レーバーデーにて海外ネタはなし。
ともいえませんので前にも書いたネタですがガソリンの話を少々。
まあ、ガソリンが高騰しているわけです。今回のハリケーンで拍車がかかっております。しかし!! いくらかといわれると昨日の実地聞き取りでは高くても1ガロン当たり3ドルという報告であります。我々のリットル、そして1ドル110円で考えると87円・・・・
高いですか?、これ?
消費が減退するような数字だと思われますか?
そりゃー、所得水準が違うじゃないか、という意見はあるでしょう。確かにマクドナルドのアルバイトは、日本では時給800円がミニマムらしいのですが、アメリカではせいぜい2-3ドルです。そういう差は認識する必要がありますね。一方で牛肉なんぞは1キロ500円とかですから、生活は出来る訳ですが、比較するとガソリンは高い、とも見れます。
但し、アメリカ全体でこれを見ると間違えます。
アメリカ全土の消費の90%が所得水準の上位、たった3%の人に占められているんです。信じられない数字ですが、本当です。となると、この程度のガソリンの価格上昇で景気、しいていうなら消費が減退する事は考えにくい・・・ということになります。ただ、貧しいものはどんどん苦しくなる。これは事実ですが、アメリカ経済全体の姿とダブらせると見通しを誤るような気がしています。
さて、国内に目を転ずると株が相変わらず絶好調。阪神タイガースの10連勝みたいなもんで(失礼!)こういうのは、いつか反動がくるだろー、と思ってしまうのですが、外人買いが相変わらず相場を押し上げていて、日本人が最後についてくる(高値掴みをする)という毎度のパターンも想起させる、今日この頃であります。
同時に債券が高い(安値から2円も上がってしまった)というのがいかにも日本らしく、毎度申し上げますが、まだ、債券は売ってはいけません。理由は??
山になぜ登るのか・・・・其処に山があるからだ!
に近い物がありますね。上がるから、買う・・・・説明になってないですな(笑)
しっかし民主党のマニフェストやらを仕方ないので英語に直して昨日仲間に発信したのですが、支離滅裂・・・・というのはこの事です。頭が痛くなってきましたがその話はまた後程。
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なんだか中南米の国みたいな数字ですね。
新大陸の国家には経済格差が開きやすい共通要因があるんでしょうか?(カナダは例外かもしれませんが)
発展途上国と先進国がひとつの国の中に同居しているような状態で、日本とはまるで異質な社会ですね。
アメリカンドリーム的なものの考え方というのも、そういった極端な富の偏在に対する言い訳にしか思えなくなりました。実際には時給2ドルのアルバイトしかないのに、可能性はあるんだ、自分の力が及ばないだけだ、って言われつづけたらそりゃあ人心も荒廃するはずです。
今回の災害ではネガティブな面ばかりがクローズアップされているのかもしれませんが、全員の避難完了を見届けもしない行政当局や、治安が悪化したからといってあっさり任務を放棄する警官、困っている避難民の受け入れに対して難色を示す近隣の自治体など、助け合いの精神など微塵も見られないのは大変あきれました。
このような国や国民は尊敬に値しないのではないかとすら思います。
また、日本型の底上げ志向の経済対策は、社会全体の安定に大きく寄与していたんだなぁと深く納得した次第です。
いや、それはどーですか(^^;
底上げ指向の政策と言えるのは「全総」くらいのものではないですか?
池田内閣の政策も「貧乏な中で配分を考えても意味なし! パイ全体をでかくするのだ」という発想です。
やがてそれに伴う「都市部と農漁村部の落差」から列島改造論(全総)へ突進する事になる訳です(笑
また阪神大震災のおりには大阪の不動産業者は敷金礼金を何倍にもつりあげました。米国人を嘲笑える程日本人が立派な訳でもありません。
多民族国家で、貧富の格差が大きくて、それでも世界の王者として君臨できる国、また逆に、その国内を維持するために王者として君臨しつづけなくてはならない国、というのがアメリカの姿だったんですね。
変な言い方ですが「普通の国」としてのアメリカをはじめて理解した気がします。
とても面白い情報、ありがとうございました。
日本と米国のガソリン価格差がどこから来ているかといえば、主たる要因はガソリン価格に占める税金(日本の場合、揮発油税+地方道路税でリッター当り定額53.8円)の割合の違いからだと思います。
すなわち、日本ではガソリンがリッター当り110円⇒130円に値上がりしましたが、ガソリン価格の約5割を構成する揮発油税等が固定であるので、原油の上昇率よりも、ガソリンの小売価格の上昇率の方が緩やかになっているかと思います。
それに対して、アメリカはガソリン価格に占める税金の比率が極めて低いので、原油の値上がりがストレートにガソリンの小売価格に反映してきているのではないでしょうか?
そういう意味では、米国の庶民の生活は、ガソリン小売価格の値上がりが、かなりストレートに反映されて、圧迫されるのではないかと思っています。
ちなみに日本のガソリン価格、あるいはガソリン価格に占める税金の割合は米国に比べるとかなり高いですが、欧州に比べたらまだまだ安いです。英国など直近の値上がりにより、リッター当り200円近くになっています^^;
ご参考までにガソリンに占める税率の日欧比較が出ていますので興味のある方はご参照を↓
http://www.sue.shiga-u.ac.jp/~muramoto/nihonngatasyakai01/eukakukokunogasorinnkakakutozeikinn.files/slide0001.htm
> れているんです
よろしければ、この原典をお教え頂けませんでしょうか。これは慎重に確認するに値する数字だと感じまして。
本当だとしたらそれはそれで凄い数字ですし、ぐっちー様の記憶違い(私もよくやります)なら、それはそれで良いですし。
いえ、資産の格差から考えて、消費の格差がここまで大きいとは思えないのですよ。
'Shifting Fortunes: The Perils of the Growing American Wealth Gap' by Chuck Collins, という本を昔々読みまして。
その主要部は
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/rinen/totten/ow_text.php?A=1&B=356
で紹介されていますが、それによると、正味資産は、最上位5%が62.0%を保有しています。1998年の消費者金融に関する連邦準備調査の数字だそうです。フローの格差はストックの格差より小さいのではと思います、としたら、本当かなあ、と。
なお、凄い格差があること自体は全くもって仰るとおりであり、だから消費は減退しない、という御意見には蒙を啓いて頂きました。
ご参考まで。
Stockbridge, GA $5.87
Greensboro, NC $3.79
Muncle, IN $3.49
Chicago, IL $3.49
Boston, MA $3.46
San Diego, CA $3.34
Minneapolis, MN $3.25
ではなく
「民間個人資産の・・・」
だった様にウロ覚えておりますが・・・
いっかな大金持ちでも一日に食えるものはしれてますしな(笑
自給2ドルも???です。
ここアメリカの最低賃金はたぶん5ドル15セントだったと思いますが。