債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

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そして新たな展開

2008-09-23 02:04:51 | Weblog

そしてこういうニュースが飛び込んできました。

三菱UFJ、モルガンに20%出資 最大9000億円  

三菱UFJフィナンシャル・グループは22日、米証券大手モルガン・スタンレーの第三者割当増資に応じ、最大20%出資すると発表した。出資額は9000億円規模と、海外金融機関を対象にしたM&A(合併・買収)では過去最大となる見通し。  三菱UFJの出資比率は10―20%で今後協議し、1―2カ月後をめどに確定させる方針。約15%の出資で筆頭株主。20%出資すればモルガン・スタンレーは三菱UFJの持ち分法適用会社になる。モルガン・スタンレーに取締役を少なくともひとり派遣する。  出資に伴い、三菱UFJはモルガン・スタンレーと国内外で戦略的な協力関係を築くことで合意。具体的な内容は今後協議する。モルガンが強みを持つM&Aや資産運用、株式・債券の引き受けなど幅広い分野が対象になるとみられる。 (00:01)
(日経より)

やっと・・・ですが、久々によくやった!

このブログではさんざん申し上げてきました。

たとえば昨年の12月12日。

まあ、全貌がわかるか、引き取り手が現れるか、いずれかが待たれる訳ですよ。 その意味では朝日が報じた三菱UFJに支援の依頼が来た、というニュースは重要です。これは是非うけるべき。ちまちまやってないで、ここでこそCDOを組成して、エクイティーを引き受けるべし。ノンリコを米銀や欧州勢に出させてエクイティーを三菱が引き受ける。そしてプレミアムとして彼らのワラントをたくさん取る。(どうせキャピタルゲインは出ないんだから) 行使したら筆頭株主になれるくらいの量を受ける。すべてが終わった後は欧米の主要銀行の筆頭株主は三菱になる訳です。これは決して無駄遣いではない。日本がこのまま金融大国として逃げ切れる唯一のチケットがここにあるのです。 あのバブルの時にできなかったこと・・・・つまらんニューヨークの土地やゴルフ場をしこたま買ってつまずいた・・・を取り返す最後のチャンス・・・じゃないでしょうか? 政府もこれを後押しするべきだと思いますよ。、まじめに考えてよ、今回は!!

はたまた今年の2月12日

今回のサブプライムに端を発するCDO惨禍はまさにこの信用問題がテーマであり、信用収縮にどう対応するかが問題ですよ、とこのブログでは100回くらい書いた。でもなかなかそういう対応ができていない。 一番簡単なのは銀行は絶対つぶさないとアメリカ政府が宣言すること。そうすれば株価はともあれ、信用問題はカタがつく。フィンランド、ノルウェーはこれをやり、形を変えて日本もこれに倣った。規模が違うとか、訳のわからん経済学者はまたほざくだろうけど、現実にこれで金融危機を回避してきた、そして現状を見ればそれが唯一の方法だったということが解かるはず。 しかし、これをモラルハザードだと非難していたのが今のバーナンキさんなので、これをやるならFRB議長を辞めざるを得ない、という観測まで飛んでいる。ただ、それはちょっとかわいそうで、日本や北欧と違って銀行を倒産させてはいけないという伝統がそもそもアメリカにはない・・・・・・・
次のフェーズは間違いなくCDSです。お互いに金融機関同士でデフォルトリスクをヘッジしてある訳ですから通常これほど安全なものはない。でも今僕がデフォルトリスクをカバーしていて、プレミアムを払っている相手がシティーだったりメリルだったりしたら、トリガーをひいたときにこいつら本当に払えるのだろうか、と当然疑問も持つ訳です。
しかもここまで来たらデフォルトリスクに限らずで、例えばアメリカ国債のプットオプションを行使したときにこいつら、ほんとに払えるのかよ、となってしまう。 ここまで行ったらもう遅い訳です。今CDSでヘッジしているもの、そのものが疑わしくなってしまうだけでなく、ありとあらゆるデリバティブが行使リスクにさらされる。

ふん、俺は世銀の債券持ってるからね、絶対安全だ、といってるあなた!!金利部分のスワップをシティーが持っていたら、潰れたときには行使できずに利息入ってきませんから。 馬券を買ってJRAが潰れるというリスクを想像してください。それでも馬券買いますか??

その前に・・・期間限定でもいいから銀行はつぶさないと早く宣言してしまわないと・・・間に合わないだろうな、と思います。今でも間に合うかタイミング的には微妙なんですけどね、早くしないと、ということだけは確かです。

 

ということで。そのとおりになってしまいましたね。解決策もすでにわかっていたんですがね。半年無駄にしたおかげで・・・・という訳です。

今となってはあとのまつりなのですが、三菱の決断もそうですし、実際あそこで公的資金を使っていればまさか75兆円はいらなかったような気がします。 

三菱は昨年の12月に書いたようにモルガンスタンレーとは縁の深い会社です。この際筆頭株主になって大いに活躍してもらいたいと切に希望しております。

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23 コメント

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Unknown (株屋)
2008-09-23 02:43:52
日本とアメリカの融合。ぐっちーさんが以前かかれてましたね。
他の日本の金融機関の海外への動きにも注目したいです。現時点で、存在が大きすぎる郵貯銀行がまともな金融機関になっていないのが、どうしようもないですが。
Unknown (ubon2k)
2008-09-23 04:33:12
先月同窓会で「三菱銀行」と言い張る友人に、行ったらんかい!と説教しておきましたが功を奏したんでしょうか?彼は某都内支店勤務ですが(爆)

これでバブル崩壊というか戦後の落とし前が付くんでしたらMUFJに限らず日本の金融マンのみなさん全てを支持したいと思います。
Unknown (Unknown)
2008-09-23 07:24:58
アブダビがシティで日本がモルスタをおさえるとなると将来的には日本vs中東なんていう経済戦争構図ができあがるんでしょうか。
Unknown (ゆきなぼ)
2008-09-23 07:35:00
まだ目処はつかないけど方向は決まってきましたね。
あとユーロ圏がどうなるのか。予想はしないけど、転がりだしてくれるように祈ります。
そして・・・ (ぺルドン)
2008-09-23 08:42:13
あちらでは
財務長官とバーナンキ議長が罵倒されていますね。

ここまで追い込まれたのは、二人の決断力の無さであり、無能の所為だったと・・。

ブッシュを説得するのに、
それだけのロスがかかったのでしょう。

十三階段の天辺で、
首にロープが巻かれ、床が開く直前、やっと大統領は肯かれた・・不承不承に。
でも
もう床が開いていて、ロープが絞まるまでの自由かも知れない。

ゼノンの矢的に言えば、
絞まるのは永遠に来ないのでしょうが。

三菱の獰猛さに、貪欲さに、野望に、
ただただ脱帽。
アレ日本の会社でしたか??
Unknown (peanuts gambler)
2008-09-23 09:14:03
先週金曜日思い切ってMS株を買いました。post investment bank era をどう走るか、馬券を握りしめてレースを見る感じです。グッチーさんともほんの少し共有できた?
商業銀行化の理由が (立田)
2008-09-23 09:15:36
ハイリスク・ハイリターンで悪いお金の使い方では
ないと思いますが、少し気になる点があります。

MSが投資銀行から商業銀行に移行した理由は、
政府から出資を受けるためではないでしょうか。

8割出資の破綻処理というイメージです。
(GSE、AIG型ですが、投資銀行ではまだ無い)

もしそうなら、三菱のお金は捨て金です。

やるならバンクオブカリフォルニアと合併させて、
過半を抑えて完全子会社にして、徹底的に支える方
が良いと思います。

バークレイと野村に取られるようですが、破綻後の
リーマンが美味しかったような気がします。

格は落ちますがローリスク・ハイリターン。
いつもの如く (popo23)
2008-09-23 09:26:23
でもなぁ、、、

取り締まりになったところで、モルガンが三菱の言うこと聞くとは思えないけど。落ち着いたら、いつぞやみたいにセクハラ騒ぎが起きて強制退場したりするんじゃないかな?
Unknown (ケンケン)
2008-09-23 09:44:40
やっと少し日本人もお金の使い方がわかった来ましたね。
和魂洋才 (ino(しがないエンジニア))
2008-09-23 09:46:38
 初めまして、inoと申します。

 正直、金融の知識はないのですがgoogleで「日本 ガラパゴス」検索していたら
下記のエントリーが見つかり、それから3週間ぐらい掛けて過去のエントリーを
読みました、3年半年も書き続けるのは大変だったと思います。

日本ガラパゴス説を追う・・・
http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/s/%A5%AC%A5%E9%A5%D1%A5%B4%A5%B9



 さて、いつも読んでいるブログでiPhoneで日本の携帯文化をアメリカに
広める為に頑張っている方がいます、現代の和魂洋才ですね。

黒船iPhoneを通じて日本のケータイ文化を逆に世界に広めることができるか?
http://satoshi.blogs.com/life/2008/08/iphone.html

MySpace/Facebookがなぜ日本で成功しないか
http://satoshi.blogs.com/life/2008/08/myspacefacebook.html

それでは失礼いたします。

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