債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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終わらない夏

2008-10-03 23:07:21 | サブプライム

マーケットにどっぷりつかっておられる皆様は、おい、かんべんしてくれよ、ってなことが連日おきるのでもうぐったりでしょう(笑)。

正直、ぐっちーもこの仕事を1986年からやっている訳ですが、はじめてのことに次々と遭遇します。まあ、「おどろく」というよりは「あきれる」、ということになるのですが。

となりの業界はプロでも見えないこともあるのでこのへんでちょっと整理してみましょうか・・・

1.GE(超優良会社、ばりばりのAAA)の債券のビットが出ない。

これはびっくりする・・・というか勘弁してほしい。GMの債券ならある種諦めがつくのだが、GEの債券を売ろうとすると、リーブオーダー(その場では決められず、買い手が現れてから決めます、という話)とかになる。 無理やりとらせれば取ると思われるが、こんなことが起きるのは・・・そう、業者の資金繰りがきついのでできるだけキャッシュを出したくない、ということで、買い手が現れるのを待っている、というよりは資金の都合がつくまで待たされている、というのが正解ではないでしょうか。

業者のファイナンスコストが軒並み高く、こういった高格付けの債券を長くポジションにいれると「逆ザヤ」になってしまうので、妙な話だけれど格付けが高いほどビッドしにくいという呆れた状況が続くと思われます。

そうなると、アメリカ国債も、今のように金利が「ゆるゆるのゆるふん」状態ならまだしも、何かの拍子に金利が上がる、ってな話になると、一番スプレッドのうすい商品ですから投げざるを得ない、という事態にもなりかねないですね。したがって連銀が受けるしかない、という筋道になる訳でFRBも日銀も髪を振り乱している。命綱です。

2.日本について・・・JGBは本当に大丈夫なのか。

リーマンから買ったJGBは未だにフェールしています。証券会社から絶対安全なはずの国債を購入して、リーマンみたいになると、国債なのにフェールする、という奇妙な事態が日本では起きています。

当然、投資家さんは少なくとも「危なそうな外資系」から買うのはやめよう、となりますよね。でも国債の入札トップ10はほとんど外資系です、実際は。仮に野村證券に札をいれても、入札後の流動性は大半が外資系のマーケットメークに頼っていましたから、入札後スムースな売買が滞るだろう、ということは十分予想できますよね。

投資家からすると、入札で購入するのは(その後の売却まで考えるなら)とんでもなくリスキーな状況ですね。リーマンのような事態が起きれば渡してもらえませんし、先物を売っても現渡しの債券がやっぱりフェールするかもしれませんし。

財務省もリーマンの2800億位なんとかなりましたけど、もっと大きい金額で応札していたらなにが起きるのでしょうかね・・・・

こんな状況ですから、私が銀行の資金証券部長だったら絶対に入札は見送ります。だって、ずっとフェールしたら、証券会社みたいに借りてくるわけにはいかないのですから、私はくびになってしまいます。フェールしている債券を売ってしまい、セトルを強要されたら逃げられませんしね。たぶん金融庁は許してくれないでしょうし。

それにフェールした日本国債のリスクウェートをどうするのか、だれか教えて欲しい・・・・ 入札が未達になる、という幸田さんの小説の世界が本当に起きるかもしれない。

3.そもそも資金はちゃんとまわっているのだろうか・・・・

さはさりながら・・・
金融機関には最後は日銀がいる。JGBでも何でも、最近は担保の許容範囲も広いので、最後は「なべかま」を質屋に入れるつもりで調達すればなんとかなる訳だ。リーマンだって、民事再生だから、脳死かもしれないがぎりぎり心臓は動いている。人間の体と違って「頭脳移植」は可能です。

しかし、これが事業会社となると、ひっくりかえって日銀にいっても絶対になんともならない訳ですよ。それはアメリカでも同様だから、GEはある意味モルスタより厳しい。金融機関に余裕資金がないとなると、いったいどこから取ってくればいいのか? アメリカには日本のような潤沢な個人預金すらない。確かにバフィットかビル・ゲーツしかいないかもしれないわね(笑)。

 その意味でこの所どたばたつぶれている日本の不動産会社も、どうも妙なつぶれ方をしている・・・・。

実際、金融機関にとっては民事再生がかかっていいことは一つもない。踏み倒されるわけだから、株主は助かるけど、金融機関はたまらないわけですね。 U社の倒産も金融機関が引き金を引いたから、というんだけど、僕は怪しいと思っている。

資金繰りに厳しくなった某外資銀行及びその系列のファンドが最後になって買い取る筈の不動産売買契約をキャンセルして、そのためにアテにしていた入金がなく、倒れた、というのが読み筋としてはあたり・・・でしょう。 

手形と違ってキャンセルしてもその場のペナルティー以外には痛みはないですからね。 そういう意味では金融機関の流動性喪失による倒産という事態は既に起きていて、今後本格化するかもしれない。

2-3か月先に決済が来る売買契約は不動産業者のみならず、もう、ひやひやでしょう。無理やり手形でも振らせるか、現金決済しかできないということになれば経済活動は思い切り停滞しますね。

ということで、どうも状況はあまり楽観できないように僕は思います、はい。

なかなか書き込めなく、申し訳ありません。皆様におかれましては、辛抱強くお待ちいただいて感謝申し上げます・・・

いつにもまして暗い話で申し訳ありませんが(笑)・・・。

ジャンル:
経済
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