北村タカトシ(旧ブログ)

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12月の本ネタ

2015年01月05日 | 本や音楽、講演などなど
秋から年末にかけて選挙続きだったせいか読書のペースが落ちました。反省。



いまさら感全開ですが、古代から近現代史まで網羅してあります。
大村氏のルーツは平家か鹿島かどっちなんでしょうね~。



遠藤先生のお別れの会に頂いた本、遺稿となります。

阿部首相も「惜しい人を失くした」と弔意を示された私のヒーロー。
時間を忘れさせる先生の講義、叶うならばもう一度聞きたい。




出島塾のテキスト。

JC関係者の皆さんには食傷気味の内容かも。
憲法改正論の概要を知りたい方の入門編として。



櫻井塾頭の新刊。

その議論のほとんどが既出のものですが、初めて読むものばかりで勉強になりました。
阿部首相やお母様との対談が面白かったです。



積読の山脈は高さを増すばかりです。
読まなくちゃ!

人びとのための資本主義―市場と自由を取り戻す

2014年11月24日 | 本や音楽、講演などなど
人びとのための資本主義―市場と自由を取り戻す
著者:ルイジ・ジンガレス


著者はイタリアからアメリカに渡り、アメリカの強さの根源を見たという。

それは「アメリカンドリーム」他ならない。
コネや資本がない人間でもアイディアとチャンス、そして懸命に働くことによって成功者となれる。
その美徳がアメリカを大国たらしめていた、とする。

しかし1990年代からアメリカは「クローニー資本主義」と変貌を遂げていると警鐘を鳴らす。

著者の祖国であるイタリアでは「コネ」がものをいう社会で、いかに優秀でも正当な評価を得ることができなかったという。
それに絶望してアメリカに渡り、MITで博士号を取得。シカゴ大学の教授となるなど実力で生きてきたが、近年のアメリカは金融市場への政府介入と、ロビイストによりイタリア化していると嘆く。

本書では金融市場がいかに歪められてきたのか、ヘッジファンドの救済策等いくつかの事例を分析し、その処方箋を述べてある。

しかし、・・・半分も理解できず(涙)


ただ、シカゴ学派に連想される徹頭徹尾リバタリアズムでレッセフェールかといえばそうでもない。
市場には成長するための「ルール」が必要でそれが富の再分配を円滑にし社会を豊かにするとも説いてあります。

経済学がお好きな方にしかお勧めできませんが、学びの為の教材としては重みのある一冊かと。
21世紀の国富論とも言うべき現代資本主義の名著というコピーにも頷けます。

最近読書がペースダウン。

まーこんな時期もあるか。ぼちぼち行きます。

9月の本ネタ

2014年10月01日 | 本や音楽、講演などなど




経営学入門 上・下

榊原清則

テスト勉強用

通読はしましたが、専門用語が多くて全く頭に入ってきませんでした(涙)
これが経営「学」ってやつなのですね。

下巻の方が上巻に比べて企業の事例が多いのでとっつき易さはあるかもです。

これを再び開く日がくるんだろうか・・・




甲陽軍鑑

甲斐の国の軍記絵巻というべきか。

武士とはどうあるべきかという事を戦乱の世を紐解きながら描いてある。
強すぎても弱すぎてもいけないと諭すあたりは処世術を感じてみたり。

武田信玄の読んだといわれる「人は城・・・」の御歌は37品なのでこの本にはありませんのでご注意。

原文と現代語訳の対比を楽しめる・・・ほど私はマニアではありませぬ(笑)







壬生義士伝 上・下

浅田 次郎


言わずと知れた傑作。やっと読むことができました。

読んでない人は・・・人生損してると断言。




読書の秋に、是非。

8月の本ネタ

2014年09月01日 | 本や音楽、講演などなど


里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く
藻谷 浩介・NHK広島取材班


藻谷さんの講演は何度か拝聴したことがあります。
大村でもありますし、日本JCでもちょこちょこ講演されていますね。
このたび6年ぶりに大村に降臨、参加させて頂きました。

相変わらずキレキレトーク。JCイジリの頻度が増したような。
突然質問には同友会メソッドで答えたので「優」を頂きました。

ただ人口推移の説明に時間を割かれ、里山系の話が聞けずに残念だったかも。
禁煙ルーム用意したのかな(笑)


尖りすぎてる論調&性格(?)が好き嫌いを分けますが、私は好きな方。
本書のまとめは少し丸くなったのかな?とも思わせます。


ただし、本書の半分以上がNHK広島取材班の二名によって書かれたものです。


その論調が「これぞマスコミ」といったステレオタイプで押しつけがましい文体でお腹一杯。
共著はしない方が良かったんじゃないかなあ・・・

内容はあくまでも「サブシステム」の事例紹介と精神論でしょう。
反論無しですが「メイン」には少々難しいかな、とも思います。

ただ木質バイオマス発電については私も希望を持つ分野です。
ただ、以前失敗例の視察に行ったこともあり、かなり難しいこともわかっています。


国産材木の消費をさらに進めることができれば・・・と夢を持ってしまいますね。

現状では政治的な力が必要不可欠ですが。




誰も書かなかった自民党:
総理の登竜門「青年局」の研究

常井 健一


政治とは何か。

それぞれに定義があると思います。私の中にも。
その中に「闘争」が含まれるのはやっぱり真実なんだと思います。


「自分が望んだ道だが、政治が楽しいなんて思ったことは一度もない。ましてや政治を楽しいと言ってはいけないと思う。政治の決断には幸せになる人がいる一方で不利益を被る人もいる」


重い、ある青年局長の言葉です。

読み応えありました。



今月も2冊しかいけませんでした。

夏はイベントが沢山ありまして・・・
一般質問の準備もありまして・・・
論文もいくつか書いてまして・・・

途中で全く読み進めない、超面白くない本、というか教科書がございまして・・・


集中力が足らないだけだな。修練修練。

7月の本ネタ

2014年08月01日 | 本や音楽、講演などなど


海後宗臣著作集 第十巻 教育勅語成立史の研究


帝大学教授であった著者(1901-1987)が発表した明治以降の教育史についての全十巻の最終巻。
全800ページの大著、価格も8,800円と重量級(しつこいようですが私費)

「教育勅語の真実」を超オススメしておりましたが、必ず反論があるはずだと研究文書を探してたどり着きました。

本書では教育勅語の前史を紐解き、教学聖旨、教育義、教育義付議の一連の背景と明治天皇の以降と、それを取り巻く政治家も含む官僚達のスタンス。
勅語草案は中村系、元田系、井上系と分類され修正や廃案、採択の変遷から下賜までを詳細に記してあります。

特に井上毅が中村正直を排撃せんとする書簡はかなり興味深い。
開明主義、立憲主義をとる井上が、耶蘇教であった中村案(いわば同類?)の批判を通して自己の思想を確立したのではないだろうか、なんて。


巻末の資料も豊富。

それを収集、分析するには足腰が強くないと行けない、という言葉に得心。
全国を飛び回って文献を探し、自筆にて写し、体系づけていくという作業。

デジタルに慣れきった私たちには想像を絶する。
ネットサーフだけじゃ浅すぎるってことだ。

痺れたのは、勅語を軍国主義の根拠としてとして批判した論文と正反対の論文を対比させて掲載しているところ。
そして己の主張でまとめることはしていない。これぞ研究者、という潔さを感じます。


ちなみに私、暗誦できます。
書けるようにもならなきゃな。




社会保障亡国論  鈴木 亘


鈴木教授の本は数冊読了しているがこの本かなーり尖ってます。

前半はこれまでの主張の復習編といったところ。

・社会保障費の世代間格差は8000万円
・消費税で賄うならば30%以上に
・年金支給年齢を70歳以上に&賦課方式から積み立て方式へ

てな感じ。概ねコンセンサスが取れてきている主張かと。

中盤からは与党野党に関係なしで政権・官僚批判のオンパレード。
タイトルに合わせたというべきか。
とがりずぎててちょっと心配になるレベル。

ステレオタイプな現状論やちょっと現実とかけ離れてるなーというくだりもあり。
社福悪玉論やジョブカード活用論、労働市場の前提にはかなり疑問(つーか明らかに間違ってる)
私も社会保障関係の事業者なのでいろいろと思うところありです。


後半は処方箋。目新しい政策は乏しいとしながらも「貧困の罠」を防ぐとする生活保護改革については興味深かった。
凍結貯蓄と人件費補助はイケるかも。

給付付き税額控除制度の導入を謳うなどフリードマンに拠している政策が中心でした。

「正しい情報は無料でその辺に転がっているものではない」

には納得。まずは情報公開、でしょうね。



今月は2冊

コーディネートが3本入ってたし~
一冊目に時間がかかったし~


・・・言い訳申し訳ありません

8月こそは!(またかい)

6月の本ネタ

2014年06月30日 | 本や音楽、講演などなど


劣化国家
ニーアル・ファーガソン

帯には
「素晴らしくもヤバすぎる」
「当代最高の識者を招聘」
「いま最も優れた知性」
なんていう文字が踊り、装丁もかなり凝ってます。
が、小難しいことが小難しく書いてあるような。

これは翻訳がイマイチなのか。それとも私のレベルが低いのか。
比喩、暗喩の連発、皮肉たっぷりの文章でおなか一杯です。

某紙で推薦されていたので求めましたが期待はずれ。

しかし1,600円が勿体ないので通読。
ソーシャルキャピタルの減退とデレバレッジによる債務縮小あたりは良かったけど。
オバマ批判で締めくくるってどうなんだろう。


で、今月はこれ一冊のみ

月4冊、という目標を早くも破ってしまいました。
師匠申し訳ありません。


以下言い訳。

・この本が面白くなくて(失礼)読書が進まなかった。
・6月議会中だった。
・経済論文を書いていた。
・ぎっくり腰になった。


7月は取り戻すぞ!

5月の本ネタ

2014年06月03日 | 本や音楽、講演などなど




孤高の人 上・下
新田次郎


登山小説の不朽の名作。
純粋すぎる加藤文太郎の物語。

彼をテーマにした替え歌をたまに歌ってますが、やっと本作を読むことができました。
お薦めです。

考えてみれば冬に一人で登ったことはありません。
単独行をやってみるかな。
ハードな冬山はまだまだ夢の世界ですが。




ねえ、聞いて…子供たちの小さな詩
ルース リアドン

どなたかに紹介された一冊。長らく積読でした。
人の親になった時に読むべきものかもしれませんね。

愛は偉大な消しゴム、か。




大村史 -琴湖の日月-
久田松和則


大村市議としては押さえておくべきかと。
あいまいな知識が整理されてスッキリです。

著者は我が崇敬神社の富松神社、久田松和則宮司。
大村の知性です。

めでたくサイン本になりました。
アマゾンレビュー1ゲットです




人口減少時代の自治体経営改革―日本のあしたのつくり方

大庫 直樹


著者はマッキンゼーやGE、メガバンクを渡り歩いた経営と金融のスペシャリスト。
大阪維新・橋下改革の旗印のもと大阪府・大阪市の特別参与に就任。

本書の内容は実務家らしく専門的。国や自治体の財政用語に接していないと難しいかもしれませんが、提言は至極まっとう。ゆえに派手さはあまりありません。
改革という言葉のイメージにはセンセーショナルさが付きまといますし、笑ってしまうよな内容のものもあったりしますが、日経新聞で推薦されていた本書は、人口減少を迎えた我が国で財政の最適化を考えるうえで新たな指標となるような気がします。

財務マネジメントの必要性=金利の最適化。
レベニュー債・ダブルフェイス債についての提言。
公営企業のバランスを重視した民営化。
信用保証制度と預託金の精査。

少しばかり先の未来の政策について提言がなされています。
大村市の財政規模ではそのまま採用というわけにはいきませんが、財務マネジメントについて示唆を与えてくれる一冊。
関係者の皆さんにはおススメです。



4月の本ネタ

2014年05月06日 | 本や音楽、講演などなど


自殺のない社会へ
経済学・政治学からのエビデンスに基づくアプローチ
澤田康幸、上田路子、松林哲也

日経経済図書文化賞受賞作。

自殺対策を科学的根拠から論じた本。
グラフ、変数、数式多し。特に補論が充実しており、正直ついていけないレベル。

自殺というテーマを国内外のエビデンスを基に論じる。
経済へ与えるダメージや政治が自殺に与える傾向等を、感情を排して論ずるその論調はそら恐ろしい。

しかし無類の説得力がある。

自殺問題は経済問題であり政治問題であることを理解させてくれる一冊です。

科学ってこういう事だな。




アメーバ経営
ひとりひとりの社員が主役
稲盛 和夫


稲盛塾シリーズ第3弾。
先月の「実学」よりは経営手法により突っ込んである。
京セラを成長させた「アメーバ経営」について詳しく書いてあります。

経営術の公開は相応の勇気が必要だと思いますし、氏も少し迷ったことが記してありました。
しかし「日本の経営の為に」という志がそれを超えさせたというところも素晴らしい。

体系だてられた手法の一つ一つに哲学がある事がよくわかります。
弊社の規模ではそのまま導入という訳にはいきませんが、学ぶべきところ多し。

ただ読んだだけではわからないことが沢山あるんだろうな。
公開したところで、そのままできるというものでも無いようですね。

「経営は体得」するものだとも改めて思いました。




教育勅語の真実
伊藤哲夫

GL塾講演に向けて再読&&精読
分かりやすいしいい本です。強力にお薦め。



生活保護200万人時代の処方箋~埼玉県の挑戦~
埼玉県アスポート編集委員会

寄り添い、信じる。そして諦めない。

人を救うってこういう事なんだろうなと思います。
埼玉県の生活保護受給者チャレンジ支援事業、アスポートスタッフ50数名が取り組んできた現場の記録。
あえて「美談」でまとめられている。そう思いました。

自己責任という言葉を発するのは容易い。
しかしそれは己の器を露呈すると同義と心得よ。

社会的弱者の事が分からないと政治家ではない、と改めて思う次第です。


3月の本ネタ

2014年04月11日 | 本や音楽、講演などなど


デフレーション“日本の慢性病"の全貌を解明する
吉川 洋

2013年のベスト経済書との触れ込みで購入
日本だけがデフレスパイラルに陥った原因については、カーネマンの行動経済学から読み取った日本の雇用慣行(みんなでガマン)&”プロセス”イノベーション(効率化)ばかり先行して”プロダクト”イノベーション(価値創造)が足りないから。

デフレその処方箋については、金融政策は効かない。
浜田教授やカツマーのマネーサプライや藻谷氏(好きなんですけどね)の人口減少論はマチガイ、ってなことが書いてあります(たぶん)

でも解決策の提案はされておらず、あくまで分析まで。

しっかり読み解くには経済学のイロハが必要です。
私も詳しいほうじゃないので理解できない部分が多かった。

やっぱり最後は「アニマルスピリッツ」だと思いますが。
それを育てるには「教育」かねえ。




稲盛和夫の実学 経営と会計
稲盛 和夫


燃える闘魂に続いての稲盛塾シリーズ

会計の事が書いてあるのかなーと思い購入しましたが、専門的な記述は殆どなし。会計知識ゼロでも読める本です。
初版が1998年と古いですが、内容には古さを感じさせません。
普遍の原理ってヤツですね。

経営に携わる方はもちろん、ビジネスマンにはお勧めです。




永遠の0  百田 尚樹

たまには小説も読もうと思います。

説明不要な一冊かと。
大村の地名もよく出てきます。読んで損なし。

初版は2006年なんですね。



ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ジム・コリンズ


こちらも初版は2001年と古い本。
シリーズもので全米200万部と一番売れた本。
ですが、どちらかというと前作のほうが面白かったかな。


・第5水準のリーダーシップ
・適切な人材
・規律の文化
・ストックデールの逆説
・コッテージ・チーズを洗う



・徳は事業の基也
・人は城、人は石垣、人は堀
・利他の心
・不撓不屈
・小さなことからコツコツと

と言い換えることができるような。

精神論だけではなく、膨大なデータから導き出そうとする著者の熱意にリスペクトです。
各章の要約を読むだけでも勉強になるかも。

ただ読みやすいとは言えないかもしれません。

2月の本ネタ

2014年02月28日 | 本や音楽、講演などなど




福田恆存と三島由紀夫〈上・下〉― 1945~1970
遠藤浩一

故・遠藤先生の本。

遠藤先生は歴史的カナで書かれます。そして難しい漢字が多い。
はっきりいって読みにくいのです。
しかしそれは遠藤先生の美学でもあります。そのルーツとなった「国語」の解体についても記してありますが、先生の「好み」なんでしょうね。

浅学のわが身、恥ずかしながら、福田恆存の存在を初めて知りました。
上巻は三島と福田の芸術観や創作活動を通しての交友や政治的に偏った演劇についての考察等。
下巻は憲法の欺瞞や「醜悪」と言い切る戦後政治史について。
田母神論文と栗栖超法規発言のくだりには何とも情けなくなります。


どちらかと言えば下巻のほうが面白い。遠藤先生の幼少時代に起こった三島自決や演劇にのめりこんだ話は嬉しくなります。
学生時代に「痺れた」という福田「防衛論の進め方についての疑問」が読んでみたくなりました。いや読まねば。


この本にも一筆頂こう、と思っていた。

しかしそれはもう叶わない。

返す返すも本当に惜しい、そして早すぎます。


明日、霊前に参ります。





のうだま―やる気の秘密
上大岡トメ、池谷裕二

あっさり読めてわかりやすい。というかマンガです。
内容にもイチイチ納得。

やる気スイッチの入れ方を探している方に。




昭和天皇の学ばれた教育勅語
杉浦 重剛

昭和天皇が13歳から19歳までの間に受けられた御進講(いわゆる学校の授業)の原書。
教育勅語の一文一文を紐解き、その意味や歴史上の人物がどのように体現してきたかが記されています。
大正時代の文語調ですから読みにくさ全開でした(涙)

乃木将軍や豊臣秀吉、二宮尊徳といった人物像を引き合いに徳性を高めていく御進講。
それは、戦後マッカーサーを感服させ、ウェッヴ裁判長に「神だ」と言わしめた昭和天皇の御人徳を形成していったのです。

読みにくいですが、チャレンジする価値はある一冊です。




妻がなぜか島耕作シリーズを揃えた。それも課長からズラリ28巻。

私は普段マンガは読みません。
マンガを読みはじめると時間を忘れてハマってしまうから意識的に避けてるんです。


・・・読破してしまいました。トホホ

1月の本ネタ

2014年02月01日 | 本や音楽、講演などなど


日本書紀(上・下)全現代語訳
宇治谷 孟


新年読み始めは日本書紀。

天武天皇の発意により養老四年(西暦720年)に完成した官撰の歴史書。30巻に及ぶ膨大な量と漢文体の難解さで一般にはなじみにくいとされてきたものを20年かけて現代語訳された画期的な労作・・・だけにスラスラ読める、というものではないような。私は結構時間がかかりました。

古事記より歴史書という側面が強い、とされていますが、なかなどうしてこちらもファンタジー&バイオレンス&セクシー(失礼)

武烈天皇のくだりなんかは思わずのけぞってしまいます。
現在からは想像もできませんが、国家権力の統合ってこういう事なんだろうなあ、と思います。
武家社会の到来以前には天皇家も戦国大名と変わらない存在だった訳ですね。

後半になればなるほど子細になり現実味があります(当たり前か)
おなじみ聖徳太子や白村江の戦いなども出てきますよ。

教養として読んどいて損なし。ですが少々根性いるかもしれません。



燃える闘魂
稲盛 和夫

説明不要かと。
経営者やリーダーたらんとする方には読んで損なし
ただスラスラ読めてしまいまう故に、物足りなさを感じるかもしれません。

アニマルスピリッツが大事なんだけどその前に「徳」が必要だという事ですね。



小説 上杉鷹山 全一冊
童門 冬二

母の友人にお勧め頂いた本。
こちらも長編ながらスラスラ読めました。

著者の文体に好き嫌いはあるでしょうが政治家やリーダーたらんとするもの読んで損なし。
ケネディ大統領に一番尊敬する日本人と言わしめた上杉鷹山の思想、態度、采配、行動にはいちいち得心します。

小説ですから想像・脚色も多いのでしょうが、細かいことは言いっこなし。

お勧めの一冊です。




ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則

ジム・コリンズ
ジェリー・I・ポラス

スタバの元CEOが紹介していた本。

出版は1994年と約20年前。ですが内容はまさに”時代を超える”法則で満ち溢れています。
基本理念の重要さを説き、それをいかにして浸透させるか。

アメリカの主要企業、ディズニー、ボーイング、ウォルマート・・・など18社の設立から現在に至る経緯を6年間かけて調査したレポート。精神論をただ並べているのではなく、説得力があります。
その中でも唯一の国外企業としてソニーが取り上げられており日本人としては誇らしいですね。

著者がピータードラッガーの後継者とみられていたというのも頷けます。「会社は株主のもの」はやっぱり勘違いですね。

20年前の翻訳には少々とっつきにくさはありますが経営者や起業家は読んで損なし。

このシリーズ、次の作品が400万部を記録しています。読んでみよう。

12月の本ネタ

2013年12月30日 | 本や音楽、講演などなど


非常識マラソンメソッド
ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9ヵ月で3時間13分!
岩本 能史

かなり前にお勧めされた本
この通りにやれば3か月でフルマラソン完走できるとのふれこみ。
分かりやすくて面白かったです。

私もフルに出てみたいのですが、なかなかしっかりしたトレーニングができません。
来年ハーフに挑戦・・・してみたい・・・みようかな・・・どうしよう・・・

ちなみに今年のロサモタ10㎞レースに参加しましたが、タイムは昨年より1分短縮できました(^^)v




地方自治のヒミツ
小西砂千夫

題名のキャッチーさに騙される(笑)
しかし「全部法律にかかれていること。あえて学ぼうとする人が少なかったことでヒミツにみえてしまう」という著者には頷けます。

地方財政制度について専門用語連発・データも豊富な専門書
これがしっかり理解できる政治家は極めて少数だろうと思われます。私も全く頭に入ってきませんでした。
一般の方には全くおすすめできません。
小西教授の講義は関西学院と大村市で2回受けたことがあるのですが、1回目はチンプンカンプン。3%ぐらいしか理解できませんでした。二回目で5%ぐらい、本書で8%ぐらいでしょうか。

戦後のシャウプ勧告から積み上がってきた制度なのでその深淵たるや。
地方財政への批判はその殆どが誤解と理解不足によるものだと喝破されています。


最後のまとめには納得です。以下引用

構造改革から政権交代へと世論を突き動かしてきたのは、低迷する我が国を浮上させるための一発逆転劇への期待ではなかったか。
だからこそ「抜本改革」という上滑りした言葉が踊る。

~中略~

期待があっというまにしぼんだ今こそ、一発逆転の抜本改革を夢見た私たち自身の愚かさに学ぶべきではないか。
影響の大きな社会制度は、漸進的にしか動かせない。それまで機能してきた制度を捨てるよりも、そこに隠された知恵を学び、どこを微調整するかを考えるほうがはるかに建設的である。
日本人の勤勉さや真面目さは、その中でこそ生きるはずである。
何を変えるかではなく、何を変えてはならないのかを知ろうとする方が大切な議論である。


公開討論会のコーディネーターを何度もやってきましたが、休憩がてらに財政について話すのが私のスタイル。
特に「自治体がデフォルトしない理由」では新しい観点を得ることができたような。

再度精読する時が来るかもしれません。
講義の際にめでたくサイン本となりました。

12月はJC卒業もあいまって殺人的スケジュール、体調も崩してしまい読書の時間がマトモに取れませんでした(涙)
来年は師の教えを守り、キッチリ学習するぞ!

11月の本ネタ

2013年11月29日 | 本や音楽、講演などなど


財団経営の哲学―活動指針「七つの鍵」

尾形武寿


献本頂くも積読。ようやく読了しました。
大村市はボートレース発祥の地。その収益を公益活動に充てる日本財団のトップ、笹川陽平会長と財団スタッフとの「語り場」をまとめたもの。

タイトル通り「哲学書」とのイメージを持って読むと肩すかしかも。
口述的な文章で話が飛び飛びになりますから日本財団の広報的冊子、と考えたほうが良いかも。

ただ「世界は一家、人類みな兄弟姉妹」という信念に貫かれた公益的活動には敬服せずにはいられません。
阪神淡路大震災の教訓を生かした東日本大震災への対応や世界規模の環境活動。

文章の節々に心を打つ言葉がちりばめられています。
大村市の名も出てきますよ。

ご献本感謝です。




古事記物語

鈴木 三重吉

いわゆる我が国の神話です。おなじみイザナミイザナギや天の岩戸の話など。

現代常識からはかけ離れたぶっ飛びバイオレンス&ファンタジーな話が淡々とした文体で記されています。
古事記の現代語訳は他にもたくさんあるのですが、著者の解釈は読みやすいと評価は高いようです。
ただ神々の名が分かりづらいのには閉口しますが、神話なんだから仕方ない。

これも教養の一つですね。
次は正統とされる日本書紀にチャレンジしてみます。




マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則
ピーター・F・ドラッカー

ドラッガーものは数冊読んでいましたが、1975年に発表され世界で広く親しまれてきた大著「マネジメント」のエッセンシャル版はまだ読んでいませんでした。

2001年に編集と訳文をやりなおし「マネジメントのパラダイム転換」「チェンジ・リーダーの条件」の新訳を加えた本書。

「その通りだ!」と得心する部分もあれば、全く頭に入らない部分も多く何度も読み返した。特に組織構造の分類等はお手上げでした。

新訳とはいえども文体と語彙が固すぎ。
論文に慣れない方にはお勧めできませんが、自らを経営者と自認するならば押さえておくべき一冊でしょう。

私も経営者の端くれ。その手法は本に学び、人に学び、自ら体得してきたものです。
まだまだ小さなグループですがもう少し成長させたいところ。

ただし本書では成長を目的にしてはいけない。しかし成長の最小点をマネジメントし成長と肥満の違いを見極めておかなければならない。と記されています。「イノベーション」への言及も多数。

本書でも指摘されている通り、マネジメント=管理、と捉えがちなのではないでしょうか。
その観念を捨てた時に現代のマネジメントが始まります。
いわば経営とは人を活かす術と言えるでしょう。

11月に三冊しか読めなかったのはこの本が原因。
ですが再読する必要あり。
そして自らに問い続けなければならない。


「我々の事業は何か、何をなすべきか」


師走が到来、議会や会合の年末進行ですが、なんとかお師匠の教えを守りたいところ。

10月の本ネタ

2013年10月31日 | 本や音楽、講演などなど


新訳 君主論
ニッコロ マキアヴェリ

マキアヴェリといえばそら恐ろしいイメージがある方も多いのでは。
目的を達成するためには手段を選ばないという方をマキャヴェリストと呼んだりします。

文体は散文調というものでしょうか。加えて15世紀のローマやイタリアの政情にはまったく知識がないもので、なかなか頭に入らず途中何度も読み返してしまいました。
巻末の解説を先に読んだほうが良いかもしれませんね。

所々に出てくるリーダー(というか戦乱の世の権力者)に投げかける非情な言葉には、なんとなく納得できるものもあります。
ただしかなり苛烈な思想です。いわゆる「道徳」といったものとは真逆です。

戦乱の世に独学で紡ぎあげられた思想書。当初はセンセーショナルすぎで非難を浴び、ローマ教皇庁から禁書目録に入れられる。再評価されたのは19世紀になってから。

私も政治家では一年生ですが、経営者としては10年選手。
「非情さ」は時に必要だと思ったりします。

ただし現代の中小企業経営にはあまり参考にならないかと。
選挙という戦をやる政治家向きではあるかもしれません。




企業の未来をデザインする
(公社)日本青年会議所

2012日本JC企業の未来デザイン委員会が出版した一冊。

「人財」を経営にどう生かすか。

ワークライフバランス構築に積極的な企業を例に挙げ、女性や障がい者雇用を勧めながらいかに社会に貢献していくべきかが記されています。

私も経営者として納得できるところも多かった。
介護・医療関係ですから女性中心の職場ですからいろんなヒントも。
その為にはもっと頑張らなきゃなあ・・・と思います。

兎も角これぞ日本企業、徳は事業の基である。君主論とは正反対ですね。
ブロック会長時代にお支えさせていただいた殿の会社も載っていました。

あー井川さんにサインもらっとけば良かった・・・




イノベーション・オブ・ライフ
ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ

クレイトン・M・クリステンセン

タイトルからは小難しい印象を受けますが、内容は至って分かりやすい。
いわゆるエリートを世に送り出すハーバードビジネススクール。
その看板教授が卒業生たちに贈る最後の講義をまとめた一冊。

最高の人生を生き抜くための理論、というか人生哲学が記されています。
日本とアメリカ、国は違えど同じような価値感があるものです。

子を授かったら読み直して見たいと思う良書。オススメです。




明治憲法の真実

伊藤哲夫

「教育勅語の真実」シリーズ第2弾

明治憲法の制定の背景からプロセスまでが非常にわかりやすくまとめてあります。
教育勅語に比べる、と当時の政治的駆け引きに言及されていて興味深い。
福沢や大隈のスタンスの変化なども面白いです。

「明治憲法は欠陥憲法」「専制政治を肯定する憲法」だという主張を耳にすることも多いかと。

だから日本は戦争に突入した。
敗戦し新しい憲法(現行憲法)で平和が維持できている。
なので憲法改正すると右翼国家になって戦争を引き起こす。

とまあ、だいたいこんなロジック。

では明治憲法はどんな憲法でどこが欠陥なのですか?という問いに答えられる方は少なかろうと思います。
実際に欠陥はあります。軍のシビリアンコントロールが担保されていない。

しかしそれは徳義の政治におもねるあまり生まれたひずみとも言えます。

欧米列強の外圧により徳川300年の幕藩政治から大政奉還となった維新後、屈辱的ともいえる不平等条約を是正するため、急速に洋化し憲法制定、国会開設を迫られていた当時に制定された憲法です。
それに欠点がないと考える事にそもそも無理がある。

ただ軍閥内閣を成立せしめた「欠陥」についての言及は殆どありませんので物足りなさも。
明治憲法の入門書としてはお勧めかと。

日本とはどのような国体なのか考えるならば「ウシハク」「シラス」の違いぐらいは抑えていたほうが良いでしょうね。

卒業します。

2013年10月04日 | 本や音楽、講演などなど
23歳で青年会議所のご縁を頂き40歳、とうとう卒業の年。
昨年暮れあたりから最終年度をどう過ごすべきが考えていました。

私の学び舎だったJC。

最後に相応しい学びの年にしたいという思いがあり、気になっていたのが昨年スタートした櫻井よしこ塾頭のグローバルリーダー育成塾。

東京での学びが中心になるが内容もかなり充実しているという話を聞き、最初は運営スタッフとして出向しようかなと考えていました。
地区フォーラムでお会いした担当委員長より折角だから塾生として応募してみてはとお誘いを頂く。

応募には論文を提出。
昨年全国200名だった定員が100名に縮小。

合格できるのか不安でしたがありがたくも入塾を許される。
昨年よりカリキュラムも増えているとのことで、長崎からは正直大変でした。

しかしこれまでで最高の学びの機会でもありました。
横浜サマコンではパネリストとして塾頭らと同じステージに立たせていただいたのも忘れえぬ思い出です。


今日から奈良にて全国大会。

全国の同志たちとともに卒業する大会であり、GL育成塾の最後のカリキュラム、卒塾式でもあります。


塾頭の最後の講義が楽しみです。



以下はマイチョイス課題本。
まつりや議会で時間が取れず3冊のみ。




13歳からの道徳教科書
道徳教育をすすめる有識者の会・編 (著)


櫻井塾頭ご推薦の本

13歳からの、という事なので内容は中学生に合わせたレベル。
「いなむらの火」「佐久間艦長」「エルトゥールル号」などおなじみ?のエピソードからビートたけしの話まで楽しく読めました。

江戸しぐさ「三脱のおしえ」や天皇祭祀のくだり等、新しい見識も得る。
締めのこの本に込められた思いの項には思考停止している道徳教育の現況など。勉強になります。

この会は「こころのノート」への採用が目指すところなんでしょうか。
先日の伊勢で三重県知事(なんと現役JC)の話では「三重県版こころのノート」を作成されているようです。道徳教育に合わせて三重の歴史や風土をしっかり学んでほしい、と言われていました。

私はまだ子がおらず、教育については素人ですしリアリティがありません。
議会での皮膚感覚ですが、大村市では英語教育が推進されています。
私は英語を学ぶ前に、美しい日本語をしっかり学ぶべきではないかな・・・と思ったりしますが。

曽野綾子氏が「真の国際人とは自国の文化や歴史、言語や風土をしっかり他国の方に伝えることができる人」だと語られていたことを思い出しました。




連合艦隊の最後  伊藤 正徳

勝手に敬愛する田久保先生曰く
「このような美文を書きたいと目標にしてきた」
と言われた名著。著者は記者であり田久保先生の師でもあります。

敗戦後に記されたため、数値的な精緻さには疑念もあるかと思われる。
しかし日露戦争以降、大東亜戦争まで我が国の誇りであった聯合艦隊。
その戦史、そこに携わった武人の生き様には心を揺り動かされます。
大村藩出身の長岡半太郎の名が出ており驚きましたが、さもありなん。
レーダーの開発と原子爆弾が大東亜戦争に大きな影響を及ぼしたのは間違いない。

当時世界第三位、部分的には世界一だった帝国海軍。
それを作り上げたのも国民であり、滅ぼしたのも国民である。潔きリーダーシップと論理的な思考を持ち合わせていないリーダーを祭り上げたのも有権者、そして翼賛マスメディア。

政治は有権者の鏡、会社は社長の鏡、社会はリーダーの鏡、すべての原因、我にあり。





指導者とは
リチャード ニクソン

勝手にアニキ!と慕う遠藤教授が講義中に「教科書として使っている」と推薦された本。
既に絶版ですが古本が手軽に手に入ります。
拓殖大政治学の教科書だけあって、厚さも重量級。

イギリスのチャーチル、フランスのドゴール・・・副大統領時代のニクソンは外交も兼ねて世界の主だったリーダーを訪ね歩きました。
それらの国の情勢や政変、歴史などを紐解きながら国家建設を成したリーダー像がまとめてあります。
ソ連との緊張の中で描かれたフルシチョフのくだりは抜群に面白いです。

素晴らしいリーダー像ばかりではなく、反面教師とすべきリーダーについても辛辣に書いてあります。政界を引退してから発表されたので国際問題にはならなかったのかな?

ウォーターゲート事件でイメージの悪いニクソンですが、評論家やマスコミに抹殺された感は否めず。彼のリーダー論にはその恨みつらみも読み取れます。

田久保先生は手放しで賛辞されますし、ベトナム戦争の収拾と中国との友好回復を果たした素晴らしい功績は誰も否定できないでしょうね。


終章「指導者の資格について」に記されている内容はすべて得心。

巻頭には「未来のリーダーに捧げる」と記された大著です。