債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

がちがちのコラレーション

2007-02-28 12:54:29 | サブプライム

ダウは416.02の下げ。日経もシカゴを受け前場は644円安。まあ、こうなれば仕方ないですな。ここもと危険因子(サブプライムの住宅ローンの延滞率上昇、代替エネルギー銘柄バブル崩壊など)を取り上げてきましたので、こちらの読者の方はほれ来た、とあまり驚かれていないかもしれません。

今年はみなさんかなり利益が出ていますから、再々書きましたように、一部、こういった「ハイリスク物」に大量に資金を投入している金融機関などが損を埋めるために流動性の高い所でリクイデーションを行うと売りが売りを呼ぶ展開になるものです。

一方、従来ですと中国株などの「マイナーリーグ」には大手の機関投資家や一流のHFが手を出す事はなかったのですが、全体的にタイトなクレジットマーケットを反映し、元来手をださんようなマーケットにも資金が回るようになっているために、中国株あたりの下落がなぜかアメリカにもフィードバックされるという、表題の通り、「がちがちのコラレーション」になっているのも事実です。

元来はこのあたりのリスクマネー(中国株投資やインド株投資に向かう資金)は分散されているのでこういう動きにはなりにくかったのです。

つい2週間前まではだーれもこんな事態は予想していなかっただけに衝撃は大きいかもしれません。ただし、このあとの動きを予測することはそれほど難しくありません。

ダウ、S&Pの下げ幅は丁度あのフォード・GMクライシスと同じくらいです。その意味で絶好調だったアメリカのクレジットマーケットが踏みとどまれるかが勝負です。前回はあそこが踏みとどまったため今のブルマーケットが形成されたともいえ、ここからさきは一重にクレジット市場の行く末にかかってきます。

ここが崩れてくれば、或いはヘッジが効かなくなってくれば大量の資金がリクイデーションに回り、誰も止める事はできないでしょう。その場合はアルトマン教授のご託宣どおりですね。個人的にはここ数日で収まってしまえば丁度いい調整になるのではないか、とまだ楽観していますが、どうでしょう。

住宅ローンについてもハイクオリティーを見ると、例えばファニーメイなどは全体の0.2%程度しかサブプライムをもっていません。その意味では相場全体に与える実質的な影響は小さいというのが真実です。

しかし一方では、利益のかさ上げのためにこのあたりや、ハイイールド社債(BBBなどではなく、それこそC,CCなどの破壊的格付けの債券)に投資を集中してきた連中にとっては一連のヘッジ手段が本当に機能するのかどうか、正に正念場となります。

表面上はCDSでリスクをヘッジしているので、いわば保険をかけているつもりですが、実際にトリガーを引いてみたら、相手にそれをカバーする資金がなかったなどということが起こるのかもしれません。更に元本の4倍などのレバレッジをかけたCPDOなどの商品も散見され、その意味では掛け率の上がったギャンブル場のようなもので、実際の参加者に本当に支払い資金余力があるのかどうか、それこそが鍵を握っており警戒が必要であります。

余裕のある方は、降りられるものなら降りて、再度投資チャンスを探す、というのが王道でしょう。特にCDO, MBS、ハイイールドなどのロークオリティーに資金を置かれているのなら流動性のあるうちに逃げるべきです。ここは本当に流動性がなくなれば叩くに叩けないセクターです。

質への回帰(Flight to quality)ということが よく言われるので短期債券を買いたくなるかもしれませんが、これもしばらく待った!! 損失の穴埋めのためにこのあたりの一番流動性の高いと所を売ってくる可能性があるのであせって飛び込まないようにしてください。ここはしばらく我慢。

こちらでは当面、引き続きサブプライムとクレジットに注目しつつレポートをお届けしていく事に致します。

以上、取り急ぎ・・・

コメント (4)

代替エネルギー

2007-02-27 09:14:18 | マーケット

地球温暖化の影響などもあり、代替エネルギーに関する関心が高いようでして、関連株を買いたい、などというお問い合わせも結構あります。

ただ、アメリカでは一足先に代替エネルギーバブルが来ておりまして、既にそのバブルが崩壊する兆しを見せていますので要注意です。こういうとき、アメリカの証券会社はその売り手の受け皿を探すので、日本向けだけに代替エネルギー特集なんかを組むのですが、その手には乗らないことです。

エンロンの時も日本だけに集中してエネルギーデリバティブの特集かなんかをやって、エンロンをその代表銘柄に取り上げたりしており、一方でアメリカの投資家は売り一色だったことを思い出してください。

さて、なぜ売られ始めたのか。
これは原油が密接に絡みます。そもそもこの代替エネルギーバブルは原油が上がるぞ、という一連のキャンペーン・・・ゴールドマンの1バーレル=100ドル説がその代表ですが・・・によって演出されてきた背景があります。地球温暖化・・・と考えたくなりますが、そうではありません。

原油がなくなるぞ、或いは高くて使えなくなるぞ、ということで、太陽エネルギーのサンパワー(そのまんま、ですな)、産業廃棄物を燃やすフランスのテオリアあたりが代表ですが急騰した背景があります。

他にもエタノール関連、燃料電池銘柄など3倍にも4倍にもなっていたのですが、アメリカのHFを中心に昨年11月くらいから大量に売りがでて、先月あたりからは遂に空売りまでする始末。結局原油価格が落ち着いているので、大した生産量の見込めない代替エネルギーは見向きもされない。原油生産が低下してくるならまだしも、昨今の50-60ドルレベルではむしろ生産量があがっているくらいなので、代替エネルギーは高すぎて割りに合わない、ということになります。

これらを売りまくっているHFは結構一流どころが多く、チューダージョーンズなどもその1社です。(チューダーインベストメントと名乗ってます)。チューダーは一時こうした代替エネルギー銘柄のシェアが16%にまで上ったファンドがあり、その去就が注目されていましたが、結局膨大な利益を手にして売り逃げた事になります。

と、プロの方はお気づきになりますよね。

このチューダーに対する大口の委託者がだれかということに。 あのアル・ゴアです。昔からチューダーの大口のスポンサーなんですね、彼は。

まさか・・・・チューダーの売りを吸収するためにあの映画を作ったなんて・・・・考えたくないですけどね。疑いたくなってしまうのは事実です。こういう業界なんですよね、株っていうのは。まあ、証拠は無いけどね(笑)。絶好のタイミングでした。

広義の意味ではこういうのもインサイダーになるんですが(相場操縦の疑い)、アメリカではもはやこのくらいの事ではがたがた言わなくなっております。稼いだモン勝ち、ということです。

コメント (6)

社会構造の違い

2007-02-26 09:36:34 | マーケット

先週サブプライム住宅ローンがクラッシュしているというお話を致しましたが念のため補足を。

これは、あくまでも現象としてそういうことが起きている、ということでして、数的には相当な数にのぼるものの、金額ベースでみてみると大した金額にはならないため、マクロ経済全体に与えるインパクトはしょぼい、ということになります。

ただ、金融機関の一部にはこの種のローンを積み上げてハイリターンを稼いでいた所もありますので、そのあたりは注意しましょうね、という程度の話です。まあ、格差社会の現状がこういう風に反映されるわけで日本のそれと同一に見ないようにご注意を、ということです。

一方、2月6日にそれとなく書いておきましたが(日興證券に繋がる事件)、どうやら、本当にシティーに飲み込まれてしまうようですね。あそこでも書いたようにおみやげ、になってしまった訳です。当たって欲しくない予想だったのですが、やはりこうなるとシティーのPBを潰したのはかなりなちょんぼ、なんでしょう。働いている人はたまりませんな。

KKRはTXUをLBOするようです。ご存知の通りLBOが大変得意な連中なんですが、それにしても買収金額は480億ドル(5兆8000億円!!)に達する見込みでいやはや、5兆円のジャンクボンドを発行、それがまた売れるというアメリカの市場に改めておどろくやら、なんやらで、これも日本では考えられないスケールです。

KKRは既に日本にも進出していますが、まだ泣かず飛ばず。ジャンクボンドマーケットが無い、という市場特性に大分苦労しているのではないかと推察します。恐らく、日本ではレバレッジドローンの市場が先にできちゃうんじゃないのかしら、と思っているのですがどうでしょうか。 今日は簡単ですがとりあえず、こんな感じでスタートです。

コメント (4)

アメリカの抱える爆弾とは?

2007-02-22 09:26:00 | サブプライム

書かなければと思いつつ、時間が無く書けなかった重要な話を一つ致します。

アメリカ経済は絶好調。昨日のCPIもコアで+0.3と何ら過不足の無いレベル。巡航速度で驀進中といえます。株価を見ていただいても、ここで再々指摘しているクレジットを見ていただいても問題らしい問題は見当たらない。アルトマン教授が警告するくらいで、これといって懸念を表明する専門家も見当たらない。

そりゃーそうなんですよね。ウォールストリートの平均ボーナス(年収じゃなくて、ボーナスだけ)が25万ドルって状態なんだから、全所得層の上位5%(調査機関によっては3%となるものもある)が全米消費の90%を占めるアメリカでは経済全体をみれば悪くなりようが無い。

所がここもとサブプライム向けの住宅ローンの延滞率がえらい勢いで上がってきているという事実を見過ごしてはならないでしょう。サブプライム住宅ローンというのはその名の通り、低所得者向けの住宅ローンのことで、ここでいうサブプライムとは通常年収で25,000ドル(正に年収300万ですね)以下の世帯のことです。日本ではこの収入で住宅ローンを組むのは不可能でしょうが、MBS(モーゲージバックセキュリティーズ)の発達したアメリカではこのあたりのリスクを取れる金融機関が発達している・・・まあ、その意味ではさすがなんですが・・・この世帯の延滞率がここ半年、飛躍的に増加したために、例えば昨日発表されたこのサブプライムローンを得意とするノバスター・ファイナンシャルの決算は予想外の赤字になってしまったという訳です。

このあたりは、数字を見ても明らかで、所謂BBB-(投資適格の最低水準のもの)のCDSを見ると1000万ドルあたりの与信費用が1月には38万9000ドルだったものが昨日はおよそ110万ドル要する状態にまで悪化してきている、という状況です。それだけの費用をかけないと与信リスクが回避できないという事になります。

住宅市場の状況は複雑で、所謂高所得者向けの例えばマンハッタンのど真ん中、であるとか、サンタモニカであるとか、サンディエゴであるとか、はたまた彼らのセカンドハウスの受け皿になっているアリゾナ、フロリダなどは引き続き住宅価格が上昇しているのですが、一方でサブプライムの住宅が集中している所、例えばロスアンジェルスのダウンタウンなど、そういう地域の住宅価格は昨年末から頭打ち。治安も悪く例え安くても金持ちが買うような場所ではないのでそういう地域の住宅価格の頭打ちにより借り換え不能に陥り、たちまち焦げ付いている、というのが実情であります。

一言で申し上げれば金持ちは順調に消費を続け、株式投資を続け、当然住宅投資も続けますが、一方で貧乏人はどんどん破綻するという、アメリカ格差社会の典型的な例がここに見られます。経済全体への影響は先ほど申し上げたとおりで、低所得者層の消費に占める割合は極めて低いのでマクロの数字をみている限りなんだかなー、で終わってしまう訳です。

一方こういうサブプライムに貸し出している金融機関の収益は直撃しますので、それが他の金融機関に波及しないか、しばらくよく注意をして見なければいけません。日本に入ってきているHFもこのあたりのMBSを得意にしているものは結構ありますので、要注意。外物の投信をお持ちの方は一度ポートフォリオの中身をチェックする事をお薦めします。

FRBの統計によりますと、こういったサブプライム、年間所得25,000ドル以下の世帯は4000万世帯以上あり、全世帯の実に38%を占めています。このあたりの数字も実にアメリカらしく、数では優勢なのです。経済統計に表れなくとも社会問題としてはかなり深刻になりつつあるということは覚えておいて頂いても損はないでしょう。このあたりの仕組みが東京都心部の地価高騰にも直結してきているのですが、その話はまた機会を改めて致しましょう。

 

コメント (12)

様々なご意見

2007-02-21 16:11:18 | JAL

こんなご意見がきました。

ぐっちー、もうちょっと勉強しなよ。燃油サーチャージは政府許認可でどのキャリアも一律同額ですよ。あと、「航空権」なんて権益はないよ、「運輸権」、英語で言えば「Traffic Right」。さらに言えば、日本の航空会社は30%no外資規制がかかってます。ちなみに私、航空業界のものではありません、あんたと同業です。そういえば、この前、ワンワールドマイレージなんとか、とも言ってたね。そんなアライアンスはないし、安全がアライアンス参画の障害になってたなんて三流週刊誌並の認識だね。人のことをコケにするのもいいけど、もうちょっと勉強したほうがよいよ。

ということです。

まあ、せっかくHPまで指定して頂いたので引用。

http://www.ana.co.jp/pr/07-0103/07-019.html http://www.jal.co.jp/other/info2006_0714.html

4月1日から、欧州線はJALが13,000円、ANAは12,000円に値下げです。先週13日に発表です。

ワンワールドもご存知ないようで・・・・

http://www.oneworld-jp.com/

 ということです。 それから航空権という用語はないので、つまり私の造語なので「」を付けています。あえてそれに近いコンセプトの単語があればという意味でこの「」の使い方は小学生でも知っています。

それから外資規制についてですが、ご同業であられたら、そんなもの事実上無いに等しいことはご存知でしょう。日本の会社をダミーにするくらいお手の物ですな。

コメントを公開するに際しまして、以上お答え申し上げておきます。

あと、こんなのも結構おもしろいです。

あと、もうひとつ言っておくと、同業から見ても、あんたの言ってることは、昔JALデスに振られた腹いせをしてるとしか思えんよ。自ら品格をさげてるね。大人気ない。

うーん・・・
もし今でもJALデスと合コンされたいのならご紹介しますのでご一報を(爆)

では!

 

コメント (9)

利上げを敢行!

2007-02-21 15:15:28 | マーケット

この一ヶ月のマクロ経済の統計をひっくり返して、ひろって、冷静に眺めてみても、前回の利上げ見送りから大きくスタンスを変え、しかも8対1(前回は6対3)で利上げ賛成という政策委員の判断はなんともいいようがありません。

総裁は面子だけで押し切れる訳ですが、他の委員の方、きちんと説明責任がありますよ。この1ヶ月で何が変わったというのか、しっかり説明しんしゃい! 岩田さんはえらかったです(笑)。

あと、議決延期請求をださなかったのに、日銀の説明責任は重大だ、なんていってる渡辺君。あなたも同罪でそこまで言うなら閣僚を辞任してください。

ということで、利上げですが、これで債券は最高値を更新するかもしれませんね。特に長い所は要注意です。前に「ありえない」という指摘を受けた事があるのですが、ここは市場でありまして、マーケット、理論を戦わせる場ではありませんから、あしからず。マーケットの力関係を冷静に見ているといくでしょう。

株価は債券とリンクしているようでしていません。むしろ世界の株価とのコラレーションが高いのであまり債券を意識しない方がいいでしょう。

難しいのは不動産です。短期金利の上昇が一番効くだろうなー、と思われるのが実はここ。私募ファンドの設定などを見ていると、もはや不動産の値上がりを除くとキャッシュフローだけではプラスの利回りは確保できません。この状況でどこまで突っ走れるのか、昨日書きましたように、いよいよ都心の不動産は希少であるのは事実なのですが、百貨店株や田崎真珠株なんかが不動産狙いで値上がりしたり、などという状況はバブルの再現そのものでありますな。

コメント (5)

見方を変えると・・・

2007-02-20 09:13:46 | マーケット

M&Aというのは要するに企業再編の一つのプロセスな訳です。いろいろな再編が起こりますが、とりあえずは同業というのがやりやすく(キリン+メルシャン、もし起きればアサヒ+サッポロ)、異業種をまたぐようなものに派生するまではまだまだ時間がかかるというのが常識的な判断ですが、油断ならないのは全く別のスタンスから企業価値をみる買い手が異業種から現れるときです。

松坂屋+大丸というのは一見同業種の再編進行に見えますが全く違う見方をしている連中がいます。彼らは都心や、名古屋のそれこそ一等地を保有する宝の山だ、という見方です。

既に都心では大型開発案件に適するような土地がありません。今度の六本木MTのあと、同じく六本木プリンス地区の再開発が最後、と言われます。建てれば世界中からクライアントがあつまり、家賃600万なんてマンションが簡単に埋まるわけですから場所さえあれば・・・という所でしょう。

都心の優良地に大規模な土地を見つける事ができなければそれを保有している奴を狙えばいい。企業価値を見るときに単なる百貨店と見ると、三越も高島屋も結構高い買い物で、今後爆発的に業績があがるとも思えませんが、こういった見方をしてみると宝の山、と言えるかもしれません。買収して、デパートを閉鎖して、ただの不動産デベロッパー事業者になる、或いは銀座のど真ん中を高値で売り飛ばす、なんてのはお手の物。

今回の大丸+松坂屋が提携に終わるか、合併に持ち込むかわかりませんが、なんだか「檻の中で鴨が太ってフォアグラを食われてしまう」、ってな話にならないか(或いは既にそのシナリオで動いている可能性があるかもしれない・・・両者のアドバイザリーが合併後買収をする事で握っていたりするから要注意)何となくきな臭い、と感じています。このところ値動きのおかしな百貨店株をこういう角度から見ておくことも必要でしょう。

さてJAL。実は来週クライアントが来日するのにチケットの値段を見ていました。ねこやんも指摘していますが、既に原油の値段は下落しており、当然航空燃料の値下がりもかなりなもの。各社ともサーチャージは下げています。ヨーロッパのエアライン、シンガポールも、アメリカも、そして全日空も下げています。しかし日本航空だけ値上げしているのはなぜでしょうか、まあ、滅茶苦茶ですね。これでは客は乗りません。

ただ、この会社も見方を変えて、世界中に有する「航空権」の保有会社という見方をすると、異業種から見れば宝の山、かもしれません。買収により大幅な従業員のカットが可能、更に発着枠自体は切り売りできませんが、それ自体は価値がありますので、大幅な労務コストのカットができれば欲しい会社は世界中にあるでしょう。だったら時価総額7000億円は安いかもしれない・・・です。

コメント (7)

サッポロビール

2007-02-19 15:36:39 | マーケット

こちらで予想、というか予測したとおり、TOBがかかった訳です。食品、中でもビールでしょうか、と申し上げましたが、まあ、やりやすい訳ですね、実際。スティールズは明星の時も申し上げましたが、高値で売るのが目的ですから、こういう時はあまり誘いに乗らないほうがいいんです。アサヒが手を上げたとなるとまたもや相手の作戦に乗せられている可能性がありますが、まあ、悪い買い物では無いはずです。

日頃読まない新聞ですが、あれこれコメントを集めてみると「アサヒにはメリットがない」、という指摘が多々あるのですが、そんなこたーない。
一発でシェアーが増えてしまうのだから、すべてアサヒビールに変えずそのままのブランドで売り続ければ(えびす、とか黒ラベルとか)そっくりそのままシェアーが残る。しかも流通その他同じビールですからね、全て統合する事が出来る。

頭を悩ますのはソフトドリンクの取り扱いくらいですから、アサヒにとってはのどから手が出るほど欲しいはずです。ショートカットでシェア拡大できてしまうので、これはホントにありがたい話。あまり高い買い物にならなければ充分勝算があるでしょう。既にアサヒは沖縄のオリオンを狙っていたくらいですから、こっちの方がいいですね。

アンハイザーブッシュあたりが狙ってくると思いましたが、ここはアサヒに頑張ってもらいましょう。

 それからインド人の話を書いたら、へー、インド人相手の交渉は楽なんですね、というコメントを多数頂きまして、へたくそな書き方で誤解を与えてしまったかもしれませんな。いえ、インド人相手の交渉、難しいです。そりゃー大変ですって。インド向けの商売をされている方のご苦労はそれはすごいですよね。

ただ、それを中国人との交渉要員として使う、というシチュエーションでは味方同士になるので、いいですよ、という意味でございますので、インド人との交渉が楽だ、などとゆめゆめ思わないでくださいませ(笑)。インド人と一緒にいて、コブラがシャーっと牙をむいたら先にインド人を叩け、なんて格言もあるようでございます。これは、結構受けました。しがないサラリーマンさん、有難うございました。

 

コメント (5)

インド人、大活躍!

2007-02-16 09:27:15 | 国際問題

インドの衝撃、というNHKの番組でそれこそ衝撃を受けた方が多いようですね。町中で牛が歩いているとか思ってた人もいるようで、いや、それに近いものはあるんですが、経済成長のすさまじさは中国を上回る、って話を前にもここでしました。

実際、インド経済の実力を見ると、世界規模の会社を買収した中国企業はまだありませんが、インドは既にアセロール、スコールと立て続けに買収しているくらいですから、既に世界レベルに達しているともいえます。

そして実際に仕事をしてみると、中国の場合はいつも問題になる戦争責任、てな話がこの国の場合全く出てこないので日本にとっては大変友好的かつ有益なパートナーなんであります。

そこで、これはかなりディープなノウハウですが、ご紹介しておきましょう。ぐっちーの会社のような零細企業ですと、さすがにインドの会社とM&Aを依頼されるなどということはめったに無い訳ですが、中国本土とは大変多くの取引を依頼されることになります。

しかし、契約した後に平気で値切ってくる、更に難癖をつけては金を払わない、最後は日本人には払う金はない(実際サムライ債(円建て外債で、その殆どは日本人が買う)だけ不払いにして、ユーロ債だけ払った渤海湾なんて地方自治体まであります)、などという連中と商売するのは大変なことです。日本人ですとやられっぱなしになる事が多いので、ぐっちーの会社では中国本土との交渉の窓口に台湾の人々とエージェント契約を結んでいます。

ところで・・・
世界中にはびこる(失礼!!)中国人ですが、所謂チャイナタウンが存在しない(しょぼいのはあります)国はどこだかご存知でしょうか? そう、そのインドなのです。ぐっちーの見るところ、さすがの中国人がかなわないのが・・・インド人という訳ですね。

で、最近これを応用しているのがわたくし。 うるさい中国人との交渉ごとにインド人を担当させる訳ですね。インドのみなさまはぐっちーのエージェントという事で契約を結んでいます。基本、成功報酬な訳です。で、例えば支払いを渋る中国人に対し、彼が交渉に行く。この2億円を回収してくれたら一割あげるよ、ってな話ですな。

これが凄い訳です。わしがしょぼしょぼ交渉しても一向にラチがあかんような話が一発で決まってきます。萬田銀次郎もびっくり・・・です(笑)。交渉過程を見ていると、日本人ならもう面倒くさくなって諦めるような局面でも彼らは絶対に諦めません。そして、切り札の・・・日本人相手なら払わなくてもいいいや、という文言がインド人相手には全く通用しません。同じ被害者サイドに立っているので・・・

「戦争にいいも悪いもあるものか。いつまでそんな事をいっているのか。そんなに日本人がいやならそもそも商売をしなければいいだろう!!」と平気で言い放ちます。「ネバルマインド!!」とばかりにまさに粘る粘る、最後はあの中国人があきらめるということになります。

中国人もインドには行きたくないからチャイナタウンがないのか、インド人がそれを潰してしまうのかしりませんが、とにかく効果てきめんであります。 さらによろしい事にはインドでは「日本のお陰で独立できた」、という方もたくさんおられるもので、日本人にはいい印象をもっている方が多い。端からやれ、靖国だ、戦争責任だと言われる中国人と商売するよりよっぽどやりやすい、と思うのですがなぜか皆さん中国に向くんですな。K社長、そろそろ上海よりインドでしょうがね!

因みに今インドでは共稼ぎが増えて、レトルトカレー(もちろん日本製)が大人気。今年はインド、日本両国でそれぞれ、Year of India、 Year of Japan が開かれます。この機会にインドを見直して見るのもよろしいのではないでしょうか? 何せ仏教という共通の”Knowledge Based Industry" があるのですから。

コメント (20)

2月14日

2007-02-14 09:02:41 | 社会

何の更新もしていないのに、多数のアクセスを頂きまして有難う御座います。既にばっちりご紹介頂いておりますが、先週は結構な時間を過ごさせて頂きました。

溜池通信

いやはや、お酒に強いかたというのはおられる訳でして、その方がまあ、プロレスラーかなんかだったら納得するんですが、鋭利な政治学者でおられたり、素敵な女子アナウンサーであったりするとそりゃー、びっくりするんですよ。それが原因で男性に振られた事があるらしい・・・・っす。

 ということで、今日はバレンタインデーです。
甘いものを制限しているぐっちーにとっては結構つらい日です。義理だとわかっているものでももらったものを捨てるのもどうかなー、と思いますし、ねこは甘いものを食べないのでやりようがない。昨年も書きましたが(書いたと思う)、素敵な包み紙に包まれて開けてみると佃煮だったりするとほんと、うれしいです(笑)。

で、こんなものを送ってきてくれた方がいます・・・というこの写真。
レクサスの宣伝で香港の新聞に載っていたものだそうです。
なんでレクサスとチョコレートなんでろう・・・
小さくて見にくいですが、曰く・・・

バレンタインでーにはチョコレート(キャンディーボックス)にレクサスのキーを添えて恋人を驚かせては?? 

という内容です。

香港はイギリスの植民地だったのでキャンディーボックスを送るのはありです。最近は日本に毒されてチョコレートも増えている、とのこと。男性、女性どちらからもありですが、明らかにこれは男性から・・・を意識した広告なんでしょう。

バレンタインデーにレクサスもらっちゃったら、女性はどうなんでしょうかね。バブルの頃はこれ、あったんですよ、まじで。銀座のおねーちゃんに誕生日にBMWあげちゃったような奴がごろごろいて、お陰でBMWの中古車(特に3シリーズ)が暴落した、って訳のわからん時代でしたね。

そっか、香港ではまだいけるわけね、と久々に中国人のスケールを感じさせるとともに、この広告を出したトヨタのセンスに今ひとつ??だったぐっちーでした。女性を物で落とす時代は終わった・・・と思うんですけどね~・・・

バレンタインデーに株券もらった奴も知ってます。その女性、某創業者のお嬢様でそのあとはむにゃむにゃ・・・ですが(笑)。

では、ハッピー・バレンタイン!!

コメント

皆様の税金が日本航空に・・・・

2007-02-09 10:52:00 | JAL

これはまじで詐欺でしょう。

金融危機を救うために国民の税金を使ったのはまあ、銀行が無いと困るから・・・ってな話ですが、日本航空がなくなっても別にだれも困りませんぜ。シンガポールエアラインもあるし、全日空だってあるしね。何がいかんのよ・・・ってな話なんですが。

なんと政策投資銀行は日本航空に対しCBの償還金額の足らん部分の1000億円!! を更におい貸しするとの事。CBをいくら引き受けているかしらんので正確な金額ではありませんが、既に5000億以上融資しているので、なんやかんや合わせると1兆円くらいいくんではないでしょうか。

問題なのはこの銀行、民間銀行と違って不良債権に対する引当金を積んでない。日本航空の格付けは「B」ですから、完璧な「危ない」「返済に極めて高い疑義がある」会社です。

よって、民間銀行は全て日本航空向け融資に対しては貸し倒れ引当金を積むように金融庁が指導している。

一方、政策投資銀行はこうやって野放図にお金を入れていく訳ですが、これ、最後はだれが負担すると思いますか? 

もちろん全て国家予算で精算するしかありません。皆様の税金ですよ!! あの場外乱闘の公募増資によって、株価が低迷し、そのお陰で償還されてしまうCBのおい貸しを政策投資銀行がして、最後は国民負担になる・・・

もし、そうでは無い、そうならない、というのなら国民に対しきちんと説明すべきです。政策投資銀行はただ、「業績の回復は可能と判断」というのみでなぜ、どうして可能なのか、あんな事故だらけの組合が7つも乱立していておんぼろ飛行機しかもっていないスッチーの給料が1500万もある航空会社が業績を回復できるのか、何一つ説明していない。

どうせ全日空と独占市場なのでそのうち東京→札幌の運賃を10万円くらいにするのかもしれないけれど、だとしても、きちんと説明しなければ国民負担は許されないでしょう。

更に、 民間銀行の複数の方に確認したが、これだけ不可解な事故を起こすこと事態、もし融資するとなると、そのクレジットの問題以前に「反社会的勢力」と見做される事も覚悟しなければならない、とおっしゃっている。やくざとおなじなんですよ、安全に飛べない飛行機会社は。

ついでにいうと、JALが入る予定になっているマイレージグループのワンワールドへの加入が遅れに遅れて今年の4月になってしまったのも、ワンワールドの安全基準を日本航空がミートできないため、というのは業界の常識です。

ワールドマイレージネットワークが加入させるのを躊躇するような安全基準だということを考えるなら、ここで再び血税によるJALの救済はなんとも不可解というしかないではないでしょうか。糸山先生は自分の株が戻ってくればいいでしょうが、我々の税金ではそうもいかないのです。

政治家の方は日本航空で優遇されている方が多いので追求しにくいのでしょうが(エコノミーのチケットでも政治家の方が優先的にビジネスクラスにアップグレードされている現場を何度も私は見ています)、このまままた血税が使われ、第2の国鉄になるのだけはなんとも許しがたい・・・・と私は思っています。

 

コメント (16)

ボルク・ドドン(Borc Dodon)

2007-02-07 09:37:10 | ワイン・イタリアン

今日から平常モードに戻る予定・・・だったのがとんでもないうそつきやろうで、ワインの話だぜい!(笑)。へいすんません・・・

先週、まあ、今流行のビオといえば元も子もないんだが、ビオの旗手というべきBorc Dodonのオーナー兼生産者であるデニス・モンターナー氏が来日。我等が日本橋の巨匠のお計らいで輸入元である、パシフィック洋行主催の勉強会に参加させて頂きました。

で、写真は彼が巨匠の店を訪ねたときのもの。右の怪しいおやじ二人組みがはっしー、ぐっちーコンビです。最近はビオはやりで、中には「ビオ」という名の下に雑草だらけの畑で取れたワインを無造作に詰め込んで(マセレーションであるとか、その期間であるとかぶどうの配合であるとか、そういった細かい作業を尽く無視して)ビオだぜ、とか売ってるワインはたくさんあるし、あほなブルータスとか言う雑誌などが、おいしい自然派ワインとかいって業者の接待金額に応じたり、同じく業者からたくさんお金をもらっている味のわからん「いんちきソムリエ」の言うがままに特集とか組むもんだから、真に受けた、味に確かな善良なる正しいワイン愛好家の中には「ビオは上手くない」という印象をお持ちの方もたくさんいるはずで、実際そういう苦言を多々聞いているぐっちーから見れば(文章が切れん!!)この作り手はほんとに素晴らしい。

まあラディコンあたりは御飲みになった事があると思いますが、このDodonは試していただく価値、充分です。当然その分お値段は安いという訳では無いのですが、あんたビオですからね、多少の出費は覚悟してくださいませね。

で、こうなるとイタリアチーム、優勢な訳です。まあ、ビオは種類が多く、偉そうに言っているぐっちーもすべてを把握している訳ではないですが、迷ったらイタリアから試してOKです。

というのも、ご存知の通り、フランスに関して言えば例えばブルゴーニュといえばピノしか使えない訳です(原則)。どんなにおいしいだろうな、とおもってもカベルネを混ぜてはならない。ボルドーも同じ。結局何百年もこういうことをやってきたためにもともと土着の品種は全て絶えてしまった訳です。大量商業生産に向かったアメリカも同様で、その結果、所謂地ぶどうが多種多様に残ったのが何もしなかった(できなかったという説もあります)イタリア。

一時期農薬の使用を強制されるなど、それなりに苦しい時代はあったのですが、種を残す事には成功したんですね。ある種「怪我の功名」。毎年、気候など自然の影響を受けやすいビオにとって、配合は命です。そうなると・・・多種多様のぶどうがあちこちに残っているイタリアは有利なんですね。それが零細業者しかいない、という弱点だったのがいまや逆にプラスに働いているというお話。多様性の時代に実にマッチしている訳です。

難点は・・・
インチキ野郎がフレンチを飲むようにうんちく、すなわち机上の空論が振り回せない所(笑)。なんてったって毎年配合を変えてきますから、知ったかぶりは通用しません。実際に飲んでみない事にはなんともいえない訳であります。その意味ではパートナーが本当にワインを飲んでいるかどうか、というか味覚がわかるかどうかを試したければこういったハイレベルのビオを飲んでいるかどうか、チェックするのが一番であります。

デニスさん自身、もう十分おいしいんですが、来年も配合を変えるかも知れない、などとおっしゃる訳ですから作り手としても感性を試されている訳で、飲み手の感性が問われるのは当然です。

となると、こういうワインをきちんとおいているイタリアンレストランがおいしいのも当然・・・という訳です。デートの時にさりげなく、こういったBorc Dodonのようなワイン(きちんと作っているビオ)を頼めるようになれば大したもの。そいつあーいい男に間違いありませんよ!!

今手に入るDodonは恐らく、メルローの配合の多いものですが、地場品種のレフォスコ100%という奴が実はすごーい・・・ってまた手に入らなくなってしまうのでこの辺にしておきますが、これはどこかで見つけたら飲んでみてください。因みに私もあと2本しか持ってません。

円安・・・・って、あんたね、ドルに対しては5%しか動いてないんだからポールソンが関係ないってのは当然。一説には文句があるなら、てめーで介入しろ、と欧州中銀に言ったとか言わないとか・・・・言う訳無いですが・・・これ、できれば日銀に言ってもらいたいね。こういうときに福井さんが出てきて、

てめーの(わがままな)高金利のせいで(失業率が二桁あるくせに利上げとかしやがって!!)欧州通貨(ってかユーロさね)が高くなって、パリのちんけなホテルが円建てでみると一泊5万円とかになっちまってんだから、こっちはとんでもない迷惑だぜ。エルメスだって2割値上げで日本のねーちゃんはみんな泣いてるぞ!
それで「円安をG7でとりあげる」とか抜かすんならテメーで介入してみろ、できるもんならやってみろ、こら!

などと発言すると男が上がる訳ですな。正論ですよ。これ。

とういことで文句があるなら介入してみろ!!
お陰でワインが高くててーへんでい!!

大変失礼致しました。

コメント (10)

日興證券に繋がる事件

2007-02-06 13:00:26 | マーケット

日曜日から福岡、広島とまわり戻って来ました。半分野外活動みたいな出張なのでパソコンを持って行っておりません。自分が本当に金融マンなのか、疑わしくなって来ましたが、まあ、こういう仕事もあるんだな、と新鮮な気持ちでやっておりまする。

が!

結局マーケットのことはすっかり吹っ飛んでしまいよくわかりません・・・一方、そうとうディープな面子で集まったために、その代わりといってはなんですが、いろいろな話を聞くことが出来ました。

今回の日興の事件、やはり手繰っていくとホリエモンの一連のマネロン、そして例の野口さんの死・・・・に繋がるんですな。複数のソースを合わせていくとそう結論が出てきます。実際、もろもろの糸はライブドア証券の前身である、日本グローバル証券に繋がります。ここが日興證券の別部隊、いわゆる「ごみため」になっていたことは業界の常識だし、そこをホリエモンが買収した(のか、頼まれたのか不明)、そこから発生した顧客名簿流失事件(実際かなりメンバーが濃い)といったものが野口さんの死、そして今回の日興証券問題のルーツだというのだ。

これ以上はもう少し確証を用意して書く事にしますが、うーん、どこか先に書いてくれないかしら・・・

一方、もう一つの影にはPBを業務停止かつ廃業させされたシティーバンクが・・・・もちろんあったりします。この事件は業界的には金融庁のちょんぼ、と言われています。シティーに踏み込むことを(お仕置きをすることを)きちんとアメリカの金融当局に仁義をきった、というのが当局の見解ですが、私の知る限りこれを信じている人は少ない。

或いは本当に当局は仁義を切ったつもりになっていたのかもしれない・・・だとするとトンでもないんだけど。(アメリカサイドには少なくともそういう認識の人は皆無だから)

小泉政権時代、大局的日米関係という観点から、というか、ブッシュ・小泉ラインの恩恵を受けて、こういうものは尽く封殺されてきましたが、現在は状況が違う。昨今の邦銀のマネロン問題がここにきて急に浮上してきた事でもお分かりでしょう。マネロン、なんて振付け次第でいくらでも事件にできるものであります。そう、いいがかり。

そのコンテクストから見ると最終的にシティーが日興を飲み込んでしまう可能性も否定できないということです。実際時価総額は半分になっちゃいましたから。お詫びにしては高くついた、ということになります。

ということで、(今の所)実に歯切れの悪い書き込みですが、このあたりが今は限界。時期をみて書いていきますが、結構危険です。・・・・私はロシアに友人が多いのでKGBのOBでも雇う事にしましょう。 やっぱ、きっこに書いてもらったほうがいいかもな(笑)。

ということで今日はこの辺で・・・あすからまた通常モードにもどりまーす!!

コメント (11)

一夜にして6000億が吹っ飛んだ重み

2007-02-01 12:30:45 | マーケット

日興コーディアルグループ・・・・触れたく無いけど触れないわけにはいかないでしょうな。朝日さんの記事を借用します・・・

日興コーディアルグループが05年3月期連結決算で不正に利益を水増ししていた問題で、同社の特別調査委員会(委員長・日野正晴氏=元金融庁長官、元名古屋高検検事長)は30日、一連の不正決算が意図的で組織ぐるみでおこなわれたとする調査結果を公表した。当時の山本元・グループ財務部門執行役常務(現日興コーディアル証券常務)と子会社の日興プリンシパル・インベストメンツ(NPI)の平野博文社長(辞任)が中心になって水増ししたと認定。日興本体の有村純一前社長も「具体的な証拠はないが、積極的な関与の疑いは払拭(ふっしょく)できない」とし、重大な経営責任があると指摘した。  

不正決算発覚後、東京証券取引所は日興株を、上場廃止の恐れがあるとして投資家に注意を促す「監理ポスト」に移しているが、組織ぐるみなどの悪質性が明らかになったことで上場廃止基準に抵触する懸念が出てきた。日興の桑島正治社長は調査結果を受けた記者会見で、前社長らの責任追及へ、損害賠償請求も視野に諮問委員会を新設する方針を表明した。  調査委は、山本氏らが企業会計ルールの例外規定を悪用して、支配下にある特別目的会社(SPC)を連結決算から外したほか、他社株転換債(EB債)の発行日も改ざんするなど、役職員らによる一連の証券取引法違反行為が組織的に進められたと認定した。ただ、金子昌資前会長の関与はなかったという。  利益を水増しした動機を、調査委員の一人は「NPIの経常利益を増やすことや、業績連動の賞与を増やす意図があったのではないか」と分析した。また調査委は、問題の舞台となったNPIの「ベルシステム24」買収以外に、NPIがSPCを用いて同様な不正な会計処理をしていた可能性にも言及した。会計ルールにのっとり問題はないとしていた旧経営陣の主張も「本件の実態を覆い隠すために考え出された理屈に過ぎない」と断じた。

一連の報道から上場廃止の恐れが見受けられ、比例配分でした売れないので最終的にはいくらとは断言できないが、この事件以降、1500円から現在の株価1015円まで、一夜にして時価総額6000億円が吹っ飛んだ計算になる。日本証券市場まれにみるすさまじき損害でしょう。株主は当然訴えるべきです。

動機はなんなんですか・・・・という質問が多いのですが、ここはかなりアメリカ的な収益連動報酬体系を役員に対して導入しています・・・ということで動機はカネではないか、瞬間的に利益が上がればそれに比例して役員報酬を出してきましたから、まあ、カネ・・・です・・・というのが一般的な見立てです。

しかしですよ・・・・一ヒラ執行役員の平野が全て画策してやったように始末をつけるのはあまりにも無理がありませんかね。いやしくも、シカゴ大学のMBAまでとった男がこんなわかりやすい利益操作をただ、ボーナスという、はした金のためにやったとはどうしても考えにくい。これが発覚した時のリスクは私以上に、痛いほど認識している彼がやったというのは・・・・なにかもっと大きな力がそうさせた、と考えるのが自然・・・というのが前回からの主張です。

特に平野個人を知りうる立場からすればそんなはした金でうごくような奴じゃなく・・・・そこまでしても必要だった事情が必ずあるはず、と睨んでるん訳です。

そのあたりの事情は闇に葬られる可能性が高いのですが、しかし、市場としてはこの6000億円が吹っ飛んだという事実を軽く見てはいけない、というのが論点です。ここはスルーしてはいけないんじゃないの?? という事であります。市場の圧力があればこのあたりは何らかの動きが出てくるかもしれません。

コメント (18)