
私の好きなエコノミストのおススメ本
先日の投稿で「日本は自分のせいで肺炎になっている」と書きましたが、それが分かりやすく説明されています
100年に一度といわれる大不況ですが、日本はとばっちりを受けたのではなく、円安政策でアメリカの過剰消費により輸出立国となった
しかしその黒字を国際的な資本移動によって、アメリカへ資金供給、経済危機の共犯者となっていることが記されています
日本は頑張って働いて得たお金をアメリカに還元してしまったわけで「お人よしのお金持ち」と断じてある
知恵の不足が愚かな結果をもたらすわけですね
また、
・サブプライムローン問題は単なる表層減少
・2007までの景気はまやかし
・日本の「失われた10年」の経験は役に立たない
・日本の不況はこれから深刻化する、アメリカが先に立ち直るだろう
以上のようなお先真っ暗(- -;)なことが、私のような経済素人にも分かりやすく書いてあります
しかし政府介入を全否定する極端な部分や専門的な用語や統計も出てきますので、ネットで検索しつつ読むのが良いでしょう
これからどうすればいいのか?ということですが、回復の為には日本の経済政策=政治を変えるしかない、ということに落ち着きます
輸出立国モデルが崩れた今、低利・円安政策から産業構造を転換し、消費者目線の円高政策にシフトするということですが、財界の考え方もシフトしなければならないので時間がかかりますね
最終的には有権者の政治参加レベルが問われるということです
しかし「どこを変えるか」は書いてありますが「どう踏み出せばいいのか」という一番知りたいことは書いてありません
自分で考えるしかないんだろうな
最後に個人投資家向けにもご指南が
教育投資が一番手堅いようですね
(教育産業に投資しろ、ってことではありませんよー)
おススメの一冊です
題名を記していただきありがとうございます<m(__)m>
著者は長期の「自然率」を重視する新古典派の先鋒という評があります
以下引用
マクロ的な安定化政策を否定して利上げを主張し、政府の不良債権処理策も「間接金融システムを延命する裁量的介入」として否定する「極左」である。
これは世間的には珍しいが、理論経済学の中では林氏のように本流に近く、世界的にもPrescott、Lucas、Sargentなどの大学院生のアイドルは極左が多い。
私は著者ほど明快には断定できないが、ケインズの亡霊がよみがえりつつある現状では、あえてこういう極論を主張することも意味があろう。
・・・ようは全く逆の主張もある、ということです
高橋洋一氏あたりは中道と言われているらしいですよ
ご参考まで
しかし壁に耳有り障子に目有りですね、修身修身