債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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冬支度

2006-10-31 10:36:21 | ねこ

今日はハロウィーンですが、ぐっちーは毎年これを過ぎるといよいよ冬支度、という感じになります。

一方写真は我が家のしま、ですが、かなり毛がふわふわになってきているのがお分かりでしょうか(ビールまで写ってら!)。ねこのいる家庭ではこのねこの毛の感じで季節の変わり目がわかってくるんですよ。

夏に向かっては毛が太くなりますので、なんとなくごわごわしてきます。毛を太くすることで風通しをよくする訳です。一方、冬毛は細くなり、体温が逃げにくいようにする訳ですね。なかなかハイテクだな~、といつも感心していますが、今年も先々週当たりから急に毛が細くなってきたので、これは寒くなるぞ、とこちらも冬支度を本格化させたり、なかなか便利な奴です。

まあ、ねこは「猫の手も借りたい・・・」ってくらい本当になんの役にもたたないので(ごめんね、しま!)、まあ、こういう時くらいでしょうかね、役にたつのは・・・

ねこはこたつで丸くなる、というのは本当で、もともと砂漠に住んでいたねこにとって冬はちょっとつらい季節。その分人間の体温を求めて寄ってくるので、まあ、猫好きにはたまらない季節でもあります。ちょっと仕事に関係なかったですけどね、ま、そういうわけです。

それと、幸田さんの新刊が出ます。
今度はエッセイ集で、外資系にお勤めだった時代のお話であるとか、いろいろおもしろいエピソードが満載です。是非ご購読をお勧め致しまする。 

http://www.amazon.co.jp/%C2%886806e%C2%9854068%C2%88cf06e%C2%9854-%E5%B9%B8%E7%94%B0-%E7%9C%9F%E9%9F%B3/dp/4093876843/sr=1-8/qid=1162258458/ref=sr_1_8/503-1376947-0492719?ie=UTF8&s=books

 

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アラブの判断

2006-10-31 10:16:05 | マーケット

あまり取り上げられていないのでここでは取り上げておきましょう。ブルーンバーグ、Mattew Brown記者の記事

UAE 外貨準備に占めるドルの割合を半分に削減・・・

という記事ですね。世界中の飛行機を買い捲っているエミレーツ航空のUAEやオマーンなどの湾岸諸国は実は国といっても大した事がなく、UAEの外貨準備はたったの250億ドルです。えっ、うそ! という声が聞こえてきそうですが本当です。

そう、大半が個人の王族の私有財産として吸収されちゃうので国としてはささやかなもんなんです。しかも王族の人々は殆ど全てをロンドンやスイスに保管していますから、国には戻ってきません。彼等一個人の資産が500億ドルだったりしまして、通常こういう人たちのお金があちこちに出回って「オイルマネー」として市場で扱われるので、ちょっとした注意が必要なのは確かです。今年年初からドル安になるかもしれませんよ、といった理由の一つはこのオイルマネーの動きで大体90%くらいUSドルだったものを少しずつユーロに変えはじめ、ポンドも増やしてという全体の動きのなかで、結局ずるずるとここまでドル安になってきたものです。ドル円だけ見て円安だ、円高だといっている日経新聞やテレビでは為替の動きはわからんのです。

国単位ではけたが小さいとはいえ、こういう動きは長い目で見ると影響が出てくる可能性があるものです。少しドルを増やしてもいいかなー、という気もするのですがもう少し様子を見るのが正解かもしれません。ドルと同じ通貨と思われている円も同じです。シンガポールドルあたりに対してもUSドルと共に安くなってしまってますね。今からユーロに手を出すのはちょっとつらい・・・・時は素直にUSドルを買っておいてもいいでしょう。どうせドル円はあまり動きませんから、金利分だけお得ですぜ、という訳です。

因みに湾岸6カ国は2010年までの通貨統合を目指しています。これは、意外と簡単に実現するかもしれません。カルチャーも経済力も極めて均質だからです。石油頼み、という弱点はありますが、この統合通貨は意外とおもしろいかもしれません。円ドルユーロの枠組みにくさびを打ち込むのは案外こういう通貨かもしれません。ドバイとか世界でも有数の観光地ですからね、日本円の受け皿にとっても悪くないかも・・・とちょっと今研究している所です。

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新庄劇場

2006-10-27 10:55:32 | 野球

いや~、いいものを見せてもらいましたよ。新庄選手、やっぱり普通じゃないですね~、彼は。
大体日本シリーズで優勝して監督以外が最初に胴上げされるなんてみたことないし、普通マウンドの上で固まっているのに選手の塊がセンターのほうに動いていっちゃうんだから、すごいよね。それをにこにこ見ているヒルマンもよかったよ。なんかやっぱり持ってるものが違うんですな、こういう人は。若い選手にも慕われているみたいだし、オーラでてますね、まじで。

いろいろな新庄語録ってのが紹介されてますけど、ルーキーの八木投手がシーズン中ノックアウトされ沈痛な顔でベンチに引っ込んでいる所に、「誰も悲しんどらんよ」と声をかけた、という話が紹介されてました。いけてますよね、なかなかそうは言えない。日本ハムの選手全員がそんな雰囲気に引っ張られて、本当に野球を楽しんでいたらそのまま優勝しちゃった感じ。悪くないと思いますよ。それに比べると中日の選手は顔つきからして悲壮感が漂ってたもの。ちょっと可哀相でしたね。

これで、2年連続アメリカ人監督の優勝、更に他にも既に広島のブラウン、今回オリックスに来るコリンズと監督はアメリカ人がいいんでしょうかね・・・ってな話になるんですが、私はこれ、アメリカの野球が進んでいるというよりはアメリカで発達したコーチング理論の結実だという気がします。

彼等は一様にプレーヤーとしては大したことはありません。日本との大きな違いです。デトロイト・タイガースの名将、リーランド監督も優勝インタビューで「私は夢を達成した訳ではありません。一度もメジャーリーガーになれなかったのですから・・・」と答えたのは有名な話でして、彼は17年間もマイナーリーグから上がる事はなかったのですが監督としては一番の実績です。このように、アメリカでは名プレーヤーがそのまま監督になるケースはむしろ少なく、プロのコーチとして何年も訓練を重ねて監督になるというのが一般的です。アメリカンフットボールでもそうで、実は企業でもそう。

もともとは軍隊のシステムでしょうね。つまり将校はウェストポイントなどの士官学校を卒業しないとなれなくて、コンバットのサンダース軍曹はいつまでも軍曹なんです。(少尉まではなれるそうですが)

要するにプレーヤーと監督(コーチ)は違う職業だと見ている訳ですね。日本では野球でも実績がないと監督をやれませんし、企業もそうですね。だいたい、実績を積み上げた人が「一丁上がり」、となる訳です。でも営業マンとしては優秀でも監督としての実績はゼロ、な訳で、まあだれがやっても同じといわれた高度成長期や、がちがちに規制で守られていた金融界ではこれでよかったんでしょうが、いまやこれでは競争に耐えられないのは明白です。

プロの経営者という視点が(プロの中間管理職も)今後絶対に必要でしょうね。私はたまたま日本人、アメリカ人のマネージャーの下で働いた事があるわけですが、例えばアメリカ人のマネージャーだと人前で部下を罵倒する、なんてことは絶対にない。そうするな、と教えられているからです。

でも日本ではそういう教育を受けていない部長さんが人前で平気で部下をばかよばわりしたりする。セクハラもそうですね。上司としての訓練が足りて無い訳です。

例えばモルガンあたりですと、上司としての言葉遣いから、しゃべり方、はたまた手の動かし方まで年間100万ドルくらいかけて教育しますからね、そりゃー、凄い投資です。ただそういってお金をかけて教育したプロの経営者、中間管理職が他の会社に行ってしまったら損じゃないのよ、というのはいかにも短絡的な見方でして、彼等は他社でも優秀な経営者、管理職として採用されますので、さすがに同業のゴールドマンに行くと退職金をとられちゃったりしするのですが、普通の企業・・・ヒューレットパッカードだとかATTだとか業種を超えて移動していきますと、そこにモルガンのシンパができるのでモルガンにとって長期的には決してマイナスではない、と考えているのです。官産学を含めてこうした人々が横に移動していくので、社会全体としても企業にとっても将来的にはプラスに働くよ、という考え方ですね。

あと、野球では日本で経験をした人がメジャーの名監督になっているケースも実に多いんです。その意味では日本の野球がいい経験になっているんですね。ヒルマンもバントを多様するなど日本野球を上手く混ぜて成功した。経営もそうかもしれませんよ。日本で経験を積んだ経営者がそのうち引く手数多になるかもしれません。顧客の要求水準は高いし、従業員はレベルが高いので経営者として必要な資質が磨かれるのかもしれません。もちろん一定以上のレベルの方でしょうけどね。ゴーンなんかがルノーのトップになる、なんていうのがそういうパターンですかね。野球もビジネスもよく似ている所があるのですよ。

いづれにせよ、北海道おめでとう。
でも・・・・ヒルマンも小笠原も新庄もいなくなっちゃうなんてなんかさみしいよね。
来年は大変だ・・・・

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巡航速度

2006-10-26 09:29:45 | マーケット

コメントを公開していないにもかかわらず、多数ご意見を頂いております。

メールにて頂いたものは遅ればせながらお返事を書いておりますので、しばしお待ち下さい。

ぺルドンさん、Salさん、いつも心温まるコメントを有難う御座います。
やまさん、日経に関して貴重なご意見を頂きました。どうやら製造業関連の記事も相当酷いようです。
baianさん、買うしかありませんぜ(笑)。
カワサキさん、そのあたりのお好みならこれははまりますぜ、是非。
田舎の金融マンさん、そういうレポートは無視しましょう(笑)。

 ということで皆様のご愛読心より感謝申し上げます。

さて、FOMC。巡航速度ということです。肝心なのはここ。

Going forward, the economy seems likely to expand at a moderate pace. Nonetheless, the Committee judges that some inflation risks remain.

 最初の部分は普通怖いのであまり将来のことはいわないというのがFOMCの声明文なんですが、珍しく「Going forward」とやった。seemsを使って逃げを打っているとはいえ、まあ、結構なギャンブルですね。でもきちんと最後に保険をかけていて、「でもね、インフレはね、やっぱあるかもね」、と最後のパラグラフでしめた。

答案としては良く出来てますが、市場関係者から見ればどっちつかず、で総論としてはまあ、うまく行ってるんだよね、ということで巡航速度、というオチになる訳です。

肝心なことは言って無いのですが、まあ、今は全てが上手くいってますから、こんな程度でOKでしょうか。

 で、日本の株価がどうのこうの、とか今日テレビでのたまわっている連中があちこちにいるんですが、はっきりいって関係ないから(爆)。

アメリカのマクロと日本の株価にそんなコラレーションがある訳無いよ。市場が大きく動けばそれは影響あるけどね、マクロ経済の分析で株価・・・なんてわかるわけないから。誤解しないで下さいよ。

それより気になったのはこれだわ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061026-00000021-mai-soci
高校入試にはしの持ち方。まあ、女子高だからありうるとはいえ、これ、東京だと私立の小学校の入試ですから。高校では遅いのではないでしょうかね~・・・と思う今日この頃であります。

 昨日の日本シリーズは北海道では視聴率が40%を超えたらしい。野球が不人気だ、というのは大嘘で、今年の甲子園を見ても、WBCを見ても、今回のこの盛り上がりをみても、野球は引き続き優良なコンテンツ。

笑っちゃったのは、テレビ朝日の三雲スポーツセンター長のコメントで、「今回の日本シリーズを参考に来年の巨人戦のワクどりを決める」とおっしゃってますが、やめたほうがいいですよ。

野球はまだまだ人気があるんですが、巨人は無関係です。
ここでも何回か指摘しましたが、どこもフランチャイズが無く、全く魅力の無いコンテンツに成り下がった巨人戦のピックアップをこの日本シリーズを参考にするなんて、やめたほうがいいです。巨人の人気回復の道は一つしかないんだけど、詳しい話は後で書きましょう(笑)。三雲さん、参考にしてくださいよ♪

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訂正!!

2006-10-25 11:44:37 | Weblog

訂正です!!

こちらでお勧めしたファイナンス、9月号ではなく、齋藤さんが書かれたのは10月、11月号です。訂正します。

おい、こら、9月号、かっちゃたじゃねーか!! 

という方。

本当に申し訳ありません・・・が、

いま話題の村尾さんが出てますからそれで勘弁してください。
すぐ降板されてお宝になるかもしれませんよ(なんて、マジ怒られそ!!)

 誠に申し訳ございませんでした・・・

 ぐっちー

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サディスティック・ミカ・バンド

2006-10-25 11:40:05 | 音楽

復活してます!!
サディスティックミカバンド。(今回はMikaela と書く事にしているらしいけど)

今年は徳永さんでやられたなー、と思ってたら今度はこれかい。やりすぎです・・・はっきり言って。

木村カエラは確かに女子高校生バンドのコピー率No.1ってな話で若い世代には人気があるしおじさんも好きだけど。
でもね、ここまでこのバンドにマッチするなんて全く予想できなかったよ、おじさんは・・・

これ、本年ベストCDです。間違いなし。

このバンド、 もともと加藤和彦のカミサンだったミカ(これがバンドの語源)、当時女子大生だったんですが、これがものすごく下手なボーカルで、その後解散、2回目は確か桐島カレンで再結成、これもものすごく下手でびっくりしたんだけど、今回は木村カエラで再登場と相成りまして、うーん、今までで一番いいかも。

そもそも今年、麒麟麦酒のコマーシャルで、このカエラ版ミカバンドの「タイムマシンにお願い!!」という名曲が採用され、おじさん達の間では大評判になった訳です。それがきっかけであれよあれよという真に話題になりついに再結成まで持ち込まれてしまった、というプロジェクトです。ついでに井筒監督で映画まで撮るらしい、うーむ・・・

で、この木村カエラ、ほんとにうまい。
このバンドのメンバーはプロ中のプロで、恐らく今日本で一番うまい人たちなんだけど、彼等の独特のグルーブに完全に乗っているのがすごい、、おそるべき才能の持ち主です。

で、すごいという、そのメンバー。彼等の現役時代はまだ生まれてませんでした、なんてお若い読者の方も多数おられるので、ちょっとご紹介。

加藤和彦は「あの素晴らしい愛をもう一度」、「帰って来た酔っ払い」などでヒットを飛ばした、元祖日本のヒットメーカー。最近嬬恋ライブなんてつまらんものにたくさんの人が懐かしがって行ったらしいけど(失礼!!)、そもそも日本の「フォーク」なんて概念はこの加藤和彦がいなかったら成立していないのだよ、全く。

ギターは高中正義先生。「インストギター」という分野を作ったのは彼で、その後カシオペアなんてバンドが出てくる訳ですな。まあ、今はあちこちでスタジオミュージュシャンとして活躍してますが、彼を見てギターをもった少年は多い筈。特にそのテクニックは右に並ぶものなしでございます。

これだけでも凄いのにベースは小原礼、ときた。
最近は松田聖子のバックなんかもやってたんだけど、チャラいイメージは微塵も無い職人技のベーシスト。関係ないけど彼の奥さんはこれももと天才少女の尾崎亜美です・・・

ドラムスは高橋幸宏。
この人は坂本龍一さんとやったYMOの方が有名かもしれないね。でももともとここの出身です。

ってな具合で強烈な業師達が集まっている訳でして、どのくらいすごいかっていうと、その昔イギリスでロキシーミュージュックってすごいロックバンドがいて、これはハードロックからその後のプログレに繋がるロック界では大変な大御所バンドなんだけど、その前座で行ったらこっちのミカバンドの方が評判になっちゃって、ロキシーを見ないで前座で帰っちゃうお客さんばかりで大変なことになっちゃった・・・・てな伝説まである位すごい訳。日本よりイギリスでの評判が高かったという稀有な存在だったんです。

更にさらにこのボーカルの元祖「ミカ」はもともと加藤和彦のかみさんだったんだけど、そのイギリス進出を手伝ったクリス・トーマスとできちゃって逃げちゃったって言うハチャメチャ具合。関係ないけど、このいい加減さがいいでしょ?

何と言ってもかれらの魅力はこういった「元祖チョイワル」、でありまして、女にもてなきゃロッカーじゃねーぞ、ってな臭いがむんむんするのですよ。加藤和彦にしても確かにカミサンに逃げられたけどそのあと天才作詞家の安井かずみをナンパし、オペラ会のヒロイン、中丸三千繪まで手をだす無節操さ。多分もう離婚してるけど・・・他のメンバーもその昔アイドルと噂になった人々ばかり・・・いや、素晴らしい!

カバーのルックスを見てもらえばわかるとおり、ほんとに現役の悪いオヤジたちに取り囲まれる木村カエラ、ってどうみてもすごい絵ですよ、いやー、みならわなきゃいけませんぜ、これ!

気がついたらあまり音楽のこと書いて無いけど(笑)

知ってる人も知らない人もこれは必聴!

因みにキャッチは

音楽があれば年の差なんて!!

だそうです。 では!

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000I0S88S/ref=amb_link_19050806_1/503-1376947-0492719

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間違った情報

2006-10-25 09:08:04 | マーケット

こちらにも時々来ていただくイソログさんが前に新聞をやめてもちっとも困らないよー、、と書いておられました。isologue

ぐっちーもスポーツ新聞(スポニチ)以外をやめて既に3年たちますが仕事に差し障りがあったことは一回もありません。必要があればネットで見ていますし、詰まらん記事を見ていちいち怒ってる時間がなくなっただけましです。

スポーツ新聞は例えば昨日の日本シリーズの細かいデータなど、ネットで見られないものも拾えますし、まだまだ価値があると思うのですが、日経はもちろん、一般紙となると殆ど存在価値がありません。

スピードはテレビに劣りますし、専門性も記者のレベルが低すぎて、少なくとも金融に関してみるべきものはありません。そりゃー、こちらは20年もやってる訳で、4-5年の人事異動でやってくる日経の金融記者にこちらと同等のネットワークがある筈は無い。

お得意の解説記事も、我々のまわりにあるブログやHPを見ればそちらの方にはるかに秀逸かつ正しいものがあります。しかもここもとのように意図的に報じない、という記事が本当にあるとなると(きっこがかみついているイーホームズなど)信憑性もはなはだ心もとない、ということになりますね。ということで、少なくともマーケットに関してはみるべきものがないので、あてにするのはやめたほうがいいですね。

今でも日本の会社ではわけわからん上司から

「おい、日経に出てるけどうちはどうなってるんだ!!」

 などと聞かれる事があるらしいのですが、そろそろ

「嘘しか書いて無いから私は読んでません!!」、

とお答えになったら如何ですかね(笑)。

「なんで円安なんだ!?」って聞かれても 

「円を売っている人が多いからです。」

正解! ってな訳です。

市場は机上の空論だけで判断を下している訳ではありません。人間の行動はそれほど単純ではない。そういったことはイロハのイ、なのです、相場に関しては。

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安定している金融市場

2006-10-24 10:03:15 | 金融全般

毎年何か事件のおきる金融市場ですが、今年は本当に平穏です。

ロングオンリーのシンプルかつ基本的な投資スタンスに負けなし、の一方、我々のようなデリバティブなどを駆使してサヤを抜くようなタイプのトレーダーはサヤの抜きようがなく、特にクレジットトレーダーはこれだけシュリンクされてしまうと稼ぎようがなく、苦しい年になっています。

為替の連中も同様ですね。
これなら、ドル・ユーロロングオンリーにかなう訳がない。ここでも再々指摘しているようにドル円はこのボラティリティーではただのローカルマーケットで、年初から申し上げているドル安、というスタンスでおやりになった方は百戦百勝、下手にドル円に手をだした人はさようなら・・・という悲しい結末であります。だからいったでしょ!?
なんていうとおこられるけど・・・

 株も日米ともに順調に上がってきたし、これだけ波乱がないというもの珍しい。これも何度も申し上げましたがアメリカのクレジット市場の平穏さも特筆もんですな。

さて、これらを見渡した時に、一体何が起きていて、今後どうなるか、という事についてある一つの考えが浮かんでくる訳です。

昔はアメリカがくしゃみをすると日本がカゼをひく、などといわれましたね。
結局、ベルリンの壁崩壊以降、欧州が東欧も含めて単一市場になり、ブリックスが出てきて、ロンドンはウィンブルトンになってしまい・・・・

要はアメリカがくしゃみをすると・・・・

日本はかぜをひき
欧州は熱を出し
アラブは心筋梗塞になり
ブリックスはがんになり
イギリスは脳梗塞になる・・・

 といったような世界的な経済連鎖が相当強固に積みあがった結果ではないか、という事ですね。その結果として、これだけお互いががちがちに組み合ってしまうと、下手な事をすると自分の首がしまる、という事を当事者である市場参加者同士が十分に認知して・・・特にオイルマネーだとか新興のロシア、中国あたりが・・・従来だとこういう新興国はそれまでの価値観に縛られなかった筈だがその巨大さの故か・・・、結果、だれも引き金を引かない状態になってしまった為に妙に安定してしまった、とも考えられるのです。

言うなればお互いに損する事を回避しようという「事前事故回避システム」のようなものが暗黙のうちに醸造されつつあるともいえます。

今流行の言葉でいいますと、お互いウィンウィンの関係がベストですね、という暗黙の了承のもとに市場も動き始めている、ということです。

GM,フォードがいい例でしょう。
昨日フォードの7-9月期業績が発表されまして、決して楽観できるものではないけれど、市場の反応は極めてゆっくりしています。クレデリも飛ばない。

理由は・・・・・?
いまさらGMやフォードを追い詰めてみてもだーれも得をしない、ということをみんなが認識していてマーケットはそれを織り込んでしまっていると見ることもできる訳です。トヨタがこれ以上GMに圧力をかけていって全米ナンバー1になったとして・・・・10年前なら考えられたモデルですが・・・今のトヨタに何の得ももないだろう、そうするとトヨタはそんな事態になる前にブレーキをかけ、GMとウィンウィンの関係を結びにくるだろう・・・と大多数の投資家が予測し始めている・・・だから倒産するかもしれないような企業の株価が30ドルもする、と考えられない事はないんですね。

アメリカ自身も、GMの従業員も市場も誰も得をしないGMの倒産をライバル達も市場もは回避するに違いない・・・などという資本主義にはあるまじき予測モデルが成立しつつあるといっても間違いではないですね。少なくともマーケットを見ている限りそう言える。

それは弱肉強食の峻烈な資本主義などとは全く違う姿であります。ある意味掛け金が高くなりすぎてしまいお互い潰せないという "TOO BIG TO FAIL" に近い状態かもしれません。

さて、そうなると波乱はないのか・・・
あるんですよ、やはり。

こういうウィンウィンの関係に興味がない、あるいは全く認めない人が市場に参加することです。例えば北朝鮮の金正日。彼はイデオローグな人間で、かつこういう市場の安定から得ているメリットはほとんどなく、どこがどうなろうと関係ないために所構わずミサイルをぶっ放す。まあ、北朝鮮ですからたいしたことないですが例としてあげます。

かなり影響があると思われるのがベネズエラのチャベス大統領を筆頭とする反米の中南米国家。
悪い事に産油国でもあり結構な経済力を持ちかつアメリカに近いのです。

こういう従来の価値観を全く無視し、かつ妙に宗教がかっている連中、アルカイダなんかが思い浮かぶかもしれませんが、そんな国がアメリカのすぐそばにある、ってな事もそろそろ考えていた方がいいでしょうね。しかも彼等は敬虔なクリスチャンで宗教観が妙に近い。にも拘わらず考え方が対極にあるわけで、ブッシュのことを悪魔呼ばわりしている訳です。敬虔なカトリック教徒のチャベス大統領がです。このねじれの関係は対イスラムよりはるかに複雑だと考えた方がいい。

今後の市場は現在のそこはかとないウィンウィンという価値観に対するパラダイム変化またはそれに対する挑戦の構図を捉える事が重要だと考えている所以です。その意味でキーワードは経済には見当たらず、むしろ国家安全保証であるとかそういった全く別の次元からキーワードが飛び出してくる筈です。

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金利の教科書

2006-10-23 15:52:41 | 金融全般

しばしば投資関連の教科書を紹介して欲しいというメールやらなんやらが私のところによく来ます。

中にはこのブログを学校で使いたいなどという乱暴なご依頼もあり、ま、英語の勉強にプレイボーイを使うようなもんだからやめたほうがいいですよ、とは申し上げているのだが、確かにこれといったよい教科書は残念ながら今の所見当たらないのですよ。

特に金利関係は実際に債券の売り買いとか、スプレッドゲームで締め上げたりバイインすれすれまで追い込んだりというような、実際にプレイした方が書いた本が全く無いため、或いはまだ現役のプレーヤーだったりするので結構まずいこともあり、まあ、古色蒼然としたものしかないんですよ・・・・

と、お嘆きのあなたに・・・・

 財務省の広報が出している雑誌に「ファイナンス」、なるかなりお堅い雑誌がございます。その9月号に出ております「金利と経済」というコーナー。大臣官房総合政策課で政策調整室長であられます齋藤通雄氏が書かれたもので、まさに金利のプロ中のプロによって書かれた金利のレッスンでありまする。お薦めです。

今月と来月で前半後半のようですので是非ごらんになってみては如何でしょうか。今の所、まだ前半しか終わって無いですがこれ以上のものはないと思いますよ。

お申し込みは<SKYPE:SPAN class=skype_tb_injection id=softomate_highlight_0 title="Skypeで日本に電話をかける場合: +81332654142" skypeid="0" skypeaction="call" nof="" isfax="" fwidth=".w16" type=".flex" mode=".compat" path="file://C:/DOCUME~1/Chika/LOCALS~1/Temp/__SkypeIEToolbar_Cache/e70d95847a8f5723cfca6b3fd9946506/static/" durex2="36" durex="559" context="03-3265-4142"><SKYPE:SPAN class=skype_tb_imgA id=skype_tb_droppart_0 title=Skypeアクション style="BACKGROUND-IMAGE: url(file://C:/DOCUME~1/Chika/LOCALS~1/Temp/__SkypeIEToolbar_Cache/e70d95847a8f5723cfca6b3fd9946506/static/inactive_a.compat.flex.w16.gif)" skypeid="0" skypeaction="drop" skypesms="0"><SKYPE:SPAN class=skype_tb_imgFlag id=skype_tb_img_f0 style="BACKGROUND-IMAGE: url(file://C:/DOCUME~1/Chika/LOCALS~1/Temp/__SkypeIEToolbar_Cache/e70d95847a8f5723cfca6b3fd9946506/static/famfamfam/JP.gif)"></SKYPE:SPAN></SKYPE:SPAN><SKYPE:SPAN class=skype_tb_imgS id=skype_tb_img_s0></SKYPE:SPAN><SKYPE:SPAN class=skype_tb_injectionIn id=skype_tb_text0><SKYPE:SPAN class=skype_tb_innerText id=skype_tb_innerText0> 03-3265-4142 </SKYPE:SPAN></SKYPE:SPAN><SKYPE:SPAN class=skype_tb_imgR id=skype_tb_img_r0></SKYPE:SPAN></SKYPE:SPAN> 財団法人大蔵財務協会まで。1冊560円です。こりゃー、安いと思いますよ♪

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インドの現状

2006-10-20 09:47:23 | 国際問題

昨日は元駐日大使で現在慶応義塾大学におられるアフターブ・セット氏(Aftab Seth) の講演をお聞きする機会がありまして、かれこれ5年も行っていないということもあり、インドに関する知識がかなり古い事を気にしていたのですが、お陰さまで大変勉強させていただきました。

折りしも、ミタルに続いて、ついにタタも欧州の製鉄会社(英国)コーラスを買収するというニュースも出て、どうもインドが気になっていた所で実にタイムリー。

ミタルは籍こそヨーロッパにおいていますが立派なインドの会社です。我々は「ブリックス」とひとくくりにするのですが、所謂ドメスティックな企業でこのクラスの企業、すなわち世界的大会社を飲み込んでしまえるなどというのは中国企業にも存在せず、ましてロシアは企業自体が無いくらいで、ビヘイビアだけ見ればインドはもはやブリックスとは呼んでられないかもしれませんね。その位影響力が大きくなってきた訳です。

セット氏の話によると実はインドと日本は国防(安全保障)というレベルでもかなりの交流があるのだという。1999年のマラッカ海峡での日本籍船舶がハイジャックされ、それをインド海軍が救出したという時点から両国はその安全保障上の地理的条件などを理由に交流を緊密化し始め、その後日本のインド洋、東シナ海に於けるイージス艦の派遣などを経て、これらの補給給油の強力、ひいてはイラクへの米軍のy補給級路の支援という側面でも日印の海軍の協力はかなり深い関係になりつつあるとのこと。

++船が乗っ取られたらハイジャックじゃなくてシージャックだろ、とのご指摘が三人さまより御座いました。じゃむさん、くみさん、よんさま(!?) ありがとうございます。英語では(米語ですな)船、飛行機、船舶などすべてハイジャック・・・Hijackを使います。確証はないのですが、seajack は和製英語かなと。因みに飛行機だけを特定して skyjack と使う事はありそうです。ご参考まで・・・

更に言えば、2006年に行われた閣僚級メンバーの交流は既に実に20回を超えているそうで、中国が「政冷径熱」などと言われるのに比べるとこちらはむしろ逆で、安全保障が経済をリードしている感さえあります。

感心したのは、小泉首相らしいプログラムが既に実行されていることで、インドの3万人の選抜された高校生に対し政府が第2外国語として日本語を教えるなんてのがその中にあるそうでして、私の予測に反して日印関係は実にかなり進んでいるのであります。中国、ロシア、ブラジルなどとの交流に比べればこれはすごいアドバンテージですよ。

経済に関しては既に皆さんご存知の通りでして、「中国が世界の工場、インドは世界のバックオフィス」などと言われてきたわけですが、その製造業のレベルでも世界的規模の企業が出てきたのは前述の通りでありまして、その余力もまだまだ十分ありそうです。

金融面について質問した所、GDPに占める銀行貸出の比率はわずか3%しかないそうで、シンガポールあたりで35%ですから、銀行にとってもここはラストリゾートかもしれません。独特の難しさはあるでしょうか、この市場は中国などに比べると大変魅力的に見えます。

更に、中国は労働賃金の上昇が未だに年間2%も無いために世界の工場たるわけですが、インドは既に14%を超えてきているものの未だに海外からの進出が続き、恐らくIT,通信など付加価値の高い産業に労働者が集まっている事が原因だろう、とのこと。これは全くアグリーですね。

この点に関しては シスコのチェンバース会長が講演でおっしゃっていた言葉が全てを物語っていますのでご紹介しておきましょう。

「インドに関しては我々は最初コスト削減を求めてやってきた。しかし、品質を求めて留まる事を決定し、そして今は開発のために投資をしている段階である」と。

これが今のインドを表現するのに一番あてまっているのかもしれません。

すごいな、と思うのはやはり人口で、全人口の65%が25歳以下というのですから、これはまともにやっていてはかないませんね。同じブリックスのロシアは何せ人口が減っているんですから。この用語もそろそろ使用不能になりつつありますね。

10年も前ならこの人口問題こそインドのアキレス腱などと揶揄された訳ですが、こういった現状からはむしろそれをアドバンテージにしてしまったインドの姿が見えます。

余計な話ですが、インドはもともと対日印象のとてもよい国です。特にエリート層といわれるシーク教徒の中には日本の陸軍士官学校の卒業生などが多数おり、彼等はインドの独立に関する日本の関与に関しては極めて積極的な解釈をしています。「日本のお陰で・・・・」などというのは中国では口が裂けてもいえませんが、インドではあり、なのだそうです。

もちろんインフラの整備が足りない、など全てがばら色な訳ではありませんが、これだけの親日国ですから、いろいろな意味で今後とも交流が深まっていくのではないでしょうか。

 

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資本主義の王道

2006-10-19 10:14:16 | マーケット

昨日日本航空の増資がどれほどいい加減なものかという事を書きましたら丁度よい例が出てきましたのでご参考までに取り上げましょう。あのイオンです。

 http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20061019AT1D180AS18102006.html

規模的には2000億円ですから日本航空並みの相当な大型増資です。これでさえ、というか、イオンのような優良企業でさえ、各社のアナリストは経営に支障をきたすのではないか、との危惧を書いている方が多い。

業績も良く、2兆円の時価総額の会社が発行済み株式の10%の新株発行を行ってさえ、これだけインパクトがあるのですよ。要注意なんです。

まして、時価総額が5000億円すれすれの会社が発行済み株数の40%も発行してしまったら、何が起きるか、如何に危なっかしい事をやっているか、容易に想像がつきますでしょう。

このファイナンスに対するイオンの説明も日本航空とは比較にならんくらい丁寧です。なぜ、これだけの資金が必要なのか、どの記事を見ても丁寧に説明されておりまして、これが正しい企業のあり方です。まあ、当たり前なんですが。

日本航空のコーポレートガバナンスがいかにとんでもないかを示すよい比較ではないか、と思います。そのくせギャラの高い相武沙季(字あってる??)なんか未だに使ってるんだから、いい加減にしなさいよ、ってな話になる訳です。因みに世界的に見まして妙な女優や歌手を広告に使っているのは日本の航空会社だけですから。そんなことするよりもサービスにお金をかけたほうがいい訳ですよ。日本航空の場合は是非安全にお金をかけて欲しいものです。大分話がずれてきましたので・・・

すみません!
やっぱまちがった!!
相武季だそうです。うーん、どらさん、早すぎ!!(笑)

一方でNYKはやはり、というか恐れていた通りというかどうもダウがスタックし始めました。これが上がればホンモノなんですが、この辺で頭を打ってしまうようではちょっともりあがりません。ただ、基本的にはアメリカ経済は成長を続けるわけです。人口が3億人をついに超えた、とニュースに出てましたが、要するに人口が増え続けているので成長は続くのです。日本との比較ではかなりその差は鮮明になるでしょう。アメリカ経済の底力は基本的にこの人口増加がベースにあり、住宅もしかりですね。

アメリカが上がっているから日本でもまた住宅価格があがる・・・というエコノミストがたくさんいるのにびっくりしますが、日本はこれから人口が減るので基本的にありえない。NYKのように(というかマンハッタンのように)外人が大量に不動産を購入するようなことが東京では起こり得ます。事実、汐留から有楽町にかけてはほとんどGICが買ってしまった。だから東京が安全で魅力的な都市である限り、ここ、特に中心地は間違いなく上がる。バブルの倍くらいになるかもしれないよ、まじで。

一方例えばアリゾナの土地が倍倍ゲームで上がるというようなことは人口が減っていく日本では起こりえないでしょう。
老人を大量に受け入れうる場所・・・どこだかわかりませんけど、温泉のある九州でしょうか・・・こういった所に一時的に人口が集中して不動産価格が上昇する可能性はありますが、日本の経済成長を持続的に続けるためには移民を受け入れつつもともかく人口を増加させるしかないのが経済学の常識ですね。その意味でアメリカ経済の成長が唯一現段階でギャランティーされているものといっても過言ではありません。(中国は制度リスクが残るし、インドも人種問題の行方が不明。安心できるのはアメリカ位です、という意味ですよ)

 こういう観点から考えていくと、銘柄選択の一つのやり方はアメリカでやっていける日本企業を探すのがキーワードになります。トヨタなどはいまさら、ですが、まだそれほど株価の高くない企業にもそういう可能性をもった会社があれば・・・、ってな話になりますね。一つの考え方ですよ。

 そういえば引き続き多数の方からコメントを頂いています。しばらく公開できないのが残念ですが頃合を見ながらこちらで紹介させて頂きますので引き続きよろしくお願い致します。

その中のご指摘で一つ気になったのが、昨日の書き込みを見ると、確かに株主優待券を複数枚持っていくとタダで乗れる、という風に受け止められる恐れがありますね。あくまで1枚で50%引きなので往復2枚で使うと片道ただでしょう、という意味ですから、2枚持っていってタダで乗せろ、とか言わないで下さいね。ましてぐっちーに書いてあるぞ、とかいって地上のおねーちゃんをいじめないでくださいよ(笑)。すみません、私の書き方がへたくそなんで、そのあたりは宜しくです。

 最後になりましたがきっこの日記に取り上げられていたアパ。
複数の関係者に聞きましたが業界ではかなり広く知られている話だそうで、何が起きるかはさておき、要はこのホテル、泊まらない方がよさそうですよ・・・・

では!!

 

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日本航空・・・今後の株価を占うキーポイント

2006-10-17 15:39:50 | JAL
さて、こういう時期に突発的に起こりうる事件、事故の一つとして日本航空、9205を再度とりあげておこう。今、株価の動きは出来高も少なくなり、公募価格すれすれで展開。一見すると何事もないような感じだが事はそれほど単純ではないのだ。嵐の前の静けさ・・・かもしれない。

1.公募増資
ここでも取り上げたように株主総会で全く一言も言及がないまま、その2日後に発行総額の4割!! にもあたる公募増資を発表、300円あたりでうろうろしていた株価は一気に200円まで墜落。7月25日が最安値の197円となった。コノあたりの経緯もこちらで触れているのだが、要は希薄化で株価が急落する事を見越した外資系が思い切りショートをふり、その決済にこの公募増資株を使用したに過ぎない。

その結果、公募価格は19日の東証の終値から更に4%もディスカウントという211円というとんでもない値段にされてしまい、300円から売りを仕掛けた外資系はそのさやを全て懐に入れたという具合だ。当然大口株主として名前が出てくるわけだが、寝ぼけた経済専門誌が「外資による乗っ取りか」、などというとぼけた記事をあちこちに書いているというテイタラク。だれがこんな会社を買うんだろうか(笑)JALもJALなら専門家も専門家、空いた口がふさがらない。
その後株主の移動を見ていただければ一目瞭然、ここ数週間でモルスタなど、空売りの決済を済ませた連中の株式保有比率はあれよあれよと落ちてきている。おもちゃにされて捨てられたわけだ。そりゃー、発行株式の4割を突然発行すれば当然であろう。

さらに言えばそれでも当初目標の2000億円を調達できなかった。つまり、これだけの空売りによる「実需」があったにも拘わらず売れ残った訳だ。それだけ魅力がない、といえばそれまでだが、実は実際にショートの決済以外の目的で買った企業のその実情はあまり知られておらず、それらは正に時限爆弾として残っているのだ。彼等がいなかったら実は1000億円の調達もあやしかったかもしれないのだが、これはあとで触れよう。

2.時価総額
現在の株価を原油価格の下落による追い風、と書いている連中が多いのだが、であれば公募増資前の価格に戻るであろう。公募価格すれすれの価格で推移している事自体がショートカバーが終わってしまい、市場に買い手不在になっているいい証拠である。

実際現在航空業界全体には追い風が吹いている。
景気回復によるビジネス需要の効用で、サーチャージという形で原油高による燃料コストをそっくりそのまま転嫁されており(実際今出張などに行くと価格は27万据え置き、一方でサーチャージが3万円などといわれ、事実上の値上げ状態になっている)、一方で原油価格はすでに下落しているから実はまるもうけ、なのである。

ライバルの全日空の時価総額をみてもらうと、9200億円もあり、JALはその半分の5000億円というテイタラク。
JALのナショナルフラッグとしての暖簾代や実際に運行しているネットワーク(航空権といって、東京ーNYKなどのドル箱路線を需要の多い時間帯にどれだけもっているか、というものが所謂企業価値そのものに直結しており、当然昔から飛んでいるJALの方が有利な時間帯を持っている)が全日空の倍もある、その日本航空の時価総額が全日空の半分しかない、という状況は異常というしかないだろう。

因みに倒産していまったアメリカのUAですら、現在の為替で見ても約3500億円も時価総額があるのだ。仮にJALの株価が150円まで下落するとその倒産したUA並みの価値しか無いという話だからこれはかなり深刻といっていいだろう。

3.ボディーブロー
今回の公募増資により実は時限爆弾が仕掛けられている、と先ほど書いた。

というもの、公募増資に応じた企業は決してJALの株価を評価したり、将来の値上がりを狙ったものではない。彼等は値下がりを怖がった企業が多い中でこの株券を「利回り商品」として勧誘されたというのだ。

そう、株主優待券の存在だ。

現在無配のJAL株であるが、実は10,000株に対して6枚の優待券が発行される。ご存知の通り、優待券は予約も自由にとれる、まったく普通の航空券であり、2枚あると日本全国どこまでも往復で行き来ができるものだ。

今回公募価格で1万株を投資すると、211万円の投資、それに対し6枚の優待券が取得できるので、東京ー札幌往復換算で3往復分、すなわち約18万程度のコストに相当し、利回りは何と年間8%を越える勘定になる! 今時8%の利回りの商品となればよほど危なっかしいものであるからして、出張などの実需のある企業は、日本航空の株でコスト削減をしつつ、同時に利回りが確保できる「案外悪くない投資ですよ」という証券会社の勧誘に乗ったという面が強いのだ。最悪、実需がなくとも金券ショップに持ち込んで一枚6000円程度で取引が可能なので、これでも約2%程度の利回りが確保できる計算だ。

その一方でこれらの優待券が仮に実際に使用されればそれはただのり、であり、その分有料で乗る乗客の減少を意味する。今回の公募増資だけで7億株発行しているから、実際はもっと多い計算になるが、少なく見積もっても7万枚の株主優待券が出回りこれらが今後の収益を圧迫する要因になる訳だ。東京ー札幌間に換算すればなんと20億円相当!! これだけの運賃収入が目に見えない形で削られていると考えたら如何であろうか??

従って下期のJALの営業収益もこれらによりかなり圧迫される恐れがあるということだ。

ボディーブローその2
デットサイドはどうだろう。事実上デットファイナンスが出来なかったためこれだけ苦しい公募増資をしたというのが実情だ。いくらメインの政策投資銀行が民間銀行ではないとは言え、これ以上の「おい貸し」は将来民営化したときにその責任をとらされる恐れは十分ある。

一方民間金融機関にとってみれば日本航空は既に投資適格ではなく、これ以上の「おい貸し」はおいそれとできない。さらにいうと・・・・

これは実際に証拠を持っているわけではないし・・・というのは関係者が口を濁すからだが・・・

私の睨む所、金融庁は既に日本航空に対する融資は反社会的勢力に対する融資という範疇に分類しているのではないか、と思っている。これだけの航空法違反が問われている会社である。コンプライアンスを重視する立場から、これらが反社会的勢力に対する融資と分類されていてもちっとも不思議ではないのだ。

これらが一気に表面化した時は株価全体に対する影響はもとより、日本航空という伝統的日本企業に対する危惧が表面化することにもなり、その影響ははかりしれない。既に、前述の様にUAなどアメリカの航空会社は多数破綻しており、ビジネスモデルとして従来の航空会社自体が存立の危機に立たされている。その中で日本航空の置かれた状況は決して生易しいものでは事だけは確かである。そして現在の経営陣がそれをまともに認識しているようには・・・・とても見えないのである。

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地震の備え

2006-10-17 09:03:22 | マーケット

心配したハワイ地震も大多数の友人に連絡がつきほっと一安心であります。

結局、こういうときに一番有効な兵器は我々にとっては携帯電話である、ということがよーくわかりました。電気がストップしてしまうため、家庭用電話機はその殆どがつながりませんで、実際携帯はよく繋がっています。復旧の細かいプライオリティーは知りませんが、どうも国際電話のほうがつながりがいい、というのも事実で、数人の友人の電話を取り次ぐ、なんてことまでできました。不思議な気分ですが、これは日本でも参考になるのかしらね・・・なんて考えてました。万が一のために携帯の充電はフルにしておく習慣をつけたほうがいいかもしれませんね。いづれにせよ、人命被害が最小限だったのがなにより。人口密度といい、インフラの進み具合といい、ハワイくらいが丁度いいのかもしれませんね。移住先候補ナンバーワンです。

さて、マーケットの方は順調そのもの。
NYKはそのまま走り続けておりますし、日本も追随。債券も絶好調だし、ドル預金もOK.なにをやってもOKというばら色の日々であります。

NYKはSPが高値更新というのが一つの目安。1500ドル超えの水準ですからここまではまだかなり距離がありますね。それまでは一進一退を続けつつも上昇を続ける可能性はあり、です。本日も多数の決算発表が予定されていますので、これ次第ですが、結構悪くないという方が多い。引き続き決算に注目です。

日本株もやはり大手企業、伝統的産業といわれるものが強い。決算をみても慎重な見通しと比べ、実際はかなり予測を上回ってきているものが多く、順調さが伺われます。新興市場が気になるくらいですね、こちらも。

全体的に順調な展開が続きますがこういうときに何か突発的な問題が起きると市場は脆いわけでして、後程そのあたりの材料を取り上げてみたいと思います。

 

 

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ちょいと失礼します・・・

2006-10-16 10:48:22 | 社会

ハワイで結構でかい地震があったようで、実は結構友人がいるもので今追いかけているのですが、まだつかまってません・・・・

という事で申し訳ないんですが、今日の書き込みはさぼります。
あまりこれといったニュースもないんでよろしいか、とは存じますが、ハワイは全土で停電しているようで、ちょっと大変そうです。では、また後程・・

 

ぐっちー

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白トリュフ

2006-10-12 10:38:01 | ワイン・イタリアン

いろいろ書きたいことがございますが、先週から青森、広島、福岡と転々としておりまして、なかなかまとまって書き込めません。すみません。今週で一渡り落ち着きますのでご了承くださいませ。こういうものはしばらくあけるとだめですね、一気に書きづらくなります。やはり毎日の精進が必要でございます、はい。

一つだけ。
今年も白トリュフの季節がやってきました。ぐっちーはここで一年の小遣いの大半を消費するのですが、今年もびっくりするくらい高価でして、ピエモンテ産は既にキロ100万を超えた、という情報もあります。いや、びっくり・・・・アルバ産でも十分楽しめますので、どこかで見かけた説は是非食べてみてください。個人的にはマツタケの100倍価値があると思ってます。

お勧めは、前の日から白トリュフと共に閉じ込めた卵、米を使った料理。
卵はオムレツ、ココットがお勧めですね。
お米はもちろんリゾットに。

たっぷりの白トリュフを下ろしてかけて頂きます。

その芳醇な香りにノックアウトは必至!

更に次の日は汗も白トリュフの臭いでありまして、この臭い成分はいわゆる「フェロモン」が多量に含まれているという研究もあり、デートの日に食べるよりは、前の日に食べてからデートするという方が効果的・・・という説が御座います。ご参考まで・・・

では、広島へ向かいます!

 

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