農家と消費者をつなぐ農業関係者のブログ

食への不信が高まる昨今、農家の一番近くにいるJA職員が、消費者と生産者の距離を少しずつ縮めていく・・・予定です。

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今年も残りわずか。

2006年12月29日 | 消費者の方へ
 こんにちは。
ここ2、3日全国的に荒れた日が続いていますね。

 今年も残すところあと3日となりました。
 今年を振り返ってみると、農業分野においては激動の一年となりました。
残留農薬基準を定めたポジティブリスト制度の導入や、数々の野菜の産地廃棄。
現在、予断を許さない状況であるWTO、FTAなどの輸入に関する動き。
そして、日本農政の大転換といわれる、品目横断的経営安定対策制度の導入(今後触れていきます)などがあげられます。

 農業を取り巻く環境は年々厳しくなっています。
また、農家の後継者不足も深刻な状況を迎えています。
そのような状況の中で、これから若い人たちが少しでも農業に目をむけてもらえるような環境づくりをしなければならないと思います。
それは、子供の頃からの食に対する教育や、日本の農業情勢について詳しく学ぶなど、色々あげられると思います。
 また、生産現場を知ることによって、日ごろの食にも興味を持つことが出来るでしょう。
それを目標に、このブログを、来年も頑張っていきたいと思います。
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だんだん畑。

2006年12月28日 | 独り言?
 こんにちは、今年も残すところ、あと1週間となりました。
みなさん、新年にむけて色々忙しいのではないでしょうか。
 さて、今月の初め、九州に行ってきました。
その話は、だんだんたんぼのブログでも若干ふれています。
 
 行程はというと、長崎、熊本、大分を周りました。
長崎県では、じゃがいもの収穫を見せていただくことができました。
 それにしても驚いたのが、数々のだんだん畑です。
一枚の畑が、2ha、3haは当たり前の北海道では考えられない風景でした。
傾斜のきついところに、階段状になった畑は、景色としては本当に素晴らしいものでした。その畑での作業を見ていると、ほとんどが手作業でした。
広大な畑に大きな機械で作業をする北海道の生産者からすると、本当にびっくりするような収穫風景でした。
たしかに、あのだんだん畑では、機械が畑に入ることすら難しいと思います。
一つ一つ、丁寧に掘り出されたじゃがいもを手作業で拾い上げる。
北海道では想像できない状況に、『何十年前の農業?』などとも思ってしまいました。
しかし、収穫されたじゃがいもは、本当にすばらしいものでした。

こちらでは、ほとんどの作業が大型機械化され、省力化に向けて機械も開発されています。
そんな中でも、少しでも手をかけている生産者は、やはり他の人とは、品質が違います。

 今回の視察で、手作業で行なわれている農作業を見て、あらためて、『農作物は大量生産される工業製品とは違い、手をかけるほど良いものが出来る』というように思いました。



 
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野菜産地廃棄について思うこと。(個人的所感…)

2006年12月10日 | 消費者の方へ

 今度は、キャベツが廃棄になると、ニュースで聞きました。本当に、残念でなりません。
今回の廃棄については、マスコミ、メディア、ネットやブログなどの様々な形で報じられています。芸能人まで、このことについて、コメントもしています。

 今回は、あえてその意見に対して、思うことを書いてみます(反論?)

 以前も、同じことをブログに掲載しましたが、捨てるなら欲しいと言われる方がいますが、需要と供給の関係から、バランスが崩れ、価格が崩壊したのです。その為、農家が価格維持のため、止む無く供給量を減らす(廃棄)という選択をしたのです。その状況の中で、無料で配った場合、どうなるのでしょう?ますます、売れなくなるのは明白です。
残念なことに、今回、廃棄された野菜は、米などのように、長期的な保存ができるものではなく、むしろ難しい野菜です。また、毎日白菜を1個食べようと言って見ても、絶対にムリな話です。
実際、白菜・キャベツが国内で廃棄されている裏側では、輸入物の白菜・キャベツの量は増えているというのが現状なのです。
廃棄する映像を面白おかしく流しているメディアには、もう少し違う視点から、農業を取り上げて欲しいと思います。
こうして、キャベツ・白菜を廃棄していながら、日本国内の自給率は、40%程度しかありません。
今回のように、もったいないもったいないと煽り立てるのではなく、農業が抱えている本当の問題点について、深く議論が必要なのではないでしょうか。


 

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産地廃棄の辛い経験。

2006年12月03日 | 消費者の方へ
 さて、前回の続きですが、自分もかつて産地廃棄に立ち会ったことがあります。

 廃棄をする場合、各産地ごとに、廃棄数量が割り当てられます。
そして、個人毎に数量が割り当てられ、それを確実に遂行するため、農業関係者が実際の廃棄の現場に立ち会うのです。

 自分が、立ち会ったときはまだ収穫途中でした。
廃棄と言っても、キャベツ・白菜のように、畑にそのまま鋤きこむ事ができなかった為、一度、畑から収穫しなくてはなりませんでした。
つまり、出荷するもの、そして廃棄するもの両方を収穫するという事でした。
 
 廃棄の際には、その収穫物を他の畑に撒き、鋤きこむのですが、実際、テレビに映っているような、カメラが取り囲み、インタビューを受けながらトラクターで鋤きこむような状況ではありません。
 生産者と自分の一対一で、無言の中、作業が進められる場合がほとんどでした。
その空気というと、生産者の怒り、悲しみ、無念さが凝縮され、時間が流れていきました。

 農業関係者として、本当に廃棄は経験したくありません。
今回の廃棄についても、どれだけ生産者の心は傷ついているのでしょう。
心中察するにあまりありません。

 天気が相手の商売ですので、どうしても年月によって、豊凶の差はあります。
しかしながら、もう2度と廃棄が起こらないよう、消費の拡大を推進するとともに、対策を考えなければならないと思います。
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