債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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論点の整理

2009-04-12 12:34:49 | マーケット

金曜日が休みだったこともありますが、マーケットは小康状態。こういうときに株にしろ何にしろ上がったの下がったのと一喜一憂するのはあまり賢くありません。

榊原先生は株はすべて売ったらしいけどね(笑)。

今は時期的にも今後の流れを決めかねない問題がたくさん出てきているのでそれらをきちんと考察して次の変化に対応する準備をするべき時でしょう。

休むも相場、であります。 以下・・・・

1.PPIP 政府版CDO

こちらの読者には既におなじみのものですが、モルガン・スタンレーのジョン・マックはすでに「これを買わずして何を買うのか!」とフルパワーでの参画を宣言。

公的資金をもらっているくせに、またこんな危ない商品に手を出すつもりかと非難轟々。

しかしCDOそのものは80年代から長い歴史があり、原資産さえきちんと把握してセカンダリー市場が機能していればこれほど有効なクレジット供与の仕組みは無いわけで、政府主導で市場が整備されるならまたとないチャンスだ、というのはそのとおりでしょう。

 環境に悪いし、交通事故も引き起こす自動車がけしからん・・・といっているのによく似ていてこの仕組み自体を悪者にするのはやめたほうがいいでしょう。

2.通貨統合 

これも日本ではほとんど報道されないのですが、ただのお花見会だったG20で度肝を抜いたのが中国からのこの提案。

頭のいい周小川総裁はもちろんそんなに直接的には言わないわけで、

super-sovereign reserve currency

と表現されています。

そして、1960年台の偉大なる遺物と思われていSDRを引き摺り出して2500億の拡大を決定。まさに通貨統合案そのものであります。

欧米の反対をよそに、他のアジア諸国やブラジル、ロシアあたりまでが賛成に回ったことは重要です。 橋本元首相が売りたいかもしれない、といっただけで急落した米国債市場を思い出すまでもなく、今ドルが極めて微妙なバランスの上に立っていることは認めねばなりません。

また温家宝首相は先日の公式声明で中国におけるドルの保証を求めた、ということになっていますが、英文を読むと "USD in CHINA"ではなく、"China's dollar" となっている事実は我々の間では衝撃だったわけです。

米国が中国に対して攻撃的姿勢をとったときに周りの連中(シンガポールやアラブ諸国)が売らざるを得ない、と感じる可能性はかなり高いでしょうね。日本は売らないんでしょうけど・・・

このドルに保証を求める、という話は当然過去に例があって、イギリスのその要求に対し金を交換停止にしたニクソンショックが起こるわけです。

その後この時は、日本という一方的にアメリカを支える財布が奇跡的に出てきて、更にプラザ合意でとんでもない切り上げを強行して今に至るわけですが、中国がその代わりになるとはみなさん、思いませんよね? 

で、周氏の提案で、世界的に過剰になったドルを吸収できる受け皿を今のうちにつくりませんか、という話でこれはすぐには反論しにくい内容でしょう。

いよいよ通貨も米中という二極を軸にした調整の時代に入るかもしれませんね。その準備はできていますか??

3.保護主義の台頭・・・アメリカのワークパーミット問題

まだ、明確に法律になっていない訳ですし、禁輸、などという激しいアクションはどこにもないわけですが、既に動きがあるので要注意なのです。

これはいわゆるビザ問題です。
Hー1Bビザ、 といって例えば日本人の学卒でアメリカで仕事をするために必要なビザですね。駐在員とか、アメリカ現地法人とかで働くにはこれが必要でこれがないと家を借りるときとか、様々なときに不利なことが多い。

で、このビザの取得はおろか、申請自体がが非常に厳しくなってるんですね。実は例のTARPのときに、公的資金を入れられた金融機関はこのビザの申請を厳しく制限されており、これを出すためには学卒以上のアメリカ人を解雇できない、という制限がついた。

国の税金を使っているのに外国人を雇うスペースはない、それならアメリカ人を雇いなさいということです。

これが、公的資金など受けていない企業においても極めて申請しづらくなっている、という話を頻繁に聞くようになりました。実際、こういう話が保護主義のさきがけになることが多いのです。申請でこれですからね。発給そのものもかなり圧力を受けるでしょうか。

4.中国問題(さわりだけです)

その中国、ついに自動車の年間販売(予定)台数がアメリカを抜きました。

中国いよいよ来たか・・・ということで中国頼み、中国が世界経済を救う、って今になって言う人が多いんだけどね。

ぐっちーはすでに2年前から中国ですよ、と言ってまして、実際出て行って大金持ちになっちゃった人も多いんですが、これからは一筋縄では無理、って先週書きましたよね・・・。

日本人がいくら元を稼いでも大変です、って話です・・・
ポイントは 今からの中国における消費は輸出が減退している訳だからすべて借金によってまかなわれるようなものだ、ということです。

車も何も中国政府が撒き散らした金で買う訳です。アメリカがもうこれ以上借金ができないので中国がその代わりにやりましょう、って話で既に1-3月の中国の銀行による融資の伸び率は過去最高。

順番が逆ですがね・・・・。

それでトヨタの車買って、コマツのブルドーザー買ってめでたしめでたし、なんですが、元はどうするの? って話とここでお金借りちゃった人ってただのサブプライムだよね、って話を誰も言わないんですけど・・・・大丈夫ですか?

絶対大丈夫じゃないっす。
このまま行くと中国人全員が不良債権になっちゃうって話でしょ。元をどうするか・・・って話をきちんと決めてからやらないとこの話、まずいんです。

因みにアメリカ家計における一人の平均年収は約5万ドルです。
中国は約6000ドル。それが3億人いてもアメリカの40%程度。で、借金漬け。

現時点多くを望むのは・・・・でしょ? 中国に頼るにしてもこれではやり方がまずい。

中国が鍵を握ること、日本企業が中国に出て行くべきだ、等々主張はまったく変わっていないんですが、こういった問題点の解決を提言する、ということです。 

5.欧州問題・・・特にイギリスと東欧

これは何度も書いてきましたのでもういいですね。
ATMからお金が出てこないのはウクライナだけじゃないよ。イギリス人がもうポンドはいらない、って言い出したらどうするんだろうね。

余計な話・・・現金で3億円下ろせる銀行の支店は日本でもそうそう多くないですよ。東京中の銀行の現金を集めていったいいくらなんだろう。 アラブの誰かがキャッシュで3億とかおろしにいかないように決めておいたほうがいいかもしれないね。すぐ取り付けになってしまいます・・・

6.日本の将来像

ここから目を転じて日本をどうするかという話にならなければならんのですが、これはまた今度。

7.おっぱいバレー問題

な訳ないんですが(笑)。

ぐっちーさんが子供のころって、

「おっぱい見せてくれたらがんばります!」、

とか言ってたんですか?

とかしょっちゅう聞かれるようになったが・・・

わけねーだろ!(笑)

設定は1979年だそうで、そのころ既に私は大学生ですけどね。

だとするとそんな変なやつは俺の中学生時代でさえいなかっただろ、って話でいや、ほれ、その・・・・・なにですね・・・ということになりますかね~。

しかし、ネーミングはうまい。やられましたね。
「おしりバレー」じゃなんでもないもんね(笑)。

では・・・・ 


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13 コメント

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ロン・・ (ペルドン)
2009-04-12 21:54:57
まずはおっぱいから。これが無ければ生きられなかったが、
そんなにおっぱいが見たいか?
ではどうぞ!
http://www.ksl.co.jp/~kousuke/tabi/turk/img/42.jpg

日本の将来・・逃げたな、また今度なんて、よくバァーで使う手だな。

5はパス、4と5は同じでしょう。そして今日のメインエベント。

今でさえ、元の偽札が大手を振って流通している。これはビックビジネスじゃないかな?
偽札のメッカの歴史の懐は深く、偽札の出来によって金額が決まっていた。
ドルの代わりに元を使って欲しい。同じ価値だけど、安くしておきますと、ドルの偽札代わりにと・・
う????ん、乗れるかな?

3 はい、ビザで絡んで寝技で決める。芸が細かいのです。

1 オバマ様のサインがある小切手、余にもゼロが多くて、何処の銀行も換金できない・・・

あれ、なんですか? ぐっちーさん。
アエラ調で書けば、
てめぇ、ブログは鉄火場だぜ、ナヨナヨ書くんじゃねぇ、とくるし、
あいよ、兄ちゃん任せナ、と書けば、
お品が悪い、ガラが悪い、とそしられる。
大姉御に尋ねたら・・?・・
Unknown (かざしも)
2009-04-12 22:42:42
まだまだ中国は乾いたスポンジで、それをひたひたに湿らすには並大抵ではない努力とラッキーが必要でしょうか?
しかし中国が日本並みの十億総中流になったら地球の資源は足りるのだろうか?そうなった場合の通貨価値はどうなってしまうのだろう?
通貨の裏付け (車好きの暇人)
2009-04-13 04:01:02
単純にその国の経済力のみではなく、信用が重要なのは言うまでも無いでしょう。ジンバブエが破綻したのは独裁による恣意的な経済運営によるものです。

独裁はスピードに秀でた統治手法ですが、限りある人知の限界は必ずあるものです。文化大革命以降致命的な誤りを避けていますが、既に中共の制度疲労は限界に近いと考えています。
改革開放初期から係わってきましたが、法治の原則から遠い人治の国で有り続けた中華にこれ以上拘泥する気は有りません。
金融面から精査されれば良く判ることでしょうが、国外からの資金流入無しでは中国の成長は不可能です。
このまま高成長を維持しようとすれば待っているのは破綻です。

永遠に栄える国などありはしません。緩やかな衰退こそが日本が目指すべき指針でしょう。
中国の友達の例 (中国の例)
2009-04-13 08:52:51
>このまま行くと中国人全員が不良債権になっちゃうって話でしょ

私の友達の26歳の大学中退の北京在住中国人の女の子が去年日本円換算で年収300万未満にも関わらず借金して日本車とマンション買った話をきいて中国版サブプライムだと思いました
濃厚な…、ありがとうございます。 (おNEWのパソコン)
2009-04-13 10:58:59
コメント投稿占有率、高くて恐縮です。
薄い字は、行間を読め、とばかりに大変参考になります。
次のオシメ、もとい、押し目をじっと待ちたいと思います。
ありゃ?(追記) (おNEWのパソコン)
2009-04-13 11:02:07
>榊原先生は株はすべて売ったらしいけどね(笑)。

いつのまにか、黒字になっておりました…(笑)
Unknown (Unknown)
2009-04-13 16:45:32
これを待ってました!感激しつつ読み進めると
「おっぱいバレー問題」...
ドルは危ないを超えているのでは? (surnivers)
2009-04-13 19:51:44
日本は積極的に売りに出ても良い時だと思いますけれど、一気に売るとドル債の価値が下がるんですよね。
それもまた困りものですね。
中国は完全にドル債で米国を支配しようとしているようですが、個人的にはこのタイミングで米国をデフォルトに追い込むと米中にスーパーカウンターを叩き込める最高のチャンスだと思うんですが。
日本が売り浴びせれば、実現しそうなきがするんですがね。
麻生にその度胸があるかどうかですが・・・
何で今更、ドル基軸通貨崩壊の危機なんて、、 (popo23)
2009-04-13 23:33:20
>欧米の反対をよそに、他のアジア諸国やブラジル、ロシアあたりまでが賛成に回ったことは重要です。


何故故、ぐっちーさんみたいなプロがこんな言い方をするのでしょうか?元々、今の米ドル基軸通貨崩壊は明確に意図されて仕掛けられてきたものです。

で、今こそ米国を離れて日本の自立とかは良く言うんですが、どーやるのが良いですかね?これまでの米国追従と同様の繁栄が続くなら、他の国に追従するNO2だって、構わないと思いますよ。ていうか、日本人にNO1はそもそも国民性に合いません。


【ロシア、他】
チューリップ革命などの数々の米国嫌がらせに激怒したプーチンが、米ドル基軸通貨体制崩壊を狙って、ロシア資源の米ドル売り渡し拒否、多数の国家を米ドル基軸通貨体制崩壊協力させる(それでも、ロシア融和方針を取らない米国も相変わらずの強奪国家)

【フランス】
イラクのフセインを原油決済ドル→ユーロにそそのかす(金の時といい、何でアメリカから核爆弾を落とされないんだ?)。ユーロ通貨推進者。

【ドイツ】
フランスに近い。ユーロ通貨推進者。

【イギリス】
米国寄りだが、世界共同通貨発行所提唱

【中国】
交渉上手はいつもの如くで、全面攻撃に出たときには米国の国土自体が消滅?

【イラン】
逃げ切れたら、米ドルでの資源決済は完全終了

【湾岸諸国】
イランが逃げ切れたら、湾岸通貨導入?

【日本】
?(この国は良く分かりません)
Unknown (やまさん)
2009-04-13 23:46:27
ブログ更新お疲れ様です。サブプライムの次にオルトAローンの破綻機器は心配しなくていいのでしょうか?素人の意見ですいません。教えていただければ助かります。よろしくお願いいたします。

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