債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら 

ウォールストリートで20年、生き残ってきたノウハウを開示、日々のマーケット・社会情勢を分析します。

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市場との対話

2008-05-15 09:43:39 | 中央銀行

市場との対話が必要だ・・・と語る日銀関係者は多いですよね。政治家も最近この言葉をよく使います。しかし、日本ではこれはお題目みたいなもんですね。

お手本がありますが新聞もろくに書かないのでもう、直接皆さん読んでくださいね。

 http://www.federalreserve.gov/newsevents/speech/bernanke20080513.htm

これを市場との対話というのです。これなら小学生でもわかる。連銀として、もっというとバーナンキが個人として、総裁、というか連銀のトップとしてどうしてああいう政策を選択したのか、なるほど・・・であります。

なぜ日銀はこういう説明ができないのか、不思議でなりませんね。 市場はこういう透明性を見て、将来を設計し、投資を続けていきますので自ずから自律調整に入っていく訳です。

こういう未来図が示されない日本の市場は路頭に迷っているだけです。 一連の「もう終わった」的な発想に対しても厳しく警笛を鳴らす

日本だと官僚や政治家自らが根拠も示せずに「もう終わったから大丈夫」と言い続ける訳ですね。今回、白川さんは「まだまだ」、とおっしゃった点は評価できますが、これが日本国内のトラブルだったらなんとおっしゃるでしょうかね。

いずれにせよ、これを読めば日本の金融市場に投資をしているのがイヤになるのは当然ですね。 秀逸なのはベアー救済に関しての部分。ここはしっかり読んで欲しい。モラルハザード?? うるせー、ばかやろー、とはっきり書いてある(笑)。

if financial institutions and investors draw appropriate lessons from the recent experience about the need for strong liquidity risk management practices, the frequency and severity of future crises should be significantly reduced.

ということでこのトップの意識の高さこそ、がたがたのアメリカがまだ踏ん張っている理由なんでしょうね。まだまだいろいろな発言があると思いますので注目して行きましょう。

もう危機が過ぎ去ったとか声高に叫んでいるおじさんをテレビで見たけど、あの人1980年から円安だ!! 日本国債の利回りは5%だ!! とか叫んでいた人です。NHKが使うってのもどんなもんなのか・・・:まあ、パンダの代わりか、ならわかるけど(爆)

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開き直り

2008-02-28 07:54:30 | 中央銀行

昨日のバーナンキの議会証言は何だったのだろう? 

読めば読むほど開き直っているとしか思えませんね。この事態を収拾するには何が起きてもおれの責任ではない、といっているようにしか思えません。「ヘリコプター・ベン」のあだ名をもらうだけあって学者としても一流とは思えないですね、このあたりの発言は・・・

it is important to recognize that downside risks to growth remain

→こんなことは解かっている訳だからわざわざ言及することもない。そして

the Federal Reserve will continue to monitor closely inflation and inflation expectations

→これではドルは下がります。

案の定対ユーロ1.51を突き抜けた。スイスフランに対しては過去最低を更新、豪ドル、キウィーに対してもなんと23年ぶりの安値です。カナダドルに対して所謂パリティーを切ったのは昨年、しかし、豪ドルに対して米ドルが94セント、つまり豪ドルのほうが強い訳。キウィーに至っては82セント、有り得ないよね。これら「ドル仲間」に対して1ドルを切っているのは非常事態といっていいのですよ。基軸通貨がディスカウントされてはいかんのですって。

って、書いたけどこれは勇み足。ドルと豪ドルを逆にインプットしてしまったよ。しょぼいな~・・・失礼しました。もうすぐですがね。ご指摘感謝申し上げます。ばかさ加減の証拠にしばらく残しておきます。しつれいしました・・・・

しかし・・・・

 円高・・・とか報道しているあなた! 

ドルに対してだけ・・・と付け加えるのを忘れてはいけません。

豪ドル100円っすよ・・・どこが円高なんだろーねー。
実はこれでもまだ円は本格的に売られてない。ドルのポジションが外れれば次に狙われるのは間違いなく円。

だって今、持っている理由が一番無い通貨です

当局の方はわかっていないようですが、ここで売られたら怖いですよ・・・・まさか対ドルだけ見てれば円高だから・・・・なんていわないですよね。ま、言うか。

ホントに売られたらドルより円のほうが弱い訳ですよ、実際。 円高ならいいんですが、円安になって日本ができることはホントに限られる。

金利を上げる??
ドル売り介入をする??

などなど、出来ないメニューばかりですよね。ドルと円が共に安くなっている訳ですから、その中でドルを売るなんて、ヘリコプター・ベンが許す分けないし・・・

円資産は魅力的ですよー、とどこかの国みたいにしっかりセールスしないと日本はえらいことになりますよ、と今から忠告しておきます。ドルのこと、心配してる場合じゃないと思うけどね。過去の事例からして、大体このブログの予言は1-2年であたりますから。

では、今日は九州へ・・・・

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中央銀行の苦悩

2007-06-12 12:12:26 | 中央銀行

昨日の書き込みに関しましてさまざまなご意見、補足を頂きましたが、そのうちこれは取り上げたほうがいいだろうな、というアドバイスが某中央銀行の方からありましたのでまず、こちらからご紹介。さすがと言うべきご指摘でございます。

 ところで、「中央銀行のテマセック化」について、1点超細かい技術的コメントを。外貨準備をどの組織が持つか、あるいは運用方針を誰が決定するか、国によって違いがあります。中央銀行が資産を持ちかつ運用方針を決める例が多いと思いますが、いくつか例外があります。 ①外貨準備を中央銀行ではなく政府が保有している例:日本がそうです。日銀も数兆円外貨資産を持ち運用していますが、それをはるかに上回る外貨を外為特会が保有し、運用しています。介入もこの資金で行われます。この金に関し、日銀は「財務大臣の代理人」として、運用指図、決済、帳簿管理等の実務のみ行っています。 ②外貨準備を中央銀行が保有しているが、運用は他の機関に決定権限がある例:韓国や中国がそうだと思います。例えば韓国では介入の決定権限等は政府が持っていますが、B/S、P/Lは中央銀行にブッキングされる形になっています。最も可哀相な(中銀にとって)姿です。中国では、人民銀行にブッキングされた外貨準備の運用を政府の別主体が運用していると思います。ただ、中国では中央銀行(人民銀行)も政府の一部ですから、大きく言えば政府が持ち政府が運用する日本型ともいえます。

誰が書いたかばれそうですが(笑)、正しいご指摘ありがとうございました。 それからテマセックは日本の資産をそれほど買っているようには見えないというお話もありましたが、テマセック自らが持っていると言うよりはGIC,であったりGIC Investment であったり、フロントエンドはほとんど別働隊ですのでなかなか見えない部分がありますね。ただ、ディールひとつひとつはほとんど公表していますのでそれを丹念に拾っていけば彼らが何をどのくらい買っているかはおよその見当が付きます。

HFの場合はそれぞれの運用者によって、宣伝になるのでGICに頼んで公表を許可してもらっているケースがありますので、それが参考になります。あとは口コミ。その為には信頼できるニュースソースを日頃から確保していないといけないのは当然ですね。日経がろくな記事を書かないのはこういうニュースソースを確保していないからです。誰が本当に知っているかがわかってない(笑)。投資銀行業務はもちろん、債券も株もほんとに見当はずれの人に取材しているので笑ってしまいますな。だから日経は読んでもだめなんです。スポーツ面はいいけどね(爆)。

 さて、中央銀行としてはまさか!! と思われたニュージーランド中銀による介入。当然、このところばかに強いKIWIを必死になって叩いた訳ですね。昨日の動きを円で見ると一瞬90円台に突っ込みましたが結局91円台に逆戻り。直近3月の78円がボトムで、わずか2ヶ月で20円と言うのですからこれはすごい。もちろん世界的にKIWIは強いのですが対円に関しては円が弱すぎる・・・と言うべきでしょう。

2001年には46円25銭という安値がありますので、ここ7-8年でKIWIはほぼ倍になりました。NZに家でも買っていれば今頃は引退でありますね。円がこれだけ安いのはやはり円キャリーの影響が大きい。何せ「世界のファイナンス通貨」に成り下がっている訳です。

まずは、金利が安いので借りるのはいいですね。でも実際返すときに円高になっていたら・・・・そりゃー、借金が倍増する可能性がありますので、怖くて円で借金なんかできません。逆に返すときに円安になっていて200円くらいになっていれば借金は半分になりますから、これはおいしい訳です。それだけ日本が舐められている、とも言えますし、これだけみんなが円で借金をし始めると円高になると困るので何が何でも円安にせざるを得ない・・・・と世界中が考え出したとしてもおかしくありません。北朝鮮にミサイルを打たせたりする・・・なんて事はないでしょうけどね。

ニュージーランド中央銀行(RBNZ)は苦悩が深いです。ここでKIWIを売りに出て、その額も一説では10億NZドルとも言われ、1000億円近い売りを繰り出すのですからたまりません。ただしこれ以上KIWIが強くなっては農産物の輸出競争力などにダメージがでますし、かといってインフレ制御の面から考えるなら金利を下げるのは憚られる・・・苦しいですね。

しかし、彼らとしては、これだけサイズの小さいKIWIが世界のHFに弄られるとは思わなかった・・・・というのが本音でしょう。HFの巨大化というのはこういう所にも影響が出てくるのですから特にG7以外の国の中銀は苦悩が絶えませんね。

一方、日銀も円高に対しては介入すればいいのですが、この円安をコントロールするのは容易ではありません。散々円高の恐怖に苦しんだ日本ですが、そろそろ止まらない円安に対して手を打つ必要がありますが、安易に介入する訳にも行かず、こちらも苦悩は深いものになろう、というのが私の予想です。ということで本日はこういう題名になりました。

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中央銀行の総「テマセック化」

2007-06-11 10:09:14 | 中央銀行

現在のマーケットを見る上で無視できなくなっているのがこの問題。

従来ヘッジファンドなどのリスクマネーと呼ばれるものはそれなりのお金(代表的なのはスイスに置かれているような不透明ながら歴史も長く、そこそこソフィストケイトされた巨額なプライベートバンキングに流れるお金)だった訳ですが、これに一部の機関投資家のお金が加わり始めたのが1995年以降(これがLTCMの巨大化、ひいては破綻に結びつく。一般に不透明な・・・ブラックボックスの多い・・・運用に機関投資家のお金は不向きだが、彼らの「ノーベル賞」という肩書きがこれを可能にしたと今では分析される)、さらにそれまでシンガポールのテマセックおよびその傘下のGICの独壇場だった国家に蓄積された外貨準備のリスクマネー運用が世界中に広がり始めたのが2005年以降、といことでいまやHFのかなりの部分の資金の出し手が中央銀行だ、という誠に不可解な状況になっておりいます。

かんべえ先生はエコノミストの記事を引用され、「国富ファンド」とされていますが、要は世界中の中央銀行がテマセックになりつつあるという訳です。

溜池通信

テマセックはもともとたまった外貨準備ををシンガポール国内のさまざまな事業を支援するために使ってきました。シンガポールエアラインなどはまだこのテマセックが大部分の株を持っています。日本ではこれがまさに財投資金だった訳ですが、シンガポールはこのテマセックを「民間事業」としてその運用成績をミッションにした所が実に強かです。

一定の運用益が出なければ運用責任者、総裁などばんばんクビにしましたし、その傘下のシンガポールエアラインに早くから(1980年代から)原油デリバティブによる航空燃料の価格ヘッジをさせたのも彼ら。

日本の財投が非効率な道路建設などに塩漬けにされたのと好対照で、政府の国富の運用をするなら「その成績に鈴をつけるのだ」、と考えたのは実に頭が良い。日本は「運用成績」という発想がなかったためにこうやって巨大な赤字の塊を作ってしまった訳です。

ともあれ、こうやって「運用成績に鈴がついている」訳ですから、シンガポール国内にそうそう効率のいい投資チャンスがある訳がありません。面積が淡路島と同じですから、いくら淡路島に集中投資をしてもたかが知れている訳です。

と言う訳で、このテマセックは1980年台から完全にヘッジファンド化し、実際に世界のあちこちでリスクマネーとして飛び出してくるようになります。これがどれだけリスクマネーかというと、1990年代の「失われた十年」といわれた東京市場、特にだれも手をだせなかった「ドライアイスの塊」と言われた日本の不動産を先陣を切って買い捲くっていた訳ですから、これはどこから見ても「リスクマネー」としか言いようがない。

おかげで銀座8丁目から潮留、さらに品川にかけてはすべてシンガポール政府の持ち物になってしまいました。同じようなコンテクストではサウジアラビアの資産管理会社、SAMAが有名ですね。 そしてついに中国がブラックストーンに出資したという象徴的な事件がおきましたが、ロシア、ノルウェーなどの原油価格安定基金によるHFへの出資はとっくの昔に起きていますし、UAE,クウェートなども同じように有名です。

何が言いたいのかというとまず、これらの資金の特徴は巨大であること。そして国のお金ですから、良し悪しはともかくも、現状それほどのディスクロージャーが求められず、HFの運用者にしてはまことに都合の良い「お財布」であるとともに、一方ではディスクロージャーされないために本当の運用がどうなっているか、市場には完全にブラインドだと言う点が重要です。

このためHF自身の巨大化と共に彼らが大きく動いたときのリスクも肥大化しているのは確かで、現在のユーロ高ドル安は、何よりこれらのコンテクストの中で捉えられなければなりません。 日本の外貨準備がほとんどそのまま生でアメリカ国債に転換されている事に比べるとこれらのリスクポイントの高さがわかります。

例えば、日本の1000億ドルの外貨準備は1000億ドルのUST購入にしか結びつきませんが、これがHFを経由すると1000億の資本部分にその資本提供をした国のクレジットをバッファーにその上にローンを出す金融機関が出てくることになります。これが所謂「レバレッジ」でして、つまり、日本の外貨準備は1000億ドルの購買力しか発揮しないけれど、テマセックならその上の融資部分をあわせて少なくとも10倍、1兆ドルの購買力を示すことができる訳です。これが一気に逆に動く可能性ももちろんあるわけで、その意味でのインパクトは日銀の比ではありませんね。まあ、アメリカ国債なら流動性もあるでしょうが、これが不動産、それを取り巻くリート、ジャンクボンド、CDS等に流れ込んでいるとなると・・・・

こういうリスクが今の市場にはある訳です。 このあたりの話はウォールストリートでも最先端ですから、日経なんか読んでても絶対にわからんのですが、今年はこの「中央銀行のテマセック化」が運用担当者にとってのキーワードのひとつであることは間違いありません。この巨大化したHFを取り巻く中央銀行のマネーが動き出したときにどうやって流動性を確保していくのか、現時点ではおそらく誰も答えを持っていない筈であります。

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利上げをめぐって・・・

2007-01-17 09:14:47 | 中央銀行

今回の一連のどたばた劇を見ていればやはりあほな上司を持つほど不幸な事はない、とつくづく思う訳です。それに低脳な報道機関が火に油を注ぎますのでまあ、一般の方、特に運用に携わる方は本当にご苦労様です。

大体、皆様よくご存知の通り、「利上げ」といっても短期金利(O/N及びロンバート)をどうするかという話でありまして純粋無垢にこれは日銀の専管事項な訳です。

一方、昨今の経済統計の客観的数字から見れば上げる必要がないのは一目瞭然。ところが権威がお好きで面子にこだわる「おしゃべり好きな総裁」と一部の審議委員が元来しゃべってはいけないタイミングでべらべらしゃべる・・・・

あたかも俺が決めるんだからね、という具合に・・・

それを真に受けてそっくりそのままヘッドラインで新聞が流す、という構図ですから新聞をみて反応する上司をもっている現場の人間はそれこそたまったもんじゃない。

更に、それに輪をかけて官邸まで介入してくるので訳がわからなくなります。

大筋をおいかけても・・・

昨年12月、一連の総裁発言、一部審議委員の無責任発言を元に利上げとのヘッドラインが走る

 本年になり財務省サイドの(冷静な)対応・・・客観的事実のみ述べる・・・により、現実的には利上げする水準に経済はない、という認識が広まる。

 しかし、先週週末にまたまた日銀サイドの一部審議委員発言に基づき利上げ決定、というヘッドラインが主要紙におどる。

これに反発した中川幹事長が拒否権発動をほのめかす。

更に尾身財務大臣というほんとうに変なオヤジが昨日になって利上げは容認する、と発言。

 しかし、夜になって、ロイター、共同が一斉に利上げ見送りと報道。

今日の朝刊・・・ご覧の通り。
朝日がいい例でつい2.3日前、利上げと報道した手前、「見送り」とは書けず、利上げへ最後の詰め、とヘッドラインを付け、政府にも容認論とサブタイトルをつけた。どっちにもころべる体制。

如何ですか、ここまでの流れをご覧になって・・・

だれかがべらべらしゃべるからどうでもいいことがこうやって取り上げられ混乱を引き起こす訳です。

私の知る限り、合格点は唯一大田大臣くらいでしょうか、しっかりされていますよね。サンプロで田原さんに何度も突っ込まれてましたが事実はこうですが・・・とにっこりしていたのはご立派でしょう。数字をみればあんたわかるでしょ?? そうですね。田原さんも当然確信犯ですから、失言を誘った訳ですが乗らなかった。

福井総裁、尾身大臣、中川幹事長、一部の審議委員プラス能力の低い報道機関。

一方、この影で財務省、日銀の現場レベルはできるだけ客観的事実をそろえ、あとは冷静にご判断を、と極めて地道な作業をしてきているわけです。それをサル山のさるがぐちゃぐちゃにしているという構図・・・・にしか私には見えません。

利上げをしたい日銀。それを阻止したい財務省プラス官邸 という構図があるとして・・・

財務省は数字を見てご判断をとダマテンを決めた。これは当然。

また、日銀も現場レベルは時期が来るまで(面子などにこだわらず)見送ればよいという判断が明らかに出ていた。

この判断を尊重し政治サイドは黙っている。

これで全てが終わった筈なのにみんなでかき回してしまった訳です。

もし官邸サイドが本気で阻止するなら日銀の面子を潰して物事が進む訳はありません。そのためには「沈黙」という無言のプレッシャーが必要でしょう。反対に皆様の言い訳アリバイづくりに利用されてしまい、報道機関までもがいっしょに踊ってしまったのが本当に無念でなりません。これじゃ、ワイドショーでしょう。

こうやって現場はいつも苦労させられるのです。
まずは日銀にきちんとしたスポークスマン(広報といっても良い)を置くべきです。
妙な予想記事をかけないようにきちんと情報をコントロールする。べらべら変なことをしゃべる審議委員は即刻首にする。中央銀行なんですからそのくらいのことは当然するべきなんです。情報管理というと聞こえは悪いかもしれませんが、きちんとした情報を整理してマーケットに出す、これこそ日銀の行っている「マーケットとの対話」の原点だ、ということを改めて考えて頂きたいと思います。 

ここ数日の一連の円安は今回の日銀の迷走に端を発しているということをはっきり申し上げておきましょう。「日銀発円安」、は笑えないでしょう、さすがに。

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日銀のスタンス

2007-01-15 09:31:08 | 中央銀行

朝日、読売と利上げの報道を週末に出し、一方で中川幹事長を筆頭に与党の反発が強いという報道も重ねて出しており、まあ、どっちつかず(笑)。

何せ福井さんが何するかわからない、という事も確かで(しゃべりすぎで何が真意か全くわからない)今回に限って新聞各社に同情しております。相手が悪かったかもしれません。

現実的に見ると消費の動向はふらふらで、何度も申し上げるように民間セクター、特に給与所得者層における爆発的な景気回復などという状況は見えない。大田大臣はやるなら説明責任を果たせ、とおっしゃっていますが、それなら誰でもできる。やるならそれは結果責任を伴うのは当然で、利上げする場合、

「これで景気が減速するなら判断を誤ったということで私は責任をとって退陣いたします」、

くらい言うべきで、クビを差し出すのが筋、というものでしょう。さもなければ、今回の利上げを正当化するのは難しいし、「対話をめざす日銀」とおっしゃるなら、それしか方法は無いことを認識してご決断頂きたいと思う訳です。自分の首と引き換えに利上げします、ってことなら文句は出ないでしょうし、後世命総裁として名前が残ったりするかもしれません。期待しておりますよ。

だいたい我々民間セクターはすでに結果責任によって評価もされ、給与も決まる仕組みになっている訳で、これはあたりまえのはなし。
いまや「説明したじゃない」的説明責任で逃げ切れるのは日銀を含めた官僚と政治家だけです。彼等こそ日本をリードする人々なのですから国民に対して結果責任をとるのがあたりまえでしょう。まあ、それを言い出すと日本の経営者も全く結果責任をとろうとしないんですけどね。そういうオトナを見てると子供がよく育たんのはあたりまえか・・・と、まあ、これは関係なかったですが(笑)。

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改めて福井総裁へ

2006-06-14 13:27:59 | 中央銀行

福井総裁に大変批判的な記事をここで書きました。

一民間人の時の話だし、日銀総裁といえども、老後を睨んで金儲けもするだろう(年収3000万で退職金が1億円くらいあるそうですけどね)、同じ人間なんだからそこまで言わなくてもいいのでは、法律に違反した訳ではないだろう・・・等など。

擁護論を多数頂きました。
しかし、あえて申し上げますが、フェアを旨とする、しかもG7、世界第2位の経済規模を持つ日本の中央銀行の総裁としてはあえてそういった点に対して清廉であるべきだろう、それでこそ信認を得られるのではないか。

私はこういう時にお話しするのは神父の例です。
神父だって人間ですし性欲もあるわけです。時々妙な事件は起きるのは確かですが、この21世紀の世の中でもいまだに独身を守り女性に接しないという、この決まりは守られています。それは善悪ではなく、ある種の約束ごとに基づいている訳です。、全ての人類の救いに携わるという「公」という意識に基づいた「人間性の犠牲=より神に近いという存在」のレゾンデートルとでも言い得るでしょう。

その意味で日銀総裁はあらゆる経済的行為から「聖域」であるべきだ、というのが私の主張です。

教師も似ています。カトリック系の学校に人気があるのはこの教師が限りなく神父に近い、という考え方があるからでしょう。つまり、教師は自己犠牲の仕事であって、そうでなければ人間一人を育てる事など出来ない。教師は人間ではないのです。だから、女性に興味をもってもいけないし、まして生徒に手を出すなんて事は有り得ない。ここを譲ってしまうから教師が問題を起こす訳です。この職業に手を出した段階で全ての人間的幸福をギブアップする覚悟が必要だと思います。

同じコンテクストで日銀総裁を考えるべきだろう、というのが私の考え方です。
国会議員しかりでしょう。国民のために自己犠牲をしたい人、その覚悟が出来ている人が立候補している筈ですから、人間的欲望(金や女)は捨てて下さい。当然ですよね、山崎先生。

どこまで許されるかはご本人の判断ですが、まあ、酒飲んで酔っ払うくらいまでですね(笑)。

となると、通貨の番人である日銀総裁にお金のスキャンダルは絶対にまずい。せめて女遊びどまり、ではないでしょうかね。鏡で覗いたとか覗かなかったと言う程度でただの民間大学の早稲田大学の教授をやめたエコノミストまでいる訳です。それに比べたら今回の件ははるかに罪が重いと私はやはり思います。

朝日、読売など殆どたたいていませんが、まあ、彼等も同じ穴の狢、という所でしょうか。こういう発言こそが、ブログらしい発言ということであえて申し上げたい所存です。

私がもし日銀総裁を引き受けるとすると、株式、不動産など全ての資産を公開した上で、処分するか、凍結する(人に頼まれなくても)でしょう。だってドル資産をたくさん持った上でドル買い介入をする訳にはいかないでしょう?? それが村上ファンドならOKというのではマッタク筋が通りません。

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福井総裁・・・あなたもですか???

2006-06-13 16:13:01 | 中央銀行

いい加減にせんかい!!

という悲鳴が聞こえそうな相場でありました。株式市場は・・・・

投げに次ぐ投げでまさに大遠投、松坂投手も真っ青であります。
きっかけは村上さん?? ではなく、こちらで何度も申し上げているように震源地はアメリカです。これでもまだいい方、という見解も変えていませんが、今日のNYKは注目です。クレジットマーケット、切れなければいいんですが・・・。問題の物価指数の発表もありますので、要注意・・・

数名の読者の方からご指摘いただいて笑ってしまったのですが、ここ数ヶ月のぐっちーの書き込みのなかで、結局一番あたったのがスティーブン・ローチの強気転換だ、というお話で、まさにあの日からアメリカは急転直下、日本まで巻き込まれたという事でした。ね、あたるでしょ(笑)。

日本の株式市場の出来高の70%が外人と言われているので、しかもかれらはぱんぱんの強気でしたから、こういう影響が出ることはわかっていました。

しかし!!! 

くどいようですがまだ入り口かもしれません。アメリカのクレジット市場を見極めるまでしばし、お時間を下さい。日本経済に対する強気は変わってませんよ。弱気なら思い切りショートをお勧めする訳ですが、そういう話でもありません。考えようによっては、キャノンなんて9000円なんてどうみても買えないわけですから、7000円なら買ってもいい訳です。ただし・・・くどいって!? そう、わたしクドイんですからね。アメリカ・・・ヨク見てからアルよ!

福井総裁が村上ファンドに出資していた・・・・
という初めはジョークかと思ったんですけどね。知ってて解約していたとしたら、これも立派なインサイダーでしょうね。このページは関係者の方もたくさんご覧になっているんですが、どうでしょう、こういう事態に至った場合、出資していたとなれば潔く退任されるべきでは無いでしょうか?

 曲がりなりにも中央銀行の総裁が村上さんにお金を出したなんてのは、自分でマーケットを知りませんでした、と暴露しているようなもの。村上さんが通常の投資家では無く、完全なグリーンメーラーで当然インサイダーに手を染めるリスクが高いなどということは、一介のしがない金融業者である我々にも100%わかっていて、だからこそ我々は相手にしなかったのですから、それを相手にしてしまったと言うだけで問題だと考えるべきです。実名は申し上げられませんがアメリカでは何人もそういう理由で投資を断った方が居られますから。前にも書きましたがただでさえ、ビヘイビアが問われる業種なのです。まして中央銀行の総裁でいらっしゃる訳ですからね。

こうなるとサッカーどころじゃないですが、いやはや、次から次へと出てくるもんでありまする。とにかく、頑張りましょう!

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福井ショックだよ、これ

2006-02-28 09:29:25 | 中央銀行

さて、内視鏡ショックから立ち直りつつ、本業に戻りましょう。
ところが、このブログ、最近本業のマーケット記事を書くとアクセスが落ちる傾向がありまして、いやはや、マジデ題名を変えないとまずいかもしれませんな(笑)。

で、すきだらけの日銀、で特集した事がそのままマーケットで爆発してしまいまして、昨日の債券市場は大荒れ・・・
だから言ったでしょ、福井さん。
こちらで福井総裁発言を取り上げた所、「そこまで重箱のすみをつつくような事を言わなくてもいいんじゃないですか?」、というリアクションをあちこちから頂きました。
確かにそうなんですが、市場参加者というかマーケット関係者という人種がそういったかなりナーバスな人々の集まりだとしても、その事は事実として当局の皆様はご存知であるべきだ、と私は思う今日この頃な訳です。

あの福井発言がなく、黙っていれば別に4月に量的緩和を解除してくれればいいねー、まあ、少なくとも3末は大丈夫でしょ、ってな雰囲気でパスできたものをここに来て突然騒ぐので、おい、3月に量的緩和解除なんてやられて、これだけ積み上げた2年債は大丈夫か、そういえば5年も2000億積んじまったぞ、VARが動いたらどれだけ売らなきゃいけないんだ・・・などと考えているうちに思わず先物のボタンに手がかかる・・・訳であります。

100歩譲りましょう・・・
でも、2月末のこの時期におっしゃる発言ではありません。日本の金融機関の決算は3月だってのはわかってるでしょ!!ということで、10年債がほとんど変わらないのになんと2年債が5毛突っ込んで、話題の売れっ子芸者20年債券は逆に3毛強、というのだから、もうぼろぼろでした。

言わなきゃいいのに・・・という話に尽きるのですが、言っちゃったものはしょうがない。債券市場はこれで3月緩和解除、4月利上げなんていう(物理的には無理です。7月ですね)、考えなくてもいいものまで考える羽目になりまして、これ、まじでぶちきれるかもしれません。変動利付きまで積み上げてしまった地方金融機関は本当にいい迷惑でしょう。どらさんも特集してますが、さらに油を注いだのがこれ。

 「バブル崩壊後の日本の金融政策 ――不確実性下の望ましい政策運営を巡って――」

日銀さんの HPで読んでください。私は途中でやんなった。

だって・・

 『1990年代前半の日銀の政策運営について、テイラールールをベンチマークに評価した先行研究をみると、使用するGDP ギャップによって、実際の金利がテイラールールに比べて引締め的であったのか、あるいは中立的であったのか異なる結果が得られている。政策評価を行う分析者が、当時の日銀にとって利用可能でない――とりわけ「後知恵」による――情報を用いて、「日銀は本来こうすべきであった」と言っても、意味のあることではない。日銀が、当時利用可能な情報に基づいて、何ができて、何ができなかったのかを明確に区別しておくことは重要である。』

 なんて書いてある。要するにマーケットがどう反応しようとも日銀は知らないし、それを予測する事は不可能なんだからあとから文句言うなって、書いてあるんです。

それはそれでいいでしょう、どうぞ、唯我独尊で行ってください。私は関係ないですから。でも何もこの日に発表するレポートではない。この日でなければならない理由があるなら教えて欲しい。ちょっと今日はマーケットが荒れてるから一日待とう・・・・

こういう事をアドバイスする人も組織も日銀にはないらしい・・・・危機管理の拙さを市場に見透かされる事が、一番怖いのだ、とグリーンスパンもいつも言っていたし、最近の事例でも東証をみれば判るでしょう。

今回このまま債券が急落したら日銀のせいだから、マジデ。自民党に言いつけてやる!
ついでに為替まで反応してしまいまして、円高に。
そりゃー、そうですよ。利上げするかもしれない、と受け止められた訳ですからね。株もせっかく到達した1万6千円なんですが、ちょっと怪しいと思った方がいいですね。ここで金利が崩れるのはいずれにせよ、いい影響はありません。

それにしても・・・そのまんま東はついにかとうかずこに捨てられてしまいましたね。詳細はわかりませんが、これは奥様が相当用意周到に準備され、恐らくお子様がきちんとジャッジできるタイミングを計り(15歳と12歳だそうです)、一気に切り離した・・・という感じですね。いままでの熟年離婚を10年くらい早めた新しいパターンの分かれかたが確立されたような気がする。これから男性は下のお子様が中学に入るあたりの節目が要注意なんでしょう。何にしても男にはつらい時代ですな~・・・

ではまたのちほど!!

 

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すきだらけの日銀・・・かあ??

2006-02-23 12:55:48 | 中央銀行

すきだらけシリーズは終わった筈でした。
すきだらけの民主党なんてちっともおもしろくなくて、「すき」、というよりは存在そのものが全部すきだらけで、そりゃー、すきじゃなくてからだろ、ということで特集になりません(爆)。

ところがきのう隙をみせてくれちゃったのがなんと・・・・最近応援していた日銀さんなのですよ。実はこのブログは結構関係者の方が見ているので努めてあからさまな批判は避けてきたのですが、おもいっきり私に振ってくれた人がいたのでさわりだけ、書きますね。結構マニアックな話かもしれませんがたまにはいいでしょう。本日は日銀を知ろう!!

日銀って何よ?

一般の方は日銀ってお札発行してるんでしょ、位にしか認識がないと思いますが、実は大変重要な所なんです。金融政策を駆使し、にっくき、庶民の敵であるインフレを叩き潰す、というのがその重大な使命なんです。そう、経済のウルトラマンなんですね。

実に、日銀のお陰で我々庶民は安心してお財布に現金を入れている訳で、これが脅かされるなら、福沢先生をすててリンカーンを保有しなきゃいけないですね。アルゼンチンなんか金持ちはドルしか持ってませんし、韓国もそうです。彼等は実は円もたくさんもっていてその意味で日銀は韓国の金持ちからも信頼されている訳ですよ。

ロシアなんかに行ってみると高額商品の決済でルーブルが使えるところはいまだに稀です。自国通貨のルーブルに明日いくらの価値がついているか・・・

「おら、しらん、だからドルよこせ!!」、

となりまして、世界中でドルが通用する訳です。
更に、申し上げますと、実は日銀がその価値をしっかり守っているお陰で円もかなり使えるのです。それは世界中の人が日本というより、その価値を守っている日銀を信用している・・・  という一面を忘れてはいけません。だからお札は日銀券とよばれるのですよ。

ところが最近自民党の一部おじいさん達がその日銀を攻撃して、

「インフレなんかをあまり気にしているようなら、君たちは退場だ!!」

、という訳の判らん事を言い始めたのですが、これに対し断固立ちはだかって独立を維持している総大将が総裁である福井さん、とまあ、こんな感じになる訳ですね。

昨日の出来事

で、その総大将がちょっとしたすきをみせてしまいまして、マーケット関係者の間では話題になっています。

『日本銀行の福井俊彦総裁は22日夕、月例経済報告に伴う関係閣僚会議に出席後、記者団に対し、同日の日銀の中長期国債買い入れオペが9年5ヶ月振りに札割れとなったことについて、「中期ゾーンの国債の需給が引く手あまたで、民間でさばけているのだろう」と指摘。』・・・ブルンバーグより

これを輪番オペと呼ぶとだいたい年がばれるのですが、要は日本国債があまり世の中でジャブジャブになると金利があがる(価格が下がる)ので適当に日銀が買ってあげますよ、というセーフティーネットですね。これだけ買ってあげるよ、とせっかく日銀がいってくれているのに、それに応じなかった訳ですね。おおばかもの!!

ではなくて、実は証券会社はその日のマーケットであまり売れない、売れ残りを日銀に押し付けるのが常なんです。債券というのは不思議なもんで、10年債が高くても2年債が売られたり、一方で20年債はまた買われたりなど、年限によって変幻自在に変化(これをイールドカーブの形状変化と言ってます)致しまして、このあたりの読み具合で我々が金儲けをする訳ですが、商売の常として売れるものはさっさと売ってしまうので、日銀さんには売れ残ったとしまの芸者さんを引き取っていただく事になります。

従って福井さんの解説ですと、

「いやー、2年債券が売れに売れて、日銀にまわす分がなくなっちゃったのよ」、

という一見当たっているようなのですが、そういった我々の常識からはかなりかけ離れている訳です。売れに売れる売れっ子芸者さんはもったいなくて日銀には渡せん訳ですよ、福井さん(爆)。

イールドカーブが世界的にフラットになっている・・・というニュースを見かけられたことがあると思いますが、日本も同じでして、2年債券はまさに売れない芸者状態・・・だれかひきとってくれ~!!となっているのが現状なのです。

で、売れっ子芸者さんは誰かというと、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの20年債でして、各社とも在庫が揃わん状況でかなり深刻であります。
そして、昨日は・・・
というとその余った2年債券がなぜか(突然)強かったもので、もったいながってこれを日銀に売り飛ばす女将はおらず、実は何故か昨日に限って一番安かったがその売れっ子ゾーンの20年だったという訳です。

こうなると置屋の女将は何もせっかく値上がりした2年債券を日銀なんぞにくれてやるこたーないわい、20年も既に玉切れ状態だから応札そのものをやーめた・・・・と止めて見たら札が割れてしまった・・とうのが正解です。
余りまくっていたのに、たまたまその日だけ高くなっちゃって、まさかねーと思ってたら買い付け量に達しなかったという何とももったいない状況だった訳です。
通常ですと2年債券がじゃぶじゃぶで最弱のセクターなので日銀に思い切り投げる訳ですが、それが昨日はイールドカーブの一時的形状変化により一時停止した、という訳です。(その証拠に日銀の保有債券を見て頂きますとまさに2年債だらけの、まんだらけ・・・な訳です)

細かい話のように見えますが、やはり総裁ともなればこのイールドカーブの形状を認識して発言して頂かぬとまずい訳でして、そのあたりが「すき」になってしまったという、お話でした。

所で、この話、なんで、芸者に例えるのか不思議に思われましたか?? 

実際に証券業は花柳界になぞらえられる事が多いんですよ。さっき言った在庫のことを我々は普通にぎょく(玉)と呼びます。これは置屋にいる芸者さんを「玉」と呼ぶのと一緒なんですよ! 債券や株の呼び名は芸者だった訳ですね~。

また、東証の場所があの場所(兜町)にあるのもむかし、稼いだディーラー連中がそのまま隅田川を上って吉原に直行しやすいからだ、なんて話まで有りまして、このあたりの江戸風俗話はおもしろいのでまた改めまして。

なお、本日の出典はこちら。
かなりマニアックなページですが勉強になりますよ。→債券市場の片隅から
うまく、飛ばないみたいなのでこちらを貼り付けておきます・・・
http://www.h5.dion.ne.jp/~bond7743/

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福井日銀総裁発言について

2005-10-21 09:24:54 | 中央銀行

昨日のラーメン二郎レポートは後程(時間があったら)追記しておきますのでそちらをご覧下さい・・・ってだれも待ってないって?? それは失礼・・・

個人的にはきれまくっていたカネシとにんにくが補給できたのでかな~り元気であります。でもまた、ダイエットのためにわとりとお付き合いです・・・・とほほ。
 という事で昨日の仲間内のネタからご紹介いたします。しっかしラーメン二郎と福井総裁が同時にタイトルになるのはここくらいだろーなー(笑)。

 昨日のロイターから「量的緩和の枠組み修正について、いつかという議論が少し先行して世の中に走りすぎている」(福井総裁の国会での発言)

これは受けました!まじっすか!!
だって、量的緩和について、特に、いつという事に関してはここでもご紹介しているように、一番先走って明確にお話をされたのは、ほかならぬ福井総裁ご自身だからです。国会議員はどうせ知りっこないとタカをくくっているのか、ご本人の記憶力に問題が発生したか、二日酔いだったか、阪神の日本シリーズが気になって心ここにあらずだったのか、等々・・・・の理由しか思いつきません。

当然比べたくなるのが今週来日していたグリーンスパン議長。難解、とか意味不明とか、まあある種揶揄されるものの(今回の講演もかなーり難解だったようでアメリカ人でも大部分が「よくわからなかった」というのですから感動すら覚えますな)、歴代の連銀議長の中でも、広くG7の中央銀行総裁という点からしても間違いなく過去No.1の実績と申し上げてよいかと思います。

もちろん難解だからいいという訳ではないのです。マーケットの人は何せ自分の財産をかけて戦っているのであらゆる意味で行間を読もうとする習性がある。エリートコースを走ってきた人たちにはこのあたりがまず解っていないんですな。かれら政策当局はものすごい集中力で見られている、と言い換えてもいいかもしれません。
しかし、ロケットエンジニアリングではないので、経済、特にマーケットは予測不可能なことの繰り返し、ですよね。そうなると福井さんくらい明確に話をしてしまう、特に今回の量的緩和の修正時期などというかなり蓋然性の高い問題に対してマーケットに言質を与えてしまうというのは、万一外れた時のリスク、そしてその反動を考えるなら褒められたものではない、無用な混乱を招くだけだ、という事になります。

このあたりがグリーンスパンがある種、「老獪」と呼ばれる所以でありまして、彼はまずマーケットに言質を与えない。従って連銀が間違ったという事(証拠)がないので、知らないうちに連銀は信頼に足る相手だと思い込まされる、という逆真理のような状況が醸造されていく・・・・ワインみたいなもんですな、これは。時間をかけて醸造される訳です。

 ですから福井総裁もこのあたりをもう少し考えないといけないのです。特にこれが英語になった場合は危ない。日本語のような蓋然性がない言語ですので、無用の誤解を招く事がある訳です。

ということで、今週は競馬とか、書く事がたくさんあるのに、あまり書けそうにないんですが、ノートブックを抱えて頑張りますのでよろしくお願い致します。ディープインパクト???ですか??? その意味では債券相場よりカタイでしょう。3連単勝負、です。では!!

競馬お好きな方、今日のかんべえ先生は必見!! おもしろすぎです!

 溜池通信

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グリーンスパン爆弾炸裂!!

2005-08-29 09:32:08 | 中央銀行

一般紙ではあまり取り上げられてないのですが重要なニュースですのでこちらでは取り上げておきたいと思います。ご存知の通りグリーンスパンは議会証言などは謎に満ちている訳ですが、一般的なスピーチなどで時々本音を漏らす(もちろん意図的ですけど)事があります。

週末に行われたカンザスシティー連銀のシンポジウムでの挨拶はこれがもろに飛び出しました。

1.住宅ブームは必ず沈静化する。

2.現在のアメリカの財政状態ではインフレ圧力は高く、とても無視できるものではない。

ここまで言うか・・・であります。

1.についてはみなさん、The housing boom will be というような表現を想像されると思いますが、違うのです。もちろん書いたものにならない、という安心感はあるのでしょうが、2つの表現を使っておりまして、

The housing boom will inevitably simmer down・・・・

The U.S.housing boom is sure to end eventually, slowing spending・・・・

などとなっております。このinevitablyも強烈で何せ「必然」でありますので、例外は許されない。下の文章に至っては現在形になってしまいました。もう、グリーンスパン的には「DONE」ということですね。これには驚きました。

2.については原文は普通ですが、このまま行くと財政赤字からドル安になって、輸入の多いアメリカはすぐインフレになるよ、財政が赤字なんだから、そうなるとなかなかドル高に誘導するのは難しいよ・・・・という警告でありまして、これも珍しい発言です。

但しいずれにせよ、「当局は的確に行動する」ということですので、余計な心配はせずに、引き締め政策の持続と、住宅バブルのバブル退治は当面続くと素直に理解しておいたほうが良いでしょう。
日本株を買い続けたアメリカ人としても、ちょっと「おっと、これは・・・」と考えている可能性があり、米国株はもちろん、日本株もスローダウンするでしょう。
ただ、過去にそうであったようにこういう一時的な「冷却」は長い目で見ると相場にプラスに働きますので、本当に買いたいものがある人は今のうち・・・・という事であります。

138円を切れなかった日本国債は再び139円台へ。CPIが相変わらず-ですので、まあ、これは仕方ないところ。くどくど申し上げますが1.1~1.5のレンジという結論は変わりません。為替はこのグリーンスパン発言からすると、ドルは一度降りていたほうが良い気がしますが、レンジを抜けるほどのことではないようです。

今日は後程宿題の解答をアップしておきますね。

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日銀のバランスシートと日本の財政

2005-05-12 16:28:24 | 中央銀行
朝からおもしろい議論がなされております。いつも取り上げさせていただいてる

いそろぐさん http://www.tez.com/blog/archives/2005_05.html
本石町日記さん http://hongokucho.exblog.jp/

のお二方でそれぞれお話をコラボレートしながら大変貴重な書き込みをされています。

いそろぐさんのブログを見ていただくと日銀のバランスシートに異様なくらい国債が存在することがわかります。これはまさに、「意外だ!!」という方が大変多い。ただし日銀は隠れて買っているわけではなく、きちんとHPでもその内訳まで公表しています。
日銀HP   http://www.boj.or.jp/

本石町日記さんはこれと同じ事をシニョリッジの観点からご指摘をされている訳です。しかし、一体全体これだけの国債を日銀が購入しているというのは、まるで「蛸足」ではないのか、自分で自分の借金を引き受けているような物ではないか、という議論は当然出てきます。

関係者には怒られてしまいますが、これは金融緩和政策を打ち出しているにも拘わらず、国債の大量発行(GDPの150%もあります)により、金利が上がってしまうと元も子もなくなるので日銀に買わせてしまおう、ということなんだ、と正しいかはともかく大多数のマーケット参加者は(外人も含めて)そう理解している訳です。或いは日銀も買ってるから安心だよ、というメッセージともいえましょうか。

これは現在国債が10年で1.2%などという低レートで定着している大きな原因の一つです。予断ですが10年で1.2%と言うことはたった1.2%価格が低下するだけで、10年分の利益が吹っ飛ぶことになり、実際国債の価格が100円から98円80銭に下落するなんて事はしょっちゅう起きている訳で、個人的にはこの投資を正当化するのはかなり無理があると考えています。

現在この日銀買い入れは、相当「ずるずる」になってきており、当初直接引き受けを想起させるのはまずい、ということで発行後一年たたない物は日銀は買ってはいかんよ、としていたのが平成14年に更になし崩して、一年以内でも直近の2銘柄を除けば良いよとした、即ち今のように10年国債が毎月発行される状況下では、発行後3ヶ月もすれば買えてしまうという、ことで

「まるで直接引き受けではないか」

という批判を受けかねません。

確かに日銀のHPを見るとそれほど直近銘柄を買っている訳でもないので、そうはなってないよ、と日銀は反論するでしょうが、ルール上は殆どすべて買う事ができるのです。(30年債は除く)

現実的に歯止めは「通貨流通量を上限とする」という事しか残っておらず、それもかなり上限近づいておりまして、これを取っ払う、という議論はあまり目立ちませんが恐ろしいことにしょっちゅう起きている訳です。

そうなるとGDPの150%も国債を発行しておいて、郵貯、簡保、日銀で大量に買っているのは(およそ70%くらいを占めると言うデータもある)まるで「たこあし」ではないか、ということになります。この日本国債の信用力と、もっというと日銀の発行する日銀券(お札)の価値はどうなんだ、と考えるとかなり頭が痛くなる。

お札を発行している日銀の資産の大部分は日本国債だ。
しかし、その日本国債は将来的に返済可能かどうかもわからない状態まで発行額が膨れ上がっている。
しかし日本には外貨準備が8000億ドル以上あり、その大半を米国債で保有している。

えっ!? なんじゃい、日本の信用力はアメリカそのもじゃねーか??

という袋小路のような議論に陥る訳です。

現実的には外貨準備と国債の間ではこういう単純な図式が成り立っている訳ではないのですが、「観念的」には判りやすい議論です。

そこで前にも申し上げましたように、一つの国の信用とは正に軍事力を含めた総合力だという議論も当然出てくる訳です。小泉さんのお陰で日米が完全協調になってきているので(まあ、要はなんでも言うことを聞いているわけです)、通貨も国債も一蓮托生だと、見て見れないことはないでしょう。事実一部HFではこういう見方で金利為替を分析しており、ドル円のボラティリティーをショートしまくるなんて事までやっている訳です。

数字だけ追っているととても支払いきれそうもない金額を既に日本は国債として発行しているのですが、金利を支払い続けられるなら日本国が潰れない限り、借り換えを続けられるのではないか、という考えでこれを「プライマリーバランス」と呼んでいます。これが保たれている限りいくら借金してもOKということですね。これが崩れると借り換えが出来ずにたちどころに行き詰ります。(NYCのアルトマン教授のジャンクボンド理論と全く同じですね、これは)

ですから、うそみたいな話ですが今後、こんな借金をしてそれを中央銀行が大量に保有しているような国は信用ならん、という話になれば(なればですよ)、まずは円安で調整されます。輸出企業は信用力のない円をもっているよりドルをそのまま持っていたほうが安全だと考えるとすると、ますます円安になり、更に国内で円で再投資する資金が枯渇し、国債を買わなくなる・・・国債がプライマリーバランスを失うと言うことは現象としてはこういう事態を引き起こし、アルゼンチンのように国内でも信用力のあるUSドルが流通することなるでしょう。アメリカにこれだけファイナンスをしている国のプライマリーバランスが失われた時は一体どうなるのか、これはだれも経験したことが無いので全く未知の世界です。日本は人類史上壮大な実験をしている訳ですね。

長くなりましたがこんなことろでしょうか。
最後に日本国債の細かい議論、歴史に就きましては私の友人が書いております以下の著書をお勧めいたします。
題名に関しては異論がありますが(笑)内容はしっかりしております。

「日本国債は危なくない」 久保田博幸 文春新書

ほんとかよ!?
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マーケットあれこれ・・日銀の政策はどうなるか。

2005-04-20 09:02:32 | 中央銀行
大変興味部外記事を書かれています。愛読の「本石町日記」です。
http://hongokucho.exblog.jp/

こういったことはマーケットの関係者の中では長く確信を持たれていたわけですが、今回外資系に転出される元副総裁に日銀出身者が直接この質問をぶつけるということ自体これまであまりあった訳ではありません。
その意味では日銀出身者間のある種の「タブー」が破られつつあると同時に、まあ、日銀を退職するなんて考えられん、といった上層部の「思い込み」のふたをあけ、開かれた議論になってくる可能性があり、アメリカの連銀型(FRBから出て行く人も来る人も双方向で開かれる)のメリットがそろそろ模索されてよいのでは、と思っております。個人的にはこういう問題をやりとりできるだけ、あま、ずいぶん進んだなー、と思います。

肝心な点はここに書かれている通り、当事者である日銀が今回の一連の緩和政策に対し、効果が疑わしいと考えていた(少なくともやまぐちさんはそうだった)にも拘わらず、ずるずるとこの政策にはまっていったという経緯です。戦争の時とそっくりですね。

日本という国の経済政策を考える場合、常にこのパターンを恐れなければならないというのがつらいところ。アメリカの場合、マーケット全体が危機に瀕するまでかなりの度合いマーケットに自由にやらせてプラスマイナスを「refine」していくという手法をとりますね。これがあるときはやり過ぎ、になる訳ですが、バランスの取れた結果を導き出すことが多いというのも事実であります。例えば今回のGMに関してもその意味では落としどころはまだまだ先、という見方になる訳です。マーケットの評価が定まるのを待つ訳ですね。その間投資家は大変ですが、ミスリードさえされなければよい、というリスク・リターンの自らの判断力が試される訳です。

GMのCFOも「ジャンクになる準備をしましょう」なんてほんと、他人事のような発言で困りますが、一応CDSなど、クレジットスプレッドは落ち着きを取り戻しつつあり、700あたりをうろうろということろですね。昨日ご紹介したようなアービトラージが入るのであるところではいったん落ち着くんですね。でも、本格的な動きはまだ先です。

中国問題はやはり株価にダメージを与えています。しかしながら、お互いもう離れられない中の悪い夫婦のような関係ですからこのあたりでなんらかの方向が見えて欲しいものです。5月4日は例の、54運動という中国でも大変政治色の濃い日にあたりますので、ここまでがやま、と見ています。

新ローマ法王は事前の読みどおり、最も保守に近いといわれるラツィンガー枢機卿に決定。最も右よりですが、ドイツ出身というのはバチカンもかなり冒険をした訳です。もともとプロテスタント色の極めて濃い、何せマルティン・ルターの総本山ですので、ここの出身者を持ってしても、バチカン保守色の濃いラツィンガー枢機卿を持ってきたというところが注目です。前法王のように東欧出身は異色でしたが、ポーランドというほぼ国民全員がカトリックという国の出身という訳ではありません。その意味で(リスクをとってまでドイツ出身者を選んだ)カトリックの保守化は明らかで、対イスラムについては相当強硬な態度を取るだろうと予想されますので、予断を許さない人事となりました。宗教の衝突・・・であります。

ではまた!!
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おはようございます。 日銀さん

2005-04-07 08:40:01 | 中央銀行
残念ながら時間が少なくほんとにハイライトだけ。ごめんなさい。

昨日の日銀の政策決定会合は予想に反して「賛成多数」。これも結構お役所的な言い方で、要は全員賛成ですと「全会一致」「全員一致」となります。ひとりでも二人でも反対者がでると、この「賛成多数」と表現され、反対は誰だ、誰だ、と犯人探しがはじまるわけですね、市場では。

現状の金融政策を、つまり10年の長きに渡る緩和政策にピリオドを打つか、否かの議論なので盛り上がっている訳です。債券市場は足元がゼロ、という異様な状況にもかかわらず、ある種それを「前提」にして買い進んでおります。また、しばしば指摘してきた不動産関連、リートなども足元がゼロ(短期で調達したときの借り入れコストがゼロ、という意味です)ということを前提に試算しているケースが殆どなんです、おそろしいことに。

ですので、もし、何らかの方針変更があればかなりインパクトがあるのではないか、と見ている訳ですね。個人的にはこのあたりは「ミクロの戦い」なので、まあ、たいしたことないと思いますし、日銀としてはCPIを基準にすると、宣言した訳ですから、ここを勝手に変えるわけにはいかんでしょうな、などという玉虫色の見解になる訳です(爆)

ということで、午後詳しく・・・・・
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