債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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証券会社なんていらんわね。

2005-04-28 08:53:36 | 金融全般
おはようございます。
たびたびご紹介しております、いそろぐさんがまたまたおもしろい記事を書いておられます。

http://www.tez.com/blog/archives/2005_04.html

確かに証券会社の存在意義はだんだんなくなってます。
いわゆるネット証券の業績好調をみても、要は「怪しい」勧誘をする証券会社の営業は必要ないということですね。
つい20年くらい前はそれでも営業マンが怪しい営業を繰り返し、いわゆる「インサイダー」情報満載でした。アメリカでも実情は似たり寄ったりで例の「ウォール・ストリート」なんて映画にまでもなりました。

株は昔「場立ち」という制度があって、株の売買を人間が伝達していたのです。今は全て「電気」になってしまいましたが、当時は証券会社の存在意義があったのです。なぜかというと例えば同じ銘柄を買いに行ってもその「場立ち」の執行能力に差があるので売買執行(エグゼキューションといいますが)の時差が出る訳です。早い、遅いで値段が変わるわけですからこれは意外に重要なファクターでした。ばかばかしい話ですが電話で注文を受けると場立ちが走っていって決められた銘柄ごとのポストに注文を出す訳です。足が速いとか、早く取り次げるとかいったことが証券会社の能力として投資家に判定されてました。

私が在籍していたモルガンスタンレーという会社は場立ちにアメリカからフットボールのドラフトに掛かったようなムキムキの奴を5人呼び寄せましたんです。まじに。何が起こったか??

彼らはポストに殺到する日本人の場立ちにタックルを浴びせ、蹴散らして吹っ飛ばしていの一番に注文を取り次ぐ事ができる訳です。従ってモルスタは執行が早いと評判になりかなりの顧客獲得に貢献した訳ですね。こういうメリットがあれば証券会社は存在しうるわけです。冗談みたいな話ですが本当です。(当時の取引所は骨折、鼻血なんてごく普通でした・・・・普通はうそですが実際タックルされて骨折した人を私は知ってます)

現在株式は全て電子取引で、場立ち制度はなくなりました。債券はもともとOTCといって、証券取引所を仲介しない取引なので証券会社の力が今でも試されます。JGB210回 100億買いたい!!
と言われると各社値段が違う訳です。最近はかなり似通ってきましたが各社のポジション、腕、度胸などが試される数少ないフィールドです。まあ、国債は殆ど一緒の値段で差別化しにくいのですが、これが例えばGMとかになると正に証券会社の腕が試されます。こういう分野に早く精通・特化することこそ証券会社の生き残り策だと思われますがいかがでしょうか??

連休前で疲れてきたのとJR西日本の事故でなんだかやるせない気持ちであまり気分がすぐれません。今日もフェア・ドマにいってワインをがぶ飲みして帰ります。

では!!
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再びダウ、売り込まれる・・巨人と共に墜落か!?

2005-04-27 08:49:47 | マーケット
おはようございます。
巨人はすごいことになってますねえ。久々に見ましたが、まあ、最後ローズが追わなかったのは悪いと言えば悪いですが、まいどまいどあれだけ「後ろ」がうたれると、もー、レフトなんか守っているとほんと頭にきます。お決まりのパターンですもの。で、うたれるパターンまで去年と一緒。後から出てくるピッチャーがちびって逃げてカウント悪くして、苦し紛れにど真ん中!! それを打たれるパターンばかりですね。私のようなシロート(元高校球児ですけど)が見て判るのになんでだろー?? まあ、監督を変えるしかないですね。野村監督を連れてきましょう、この際。

さて、NYK。91ドル下がり、10,000ドルが見えてきた。何にせよ、GM次第でしょうが Consumer Confidence がかなり悪くなってきて97ポイント台(通常100を超えるとまあまあ、という感じの数字です)、要の消費動向に?と感じさせる内容。今後の見通しは意見の分かれるところですが昨日特集した、住宅ローンの推移が鍵を握っているのは間違いありません。

JP,モルスタ、GSなどずーーっと買い推奨をしてきたGMは殆どオオカミ少年状態ですが、まだ、買い推奨されていますね。正直いいかげんにせーよなーと思います。GMは戦線縮小をする模様で、生産規模を絞り、人員削減をはかるという、いわば「縮小均衡作戦」をとるようですが、これもはっきり言ってギャンブル。大きな削減効果が出ないと見られれば格下げのきっかけになり得る行為です。もう、車の性能が違いすぎるので、今更どうにもならんよ、というアメリカ人が多く、その意味では時間の問題でしょう、格下げは。救済パッケージが出てくるまでは下がります。

自動車関連、部品メーカーなどは巻き添えを食ってかなりつれ安になっており、やはり全体への影響は少なくありませんね。

為替は一部中央銀行のドル買いのうわさもあり106円台をうろうろ。しばらくこんな水準でしょうが、急激なドル高は当面考えられません。中国の動向がかぎです、引き続き。

債券は強い。高値を更新するかもしれないですね。これも先ごろの書き込みのようにオルタナティブのリターンが縮小してしまったので、国債にはバリューがあると見ています。ある程度のDurationリスクは許容できるのではないでしょうか。GDPもマイナスだしね。

では。
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フェア・ドマ!!!

2005-04-26 17:52:16 | ワイン・イタリアン
いやー、あまり書き込むのもいやみかと思うのですが、今日ちょっとうれしいことがありましてフェア・ドマへランチ。1時過ぎにいったのにみーんなはずしてくるのか、あっという間に満席。途中で雷やら雨やら降ってきて4時までステイしてしまいました。ごめん、松橋さん。

しかしね、ランチでこんなにゆったりめしくってワイン飲めるなんて店はホントにすくないよ。
あとは青山の岡谷さんの所か、白金台の三浦さん所くらいかな?

本日秀逸なのはフェアドマ風ボンゴレ!!
ボンゴレ? どこにでもあるだろー、なんていっちゃーいけません。アサリのスープをパスタにたっぷりすわせて、しかも伸びてない・・・濃厚な味わいにがんがんワインが入ります。私は所かまわず赤ワインを飲む訳ですが、カンノナウを合わせて100%の仕上がりです!!

メインはお得意のダブルッツォ風羊のロースト。

もう、赤ワイン飲め、このやろー、でした。

同じお金をだして こんなにリッチな気分になれるなんですばらしい!!
連休中は休みですのでお早めにね!

ありがとう、松橋さん!!

今一番お勧めは・・・・フェア・ドマです。
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アメリカの住宅バブルはいつまで続くのか??

2005-04-26 09:07:31 | 金融全般
昨日所要がありマイロン・ジョーンズ先生(ノーベル経済学者)と話す機会がありましてそのときの話題をご紹介します。
註:だめだなー、ろうがんだわ。マイロン・ショールズ博士です。申し訳ない。・・・・
またまたコメントしていただきました。ありがとう!!


アメリカの消費は好調です。少なくとも先月までは。じゃ、でした、か(失礼)。

私が接するようなアメリカ人の多くはNYKなどの大都市に住んでいますが、彼らの多くは住宅ローン(ホーム・エクイティー・ローン)を組んでおり、日本のバブルの頃と全く一緒でエクイティー部分の値上がりを加味してローンが組めるために、例えば1億円のアパートを買うと、月々の支払いが給料の半分くらいで住む相手に対しては1億5千万円くらいの融資が平気で出ます。信じられないでしょうが私が全盛期の頃の「バブル日本」ではこれが当たり前でした。

まったく同じことが起きているのにびっくりしております。貯蓄率の低いアメリカの消費を支えてきたのが正にこれでして、残りの5千万でバブルの頃の我々と同じくポルシェかなんかを買ってしまうわけですな。

その象徴とも言うべきマンハッタンでちょっとした異常が起きています。(あそこはアメリカじゃねーぜよ!、という友人は多いのですが)
俗に「トロフィー」と呼ばれる地区がありまして、これはアメリカ人ではなく外国人が好んで住んだり投資したりしている場所のことです。アメリカではないですが、パリは既に「トロフィー」と化しており、全ての住人の50%は外国人(しかも金持ち)になってしまいまして、フランスの不動産マーケットとは全然別物、になってしまいました。
アメリカでは松井選手が住んでいるセントラルパークのイースト、最近はウェストも、ロスではご存知ビバリーヒルズ、フロリダはマイアミビーチなどがアメリカのトロフィーであります。これらは一般市民が住むという場所ではなく、一部の金持ちアメリカ人及び外国人の投資対象になっている訳です。

マンハッタンに長くいると、ここだけは住みたくないというところがいくつかあるのがわかります。例えばイーストリバーを渡ったブルックリン。日本人的にはそれほど悪くないような気もしますが(広くてのんびりしてる。でもちょっと治安が不安)とにかくアメリカ人はいやがる。しかしトロフィーの影響でマンハッタン全体が値上がりしてしまい、大量にブルックリンに行かざるを得なくなってきて、しかもその中でも「勝ち組」が優良物件をせしめるため、値上がりが続き、10年前で言うとマンハッタンの10分の1位しかしなかった坪単価がいまや半分くらいのところまできた、という状況になってます。どこかで聞いた話だよねー、と我々の世代は思います。

アメリカの住宅ローンは当然担保主義ではありません。本人のキャッシュフローがあるならその分貸してくれます。不動産の価値そのものは融資額などに反映されます。これまで順調に貸し続けた金融機関ですが、いよいよその支払い者のキャッシュフローの限界まで物件価格が上がってきたようだ、というのです。しかもトロフィーはむしろ外国人にリードされているので、その影響を受けるようなマンハッタンはかなりダメージがあるよ(アメリカ経済に無関係に値上がりする可能性がある、パリみたいに)、というのが話の主旨でありまして、もう「いくらなんでもこれ以上借りられないよ」という臨界点まで来たのではないか、というのが多くのジョーンズ先生の実感のようです。ノーベル経済学賞だけにあなどれない発言ですな。

昨日バロンズの特集で大手の家具販売会社の業績低迷が分析されていましたが、私は間違いなくこれが原因だとおもっております。字面の数字が良いのに何か消費が停滞し、株価が不調なアメリカの現状にこのあたりの分析を加える必要がそろそろあるなー、と感じてます。

上記のブルックリンを浦安などと読み替えていただくと、1990年代の日本そのもの、なんですが、だとすると日本と同じような「失われた10年」をアメリカが経験するのでしょうか、バブル崩壊に関しては日本が先輩、とずっと言い続けて来ましたが実はとても怖くて考えたくないんですが・・・・

しばらく注目する必要がありそうです。


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資本主義と宗教の関係 プロテスタンティズムとアメリカ、中国

2005-04-25 11:30:54 | 考察
すごいタイトル! 久々に高尚なテーマですぞ。

今回の中国の一連のデモを見ていると、いずれにせよ、「なんかこいつらたまってんなー・・」と思わざるを得ない一面がありました。良し悪しは別です。資本主義が発展してきてお金、お金、となってくると言う過程は日本だって高度成長から始まり、ほりえもんの登場に至るまで、「金でなんでもかえるぜい!」なんてとこまで来ている訳ですが、しかし、ガスのたまり方にはえらい違いがありますね。単なる国民性の違いではないでしょう。

このあたりについて極めて明確にテーゼを打ち出した論文があります。大塚久雄氏の名著、「資本主義とプロテスタンティズムの精神」という不朽の名作であります。だいたい、これを読んだことの無い経済関係の人ははっきりいってお金取る資格なし! 必読でしょう。

(友人から指摘あり、これは大塚先生が研究されたマックス・ウェーバーの原書の題名で、大塚久雄先生の著作は「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」です。混同してしまいまして謹んで訂正致します。流石に私の友人はレベルが高いと感心しております。はい。)

大塚先生のすごかったところはプロテスタントという宗教はカトリックの腐敗にルターが立ち上がったと言う一面だけでなく、実は資本主義が発展してきた必然の結果としてカトリックからプロテスタントに変遷した、という、宗教はあくまでも社会的、経済的条件に基づいて発達し、共存するという事を明らかにしました点です(えへん!)。大塚先生ご自身は敬虔なプロテスタントでおられたので、宗教に関しては全く疑いを持っておられませんでしたが、その先生をもってして資本主義がプロテスタント成立の根源だとおっしゃるのですから、穏やかではないですね。

このあたりの経済史をおさらいしておくと、資本主義がまあ、いろいろな段階を経て成熟してくると、人々が豊かになって食べるものにも困らず、別に家だってみんな持っているし、とだんだん物欲が薄れてくる、そうなってくる徐々に労働の価値が下がってきて、全員で物事を共有するという「社会主義に」発展してくる・・・と考えたのがマルクスでした。結果ははずれ、というより、むしろ資本主義が発展していないロシア、中国などが「イデオロギー」として採用してしまったために本源的な経済理論が試されないまま「だめ」印をおされてしまいましたが、経済理論そのものとしては秀逸です。
一方、同じ資本主義の爛熟が、その金と物質に対する欲望を爆発させ、最終的に収拾が付かなくなることを見抜き、それをバランスするためにプロテスタントという極めて厳格な宗教を必要としたとするのが大塚史学と呼ばれるものです。(一方でプロテスタントのもつ金銭に対する寛容さ、も重要なのですが)

誤解されている方が多いのですがプロテスタントと言うのはそれは厳格な宗教です。例えばカトリックの神父様は飲酒OK,喫煙もちろんOK,だめなのは妻帯だけです。妻帯についても認めないと言うのは、彼らが我々より1ランク上の人間(より神に近い)と言うのがその理由で、神に近くて人間とちょっと違うランクの人だから人間の女を娶ってはならん、というのがそもそもなのです(ほんとなんですから!)。
まず、この神父様がより神に近いという所が近代資本主義の発展でなんかうそくせーぞ、とばれてきた訳ですが、それはともかく、一方プロテスタントの牧師は禁酒、禁煙が原則、但し人間なので妻帯はOKです。(プロテスタントの牧師は資本主義らしく選挙で選ばれるので妻帯していても仕方ないのです)プロテスタントとして世界で最も厳格な部類に入るのがアメリカンプロテスタント、ブッシュ大統領はこちらですね。毎朝お祈りを欠かさないくらい「ストイック」であります。

ここにおもしろいデータがありまして、ロイター社の調査で「私は宗教心があると思う」と答えた国民の割合が、まあ、カトリックが多いから多いだろうなー、と思われるフランス当たりで8%、北欧に行くと軒並み5%前後。わが日本は意外に多く15%、しかし、アメリカはなんと52%!!
しかも国民の40%は「週に一回は必ず教会に行く」と答えております。おおー、アメリカはやっぱ、怖い、と思いますがそれは別にして、世界一の資本主義かつ金儲け礼賛国であるアメリカにおいて、厳格なプロテスタントがここまで根付いている訳です。人間お金お金、となってきてバランスを失ったときに自分をニュートラライズする、何かが必要なのではないか、と言うことなんですわ、私が言いたいのは。

日本人は花見にせよ、なんにせよ、そのバランスを取るために自然を愛でて来たということでしょうか、他の国ほど宗教に偏らずにすみましたし、なにせ、遊びの達人というのでしょうか、歌舞伎にしてもお祭りにしてもなんにしても昔からうまく「バランス」を取って来れたんではないかな、と(最近のワールドカップ騒ぎもこれかもしれん)

中国はどうでしょうか? まず、共産主義、イデオロギーとしてのマルクス主義が(元来もうこれ以上お金がいらないよー、というくらいみんながリッチになるので、物欲は必要なく、全員平等で神も何もいらないから社会主義ひとつでOK、というのがマルクスの考えだったのすが・・)一切のそれ以外の価値を認めていません。当然宗教はNO,ですね。そこの資本主義という「毒」を撒き散らすとどうなりますか? 
アメリカ人がプロテスタント的な厳格さで自分を縛ってバランスをとらなければならないほど、その「毒」は強いのですが、今の中国にはその解毒作用に当たるものは「権力」による「圧倒的な力」しか存在せず、その毒の勢いはいつのまにかあふれてしまうのではないか、と危惧されます。
いみじくもマルクスは「下部構造が上部構造を決定する」と言っており、現在の中国はまるで逆ですね。

今回の中国の一連の動きを見て気がついたことです。マーケットには無関係ですが・・・
長くてすみません・・・・
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静かなスタート

2005-04-25 09:26:48 | マーケット
おはようございます。
NYKは普通あまり反応しない北朝鮮ネタに珍しく反応、株価全体が重苦しい雰囲気になっております。もう少し反発局面があると思ったのですが、核ミサイル発射実験のニュースをきっかけにしぼんでしまいした。

ドル売りはこれに絡んだと言うより、前日、のここでも取り上げたグ議長発言で加速された面が強いですね。ドル円が107円台から一気に105円まで、ユーロは比較的落ち着いているので今回は元切り上げに絡む円高と読み、対ドルでの調整が入ったようです。しばらく円高傾向が続くと思われ、ドルの仕込みどころを探さねば! というところです。

債券はいつもの金曜日アノマリー。139円95銭でオープン、引けは140.06銭の高値引け。
恐ろしいことにまたアノマリー通りでした。これ、もちろんマイナスになることもあります。一度なってみたときにご紹介しますが、マイナスになっても何故かその幅はかなり小さいので、トータルで見ると利益が積み重なってくると言うのが特徴です。木曜からポジションを仕掛ける場合、正に今回がそうでしたがアメリカで大きな経済指標の発表がある時はお休み、が原則です。アメリカの債券の動きにより値段が飛ぶ場合があるので、このリスクは避けたほうが賢明でしょう。いづれにせよ、当面債券は強いですよ、これは!

週末心配された反日デモもなく(報道されていないだけかもしれませんが)日本株は単独で戻る力があるのか、注目です。日中問題はやはり5月4日が山場のようですので、それまでは気を抜けません。

いよいよゴールデンウィークですか。私には無縁ですが・・・・
では!
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通貨価値の決まり方。ファンダメンタルズって何??

2005-04-22 16:32:01 | 金融全般
為替の話です。

昨日のグ議長発言を受けてもう少しドルが売られるかと思いましたがまあ、なんとか保っています。売り続けたドルのポジションも一応正解。長い目で見るとドルロングは正解だと思いますし、あまり為替の水準を議論するのもドル円に関してはどうかしら? と思い始めています。

通貨の価値、まあ、為替なんですが、一体どうやって決まるのか? 金利差、とか成長率の差とかいろいろ言う訳ですね。でも実際はなんなんだ? という議論がある訳です。
かんべえさんが特集された「通貨燃ゆ」という谷口智彦さんの書かれた本はご興味のある方にはご一読をお勧めします。こういう考え方もあるんだ、という事で知って頂いて損はないです。

我々長くこの仕事をしていると目先のことに追われ、一日の値幅は当たっても長期トレンドをしばしば外してしまいます。今回のドル安、ドル高の行ったり来たりの局面はまさにこのプロが間違えた相場。昨年ブッシュ再選以降、双子の赤字に苦しむアメリカというイメージが膨らんでしまい大きなドル売りポジションを抱えました。しかし、結果は全く逆。ドルはどんどんその値を上げていったのです。対ユーロ、ポンド、など全てです。しかし、価格変動率をはじいて一番率が低い通貨はなんと円だったんです。ドル円のボラティリティーはなんでこんなに低くなってしまったのか・・・実は小泉政権になってからドル円は過去10年の中で一番安定している訳です。市場が大きすぎて動けなくなったなんて説がありますが、どうもこれを説明するには先程ご紹介の「ストレンジ理論」(理論と呼べる代物かは別なんですが)が一番すっきりあてはまる。

すなわち、通貨なんてものは経済力の合成では有り得ず、国力=その国の権力 そのものの反映だと考える訳です。ドルのショートが危険なのはいまや世界にあれだけの軍事力を行使できるのがアメリカ以外にいないからです。究極のFlight to quality が起きたときのことを考える(自分の財産をどこにおくかを考える)とアメリカに置くのが一番安全なのではないか? と言う訳です。

日本はこれだけ財政赤字を抱え、いつテポドンが飛んでくるか判らないけれど、小泉さんのアメリカ追随作戦を見ているとこの国はまるでアメリカの一部みたいだ、つまりドルと円のどっちをもっていてもあまり変わりは無いのではないのか? と考えてみてももあまり不自然ではない。事実アメリカの財政赤字の大部分は日本がファイナンスしており、ここは「親子」みたいなものでその親子間で為替の強弱を議論しても仕方ないのではないか? となって投機資金が引き上げてきた節があります。そうなるとドル・円のボラティリティーはますます落ちるし、今回の中国の一連のトラブルでもし、アメリカが日本の戦略上の地位について極めてセンシティブに反応した場合、ますますドル・円間で資金を移動する意味がなくなってくるかもしれません。

従って逆に言うと今年は無理に為替の売買を繰り返すより、黙ってドルをロング、というのが正解なのかもしれません。この場合適正水準に収束していくとすると、やはり1ドル=100円 というコンビニなレートだったりするかもしれません。
そのあたりのアメリカの出方を占う上でも昨日のグリーンスパンの発言は重要だったと考えております。
コメント

急反発です。ニューヨーク!

2005-04-22 08:59:23 | 金融全般
まあ、こんなもんでしょ。アメリカは。
ファインチューニングといいますが、上手くコントロールが効いていて下がるところはしっかり下がって、失望することなくまた戻ってくる。適度に経済全体が成長しているので(原因はともかくも)高値を更新していく、とまあ、呼吸のような感じです。

GM、Fordとも落ち着きを取り戻しておりますが、これはこちらでご紹介申し上げましたプロテクションを大量に売った奴がいるために、プロテクションのバイヤー(買うほうはつぶれたらこまる、と思ってプロテクションを買ってますね。)が流石に売り手の多さに押されてプレミアムを払わなくなっている訳です。こういったアービトラージがきちんと働くところもアメリカ流。横並びしないので、売り買いがどっかで必ず均衡する。そしてまた次の材料で動いていく、という極めて健康的な展開となります。様々な投資家(業態、人種その他)が集まっているのが強みです。日本(特に債券)はこうはいかんですな。サラリーマンばっかなので一方向に流れてしまう訳です。今の高値を買っている人たちもそうですね。CDSもこの2年ほぼ一方的にタイトニングしてしまう、というなんだかなー、というマーケットな訳です。

例のアノマリーに注目されている方は今日も見ててくださいね。週の中で高値を更新しましたので、週末はポジション調整で落ちるはず・・・であります。アメリカならそうなりますが、さていかがでしょうか。

グ議長は流石のコメント。適度なペースでの成長、とおっしゃる。言っていることに一貫性がありますので、マーケットは信じる訳です。このあたりのコンスタンシー、というか発言のスタビリティーというのはどこかの中央銀行もしっかりお勉強したほうがいいと思いますよ。

注目は中国Yuanについて(おそらく初めてだな~)強い調子で変動性に移行すべし、と発言したこと。英文を見てみると

China MUST let Yuan・・・・float soon.

ときてますね。グ議長の発言でこういうMUSTとかはっきりした表現がされることはホントに珍しい。従来ならSEEMS とか せいぜいI`ve learned that~ あたりでしょうか。ここで強く出た意図は後でわかるでしょうけど、今は不明。そして注目していただきたいのははFLOAT を使っている点なんです。
中国は「切り上げる」必要性については従来もしぶしぶ認める発言をしていますが、FLOAT、つまり変動相場制に移行する気は全く無い、と言っており、真っ向から対決した発言の意図を十分探る必要があります。グ議長がそれを知らない訳はないのであり、敢えてぶつけてきたこの意図、タイミングは後から考えてみるとそれこそ「大きな川」をアメリカが渡った時だ、となるかもしれません。為替をおやりの方は今ひとつ周辺状況を点検する必要があります。

中国には金融政策は存在しない。少なくともFRB、とか日銀のような調節は全く意味を成さないし、存在しない訳です。共産党一党独裁ですので、共産主義化で市場にレートを決めさせるようなことは認められない。決定できるのは共産党、中国政府のみなのです。引き締めたいときに短期金利をあげるのではなく、共産党から全国の銀行に対し、これ以上貸すな、と脅しをかけることが強いて言えば金融政策です。その国がですよ、自分の国の通貨の価値を市場に決めさせるなんてことは・・・・有り得ない。共産主義を放棄すれば別ですよ、でも・・・これも有り得ないですね、今の時点では。
それをわかっていながら、「FLOAT」と突きつけた、しかもあの思慮深いグ議長が・・・ここが重要であります。ここからいよいよ米中関係も動き出すとみて間違いなさそうです。金融から政治を見る、訳であります。

では!
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プロ野球 巨人戦とイケメン

2005-04-21 17:10:24 | 野球
マーケット・・コメントすることも無く、お引取り頂きました、はい。

で、野球の話。変な題名だよね、でもまあ、聞いてくださいませ。

今年はほんとに巨人戦の人気がないらしく、あちこちからドームのお誘いがありまして、昨日行って参りました。まあ、上原投手が頑張って久々に巨人ファンは喜んでましたが、なにせすいている・・がらがら! 新聞発表は4万3299人なんて書いてありますがこれ、絶対うそ! だって3階席は殆どあいてるし内野席も上のほうはだーれも座ってなかったもん。多分東京ドームだけど阪神ファンの方が数が多かったような気がするよ。戦争末期とか三菱自動車じゃないけどこうやって数字や情報をごまかすようになるとホントにやばいのよ、組織は。

しかし巨人ファンはいずこ?

そりゃー、これだけのメンバー集めて3年も続けて打っても打っても終盤に打たれてひっくりかえされるなんてゲームを見せ付けられたらファンじゃなくても見たくないって。場末の劇場のワンパターン劇を見せられてるようなもんだもんなー。
で、気がつけばわれらがジャイアンツの松井君があの活躍でしょ? 実際見てみるとこりゃー別なスポーツな訳ですよ、メジャーリーグってのは。清原君みたいな体格した奴が150K投げて、100m10秒台でびゅんびゅん走り回る訳だよ。面白くない訳がない。もともと巨人ファンは圧倒的な戦力を持ってねじ伏せて勝ち続けることに喜びを感じる人種なわけだから、大部分がヤンキースファンになってしまったのではないか、とメジャー観戦歴20年の私は思ってるんです。こっちのほうが「巨人」っぽくない?・・

でもね、他にも原因あるね。ドームの客が少ない原因。
まず、ビールが高い! 800円だぜ、しかも紙コップで売り上げをかぞえておねーちゃんにバイト代を払うのでおねーちゃんは泡ばっかし入れたがる。そうするとお代わりするから。実際に外でのんでる生ビール小ジョッキほども入ってないと思うよ。それで800円だよ。3杯くらいは飲むでしょ、あーた、それで2400円?? 誰も来ないって。

あと良く見るとイケメンがいない。プレーヤー客ともどもおっさんばっか。これじゃ無理だって。サッカーみたいにイケメンががぞろぞろしてるとなんかそれだけでもお金払うよね。メジャーにだってクレメンスとかシリングとかおっさんもいるよ。でもね、なんかこう、もっとぎらぎら、闘争心の塊だぞ、おれは、って迫って来るんだよなあ、セクシーなんだよ。少なくともおっさんがのそのそしているイメージは微塵もないよ、メジャーの場合。で、はっきり言うけど日本のプロ野球の30台はどう見てもプロ選手と呼べるようなプロポーションしてないし、ファッションもださい!! ルックスもボーナスの査定にいれるべきよ。だって、新庄なんて野球選手としてはたいしたこと無いけど、ほんとあれだけお客さんを集める訳だから立派なもんだよ。営業としては大いに考えるべきだね。

いまやイケメンを使うことがビジネスモデルになりつつあるんだから(勝手にするな!って? いや、ホントよ)。レストランはもはやイケメンシェフと言うのが定着していて、集客に大きな差が出るのは常識になっている。味だけではだめなのよ。あと「アクティブ」って引越し業者が最近急成長していて、彼らもキーワードはイケメン。要するに引越しやさんて、むさくるしいおっさんや貧乏くさい学生(皆様ごめんなさい!!)が来る訳だよ。所が主婦としてはせっかくの新居がなんかはなからおっさんくさくなるのには抵抗があるってとこに目を付けて、そこの社長は「うちはイケメンしかいません!」とやって、ほんとにイケメンばっかそろえたわけ(もちろんどこの業界でも1-2の例外はある訳ですが)。これが主婦に受けた訳ですな。いや、引越しやさんまでね。考えてみるとカーセールスにしても、なんにしても確かにこぎれいなイケメンの方が私もいいな~。そうか、金融マンもイケメンの時代かもしれん・・・・引退しよっと!

というわけでキーワードはイケメンでした。
なんかしまらん終わり方ですみません・・・
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アメリカ、ダウ10000割れだわ・・・・

2005-04-21 10:38:06 | 金融全般
書き込みが遅れてすんません・・・やぼな会議が相次いでまして。やっと戻りました。

ダウ、一瞬10000ドル割れ・・・後講釈はいくらでもつきますが、ほんとのところはよくわかりません。Fordの決算は予想よりかなりよく、売り上げ、パーシェアーとも結構な数字。なんで売られるんだろ・・・CDSもおかげさまでFord,GMとも50BPくらいタイトに成りました。問題ないはずなんですが。

しかし、この数字が逆に問題になっているんだそうです。こんなにいい筈がないという、なんともシニカルな見方がありまして、いわゆる相当無理をした「販売キャンペーン」の結果でその分利益を将来的に更に圧迫する可能性がある、と市場は見ています。へそまがり、ですね~。

アメリカにおられる方は良くご存知のように、アメリカの車の販売キャンペーンはほんとにどぎついものがあります。金利ゼロなんてのはまあ、甘いほうで金利ゼロ、30年ローン(車ですよ、家じゃないんです)なんてのがあります。こうなるとアメリカ人的には「ただじゃん!」となるわけで新車にがんがん乗り換えていきます(もちろん値引きもすごいよ)。
そのなかで、トヨタとかホンダは「値引き、するわけねーだろ。」という姿勢でがんがん売ってる訳なので、シェアの半分を失い、しかもこっちは二束三文で売りまくっているのになんなんだよー、という状況で、決算がよくてもちっともよろこべん、という「ねじれた」感覚で株が下がってしまった、というところですね。
直接的にはIBMが効いたということなんでしょうが、これはいつものことです。

グリーンスパンの早めの調整がこういう形で効いてくるもので、「根拠無き熱狂」なんていう表現になるのですが、結果的に彼の早めの引き締め政策が米国の持続的成長に寄与してきたのも事実です。この段階では株価よりも金利が重要です。金利が安定しているのでさしたる問題はないのですが、なんかの拍子で米国金利が上昇すると大変なことになります。米国は先程の話でもおわかりのように、「らくらくローン」の社会でして、日本とは比べ物にならんくらいの借金万歳生活ですので、金利の上昇が庶民の暮らしを直撃するんです。

きっかけはー、フジテレビ! 

などと言ってる場合ではなく、外貨準備高第2位の中国が「うるせー、米国債うるぜ!」なんていわないことをひたすら願っております。これはグリーンスパンも指摘している米国最大のリスクなんです。

日本も今日は仕方ないですね。静かにしてましょう。
債券は・・・コメントする言葉も失いました。
では!
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債券にはおどろいた!

2005-04-20 15:48:31 | 金融全般
まず債券。
株式が外人中心の配当株買いからスタート、やはり安いところは逃さんの~と感心し、これで債券を買うのはむずかしかろー、とたかをくくっていたらあっと驚く高値引けざんす! 
しかも今年の高値更新のおまけつき、ときたもんだぜ、チクショー!

去年の2月26日が140.45銭でここもとの最高値、その前は2003年6月11日の145円28銭というまあ、日本総悲観論の真っ只中に付けたレートでしたから、これを度外視すると飛んでもない高値になっている訳です。しかも水曜日でこれ。金曜日になったらどうなることかね!?てなわけです。

日銀が緩和に終止符を打つかどうかなんていっているときに債券が高値を更新しそうになるなんて常識では考えられません。

ちょっと長くなりますが、つい1ヶ月くらい前に仲のよい著名ストラテジスト(ワイン仲間)と話していて、ひょっとすると高値を抜くかもしれんのー、と話していました。彼はマクロの専門家ですから理論的にそう考えており、私はむしろちょっと違った角度から可能性を探っておりました。
昨年来の景気に対する悲観論が消え、株価も高くなってきて、まあ、少し修正も入っている訳ですが、日銀が足元をもし見直すなら、当然債券から資金が出ると考えた方が多く、事実珍しく2月は売られました。2月月足が陰線になったのはほぼ12年ぶりと申し上げましたね。ここ10年のブル相場ではじめての経験です。本年1月の日経なんかみると軒並み10年国債の利回り2%なんて予想のオンパレード! ストラテジスト全員ボーナス返せ、ですな(除私の友人)、これは(笑)。

私がひょっとする、と考えた理由は他にあります。
昨年日本国債が1%台なんていう頃に、いわゆるオルタナティブの投資利回りがどのくらいあったか。例えば不動産証券化なんてやりますと銀座の一等地のビルのキャッシュフローを担保にして利回り8%なんてのが沢山ありました。
国債・オルタナティブスプレッドなんてのがあるとすると、6%はゆうにあったわけです。翻って今はどうでしょう? 確かに国債も1.2%まで利回りが下がっているもののざくっとみて昨年の今頃並。一方オルタナティブはと言えば不動産証券化をみると、いよいよ川越(埼玉県)なんかの物件をいれて4%台なんてのが並んでいます。そのスプレッド、わずかに3%もありません。

こうなると、どちらがリスク許容度が高いか、一目瞭然ですね。更にもし足元のゼロが仮に5BPでもプレミアムがつけばますますリスク許容度が低くなり、オルタナティブにミスマッチ(短期で調達をして、長期で運用すること)で投資をしているなんてとんでもないかもしれん、ということになります。
なら、国債でいいのではないか・・・・・

日銀の思惑通りには投資家は動かないんですよ。これだけいろいろな商品がありますから、日本といえども金融政策の不透明性が高いときには Flight to quality でして、特にこれだけスプレッドが薄いと国債重視になるのは目に見えています。
社債のスプレッドなど、日本の場合、独特の引き受け競争が反映され、JGBプラス2BPなんてのがざら。これではわざわざリスクを取りに行かなくなってしまいますね。

ということで当面国債の高値は維持される(リスクを膨らませながらですが)でしょう、と考えております。

株、中国が落ち着いたらもう少し買いましょうね。

金曜日が楽しみです。

では!
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マーケットあれこれ・・日銀の政策はどうなるか。

2005-04-20 09:02:32 | 中央銀行
大変興味部外記事を書かれています。愛読の「本石町日記」です。
http://hongokucho.exblog.jp/

こういったことはマーケットの関係者の中では長く確信を持たれていたわけですが、今回外資系に転出される元副総裁に日銀出身者が直接この質問をぶつけるということ自体これまであまりあった訳ではありません。
その意味では日銀出身者間のある種の「タブー」が破られつつあると同時に、まあ、日銀を退職するなんて考えられん、といった上層部の「思い込み」のふたをあけ、開かれた議論になってくる可能性があり、アメリカの連銀型(FRBから出て行く人も来る人も双方向で開かれる)のメリットがそろそろ模索されてよいのでは、と思っております。個人的にはこういう問題をやりとりできるだけ、あま、ずいぶん進んだなー、と思います。

肝心な点はここに書かれている通り、当事者である日銀が今回の一連の緩和政策に対し、効果が疑わしいと考えていた(少なくともやまぐちさんはそうだった)にも拘わらず、ずるずるとこの政策にはまっていったという経緯です。戦争の時とそっくりですね。

日本という国の経済政策を考える場合、常にこのパターンを恐れなければならないというのがつらいところ。アメリカの場合、マーケット全体が危機に瀕するまでかなりの度合いマーケットに自由にやらせてプラスマイナスを「refine」していくという手法をとりますね。これがあるときはやり過ぎ、になる訳ですが、バランスの取れた結果を導き出すことが多いというのも事実であります。例えば今回のGMに関してもその意味では落としどころはまだまだ先、という見方になる訳です。マーケットの評価が定まるのを待つ訳ですね。その間投資家は大変ですが、ミスリードさえされなければよい、というリスク・リターンの自らの判断力が試される訳です。

GMのCFOも「ジャンクになる準備をしましょう」なんてほんと、他人事のような発言で困りますが、一応CDSなど、クレジットスプレッドは落ち着きを取り戻しつつあり、700あたりをうろうろということろですね。昨日ご紹介したようなアービトラージが入るのであるところではいったん落ち着くんですね。でも、本格的な動きはまだ先です。

中国問題はやはり株価にダメージを与えています。しかしながら、お互いもう離れられない中の悪い夫婦のような関係ですからこのあたりでなんらかの方向が見えて欲しいものです。5月4日は例の、54運動という中国でも大変政治色の濃い日にあたりますので、ここまでがやま、と見ています。

新ローマ法王は事前の読みどおり、最も保守に近いといわれるラツィンガー枢機卿に決定。最も右よりですが、ドイツ出身というのはバチカンもかなり冒険をした訳です。もともとプロテスタント色の極めて濃い、何せマルティン・ルターの総本山ですので、ここの出身者を持ってしても、バチカン保守色の濃いラツィンガー枢機卿を持ってきたというところが注目です。前法王のように東欧出身は異色でしたが、ポーランドというほぼ国民全員がカトリックという国の出身という訳ではありません。その意味で(リスクをとってまでドイツ出身者を選んだ)カトリックの保守化は明らかで、対イスラムについては相当強硬な態度を取るだろうと予想されますので、予断を許さない人事となりました。宗教の衝突・・・であります。

ではまた!!
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GMでひと儲けしたい!!   

2005-04-19 16:50:17 | 金融経済解説
などという、個人の方にしては大変アグレッシブな方が多数おられるようで、よく問い合わせがあります。

質問:今債券か株を買うべきでしょうか??  
ぐっち先生の答え:NO,まだ下がるでしょう。
質問:じゃあ、株をショートする??  
ぐっち先生の答え:NO,今救済案が万一出たら踏まれます。

なんだよ、何もできねーじゃないかよ・答えになってないぞ!!

そうなんですよ、こういう混乱期は「見るのも相場」などと昔からいいましてね・・・

などと説明しているうちに殴られそうなので、まあ、ちょっとしろーとにはきついのですがNYKなどに口座を持っている、或いは使わせてくれる友人がいる、というちょっと厳しい条件ながら今の状況で、リスクを抑えてリターンを最大にする方法があるにはあります。これはプロ中のプロ、ということになりますが、ご参考までに解説しておきます。
但し、この種のことは算数的に説明するのが一番簡単ですが、ここで数式とか出すと殺されそうなので数式は使いません。イメージで捉えてくださいね。

本件の投資ポイントは

1.だれも倒産するとは思っていない。
2.ただ、下値の見当ががそのあまりにも巨大な発行額の為つかず、政府も救済するには
  かなり慎重になるだろう。今80で買っても50,40になるかもしれない。

という事です。特に5年後はともかくも一年後に倒産する確率はかなり低いとみるべきでしょう。とてもアメリカのロビイストが許すとは思えませんね、そんな状況を。

そこでこうやります。

1.期間5年程度のGM債券をロング。買う訳です。利回り8%としますか。

2.GMの期間1年間のプロテクション(CDS、クレジットデフォルトスワップ)を売ります。

3.買ったGM債券の同じ価格(ATMといいます)または多少損をしても仕方ないとあきらめの付く価格(OTM)のプットオプション(期間1年)を購入。

この3つを組み合わせます。

1.は簡単ですな。買います、はい。

2.を説明します。オプション取引の一種と考えてください。普通はストライクプライスという行使価格、つまりいくらで売る・買うという権利の売買なのですが、このCDSの特徴は価格は無視してとにかくつぶれるかつぶれんか、どちらかに掛けましょう、という話し、そう、例のサイコロの丁か半か・・・って奴です。それを売るわけですから、1年以内につぶれてしまったら、さようなら、実際には倒産したGMの債券を引き取らなければなりません。まあ、紙くずですな。

ここで、実はリスクをダブルでとったことが判りますね。つまり、倒産しないということについては自信があるわけですから、ここのリスクを余計に取る訳です。倒産すると債券でやられ、プロテクションの売りでやられます。リスクはまあ、ざっくり倍といっていいでしょう。こういうことを専門用語で「レバレッジをかける」といいます。

みそは3.です。こちらは通常のプットオプションの購入ですので、購入した価格でいつでも売却できる権利を買うのです。つまり、@80で債券を買ったとすると、期間一年(実際は価格下落リスクの発生するとおもわれる半年程度が効率がよろしい)行使価格80のプットオプションを、しかるべきコスト(当然かなりのコストです)を払って購入します。しかしながら、あなたはこの先債券価格が50になろうと40になろうとその期間であればいつでも!!! 80でこの債券を売却することができるのです。

これらを全て合成しますと
1.による債券の利回りがプラス
2.によるプロテクションの売りによるオプション料でプラス
3.によるプットオプションの購入によるオプション料でマイナス

まあ、ラフにプラスが二つでマイナスが一つとお考え下さいませ。正確にパソコンなどでごそごそ計算すると、今やりますと400BP程度(年利4%)稼ぐことができます。

債券はいつでも購入価格で売って逃げられますから、価格リスクからは逃げました。絶対倒産しないと思っていれば1及び2のポジションは容認できるでしょう。実際には40まで行ったら、オプションを行使して80で債券を売ってしまい、もう一度40で買いなおすか、そのオプションだけ売るっぱらってしまい、更に追加で買って全体のコストを下げるか(専門用語でナンピンといいます。難品と書きます。難、すなわち損を平らにするわけですな)の判断になるでしょう。

とまあ、こういうことをやると、自分の取りたいリスクだけに限定(GMが倒産しないというギャンブル)して収益を上げることができます。

もちろん単純にプロテクションだけ売ってもOKですが、個人の場合はそれだけやるのは難しく、上記を組み合わせた商品を証券会社に作らせることになるのですが、日本では残念ながら無理ですね。アメリカなら可能です。さすが、投資先進国ですね。

おい、出来ない商品の紹介するなって? いえ、今後の応用問題のためのウォーミングアップだと思って我慢してください。スミマセン・・・・

ちょっとウォールストリートらしい書き込みで今日を終わります!
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アメリカ株下落続く・・・・やっぱり、大きいな~

2005-04-18 08:53:52 | マーケット
えー、皐月賞レポートは予想ページに付け加えておきましたので、そちらもぜひご覧ください。
2着をはずしているのでもう、ぐすん・・・でした。

悪いことは重なるもので、必死でGMを片付けている所に、IBMなどテック関連の業績下方修正(携帯電話のソニーエリクソンなんてひどいもんです)、更には連銀の製造業インデックスが前月20.2から3.1になった(これはぶれるので有名で普通ならだーれも相手にしないのに、こういうときに限って取り上げるアホなエコノミストがいるんだよ、そう奴に限ってダウ12000ドルなんて予想してたりして、やな連中なんですわ)などを取り上げ、更に売られて、終わってみれば10,087.51、といっても昨年の大統領戦後の上昇分をすべてちゃら、にした程度といったら怒られるか??

ここをお読みの方はお分かりのように、そりゃー、GMだのFordだのがこれだけ言われているわけですから、製造業全体が停滞する可能性も無いとは言えません。しかしねー、グリースパンがつい先日にインフレのリスクに言及して1ヶ月もたたんうちに、これかね? 
節操がないっつーか、もう少しまじめに考えて欲しいと思うよ。そうそう急には変わらんて。

本日は国内も当然売りが出てくるでしょう、鉄鋼など、素材が売られてきたら拾っちゃいましょうね。値段も安いし。長期投資にはお勧めです。配当率のアップもみこめまっせ!すげー売り一色で怖いでしょうけど、ここは一発よーく見極めてくださいね。

さて、債券はどうなるでしょうかって?? 例のアノマリーですね。
月曜日、特に前場は全体の上昇幅の3ポイント程度を稼いでいますね。
他の曜日がさして活躍していないのに比べると優秀ですよ、月曜日。
買うんなら前場にしてください。

本日は国内出張のためちょっとこれ以上の書き込みが出来ないかもしれませんので、その場合はごめんなさいです・・・・
コメント

競馬大王 北野先生・・・皐月賞 結果つき!!

2005-04-16 12:10:05 | 競馬
大先生のぼやき・・

先生、それではよろしくおねがいします!

おー、取り返すぞ、今週は。ちょっと早いが今晩大飲みがあるので早めにいれておくぞ、ぐっちくん。

へへー、ひとつよろしく・・・

ディープインパクトで決まり。
あのスローペースで追わずに抜き去ってしまうわけだから同年代としてはポルシェとカローラくらいの差がある訳だよ。本気で豊君が追ったらおそらく3馬身くらい抜けたんじゃないかと思うね。

大外一発で、もまれたことない、ケツから差した競馬しかできず、もまれたらよえー?? とかいろいろ言われてますがね、今回14番ですよ。何もせずに好位置キープ可能、今まで必要が無かったから馬混にいれなかったし、まあ今回もその必要もないわね。

かつ内側に入った馬をよく見てみるとほとんど豊君自身がどっかのレースで乗った馬ばっかり・・・・わかっちゃってるんですよ、ペースも性格も。なんせ、馬語がしゃべれるんでっせ??
従ってまぎれるリスクゼロ。ある機会に豊君と話をしたとき一番まぎれにくいのは(自分として)中山2000だと言っていた事も特別に教えちゃいましょう。

さて、その他。1番アドマイヤフジは内枠を引いたので要注意。福永が上手く経済コースを通れば2着あり。要注意は5番ヴァーミリアン。 

なんや、小学校の時の赤鉛筆やんけ・・・

なんていってるとはずしますよ、あんた。ずーっと新馬戦から豊君が乗ってたんだよ、この馬は、それだけ期待されていたんだがスプリングで北村君が乗って惨敗・・・だめじゃん? 違うのよ、今週はデムーロが乗るのだよ。

外人ジョッキーと日本人ジョッキーの一番の差はとにかく「追い方」。うってうって打ちまくる、もう、壊れちゃうんじゃないかと言うくらい打ちまくって追いまくってゴールまで息もつかせない・・・そしたらいつもの倍くらい走っちゃった・・・
日本人はここまでできないんですわ。日本人ジョッキーは「次のレースを考えて・・・」なんて言うんですが、彼らの考え方は違います。
「自分達はまた乗れる。しかしその馬にとってみればG1なんて、もうそのチャンスしかない可能性がある訳でそれをとるかとらないかは、馬の将来にとって見れば大問題なんだ」という考え方で一着でも前に、という精神で追いまくります。狩猟民族と農耕民族の差ですな、これは・・・

あとは、いったいった、で前残りの可能性で、6番ビッグプラネット(可能性は低いけどね)、あと侮れないのがアンカツの13番ローゼンクロイツ、これは前走強かったぜ。結構ね、もしまぎれるとしたら、こいつかもしれんの。念のためですが、16番アドマイヤジャパンも拾っておきましょうね。

という事で結論               結果

本命  14番ディープインパクト    見事!!いや、強いね。
対抗  1番 アドマイヤフジ      5着。こっちが馬群に沈む・・
    5番 ヴァーミリアン      12着 ただの赤鉛筆野郎だった・・・
    6番 ビッグプラネット     13着 4コーナーで失速、この程度か・・
    13番 ローゼンクロイツ     9着  あのなー、なぜ、ハミをかまんか
    16番 アドマイヤジャパン    3着  えらい、よくがんばった・・・

とあいなります。大王的に本線は14番から1番、5番、13番とお考え下さい。馬単・馬連なら全部拾ってみてください。
3連を買っても(金額的に)たいしたことないですから、幅広く人気薄を加えてぜひ、万馬券を拾いましょう!! 3連商品はこういう軸がはっきりたレースでお使いになる、といいですね。

では。
まきちゃん、デートに気をとられておとすなよ!!

北野先生、ゆっくり飲んできてくださいね!


ぼやきのこーなー

ちくしょー、いいとこみてんだけどなー、2着を連れてこなきゃだめざんすよ。
シックスセンス??? ゲートに問題があって、とにかく出遅れるんだよ、この馬。こういうときに限ってはしってくれちゃって、全くむかつくぜ!!

という訳で申し上げたとおりディープ君の圧勝ぶりだけが目立ったレースでした。あーた、コリャ強いわよ、何せ最初に躓いてんだから、普通のうまならここで終わり。昔のメリーナイスが頭をよぎったぜ、何も無かったのように走り出して、4コーナーでムチ1っぱつ、最後は馬なりですよ、なんたって・・・・
これ、東京競馬場になると直線が長く先行型はますます難しくなります。ということでダービーは今日より強いでしょうね~、もう勝つのは当たり前で勝ち方に興味が移るという次元ですな。
今回のように2着を間違えないようにしませんとね。
3連はほんと人気うすを拾わないといけませんなー・・・

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