回転しないやつ)で目の前でさばいたものしか食べられない感じだよね。あーあ、気が重い週末だな~。中村俊介の出ているシュガーレディーは大丈夫なのかな~、会員になろうかしら・・・・

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中国とアメリカの間で

2007-06-22 12:54:21 | 国際問題

昨日の書き込みに対しさまざまな質問が寄せられているので、今日はそれに対するお答えという書き込みになりますか。

集約すると、ご意見の大半は、中国はそれだけ一生懸命お金を使ってロビイングをやっているのに日本がやっていない、というのはにわかには信じ難い・・・だって、日米関係はそれほど悪くないし、アメリカに対する企業進出も進んでいるでしょ?? と言う事ですね。これは半分の部分では大正解。でも変化しつつある日米関係というい視点が欠けていますのでそのあたりのお話になります。

今はブッシュ大統領ですから政界はもちろん、官僚、財界ともに共和党人脈で動いています。例えばここに私が何らかの見返りを期待してアプローチをかけて何かをしようと思っても、彼らは現役の閣僚、官僚ですから不正行為があるといけないので会うことはできてもそれ以上のメリットは受けにくい訳です。

所が民主党の人々は国会議員であっても野に下って言います。現役の閣僚ではないし、民主党人脈の元閣僚たちも学校の先生をやっていたり、ゴールドマンに勤めたりしていますので、割と簡単に合えますし、脇も今なら甘い訳です。もっというと今のうちに彼らに寄付なんかをしておくと、当然後で役に立つので中国は今この工作を今必死にやっていると言う訳です。

これもいずれ詳しく書きますが、日本の政治家は政治資金を運用すると言う発想はありませんが、アメリカの議員は普通に運用します。HFなどに入れてできるだけ不透明な資金運用をしないようにするのは日本と全く反対ですね。いずれにせよ、彼らが投資をしている先は透明性の高くかつ高収益の運用ですので、こちらとしても仮にお金があれば一緒に運用することで共同運用者、場合によってはパートナーシップという関係に簡単になれる事になります。

中国はこのあたりが実に上手く、政府の金はもちろんですが、有力な財界人のお金もそういうところに入れて、まず、お友達になる作戦をとります。いい例が、4月に開かれたジャンクボンドキング、マイケル・ミルケンのカンファレンス。

ここにはこういうファンドマネージャーや政治家も含めた世界中の出資者や実業家達がが一同に会し、600人余が集まり、ヒラリーもいればアル・ゴアもいるし、ウォーレン・バフェットやらビル・ゲイツやらがその辺をうろうろし、同じ共同運用者として気楽に話ができるわけです。(もちろん裏に引きずりこんで違う話をするのが本当の目的ですよ。だからロビイングな訳です)。

因みに出席者リストを見るとそこに出席した中国政府関係者は50名、民間人10名の総勢60名。これに対し日本人はなんとゼロです。私が行ったおととしもわたくし一人でしたから、この傾向はここ数年あまり変わっていませんね。日本はすっかりそういうことを官民ともしない様になっている訳ですね。(日銀あたりはここにシニアな人を出張させて、日本の金融政策を大いにアピールするべきだ、と僕は思いますけどね。何なら口利きますけど・・・笑)。

この差はいずれ間違いなく出てきます。民主党が政権をとれば彼らは間違いなく重職に付く訳で、このパイプはものすごい価値を生み出します。電話一本で呼び出せますからね。また、中国マネーを取り込んだファンドは次の投資先として日本を飛ばして中国を選ぶでしょう。日本のお金が入っていない優良なHFなど、ごまんとありますから。

一方、日本及び日本人がこういうことをしなくなったのには理由があります。
恐らくキャノンの御手洗さんがヒラリーに会いたいと言えば、何のロビイングをしなくても会えるでしょう。それはヒラリーが御手洗さんを好きだとか嫌いだとか言う以前に、それだけアメリカにとってはキャノンは無視できない位大きいし、もし地元にキャノンが工場でも作ればそれは大変な票につながることになります。だから会うのです。決して友達だから会う訳ではない。だから例えいやな奴だと思っても彼らは会うでしょう。

しかしそれもキャノンが落ちぶれてしまったり、もっというと日本がGDP5位くらいのランクに下がったらヒラリーも会わないでしょう。つまり今こういう人々と友好関係が保てているような気がするのは日本と言う国がとてつもない力を持っているからに他なりません。その影響力の元に会ってくれているだけです。

その証拠に、政治家よりより利害の薄い、しかし実力を持っている人々・・・日本なしでも何も困らない人々・・・・はどうか、というとこれはかなり様相が違ってきます。

例えば全米ユダヤ人協会の会長をやられているキンメルマンさん。村上ファンドがアメリカでお金を集めそこなったのは村上さんがこの人を怒らせたから、と言うのは有名な話です。

住友銀行の西川頭取のアポが取れなかったのもこの人です。あとでなぜかと聞いたら、「嫌いだから」だそうです。(もう少し詳しく言うと送ってきた西川頭取の経歴書に偉そうな事しか書いてこなかったのでつまらん奴だと思って会わなかったそうです)

しかし、私はある方を紹介し、アメリカのユダヤ人救済ファンドに寄付をしてもらったことがあるので今でも連絡があり、自分の金でなかったにも係わらずそういう関係をとても大事にしてくれています。中国流にいう「井戸を掘った人を大事にする」訳です。

ですから、西川さんのアポは断っても私がお願いした某中央銀行の女性のインタビューのアポは入れてくれました(もちろん会ってみたくなるほどこの方の経歴が立派でいらっしゃる、という事は当然ありますよ)。こういう関係を築くことがロビイングの本質だ、という事です。私は一民間人なのでこんなことをいくらやってもたかが知れている訳ですが、少なくともキンメルマンさんに話ができる数少ない日本人であることは間違いありません。それはあくまでも「友人」関係がベースになります。きっかけはお金でもなんでも構わないんです。

別に自慢している訳ではなく、そういう関係を日ごろから作るべく努力をしていないと、いつかはしごが外れますよ、と言いたい訳です。

ですから何度もいいますが、お金のある今のうちにあれこれ友人と呼べる関係を特にアメリカでは作っておくべきだ、と言いたい訳です。中国人は家族でお金儲けをしますが、アメリカは「フレンズ」とお金儲けをするのです。その意味で「フレンズ」のもつ意味は日本でのそれの比較ではありません。

小泉さんはブッシュさんの本当のフレンズだった訳で、それがどれだけ日米関係のピンチを救ったかみなさんよくご存知でしょう。あの評判の悪い「プレスリー踊り」も大いに意味があった訳です。

その意味でミルケン・カンファレンスの参加者の顔ぶれを見ても、10年後の日米関係は相当困難になるだろうな、と一方で中国とアメリカの蜜月時代を予感しつつ考える訳であります。

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くそ暑い!!

2007-06-21 11:38:00 | マーケット

こう暑いと何もやる気がなくなりますな。昨日から食欲もありません。外に出てみると空の色や風も完全に海水浴場にいるような感じでして、こりゃー仕事になりません。

会社ではタンクトップかなんか着てるねーちゃんが「寒い寒い」とかいって勝手に冷房の温度をあげるので、困ります。本当に最近の若い女の子の感性のなさには頭にくることがあります。電車の中の化粧もそうですが、他人に対する迷惑ってやつを少しは考えなさい、といいたいね。

電車の中での行為がどこまで許されるのかね~と言う話を昨日友人と話してまして、昔はちょっと飲み物を飲む、ってのも憚られたものですが、最近は山手線とかでも平気でおにぎりを食べていたりする。これも女性が多いですね、なぜか。

一方私が子供のころは電車の中で授乳するお母さんなんてのが結構いましたが、これは逆にみませんね。化粧と授乳とどっちがどうなんだろう・・・なんて話してまして、これは完全におっさんの会話ですな。

面白かったのは彼は福岡の出身で、西鉄のアンケートによると電車の中の迷惑行為のトップ3に必ず電車の中で床に座る、って奴がはいるんだけど、東京では見ないよね~と言う話。ふーん、福岡の若者は電車の通路にべったり座るんだ、と結構びっくりした。東京では確かにみないよね。山手線なんかは駅と駅の間が近いからね。横須賀線なんかだと座ってる奴がいるのかもしれないけどどうでしょうかね。

横須賀線とか東海道線のグリーン車に夕方乗るともう完全に飲み屋列車みたいになってておもしろいですよ。中にはワインかなんかあけて大丸でつまみ買ってきて一杯やってたりするからね。どこまで帰るのかわかりませんがなんか楽しそうです。ただ、いろいろなおつまみの匂いが入り混じって激しい匂いになっているときもありますね。カレーとか食ってるのはどうなんだろう・・・

と、今日は椎名誠さん風に「ぷファー」っとおおばかな雰囲気なのですみません。まじめにマーケットを考えている余裕がありません(笑)。

昨日のサンボマスターですっかり調子が狂っちゃったよ。でもそれだけ影響力があるってことかな~(笑)

最後に・・・

ぜひ読んで欲しいのが雪斉殿の昨日の書き込み。

雪斉の随想録

難しい問題なんですけどね、この種のリアクションは本当に注意しないといけません。これから民主党が優勢になってくるとアメリカ側はもっと過激なリアクションになる筈です。本当はブッシュ大統領のうちにしっかり民主党人脈にロビイングをしていなければなりませんが、私の見る限りそういう動きはないですね~。その点中国はしたたかでしっかり地ならしをしております。

今回の件がそういった中国のロビイングの成果だというのはあまりにも短絡的ですが民主党人脈にお金と人材を投入してしっかり食い込んだのは事実。侮ってはいけません。恐らく小泉さんが首相でいる限りこの問題はおきなかったんですね。でも今後は注意が必要です。

結局この種の問題は、ドイツが常にナチスの問題を引きずりつつも、「お前だって人殺ししたじゃねーか」とか、「お前の国はいまだにユダヤ人差別をしてるじゃないか」などとは口が裂けても言わない、あるいは言えない状況と同じだということです。

要はアメリカ軍が現在進行形でやっているイラクでの略奪、強姦事件と刺し違える気で議論する気持ちがあるかにかかっています。良し悪しは別ですよ。あまりにもタッチーなイッシューだと言うことを少なくとも国会議員は認識するべきです。そういう知的水準の低い人しか国会に送らない我々も悪いんですが、余りにも無神経でしょう。

古来戦争に勝ったほうが王様だというのは間違いなく、負けた方は本来奴隷でもおかしくない。ただ、アメリカと言う国がかなり変わっていて負けた国にも人権というか存続の権利を認めよう、って話を持ち出した訳でこれは歴史的にもきわめて斬新な訳ですよ。ローマ帝国ではそういう時代もあったみたいだけどね。そこあたりをよく考えて議論しないとおかしな話になりますよ、と言う事です。

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2007-06-20 13:27:16 | 音楽

いや~、東京のみなさん!! 

今日の暑さはなんなんでしょうかね~、一体!

こんな暑さの中、某財務省では冷房が入っていない!! って話を聞いていや、ご苦労様と申し上げます。試運転は始まったみたいですが(笑)。優秀な一種受験の学生の皆さん、冷房が入っていないからとかいって他にいっちゃいけませんよ(爆)。

世の中エコ、エコでクールビズだかなんだとか言われてエアコンも28度にしろとかうるさいし、しっかしエコより体が大事だっての。この暑さでしんじゃうよ、ほんとにさ。ノーネクタイは賛成だけど、スーツにノーネクタイはよほどちゃんとしたスーツじゃないと似合わないって知ってた? 安いスーツにノーネクタイはまずいよね・・・といいつつアオキさんの安い清涼スーツを着ているおれ。

実はある仕事の関係で「サンボマスター」とかいうロックバンド(ですよね??)の歌を聴かされる羽目になり、なんだか聞いているうちに文章までおかしくなっちゃった(爆)。この暑さに、この暑苦しい音楽を聴いて、ジャケット見たらルックスまで暑苦しい連中でもうぐったり・・・

だってさ、。「僕と君の全てをロックンロールと呼べ!!」とか「あなたが人を裏切るなら僕は誰かを殺してしまったさ」って、へい!暑苦しすぎるぜベイビー!

・・・この仕事、だれかに譲るべきか、深刻に悩んでいるぐっちーですが、事の顛末はまた改めて。

 カキ氷でも食おうぜ! ってだんだんおれの文章まで暑苦しくなってきたぜ!!

で、もっと暑苦しくなりたい方はこちら。ファンの方がいると申し訳ないのでいっておきますけど、別に嫌いって訳じゃないですから。ただ、暑苦しいと(笑)

http://blog.excite.co.jp/samboblog/

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じみ~な話題ですが・・・・

2007-06-20 08:56:43 | サブプライム

あまり注目されていません、というか日本では話題にも上がらんので、仕方がないから私が書きます。

まず、昨日発表のアメリカ5月分住宅着工件数。前月比2.1%減、中でも一戸建ては3.4%と大幅減、サブプライムが集中している西部ではなんと20%減!!というとんでもない数字。

金持ちの多いニューヨークを中心とする北東部は16%増加していますから今回の二極化は注目に値します。まあ、もともとアメリカの場合GDPや消費などのマクロ指数に及ぼす影響は高額所得者の上から5%でほとんど決まるので、こういったサブプライム問題はアメリカ経済全体には影響がない、という指摘がありますが(というかそういう指摘が大多数ですが)、それはマクロの問題であって、それらに信用を供与している金融セクターにとっては重大問題であるということを忘れてはいけません。今のところ問題は起きていないように見えますが、細かく見ると出てきているのです。

モーゲージ(MBS)に関する運用およびリスク管理では全米ナンバーワンといっていい、ベアスターンズが自ら運用するモーゲージファンドの救済に15億ドルを投じると発表が昨日さりげなくされていますがこれは大変な話です。

MBSそのもの、およびそこから派生するIO/POなどの証券はレバレッジがものすごく高いのですでに、過去にこれを扱ったファンドが何社も倒産しているというモーゲージ業界。古い方はご記憶でしょうが、これを専門に扱っていたキダー・ピーボディーなどの大手証券会社が80年代に何社も倒産、これらを救済しかけたファーストボストン、ペインウェーバーなども危うく巻き添え倒産に追い込まれる寸前まで行きました。

実際に運用に携わった方はご存知のとおり、この商品は返済率の予測が大変難しく、昨今のように金利が急騰しますと

返済率が予測を超えて下がる→償還期間とともにデューレーションが極端に伸びるが、その予測は不可能→そのため価格下落率の計算が狂い、ヘッジのために更に売る→更に相場を押し下げる

という悪循環に陥る訳です。HFですからそれらに更にレバレッジを掛けていますから生でMBSを保有しているリスクとは比べ物にならないくらいのリスクを負っている。ベア・スターンズクラスになるとNASAで使用しているのと同じスーパーコンピューターを5台保有してそれこそミニッツバイミニッツで下落率を予測していますから、ここがやられている、ということは他はもっとやられている、ということになります。

USTの残高のおよそ5倍は残高があるMBSですし、格付けも高いために(信用格付けと証券の価格リスクを混同している金融庁のみなさん、要注意!!)、アメリカの金融機関も大量に保有している訳で、このベアーのニュースは他人事ではありません。

一方、HF、と言うよりM&Aなどでも有名になりましたが、まあ、HFと呼びましょう・・・ブラックストーングループのIPOの予定日が5日繰り上がりました。ファンドに対する税制改正法案が上院を通ったため、という見方も一部にはありますが、これは間違いなく需要過剰によるものでしょう。主幹事はモルガン・スタンレーですから彼らのやり方からすると、上場後の加熱を懸念して前倒しにしたと考えていいと思います。

ブラックストーンの場合、何せ、順番をすっ飛ばして未上場から一気にNYSEに上場ですから(通常はピンクシートから始まって、OTC, ナスダックなどを経ないとSECの上場基準が厳しいためなかなか通りません)本当は投資家にすれば懐疑的にならざるを得ないのですが、「なにするものぞ」の前倒し。ご存知のとおり中国政府はこの株式を20%取得することになっており全米有数の投資ファンドの大株主になる訳です。お見事ですな。

もちろん彼らはこれまでにもブラックストーンにお金を預けています。これは運用を委託しているという範疇ですから、担保されているのは運用資産そのもので、債券だったり株だったりする訳ですからブラックストーンが潰れてもゼロにはなりません。

しかし今回は出資ですらかブラックストーンが潰れればすべてパーになります。そのレバレッジは通常の政府及び中央銀行の投資という範疇を超えているように見えなくもないですね。

しかし、ブラックストーンの持つアメリカ経済に与える影響力、彼らの投資を通じて発揮されるアメリカ企業全体に対する影響力を考えれば安い投資かもしれません。ブラックストーンの大株主となればその株主の意向を無視できるアメリカ企業は多くはありません。このあたりの出資もきわめて高度な政治的判断が窺い知れ、ただひたすらアメリカ国債を買い続けている日本の国家戦略はなんなんだろう・・・と思わずにはいられません。

日本もお金のあるうちに有効な使い方を見つけるべきですぞ。

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社内預金で資金調達!!

2007-06-19 09:20:10 | マーケット

昨日の記事には予想通り(笑)たくさんの反響を頂きました。内容はともかく(笑)御礼申し上げます。メールは公開できませんがコメントの方は誹謗中傷を除きすべて公開させて頂きましたのでともあれ、ご覧下さい。

一番多いのは「まだまだ不況なのに勝手に好況だとかあんたは世の中を知らんよ」、といったもの、またこれもいつもなんですが、「移民がどれだけあちこちで暴動を起こしているのかしらんのか(日本の報道機関の駐在員はフランス語のできないパリ駐在員とかたくさんいるのでああいう記事や映像しかとりあげられないんですよ)」、とか「それは東京だけの話だろう」とか(いや、ニューヨークとパリを比較に出したのでこれが都市の話だというのは読んでいただければわかると思うのですが・・・・)、「その前に日本の若者を大切にしろ」、とか、いや、まあ・・・・

と言いたくなる訳ですが、まあ、この話題はどこで話しても結構過敏に過剰反応される話題だということはこちらもわかっているのでふんふん、という具合に受け流す訳です。

しかしですよ・・・
良質な労働力が少なくなってきているのは紛れもない事実で、一方でどうでもいい労働力はもはや値段がつかなくなりつつあるのも事実。良質な労働力を確保できないとたちどころにサービスが立ち行かなくなる訳です。そのサービスを求めているのも我々国民なんですから。介護なんてその典型ですわね。高い介護費用は勘弁してね、移民はやだよ、でも介護してくれ・・・なんて阿部さんでなくてもおこりまっせ、それ。

その意味で不良な労働力が駆逐されるのは至極当然で、それなら10分の一の賃金ですむ外国人労働者を使うというのは企業側にとって必然の結論でしょう。 税金を払わん奴はほおっておいていい訳で、ならばきちんと税金を払う人を、たとえその人が外国人でも大事にしましょうってのは当然でしょう。

その意味でも意味深いな~と思うのはJAL。

なんと!!

社内預金を復活させ、これで資金調達するそうです。
組合側の提案だ、なんてどこの新聞でも書いてあるけど、あんたね、JALの労働組合は会社が作った御用組合が主流だなんてことはみんな知ってるよ。新聞記者が知らない訳ないでしょ!! いづれにせよ、息子の預金通帳を親が取り上げるようなもんだからね、これ。よくも恥ずかしくないね、今の経営陣は・・・

どうして新聞はうそばっかし書くんだろう・・・会社に有利な提案を組合側がするわけだからマッチポンプもいいところ。ほんとに新聞のレベルは低すぎる・・・・っていつもの新聞批判なんですが・・・

まあ、あれだけ広告収入をJALからもらっているんだから、書けないってことなんだけど、だったら朝日も日経も日ごろのご愛顧に感謝して率先して資金援助しなさい!!といいたい。大事なスポンサーの一大事なんだからあんたら新聞記者も給料の20%をJALに預けなさい。

それにしても、潰れる前に社内預金をかき集めてそのうち社員持ち株会にも特典をつけたりするんだろうけど、これって確か山一のときもそうだったよな・・・

で、これも新聞を調べたらほんとに小さく扱われていましたが実はJALのメインバンクである政策投資銀行の民営化法案がさりげなく通っている訳です。先に走り出した商工中金は目立たぬように(我々にはめだっていますが)半公的金融機関としてサポートしていた企業向け融資を不良債権として淡々と処理してきました。民営化すればこういったものは一瞬で不良債権にされてしまいますからね。

さすがに民営化するとなれば日本航空はどこからみても不良債権で、民間銀行も政策投資銀行がメインと言う理由だけでこれを保持してきましたから(政府金融機関がサポートしているから潰れないというロジックです)、政策投資銀行がただの民間銀行になってしまえばこの先正常債権と言い切る理由はありません。

信託銀行の扱っているリース債権も二束三文のジャンボが担保になっているにもかかわらず、日本航空向けだけ正常債権に処理されて言います。UAやノース向けのものは担保になっているジャンボの価値がゼロだからゼロ・・・なのに、償還原資が全くない日本航空向けが100%で評価されているんだから笑っちゃいますが・・・・それももう終わりです。

おそらくこの会社が潰れると困る人がたくさんいるんだと思います。政治家を中心にさまざまな利権が入り乱れている。だから倒産させたくない、というバイアスはたくさんかかる。もし・・・

これに国民の税金が投入されるならこれはもう、みなさん怒るしかないですよ。乗務員平均給与1500万円(パイロットを含むけど、UAは約500万円)の会社を救済するのに国民の税金を使いましょう、って話がすぐそこまで来てますからね。これ、年金問題どころじゃないと思いますけどね、私は。

広告をたくさんもらっているスポンサーのちょうちん記事を書く日本の新聞は今後も事実を書きませんからあてにしてはいけませんよ。コムスンの折口さんを一番持ち上げていたのはなにせ日経でしたからね。ともかくご注意あれ・・・

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すぐそこにある地獄・・・

2007-06-18 10:58:38 | マーケット

マクドナルドがついに東京など大都市圏のみ値上げに踏み切るという大胆な作戦に出てきました。これは我々から見るとまさに妥当な選択で、今ここで踏み切らないと所謂好況型倒産の危機に瀕する恐れが十分にあるのです。実際、茲元ぎりぎりに経営効率を絞り上げている、ひところであれば超優良企業経営で表彰されたような業種での店舗の倒産が相次いでいます。みなさんのまわりにも突然つぶれたコンビニや消えてしまったマックをはじめとするファーストフード店などがある筈です。

これまで倒産と言えば非効率と放漫経営の代名詞で、逆に言うと再生ビジネスとすればそれらを絞り上げればいいわけですから実にイージーなディールが多い訳です。

しかし、これらのサービス業を見ると、マニュアルはこれ以上進めないほど高度なものですし、原材料仕入れから何から何までもう絞れないぞうきんのように絞ってある。そこに昨今の地価高騰による賃料の上昇、そしてなによりこれ以上正社員を転換できない所まで増やしたアルバイトの賃金高騰(あげないと人が集まらない)、一方で勝手に「私の店」だけ値上げできない訳ですからそのしわ寄せは一気にその店そのものに集中する訳です。このまま行くとその企業そのものが撤退を繰り返す羽目になる・・・せっかくのこれまでの進出戦略が水の泡になりかねない。。。。というところまで切羽詰ったといっていいでしょう。

コンビニ、ファーストフード、ファミレス、家電量販店からTSUTAYAにいたるまで、更にホテル、パチンコ、病院!!まで含めて、安い人件費とバブル崩壊による比較的安い賃料を経営のベースにしてきた所はすべて危機的状況に瀕しており、要は人件費と家賃の高騰を価格転嫁できずに四苦八苦するという状況になっています。いづれも価格の決定権が本人にないところがポイントで、勝手に自分の店のハンバーガーだけ値上げする訳にはいきませんし、病院だって勝手に薬の値段をつけるわけにはいきません。

さすがにユニクロは先手を打ってさっさとアルバイトを正社員にしてしまいました。今から正社員にするよ、といっても引く手あまたですからさしてありがたみはないのですが昨年やった所がさすがですね。

実はこれらのコストアップ要因はこれからいよいよ熾烈になってきます。アルバイトの現場は本当に人手不足、今までパチンコやでハードワークしてたような人もより楽な分野に転職しますので、末端の企業は本当につらいことになります。先日つぶれた大手パチンコ企業もまさにこの賃料と人件費の高騰を吸収できずにやられました。せっかっく景気がよくなったと思ったら今度はこれですからたまったものではありませんね。JRのキオスクなどはすでに人手不足で相当の店を閉鎖しています。

実際は抜本的に外国人労働者などの雇用対策を考える必要がありますが、これには政府の後押しがどうしても必要です。今の政権にいる人たちは首相を筆頭にアルバイトなんぞしたことのないお坊ちゃま君内閣ですからそんな危機意識はゼロでしょうが喫緊の課題であることは間違いありません。

ニューヨークに行ってみてください。アメリカ人のタクシー運転手はほとんどおりません。ホテルのボーイやベッドメークのおばさんはみんな英語ができないプエルトリカンなどです。

パリへ行かれていかがですか? ホテルのドアマンはみんな旧植民地からの移民ですね。伝統あるカフェなどではフランス人が頑張ってますがその他の分野では移民なしでは国そのものが成り立ちません。

日本だけがそういった労働力を自国民に頼っており、いまや急激な高齢化社会を迎えている訳です。これでうまくいく訳がありません。

きちんと制度を作って、不法労働ではなく、堂々と外国人に働いてもらう。必要なら国籍もとっていただく。そして税金をきちんと払っていただき、日本人として活躍して頂くのが、サッカー選手ならよくて、タクシーの運転手さんやごみ処理労働者じゃいけない、ってのはすでに完全に矛盾を露呈しています。

仮に第1世代はそういったブルーカラー的仕事に従事するべく日本に来たとして、一方で彼らの子供に完全なる平等な教育の機会を与えるなら、第2世代、第3世代は立派な日本人として活躍できることはアメリカの日系人の活躍をみれば明らかではないでしょうか。

労働力の逼迫およびそれが原因による倒産地獄はすぐそこまで来ていることを改めて申し上げておきたいと思います。

東京の企業にとってはもはや黙っていられっる状況ではなく、すでに地方の就職のあまりない都市の高校などに的を絞って採用活動をしている所も多々あり、ますます地方と東京の格差は開くでしょう。この分野だけは自助努力といっても知れています。政府のすばやいアクションが望まれます。

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