北村タカトシ(旧ブログ)

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受容

2010年11月19日 | 本や音楽、講演などなど
認知症の人と家族の会、大村支部の10周年記念講演会に出席してきました。

定年前にアルツハイマー症となった夫を介護していらっしゃる方の介護体験の発表とN先生の講演会。

特に介護体験のお話は素晴らしかった。
アルツハイマーであることを受け入れきれないご主人を通院させた機転は大いに参考になりました。そして連絡ノートの話にもなるほどと得心。
そして、お話の随所に夫婦愛を感じずにはいられない素晴らしい講演でした。

N先生のお話は介護施設経営者の私にとって示唆に富むもの。
常に自分以外の目線を大切に、気にかけていきたいものです。

人はいずれ必ず死にます。
どんな死を迎えるのか=どのような人生を送るのか。
終末への準備をしておかなければなりません。

メモ
・嚥下にはとろみよりゼリー。
・連絡ノートはポジティブな記載から始める
・エンディングノート

私も認知症だった祖母の介護に数年携わりました。
パーキンソン病を併発して寝たきり、施設の中での介護でしたので、認知症でお元気な方の在宅介護に比べれば、かなり楽だったと思います。
近年は現場を離れていますので、認知症の方と接する機会は少なくなっていますが、介護の基本であるすべてを受け入れる心「受容の心」を常に忘れないようにしたいもの。

認知症に関わるお悩みのをお持ちの方は是非相談されてみては如何でしょうか。

・認知症の人と家族の会


夜はLOM事業のひとづくりセミナー
内容は自己評価と目標設定をおこなうMIAという手法。

自己評価は少々ネガティブだったかな。
私には精神修養がたりないのかもしれません。


”タイミングはいつも「今」なんだ”

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

2010年11月18日 | 本や音楽、講演などなど

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎 夏海


ドラッカーは10年以上前に読んだ事がある。
社業をスタートさせ、現場から経営に携わるようになった駆け出しの時期、悩み事も多かった。その頃たまたま書店で目に付いた「経営の哲学」を買い求めた。
テーマ別に分かれたドラッカーの短編集的な構成で当時は良く理解できなかった。
時々取り出して繰り返し読んだり、社業を続けていく内になんとなく理解できる部分が増えてきたように思う。

経営品質などもドラッカーが元になっているような気がします。用語なんかも共通してますしね。
しかし、そのマネジメントが実践できているかというと・・・うーんまだまだです。

で、いまさらながらですが、酔った勢いで買ってしまった「もしドラ」

弱小でチームワークもガタガタの野球部を甲子園に連れて行く、という決断から成すべき事を探し、実践した女子高生マネージャーの物語。

ドラッカー理論を高校の部活動に当てはめた切り口が面白い。まあリアリティはありませんが本当に読みやすい本です。
文句なしにオススメ。

しかしプロセスと成果の関係はどっちがどうなんだ。
両輪だとは思いますが・・・
こんどはエッセンシャル版でも読んでみようか。


これが処女作である著者、AKB48とも関わりがある放送作家で”萌え”な装丁。

普段はカバー要らない派ですが・・・

外せませんでした(笑)

GET THE GLORY

2010年11月15日 | 所属団体・地域活動など

大村青年会議所の青少年育成事業、チャリソン2010にサポーターとして参加。
親子を中心に二日間で163キロを走ってきました。

自転車好きとしてはかなり楽しみの事業も3年目
回数を重ねるごとに内容も成長してるような。
「やらない理由が見つからない」と言わしめる素晴らしい事業です。

しかし母は強し。
整備が行き届いている、とは言えないママチャリ。
上り坂で顔面蒼白になりながらもペダルを踏み続けられている。

途中何人もに追い抜かれるも励まされながら、時にマッサージを受けながら、見事に完走されました。
その不屈の姿勢に心揺さぶられます。我が子に対して「あきらめない」というメッセージを背中を通してを見せることが出来られたのでは。


困難に打ち勝ってこそ強くなれる。
無理を承知でやるからこそ皆が一つになれる。
参加者全員がゴールした時の笑顔を見て私達の存在意義を確認できる。

担当委員会の皆さん、本当に素敵な事業をありがとう。


副題になってたラフィンノーズも良いけど、私的にはコッチ(笑)

「サイクリング・ブルース」




一緒に走った子どもから聞きましたが、校区内から自転車で出ちゃあ行けないんですね。
私達が小さかった頃そんなルールは無かったように思います。

いつの時代も大人たちは心配性、という事でしょうか。
社会情勢の変化は確かにあると思いますが、それが良いのか悪いのが分かりかねるところでもあります。

リスクに捉われるあまり、子ども達の好奇心や冒険心を失わせるとしたら、悲しいことだと思います。

経済超入門

2010年11月09日 | 本や音楽、講演などなど

経済超入門
ゼロからわかる経済学&世界経済の今

ニューズウィーク日本版編集部


経済学初心者の為に、という事で紹介されていたので購入。
入門というだけあって網羅的な内容だが、よく耳にする経済用語や偉人はしっかりと押さえてある。
前半は勢いづいてる?池田信夫大先生がメインで座学的な内容。後半はニューズウィークらしく数人の外国人記者と国際ニュースの解説で池上彰。さすが週間子どもニュース、氏の文章は初読みでしたが面白いですね。
全体的に軽めでとっても分かりやすい本でお勧めです。


マルクス主義の復権にも触れてあるが、それを採用した国家は独裁となり社会を機能不全に貶めてきた。共産主義が奪った命は1億人と推計されている。

現代のマルクス主義者はそういった事を避けながら社会を変えることが出来るはずだという。しかしマルクス自身が資本主義の驚異的な力を認めている。

市場の失敗により自由資本主義に背を向けようとする人々が増えたのは、その失敗から未だ立ち直れていないのかもしれない。特に日本はもっと時間がかかるだろう。

ケインズのニューディール、いわゆるバラマキでも失業率は改善せず、効率的市場仮説はグリーンスパンとともに敗れた。

今は行動経済学だという。
人々は現状維持バイアスに捉われ、しばしば非効率的な判断をする。
それが「経済は感情で動く」という話になるのかな。

「陰気な科学」と言われる経済学。
巻末には近未来予測のショートストーリー
我が国の将来のことを考えると陰気になりますね。

それではどうすれば良いのか?は学派の主張により異なる。
どうすればよいかが分かる訳がない。
占いみたいなもんだ。


ただ、今のままではダメだ、という空気は広がり始めているのだろう。

現状維持バイアスから抜け出し、創造的破壊=イノベーションを人々が求め始めてからでは間に合うのはどうか分からないが。

日本の大問題が面白いほど解ける本

2010年11月02日 | 本や音楽、講演などなど

日本の大問題が面白いほど解ける本
シンプル・ロジカルに考える 

高橋洋一

さらば財務省を読んでファンになった。
小泉・竹中構造改革(とよばれる)改革チームの懐刀。
埋蔵金の暴露や郵政と財投にかかる利権構造を知らしめたことで有名です。

「魔がさした」としか言い様がないバカな事件(陰謀説もありましたね)を起したが、完全復活。精力的に執筆されている。「みんなの党」の政策立案にも係わっているようだ。

前半はスラスラと読みやすい。
コスト&ベネフィットの関係で公共工事、八つ場ダムの話に例えて、レベニュー債の導入を提案するあたりはスッキリと分かりやすい。

後半は経済の話になってくると、馴染めないところもあるかもしれない。
しかしマック指数を用いて分かりやすく説明しようとする姿勢が○
経済用語初心者、って方も2~3回読み返せば分かるのではないでしょうか。
税制、特に負の所得税と給付付税額控除制度のくだりは本当に分かりやすい。ここだけでも読む価値あり。
というか郵政改革の次はこの政策を実現したいのかな、なんて思ったり。

マイルドなインフレを推奨するいわゆるリフレ派であり、出来る限り数字で考え、先進国を参考にする。
財政破綻を避ける為には大増税ではなく、成長戦略による名目4%の経済成長と2%の消費税増税で済むと主張する。

しかし、その成長戦略はリバタリアズムに基づくもの=政府が口や手を出さない、でありが社会の隅々まで官僚や行政の力が及んでいるこの国では実現は難しいのではと思う。

次の衆院解散では消費税増税が争点になるのは間違いないだろう。
もっと国民生活が苦しくならなければ、大改革は萌芽しないのではないか。

氏はフリードマンなどのリバタリアズムに貫かれているようにも見られるが、国民がどのような社会を望むかによって様々な回答を導き出される、というスタンス。

こんな優秀な方が政治家になってくれれば・・・といつも思うが、政策力と選挙を戦う力は別物だ。
あくまでも政治の未来を決めるのは有権者、選挙というリスクを背負わない(とみえる)ので官僚という姿勢くささを感じるかもしれない。


国民が望むのは夜警国家なのか大きな政府なのか。


今のアメリカみたいに・・・


ならないような気がします。