北村タカトシ(旧ブログ)

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11月の本ネタ

2013年11月29日 | 本や音楽、講演などなど


財団経営の哲学―活動指針「七つの鍵」

尾形武寿


献本頂くも積読。ようやく読了しました。
大村市はボートレース発祥の地。その収益を公益活動に充てる日本財団のトップ、笹川陽平会長と財団スタッフとの「語り場」をまとめたもの。

タイトル通り「哲学書」とのイメージを持って読むと肩すかしかも。
口述的な文章で話が飛び飛びになりますから日本財団の広報的冊子、と考えたほうが良いかも。

ただ「世界は一家、人類みな兄弟姉妹」という信念に貫かれた公益的活動には敬服せずにはいられません。
阪神淡路大震災の教訓を生かした東日本大震災への対応や世界規模の環境活動。

文章の節々に心を打つ言葉がちりばめられています。
大村市の名も出てきますよ。

ご献本感謝です。




古事記物語

鈴木 三重吉

いわゆる我が国の神話です。おなじみイザナミイザナギや天の岩戸の話など。

現代常識からはかけ離れたぶっ飛びバイオレンス&ファンタジーな話が淡々とした文体で記されています。
古事記の現代語訳は他にもたくさんあるのですが、著者の解釈は読みやすいと評価は高いようです。
ただ神々の名が分かりづらいのには閉口しますが、神話なんだから仕方ない。

これも教養の一つですね。
次は正統とされる日本書紀にチャレンジしてみます。




マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則
ピーター・F・ドラッカー

ドラッガーものは数冊読んでいましたが、1975年に発表され世界で広く親しまれてきた大著「マネジメント」のエッセンシャル版はまだ読んでいませんでした。

2001年に編集と訳文をやりなおし「マネジメントのパラダイム転換」「チェンジ・リーダーの条件」の新訳を加えた本書。

「その通りだ!」と得心する部分もあれば、全く頭に入らない部分も多く何度も読み返した。特に組織構造の分類等はお手上げでした。

新訳とはいえども文体と語彙が固すぎ。
論文に慣れない方にはお勧めできませんが、自らを経営者と自認するならば押さえておくべき一冊でしょう。

私も経営者の端くれ。その手法は本に学び、人に学び、自ら体得してきたものです。
まだまだ小さなグループですがもう少し成長させたいところ。

ただし本書では成長を目的にしてはいけない。しかし成長の最小点をマネジメントし成長と肥満の違いを見極めておかなければならない。と記されています。「イノベーション」への言及も多数。

本書でも指摘されている通り、マネジメント=管理、と捉えがちなのではないでしょうか。
その観念を捨てた時に現代のマネジメントが始まります。
いわば経営とは人を活かす術と言えるでしょう。

11月に三冊しか読めなかったのはこの本が原因。
ですが再読する必要あり。
そして自らに問い続けなければならない。


「我々の事業は何か、何をなすべきか」


師走が到来、議会や会合の年末進行ですが、なんとかお師匠の教えを守りたいところ。

デイサービスセンター夢のみずうみ村

2013年11月27日 | 大村市議会議員の日々
経済厚生委員会にて先進地視察へ。

今回は、

・東京都中野区、新渡戸文化学園にて放課後NPOが展開するアフタースクール
・建設費用を指定管理者と按分した静岡県伊東市民病院
・千葉県浦安市デイサービスセンター夢のみずうみ村

の3か所を視察。

今回赴いたのは行政ではなく民間の団体。
特にアフタースクールとデイサービスセンターは社会企業家の志を感じる実り多き視察でした。

私の報告担当はデイサービスセンター。以下は添付資料と共に提出した報告書です。
他の二か所は別の議員が担当し、市制研究会にて発表、全体で共有します。

視察報告書は議会事務局でご覧いただけます。

・視察内容

先進的、独創的な通所介護事業所として数多くのメディアに幾度も取り上げられてきた「デイサービスセンター夢のみずうみ村」を視察した。
当該事業所は平成16年、山口県にNPOとして発足、通所介護事業をスタートさせた。その後、株式会社、社会福祉法人と規模を徐々に拡大し、山口県二か所、関東二か所に拠点を持つ。現在は募金を募り、東日本大震災で甚大な被害を被った岩手県大槌町に事業所開設の準備を進めている。

代表である藤原氏は理学療法士であり、障害リハビリテーションにも造詣が深く琉球リハビリテーション学院院長や、日本作業療法士連盟の相談役を務める。
同氏が展開する通所介護事業所のリハビリテーション理念、

・リハビリとは、「生活できる能力」を確認すること。
・リハビリとは、生きるエネルギーを再生産すること。
・訓練が目的ではなく、生きていることを味わい楽しむことがリハビリの目的。(一部省略)

に沿って展開される事業内容は独創的かつ先進的であり、全国各地から視察や研修が殺到している。

当該事業所の一番の特徴は大規模型(視察した浦安では1日平均80名)であり、一日の過ごし方を、それぞれご自分で決める「自己選択・自己決定」方式であろう。

大多数の事業所が事前に用意したプログラムにて一律に介護・リハビリメニューを提供するのに対し、多種多様で豊富なプログラムメニューにて各々がそれぞれにリハビリメニューをこなす。
器具を使ったトレーニングなど一般的なメニューから、カジノや陶芸、パン作りや木工作業など、訓練としてのリハビリにとどまらず、生活を楽しむためのリハビリを実践。
溢れんばかりの創意工夫によって施設内の随所に手作りされたメニューの多様さたるや括目に値する。歩行訓練用のプールや店舗用のパン焼き器等、専門的な機器にはそれなりのコストがかけられているようだが、他の大多数が手作りによって作成されたローコストのリハビリ機器(というか手遊びおもちゃ)や、リサイクル品であろう箪笥を利用者のロッカー替わりとし所狭しと大量に配置された施設内はまさにカオス状態である。

当該事業所は元音楽機器の製造工場を改装したものであり、バリアフリーの反語として「バリアアリー」という造語で表現されているが、施設内に段差、坂、階段等を意図的に設置。日常的な生活動作をリハビリの一部とするという逆転の発想である。
(転倒原因となるような小さな段差は排されており、車いすでも全館移動可能な動線は確保しておある)

昼食はバイキング形式であり、利用者それぞれが持ち寄った食器を使用する。各自で残存機能を活用しながら盛り付けを行い、デザートなどを手作りしたりする。それぞれが自分の好みの場所でそれぞれに食事をとり残飯が殆ど出ない、という事だった。

利用者のリハビリテーションを誘引する方法として、施設内通貨「ユーメ」を発行している。リハビリメニューをこなしたり施設や他の利用者の為の協力作業にてユーメを取得、カジノやマージャン、喫茶店などで使用している。

特筆すべきは我々見学者の案内を利用者自らが行っていることである。我々のグループの案内者は御年80歳。入所時は介護度2だったが現在は要支援と改善。施設内を2時間かけて微細にわたりご案内頂いた。

1日の利用者80名に対して職員は20名ほど。グループ全体では200名程でほとんどが正社員だという。以前はフランチャイズ展開も企画していたようだが現在は中止しており、運営ノウハウは教えます、という姿勢も社会奉仕の理念に沿うものであると感じた。
その他にも園芸療法や各種イベントなど、おおよそ先駆的といわれる取組はほとんど実践されている。センターの入り口には味のある字で記された「人生の現役養成道場」との看板に偽りなし。創意工夫が随所に溢れ、まさしく「楽しさと夢が溢れる湖」であった。

・所見

民間の通所介護事業所であり、大村市の事業として採択の可能性は無いと思われるが、関係職員の研修や視察先としては最適であると感じた。

                      文責:北村貴寿


写真はデイサービスセンターにて素敵な芸術家から頂いた手作りのメモ帳。
牛乳パックから作った紙で出来ています。

御年91歳にはとても見えない素敵な淑女でした。長寿万歳!

地場企業振興調査特別委員会・行政視察

2013年11月05日 | 視察報告書等


地場企業振興調査特別委員会行政視察

・八尾市

中小企業地域経済振興基本条例、中小企業サポートセンターについて。

同友会で「八尾市は振興条例の先進地」との情報を得ていましたので、委員会の視察先に取り上げて頂きました。
条例制定は平成13年と早め。そして平成23年に改正を行ったとのことです。

八尾は大阪のベッドタウン。
41K㎡に人口27万、一般会計1045億、財政力0.73 経常収支比率95.6

大村市の三分の一の面積に三倍の人口が住んでいることになります。
一般会計の規模もほぼ三倍ですね。いわゆる町工場の密集率は国内第三位。

条例そして中小企業サポートセンターについて、職員から熱の入ったブリーフィングを受けました。
啓発資料が充実しているし教育委員会との提携や近隣自治体との連携したビジネスマッチング等と参考になる取り組み多数。
質疑の時間が足らなかったのが残念です。

サポートセンターが入る商工会議所は建て替えられたばかりでセンス良し&機能性も良さそう。
何より職員が元気だった。やっぱり人なんだなあ。


・枚方市

産業振興基本条例、地域活性化支援センター、津田サイエンスヒルズについて。

こちらも大阪のベッドタウン。65k㎡に人口40万、一般会計1158億、財政力0.83、経常収支比率89.4

条例と支援センターについてはどうしても八尾市と比べてしまいます。
まあ平均点というところでしょうか。

しかし津田サイエンスヒルズは大変勉強になりました。

いわゆる工業団地ですが大阪府立の職業技術専門学校や研究所、そして企業が混在している。
なんでも東のツクバに対抗して作られたとか。

特に最後にご紹介いただいた企業は凄かった。

金型からロボット、人口関節の共同開発、社長から直々に熱心なご説明頂きとっても興味深かった。
そしてヒルズ(大村でいえばアルカディア)の事務局長のキャラクターも熱かった。

やっぱり人、そして情熱なんだなあ、と再認識させられた視察でありました。


写真は駅で見かけたトーマス電車。ギョーザ電車も走ってました。
ラッピングってどんどん進化してますね。

おむらんちゃん列車なんて面白いかも。