北村タカトシ(旧ブログ)

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12月議会一般質問のお知らせ

2012年11月27日 | 大村市議会議員の日々
12月議会の一般質問に登壇する議員は16名。

私は4番手、11月30日(金)の14時頃です。
ご高聴頂ければ幸いです。

質問内容は

・食の祭典について
・大村公園のバリアフリー化について
・公共施設のトイレ整備について
・子ども会活動について
・ラジオ体操の奨励について
・三浦地区の産廃施設再稼働について
・地域生活環境の衛生保全について
・中小企業振興基本条例の制定について

を予定しています。

今回も市民の声を届ける事が出来るように頑張ります。

西宮市における公共施設マネジメントの取り組み

2012年11月24日 | 視察報告書等
西宮市における公共施設マネジメントの取り組み

面積は100平方キロメートル弱、大村より少々小さい面積に48万人が暮らす街
一般会計は1600億、財政力も0.89とまあまあ。
しかし経常収支比率99.5%ということで硬直気味。
1995年に発災した阪神大震災の復興で公共施設整備がぐっと伸びた、という側面もあります。

22年3月、市議会議員の質問にて指摘があったのが公共施設マネジメント=アセットマネジメント(以下AM)に取り組んだキッカケということでした。
その3年程前からも内部での必要性を指摘する声は出ていたとのこと。市長がマニフェストにAM白書作成を盛り込み本格始動。
まずは白書の作成体制づくり。専門部署を立ち上げて、老朽化した公共施設の現状や問題点を整理した基礎資料集を作成が始まります。

作成を進めていく上で、台帳、図面、データに不備がある事が明確になってきたとのこと。
ただ、データの整理・正確性も大事だが、市民に知ってもらうことも大事。精度より市民への周知を優先させ、概要を作成、発表したそうです。もっとも台帳と大差ないデータとなったので、完全なものではないが遜色はない、とのことでした。

兎に角驚いたのは担当の意識とスキルの高さ。概要版は本当に分かりやすく作られてある。

行政視察用のPPTのほかに大村市と人口構成と比較したデータなんかも準備されており、建築屋ですという課長の説明には感心しました。
西宮市600施設をまとめた白書、作成への着手から公表まで1年4カ月というスピード。その作成コストですが、初年度は自前、2年目、3年目で900万とのこと。

大村には200施設で調査コンサルタント費用が数千万(たぶん)。内容にもよりますが、結構差がありますね。

今後50年間に必要となる修繕や建て替えの経費は4760億との試算。
マネジメントパターンを6つ試算、長寿命化+面積20%削減+立替費用20%削減というパターンで年間49億円に平準化の投機的経費の枠に収めています。

財政規模と人口が違いますのでそのまま参考にできませんが。
今後の高齢化や税収の伸び悩みを鑑み、統廃合で総量の適正化、転活用やリニューアルを推進。

特筆すべきは施設総量を20年で10%、50年で20%縮減、と明確に数値化していることでしょう。市長からもここまで書いて大丈夫?と心配されたそうです。
加えて「新しい箱モノは原則作らない」と断じていたそうですが、そりゃあんまりだ、ということで「新規施設整備や増改築を行う場合は、総量が増加しないように既存施設の調整を図る」という事で落ち着いたとか。
AMに懸ける気迫を感じますね。

また、当市では費用対効果に疑問、グーグルで十分代用できる、との意見が多かったGISの活用もしっかりなされており、データの蓄積がなされています。使う側の問題かもしれません。

「白書とは目的を達成させる為の手法の一つ。白書作りが目的ではなく公共施設マネジメントの第一歩に過ぎない。」
「一律にダイエットするのではなく、必要なところには筋肉をつけながらシェイプアップしていきたい」と言う言葉が印象に残りました。


今後の課題としては、これからどこをどうするという(統廃合)話になるということで、市民の声が大きくなることが予想されます。

総論賛成各論反対。市全体の財政や今後を考えればAMには賛成だが、おらがまちの公民館を無くすのはまかりならん、という事でしょうか。

上下水道、道路、橋、公共施設、戦後から人口増、右肩上がりを前提に整備されてきた公共インフラの老朽化と更新は、どの自治体も避けて通れない課題。

大村もしかりですが、この国は多死社会を迎えます。
人口減と高齢化に対峙しながら、どう街をたたんでいくのか?という事を考えなければなりません。

枚方市・ポイ捨てによるごみの散乱及び犬のふんの放置の防止に関する条例

2012年11月09日 | 視察報告書等
枚方市・ポイ捨てによるごみの散乱及び犬のふんの放置の防止に関する条例

枚方市に建設環境委員会の行政視察に行ってきました。
「まいかた」と読んでしまうのは私だけでしょうか?

面積:65平方キロ
人口:40.9万人
財政力:0.89
一般会計:1173億
経常収支比率:92.8%
実質公債費比率:1%

大村の半分の面積に40万人が住んでいる都市です。
市役所の建物も年季が入っており、親しみやすい雰囲気。
枚方パークは菊人形で有名だそうで、役所でも展示されていました。
財政力は1を超えませんが、公債比率が1%と大阪府内ではトップクラスの健全経営ですね。

犬のふん放置については大村市でも一般質問で取り上げられています。

私も1年ほど前に森園公園に注意放送や看板が並んでいるが効果に疑問がある、として質問しました。

一部市民のマナー・モラルの欠如が招く行政コストにはなかなか納得できません。
美しい大村湾の夕陽を眺めながらリラックスしていると「ペットのフンは・・・」と注意放送が丘の上から流れてくる。
せっかくの大村の宝物が台無しです。


枚方市でも様々な取り組みをされています。
一番効果を上げているのは写真の看板でしょう。
結構強いメッセージが感じ取れます。

実際にフンの放置で刑事罰、罰金となる条例が整備されています。
ただ実際の適用はまだないとの事。告発、裁判までやらなきゃなりませんし、結構な繁雑な手続きになりますからね。

議会でもそれでは「適用しにくい罰は絵に描いたモチ、行政罰の過料が良いのでは」という意見があったそうですが、罪の重みを感じて欲しい、ということで刑事罰としたとの事です。

大村でも条例はありますし罰金も設定されています。


行政罰と刑事罰のどちらが効くのか?というより「罰則があります!」という目立つ看板を設置する事で、フン放置の抑制と市民同士の注意がしやすくなる環境が整う、と言ったところがキモでしょうか。


職員さんも熱心に取り組まれていますし、その成果が出ているのかも。
ちなみに職員の定員管理の数値も高く、平均よりも少ない職員数で頑張られています。

そして、啓発チラシをもって犬の散歩をしながら愛犬家に配布するのが一番効き目があると思う、という見解。

同好の仲間同士、ペットと生活する自分たちの環境を大切にしよう、という意識に訴えると言う事でしょうか。


犬を飼っている人と飼っていない人の対立構造は作らない事。という話も印象に残りました。




以下は提出した報告書原稿。

枚方市の施策、ゴミのポイ捨て及び犬のフン放置の防止についての視察に赴いた。
平成14年3月19日に項目の条例が制定された。制定から10年経ち、美化意識が向上しているとのこと。

具体的な内容としては、環境美化のポイ捨て禁止啓発キャンペーンとして職員が週1回、啓発ロゴが入ったジャンパーを身につけ、枚方市駅周辺を清掃。時間は一時間程度とのこと。
開始当時は緊急雇用助成事業で週5日、予算は年間300万でやっていたが、助成終了後は各課が持ち回りでやっており、市民ボランティアによる別の啓発活動もある。

黄色と黒の目立つカラーリングで、強権的なデザインのポイ捨て禁止看板を配布している。申込書1枚提出のみで市民に配布する。

行政刑罰及び過料では無く、事件とする刑罰だということを市民に知らしめるための看板。勧告は市長の指定を受けた市の職員が行う事となっている。
ポイ捨て・フン放置現行犯を発見後、事件として告発、裁判、有罪、となった後に罰金徴収。と言う流れだが、これまで罰金は0件。
絵に描いたモチと言われる時もあるが、ポイ捨てやフン放置は罪になる、という事をアピールしたいとの思いで刑事罰とした。その罪の重みをアピールできるような看板のデザインにしている。

23年度実績(6年前から配布を開始)
ポイ捨て 285枚 犬のフン 695枚(過去最高)  
路上喫煙 61枚  不法投棄 71枚 配布

23年度の新しい取り組みとして、自治会で自己完結型の美化啓発に取り組んでもらった。
内容として、7本の啓発ノボリ、区域内パトロール、ふんを見つけたらすぐ回収、報告書の提出等。フンの放置はなくなった。現在はノボリの設置はしていない。

トラブルは無かったか質問すると、愛犬家から反感があったのか、いたずらなのか分からないが、啓発ノボリのポールを曲げられた。看板を20枚割られた。とのこと。
行政としては活動を広げていきたいが、他の自治会は二の足を踏んでいる。モデルケースになった自治体の中心人物は行政OBという事だった。

自治体と市民団体で協力し、イエローカード作戦を実行した。放置されたフンにイエローカードを置く。地域で監視しているという警告になる。というものだったが、フンとカードを置いておくのが嫌、という声が大きくなり中止。

他にはFM枚方にて啓発放送(282,000円)。市の広報誌でPR、啓発チラシを市で用意しており、自治会で配布してもらっている。また小学校4年生に副読本を配布、学校に手啓発教育も行っている。

今後の課題や懸念事項としては、事業者の責務の部分がPRできていない。職員が事業所を訪問するなどして啓発に努めたいとのこと。
また、猫のフンが公園で増えており、野良猫にえさをあげている住民がいるようだ。苦情が増えている。住民が住民を注意してトラブルがあった模様。

啓発チラシをもって犬の散歩をしながら愛犬家に配布する活動が一番効果があると思う。
愛護団体からは特に苦情は無い。犬を飼っている人と飼っていない人の対立構造は作らない事が大事、と言う事だった。
解決の為のウルトラCは無く、住民と共に地道に途切れなく、継続的に続けていくべきだと思う。

関係条例として路上喫煙の制限に関する条例も制定されている。(20,9,19)


所見(事業採択の可否も含む)

大村市にも条例はあり、行政罰、過料も設定されているが、市民の認識度は低いと思われる。
強権的なデザインの看板配布や、市民と協働した啓発キャンペーン、啓発チラシは効果があると考えられ、当市でも取り組む価値はあると考える。
ただし、市民、動物愛護団体、ペット愛好者等を巻き込んだ息の長い継続的な啓発活動が必要である。

紛糾の全員協議会

2012年11月08日 | 大村市議会議員の日々
議会を二分した交流プラザ&本町アパート建設事業。

その入札が無効となりました。
議運と全協でその説明が。


落札した企業体トップが1週間の営業停止処分を受けており、それが入札期間に係る為、参加資格を満たしていなかった、というのが理由。

私は建設に反対の立場でしたので今更どうこうと言う筋合いも無いのですが、事業規模が大きい上に不可解な点が多いので記録。

10月22日
担当課がインターネットにて営業停止情報を確認

10月26日
開札、事後審査にて営業停止の件を確認。
営業停止命令は関東地域、かつ民間工事に係るものという限定の為、資格は満たすと解釈。
入札は有効と判断し、落札者を決定。

10月29日
仮契約締結

10月31日
臨時議会招集(議会の議決を得る為)

11月6日
「外部情報」により参加資格について疑義発生

11月7日
資格を厳密に適用すれば入札資格が無いと判断、落札者決定の取り消し。
議案を取下げにより臨時議会中止

11月8日
議会運営委員会、全員協議会において説明


全協では多数議員の質問が相次ぎ紛糾。


開札後に入札のやり直しが本当にできるのか?というのが共通の疑問でしょう。
最低落札価格、予定価格、入札価格、全部公表されている訳ですから。

これには設計を一部変更してやり直す。それにより着工が3カ月程遅れる、との説明が。

途中から担当課長が入室しましたので、何処をどう変えるのか?と質問。

設備自体に変更はなく、単価を変えてやり直す、と言う事でした。
スプリンクラー付くかもと思ったんですが。


10億を超える積算ですから、企業はかなりの時間と労力を割いているはず。
参加資格を厳密に適用しなかった市のミスについての処分は無いのか、という質問もありました。

処分については今後検討。企業にはお詫びした。という事でした。
資格要件を満たさないのに参加してきた企業にも落ち度はあったのではという話も。返す刀でしょうか。


問題になった「入札資格規定」ですが他自治体では削除されている場合が多いそうです。
改定すべき所をほったらかしにしていたというべきでしょうか。


営業停止が分かっていながら仮契約まで済ませた市の「解釈」をひっくり返した「外部情報」って何処の誰なんでしょうね。
回答はありませんでしたが。


土地の取得から振り返っても右往左往した「いわくつき」事業。

議会を二分しましたが建設は決定しています。
12億円超の税投入がなされる訳ですから、納税者の為になるものが出来るように願うばかりです。


その他ですが、

・(財)大村国際交流協会が解散となりました。
公益法人制度改革のあおりというべきか。今後は市の直営事業になります。

・情報交流プラザが25年3月にて閉館。
PCとインターネットの普及により利用が激減。年間1600万の費用対効果が見込めない為です。現在の機器やソフトは使えるものが市内の公共施設に振り分けられます。浮いた予算で公共施設にwifiの整備をという意見が。大賛成です。

・機構改革が実施。これは説明のみで時間切れ。質疑は次回となります。


12月議会の告示が迫ってきました。
一般質問の準備をやらなくちゃ。

ささえる医療クリニック岩見沢

2012年11月06日 | 視察報告書等
ささえる医療クリニック岩見沢

大村市でも講演を頂いた村上智彦医師。夕張の病院再生でその名をはせられました。
今は夕張を離れ岩見沢にて地域医療のクリニックを立ち上げられています。


私も地域医療と在宅介護に携わるものの一人。

今は現場を離れてマネジメントしかやっていませんが、村上医師の主張は本質を付いています。

先進医療という道ばかり歩んだ結果が、いたずらな延命と社会保障費の膨張を招いた。
これから到来する多死社会。地域医療・在宅医療にシフトし、いかに人間らしく死を迎えるのか、という事を考えなければならない。というもの。

大村市に限って言えば、村上医師の言う所の「支える医療」は既に実践されていると思っても良いレベルだと思います。

そのけん引役が「在宅ケアセミナー」ですね。
個人的には経営主体が異なる事業所同士の連携をいかに広げていくか、が課題だとは思っています。

ただ「先進医療」という我が国の”強み”を捨て去って良い訳ではない。
昨今もips細胞が話題になりました。今後も競争力を磨きあげて行くべきです。
(倫理的な問題は別として)

また、数字の上では医師不足は解消されています。

研修医制度改革で一時的に不足はしましたがそれも終息しました。
妻いわく昔に比べるとずいぶん環境も良くなったそうです。


ただ「医師偏在」は解消されていません。
それを解くカギは何なのか。

村上先生曰く

「北海道の事だからなんとかしなきゃと思った」

という郷土愛にあるのかもしれませんね。



以下メモ。

国は二極化

・救急(救急車、人材、24h、大きいコスト、ハードルが高い、見た目派手)
・在宅(地域をまもる、平均寿命、死亡率が下がる、地味)

救急の看板(見た目の問題)
総合病院がシンボライズするものは幻想?総合病院が老人病院になっていた。

夕張の黒字化は在宅に特化した。

高齢者は入院で必ず弱る、社会的入院になる。
入院という行為で高齢者のレベルは下がる。(認知症が3倍進む)

ケアとキュア

救急医療とケアを確保する。両方そろえる。

病院から患者を返す。単価が高いうちに?

病院のスタッフがケアに慣れていない。治療には慣れているが・・・
ベッドが埋まる悪循環が発生。

介護という雇用を生む。救急は外に任せる。
地元の人で地元の老人を介護。

予防接種は全員強制。肺炎球菌、インフルエンザ。

本当のニーズとは何か?救急、総合がニーズと勘違い?クレクレ市民。

救急病院のDRはベッドを開けたい。リハビリを重視。
病院が多い。人口9万、在宅往診は1件のみ。

帰る下地が無い。施設にドクターが足りない場合が多い。
診療所4、ドクターシェア、47件グループホーム。

地域医療、高齢化医療、収入は低いかもしれないが、ドクターが疲弊しない。

ドクターのリスクヘッジ(先生頼み、赤ひげ方式からの脱却)
ドクターが地域を支えるのではなく、仕組み、として支える。
医療者を社会資源として頼るのではなく、住民として迎えれるような体制づくり。

訪問看護ステーションの確立、地元出身の看護師が看護する。地域性、親和性が高い。

兎に角予防。救急が半減。救急車が要らない。救急出動コスト平均42000円

高齢者医療コスト 約100万、夕張は70万。入院「刑務所」より「自分の家で」=支える医療。

その為には介護のスタッフをしっかり補充している。
事故は起こるかもしれない。しかし自分らしさ、残された時間の質。

歯科医が口腔ケア(介護者)口の中をきれいにする。体力向上、転倒が減る。肺炎激減。
介護にも緊張がもたらされる。

管を通して寝たきりで生きていると言えるのか。

カリフォルニアの親戚=普段まったく顔を出さない。しっかり家族と連携をとる。

延命についての意思を確認しておく。延命と生活の質は反比例。病院では家族が延命拒否しにくい雰囲気があるかも。
自然に任せるケースが多い(80代)若いと(60代)まだ早い。

スパゲッティを作る=いかに管を早く入れるかというテクニックを競う(医師として、職人として?)=医療技術が上がるが人生の質はどうか?


キュアの質の向上と生活の質の向上は必ずしも比例しない。


夕張は高齢化率44%世界一、岩見沢は27%人口と同じ

大人数でやると「管理」になる。小さいとケアは質が高くなる。
夕張は定年が無いが50歳から給与が下がる。若い人は給与が高い。
一番働く世代が一番手厚い給与を取れる。

制度を変えていくのは議員の仕事。
期待をしている。

一生死ぬまで働ける地域を作る。高齢者が社会に必要とされる社会。給与は別

炭鉱町は得意な地域。羽振りが良かった。困ったレベルが違う。恵まれすぎていた。
人口が1万切った街が市としては成り立たない、という現実を直視できない。

福祉課、保健士がデスクワークしかしていなかった。

夕張、40億の赤字。630億の赤字。税収9億。年間100億、一般会計。
破綻後は職員・議員が負け犬根性になっているのかも。
破綻して何もできない。若い市長よりも・・・貫禄がある方が良いのかも?

佐藤守町長 藤沢町 苦い事も言える政治家。
夕張が好きなら妥協してくれ。北海道の責任


医師会と介護者事業者の連携機関、体制。

夕張市の財政再建と地域再生への取り組み

2012年11月06日 | 視察報告書等
夕張市の財政再建と地域再生への取り組み

全国から7市の議会、30名でのと合同視察となりました。
ずいぶん話題になりましたが、夕張市は財政再建団体。

健全化の一端として視察費用も徴収されます。

そして視察には制限時間があります。
視察受け入れによる行政停滞の防止でしょうね。
驚いたのは延長料金が設定されていました。しっかりしてると言うべきか。

現在の人口は1万人。
最盛期は11.5万人あったそうで、町の一部はゴーストタウンと化していました。
人口激減率は△88%で全国一、高齢化率、少子化率も全国一だそうです。

街をぐるっと回ってみましたが、廃屋に映画祭用の大きな看板が取り付けられており、それがまた哀愁を感じさせます。

最盛期には24のヤマがあったそうです。
しかし石炭から石油へ閉山の中で観光政策に傾倒。行政がホテルやレジャー施設に手を出しました。
公債に頼った整備で借金が増えつづけ、おまけに行政職員体制の効率化が出来なかったあげくに、財政破綻。


破綻に繋がった主たる原因は、不適切な財務処理手法でしょう。


いわゆる粉飾決算、「飛ばし」という手法です。
借金を会計間で融通しあって赤字を隠す。決算の時だけ健全に見せるという詐欺ですね。


話を聞けば聞くほどあきれ返りました。
なぜ見抜けなかったのか、という質疑がありましたが、議長は分からなかった、不明を恥じると言います。

私個人の見解ですが、幾らなんでも分からないはずが無い、市長、行政、議会、監査が暗黙の了解で続けてきていたのではと思いました。

その「飛ばし」を始めた市長、なんと7期の長期政権(現在はご逝去)
「権力は腐敗する」という言葉を思い出しました。


現在は東京都から行政支援に来た30代の職員が市長に。
志に燃える若い改革派を連想しますが、政治的バックグラウンドが色々あるようです。


以下メモ。


足りなかったのでは対話ということで、議会と住民の対話集会。
24年7月に北海道、国、夕張と3者協議、課題整理。官僚に疲弊した状況を直接見てもらうメリットがある。

歳入の減少、ピーク時の56%、産炭地振興臨時交付金の廃止


財政再建計画概要

H19年
353億の赤字を18年で解消。
市民生活に必要な最小限の事務以外は原則廃止。

健全化判断比率、4つの基準を全て大幅に上回っている。

総務大臣の同意がなければ何もできない


人件費関係のスリム化h21~41年までの21年間
職員数220→88(7.6)類似団体より下回るが、そのまま

職員給与、h22平均30%削減
市長70%議員40%削減
市長、副市長退職金当面支給なし

住民意見を踏まえた再構築事業

保育料据え置き、
高齢者敬老乗車300→100円
透析患者通院支援
図書システム整備

市民税、使用料、手数料引き上げ

再生振替特例債(長期起債)

赤字を北海道から一時借入していた。


北海道からの支援策。職員は県、借入利子負担の軽減、借換制度
(利子の踏み倒しに近い)


ゆうばり再生市民会議

財政再建関係の施設を有料化。職員減少の中、視察をスケジュール化、財産収入の確保。

質疑

・議会、監査委員の月例検査をやっていて何故チェック出来なかったか?

議会は4月5月の出納整理期間に動かしをされた目くらましをされていた。
監査委員も2名同様。チェックできていない。税理士がいなかった。代表監査は市の有識者、専門知識を持ったものではなかった。
観光政策に力を入れていて、3セク、特会100億も1時期あり、おかしいぞ、と気付き始めた。

・議会基本条例
今年度中に策定。住民対話を進める。夜間議会の要望があり開催している。

・自治基本条例
再生中の夕張には難しい(というか再建中なので自治は無理がある)

・法人市民税
住民税は値上げ。企業誘致で雇用、活性化がある、税率アップ14.7%据え置き。

・公共下水道事業
受益者負担の原則は?一般会計より11億繰入が適切なのか?
北側だけ整備、南側途中から中止している(浄化槽、汲み取り)
普及率が低い為歳入が無い。その上ランニングコストがかかる。

・平成24年度、一般会計95億。


街の疲弊は相当なものでした。

失礼ながら「夕張の再生」という話が空虚に感じました。
バス料金の引き下げなんかやってる場合なんでしょうか。

移動の最中には廃校になった学校がそこかしこに(3校以上見た)

人口減少が続く我が国、「人がいなくなる」最前線の姿です。

大村や都会では感じる事が出来ない。
現地で受けた衝撃を忘れてはなりません。


ただ少ないながら、まちづくりを実践されてる方々がいた事が救いとなった視察でした。