天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

俳句甲子園松山大会●大街道が俳句である

2016-08-22 14:49:19 | 文化

「俳句甲子園松山大会へいらっしゃいませんか」という電話を板倉卓人さん(審査委員会委員長)からいただいたとき灼熱地獄への招待かと思った。
ここへ参加したSさんからかつて審査員をつとめた正木ゆう子さんが暑さで具合が悪くなり一時そこから退出した件を聞いていた。

恐る恐る大街道(おおかいどう)へ来てみてまず通りの幅の広さに感動した。
歩数19歩は15mである。ここまで思い切って広いアーケードはそうそうない。
公式サイトは「全長483mの南北方向の商店街」と紹介するがぼくの歩数で660歩は515mあると確信する。長さもすばらしい。

俳句甲子園の開会式、予選リーグ、決勝トーナメントが大街道アーケードで行われるということがこの大会を支えている。
1ブロックは選手15名(5×3)、審査員5名、運営関係者数名、観客30~50名。
この塊が12ブロック分、15m×500mの空間はまとめて容れることができる。ブロックのわきを人が通行でき、自由にどのブロックを観戦することができる。
俳句と関係ない人も買い物ができるし通行もできる。
シンプルにして物心の交流をいや増す広くて長いアーケード。この通りを発想した特定の人はいないようだ。

松山藩の城下町として古くから開けた古町(こまち)から呉服商等が移って来て町が自然にできていった。そして大正時代の初期に「大街道」という名前が定着したという。
ただし近代的な街をつくろとしたときアーケードの幅をどのくらいにするか考案した人はいるだろう。15mにしたのは殊勲賞である。
太くて長い一続きの空間は俳句といっていい。俳句のように凝縮された一筋の文脈、それを太くて長い空間が支える。
大街道が俳句である、と思う。
俳句はシンプルイズビューティフル、舞台もシンプルな空間がいい。演じる人を輝かす素朴な地盤が大街道である。
暑くて審査員が倒れようともこの地盤から離れて俳句甲子園はないと実感した。

試合中も試合後も何度のこのアーケードを歩いた。散歩しても周りの店がさまざまあってうきうきする。


朝4時半の大街道
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俳句甲子園松山大会●前夜祭

2016-08-22 00:19:31 | アート


8月19日(金)17時に松山大学のとあるホールに着くともう人でいっぱいであった。
俳句甲子園松山大会の「ウェルカムパーティ」の始まる17時20分を皆待っていた。
ぼくははじめてこの大会へ審査員として呼ばれた。

参加チーム36であるから選手だけで180名以上。
審査員が60名。
大会運営関係者が100名はいるだろうか。
これに来賓など合わせると300名の熱気である。



食べ物は土地の名物など食指が動くおいしいいものがたくさん並んでいたが、それより大切なのは対戦相手の決める時間なのだ。
全36チームをAからLブロックの12ブロックそれぞれ3チームずつ配分する作業が行われる。
そのために各チームがくじ引きに参加しここからバトルは始まる。

暑いなか東京から松山へ移動し、ああビールを飲んでおいしいものにありつけると思っていたら、ビールがない。
あるのはジュースと色のついた炭酸飲料のみ。
会場には旧知の顔もありその一人の佐藤さん(童子)に未成年対策であると教えられる。大人だけにビールを振る舞っても同じ会場に高校生がいるとまずいという判断が働くのは当然であろう。


気になった3品。鯛の塩釜焼き、松山鮨、松山ソーメン



ジュースばかり飲んでいて糖分過多になるし口の中は甘ったるいし、結局佐藤さんらとビールを飲みに街へ繰り出すこととなった。
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