天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

関野吉晴野外写真展at鷹の台

2018-12-20 07:20:45 | 美術


きのう讀賣新聞が多摩版で「秘境写真野外で体感」という見出しで関野吉晴さんの野外写真展「地球の貌」を報じた。関野吉晴さんが五十年近く撮りためた写真を「関野吉晴ワンダースペース」を補う形で武蔵野美術大学共同研究の助成を得て、「地球永住計画」の主宰で開催とのこと。




絵の前のゴミ袋という風景はおもしろい。吉野さんはこの光景をたぶん予想したと思う。


創価学会が創価学園グラウンド跡地の外壁を提供。コの字形の白いフェンスにプリントされた写真が約170点展示されていた。展示作業に武蔵野美術大学の学生たちが携わったと新聞は伝える。

野外といっても屋根があるだろうと思っていたが雨ざらしになる場所で、それが驚きであった。ふつう写真家は自作を大事にして自分で印画紙への焼き付けをする。そういうものを雨ざらしにはしない。しかし吉野さんはほんとうに野外に展示した。
プリントする人の技術、プリントする素材など現代の文化を導入して紙への転写から飛躍した吉野さんのアイディアに脱帽した。
すこしくらい映像の精度が落ちても多くの人が見たほうがいいという考えが色濃く出ていて吉野さんの豪放な性格を感じた。



この写真は部分。「メコン川の上流では凍った川に土でお経を書いていた。」とコメント。世界には想像できぬことがあることを知った。ぼくにとってもっとも興味深いワンショットであった。


郷愁を感じた。



きみ、その辛さはわかるよ、と声をかけたくなる表情。

これからの展覧会は場所もいろいろあっていいというメッセージにもなるだろう。たとえば新宿副都心に何棟も立つ50階規模のビルの階段の壁などは展示するのに格好な場所。現代人の運動不足対策で階段上りを奨励するのと相まって、この空間になんらかの絵画、写真が飾られれば都市文化はもっと発展するだろう。
吉野さんの多方面への視野の広さを目の当たりにした。




【関野吉晴氏略歴】
生年月日:1949年1月20日 (69歳)。探検家・人類学者・外科医。武蔵野美術大学教授。
1999年植村直己冒険賞、2000年旅の文化賞。
出身地:東京都、学歴:一橋大学


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