債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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一服・・・しましょう

2007-01-31 09:04:53 | マーケット

さすがの為替も一服。アメ株、日本株も一服でしょう。いづれにせよ、これで利食いを浴びて崩れないんだから強い。世界中のお金が回りに回っており、せいぜいベネズエラでやられたくらいだから、大した痛手は負って無いんでしょう。

原油ではしこたまやられたコモディティー系のHFも潰れるかと思いきやオレンジジュース先物かなんかで取り返したようで(オレンジジュース先物が強いのはほんとうですが、これで取替えしたかどうかは知りません・・・笑)結構生き延びております。

オレンジジュース先物は当面強い・・・らしく・・・というのはフロリダが全米の90%を生産しており、例のハリケーンでオレンジの木が倒れてしまい、この住宅バブルのおかげで、面倒くさくなった農民がオレンジを植えずに宅地で売ってしまった、或いは住宅を作って別荘地として開発に乗り出した、ってのが原因だというのだから世の中はわからない。その筋から聞いた話なので本当です。

大手のジュースメーカー(例えばコカコーラ)はそれこそ世界中からオレンジを買い集めており、ブラジル、南アフリカ、そして中国に買い出しに走り回っているそうです。こういことが響く訳ですよ、いろいろと。

 更にこんなニュースも出てました。

 港区六本木に、なんと家賃月500万円のマンションが出現する、というので話題になっている。バブルの絶頂期でさえ、東京の家賃の最高額は300万円程度。しかも、すでに入居の倍率は高いそうで、「リバブル(バブル再来)」の象徴になっている。話題のマンションは、防衛庁跡地に建設中の複合施設「東京ミッドタウン」の一角に位置し、2007年春竣工予定だ。居住区域は3棟のビルに分かれていて、「パークサイド・タワー・アット・ザ・リッツ・カールトン東京」が最高級の棟。 この高級マンションにいったい誰が住むのか。06年7月15日号の「週刊東洋経済」によると入居予定者は、「企業経営者、弁護士、会計士や外資系企業の幹部」だそうだ。「週刊エコノミスト」で評論家の西川りゅうじんさんは、「入居の競争率は30倍を超えた」と明かしている。さらに西川さんはここ数年大都市部で続く不動産価格の高騰を、「リバブル」と呼び、その象徴が「家賃500万円」のマンションであるとした。 ちなみに、 不動産経済研究所の調べだと、05年4月~06年11月の家賃最高額は六本木ヒルズレジデンスで、月450万円だったという。

本当のようですね・・・・。

前にも書きましたが今回の景気回復においては勝ち組の桁が違う。バブルの頃は所謂中間所得層がみんなでばぶった。言ってみればサラリーマンとかOLとか普通の人が一億円とかもらってはしゃいだ訳ですが、今回勝っている人は100億とか200億とかの金額で儲けているので、それこそ家賃500万でもびくともしない。銀座のクラブが満員でもタクシーが空いているというのはそういうこと。つまり、タクシーで帰るなんてせこいことをする所得金額ではない、というのが今回の勝ち組パターンです。

で、我々普通のサラリーマンはさらに給料も下げられ、残業代もカットされ苦しくなる・・・・もう共産党に投票するしかないっしょ、ってな話であります。勝てばなんとやら・・・でありまするな。

しかしね、月500万家賃払うなら我慢して200万くらいをカンボジアに寄付するとかいう気にならんもんですかね、マッタク、200万で小学校が1つ作れるってのにね!! オイラはもうしらないっての!! ジャン、ジャン!

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円安への無警戒

2007-01-30 09:36:08 | マーケット

忙しい・・・・のでろくな書き込みもできずすみません。

一つだけ。円高の時とはうって変わって円安になってもジャーナリストは騒がんですな。しかし、ユーロが158円、オージーでさえ94円っていうんですから、少しは騒いだ方がいいですな。ドル円も121円、これだけ弱いドルに対してさらに弱いっていうのはかなり深刻な問題だと思ったほうがいいです。

政策当局者から円が安すぎる、と発言がでてこないことにどうにも納得がいきません。この国の通貨政策が機能していない証拠でしょう。このまま行くと大変ですぜ、と警告しておきます。これだけ日銀がふらふらしているとまともな人はこの国の通貨は買いたくはないでしょうし、資産の置き場所としては決して安心できるものではない。その意味でニーズのない通貨ということです。

円キャリー云々を言う人がいますが、これはある種出たり入ったりしているのでプラマイゼロ、恒久的にこの国に資産を置いてもいいという投資家が存在しないかぎり通貨はじり安です。

香港を見てください。中国効果でなんとか頑張ってきたけれどここまで一体化して、かつ元の独自性が見えてくれば持ってる意味がないので当然安くなる訳です。シンガポールドルより強い通貨だったわけですがその面影もありません。円も今まさに同じ道を辿っている・・・・というといいすぎだ、といわれるかもしれませんが、円をポートフォリオの中に入れておく必然性はどんどん薄れています。

通貨分散の見地からしても、アジア通貨としては元とシンガポールドルを持っていれば充分でしょう。前から申し上げているように円はアジア通貨というより既にアメリカドルと見られているということを当局もよく考える必要がある時期です。元が兌換性を持つ前に何とか対策を打たないと大変なことになります。

 国としてはかっこ悪いですが、皆様の資産運用対策は簡単で、ドルを持つことです。ここ10年でその意味がより鮮明になる筈です。もう少しリスクをとれるなら更にシンガポールドルでしょうか。元の自由化で香港は飲み込まれますが、一方でシンガポールの強み及び独自性が出てくると私は見ています。

あの中国の巨大な不安定さ、日本が中国なしではやっていけない現状、そうなると対極で独立してやっていけるのは実はアジアではシンガポールです(インドはちょっと除きます)。インド人の流入で人口も増えていますし、安全保障面をみても国としてのディシプリンは日本よりよほどしっかりしているので安定性は抜群です。その意味でこの国はもう少し研究されてもいいと思われます。シンガポールについてはいろいろ書く事があるのでまた特集したいと思います。

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アルトマン教授のご託宣

2007-01-26 10:06:58 | サブプライム

円安傾向が続いております。31日、ポールソン財務長官が上院で議会証言することが決まりましたのでまあ、じっくりこれを待ちましょう。おそらく円は眼中にないと思われます。ここから先、しばらくの間、円はふらふらとタコ糸の切れたたこの如くさまよう事になります。正に最終局面。

25BPの利上げが影響を及ぼす筈もなく、利上げの時期をめぐって妄想を繰り返しているうちに取り返しの付かない通貨状況になる事を危惧するのみです。中国の元の兌換化はみなさんが思っているほど先ではないと思います。その時日本は中国経済に完全に飲み込まれる始めるはずです。その対策については別途改めてご報告申し上げます。

 さて、先日のミルケン先生に続きましてジャンクボンドを取り巻く四天王の一人、エドワード・アルトマン教授がニューヨークで講演。ずばり、今のクレジットマーケットは行き過ぎだと。久々にこういう論説を聞きましたね。実はアルトマンさんは昨年はおおはずれ。デフォルト率が4%を超え、クレジットマーケットはクラッシュすると丁度去年の今頃予想をしていました。

しかし、結果的に2006年はなんと0.76%しかデフォルト率がなく、おおはずれ、となってしまった訳です。ご愁傷様でした。今年は若干控えめに2.72%と予想。これでもCCC以下の格付けは大変な被害を被るだろうと指摘されています。

もう一つの地雷源は、これも前に取り上げましたCLOのエクイティー。ここを買っているのは日本の銀行とスイスの個人投資家。実はアメリカ人はほとんど買いませんが、デフォルト率の上昇でここが大崩するとおっしゃっていますので、日本にも無縁では無い訳です。第2の不良債権になるのか、注目される所です。

ハイイールド投資にご興味の向きは、ファンドの中身を良く見てCCC以下のウェートが高いものは早めに手放す事でしょう。多少リターンは落ちますがB、BBで50%保有しているようなものをお薦めします。最近は銀行の店頭でも荒っぽいものが売られていますからね~、よく注意してください。

 さて、そのまんま氏は淫行条例で逮捕された訳ではないぞ、よく調べろ!というご指摘を多数頂いておりまして、コメントはすべて目を通しておりますので承知いたしておりまする。まあ、そういう疑いのある方、という意味ですのであしからず。一緒にするな、というご意見はその通りでしょう。まあ、そのあたりはお手柔らかに・・・

 

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オーラの泉 そして・・・

2007-01-25 13:17:49 | 物申す!

おい、ぐっちー、「あるある・・・」があれだけいじめられてるけど、「オーラの泉」ってのは捏造どころじゃないんじゃないの?? かなり悪質じゃないの??

友人の某大手コンピューター会社の社長をお勤めになっておられる東京在住のアメリカ人の友人からお電話が。彼は日本在住15年のベテランで日本の事情にもかなり精通されています。完全に消滅したレーザーラモンHGを見て、アメリカであれがテレビに出ることは有り得ない、と大笑いをしてた、あの方です。

まあ、確かにそうだよね。
あるあるはまだ「捏造」だとか「事実無根」だとか確かめられるデータがとれるけど、あなたの「前世はウナギです」、っておめー証拠あんのかよ、って話ですもんね。アメリカではああいうのは完全に「犯罪」。神を信じましょう、ってのはありですが、それはあくまで宗教の範疇で「あなたの背後霊が・・」とかテレビでやってはいけません。

しかもよく考えてみるとこの番組をやっているテレビ朝日の30%を朝日新聞が持っている訳ですよ。これでは朝日新聞も疑いたくなるのが心情というもので、ああいった番組が普通に放映されているのはいくら深夜とはいえ、怖いものがある訳です。或いは新聞と違ってテレビにはうそがあるよ、ということを認めているのか・・・

 放送局もただの民間会社なんだから何を流そうといいじゃない、というご意見がありますが、ならば電波法を改正し、「公共性に鑑みて」取られている外人投資家制限なども取っ払い自由に参入できる、という前提が必要です。あくまで公共性を謳っている業種ですから、ふさわしくないものは「排除」されなければなりません。サラ金のコマーシャル、オーラの泉とくれば本当は「公共性」そのものが疑われねばなりません。

 安倍首相肝いりの教育改革ですが、まずはテレビはうそばかりです、ということを子供にはしっかり教える事でしょう。あのタウンミーティングの「やらせ」、というかあれは「仕込み」でしょうが、あの程度のことはみんなどこでもやっている訳ですよ。だからもう麻痺しちゃってわかんなくなってるんですね。

「テレビでは事実では無いことも視聴率のために放映する事があります」、って番組のタイトルにつける、とかテレビ朝日はまじめに考えた方がいいと思いますよ、新聞のためにも(笑)

更に その彼とそのまんま東の話をしていたら・・・・・

淫行条例にひっかかった奴がまじめそうだ、とか、意外に勉強しているとかという程度で当選しちゃう日本の政界はやっぱすごいね、という話になった訳です。アメリカではこれも無理だろうと。あのマイケル・ミルケンですら、社会復帰はできましたが、立候補しても絶対に当選しないでしょう。この手のスキャンダルはほんとうに厳しく裁かれます。シュワルツネッガーどまりなんですね、あくまでも。彼は英語はへただけど、妙な女性スキャンダルは無かったからね。

で、彼がこの話をした本当の理由は、これ(東さん)がOKとなると、あの人もOKなんじゃない?? って話。

東大出てるし、大体政策論争(特に経済関係)をさせたら論破できる人は今の政界には皆無なんじゃないの?? 特に地方なら満員電車もないでしょ??って、あんたまさか・・・ そう、おとといでてきたあのかた・・・・おっと、これは禁句でしたか、また燃えてしまう・・・・うーむ、しかしどうなんでしょうね~・・・

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やってくれる日経

2007-01-25 09:11:40 | マーケット

まあ、捏造とまでは言わないが相変わらずミスリーディングな日経新聞。

紙面を確認していないけど、もしかして結構でかい記事にしてたりする??

債券売買シェア、外国人投資家トップ・06年9.1%  

債券市場で外国人投資家の影響力が強まっている。2006年の売買シェアは過去最高の9.1%となり、初めて銀行を上回って主要投資家の中でトップになった。長期金利は債券市場を反映して決まるため、景気・財政状況に敏感に反応する外国人投資家の台頭で、日本の金利の動き方が変わる可能性もある。  日本証券業協会の公社債投資家別売買動向によると、外国人の06年の売買シェアは前年の7.9%から1.2ポイント上がり、比較可能な1995年以降では最高となった。公社債には地方債や社債も含まれるが、売買の9割以上を国債が占める。 (07:00)

この記事からは外国人投資家が長期金利(つまり10年国債)に対し、景気、財政の状況を見ながらベットしたためシェアがあがった、としか読めない。

国債の売買に携わっている現場の方にとっては明らかに??な訳ですが、一般の読者はふーん、外国人が10年国債を活発に売買しているのか、となります。これは間違いです。

で、実際の証券業協会の12月データはこちら http://www.jsda.or.jp/html/toukei/saiken/tkb/index.html

 まあ、6月あたりから見ていくとすぐわかることなんだけど、結局12月に大幅に買い越しになっている。要は、これは日銀が、というか福井のおっさんが「利上げ」とかぶち上げたので(今やらなくていつやるのか、などと言った一連の発言。ほんとに軽率だわね)を契機に金先と2年債券を膨大にショートしていたものが、どうやら雲行きがあやしくなってきてあわてて買い戻したもの。

金先の出来高に注意を払っていればすぐわかることだけど、大量にショートできるカレントの2年債券の売買高が反映されたに過ぎず、10年債券(長期金利)は全く関係ありません。 大体、そんなDURATIONの長い債券をショートするコストをかけるくらいならただで売れる先物を売りますって。2年債なら利率も低いのでショートコストも安く大量にショートするにはうってつけ。債券売買の基本がわかってませんな。

いずれにせよ、外人投資家に取材をしていないことも明らかですし、ろくな取材先を持っていないことも明らか。よくもまあ、こんないい加減な記事を許可するもんだ、とだれが上司かわかりませんが、事ほど左様に日経のレベルは低いんであります。

今日、会社で

「おい、外人が10年債券を買ってるのか(売ってるのか)」

と上司に言われたらこのブログを紹介してあげてください(笑)。

ということで債券を全く知らない人が書いている日経新聞なので、債券関係の記事は信じちゃだめです。 先輩、よろしくお願いしますよ、マッタク・・・

 

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マイケル・ミルケンのご託宣

2007-01-23 09:21:34 | マーケット

先週の話になりますが、ロンドンで我等がマイケル・ミルケンの行った講演会のDVDを見る事が出来ましたのでご紹介します。ほんの一部分紹介したメディアもありますが、全貌は不明でしたのでここではこれまで紹介していませんでした。

 マイケル・ミルケン

 彼はご存知の通りで、「ジャンクボンドの帝王」と呼ばれた男。巨万の富を築きましたが結局インサイダー疑惑で逮捕。現在は非営利団体のミルケン・インスティテュートを中心に、教育産業などにも進出し、さすがになかなかの活躍をしております。

スティーブン・ウィン(ラスベガスの帝王)など、大金持ちにアンケートをとると尊敬する人の筆頭に殆ど「マイケルミルケン」という名前が出てくることでも、未だに業界に対する影響力の大きい事がお分かり頂けるでしょう。人的関係からいうと、彼はアル・ゴアの有力な支援者。ヒラリーとも親しく、今回の大統領選挙でもかなりの影響力を持つ筈です。

と、前振りが長くなりましたが、彼の講演。

中国、インドの発展は既に90年代に自分が予想していた事だが(そのとおり)、更に金融市場に新たに投資を続け、それを整備する事でさらなる高成長が見込め、また、今回の所謂BRICSの高度成長に一見乗り遅れたかに見えるその他の発展途上国も、これらの投資によりその恩恵にあずかれる筈で、アメリカ、日本などはその投資に邁進すべき、というのが大筋の内容です。

 彼が引いた例はジャマイカとシンガポール。
この両国は1960年には一人当たりGDPが殆ど変わらない国でした。ところが教育と人的資本、そして金融市場に投資を続けたシンガポールのそれはいまや2万6800ドルに達し、一方観光事業と商品(コーヒーなど)に投資をしたジャマイカのそれはわずか3583ドルに留まっていることからも金融市場への投資の重要性がわかると言っています。

また、日本の所謂「失われた10年」も製造業で成功したモデルがそのまま金融市場に適用されなかったためで、停滞の原因は明らかに金融市場への投資不足による市場の未整備と断言。今後引き続きこの分野をないがしろにするなら、たちどころに中国に追い抜かれるだろう、という耳の痛い話もしています。

実はこれ、かなり真実を付いています。
これだけ高度に発展した日本の金融市場ですが、様々な障壁のために未だにハイイールドマーケットやモーゲージマーケットが殆ど存在していません。アメリカのMBSが国債市場の10倍の規模を持つことはあまり知られていませんし、所謂投資不適格と言われているハイ・イールド債(その分充分な利息収入がある)も9000億ドルもの市場規模があり、それを支えるデリバティブに至っては既に370兆ドル規模に達しているというデータもある、という訳です(BIS)。

要はこの市場を整備すれば発展途上国も十分資金調達ができるし、はたまたこの分野で立ち遅れている日本もまだまだ企業の成長が円滑に進められていない、ということになるのです。

実際中小企業の方は実感でしょう。企業はまず株式で資金調達をします。しかしその成長過程において資金需要が出てきても、今は銀行ローンに頼るしかありません。しかし、昔の日本と違って今の銀行は何かあればすぐに不良債権と称して融資をストップします。その際受け皿が無いために、その後どうなるかというと、突然二桁の金利を要求される商工ローンに駆け込まざるを得ない。

ハイイールド市場が整備されれば企業がそのリスクに見合った利息を支払う(債券の利払い)事により投資家のリスクリターンが見合いますし、何より金利が払い続けられれば基本的に倒産しない訳ですから、そのキャッシュフローの分析さえ見誤らなければ投資家もハイリターンを長年にわたり受け取るという利益を享受できる訳です。

住宅ローンをお持ちの皆さんは如何でしょうか。

日本は殆どが銀行ローンですね。アメリカでは80%の住宅ローンはMBSの形で供給されます。これにより銀行はアセットを持つ必要が無く、またMBS自体はいつでも売買可能なのでより低利かつ安定的に資金が提供されるわけです。一個一個の銀行のクレジット、経営状態に左右されませんから借り手としても安心です。アメリカの今回の景気回復の源泉がまさにこのMBSによる「借金」です。安心していつでも借金ができ、返済も自由自在であれば日本でももっと住宅取得チャンスが拡がる筈です。

こういった市場整備をすればまだまだ発展チャンスがあるというミルケンの指摘は今回は主に途上国向けの話でしたが、日本にもそのまま当てはまるような気がします。この点で日本はまだまだ発展途上であることは認めざるを得ません。

シンガポールはその意味で充分日本のモデルになるでしょうし、何よりイギリスが良い例でしょう。ミルケンも触れていますが、イギリスは過去5年間の給与所得の伸びが欧州1、更に失業率も他国が10%を上回っているのにイギリスはわずか4%しかない。「ウィンブルトン」だと悪口を言われていますが、我々にとっては給与が上がる方が言い訳で、更に言えば国にとってもはるかに良い訳です。

イギリスがやったように自由な資本市場を整備すれば言いだけのことですからそれほどお金が必要な事業ではありません。たまりにたまったお金をスムースに流す事を考えれば済む話です。あちこちで省や政治家の権益が立ちはだかるから流れが滞るだけで、そこを断ち切れば日本の成長余力は充分だとミルケンは考えているのです。 

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あるある大辞典

2007-01-22 13:20:44 | 物申す!

まあ、この件に関してはどこのマスコミも批判する資格はないでしょう。やらせの無いテレビ、なんて有り得ないし、新聞にも嘘ばっかり書いてあるんだから、一蓮托生です。

それにしても・・・・

騙される人が多すぎる!! 自分の頭で考えなさ過ぎるからこういう事になる訳です。テレビ、新聞には本当のことは一部しか書かれないと徹底的に覚えておく必要があります。これはここでも口をすっぱくして繰り返してきました。

テレビがやらせしかなくなる理由・・・視聴率によって広告収入の多寡が決まるシステムの中ではそのためには何でもありだろ、位想像して欲しいよね。あれだけ社会問題化したサラ金のコマーシャルが垂れ流されているのでもおわかりのように、そのためにはモラルも何もないんです。

今回の番組・・・
納豆を2パック食べてやせる・・・・わきゃーないだろって。

1パック100Kカロリーあるわけざんす。これを食べるとおなかが一杯になって他のものが食べられなくなって総摂取カロリーが減ってやせる、というのが筋。これを一日2400Kカロリー摂取している人が2パック食べれば合計は2600Kカロリーになる訳でその分太るのは当然でしょ?? 

しかも200Kカロリーっていえばあのマックのハンバーガーとあまり変わりません。おやつ代わりにマックを食ったらどうなるか、小学生でもわかるでしょう。

 え!!、納豆にはカロリーを消費する特別な成分が入っている??

100歩譲って、

万が一、そんなものがもし本当に発見されたしても、あるある大辞典で世界初に発表されることは100%ありません。100歩譲ってもNHKニュースでしょう(笑)。

通常はまず、そういう物質があるらしい、とサイエンス当たりで発表されることになり、それを元に世界中の科学者が追跡試験をする訳です。。それも試験管レベルの話ですから、実際に人間の体の中で同作用するかは別ですよ。

テレビが、しかもバラエティー番組がそんなものを発掘できる訳がないですわね(笑)。

どうして皆さんテレビをそう簡単に信じるものか、どうにも理解が出来ません。ナイーブ過ぎます。

ついでにこの番組が放映される前、昨年の暮れに流通業者には「あるある大辞典II 納豆特集放映のご案内」なる文書が届いていたんです。実名はふせますが、今回全く売り切れを起こさなかった某大手スーパーはこれに基づいて仕入れ担当者が大幅在庫を積み上げていました。バーゲンを取りやめたスーパーもありました。これほど消費者をばかにした話もないですわな。

新聞も同じです。なぜかって?? 
広告収入で成り立っているから。スポンサーの意向には絶対に逆らえません。どうしても書かせたくない記事があればおよそ2000万円くらいの広告(大体全国紙の一面広告程度)を打てばだいたいもみ消せるくらいです。そういった新聞に真実が書いてあるなんて思うのは愚の骨頂でしょう。

 雑誌の類に至ってはもう、言語道断。ファッション雑誌はその大半をメーカーのタイアップによって支えられています。「あなたも行きたいパリ特集」、なんてのもみんなあごあしつき取材の結果ですから、それがいまパリで一番はやってるなんて思ったら軽く踊らされる羽目になります。 みんなが盲目的に情報媒体の発する情報を信じてしまった方が洗脳しやすいですし、政府にとっても企業にとっても都合がいいのは当然。自分はそれに巻き込まれない事です。

因みに私はテレビも新聞も見ませんが、今の仕事、日常生活に何ら支障を感じておりません。簡単です。まあ、こちらの読者の皆さんはそんなことはよくお分かりだとおもいますのでこの辺で♪ 失礼致しました。

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そのまんま・・・・

2007-01-22 09:22:26 | マーケット

政治は専門外なんだけどね、これは書いといたほうがいいだろうね、そのまんま東でっせ。これ、キーワードは「やけくそ」なんだと思いますよ、宮崎の人にとっては。今年は選挙の年といってもよく、みんながやけくそになってきたら怖いですぜ、自民党は。。

何せ「自公推薦」の伝家の宝刀を抜いたのに3位になっちゃった。でも民主党はもっとやばそう。民主党支持層のうち推薦の川村さんに投票したのが44%だというのにそのまんま東に投票したのも44%と出ている。これじゃー選挙になってない。

無党派層は当然東氏に流れ、56%を獲得。
これまでの単なる芸能人候補ということに加えてこれだけスキャンダルにまみれた候補が曲がりなりにも自公、民主の推薦を受けた官僚出身(実績者)を倒してしまうというのはどう考えればいいのか。もう、やけくそ・・・なんでしょう(笑)

多分ですが・・・
前回の総選挙で、国民は郵政賛成、反対という政策論争の一方で、これまでの既得権にあまりまみれていなさそうな、フレッシュな候補をたくさん当選させた訳ですな。各地で当選回数の多い候補が新人に負けまくった。

その結果・・・タイゾー君、だのゆかりタンだのが登場、ところが好き嫌いは別として、片山さつきさん以外はおよそ政治家としての資質がなさそうな面々だといことがすぐに露呈してしまった。それでもフレッシュ感があったころはいいけれど、これだけワイドショーに政治が登場する今日、かれらの「痛い」受け答えは目を覆うばかり。こりゃいかん・・・一方既存の政治家は松岡さん以下、相変わらず不透明な金にまみれている。

そんなくらいなら、多少すねに傷があっても、お金にしがらみがなく、実際に何かできそうな人、行動を起こしそうな人に賭けて見よう・・・・と考えても不思議ではないですね。まあ、やけくそ・・・は言い過ぎにしても、そのまんま東氏はまさにそんな行き場のない民意の受け手になったような気がしてならないんです。それでもああいう官僚出身の連中に任せたくないよ、まだましだろう。。。ということでしょう。

この流れが続くと既成政党はほんとにやばい。ただの芸能人を連れてきても恐らくもう国民をだませない。振り付けしているロボット候補ではもう騙されないレベルまで国民は来た、と感じている次第です。今回の選挙はそんな変化の始まりかもしれません。これでそのまんま東が3ヶ月位のうちにまた変なことでつかまっちゃたりすると、次はもう「脱力」しかないでしょうけど(笑)。

一方アメリカはごっついす。
ついにヒラリー来襲。何せI`m in!! ですからね。待たせたな、君達、ですわな(笑)。本気ですよ。

但しこちらは予想が付かない。テレビの影響が日本どころではなく、そこでのちょっとした失敗があとあと尾を引いたりする。ヒラリーはソツがないけれど、テレビ写りは決していいほうではなく、アメリカでは嫌われる(特に女性に)タイプの筆頭といっていい。個人的には早めにアル・ゴアあたりを副大統領に決めてしまい、女性票や南部のうるさい環境派をとりこんでしまうのが妥当なような気がします。アル・ゴアとヒラリーなら、磐石だと思うんですが、一方でアル・ゴアにはまだ「色気」があるという説もあり、さてさて・・・・という所。

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怪しい円安

2007-01-19 09:05:26 | マーケット

昨日の記事に関しまして、もう見られなくなっていた、というコメントを多数頂きました。事の重要性に驚いて、消したか!? と思いましたが移動してましたのでお知らせしておきます。

http://news.tbs.co.jp/20070118/headline/tbs_headline3472551.html

 ついでに詳しい解説はどらさんにおまかせ。これ以上は私には無理(笑)。

債券市場の片隅から

 野球の試合を考えましょう。松坂投手が明日の試合、「あなたにはカーブは投げませよ」、といったとします。これ、八百長で永久追放になる訳です。野球ですらそうなんです。マーケットという巨額な金額が運用されている所にもろに影響を与えうる利上げということが「ない」、ということをリークしたんですからこれは永久追放な訳ですよ。おおいに追求されるべきでしょう。

 いづれにせよ、頼りにならんと判断された日銀発の円安が止まりません。金利差だとかなんだとかいってるけど全面安なんだから、そんなものは関係ない。円、という通貨に対する信認の問題だと思われます。

まあ、例によってドル円は動きが鈍い。それでも121円60銭という昨日のNYKの安値は2003年3月21日以来の円安。もっと凄いのは最安値更新を再度たたいたユーロ(158円05銭)、ポンドの240円は1998年8月以来だし、豪ドルあたりの95円80銭!! なんていうのもこれは1997年5月以来の数字。この通貨、2001年には60円だったことを考えたら何かの間違いか、というような数字ですね。(このときにオーストラリアに別荘とか買った人は大もうけです)。

 これに対する説明は付くようでつかない。金利差というけれど、そんなものはここ数ヶ月変わっていないし、円の利上げといったって、たったの25BPの話だということは市場関係者はみーんな理解している訳。通貨の信認を問われて売られているとするとこれは根が深く、日本経済に与える影響も深刻なのです。

 どうも円安は歓迎、というムードが日本では強いのですが、日本全体の購買力が下がるわけですし、企業価値もドルベースでは極めて低くなり買収のターゲットになりやすい。確かに輸出にはプラスの面もありますが、一方生産拠点の大部分を海外に移している大企業にとってはそうでも無い訳です。 こういうマーケット水準の地殻変動のようなものは何年かに一回しか起きませんが、重大な分水嶺になる事が多く、今回の日銀発円安を見ていると軽視するのは禁物のような気がします。

長年こういう業界にいると感じる「勘」のようなものかもしれませんが、注意するにこしたことはない、という印象です。

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情報漏えい

2007-01-18 15:05:39 | マーケット

またですよ・・・・

 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3472551.html

 この記事によると日銀は事前に(今週初めまでに)政府側に金利引き上げを見送る見通しであることを伝えていた事が明らかになった、とあります。JNNの取材とまで書いてある。 情報源は政府関係者なのでしょうが、いくらなんでもひどいです。

何のための決定会合だと思ってるんでしょうか。

コケにされた(事前に知らされていなかった)審議委員の方、今こそ辞表を叩きつけてファイトすべきです。 リークした方、S官房長官が疑われていますが、これ、まずいですよ。ナイジェリアでもこんなこと起きないって!!

日銀に対しては、再度情報管理、さらにその見識について疑いを持たざるを得ない、と申し上げておきましょう。

疲れちゃいました・・・・

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10分割

2007-01-18 09:16:58 | マーケット

日銀の話題はいいつくしたので、今日は東京三菱UFJの10分割報道について。

作戦としては正解ですね。さすが三菱。

問題は分割の後。
もとの株価に戻すぞ!!という宣言を伴う必要があります。例えばモルガンスタンレーは過去に何回も分割していまして、今の株価水準ですとおよそ100ドルを超えてくると分割するのがアメリカにおける経営者の意気込みと言えるでしょうか。モルスタは2分割が得意で100ドルでこれをやれば当然株価は50ドル以下になる。

これを再度100ドルに持っていく、それを経営目標として掲げ、だめなら経営陣は退陣するよ、とやる訳。ものの見事に今までは分割前の水準に株価を戻しています。株主にしてみるとはなーんにもしてなくて財産が2倍になるでしょ?? そりゃー喜びますよ。これがアメリカにおける経営のスタンダードです。前回の分割が2000年で、40ドル台に落ちて、なかなか株価が上がらなかったのでパーセルを解任して、前の社長のジョン・マックを呼び戻した、そして株価は今再び80ドルくらいまできていますからいいセンですね。ジョン・マックを呼び戻して正解でしたね、という訳です。

今だとゴールドマン、ベアスターンズあたりが100ドルを軽く超えているのでそのうち間違いなく分割するでしょうが、問題はそのあとだ、ということです。三菱も10分割すると15万くらいの株価になる訳で、まあ、これを5倍にするぞ、程度の目標を掲げて頂きたい。それを3年で達成できなければ経営陣は退陣する、と宣言すれば完璧でしょう。そのあたり、ポーズだけではなく精神というか、スピリッツの部分もアメリカに倣って頂きたいと思うものです。

さて、話題は変わります。

昨日みっちーにせがまれて久しぶりに銀座のナイルレストランでランチを食べました。ここはご存知のように昼間にいくとメニューを見せてくれません。「ムルギーランチ、ムルギーランチ!!」とインド人に叫ばれて強引にその「ムルギーランチ」を食う羽目になる訳ですがこれがおいしいんですから仕方ないですね。
今は既に3代目が店に出ていてわたくしは初代から通算30年以上のお付き合いになります。私にとっては思い出の味、なんですが、若者の松橋シェフも大好きだとおっしゃってましかたら、まあ、おいしいんでしょう。

で、夜はうふふなお店、石頭楼へ。
白金台にお店が出来てこりゃー、近くて便利だね、という訳で初参戦。味はもう、あの六本木と一緒なんですけど、うまいね、やっぱり。最後のラーメンはどうにも抵抗できない。何料理なんですか、って聞かれるんだけどあれは何料理かな。台湾x韓国+日本みたいな鍋です。「石器料理いしかわ」、という店がこれに近いかな~・・・でもタレは石頭楼さんの方がおいしいです。これ、書いちゃうとまた予約がとりにくくなるんだけど、まあ、冬のうちがおいしいので行ってみてください。ワインもとってもリーズナブルなお値段でお気に入りの一軒です。

ナイルレストラン
ナイルレストラン

 石頭楼 六本木(といっても完全に西麻布です)
3403-9888

石頭楼 白金台(めちゃくちゃわかりにくいのでスギノキヤの前から電話しましょう)
3440-4500

 

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利上げをめぐって・・・

2007-01-17 09:14:47 | 中央銀行

今回の一連のどたばた劇を見ていればやはりあほな上司を持つほど不幸な事はない、とつくづく思う訳です。それに低脳な報道機関が火に油を注ぎますのでまあ、一般の方、特に運用に携わる方は本当にご苦労様です。

大体、皆様よくご存知の通り、「利上げ」といっても短期金利(O/N及びロンバート)をどうするかという話でありまして純粋無垢にこれは日銀の専管事項な訳です。

一方、昨今の経済統計の客観的数字から見れば上げる必要がないのは一目瞭然。ところが権威がお好きで面子にこだわる「おしゃべり好きな総裁」と一部の審議委員が元来しゃべってはいけないタイミングでべらべらしゃべる・・・・

あたかも俺が決めるんだからね、という具合に・・・

それを真に受けてそっくりそのままヘッドラインで新聞が流す、という構図ですから新聞をみて反応する上司をもっている現場の人間はそれこそたまったもんじゃない。

更に、それに輪をかけて官邸まで介入してくるので訳がわからなくなります。

大筋をおいかけても・・・

昨年12月、一連の総裁発言、一部審議委員の無責任発言を元に利上げとのヘッドラインが走る

 本年になり財務省サイドの(冷静な)対応・・・客観的事実のみ述べる・・・により、現実的には利上げする水準に経済はない、という認識が広まる。

 しかし、先週週末にまたまた日銀サイドの一部審議委員発言に基づき利上げ決定、というヘッドラインが主要紙におどる。

これに反発した中川幹事長が拒否権発動をほのめかす。

更に尾身財務大臣というほんとうに変なオヤジが昨日になって利上げは容認する、と発言。

 しかし、夜になって、ロイター、共同が一斉に利上げ見送りと報道。

今日の朝刊・・・ご覧の通り。
朝日がいい例でつい2.3日前、利上げと報道した手前、「見送り」とは書けず、利上げへ最後の詰め、とヘッドラインを付け、政府にも容認論とサブタイトルをつけた。どっちにもころべる体制。

如何ですか、ここまでの流れをご覧になって・・・

だれかがべらべらしゃべるからどうでもいいことがこうやって取り上げられ混乱を引き起こす訳です。

私の知る限り、合格点は唯一大田大臣くらいでしょうか、しっかりされていますよね。サンプロで田原さんに何度も突っ込まれてましたが事実はこうですが・・・とにっこりしていたのはご立派でしょう。数字をみればあんたわかるでしょ?? そうですね。田原さんも当然確信犯ですから、失言を誘った訳ですが乗らなかった。

福井総裁、尾身大臣、中川幹事長、一部の審議委員プラス能力の低い報道機関。

一方、この影で財務省、日銀の現場レベルはできるだけ客観的事実をそろえ、あとは冷静にご判断を、と極めて地道な作業をしてきているわけです。それをサル山のさるがぐちゃぐちゃにしているという構図・・・・にしか私には見えません。

利上げをしたい日銀。それを阻止したい財務省プラス官邸 という構図があるとして・・・

財務省は数字を見てご判断をとダマテンを決めた。これは当然。

また、日銀も現場レベルは時期が来るまで(面子などにこだわらず)見送ればよいという判断が明らかに出ていた。

この判断を尊重し政治サイドは黙っている。

これで全てが終わった筈なのにみんなでかき回してしまった訳です。

もし官邸サイドが本気で阻止するなら日銀の面子を潰して物事が進む訳はありません。そのためには「沈黙」という無言のプレッシャーが必要でしょう。反対に皆様の言い訳アリバイづくりに利用されてしまい、報道機関までもがいっしょに踊ってしまったのが本当に無念でなりません。これじゃ、ワイドショーでしょう。

こうやって現場はいつも苦労させられるのです。
まずは日銀にきちんとしたスポークスマン(広報といっても良い)を置くべきです。
妙な予想記事をかけないようにきちんと情報をコントロールする。べらべら変なことをしゃべる審議委員は即刻首にする。中央銀行なんですからそのくらいのことは当然するべきなんです。情報管理というと聞こえは悪いかもしれませんが、きちんとした情報を整理してマーケットに出す、これこそ日銀の行っている「マーケットとの対話」の原点だ、ということを改めて考えて頂きたいと思います。 

ここ数日の一連の円安は今回の日銀の迷走に端を発しているということをはっきり申し上げておきましょう。「日銀発円安」、は笑えないでしょう、さすがに。

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日銀のスタンス

2007-01-15 09:31:08 | 中央銀行

朝日、読売と利上げの報道を週末に出し、一方で中川幹事長を筆頭に与党の反発が強いという報道も重ねて出しており、まあ、どっちつかず(笑)。

何せ福井さんが何するかわからない、という事も確かで(しゃべりすぎで何が真意か全くわからない)今回に限って新聞各社に同情しております。相手が悪かったかもしれません。

現実的に見ると消費の動向はふらふらで、何度も申し上げるように民間セクター、特に給与所得者層における爆発的な景気回復などという状況は見えない。大田大臣はやるなら説明責任を果たせ、とおっしゃっていますが、それなら誰でもできる。やるならそれは結果責任を伴うのは当然で、利上げする場合、

「これで景気が減速するなら判断を誤ったということで私は責任をとって退陣いたします」、

くらい言うべきで、クビを差し出すのが筋、というものでしょう。さもなければ、今回の利上げを正当化するのは難しいし、「対話をめざす日銀」とおっしゃるなら、それしか方法は無いことを認識してご決断頂きたいと思う訳です。自分の首と引き換えに利上げします、ってことなら文句は出ないでしょうし、後世命総裁として名前が残ったりするかもしれません。期待しておりますよ。

だいたい我々民間セクターはすでに結果責任によって評価もされ、給与も決まる仕組みになっている訳で、これはあたりまえのはなし。
いまや「説明したじゃない」的説明責任で逃げ切れるのは日銀を含めた官僚と政治家だけです。彼等こそ日本をリードする人々なのですから国民に対して結果責任をとるのがあたりまえでしょう。まあ、それを言い出すと日本の経営者も全く結果責任をとろうとしないんですけどね。そういうオトナを見てると子供がよく育たんのはあたりまえか・・・と、まあ、これは関係なかったですが(笑)。

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危ない世の中

2007-01-11 09:17:46 | マーケット

えー、なかなか更新ができません。

が・・・、

生きてますかあ~!!、

というメールがたくさんくるのはどういうわけか(笑)。

ばらばら殺人もモルスタの若者だったみたいだからね、まあ、ご心配痛みいりまする・・・

というところで私は元気です。
ちょっと調印ものが相次いでしまいばたばたですみません。とかいって夜はやまちゃんの合コンに鉢合わせしたりしてますけど、やまちゃん、元気ですね~。

ちょっと遅いニュースですみません。

みずほ証券は「あわてて」新光の買収を決めました。読み筋は二つあります。日興だけは引き受けたくなかったからさっさと新光と組んでしまい、

「すみません、わたくしは日興どころではありませんぜ」、

と当局に逃げを売ったか・・・・

或いはこれで日興をとれば一気に大和を抜ける、と考えて先手を打ったか、ですね。私は前者と見ています。

というのは証券業界というのはまさに一強数弱とよぶべき業界でして、営業収益で見ると野村の1兆7000億はダントツでありまして、2位の大和はわずか8000億ほど。日興が3位といってもここに至っては4000億あるかないかですから、2位以下を議論してもまったく意味が無い訳です。シェアー、或いはスケールメリットを追うのであれば営業収益が1兆円を超えて初めて意味がありまして、その意味では新光、さらに日興と飲み込んでもみずほのメリットはあまりありません。もちろんインベストとか他にも関連会社がありますが、遠い2位には変わらないので無理して追いかける意味が無い訳ですね。みずほにしてみるととにかく日興だけは避けたかったと見るのが筋で、その意味ではそれほど日興の闇は深い、と考えていただいてOKでしょう。但し、当局はそこまでしないでしょう、今回は。ここで幕引き。

あとは禁じ手を使ったみずほが逃げ切れるかどうか(日興を持たされずにすむかどうか)非常に興味のある所です。 こういう姑息な手段は通用しない場合が多いのですがどうでしょうか(笑)

ささやかに取り上げられてますがM&Aの教科書ディールです。

http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200701090048.html

アメリカの会社はこうやって伸びたり縮んだりする訳です。このプラスチック部門はもともとデュポンから仕入れた奴でして、これをGE流にリストラして売り飛ばしてしまう、というなんとも「いかつい」M&Aです。この種のものは日本でも大いに考えるべきで、言ってみればあまり上手くない製造業をトヨタが買収してきれいにして売り飛ばす、というスタイルですね。アメリカではこのGE,デュポン、ジョンソン&ジョンソンあたりが得意にしているスタイルで、まあ、日本企業がそこまで行くにはもう少しかかりそうですが、こういう企業には注目してみてください。勉強になる筈です。

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いきなり・・・

2007-01-05 09:40:30 | マーケット

大発会の初日はいきなり来た、という感じです。全体の雰囲気はあってますでしょ? 

6501は余興としても、トヨタの最高値更新(これって考えてみると大変な事でして、こんな大型株がインデックスが年間高々6%しか上がってないのに上場来高値を更新するなんてのは普通考えられんのですよ)から始まり、いわゆるブルーチップがプライスゾーンを変えてくるという、おととしのアメリカにおけるダウのようなスタートです。

プライスゾーンというのは心理面では結構大事です。トヨタに関して言うと、6000円がレジスタンスで、トヨタというと6000円を超えれば利食いでOK,というイメージが長年、とくにプロの間では染み付いている訳です。

当然6000円を大きく超えてくるとスケベ根性でショートしたりしますが、これが6500円位までは耐えていたとしても、6500円となるともういけません。踏みが始まり一気に7000円超なんてつける訳ですよ。これが去年の相場。所が12月、たった1ヶ月で8000円を抜いて来た訳ですね。先のプライスゾーン6000円ってのは大分見当違いですね、こうなると。

こうして8000円という価格に慣れてしまうと、平気でまた8000円をサポートにして相場が始まるという訳です。これがプライスゾーンの変化ということで、簡単に言うと「値慣れ」なんですが、しばしば相場の長期トレンドを形成する事があります。

日立はまだそこまでいきませんね。瞬間的に上がっているだけ。
これが1000円を上回ってプライスゾーンが変わるとこちらも大相場の様相です。一日だけですが、今年はブルーチップという考え方におよそご納得頂けたのではないでしょうか。

さてトヨタ。M&Aの観点からは唯一(といっていいほど)買われるリスクの少ない会社です。上場株数を見ていただくと時価総額29兆円に対し36億株。比較しちゃーいけませんが、例えば日本航空は5700億に対して株数はなんと27億株。株数ではトヨタといい勝負なんですが、この時価総額の差な訳です。因みに新日鉄は64億株です。(時価総額は4兆円)。トヨタの株数の少なさは時価総額に比較するとちょっと不思議かもしれませんが、理由は過去10年間、雨の日も風の日もじーっと自社株の買戻しを続けたからです。同時に筆頭株主もご覧下さい。彼等はそうそう売り手になりません。

このようにぞうきんを絞るようにじわじわねじ上がってきているのがこの株で、本気で買われてしまうと時価総額に比べて株数が少ないため、バリュエーションが急に変わる可能性は大です。しかし、通常はいかんせん29兆円の株ですし、絶対数としての36億株というのは巨大ですから、値段なんてそうそう簡単に上がらんのです。このあたりの異常さ、というか、それだけの地殻変動が起きているのだぞ、という、そのあたりをしっかり判断して頂きたい訳です。

トヨタが他業種を買収する可能性は無きにしもあらず。ただ、
ファイナンスは既に保有しているし、関係ない業界を買うほど無謀な経営者とも思えず、せいぜい軽自動車などトヨタがあまり得意ではない分野を買いにいくかどうかです。彼等は自動車業界のM&Aのリスクは熟知しており、シェア変動の意外なほどの大きさ、陳腐化したときの設備投資の重荷の重大さを充分理解しているので、その意味では引き続き安心して買いを薦められる銘柄の一つです。いつもの通り、バーゲンを待っていいんじゃないでしょうか。

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